SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)

SBI証券や楽天証券はネット証券トップを競い合い、どちらも個人投資家から人気の証券会社だ。甲乙はつけがたいが、利用する目的によってSBI証券がおすすめの人、楽天証券がおすすめの人がいる。

例えばSBI証券は商品ラインアップや国内株式の取引手数料、IPOの取扱実績などに強みがある。一方、楽天証券は他の楽天グループサービスとの併用、投信積立、リアルタイムで取引できる単元未満株取引、中国株などが強みだ。

どちらか一方にこだわらず、目的にあわせてSBI証券と楽天証券を併用してもよい。両方の証券口座を開設して、自分にメリットがあるように使い分けるのがおすすめだ。

\SBI証券と楽天証券を徹底比較!/
SBI証券
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楽天証券
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国内現物株式取扱市場 東証・名証・福証・札証 東証・名証
国内現物
株式取引手数料
(税込)
一日定額プラン 100万円まで 0円 0円
100万円超
200万円まで
1,238円 2,200円
約定ごとプラン 5万円まで 55円 55円
5万円超
10万円まで
99円 99円
投資信託取扱本数 2,661本 2,629本
単元未満株取引 取扱銘柄 東証上場銘柄※1
(約3,800銘柄)
楽天証券指定の東証上場銘柄
(約1,600銘柄)
手数料 【買付】
0円
【売却】
約定代金の0.55%(最低55円)
【買付】
0円
【売却】
11円/回
【スプレッド(買・売)】
東証参考価格×0.22%
海外株式 米国
中国(香港)
シンガポール
インドネシア
タイ
マレーシア
ベトナム
韓国
ロシア※2
米国
中国(香港・上海A)
シンガポール
インドネシア
タイ
マレーシア
ポイントサービス Tポイント
Vポイント
Pontaポイント
dポイント
JALマイレージ
楽天ポイント
楽天証券ポイント
銀行口座連携サービス利用時
円普通預金金利(税引前)
年0.01%
(住信SBIネット銀行)
年0.10%
(SBI新生銀行)
年0.04%〜0.10%※3
(楽天銀行)
公式サイト 公式サイト 公式サイト
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年9月6日現在、国内現物株式及び単元未満株の取引手数料は2023年10月1日現在)
※1:売買手数料0円の条件は各種報告書を電子交付にすること。インターネットコースでインターネット経由での注文が対象
※2:売買手数料0円の条件は国内株取引手数料”ゼロコース”を選択し、楽天証券のSOR利用同意が必須
※3:東証(プライム・スタンダード・グロース)上場銘柄、名証・福証・札証上場銘柄は売却のみ可能
※4:ウクライナおよびロシア情勢を鑑み、受注(買付・売却)を停止中(2023年9月6日現在)
※5:預金残高300万円以下の部分は年0.1%、300万円超の部分は0.04%

SBI証券と楽天証券を比較!どちらを利用すべき?

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)

SBI証券、楽天証券は両社とも個人投資家から人気の高いネット証券であり、証券口座数で国内トップを競う。両社を使い分けるには、次の視点を踏まえて自分にメリットがあるほうを利用したい。

松本 雄一

ともに割安な手数料と豊富な商品ラインアップが魅力で、どちらを選んでも大きな失敗はありません。証券口座を持っていても手数料はかからないので、両社で口座を開設し、目的にあわせて使い分けるのがよいでしょう。
松本雄一(金融ライター)

株式会社 SBI 証券(本社:東京都港区、代表取締役社長:髙村正人、以下「当社」)および証券総合口座を提供する SBI グループの証券各社は、「国内初となる証券総合口座 1,000 万口座」※1 を達成しましたのでお知らせします。
※1 口座数には、SBI ネオモバイル証券の口座数、SBI ネオトレード証券の口座数、FOLIO の口座数を含みます。
引用:SBI証券『国内初となる証券総合口座 1,000 万口座達成のお知らせ』

楽天証券株式会社(以下「楽天証券」)は、2023年4月に、証券総合口座数が国内証券会社単体(開示情報ベース)で最多(注1)の900万口座超となったことをお知らせします。
(注1)各社ホームページ上での開示情報により、楽天証券にて集計。SBI証券は単独口座数非開示のため2021年3月末時点の口座数、野村証券および大和証券は残あり顧客口座数、SMBC日興証券は総合口座数
引用:楽天証券『楽天証券、証券単体で国内最多!証券総合口座数 900万口座達成のお知らせ』

商品ラインアップの豊富さで選ぶならSBI証券

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)
商品ラインアップの豊富さならSBI証券を優先した使い分けがおすすめです。

楽天証券も商品ラインアップの充実した証券会社だが、少しでも投資の選択肢を拡げておきたい人はSBI証券を優先して使い分けるとよいだろう。

主な取扱商品の比較
SBI証券 楽天証券
国内株式 東証・名証・福証・札証 東証・名証
外国株式 9ヵ国
(米国、中国(香港)、シンガポール、
ベトナム、韓国、インドネシア、
タイ、マレーシア、ロシア※2)
6ヵ国
(米国、中国(香港・上海A)、シンガポール、
インドネシア、タイ、マレーシア)
投資信託 2,652本 2,604本
IPO(※1) 89社(主幹事:13社) 65社(主幹事:0社)
単元未満株 約3,800銘柄
(東証上場銘柄※3)
約1,600銘柄
(楽天証券指定の東証上場銘柄)
公式サイト 公式サイト 公式サイト
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年9月6日現在)
※1:2022年取扱実績
※2:ロシア株はウクライナおよびロシア情勢を鑑み、受注(買付・売却)を停止中(2023年7月15日現在)
※3:東証(プライム・スタンダード・グロース)上場銘柄、名証・福証・札証上場銘柄は売却のみ可能

国内株式の取扱市場、外国株式の取扱国数、投資信託の取扱本数、IPO(新規上場株式)の取扱実績、単元未満株取引の対象銘柄数は、いずれもSBI証券に優位性がある。

SBI証券の強み
  • 福岡証券取引所や札幌証券取引所にしか上場していない銘柄に投資可能
    (例:RIZAPグループ<2928>=札証に単独上場)
  • ベトナム株や韓国株の個別株にも投資できる
  • IPOの引受株数が多い主幹事の実績が豊富
楽天証券の強み
  • 中国株の「上海A株」などSBI証券にない商品の取り扱いもある
使い分けの例として、通常の取引ではSBI証券を優先し、上海A株なら楽天証券を利用する。IPOは両社から申し込むことが可能だ。
松本 雄一

商品ラインアップの豊富さは証券会社を選ぶ際の重要なポイントです。自分が投資したい商品の取り扱いがあるか確認しましょう。
松本雄一(金融ライター)

SBI証券の詳細を見る
(公式サイト)

国内株式の取引手数料の安さならSBI証券

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)
国内現物株式の取引手数料はSBI証券と楽天証券で同等ですが、単元未満株ではSBI証券に優位性があります。単元未満株を取引する人には、手数料面ではSBI証券がおすすめです。

国内現物株式と単元未満株の取引手数料(税込)比較
SBI証券 楽天証券
国内現物株式 0円※1 0円※2
単元未満株 【買・売】
0円※1
【買・売】
0円※2
【スプレッド(買・売)】
東証参考価格×0.22%
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年10月1日現在)
※1:売買手数料0円の条件は各種報告書を電子交付にすること。インターネットコースでインターネット経由での注文が対象
※2:売買手数料0円の条件は国内株取引手数料”ゼロコース”を選択し、楽天証券のSOR利用同意が必須

単元未満株の取引のメリットを比較すると、SBI証券はスプレッド分の手数料が無料だが、楽天証券はリアルタイム取引が可能である。

単元未満株取引のメリット比較
SBI証券 楽天証券
メリット スプレッドなし リアルタイム取引が可能
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年9月7日現在)

SBI証券の単元未満株取引の約定タイミングは、注文後の始値または終値である。

単元未満株の使い分け例として、リアルタイムですぐ約定したい場合は楽天証券を利用し、リアルタイムでの約定が不要なら手数料が安いSBI証券を利用するとよい。
松本 雄一

SBI証券と楽天証券の「国内株式現物取引」「国内株式信用取引」「単元未満株」の取引手数料は、2023年9月末から10月初めにかけて無料になりました。(上記※1または※2の条件を満たす場合)
松本雄一(金融ライター)

SBI証券の手数料”ゼロ革命”
2023/9/30(土)発注分から
SBI証券では国内株式の売買手数料がゼロに!
現物取引、信用取引、S株(単元未満株)も対象です。
引用:SBI証券公式サイト

国内株取引(現物・信用)手数料が完全無料の”ゼロコース”と新たに手数料ポイントバックプログラムが誕生します。
10月1日(日)(10月2日(月)約定分)から、国内株式(現物/信用)取引手数料が0円になる”ゼロコース”をスタート。
併せて、かぶミニ®の売却手数料と「超割コース 大口優遇」も国内株式(現物/信用)取引手数料を0円に引き下げます。
さらに、取引手数料の1%をポイントバックするプログラムをスタートいたします。
引用:楽天証券公式サイト

口座連携サービス利用時の銀行預金金利の高さを重視するならSBI証券×SBI新生銀行

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)
口座連携による優遇金利の高さで比べるなら、SBI証券とSBI新生銀行の「SBI新生コネクト」、または楽天証券と楽天銀行の「マネーブリッジ」がおすすめです。特に、300万円以上預金する場合にはSBI証券が有利だといえます。

口座連携による優遇金利の比較
口座連携サービス
(証券会社⇔銀行)
優遇金利(税引前)
SBIバイブリッド預金
(SBI証券⇔住信SBIネット銀行)
年0.01%
SBI新生コネクト
(SBI証券⇔SBI新生銀行)
年0.10%
マネーブリッジ
(楽天証券⇔楽天銀行)
【残高300万円までの部分】年0.10%
【残高300万円超の部分】年0.04%
SBI証券住信SBIネット銀行楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年9月6日現在)

マネーブリッジは、預金残高が300万円を超えた部分に適用される金利が年0.04%に下がるため、300万円以上預けるならSBI新生コネクトのほうが有利になる。

使い分けの例として、預金が300万円までならSBI新生コネクトまたは楽天のマネーブリッジの使いやすいほうを利用して、300万円を超える預金はSBI新生コネクトの利用がおすすめだ。

ポイント投資の商品の豊富さなら楽天証券

ポイントを使って投資信託や国内外の株式などに投資したい人には、楽天証券がおすすめです。

一方で貯まるポイントや利用できるポイントの種類はSBI証券のほうが多い。

貯まるポイントの比較
SBI証券 楽天証券
貯まるポイントの種類 Tポイント
Vポイント
Pontaポイント
dポイント
JALマイレージ
楽天ポイント
楽天証券ポイント
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年9月6日現在)

利用できるポイントの比較
SBI証券 楽天証券
投資信託のスポット買付 Tポイント
Vポイント
Pontaポイント
楽天ポイント
楽天証券ポイント
投資信託の積立買付 Tポイント
Pontaポイント
楽天ポイント
楽天証券ポイント
国内株式(現物)の買付 Tポイント
Pontaポイント
楽天ポイント
米国株式(現物)・
バイナリーオプションの買付
楽天ポイント
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年9月6日現在)

松本 雄一

ポイントで投資できる商品の選択肢は楽天証券のほうが多く、投資信託だけでなく、日本株や米国株の個別株にもポイントで投資できます。貯められるポイントの種類はSBI証券のほうが多いので、楽天ポイント以外のポイントを貯めたい人にはSBI証券が向いているでしょう。
松本雄一(金融ライター)

使い分けでは、貯めたいポイントと利用したいポイントを別に考えることがおすすめだ。貯めたいポイントが楽天のポイントなら楽天証券を、SBI証券の対象ポイントを貯めたいならSBI証券を主に利用する。ポイント投資では、利用できるポイントで証券会社を使い分けたい。

SBI証券と楽天証券の使い分けや併用もアリ

楽天証券とSBI証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)

SBI証券と楽天証券の両方に口座を開設して、目的にあわせて使い分けたり、併用したりしてもよい。具体的におすすめの使い方は次の3つだ。

証券口座は複数利用でき、口座を持っているだけでは手数料はかからない。

松本 雄一

両方に口座を持っていれば、それぞれの強みのいいとこ取りができ、購入できる商品の選択肢も広がります。
松本雄一(金融ライター)

SBI証券と楽天証券の使い分け・併用の例1:クレカ積立で月15万円までポイント還元を受ける

SBI証券と楽天証券を併用すれば、月15万円までポイント還元を受けながら投信積立が可能です。

SBI証券では三井住友カードを使って投信積立をすると、月5万円までの積立に対してポイントが貯まる。ポイント還元率は0.5%から5.0%とカード種類によって次のように異なる。

・プラチナプリファード:5.0%
・プラチナカードなど:2.0%
・ゴールドカードなど:1.0%
・一般カードなど:0.5%
出典:SBI証券『クレカ積立』

楽天証券では、楽天カード決済と楽天キャッシュ決済を併用でき、それぞれ月5万円、あわせて月10万円までの投信積立がポイント還元の対象になる。ポイント還元率は0.5%から1.0%とカードと投資信託の組み合わせ、または楽天キャッシュによって次のように異なる。

・楽天プレミアムカード:1%
・楽天ゴールドカード:0.75%~1%
・上記以外の楽天カード:0.5%~1%
・楽天キャッシュ:0.5%(楽天カードからのチャージ額に対して付与)
出典:楽天証券『楽天カードクレジット決済のポイント還元率』『楽天キャッシュ(電子マネー)で投信積立』
例えば、SBI証券で三井住友カード ゴールドの毎月5万円の投信積立をすると、毎月500ポイントが貯まる。それに加えて、楽天証券で楽天プレミアムカードの毎月5万円、楽天キャッシュの毎月5万円の投信積立をすると、毎月750ポイントが追加されて合計1,250ポイントが貯まる。

SBI証券と楽天証券の使い分け・併用の例2:両社の手数料が無料の範囲内で投資する

国内株式の取引手数料は、SBI証券「ゼロ革命」と楽天証券「ゼロコース」の条件を満たせば無料であり、単元未満株の取引手数料は楽天証券のみスプレッドの負担がある。

取引手数料が無料の範囲で投資するなら、単元未満株への投資は手数料の安いSBI証券を利用するのがいいでしょう。

SBI証券と楽天証券で単元未満株を10万円分取引する場合のスプレッドによる手数料を比較したい。

単元未満株の取引手数料の比較
SBI証券「ゼロ革命」 楽天証券「ゼロコース」
単元未満株
10万円分の取引手数料
0円 220円(スプレッド0.22%)
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成

楽天証券は0.22%の手数料負担があるものの、前述のようにリアルタイム取引できる。リアルタイム取引のメリットとスプレッドのデメリットを考慮して、両社を使い分けたい。

SBI証券と楽天証券の使い分け・併用の例3:ダブルでIPOに応募して当選確率アップを狙う

証券会社に割り当てられたIPO株は、それぞれの証券会社で顧客に対して配分される。そのため、SBI証券と楽天証券の両方で口座を開設して、それぞれの口座から抽選に参加すれば当選確率アップが期待できる。

SBI証券と楽天証券はネット証券の中でもIPOの取扱実績が多く、IPO当選を狙うなら口座を持っておきたい証券会社だ。

2022年取扱実績
SBI証券 楽天証券
IPO 89社(主幹事:13社) 65社(主幹事:0社)
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年7️月15日現在)

IPO抽選方法は、両社ともに申込口数が1票として抽選されるため、多くの口数を申し込むほうが当選しやすい。

例えば、両社に1口(100株)ずつ申し込むより、5口(500株)ずつ申し込めば抽選で有利になる。

また、SBI証券では通常の抽選とは別にIPOチャレンジポイントによる抽選もある。

IPOチャレンジポイントとは

IPOチャレンジポイントとは、IPOの抽選に外れると貯まるポイントだ。貯まったポイントを使ってIPOに申し込むと、使ったポイント順に当選する仕組みである。ポイントが貯まったら、IPO申込でポイントを活用したい。

資金について、どちらも抽選前の事前入金が必要になるため、両方の抽選に参加するには購入資金が拘束される点は注意しておきましょう。例えば、1株1,000円のIPOに5口ずつ申し込むには、両社に50万円(1,000円×500株)ずつの入金が必要です。

SBI証券と楽天証券の両方で口座開設をするデメリット・注意点

楽天証券とSBI証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)

SBI証券と楽天証券の両方を利用する場合、次のような点に注意が必要だ。

口座や資産の管理が煩雑になる

資産が2つの口座に分かれることで、IDやパスワード、保有している資産の状況をそれぞれ把握する必要があるので管理が煩雑になる傾向があります。

ID・パスワード入力の手間を軽減するには、生体認証に対応する「SBI証券 株アプリ」や楽天証券アプリ「iSPEED for iPhone/Android」が役に立つだろう。

資産状況の把握では、両社で保有する金融商品の種類を分けるといった方法がある。

例えば、SBI証券では株式を保有し、楽天証券では投資信託を保有する。そうすれば、両社で株式や投資信託が分散することなく、資産状況を把握しやすくなる。
松本 雄一

使おうと思った証券口座に資金が入っておらず、買付のタイミングを逃してしまうといった失敗にも要注意です。
松本雄一(金融ライター)

証券会社をまたいで損益通算するには確定申告が必要

2つの証券会社の特定口座で取引し、一方で利益、もう一方で損失が出た場合、証券会社をまたいで損益通算するには、「源泉徴収あり」の特定口座でも確定申告をしなければなりません。

同じ証券会社の特定口座で取引して利益と損失が出た場合、利益と損失は自動で相殺(損益通算)されて、その差額に対して税金が源泉徴収され課税は終了する。

しかし、複数の口座で取引している場合、確定申告をしなければ一方の利益全額に対して税金がかかり負担が増えてしまう。

確定申告をした場合としなかった場合の税額の違い
SBI証券 楽天証券 税額
確定申告をした場合 100万円の利益 50万円の損失 (100万円−50万円)×20%=10万円
確定申告をしなかった場合 100万円の利益 50万円の損失 100万円×20%=20万円
※税率は20%で計算(復興特別所得税は考慮していない)

SBI証券で100万円の利益、楽天証券で50万円の損失が出た場合、確定申告をして損益通算すれば税額は10万円で済む。しかし、確定申告をしなければ倍の20万円の税金がかかってしまう。

資産や取引が分散して大口優遇を受けられなくなることがある

2つの証券会社に資産や取引が分散することで、手数料や信用金利が引き下げられる大口優遇を受けられなくなる可能性があります。

SBI証券と楽天証券の大口優遇の内容と条件は次の通り。

大口優遇の内容と条件
SBI証券 楽天証券
優遇内容 【手数料優遇】
信用取引手数料1ヵ月間0円
プレミアムニュースを無料で利用可能
【信用金利優遇】
一般信用金利を2.10%に引き下げ
制度信用金利を2.28%に引き下げ
現物超割コース手数料引き下げ
信用取引手数料3ヵ月間0円
一般信用金利を2.10%に引き下げ
制度信用金利を2.28%に引き下げ
信用取引建玉上限拡大
超割コースポイント還元率が2%にアップ
優遇条件 【手数料優遇条件】
<日次判定>
信用新規約定代金3,000万円以上
信用未決済建玉残高3,000万円以上
<月次判定>
1ヵ月の信用新規建玉約定代金合計3億円以上
貸株・担保貸株残高3,000万円以上
投信残高3,000万円以上
【信用金利優遇条件】
信用新規約定代金5億円以上
信用未決済建玉残高5億円以上
<日次判定>
信用新規約定代金3,000万円以上
1ヵ月の信用新規建玉約定代金合計3億円以上
当日15:30現在の信用建玉残高が3,000万円以上
<月次判定>
貸株1ヶ月の平均残高が3,000万円以上
投信残高1ヶ月の平均残高が3,000万円以上
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年7️月30日現在)

松本 雄一

日次判定で「信用新規約定代金3,000万円以上」などもともと条件は厳しめですが、資産や取引が分散するとよりハードルは高くなってしまいます。
松本雄一(金融ライター)

SBI証券と楽天証券の国内株式取引手数料を比較

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)
国内株式の取引手数料は、前述のようにSBI証券「ゼロ革命」と楽天証券「ゼロコース」の条件を満たせば無料にできるため同等です。

しかし、無料条件を満たせない場合は、既存の「一日定額コース」や「約定ごとプラン」を利用すると、国内株式の取引手数料が有料になる場合がある。その場合には、次のように使い分けが可能だ。

<国内株式取引無料プランを利用できないときのSBI証券と楽天証券の使い分け>
  • 1日の約定代金が200万円までなら一日定額プランで両社ともに100万円まで取引する
  • 現物取引と信用取引の両方を取引する人は、SBI証券の一日定額プランが有利
  • 25歳以下の人はSBI証券ならば国内株式取引手数料が無料

両社の手数料は下表の通り。

国内現物株式取引手数料(税込)の比較
手数料
プラン
約定代金 SBI証券 楽天証券
一日定額プラン 100万円まで 0円 0円
200万円まで 1,238円 2,200円
300万円まで 1,691円 3,300円
以降100万円増加ごとに +295円 +1,100円
約定ごとプラン 5万円まで 55円 55円
10万円まで 99円 99円
20万円まで 115円 115円
<ポイント還元率> 手数料の1.1% 手数料の1%
25歳以下 0円(※1) 優遇なし
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年10月1日現在)
※1:取引手数料無料の条件は各種報告書を電子交付にすること。インターネットコースでインターネット経由での注文が対象
※2:取引手数料無料の利用にはゼロコースを選択し、楽天証券のSOR利用同意が必須
※3:インターネットコースでインターネット経由での注文が対象、ポイント付与やS株(単元未満株)の売却手数料は対象外

一日定額プランの手数料は、SBI証券、楽天証券ともに100万円まで無料だ。

一方、1日の約定代金が100万円超200万円までの手数料は、SBI証券は1,238円(税込)、楽天証券は2,200円(税込)であり、SBI証券のほうが安い。1日あたりの約定代金が大きくなるほど、その差は開いていきます。

楽天証券の一日定額プラン(いちにち定額コース)では、「国内株式現物取引」と「国内株式信用取引」の約定代金を合算した金額で取引手数料が決まる。それに対して、SBI証券では「国内株式現物取引」「国内株式制度信用取引」「国内株式一般信用取引」をそれぞれ別口として約定代金と手数料が計算される。

例えば「国内株式現物取引」「国内株式制度信用取引」「国内株式一般信用取引」を同じ日に100万円ずつ取引した場合、楽天証券では3,300円(税込)の手数料がかかるのに対し、SBI証券なら無料だ。

1回の約定金額に応じて手数料が決まる「約定ごとプラン」の手数料は、SBI証券と楽天証券で差はない。しかし、手数料に応じて付与されるポイントの還元率は、楽天証券が1%、SBI証券が1.1%であり、SBI証券のほうが高い。

さらにSBI証券では、インターネットコースを利用する25歳以下のユーザーを対象に、国内現物株式取引手数料が無料になる。楽天証券ではこのような優遇サービスはない。

松本 雄一

SBI証券「ゼロ革命」の条件は、各種報告書を電子交付に設定して、インターネットコースでインターネット経由での注文が対象です。楽天証券「ゼロコース」の利用にはSOR利用同意が要ります。これらの条件を満たすことは難しくないため、「ゼロ革命」や「ゼロコース」の利用がおすすめです。
松本雄一(金融ライター)

SORとは、東京証券取引所(東証)やPTS(私設取引システム)など複数の市場から、最良価格がある市場を自動的に選び、注文を執行する仕組みのことです。
引用:楽天証券『SOR注文』

SBI証券と楽天証券の投資信託を比較

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)
購入できる投資信託の銘柄や購入時手数料は互角であり、ほとんど差はありません。いずれも2,600本を超える投資信託を取り扱っており、すべての銘柄が購入時手数料無料のノーロードファンドです(インターネットコースの場合)。

一方、投信積立の積立頻度、クレカ投信積立に利用できるカードの種類や還元率、ポイント投資に利用できるポイントの種類などには違いがある。この違いふまえてSBI証券と楽天証券がおすすめなのは、それぞれ次のような人だ。

<SBI証券がおすすめの人>
  • 毎日積立など、毎月以外の積立頻度を選びたい人
  • 三井住友カードを使っている人
  • クレカ投信積立でより高い還元率を求める人
  • Tポイント、Vポイント、Pontaポイントで投資信託を購入したい人
<楽天証券がおすすめの人>
  • 楽天カードを使っている人
  • クレカ投信積立で月10万円まで投資したい人(楽天カード決済、楽天キャッシュ決済を併用)
  • クレカ投信積立でアクティブファンド(代行手数料が年率0.4%(税込)以上)に投資したい人
  • 楽天ポイントで投資信託を購入したい人

投資信託の比較
SBI証券 楽天証券
取扱銘柄数 2,652本 2,604本
投信積立
(最低投資額)
100円以上1円単位 100円以上1円単位
投信積立
(積立頻度)
毎日
毎週
毎月
複数日(※1)
隔月
毎月
(※3)
投信保有による
ポイント付与
投信マイレージサービス
(※2)
ハッピープログラム
(※4)
クレカ投信積立
(ポイント還元率)
三井住友カード
(0.5%〜5.0%)
楽天カード決済
(0.5%〜1.0%)
楽天キャッシュ決済
(0.5%)
ポイント投資 Tポイント
Vポイント
Pontaポイント
楽天ポイント
楽天証券ポイント
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年9月6日現在)
※1:好きな日付を複数選択可能
※2:保有銘柄、対象銘柄の月間平均保有金額に応じ、月間平均保有金額の0.0175%〜0.25%を毎月付与
※3:つみたてNISAのみ「毎日」を選択可能
※4:月末現在の残高が基準を達成するごとに10〜500ポイント付与

投信積立の最低投資額はともに100円以上1️円単位だ。積立頻度は楽天証券が「毎月(月1回)」のみ(つみたてNISAは「毎日」も選択可能)なのに対し、SBI証券は「毎日、毎週、毎月、複数日、隔月」の5パターンから選択できるため、収入のタイミングなどに合わせて設定可能である。

SBI証券と楽天証券のクレカ投信積立を比較

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)

SBI証券と楽天証券では、資信託の積立投資にクレジットカードを使うとポイント還元を受けられる。

「クレカ投信積立」の還元率は、一般カード(楽天キャッシュを含む)であれば両社とも0.5%で差はありません。ただし、上位カードではそれぞれの還元率に違いがあります。

還元率で最も高いカードは、楽天証券では「楽天プレミアムカード」の1.0%、SBI証券では「三井住友カード・プラチナプリファード」の5.0%だ。

カード種類別・クレカ投信ポイント還元率
ポイント
還元率
カード種類
SBI証券
<三井住友カード>
楽天証券
<楽天カード>
5.0% 三井住友カード プラチナプリファード
2.0% 三井住友カード プラチナ
三井住友カード プラチナ PA-TYPE
三井住友ビジネスプラチナカード for Owners
1.0% 三井住友カード ゴールド
三井住友カード ゴールド PA-TYPE
三井住友カード ゴールド(NL)
三井住友カード プライムゴールド
三井住友カードゴールドVISA(SMBC)
三井住友カードプライムゴールドVISA(SMBC)
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド
三井住友ビジネスゴールドカード for Owners
三井住友銀行キャッシュカード一体型カード
楽天プレミアムカード

※代行手数料が年率0.4%(税込)以上の
ファンドは、すべてのカードで還元率1.0%
0.75% 楽天ゴールドカード
0.5% 三井住友カード(NL)
上記以外のVポイントが貯まるカード
上記以外の楽天カード
楽天キャッシュ決済
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年9月8日現在)

上位カードを使ってより高い還元率を求めるなら、SBI証券が候補になる。ただし、上位カードは年会費がかかるケースが多いため、トータルでメリットがあるのかをよく考えて判断する必要がある。

ポイント還元を受けながら月5万円以上投資信託の積立投資をしたい人には楽天証券または両社併用がおすすめだ。

松本 雄一

楽天証券では、投信積立に楽天カード決済と楽天キャッシュ決済を併用でき、それぞれ月5万円、あわせて月10万円までポイント還元の対象です。これに対し、SBI証券では月5万円までしかポイント還元の対象になりません。
松本雄一(金融ライター)

例えば、1%還元のカードの場合、楽天証券で10万円分積立投信すると、月に750ポイント(楽天キャッシュ分は0.5%還元)、年間9,000ポイント獲得できる。一方、SBI証券の積立投資は月に5万円が上限なので、月に500ポイント、年間で6,000ポイントの獲得にとどまる。

SBI証券の詳細を見る
(公式サイト)

楽天証券の詳細を見る
(公式サイト)

SBI証券と楽天証券の単元未満株取引を比較

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)
単元未満株取引では、取引できる銘柄数の多さを重視する人にはSBI証券、リアルタイムでアクティブに取引したい人には楽天証券がおすすめです。
<SBI証券がおすすめの人>
  • 取引できる銘柄数の多さを重視する人
  • 長期保有がメインの人
<楽天証券がおすすめの人>
  • リアルタイムでアクティブに取引したい人
  • 1回あたり約1万円以下の短期取引がメインの人
単元未満株取引とは?
単元未満株取引は1株単位で国内株式を取引できるサービスであり、数百円程度の少額から初心者でも気軽に株式投資を始められる。少額であれば損失も限定され、比較的リスクの高い株式投資にもチャレンジしやすい。
松本 雄一

楽天証券では2023年4️月から新たに単元未満株取引(かぶミニ™)の取り扱いが始まりました。リアルタイム取引と寄付取引の両方で単元未満株を取引ができるのはネット証券初です。
松本雄一(金融ライター)

今回開始する「かぶミニ™」は、国内株式を、最低取引単位である単元株数(通常100株単位)にかかわらず、1株から取引できるもので、株数に応じて、配当金を受け取ることも可能です。
引用:PR TIMES『楽天証券、国内株式単元未満株取引サービス「かぶミニ™」を開始』

寄付取引とは?

前場や後場の最初に取引が成立した価格での取引のこと。

前場・後場

前場(ぜんば)とは9時〜11時半、後場(後場)とは12時半から15時の取引のこと。

リアルタイム取引では、少額からデイトレードのようなアクティブな取引もできる。

単元未満株取引の比較
SBI証券
<S株>
楽天証券
<かぶミニ™>
取扱銘柄 【買付・売却とも可】
東証上場銘柄
(約3,800銘柄)
【売却のみ可】
名証・福証・札証上場銘柄
楽天証券指定の東証上場銘柄
(約1,600銘柄)
手数料
(税込)
【買付】
0円
【売却】
ゼロ革命:0円※1
手数料有料時:約定代金の0.55%
(最低55円)
【買付】
0円
【売却】
ゼロコース:0円※2
手数料有料時:11円/回
【スプレッド(買・売)】
東証参考価格×0.22%※3
買付コスト
(参考※3)
買付0円
【参考価格:5,000円】
0円
【参考価格:1万円】
0円
買付0円+スプレッド0.22%
【参考価格:5,000円】
11円
【参考価格:1万円】
22円
売却コスト
手数料有料時
(参考※3)
約定代金の0.55%
【参考価格:5,000円】
55円
【参考価格:1万円】
55円
売却11円+スプレッド0.22%
【参考価格:5,000円】
22円
【参考価格:1万円】
33円
寄付取引
リアルタイム取引 ×
日計り取引※4
ポイント投資
NISA
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年10月1日現在)
※1:売買手数料0円「ゼロ革命」の条件は各種報告書を電子交付にすること。インターネットコースでインターネット経由での注文が対象
※2:売買手数料0円「ゼロコース」の条件は国内株取引手数料”ゼロコース”を選択し、楽天証券のSOR利用同意が必須
※3:参考価格は約定単価を計算する基準の株価(寄付取引:東証寄付の始値、リアルタイム取引:東証売気配(買注文)、東証買気配(売注文))
※4:その日に買った銘柄をその日のうちに売る取引

ここでは取引手数料無料のSBI証券「ゼロ革命」や楽天証券「ゼロコース」を利用しない場合について、単元未満株取引の手数料の違いを比較したい。 SBI証券は買付時の手数料は無料だが、ゼロ革命の条件(※1)を満たさなければ売却時に手数料がかかる。
※1:売買手数料0円「ゼロ革命」の条件は各種報告書を電子交付にすること。インターネットコースでインターネット経由での注文が対象 楽天証券では実質的な手数料として「スプレッド」があり、買付時、売却時とも東証の株価に0.22%を加減した価格で取引が成立する。このほか、ゼロコース以外の手数料コースでは売却時に取引1回あたり11円(税込)の手数料がかかる。
SBI証券は買付時にスプレッドの負担がないため、少しずつ株を買い増して長期保有するのに向いています。売却時に「ゼロ革命」や「ゼロコース」を利用しない場合、SBI証券は最低55円(税込)の手数料がかかるため、1回あたり約1万円以下(約定代金の0.55%が55円以下)の売買を繰り返す短期トレードでは、楽天証券のほうが手数料を抑えられて有利です。

SBI証券と楽天証券の外国株式を比較

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)
SBI証券は9ヵ国の外国株式を取り扱っており、楽天証券では購入できないベトナム株、韓国株、ロシア株にも投資できます。また、すべての国で外貨決済を選択できるため、手元にある外貨を使って外国株式を取引したい人にもおすすめです。

楽天証券は、SBI証券で取り扱っていない「上海A株」を購入できるほか、中国株の取引手数料がSBI証券よりも割安だ。

<SBI証券がおすすめの人>
  • ベトナム株、韓国株、ロシア株に投資したい人
  • 米国株以外の外国株式を手持ちの外貨で取引したい人(外国株式を頻繁に売買する人)
  • 米国株(米ドル)の為替手数料を抑えたい人
  • 米国株の貸株サービスを利用したい人
<楽天証券がおすすめの人>
  • 上海A株に投資したい人
  • 取引手数料を抑えて中国株を取引したい人

外国株式(現物)の比較
SBI証券 楽天証券
取扱銘柄数 取引手数料(税込) 決済方法 為替手数料 取扱銘柄数 取引手数料(税込) 決済方法 為替手数料
米国 5,386 約定代金の0.495%
上限22米ドル
円貨
外貨
25銭
(※1)
5,132 約定代金の0.495%
上限22米ドル
円貨
外貨
25銭
中国
(香港)
1,335 約定代金の0.286%
最低51.7香港ドル
上限517香港ドル
円貨
外貨
15銭 1,307 約定代金の0.275%
最低550円
上限5,500円
円貨 15銭
中国
(上海A)
× 442 約定代金の0.275%
最低550円
上限5,500円
円貨 20銭
シンガポール 49 約定代金の1.1%
最低30.8シンガポールドル
(※3)
円貨
外貨
83銭 57 約定代金の1.1%
最低550円(※5)
円貨 83銭
インドネシア 74 約定代金の1.1%
最低26万1,800
インドネシアルピア(※3)
外貨 0.03銭 73 約定代金の1.1%
最低550円(※5)
円貨 0.03銭
タイ 77 約定代金の1.1%
最低837.1タイバーツ
円貨
外貨
8銭 73 約定代金の1.1%
最低550円(※5)
円貨 8銭
マレーシア 43 約定代金の1.1%
最低83.6マレーシア
リンギット(※3)
円貨
外貨
43銭 43 約定代金の1.1%
最低550円(※5)
円貨 43銭
ベトナム 294 約定代金の2.2%
最低132万ベトナムドン
(※3)(※4)
外貨 0.0002銭 ×
韓国 74 約定代金の0.99%
最低9,900韓国ウォン
円貨
外貨
0.2銭 ×
ロシア 28
(※2)
約定代金の1.32%
最低550ロシアルーブル
(※4)
円貨
外貨
7銭 ×
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年9月9日現在)
※1:住信SBIネット銀行の外貨預金経由で6銭
※2:ロシア株はウクライナおよびロシア情勢を鑑み、受注(買付・売却)を停止中
※3:売却代金が最低手数料に満たない場合、約定代金の55%(税込)が手数料となる
※4:売却時に売却代金の0.1%がキャピタルゲイン税として徴収される
※5:売却代金が取引手数料・税金等の諸費用を下回る注文は不可

SBI証券では、住信SBIネット銀行の外貨預金を介して日本円を米ドルに交換することで、通常25銭かかる為替手数料を6銭に抑えられる。住信SBIネット銀行の外貨口座からSBI証券の外貨建口座への振込手数料は無料だ。 為替手数料は1ドルあたりの金額こそごくわずかだが、積み重なれば無視できない出費になる。
例えば1万ドルの取引をした場合、楽天証券だと為替手数料が2,500円かかるのに対し、SBI証券で住信SBIネット銀行の外貨預金を介した取引なら600円だ。
また、SBI証券ではすべての国で外貨決済を選択できるため、売却代金を外貨で受け取り、その外貨を使って買付を行えば為替手数料がかからない。楽天証券で外貨決済を選べるのは米国株だけだ。
松本 雄一

米国株以外の売買を頻繁に行う人にはSBI証券のほうが有利です。
松本雄一(金融ライター)

SBI証券では、米国株を証券会社に貸し出して貸株金利を受け取れる「米国貸株サービス【Kastock】」が利用できる。

貸株サービスとは、銀行にお金を預ける(貸す)と利息がもらえるように、お客さまが保有している株式を当社に貸し出すことで、貸し出した株式に応じた貸株金利を受取ることができるサービスです。
引用:SBI証券『米国貸株サービス(カストック【Kastock】)について』

楽天証券の貸株サービスの対象は日本株のみであり、米国株の貸株サービスを利用したいならSBI証券を利用する必要がある。

中国株取引の手数料を比較

中国株(香港株)の取引手数料は、SBI証券が約定代金の0.286%であるのに対し、楽天証券は0.275%とわずかに安い。

最低手数料と上限手数料も楽天証券のほうが安い。最低手数料はSBI証券が51.7香港ドル、楽天証券が550円だ。2023年9月9日の為替レート(1️香港ドル=18.85円)で51.7香港ドルを円に換算すると約975円になる。上限手数料も同様に、SBI証券が517香港ドル(約9,745円)、楽天証券が5,500円となり楽天証券が安い。

松本 雄一

楽天証券は中国株の決済方法に円貨決済しかなく、売買を繰り返すと売り買い両方で為替手数料がかかってしまうのが欠点です。しかし、同じ円貨決済で比較すればSBI証券よりも有利です。
松本雄一(金融ライター)

SBI証券と楽天証券のNISA・つみたてNISAを比較

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)
SBI証券と楽天証券のNISA、つみたてNISAを比較すると、購入できる商品の多さでSBI証券に優位性があります。

NISA(一般NISA)とつみたてNISAに分けて、さらに細かく比較してみよう。

SBI証券と楽天証券のNISAを比較

一般NISAで購入できる商品はSBI証券のほうが多く、IPO銘柄も購入できる。

一般NISAの取扱商品
SBI証券 楽天証券
投資信託 2,570本 2,525本
国内株式 東証・名証・福証・札証
上場銘柄
東証・名証上場銘柄
単元未満株
IPO ×
外国株式 9ヵ国 6ヵ国
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年9月9日現在)

松本 雄一

なお、一般NISAは2024年1月から新しい制度に移行して「成長投資枠」となり、年間投資可能額が240万円(現行制度では年間120万円)に、非課税で保有できる期間が無制限(現行制度では5年)に拡大されます。
松本雄一(金融ライター)

新しいNISAのポイント
・非課税保有期間の無期限化
・口座開設期間の恒久化
・つみたて投資枠と、成長投資枠の併用が可能 ・年間投資枠の拡大(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360万円まで投資が可能。)
・非課税保有限度額は、全体で1,800万円。(成長投資枠は、1,200万円。また、枠の再利用が可能。)
引用:金融庁『新しいNISA』

SBI証券と楽天証券のつみたてNISAを比較

つみたてNISAで購入できる商品数、積立頻度の選択肢はSBI証券のほうが多いです。

つみたてNISAの取扱商品・積立金額・積立頻度
SBI証券 楽天証券
取扱銘柄数 205本 194本
積立金額 100円以上1円単位 100円以上1円単位
積立頻度 毎日、毎週、毎月 毎日、毎月
クレカ
投信積立

三井住友カード
(Vポイント)

楽天カード、楽天キャッシュ
(楽天ポイント)
ポイント
投資

Tポイント、Vポイント、
Pontaポイント

楽天ポイント
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年9月9日現在)

毎週積立を選べるのはSBI証券だけだ。両社で大きな違いはないため、メインで利用する証券会社や、貯めているポイントに合わせてもよいだろう。

松本 雄一

なお、つみたてNISAは2024年1月から新しい制度に移行して「つみたて投資枠」となり、年間投資可能額が120万円(現行制度では年間40万円)に、非課税で保有できる期間が無制限(現行制度では20年)に拡大されます。
松本雄一(金融ライター)

SBI証券と楽天証券を比較

SBI証券と楽天証券のiDeCoを比較

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)
SBI証券と楽天証券でiDeCoの運用にかかるコストに差はないため、投資したい商品を取り扱っているほうを選べばよいでしょう。なお取扱商品数はSBI証券が38本に対して、楽天証券は32本です(2023年7月30日現在)。

iDeCoの比較
SBI証券 楽天証券
口座開設手数料 0円 0円
運営管理手数料 0円 0円
取扱商品 元本確保型 1本 1本
元本変動型
(インデックス)
20本 12本
元本変動型
(アクティブ)
17本 19本
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年7️月30日現在)

iDeCo取扱商品一覧
SBI証券 楽天証券
元本確保型 ・あおぞらDC定期(1年) ・みずほDC定期預金
先進国株式 ・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
・<購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国株式インデックスファンド
・iFree NYダウ・インデックス
・インデックスファンド海外株式ヘッジあり
(DC専用)
・農林中金<パートナーズ>
長期厳選投資 おおぶね
・ラッセル・インベストメント
外国株式ファンド(DC向け)
・朝日Nvestグローバルバリュー株オープン
(愛称:Avest-E)
・たわらノーロード先進国株式
・ラッセル・インベストメント
外国株式ファンド(DC向け)
・iTrust 世界株式
・楽天・全米株式インデックス・ファンド
全世界株式 ・SBI・全世界株式インデックス・ファンド
(愛称:雪だるま(全世界株式))
・eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
・EXE-I グローバル中小型株式ファンド
・ひふみワールド年金
・セゾン資産形成の達人ファンド
・セゾン資産形成の達人ファンド
・楽天・全世界株式インデックス・ファンド
新興国株式 ・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
・ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド
・インデックスファンド海外新興国
(エマージング)株式
国内株式 ・<購入・換金手数料なし>
ニッセイ日経平均インデックスファンド
・eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
・ひふみ年金
・SBI中小型割安成長株
ファンドジェイリバイブ<DC年金>
・野村リアルグロース・オープン
(確定拠出年金向け)
・つみたて椿(愛称:女性活躍応援積立ファンド)
・三井住友・DCつみたてNISA・
日本株インデックスファンド
・たわらノーロード 日経225
・iTrust日本株式
・MHAM日本成長株ファンド<DC年金>
・フィデリティ・日本成長株・ファンド
・コモンズ30ファンド
先進国債券 ・eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
・インデックスファンド海外債券ヘッジあり
(DC専用)
・SBI-PIMCO 世界債券アクティブファンド(DC)
・たわらノーロード先進国債券
・たわらノーロード先進国債券
(為替ヘッジあり)
・みずほUSハイイールドファンド
<DC年金>
新興国債券 ・iFree 新興国債券インデックス ・インデックスファンド海外新興国
(エマージング)債券(1年決算型)
国内債券 ・eMAXIS Slim 国内債券インデックス ・たわらノーロード国内債券
明治安田DC日本債券オープン
先進国REIT ・三井住友・DC外国リートインデックスファンド ・三井住友・DC外国リートインデックスファンド
国内REIT ・<購入・換金手数料なし>
ニッセイJリートインデックスファンド
・三井住友・DC日本リートインデックスファンド
・野村J-REIT ファンド(確定拠出年金向け)
バランス ・eMAXIS Slimバランス
(8資産均等型)
・セゾン・グローバルバランスファンド
・SBIグローバル・バランス・ファンド
・iFree 年金バランス
・三井住友・DC世界バランスファンド
(動的配分型)
・三菱UFJ DCバランス・イノベーション
(KAKUSHIN)
・投資のソムリエ<DC年金>
・セゾン・グローバルバランスファンド
・楽天・インデックス・バランス(DC年金)
コモディティ ・三菱UFJ 純金ファンド
(愛称:ファインゴールド)
・ステートストリート・ゴールドファンド
(為替ヘッジあり)
ターゲット
イヤー
・セレブライフ・ストーリー2025
・セレブライフ・ストーリー2035
・セレブライフ・ストーリー2045
・セレブライフ・ストーリー2055
・楽天ターゲットイヤー2030
・楽天ターゲットイヤー2040
・楽天ターゲットイヤー2050
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年7️月30日現在)

SBI証券は市場平均に違い運用成果を目指す「インデックスファンド」の比重がやや高く、楽天証券は市場平均を上回る運用成果を目指す「アクティブファンド」の比重がやや高めだ。

松本 雄一

両社とも国内外の投資対象を満遍なくカバーする商品をバランスよく揃えています。どちらを選んでも遜色ないため、メインで利用する証券会社にあわせて選んでもよいでしょう。
松本雄一(金融ライター)

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SBI証券と楽天証券のIPO投資を比較

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)
IPO投資にはSBI証券がおすすめです。IPOの取扱実績は業界トップクラスであり、引受株数の多い主幹事三件も多数手がけています。
松本 雄一

楽天証券は主幹事案件こそないものの、近年はIPOの取り扱いを大きく増やしています。当選チャンスを広げるためにも口座を持っておいて損はないでしょう。
松本雄一(金融ライター)

IPOを比較
SBI証券 楽天証券
IPO取扱実績
(内主幹事数)
2022年 89社(13社) 65社(0社)
2021年 122社(21社) 74社(0社)
2020年 85社(15社) 38社(0社)
口座数 約1,004万口座(※1) 約900万口座(※2)
抽選方式 個人(ネット)への配分のうち
平等抽選:60%
IPOポイントチャレンジ:30%
裁量配分:10%
平等抽選:100%
事前入金 必要 必要
抽選のタイミング ブックビルディング終了後 購入申込後
当選後の購入辞退 不可
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年7️月30日現在)
※1:SBIネオモバイル証券、SBIネオトレートド証券、FOLIO口座数を含む(2023年3️月末現在)
※2:2023年4️月現在

SBI証券では、IPO抽選に参加して落選した場合に「IPOチャレンジポイント」が付与される。

IPOチャレンジポイントとは

IPOにチャレンジし続ける人が優遇される仕組み。付与されたポイントは次回以降のIPO抽選で使用でき、使用したポイント数に応じて当選確率がアップする。

楽天証券はIPO取扱数や主幹事数ではSBI証券に劣るが、個人への配分すべてが平等に抽選で配分される。資金力に関係なく平等に当選のチャンスがある点はメリットだ。

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楽天証券の詳細を見る
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SBI証券と楽天証券のFX取引を比較

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)
SBI証券と楽天証券は、ともに28通貨ペアを取り扱っています。両社で種類に違いがあるので、まずは取引したい通貨ペアを取り扱っているかを確認しましょう。

FXの取扱通貨ペアとスプレッド・取引単位の比較
通貨ペア スプレッド
(例外あり)
取引単位
SBI証券 楽天証券 SBI証券 楽天証券
米ドル/円 0.2銭(※1) 0.2銭 1万米ドル
1,000米ドル
1,000米ドル
ユーロ/円 0.5銭(※1) 0.5銭 1万ユーロ
1,000ユーロ
1,000ユーロ
ポンド/円 0.9銭(※1) 0.9銭 1万ポンド
1,000ポンド
1,000ポンド
豪ドル/円 0.6銭 0.6銭 1万豪ドル
1,000豪ドル
1,000豪ドル
NZドル/円 1.2銭 1.2銭 1万NZドル
1,000NZドル
1,000NZドル
南アフリカランド/円 1.8銭 0.9銭 10万ランド
1万ランド
1,000ランド
カナダドル/円 1.7銭 1.7銭 1万カナダドル 1,000カナダドル
スイスフラン/円 1.8銭 1.8銭 1万フラン 1,000フラン
香港ドル/円 2.8銭 2.9銭 10万香港ドル 1,000香港ドル
シンガポールドル/円 4.8銭 4.9銭 1万SGドル 1,000SGドル
ノルウェークローネ/円 3.8銭 3.9銭 1万クローネ 1,000クローネ
トルコリラ/円 (※2) 6.8銭 1万リラ 1,000リラ
人民元/円 0.8銭 0.9銭 10万元 1,000元
メキシコペソ/円 0.3銭 0.2銭 10万ペソ 1,000ペソ
ブラジルレアル/円 20〜50銭 × 1万レアル ×
スウェーデンクローナ/円 3.8銭 × 1万クローナ ×
ポーランドズロチ/円 8.8銭 × 1万ズロチ ×
韓国ウォン/円 5.8銭 × 1,000万ウォン ×
ロシアルーブル/円 (※2) × 10万ルーブル ×
ユーロ/米ドル 0.00004米ドル 0.00004米ドル 1万ユーロ 1,000ユーロ
ポンド/米ドル 0.0001米ドル 0.0001米ドル 1万ポンド 1,000ポンド
豪ドル/米ドル 0.00009米ドル 0.00009米ドル 1万豪ドル 1,000豪ドル
NZドル/米ドル 0.00028米ドル 0.00016米ドル 1万NZドル 1,000NZドル
米ドル/スイスフラン 0.00016フラン 0.00016フラン 1万米ドル 1,000米ドル
米ドル/カナダドル 0.00016カナダドル 0.00016カナダドル 1万米ドル 1,000米ドル
ユーロ/豪ドル 0.00028豪ドル 0.00015豪ドル 1万ユーロ 1,000ユーロ
ポンド/豪ドル 0.00036豪ドル 0.00016豪ドル 1万ポンド 1,000ポンド
ユーロ/ポンド 0.0001ポンド 0.0001ポンド 1万ユーロ 1,000ユーロ
ユーロ/スイスフラン × 0.00016フラン × 1,000ユーロ
豪ドル/スイスフラン × 0.00024フラン × 1,000豪ドル
NZドル/スイスフラン × 0.00028フラン × 1,000NZドル
ポンド/スイスフラン × 0.00028フラン × 1,000ポンド
豪ドル/NZドル × 0.00028NZドル × 1,000豪ドル
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年7️月30日現在)
※1:コアタイム(午前9時〜翌午前3時)における原則固定のスプレッド
※2:2023年7月30日現在で不安定な価格推移となっており非表示

SBI証券だけが取り扱っている通貨ペアは次の通りだ。

・ブラジルレアル/円
・スウェーデンクローナ/円
・ポーランドズロチ/円
・韓国ウォン/円
・ロシアルーブル/円

楽天証券だけが取り扱っている通貨ペアは次の通り。

・ユーロ/スイスフラン
・豪ドル/スイスフラン
・NZドル/スイスフラン
・ポンド/スイスフラン
・豪ドル/NZドル
松本 雄一

楽天証券はすべての通貨ペアが1,000通貨単位で取引できるため、マイナーな通貨ペアを少額から取引したい人には楽天証券のほうが向いています。例えば対円レートの低いメキシコペソは、楽天証券であればレバレッジを効かせることで数百円程度から取引が行なえるため、ごく少額の取引でFXの仕組みを学びたい人にも利用しやすいでしょう。
松本雄一(金融ライター)

マイナー通貨とは

米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円以外の通貨ペアのこと。

FXのレバレッジ、注文方法等の比較
SBI証券
<SBI FXα>
楽天証券
<楽天FX>
レバレッジ 1倍、3倍、5倍、10倍、25倍 1倍、2倍、5倍、10倍、25倍
手数料 無料 無料
注文方法 通常(成行・指値・逆指値)
IFD注文OCO注文
IFDOCO注文
2WAY注文
トレール注文
ASストリーミング注文
ストリーミング注文
指値注文
逆指値注文
IF-DONE注文
OCO注文
IF-OCO注文
全決済注文
通貨別全決済注文
取引時間
(日本時間)
月曜日午前7時〜
土曜日午前6時30分
(※1)
月曜日午前7時〜
土曜日午前6時55分
(※1)
取引ツール WEB
SBI証券 FX(スマホアプリ)
マーケットスピードFX
楽天FX-WEB
iSPEED FX(スマホアプリ)
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年7️月30日現在)
※1:サマータイム(夏時間)は取引終了時間が1時間早まる

SBI証券のFXは、注文方法として「トレール注文」を選べる点が特長だ。

トレール注文とは

トレール注文は逆指値注文に値幅指定を追加する注文方法であり、値動きにあわせて自動で売りの逆指値価格を引き上げたり、買いの逆指値を引き下げたりする。

逆指値注文とは

「指定したレートまで下がったら売り」、「指定しレートまで上がったら買い」という注文方法で、一定のレートで損失を限定したり利益を確定したりできる。

松本 雄一

トレール注文を活用することで、損失を限定しながらより大きな利益を狙いにいけます。
松本雄一(金融ライター)

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SBI証券と楽天証券の取引ツールを比較

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)
SBI証券と楽天証券では、口座開設者が無料で利用できる高性能の取引ツールを提供しています。取引する商品ごとにツールを使い分けたい人にはSBI証券、なるべく少ないツールでさまざまな商品を取引したい人には楽天証券がおすすめです。

取引ツールを比較
SBI証券 楽天証券
パソコン ・HYPER SBI2
(国内株・先物OP)
・商品先物専用トレーディングツール
(商品先物)
・マーケットスピードⅡ
(国内株・米国株・株価指数先物OP・
商品先物・CFD)
・マーケットスピード
(国内株・米国株・日経225先物OP・
海外先物・為替)
・マーケットスピード for Mac
(国内株)
・マーケットスピードFX
(FX)
・楽天MT4
(FX)
スマートフォン ・SBI証券 株アプリ
(国内株)
・SBI証券 米国株アプリ
(米国株)
・かんたん積立アプリ
(投信積立)
・SBI証券 FXアプリ
(FX)
・SBI証券 先物・オプションアプリ
(先物OP)
・取引所C
・iSPEED
(国内株・米国株・先物)
・iSPEED for iPad
(国内株)
・iSPEED FX
(FX)
・iSPEED 先物OP
(先物OP)
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年7️月30日現在)

どのツールが使いやすいかは個人差もあるため、両方に口座を開設して実際に使ってみて使いやすいほうをメインに利用するのもよいだろう。

松本 雄一

証券口座を開設すると無料で利用できる情報ツールもあり、情報収集にも役立ちます。
松本雄一(金融ライター)

例えば楽天証券の場合、口座開設者はマーケットスピードやiSPEEDから日経新聞や日経産業新聞、日経MJなどの記事を無料で読める。

日経新聞を購読するには電子版でも月4,277円かかることを考えると、これだけでもかなりお得だ。

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SBI証券と楽天証券のポイント制度を比較

SBI証券と楽天証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)
「Tポイント」「Vポイント」「Pontaポイント」「dポイント」「JALマイレージ」のいずれかを貯めたい人はSBI証券、楽天ポイントを貯めたい人や貯めたポイントで株を買いたい人には楽天証券がおすすめです。

ポイントサービスの比較
SBI証券 楽天証券
貯まる
ポイントの種類
Tポイント
Vポイント
Pontaポイント
dポイント
JALマイレージ
楽天ポイント
楽天証券ポイント
ポイント投資に
利用できるポイント
Tポイント
Vポイント
Pontaポイント
楽天ポイント
楽天証券ポイント
ポイント投資
対象商品
投資信託 投資信託
国内株式(現物)
米国株式(現物)
バイナリーオプション
(※1)
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年7️月30日現在)
※1:楽天証券ポイントは投資信託のみ購入可能

SBI証券ではTポイント、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイレージから、楽天証券では楽天ポイントと楽天証券ポイントから利用するポイントサービスを1つ選び、選んだポイントが貯まる。

松本 雄一

SBI証券ではTポイント、Vポイント、Pontaポイントを投資信託の購入に利用できます。一方、楽天証券では、楽天ポイントを投資信託のほか、単元未満株を含む国内株式、米国株式、バイナリーオプションの購入に利用できます(楽天証券ポイントは投資信託のみ購入可能)。
松本雄一(金融ライター)

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SBI証券と楽天証券の銀行口座連携サービスを比較

楽天証券とSBI証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)

SBI証券、楽天証券ともに、系列グループの銀行と証券口座を連携させると入出金がスムーズになり、銀行の預金金利がアップする。

口座連携による優遇金利の高さで選ぶなら、SBI証券とSBI新生銀行の「SBI新生コネクト」、または楽天証券と楽天銀行の「マネーブリッジ」が年0.1%で並びます。

SBI証券と住信SBIネット銀行の「SBIバイブリッド預金」の金利は年0.01%だ。

口座連携による優遇金利・サービスの比較
口座連携サービス
(証券会社⇔銀行)
優遇金利
(税引前)
リアルタイム入出金 その他の主なメリット
SBIバイブリッド預金
(SBI証券⇔住信SBIネット銀行)
年0.01% 米ドル/円の為替手数料が片道6銭、
SBI証券への外貨入出金手数料も無料
条件を満たせば、提携ATM利用手数料、
他行宛振込手数料が最大月20回まで無料
SBI新生コネクト
(SBI証券⇔SBI新生銀行)
年0.10% 提携コンビニATM出金手数料がいつでも無料
他行宛ネット振込手数料が月50回まで無料
マネーブリッジ
(楽天証券⇔楽天銀行)
【残高300万円までの部分】
年0.10%
【残高300万円超の部分】
年0.04%
楽天証券の取引で楽天ポイントが貯まる
条件を満たせば、提携ATM利用手数料が最大月7回、
他行宛振込手数料が最大月3回まで無料
(※1)
SBI証券住信SBIネット銀行楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年7️月15日現在)
※1:ハッピープログラムへのエントリーが必要

マネーブリッジは、預金残高が300万円を超えた部分に適用される金利が年0.04%に下がるため、300万円以上預けるなら、SBI新生コネクトのほうが有利だ。

新生コネクトは、設定するだけでSBI新生銀行の優遇プログラムの最上位ステージである「ダイアモンドステージ」が適用される。提携コンビニATMの出金手数料がいつでも無料、他行宛ネット振込手数料も月50回まで無料になるなど、預金金利以外のメリットも多い。

住信SBIネット銀行は、米ドルと円の為替手数料が片道6銭であり、米国株取引のコストを抑えられる。SBI証券への外貨入出金手数料も無料だ。

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SBI証券と楽天証券のロボアドバイザーを比較

楽天証券とSBI証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)
SBI証券と楽天証券では、それぞれ自動でおまかせ運用ができるロボアドバイザーサービスを提供しています。直近の運用実績では、SBI証券のロボアドバイザー「FOLIO ROBO PRO」がおすすめです。
2022年末までの過去3年間の運用実績
・SBI証券「FOLIO ROBO PRO」:年率10.6%
・楽天証券「楽ラップ」:年率−0.4%〜4.0%

ロボアドバイザーを比較
SBI証券 楽天証券
サービス FOLIO ROBO PRO SBIラップ
(AI投資コース)
SBIラップ
(匠の運用コース)
楽ラップ
タイプ 投資一任型 投資一任型 投資一任型 投資一任型
最低投資金額 10万円 1万円 1万円 1万円
最低積立金額 月1万円 月1,000円 月1,000円 月1万円
特長 AIを活用した
将来予測に基づいて
大胆に投資配分を変更、
好パフォーマンスを目指す
AI技術による
マーケットデータ分析
により将来予測、
伝統的なアルゴリズム等を
用いて効率的な
投資配分を決定し、
あらゆる相場局面への
対応を目指す
野村アセット
マネジメントが
独自開発した
「オールウェザー・
ファクターアロケーション戦略」
により、投資環境に
左右されない
安定した収益の
獲得を目指す
16の質問に
答えてピッタリの
運用コースを選択、
資産配分の変更や
売買を自動化できる
株式市場の値動きが
大きい状況が続いた場合、
債券配分を自動で
増やし価格変動を軽減する
「下落ショック軽減機能」
付の運用コースも
選択できる
投資対象 8つのアセットクラスの
ETFに分散投資
8種類のインデックス
ファンドを通じて
世界中に分散投資
積極的に収益を
追求するアクティブ
ファンドへ投資
国内外の資産に
投資する楽ラップ専用の
低コストインデックス
ファンドへ投資
投資配分
の変更
自動
(原則月1回)
自動
(原則月1回)
自動
(原則月1回)
自動
(原則3ヵ月に1回)
手数料
(税込)
年率1.1%
(※1)
年率0.660%
(※1)
年率0.770%
(※1)
【固定報酬型】
最大年率0.715%
【成功報酬併用型】
最大年率0.605%
+運用益の5.5%
(※1)
過去3年
運用実績
(※2)
10.6%
(リスク12.9%)
(※4) (※4) 【最低】
保守型▲0.4%
(リスク6.7%)
【最高】
かなり積極型4.0
(リスク14.3%)
SBI証券|FOLIO PROSBI証券|SBIラップ楽天証券|楽ラップ「国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標(KPI)の測定と国内公募投信についての諸論点に関する分析」の公表について「2022年末(4)ファンドラップ関連」|金融庁をもとに筆者作成(2023年7月30日現在)
※1:そのほか、投資対象ファンドの信託報酬、信託財産留保額、信託財産にかかる監査報酬等の間接的な費用負担あり
※2:2022年末現在までの過去3️年間の年率リターン(幾何平均・複利ベース)
※3:サービス開始が2020年1月15日のため、計測期間の3年は20年1月15日から22年末までの約3️年間で計算
※4:運用開始から3年未満(2022年4月7日運用開始)のため省略

松本 雄一

SBI証券には、ROBO PROと同じFOLIOが運用を行う投資一任サービス「SBIラップ」もあり、より少額、低コストでおまかせ投資を始めることもできます。
松本雄一(金融ライター)

最低投資金額は、ROBO PROが10万円に対して、SBIラップは1万円だ。最低積立金額はROBO PROが1万円であるのに対して、SBIラップは1,000円である。また手数料は年率1.1%と年率0.660%〜0.770%なのでSBIラップのほうが低コストだ。

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(公式サイト)

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(公式サイト)

SBI証券と楽天証券の口座開設スピードを比較

楽天証券とSBI証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)

SBI証券と楽天証券は、ともに口座開設の申込から最短で翌営業日に取引を始められます。

口座開設スピードを比較
申込方法 SBI証券 楽天証券
ネット申込+スマホ本人確認
(WEB完結)
最短翌営業日 最短翌営業日
ネット申込
+画像アップロードによる本人確認
(書類郵送あり)
1〜3営業日程度 約5営業日
郵送申込 申込書類返送から
10日程度
-
SBI証券楽天証券の公式サイトをもとに筆者作成(2023年7️月30日現在)

松本 雄一

最短で取引を始めるには、ネットで口座開設を申し込み、本人確認までオンラインで完了させることがポイントです。
松本雄一(金融ライター)

SBI証券での口座開設方法はこちら、楽天証券はこちらで詳細を解説している。

SBI証券の詳細を見る
(公式サイト)

楽天証券の詳細を見る
(公式サイト)

SBI証券と楽天証券の口コミ・評判を徹底比較

26.SBI証券と楽天証券の口座の賢い使い分け方!
(画像=MONEY TIMES編集部)

実際にSBI証券や楽天証券を利用している人はどんなところにメリットやデメリットを感じているだろうか。両者の口コミを比較してみましょう。

SBI証券の良い口コミ・評判

SBI証券は手数料が安いところやツールの使いやすさが評価されていた。

30代男性
ポイント利用で投資できる

よかった点は、取引手数料が安い点でIPO取扱銘柄が多く、米国株やiDeCoが充実していることです。クレジットカード積み立てがお得なので、Tポイントでも投資ができることだと思います。何よりこれまで投資をしたことがない人でもポイントを使って実際に投資を始めてみることで、自然と経済ニュースや株の知識にも興味を持ちやすくなります。

20代男性
業界大手の抜群の安心感

楽天証券と並んで、ネット証券界の大手なので、安心して投資ができます。取扱銘柄数も多く、ほとんど個別株も含めて投資が行えます。自分は米国株を専門に投資を行っていますが、スマホアプリ(米国株)もあり、直感的にスムーズに投資ができ、助かっています。

50代男性
手数料無料のものが多い

投資商品を購入させていただく際に手数料が無料の場合が多いことです。オンラインで好きな時間帯に手続きできますし、手数料が無料なのはとてもありがたいです。サイトも使いやすく分かりやすいので、初心者でも気軽にできるのではないでしょうか。Tポイントで投資ができるようになっていますので、Tポイントをためている人にはいいのではないでしょうか。

30代男性
初心者でも使いやすい!

SBI証券のメリットはいろいろあると思いますが、やりやすいところであるというのが一番よいのではないかと思いました。アプリがとてもやりやすいところだと思っていて、こちらが一番やりやすくなければやっていてもしょうがないところなんじゃないかなと思っていますので、こちらをまず見てこれが一番やりやすいかどうかということを最初に見ておいたほうがいいです。

20代女性
手数料が安い

手数料が安いことです。 購入時手数料無料の投資信託のファンドが他社と比べて多い気がします。さすが、ネット証券です。サイトのマーケット情報が見やすいことです。これに関しては銀行員時代お客様に説明する資料に用いるほど見やすく、そして分かりやすくまとめてありました。

30代女性
外国株取引がやりやすい

外国株取引をメインに実施していますが、手数料が安いのはありがたいです。SBIネット銀行と連携しているので入出力金もしやすく、取引がスムーズにできる点も非常に助かっています。外国株のサイトに飛べば、表で保有株の状況も分かりやすい点もよいと思います。

SBI証券の良くない口コミ・評判

SBI証券の改善点としてはスマホアプリの使いづらさや管理の手間ひま、専門家のアドバイスが欲しいなどの意見が挙がった。

30代男性
管理に手間がかかる

悪かった点は、米国株アプリと日本株アプリが分かれている点で一つの画面で一度に情報が取り入れられず、管理に手間がかかるので米国株と日本株を分けて管理したい人にはあまりおすすめはできないと思います。また、基本的に口座開設から買付・売却まで全てネット上で完結させる必要があるため、自分一人で投資判断したい人にはおすすめかもしれませんが、アドバイスをいただきながら投資をしたい人にはあまりおすすめはできないかもしれません。

50代男性
専門家のアドバイスが欲しい

専属の担当者がいるわけではないので、投資商品の今後の見通しなど、専門家的な意見を聞ける機会がないのが少し不満です。オンラインで簡単に投資ができて手数料がかからない分、専門家からの意見を聞けずに投資商品が今後どうなるのかなどの見解も自分で判断し、その商品を売却するのか持ち続けるかどうかを見分けなければなりません。

40代男性
手数料最安じゃない

今となっては一番手数料が安いところではないということ。でもそこまで大きい差ではないですね。ネット証券としてはIPO枠が結構あるのだけれど、その分利用者も多い関係で当たりにくいということです。これは他のネット証券か、昔からある証券会社も併用すればいいと思います。

30代男性
チュートリアルが欲しい

初めて使ったとき、買い方がよく分からずに悩みました。外国株の注文入力画面で円買いするときに日本円換算額が分かりづらいです。概算シミュレートを表示すればよいが、最近まで知らなかったので、チュートリアルみたいなのが欲しいと思いました。

20代女性
操作方法が分かりにくい

ホームページが見にくいです。入金方法がすごく分かりづらいです。セキュリティ強化のためか、制限が多いです(出金のときの二要素認証、出金先変更がウェブサイトからできなくなり書類のみの受付となっています)。 初心者の人がどうやって操作したらよいのかのガイドがすごく分かりづらい位置にあります。

30代女性
サイトへのアクセスが複雑

外国株を取り扱うサイトにいくまでが複雑で分かりにくい点がデメリットだと思います。慣れてくるとサイトの飛び方が分かってきますが、最初はメインサイトから外国株取引のサイトにいくまでが何度やっても分からなくなってしまい大変でした。その点サイトを分かりやすくしてもらえたらよいなと思います。

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(公式サイト)

楽天証券の良い口コミ・評判

楽天証券は楽天銀行との連携や楽天カードとの組み合わせなど、”楽天経済圏”によるメリットが多かった。

30代男性
銀行口座連携が便利

楽天銀行の口座を作っていれば、投資信託やETFなどの購入が簡単にできます。楽天銀行にお金が入っていればわざわざ楽天証券の口座にお金を移さなくても、自動で楽天銀行の口座からお金を引っ張ってくれるので購入が非常に楽です。使い方も初心者向けなのかなと感じます。私自身つみたてNISAのために楽天証券では、初めて証券口座を利用しましたが、非常に分かりやすく使いやすいです。

20代男性
積立投資でのポイント付与

メリットはやはり積み立て投資でのポイント付与だと思います。楽天銀行と楽天証券でマネーブリッジを組むとポイントがかなり付与されるので、積み立て投資をしている自分からするとかなりありがたいと思います。楽天銀行での金利が上がるので、かなりいいと思います。楽天銀行は大手なので、安心して使えます。

30代女性
初めて投資するなら楽天!

楽天証券のメリットは、サイトが非常に見やすく取扱商品の数も多いところだと思います。積み立てNISAの場合は金額や保有商品の変更などがとても分かりやすいので手軽にできます。初めて証券会社を開く人は、特におすすめなのではないかと思います。

20代男性
楽天経済圏なら最強です

楽天銀行や楽天カードと組み合わせて使用するとポイントがたまりやすくなります。楽天ポイントを使って実際の投資信託の購入も行えるため、投資信託の購入のハードルは低く感じます。投資信託の積み立てもクレジットカードで行えるため、継続しやすいと思います。

30代女性
サイトが見やすく使いやすい

楽天証券のサイトが見やすく操作性にも優れているところです。初めて投資をするときは分からないことばかりなので、「分かりやすい」のはありがたいです。楽天経済圏生活している人はSPUも上がるので、普段の楽天市場での買い物でさらにポイントがたまる点もよいです。

50代男性
楽天銀行とひも付けるべき

楽天証券のメリットは楽天銀行とひも付けることによって、投資金額に応じてポイントが付与されることが一番のメリットだと思います。付与されたポイントはもちろん投資にも使えますが、楽天市場での商品購入にも使用できるので非常に便利です。預金金利も0.1%で普通の銀行よりもお得です。手数料も格安なので、初心者向きだと思います。

楽天証券の良くない口コミ・評判

楽天証券ではポイント還元が改悪している、IPOの当選確立が低い、単元未満株に対応していない点などが改善点として挙がった。

30代男性
最近はSBIに負けている

ポイントの還元率が改悪されて、下がってしまったのがとても残念です。競合他社である、SBI証券と比べるとあらゆる面で最近は負けているので今後の巻き返しに期待したいと思います。投信マイレージのポイント制度がないのは非常に残念なので、復活を希望します。

20代男性
ポイント還元が改悪

楽天証券のコラムが好きなので、もっと大勢の方が書いたものが読みたいです。初心者は右も左も分からないのでとにかく情報を集めるのが先決。証券会社からそこのところのフォローをしてもらえると、預金ばかりしてきた初心者投資家も安心して運用することができると思うので。

40代男性
土日のメンテナンスが多い

スマホで取引するには、「ispeed」という別のアプリをインストール必要があり、そこからは投資信託の売買ができません。名古屋証券取引所も売買できません。土日に入るとサイトのメンテナンスが非常に多いです。 休日に銘柄を調べたい人には不向きかもしれません。問い合わせもつながりにくい印象ですね。

30代女性
単元未満株に投資できない

ミニ株や単元未満株に楽天証券を使って投資はできません。IPOの取扱数もかなり少ない印象を受けています。このあたりを増強してもらえると、より使い勝手がよくなるのに、と思うときがあります。あと、外国株の取引した場合、かえって手数料が高くつくところも気になります。

30代男性
IPOの当選確率が低い

新規公開株(IPO)はいまいちです。取扱件数はそれほど少なすぎるわけではないのですが、そもそも楽天証券ユーザーが多いため当選確率が低くなってしまい、なかなか当選しません。トレード運用額やIPO申込回数などに応じた特別な優遇制度があるわけでもないので、IPO狙いの人には物足りないと思います。

20代女性
還元のハードルが高い

「らくらく投資」で始めた投資では、基本的にプラスになることがありませんでした。ロボットの診断結果にもよります。私の場合は、「ローリスクローリターン」だからかもしれませんが、自分で別で買っている投資のほうが還元率は比にならないほどよいです。楽天市場での還元率は、毎月3万円以上利用しないと適用にならないので、そのハードルは高いです。しかもそのうえで「0.5倍」は少なすぎると思います。

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(公式サイト)

SBI証券で口座開設をする方法

楽天証券とSBI証券を比較
(画像=SBI証券のホームページより引用)

SBI証券の口座開設は、「ネット」で開設を申し込むか、「郵送」で開設を申し込むかで手続きの流れが変わる。

SBI証券の口座開設をネットで申し込む場合

楽天証券とSBI証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)

ネット申込を選択した場合の口座開設手続きの流れは、以下のとおりだ。

STEP1……SBI証券WEBサイトから口座開設を申し込む

SBI証券のWEBサイトにある「口座開設にすすむ」から、メールアドレスを登録して氏名・住所などの情報を入力する。口座開設方法には「ネットで口座開設」を選択する。

口座開設の申し込みが完了すると、マイページへのログインに必要なユーザーネームとログインパスワードが発行される。

STEP2……マイナンバー確認書類と本人確認書類を提出する

口座開設状況画面よりログインし、マイナンバー確認書類と本人確認書類をアップロードにより提出する。

松本 雄一

スマートフォンでマイナンバーカードと自分の顔写真を撮影して申請するほうが、提出書類が少なくて済むのでおすすめです。
松本雄一(金融ライター)

住信SBIネット銀行または三菱UFJ銀行のネットバンキングを利用している場合、顔写真の撮影ではなく銀行との連動(情報の照会)により本人確認をする方法も選べる。

楽天証券とSBI証券を比較
(画像=SBI証券より引用・一部加工)

スマートフォンで書類を撮影できる場合は、以下のいずれかの組み合わせで撮影し、アップロードすれば提出完了だ。

  • マイナンバーカード
  • マイナンバー通知カード+運転免許証

STEP3……口座開設の完了通知を受け取る

必要書類を提出し、SBI証券の審査が完了すると、「メール」または「郵送」のうち選択した方法で、「口座開設完了通知」が届く。

メール受取を選択した場合は、メールで届く取引パスワード設定ページのURLにアクセスし、任意の取引パスワードを設定する。

郵送受取を選択した場合は、取引パスワードが記載された郵便物が簡易書留郵便(転送不要)で届く。

STEP4……初期設定を行う

本人確認書類の審査が完了すると、初期設定が可能になる。ここでは、連絡先、職業、勤務先などの本人情報、インサイダー情報、振込先金融機関口座、手数料プラン、投資に関する質問事項などを登録する。

松本 雄一

初期設定が完了し、投資資金を入金すればすぐに取引可能です。
松本雄一(金融ライター)

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(公式サイト)

SBI証券の口座開設を郵送で申し込む場合

楽天証券とSBI証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)

郵送で口座開設を申し込んだ場合の手続きの流れは、以下のとおりだ。

STEP1……SBI証券WEBサイトから口座開設を申し込む

SBI証券のWEBサイトの「口座開設にすすむ」から、メールアドレスを登録して氏名・住所などの情報を入力する。口座開設方法には「郵送で口座開設」を選択する。

SBI証券と楽天証券を比較

STEP2……マイナンバー確認書類と本人確認書類を提出する

SBI証券と楽天証券を比較

「郵送で口座開設」を選択すると、SBI証券から口座開設の手続きに必要な書類が普通郵便で郵送される。書類を受け取ったら必要事項を記入し、SBI証券へ返送する。その際、以下のいずれかの組み合わせで、マイナンバー確認書類と本人確認書類を添付する。

  • マイナンバーカード+本人確認書類1種類(運転免許証や各種健康保険証など)
  • 通知カード+本人確認書類2種類(運転免許証や各種健康保険証など)

STEP3……口座開設完了通知を受け取る

提出書類の審査が完了すると、SBI証券より登録住所宛てに簡易書留(転送不要)が郵送される。郵便物でユーザーネーム、ログインパスワード、取引パスワードを確認できる。

STEP4……初期設定を行う

SBI証券サイト右上の「お客様サイトへログイン」に、STEP3で受け取ったユーザーネームとログインパスワードを入力してログインする。

SBI証券と楽天証券を比較
松本 雄一

初期設定の案内画面に従い、勤務先や出金先の金融機関などの必要事項を登録後、取引ができます。
松本雄一(金融ライター)

楽天証券の口座開設方法

楽天証券.jpg
(※画像は楽天証券のホームページより引用)

楽天証券の口座開設の流れも基本的にSBI証券と同じだ。スマートフォンと運転免許証またはマイナンバーカードを持っている人は、「スマホで本人確認」を利用でき、最短翌営業日に口座開設が完了する。

楽天証券とSBI証券を比較
(画像=MONEY TIMES編集部)

STEP1……楽天証券WEBサイトから口座開設を申し込む

楽天証券WEBサイトの「口座開設」ボタンから、口座の開設を申し込む。

STEP2……本人確認書類を提出する

本人確認書類としては、マイナンバーカードや運転免許証、各種健康保険証などが利用できる。

マイナンバー通知カードや、本人の住所記載欄がないパスポート(2020年2月4日以降に申請のもの)は本人確認書類として利用できなので注意しましょう。

スマートフォンと運転免許証またはマイナンバーカードを持っている人は、「スマホで本人確認」、それ以外の人は「書類のアップロードで本人確認」を行う。

「スマホで本人確認」を選択した場合、本人確認書類と申込者の顔写真をスマートフォンで撮影し、その場で本人確認が完了する。

「書類のアップロードで本人確認」を選択した場合、本人確認書類をスマートフォンやデジタルカメラ、スキャナーなどでデータ化し、画面の案内に従いスマートフォンまたはパソコンでアップロードして提出する。提出後、郵送で届くログインIDと初期パスワードを受け取ることで本人確認が完了する。

STEP3……本人情報を入力する

氏名や住所などの本人情報を入力する。「スマホで本人確認」を選択した場合、ここでログインパスワードの登録が必要だ。

STEP4……「ログインID」を受け取る

本人確認と楽天証券での審査が完了すると、ログインIDが送付される。

「スマホで本人確認」を選択した場合、翌営業日以降にログインIDがメールで届く。

「書類のアップロードで本人確認」を選択した場合、約5営業日で登録の住所へ「ログインID」と「初期パスワード」が郵送で送付される。

STEP5……初期設定を行う

ログインIDを受け取ったら、楽天証券のWEBサイトまたはスマホサイトの「ログイン」ボタンからログインして、暗証番号や勤務先情報、マイナンバーなどの初期設定を行う。口座開設時にマイナンバーカードをスマートフォンで撮影して提出している場合、ここでのマイナンバーの登録は不要だ。

松本 雄一

初期設定が完了し、投資資金を入金すれば取引を始められます。
松本雄一(金融ライター)

楽天証券とSBI証券の両方の口座の使い分け方でよくある7つのQ&A

34.SBI証券と楽天証券の口座の賢い使い分け方!
(画像=MONEY TIMES編集部)
SBI証券と楽天証券の口座を併用するメリットは?
それぞれの強みや特徴的なサービス活かせる、購入できる商品の選択肢が広がる、IPOの当選確率が上がるといったメリットがある。
SBI証券と楽天証券の両方で口座開設をするデメリットは?
口座や資産の管理が煩雑になったり、証券会社をまたぐ損益通算に確定申告が必要になったりする点があげられる。
SBI証券のメリットは?
豊富や商品ラインアップや割安な手数料などが魅力だ。三井住友カードを使ったクレカ投信積立では最大5%のポイント還元を受けられ、IPO取扱実績は業界トップを誇る。

楽天証券のメリットは?
商品ラインアップは業界トップクラスでSBI証券に引けをとらない。楽天経済圏との相性がよく、楽天銀行や楽天カードと組み合わせて利用することでよりお得に利用できる。

SBI証券で口座開設する方法は?
SBI証券のWEBサイトから、ネットまたは郵送で申し込める。ネット申込かつスマホで本人確認を行えば、最短翌営業日に取引を始められる。

楽天証券で口座開設する方法は?
楽天証券WEBサイトから申し込める。SBI証券と同様、ネット申込かつスマホで本人確認を行えば、最短翌営業日に取引を始められる。

楽天証券とSBI証券の間で金融商品を移管できますか?
楽天証券からSBI証券や、SBI証券から楽天証券に移管可能かは商品によって異なる。国内株式や米国株式、投資信託は移管先の取扱銘柄なら通常は移管可能だ。米国以外の外国株式は移管できないことがある。移管について不明点があれば、移管元と移管先の証券会社に問い合わせよう。

楽天証券の詳細はこちら
(公式サイト)

SBI証券の詳細はこちら
(公式サイト)

松本雄一
執筆・松本雄一
群馬大学工学部情報工学科卒業。外資系コンピューター会社にて、ITサービス・トランジションやセキュリティ対策に携わり独立。
自らの投資経験をもとに、株式・投資信託や証券会社などの情報を発信。金融アドバイザーとして、これまでに300件以上の金融記事の執筆を手掛けている。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。
群馬大学工学部情報工学科卒業。外資系コンピューター会社にて、ITサービス・トランジションやセキュリティ対策に携わり独立。
自らの投資経験をもとに、株式・投資信託や証券会社などの情報を発信。金融アドバイザーとして、これまでに300件以上の金融記事の執筆を手掛けている。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。

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