
SBI証券はネット証券をリードする証券会社だ。つみたてNISAをSBI証券で始めるメリットとは何だろうか。NISA口座の利用状況などから、SBI証券でのつみたてNISAの始め方や買付のための入金・引き落とし方法を確認しよう。
(公式サイト)
目次
- 1,SBI証券の積立NISAの特徴……豊富な商品と選べる積立頻度
- 2,SBI証券の積立NISAにおける6つのメリット
- 3,SBI証券の積立NISAの始め方,ステップ1……つみたてNISAの口座開設
- 4,SBI証券の積立NISAの始め方ステップ2……入金または資金引き落とし設定
- 5,SBI証券の積立NISAの始め方,ステップ3……つみたてNISAの積立設定
- 6,他の証券会社とSBI証券の違いは「積立コース」や「ポイント還元」など
- 7,SBI証券の積立NISAの注意点
- 8,SBI証券の積立NISAはどんな人におすすめ?
- 9,【まとめ】SBI証券の積立NISAの始め方、引き落とし、入金方法
- 10,SBI証券の積立NISAの引き落とし、入金方法などのQ&A
1,SBI証券の積立NISAの特徴……豊富な商品と選べる積立頻度

SBI証券は国内ネット証券で口座開設数1位を誇る人気の証券会社だ。
SBI証券のつみたてNISAは、豊富な取扱商品や選べる積立頻度など、魅力的なサービスを提供している。
(公式サイト)
SBI証券 つみたてNISA基本情報
取扱商品数 | 投資信託183本 |
---|---|
最低積立金額 | 100円 |
積立頻度 | 毎月、毎週、毎日 |
資金の引き落とし方法 | ・「銀行引落サービス」による 金融機関口座からの定期自動引き落とし |
資金の入金方法 | ・証券総合口座への入金 ・住信SBIネット銀行の 「SBIハイブリッド預金」による自動入金 ・「銀行引き落としサービス」による 銀行預金からの自動引き落とし ・三井住友カードによる「クレカ積立」 |
サポート | ・電話:平日8:00~17:00、土・日曜日9:00~17:00(年末年始・祝日を除く) ・オペレーターチャット: 平日8:00~17:00(年末年始・祝日を除く) ・AIチャット:24時間 ・メール(お問い合わせフォーム):24時間受付 |
金融庁認定のつみたてNISAの対象投資信託数は206本(ETF除く、2022年4月26日時点)なので、SBI証券のつみたてNISA対象商品数183本は、その多くが対象である。
出典:金融庁『つみたてNISA対象商品届出一覧』
SBI証券のつみたてNISAの最低積立金額は100円からであり積立投資を始めやすく、積立頻度は毎月以外に毎週と毎日を選ぶことができる。

買付資金の入金は、銀行引落サービスを利用する場合には、国内の主要銀行や地方銀行などに加えて、多くの信用金庫、信用組合、労働金庫の口座からの自動引き落としに対応しています。
(公式サイト)
2,SBI証券の積立NISAにおける6つのメリット
SBI証券のつみたてNISAを利用する場合のメリットを具体的に6つ確認しよう。
- 豊富な商品ラインアップでさまざまなポートフォリオに対応する
- 貯めたTポイント・Pontaポイントで投資信託を買える
- 積立NISAの専用画面で管理しやすい
- 「毎日」「毎週」「毎月」の3コースから積立コースを選べる
- 100円から投資信託を購入できる
- 購入手数料がかからない
SBI証券のつみたてNISAのメリット1……豊富な商品ラインアップでさまざまなポートフォリオに対応する
ポートフォリオ(Portfolio)とは、金融商品の組み合わせのことで、特に具体的な運用商品の詳細な組み合わせを指します。「ポートフォリオを組む」ということは、どのような投資信託を購入しようか、株はどの銘柄で何株ほど持つか、などの検討をするという意味です。
引用:SMBC日興証券「初めてでもわかりやすい用語集」
証券会社 | つみたてNISA商品数 |
---|---|
SBI証券 | 投資信託183本 |
楽天証券 | 投資信託181本 |
野村證券 | 投資信託7本 |
大和証券 | 投資信託15本、ETF 7銘柄 |
SMBC日興証券 | 投資信託158本 |

SBI証券のつみたてNISA商品数は、主な証券会社のなかでトップレベルです。
SBI証券のつみたてNISAのメリット2……貯めたTポイント・Pontaポイントで投資信託を買える
ポイント付与率は保有額1,000万円未満では年率0.1%相当、保有額1,000万円以上では年率0.2%相当である。
なお、信託報酬が低いインデックス・ファンドなどの一部の投資信託には、ポイント付与率が0.02%~0.06%と低いものがある。

貯まったTポイント・Pontaポイントは、つみたてNISAでの投資信託の買い付けに利用できます。なお、VポイントのVポイント投資は、つみたてNISA対象外(2022年7月3日時点)のため気を付けましょう。
SBI証券のつみたてNISAのメリット3……積立NISAの専用画面で管理しやすい

専用画面では、つみたてNISAの投資枠の利用状況はグラフで表示され、年間の残り投資枠の状況を把握しやすい。
新規設定や設定変更も一覧形式で全体を把握しながら行える。
スマートフォンでは、つみたてNISAに対応している「かんたん積立アプリ」を利用できる。
かんたん積立アプリの特徴は次の3つだ。
- ファンドの損益や残高推移が見える
- 積立スタイル診断
- ウェブサイトでの設定も一元管理
SBI証券のつみたてNISAのメリット4……「毎日」「毎週」「毎月」の3コースから積立コースを選べる
出典:SBI証券『豊富な商品ラインナップが魅力!SBI証券のつみたてNISAで長期投資!』

多くの金融機関では、つみたてNISAの一般的な積立頻度は「毎月」であり、「毎日」に加えて「毎週」まで選択できる金融機関は多くありません。毎週や毎日なら、毎月よりも細かく時間分散の投資が可能です。
SBI証券では、つみたてNISAのクレカ積立(三井住友カードのクレジットカード決済)も可能だが、クレカ積立では「毎月」コースのみが選択可能だ。
出典:SBI証券『三井住友カードのクレカ積立』
また、SBI証券では、年間40万円のつみたてNISA投資枠を使いきる注文方法「NISA枠ぎりぎり注文」を利用できる。
NISA枠ぎりぎり注文では、残り投資枠より積立金額が多い場合に、残り投資枠に合わせて注文金額を調整してくれる。これを利用すれば、投資枠を使いきるために、積立設定金額の修正が不要になる。
出典:SBI証券『「NISA枠ぎりぎり注文」、「課税枠シフト注文」とは何ですか?』
SBI証券のつみたてNISAのメリット5……100円から投資信託を購入できる
まとまった資金がなくても少額から始めることができるメリットは大きい。

投資に不慣れで、初めから大きな資金で積み立てるのに不安がある人にとっても、少額で始めれば不安が少ないでしょう。
100円からの積み立ては、クレカ積立でも利用可能だ。
出典:SBI証券『三井住友カードのクレカ積立』
SBI証券のつみたてNISAのメリット6……購入手数料がかからない
つみたてNISAの制度では、対象の投資信託の購入手数料は無料(ノーロード)だ。
ただし、ETFの購入手数料は通常の購入手数料がかかるのが一般的である。
SBI証券では、つみたてNISAの対象商品にETFがなく、購入手数料が無料で積み立てが可能だ。
つみたてNISAでの他の手数料には、運用中のコスト(信託報酬など)負担が全ての投資信託にあり、売却時の信託財産留保額の負担が一部の投資信託にある。
これらの手数料は投資信託の銘柄で決められており、どの金融機関で購入しても共通にかかるものだ。
そのため、SBI証券のつみたてNISAは、最低の手数料で利用できるといえる。
3,SBI証券の積立NISAの始め方,ステップ1……つみたてNISAの口座開設

SBI証券でつみたてNISAを利用するには、SBI証券で証券総合口座(以下「証券口座」と略す)とつみたてNISAの口座(つみたてNISA勘定のNISA口座)を開設する必要がある。
つみたてNISAの口座開設は、NISA口座の開設状況やSBI証券の証券口座の有無により手続きが異なる。
NISA口座やSBI証券の利用状況から、参照するステップは次のとおりだ。
NISA口座(一般NISAまたはつみたてNISA)・SBI証券の証券口座の利用状況 | 参照する ステップ |
|
---|---|---|
はじめてNISA口座を開設する | SBI証券に証券口座が無い | |
SBI証券に証券口座が有る | ||
他社にNISA口座が有る | SBI証券に証券口座が無い | |
SBI証券に証券口座が有る | ||
SBI証券に一般NISAの口座が有る |
ステップ1A……はじめてのNISA口座でSBI証券に証券口座がない場合
NISA口座開設がはじめてで、SBI証券に証券口座が無い場合は、証券口座とつみたてNISAの口座を同時に申し込む。
申し込み方法は「WEBアップロード/Eメール」と「書面」の2種類があり、それぞれの取引開始までの期間は最短2営業日と最短7営業日の違いがある。

口座開設の申し込みはSBI証券ウェブサイトの「口座開設の流れ(NISA・つみたてNISA 証券総合口座同時申し込み)」ページから「口座開設はこちら」へ進む。

「お客様情報の設定」ページでは、NISAの選択で「つみたてNISAに申し込む」を選択する。

「WEBアップロード/Eメール」を選択した場合は、画面に従ってマイナンバーカードや本人確認書類を提出する。
「書面」を選択した場合は、次の書類を同封してSBI証券へ送付する。
「書面」選択時に提出する書類
マイナンバーを提示する書類 | マイナンバーカード (個人番号カード) |
マイナンバー通知カード |
---|---|---|
SBI証券へ送付する書類 | マイナンバーカード両面の写し | マイナンバー通知カードの写しに加えて、 (A)から1種類または(B)から2種類 (A)写真付き本人確認書類(1種類) ・運転免許証のコピー ・在留カードのコピー ・特別永住者証明書のコピー (B)写真なし本人確認書類(2種類) ・各種健康保険証のコピー ・印鑑登録証明書 ・住民票の写し ・各種年金手帳のコピー |
補足(外国籍の方) | 「在留カードのコピー」または 「特別永住者証明書のコピー」 を追加で提示する |
申し込み後に証券口座が開設されたら、申し込み方法に応じて、初回ログイン設定などの情報が送付される。
NISA口座が仮開設されると、Eメールなどで連絡があります。この段階で、つみたてNISAの取引を開始できます。税務署による確認後にNISA口座が本開設されると、ウェブサイトへの通知があります。
4,SBI証券のつみたてNISA始め方,ステップ2……入金または資金引き落とし設定
ステップ1B……はじめてのNISA口座でSBI証券に証券口座がある場合
NISA口座開設がはじめてで、SBI証券に証券口座がある場合は、つみたてNISAの口座開設を申し込む。
申し込み方法は「オンラインで開設」と「郵送で開設」の2種類があり、それぞれの取引開始までの期間は最短2営業日と最短7営業日の違いがある。

NISA口座開設の申し込みはSBI証券ウェブサイトの「NISA・つみたてNISA口座開設の流れ(SBI証券の証券総合口座を開設済みのお客さま)」ページから「NISA・つみたてNISAに申し込む」に進む。

申し込み画面にて「つみたてNISAを申し込む」を選択する。

マイナンバー登録済みの場合は本人確認書類を、マイナンバー未登録の場合はマイナンバーカードまたは通知カードと本人確認書類をアップロードまたは郵送する。

申し込み後にNISA口座が仮開設されると、Eメールなどで連絡があります。この段階で、つみたてNISAの取引を開始できます。税務署による確認後にNISA口座が本開設されると、ウェブサイトへの通知があります。
4,SBI証券のつみたてNISA始め方,ステップ2……入金または資金引き落とし設定
ステップ1C……他社にNISA口座があり、SBI証券に証券口座がない場合
他社にNISA口座があり、SBI証券に証券口座が無い場合は、はじめにSBI証券の証券口座を開設し、その後にNISAの金融機関変更を申し込む。
証券口座開設の流れは次のとおりだ。

口座開設の申し込みはSBI証券ウェブサイトの「口座開設の流れ」ページから「口座開設にすすむ」へ進む。

(公式サイト) 申し込み画面で、氏名や住所などの情報を入力し、口座開設方法として「ネットで口座開設」または「郵送で口座開設」を選択する。

ネットで口座開設を選んで、スマートフォンを利用しない場合に提出する書類は次のとおり。

郵送で口座開設を選んだ場合に提出する書類は次のとおり。


SBI証券での書類の審査完了後、郵便物やEメールが届きます。内容を確認して、初期設定を行えばSBI証券での取引を開始できます。
NISA口座の金融機関をSBI証券へ変更するには、SBI証券ウェブサイトの「NISA・つみたてNISA口座開設の流れ(他社でNISA口座を開設されている方)」ページから「金融機関変更」へ進み、SBI証券へ金融機関変更の書類請求を申し込む。

また、変更前の金融機関へ「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を請求する。
SBI証券から書類を受け取ったら「非課税口座開設届出書」に必要事項を記入し、本人確認書類と変更前の金融機関から送られた「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を同封して、SBI証券へ返送する。
SBI証券での審査と税務署での確認が完了すると、NISA口座開設が通知されます。
4,SBI証券のつみたてNISA始め方,ステップ2……入金または資金引き落とし設定」
ステップ1D……他社にNISA口座があり、SBI証券に証券口座がある場合
他社にNISA口座があり、SBI証券の証券口座を持っている場合は、NISA口座の金融機関変更を申し込む。
申し込み方法はSBI証券ウェブサイトの「NISA・つみたてNISA口座開設の流れ(他社でNISA口座を開設されている方)」ページから「金融機関変更」へ進み、SBI証券へ金融機関変更の書類請求を申し込む。

また、変更前の金融機関へ「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を請求する。
SBI証券から書類を受け取ったら「非課税口座開設届出書」に必要事項を記入し、本人確認書類と変更前の金融機関から送られた「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を同封して、SBI証券へ返送する。

SBI証券にマイナンバーを未提示の場合には、マイナンバーを確認できる個人番号の記載書類も同封します。SBI証券での審査と税務署での確認が完了すると、NISA口座開設が通知されます。
4,SBI証券のつみたてNISA始め方ステップ2……入金または資金引き落とし設定
ステップ1E……SBI証券に一般NISAの口座がある場合
SBI証券に一般NISAの口座を持っている場合は、一般NISAからつみたてNISAへの切り替えを申し込む。
申し込み方法はSBI証券ウェブサイトの「NISA・つみたてNISAの勘定変更」ページから「「NISA」から「つみたてNISA」への切り替え」へ進む。


申し込みは、SBI証券ウェブサイト画面右側の「お取引・口座開設」内の「NISA→つみたてNISA」の「変更」ボタンからも可能です。


画面に従って書類を請求します。書類が届いたら、必要事項を記入して返送します。返送した書類がSBI証券に到着してから、1~2営業日ほどで変更が完了します。
4,SBI証券のつみたてNISA始め方ステップ2……入金または資金引き落とし設定
4,SBI証券の積立NISAの始め方ステップ2……入金または資金引き落とし設定

つみたてNISAの買い付けには証券口座の資金またはクレジットカード決済を利用できる。
証券口座の資金を用意する方法は以下の3つだ。
- 証券口座への入金
- 住信SBIネット銀行の「SBIハイブリッド預金」の利用
- 「銀行引落サービス」による自動引き落とし
出典:SBI証券「入金はどのように手続きをすればよいですか?」
買い付け資金を用意する3つの方法をそれぞれ紹介しよう。
入金方法により参照するステップは次のとおりだ。
買い付け資金の入金方法 | 参照するステップ |
---|---|
証券口座への入金 | ステップ2A |
住信SBIネット銀行の「SBIハイブリッド預金」を利用 | ステップ2B |
「銀行引き落としサービス」による自動引き落とし | ステップ2C |
ステップ2A……証券口座への入金
証券口座への入金とは、金融機関の口座にある資金をSBI証券の口座へ入金すること。SBI証券の資金で買い付ける場合は、資金が不足しないように証券口座へ入金しておく。
証券口座への 入金方法 |
対応 金融機関 |
仕組み | 手数料 | 利用 可能時間 |
買付余力 への反映 |
---|---|---|---|---|---|
即時入金 | 都市銀行や ネット銀行など13行 |
ネット バンキング |
無料 | 24時間 | 即時 |
リアルタイム 入金 |
地方銀行など27行 | 口座振替 | 無料 | 各金融機関の 利用可能時間 |
即時 |
銀行振込入金 | 専用振込み口座への 振込が可能な金融機関 |
ネットバンキング・ 銀行ATM・ 窓口等での振込 |
利用者負担 | 銀行ATM・ 窓口等の受付時間 |
SBI証券システム で確認後 (1~2時間程度) |
振替入金 | ゆうちょ銀行 | 振替 | 無料 | 24時間 | 4日~5日程度 |
即時入金は、都市銀行やネット銀行などで利用できる入金方法だ。利用するには、対応する金融機関でインターネットバンキングの契約が必要である。
リアルタイム入金は、主に地方銀行で利用できる入金方法だ。インターネットバンキングの登録がなくても利用できる。
銀行振込入金は、SBI証券の専用振込口座への振込が可能な金融機関から利用できる入金方法である。多くの金融機関で利用できるメリットがあるものの、振込手数料は利用者の負担になるのがデメリットだ。
振替入金はゆうちょ銀行の振替を利用する入金方法だ。ゆうちょダイレクト(インターネットバンキング)の契約が無くても無料で利用できる。買付余力への反映に1週間弱程度かかるのがデメリットである。
5,SBI証券のつみたてNISAの始め方ステップ3……つみたてNISAの積立設定
ステップ2B……住信SBIネット銀行の「SBIハイブリッド預金」の申し込み
「SBIハイブリッド預金」を利用する場合に、住信SBIネット銀行の口座を持っていなければ、銀行口座とSBIハイブリッド預金を同時に申し込むことが可能だ。
申し込むにはSBI証券ウェブサイトの「SBIハイブリッド預金(預り金自動スィープサービス)の2大メリット」ページから、住信SBIネット銀行口座の保有状況により次のどちらかから申し込む。


住信SBIネット銀行口座を持っている場合には、15時までに申し込めば当日の17時ころから、15時以降に申し込めば翌営業日の17時ころから、SBIハイブリッド預金を利用できます。
5,SBI証券のつみたてNISAの始め方ステップ3……つみたてNISAの積立設定
ステップ2C……「銀行引落サービス」による自動引き落としの申し込み
銀行引き落としサービスは、都市銀行、ネット銀行、地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫の口座からSBI証券の口座に定期的に自動引き落としできるサービスだ。
引き落としを一度設定すれば、都度入金する手間が省ける。引き落とし日は、毎月14日または毎月27日であり、休日の場合は翌営業日に引き落とされる。
申し込みや設定変更はウェブ上から可能だ。申し込むにはSBI証券ウェブサイトの「銀行引落サービス」ページから「銀行引落サービスのお申し込み」へ進む。


画面に従って申し込みを行います。申し込みが完了したら、「銀行引落サービス設定確認・変更」画面で設定内容を確認しておきましょう。
5,SBI証券のつみたてNISAの始め方ステップ3……つみたてNISAの積立設定
5,SBI証券の積立NISAの始め方,ステップ3……つみたてNISAの積立設定

つみたてNISAの買い付け資金が用意できたら、下記のように積み立ての設定を行う。
-
投資信託をつみたてNISA設定画面に追加して決済方法を選ぶ
-
積立金額などを設定
-
目論見書などを確認
-
積立設定内容の確認と確定
ステップ3-1……投資信託を積立NISA設定画面に追加して決済方法を選ぶ
SBI証券ウェブサイトにログインして、積み立てる投資信託を選ぶ。

投資信託の選び方が分からない人は、SBI証券の積立設定金額(つみたてNISA)ランキングなどで人気の投資信託を参考にするといいでしょう。
積み立てる投資信託が決まったら「つみたてNISA買付」で、つみたてNISA設定画面に追加する。

クレジットカード決済を選ぶ場合は、決済方法の「クレジットカード」を選択する。
ステップ3-2……積立コース・設定金額・ボーナス設定などを設定する
積み立てる投資信託の「コース(積立頻度)」と「設定金額(積立金額)」を設定する。
必要に応じて「ボーナス設定」と「NISA枠ぎりぎり注文設定」を設定する。

ステップ3-3……投資信託の目論見書などを確認する
積み立てる投資信託の目論見書(投資信託説明書)や目論見書補完書面を確認する。
確認したら「確認画面へ」に進む。

ステップ3-4……積立NISAの設定内容を確認して確定する
つみたてNISAの設定内容を確認して、、取引パスワードを入力して「設定する」で設定が完了する。

6,他の証券会社とSBI証券の違いは「積立コース」や「ポイント還元」など
つみたてNISAを利用するうえでSBI証券と他の証券会社にはいくつかの違いがある。主な違いは「毎月」「毎日」などの積立コースやポイント還元だ。 SBI証券以外の主なネット証券である、楽天証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券の特徴を確認したい。2022年7月時点
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
会社名 | ![]() |
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取扱銘柄数 | 183本 | 181本 | 173本 | 154本 | 171本 |
売買手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
最低投資金額 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 |
ポイント還元 | Tポイント Pontaポイント Vポイント dポイント |
楽天ポイント | 松井証券ポイント | マネックスポイント | Pontaポイント |
クレジット カード積立 ポイント還元率 |
三井住友カード 0.5%(※2) |
楽天カード 1%(※1) |
非対応 | マネックスカード 1.1% |
au PAYカード 1% |
積立コース | 毎月 毎週 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月 毎日 |
毎月 |
ココがおすすめ | ・口座数主要ネット証券No.1柔軟な積立設定 ・積立アプリでラクラク管理 |
・楽天投信の人気ファンドに投資可 ・日経新聞の記事閲覧 |
・サポート体制に強み 投信毎月現金還元サービス |
・マネックスカード積立で1.1%ポイント還元 | ・「NISA割®」で手数料割引 ・Pontaポイントが貯まる |
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楽天証券……積立コース「毎月」「毎日」に対応しポイント投資できる

(公式サイト)
松井証券……使いやすいツールや充実のサポート

(公式サイト)
マネックス証券……カード決済でのポイント付与率が一般カード最高レベル

auカブコム証券……NISAの口座開設で現物株式の取引手数料が割引

auカブコム証券のつみたてNISA取扱銘柄数は171本であり、多くの商品から選べる。積立コースは「毎月」のみである。
au PAYカードでの投信積立では1%のPontaポイントが付与され、主要ネット証券での一般カード決済ではマネックス証券に次ぐポイント付与率の高さだ。
auカブコム証券でNISA口座(つみたてNISA、一般NISA)を開設すると、NISA割として株式取引手数料が割引される。割引率は最大5%で、割引対象は国内現物株のワンショット手数料と国内現物株・国内信用取引の1日定額手数料だ。
7,SBI証券の積立NISAの注意点

SBI証券のつみたてNISAで保有する投資信託の分配金は、「受取」「課税口座での再投資」「つみたてNISAでの再投資」から選ぶことができる。
そのため、つみたてNISAで投資枠と非課税メリットを最大限活用するには、「分配金が支払われない投資信託」に投資すれば良い。
そうすれば、投資枠を再投資で使わずに分配金再投資と同様の効果を得られる。

分配金が支払われない投資信託をスクリーニングするには、過去に分配金が支払われていない商品に絞り込むとよいでしょう。それらの商品は、将来に分配金が支払われる可能性が低いといえます。
8,SBI証券の積立NISAはどんな人におすすめ?

SBI証券のつみたてNISAにはさまざまなメリットがある。
紹介したメリットからSBI証券のつみたてNISAにおすすめできるのは次のような人だ。
- 豊富なラインアップから投資する商品を選びたい人
- Tポイントを貯めたい人
- Tポイントを使って投資したい人
- つみたてNISA専用画面で積立設定を簡単に管理したい人

SBI証券なら、大部分のつみたてNISA対象商品へ投資できるため、その人にあったポートフォリオ(商品の組み合わせ)を組むことができます。また、Tポイントを活用したい人、専用画面を使いたい人にもおすすめの証券会社といえるでしょう。
9,【まとめ】SBI証券の積立NISAの始め方、引き落とし、入金方法
SBI証券のつみたてNISAの始め方や買付資金を用意する方法について、まとめとして再確認したい。
SBI証券のつみたてNISAを始めるには、SBI証券の証券口座とつみたてNISAの口座を用意する必要がある。買付資金を準備するには、引き落としや入金の方法がある。
SBI証券のつみたてNISAの始め方
SBI証券のつみたてNISAを始めるには、SBI証券に証券口座とつみたてNISAの口座を用意する。
SBI証券の証券口座をすでに持っていれば、つみたてNISAの口座を開設する。
つみたてNISAまたは一般NISAの口座を他の金融機関に持っていれば、SBI証券へつみたてNISAの口座を変更する。
SBI証券に一般NISAの口座を持っていれば、SBI証券で一般NISAからつみたてNISAへ変更する。
SBI証券のつみたてNISAの自動引き落としの設定
銀行引落サービスを利用すれば、つみたてNISAの買付資金を他の金融機関口座から自動引き落としできる。
銀行引落サービスは、都市銀行、ネット銀行、地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫と多くの金融機関に対応する。
引き落としを一度設定すれば、毎月定期的に資金が引き落とされるため、都度の入金が不要だ。
銀行引落サービスの申し込みや設定変更はウェブ上から行う。
SBI証券のつみたてNISAの入金方法
SBIハイブリッド預金を利用すれば、住信SBIネット銀行とSBI証券の口座が連携され、住信SBIネット銀行の資金をSBI証券での買付に利用できる。
その他には、金融機関からSBI証券の口座へ入金する方法がある。入金方法は次の4つだ。
- 即時入金
- リアルタイム入金
- 銀行振込入金
- 振替入金(ゆうちょ銀行)
これらの入金方法は、対応する金融機関、手数料、利用可能時間、SBI証券の買付余力反映までの時間が異なる。自分が利用しやすい入金方法を選びたい。
2022年7月時点
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
会社名 | ![]() |
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取扱銘柄数 | 183本 | 181本 | 173本 | 154本 | 171本 |
売買手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
最低投資金額 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 |
ポイント還元 | Tポイント Pontaポイント Vポイント dポイント |
楽天ポイント | 松井証券ポイント | マネックスポイント | Pontaポイント |
クレジット カード積立 ポイント還元率 |
三井住友カード 0.5%(※2) |
楽天カード 1%(※1) |
非対応 | マネックスカード 1.1% |
au PAYカード 1% |
積立コース | 毎月 毎週 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月 毎日 |
毎月 |
ココがおすすめ | ・口座数主要ネット証券No.1柔軟な積立設定 ・積立アプリでラクラク管理 |
・楽天投信の人気ファンドに投資可 ・日経新聞の記事閲覧 |
・サポート体制に強み 投信毎月現金還元サービス |
・マネックスカード積立で1.1%ポイント還元 | ・「NISA割®」で手数料割引 ・Pontaポイントが貯まる |
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10,SBI証券の積立NISAの引き落とし、入金方法などのQ&A
対応しているのは、都市銀行、ネット銀行、地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫と、多くの金融機関を利用できる。特に地方銀行や信用金庫、信用組合が多く、国内のさまざまな地域で利用しやすい。
SBI証券の口座への入金日は、引落日が14日の場合は当月末、引落日が27日の場合は翌月15日だ。入金日が休日の場合は前営業日に入金される。
銀行引落サービスでは、引落日から入金日まで半月程度かかるため気を付けたい。
入金方法によってはSBI証券の口座反映までに日数がかかるため、余裕をもって入金しておきたい。
特に商品ラインアップが充実しているため、ポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)の自由度が上がり、投資スタイルに合わせた投資が容易である。
他の金融機関につみたてNISAや一般NISAの口座を持っているなら、SBI証券につみたてNISAの口座を変更する。
SBI証券に一般NISAの口座を持っているなら、一般NISAからつみたてNISAへ変更する。
クレジットカード決済では、三井住友カードの一般カードのポイント付与率は0.5%であり、マネックス証券の1.1%やauカブコム証券の1%に比べて付与率が低い。
SBI証券で貯まるポイントは、Tポイント、Pontaポイント、dポイント、Vポイントを選べるが、つみたてNISAの投資で利用できるのはTポイントとPontaポイントに限られる。
取扱銘柄数はSBI証券と楽天証券がトップレベルで、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券も十分な商品ラインアップがある。
積立コースはSBI証券が「毎月」「毎週」「毎日」、楽天証券とマネックス証券が「毎月」「毎日」、松井証券とauカブコム証券が「毎月」である。

自らの投資経験をもとに、株式・投資信託や証券会社などの情報を発信。金融アドバイザーとして、これまでに300件以上の金融記事の執筆を手掛けている。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。
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