ゴールドカードは一般カードのワンランク上にあたり、審査基準が厳しいとされている。その反面さまざまな特典を利用でき、社会的な信用度も上がるなどメリットも多い。ここでは、審査基準や審査機関、審査に通りやすくなるポイントなどについて解説する。

目次

  1. 1,ゴールドカードの申し込み資格は?――一般カードと比較
  2. 2,ゴールドカードの審査基準――取得しやすいカードになりつつある
  3. 3,ゴールドカードの審査期間は?――カード会社によってかなり差がある
  4. 4,ゴールドカードの審査を通過するための6つのポイント
  5. 5,審査に通過しやすいゴールドカード5選
  6. 6,ゴールドカードの審査に落ちたときの6つの対処方法
  7. 7,結局、ゴールドカードの審査は厳しいのか?

1,ゴールドカードの申し込み資格は?――一般カードと比較

カード会社が公表しているゴールドカードの申し込み資格は、ほとんどが「年齢」と「収入の有無」の2点だが、これは審査基準そのものではない。その条件を満たしていれば「申し込みを受け付ける」というだけであり、実際はその他のさまざまな要素も審査される。

参考までにいくつか代表的なクレジットカードについて、一般カードとゴールドカードの申し込み資格を比較してみよう。

一般カードの申し込み資格 ゴールドカードの申し込み資格
三井住友カード 満18歳以上の方
(高校生は除く)
三井住友カード
ゴールド
原則として、満30歳以上で、
本人に安定継続収入のある方
JCB一般カード 18歳以上で、本人または
配偶者に安定継続収入のある方。
または高校生を除く
18歳以上で学生の方
JCBゴールド 20歳以上で、本人に
安定継続収入のある方
セゾンカード
インターナショナル
専業主婦でも
学生でもお申し込み可能
18歳以上(高校生は除く)
で連絡が可能な方
ゴールド
カードセゾン
学生・未成年を除く
連絡可能な方
dカード 満18歳以上であること
(高校生を除く)
dカードGOLD 満20歳以上(学生は除く)で、
安定した継続収入があること
楽天カード 18歳以上の方
(高校生の方は除く)
楽天ゴールドカード 20歳以上

2,ゴールドカードの審査基準――取得しやすいカードになりつつある

申し込み資格は明記しているが、どのカード会社も審査基準は公表していない。そのため審査基準に関しては、審査通過した人や落ちた人の口コミから推測するしかない。ここでは、口コミ情報から推測されるゴールドカードの審査基準を見ていこう。

年収……年収300万~400万円以上が目安

以前ゴールドカードは高額所得者のカードとされ、年収500万円以上が審査通過の目安だった。しかし現在では年収条件の基準は低くなっており、年収300万~400万円以上で審査に通るカードも少なくない。

ゴールドカードが身近になったといえるが、アメックス(アメリカン・エキスプレス)やJCBの自社発行カード、三井住友カードなど、ステータス性の高いカード会社のゴールドに関しては、他のゴールドカードと比べて年収条件は高く設定されている。

参考までに、人気ゴールドカードの推定年収条件を紹介しよう。

カード名 年収目安
セゾンゴールド・アメックス 300万円~
dカードGOLD 300万円~
アメックス・ゴールドカード 350万円~
JCBゴールド 400万円~
三井住友カード ゴールド 500万円~

職業……会社員・公務員が有利

職業に関しては、自営業者や個人事業主よりも、会社員や公務員のほうが収入の安定性の面で高く評価される。特に公務員は評価が高い。会社員の場合、年商や上場の有無などはあまり重視されないようだが、それでも名の知れた大企業であれば審査ではプラスに働きそうだ。

雇用形態……アルバイト・パートは不利なことが多い

カードの申し込み条件に「安定した収入があること」という項目がある場合、アルバイトやパートの人は審査に通りにくい。カードによるが、派遣社員や契約社員も難しいだろう。

勤続年数……3年以上はあったほうがいい

勤続年数は最低でも1年以上は必要で、一般的には勤続年数3年以上がゴールドカードの審査通過の目安だ。勤続年数の長さは収入の安定性につながるので、勤続年数は長ければ長いほど審査では有利になる。

クレジットヒストリー……過去の延滞は大きなマイナスに

クレジットヒストリー(クレヒス)、つまりクレジットカードの利用履歴は審査において非常に重視される項目だ。カード会社は、クレジットカードやカードローン、携帯電話の分割払いなどの支払い・返済において過去に延滞がないか、あるいは不自然な入会・退会やキャッシング履歴などがないか、信用情報機関に照会して審査の参考にする。

返済日より61日以上または3ヵ月以上の支払遅延があると、その事実は信用情報機関に記録され、それによって審査通過の可能性は非常に低くなる。

【人気のゴールドカードを比較】

カード名 dカードGOLD 楽天ゴールド 三井住友カード ゴールド JCBゴールド セゾンゴールド・アメリカン
・エキスプレス・カード
デザイン dカードGOLD 楽天ゴールドカード 三井住友カード ゴールド JCBゴールド セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費 11,000円 2,200円 11,000円
※初年度無料
11,000円
※初年度無料
11,000円
※初年度無料
通常還元率 1.0% 1.0% 0.5% 0.5% 0.75%
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3,ゴールドカードの審査期間は?――カード会社によってかなり差がある

クレジットカードの審査期間はカード会社によって大きく異なるため、一概に「ゴールドカードだからこれくらい」とはいえない。一般カードと比べて慎重に審査されるため、同じカード会社であれば一般カードよりも時間がかかることが多い。

参考までに、代表的なクレジットカードの一般カードとゴールドカードについて、すべての申し込みをネットで済ませた場合のカード発行までの期間を紹介しておこう。

カード会社 カード名 審査・発行期間
三井住友カード 三井住友カード 最短で翌営業日発行
(2営業日発送)
カード番号の即時発行可能
(5~10分)
三井住友カード
ゴールド
最短で翌営業日発行
(2営業日発送)
JCB JCB一般カード 最短当日発行、
翌日に自宅着可能
JCBゴールド 最短当日発行、
翌日に自宅着可能
アメリカン・
エキスプレス
アメリカン・
エキスプレス・カード
審査結果が届くまで
2~3週間ほど。
急ぎの場合は相談可能
アメリカン・エキスプレス・
ゴールド・カード
審査結果が届くまで
2~3週間ほど。
急ぎの場合は相談可能
セゾンカード セゾンカード
インターナショナル
最短即日発行・受取
(セゾンカウンターでの受取)
ゴールドカードセゾン 最短3営業日発行
ドコモ dカード 申し込み後、
2~4週間で発送
dカードGOLD 申し込み後、
2~4週間で発送
楽天 楽天カード 通常約1週間~
10日前後で自宅着
楽天ゴールドカード 通常約1週間~
10日前後で自宅着

これを見てわかるとおり、審査・発送に2週間以上かかるカードでは一般カードとゴールドカードの審査・発行期間に差はない。一方でスピード発行が可能なカードは、ゴールドのほうが時間を要することが多い。

ただし例外もある。例えばJCBは、ゴールドでもスピード発行が可能。三井住友カードはカード番号の即時発行ができないが、ゴールドでもスピード発行に対応している。

4,ゴールドカードの審査を通過するための6つのポイント

クレジットカードの審査は、基本的には前述の審査基準に基づいて行われる。それを踏まえてゴールドカードの審査通過の可能性を上げるポイントを挙げるならば、以下の6点になるだろう。

ポイント1,年会費の安いゴールドカードを選ぶ

一般的なゴールドカードの年会費は1万円前後。マイルが貯まりやすい航空系ゴールドカードは1万5,000円以上のものが多い。一方で「廉価版ゴールド」と呼ばれる、年会費が2,000~5,000円のゴールドカードも存在する。年会費が安くなるほど審査基準も低くなると考えてよいだろう。

確実にゴールドカードを手に入れたいなら年会費の安いカードを選ぶことになるが、廉価版ゴールドは一般的なゴールドカードに付帯するサービスがないことがあるので、自分が利用したいサービスがあるかどうか確認してから申し込んでほしい。

ポイント2,年齢制限のあるゴールドカードを選ぶ

若い人なら、年齢制限のあるゴールドカードを選ぶのもよいだろう。「三井住友カード プライムゴールド」や「JCB GOLD EXTAGE」は20代専用ゴールドカードであり、安い年会費で正規のゴールドと同等のサービスを受けられる。

これらは、年収が高くない20代のうちにゴールドカードのサービスを体験してもらい、30代以降に正規のゴールドに移行してもらうことを目的としたカードであり、そのコンセプトから審査基準も比較的低く設定されているようだ。

ポイント3,スピード発行が可能なゴールドカードを選ぶ

スピード発行が可能なゴールドカードは審査に時間をかけていないため、審査に通りやすいといえるだろう。

即日・翌日発行が可能なゴールドカードには「エムアイカード プラス ゴールド」「JCBゴールド」があり、「Amazon Mastercard ゴールド」はカード番号のみ即時発行が可能。その他、「MUFGカード ゴールド」「ゴールドカードセゾン」「三井住友カード ゴールド」などもスピード発行が可能だ。

ただし「JCBゴールド」「三井住友カード ゴールド」は年収条件が比較的高いカードとされているので、ここでは候補から外れる。

ポイント4,利用限度枠上限が低いゴールドカードを選ぶ

一般的にゴールドカードは一般カードよりも利用限度枠が大きく、その分高い支払い能力を求められる。一方で廉価版ゴールドなどには利用限度枠の上限が大きくないものもあり、それらは審査基準も低いと考えられる。

ポイント5,キャッシング枠を減らす

キャッシング枠の設定があると、その分審査は厳しくなる。貸金業法の規定により、年収の3分の1を超える借り入れができないからだ。審査通過の可能性を高めたいなら、キャッシング枠の希望金額を小さくするか、「0円」にするとよいだろう。

キャッシングが不要であれば、すでに持っているカードのキャッシング枠も減らす、またはなくすとよい。

ポイント6,インビテーション(招待)を待つ

一般カードを作ってしばらく使っていると、ゴールドカードへのインビテーション(招待)が届くことがある。インビテーションが届いてから申し込んだ場合は、審査通過の可能性が高い。手に入れたいゴールドカードがあるなら、まずその一般カードを作って利用実績を積んでいくという方法もある。

5,審査に通過しやすいゴールドカード5選

上記のポイントを踏まえて、審査に通過しやすいゴールドカードを5つ紹介しよう。

5-1,三井住友プライムゴールド……20代専用ゴールド、年収200万円以下で審査通過の可能性あり

「三井住友プライムゴールド」の国際ブランドはVISAまたはMastercardで、年会費は5,500円(税込)。ただし、割引条件を満たせば1,650円(税込)になる。入会資格に年齢制限がある20代専用カードであり、ステータス性の高い三井住友カード発行のゴールドカードとしては比較的審査通過が容易と考えてよいだろう。審査における年収条件は、200万円以上と推測される。

このカードは会員が満30歳になった後、最初のカード更新時に「三井住友カード ゴールド」(年会費税込1万1,000円、割引特典あり)へランクアップする。

国際ブランド VISA
Mastercard
年会費 5,500円(税込)※初年度無料
※条件クリアにより最大1,650円(税込)まで割引
家族会員1人目無料、2人目から1,100円(税込)
申し込み資格 満20歳以上30歳未満で、
本人に安定継続収入のある方
利用限度枠 50万~200万円
審査・発行期間 最短翌営業日発行、約1週間で自宅着

・ゴールドカードのサービス

空港ラウンジサービス(国内28空港)、最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険、年間300万円限度のショッピング保険、ゴールド会員専用デスク、24時間年中無休の医療相談ダイヤルなど、正規のゴールドカード相当の充実したサービスが提供される。

・その他の特徴

通常のポイント還元率は0.5%と高いほうではないが、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドでは2.5%還元に。また、対象店舗から選んだ3店舗で1%還元となる仕組みもある。

・おすすめな人は?

将来「三井住友カード ゴールド」を作るつもりがあるなら、20代のうちにこのカードを作って利用実績を積むことで審査に通る可能性が高くなる。その意味で、ハイステータスなゴールドカードを求める人におすすめしたいカードだ。

5-2,MUFGカードゴールド……年収200万円以下で審査通過の可能性あり

「MUFGカードゴールド」は国際ブランドをVISA、Mastercard、JCBから選べる。年会費は2,095円(税込)だが、割引条件を満たすと1,047円(税込)になるので、いわゆる「廉価版ゴールド」の一つといえるだろう。審査における年収条件は、200万円以上と推測される。

国際ブランド VISA
Mastercard
JCB
年会費 2,095円(税込)※初年度無料
※条件クリアにより最大1,047円(税込)まで割引
家族会員1人目無料、2人目から440円(税込)※初年度無料
申し込み資格 18歳以上で安定した収入のある方(学生を除く)
利用限度枠 10万~200万円
審査・発行期間 最短翌営業日発行

・ゴールドカードのサービス

空港ラウンジサービス(国内6空港+ハワイ・ホノルル)、最高2,000万円の海外・国内旅行傷害保険、最高2万円の国内渡航便遅延保険、年間100万円限度のショッピング保険などが提供される。

・その他の特徴

通常のポイント還元率は約0.4%と、そこまで高くない。ただし、利用状況に応じたポイント優遇やボーナスポイント付与、記念月のポイント1.5倍などがあり、使えば使うほどお得にポイントが貯まる仕組みになっている。その他、三菱UFJ銀行のATM手数料優遇や三菱フィナンシャル・グループ各社での優待などが提供される。

・おすすめな人は?

利用できる空港ラウンジは少ないが、自分がよく使う空港が含まれているならコストパフォーマンスに優れたカードになるだろう。なるべくコストをかけずに、ゴールドカードらしいサービスを利用したい人におすすめだ。

5-3,dカードGOLD……年会費1万円台のゴールドとしては審査に通りやすい

「dカード GOLD」の国際ブランドはVISAまたはMastercardで、年会費は1万1,000円(税込)。ゴールドカードとしては平均的な年会費だ。審査における年収条件は300万円以上と推測される。年会費1万円台のゴールドとしては、審査のハードルは比較的低いほうと考えてよいだろう。

国際ブランド VISA
Mastercard
年会費 1万1,000円(税込) 家族会員1人目無料、
2人目から1,100円(税込)
申し込み資格 満20歳以上(学生は除く)で、
安定した継続収入があること
利用限度枠 非公表
審査・発行期間 申し込み後、2~4週間で発送

・ゴールドカードのサービス

空港ラウンジサービス(国内32空港+ハワイ・ホノルル)、海外最高1億円・国内最高5,000万円の旅行傷害保険、年間300万円限度のショッピング保険、3年間最大10万円のケータイ補償(故障などによる携帯端末買い換え時に補償)、ゴールド会員専用デスク、ドコモのサービスやメルカリで利用できる年間最高2万2,000円相当のクーポン贈呈などの特典・サービスが提供される。

・その他の特徴

通常のポイント還元率は1%。ただし、ドコモの携帯電話料金やドコモ光の料金の支払い分に関しては10%還元だ。ドコモユーザーにとっては非常にお得なポイントサービスといえるだろう。

・おすすめな人は?

ドコモユーザーは持っていて損のないカードだ。また、プラチナカードの付帯保険にも匹敵する海外旅行傷害保険は、海外旅行の多い人にとってメリットが大きい。ただし、家族特約分の治療費用補償額が低いので、家族旅行では他の保険も併用したい。

5-4,エポスゴールドカード……年会費実質無料ゴールド、年収100万円以上で審査通過の可能性あり

「エポスゴールドカード」の国際ブランドはVISAで、年会費は5,000円(税込)。ただしインビテーション(招待)による入会や、ゴールド・プラチナ会員の家族からの紹介で入会する場合は永年無料になる。また、年間50万円のカード利用により翌年から永年無料となるので、年会費実質無料のカードといえるだろう。審査における年収条件は100万円以上と推測され、取得しやすいゴールドカードだ。

国際ブランド VISA
年会費 5,000円(税込)
※年間50万円以上利用で翌年以降、
永年年会費無料
申し込み資格 20歳以上の方(学生を除く)
利用限度枠 非公表
審査・発行期間 マルイ店舗で最短当日受取可能、
自宅配送の場合は約1週間後着

・ゴールドカードのサービス

空港ラウンジサービス(国内19空港+ハワイ・ホノルル、韓国・仁川)、ハワイ・ワイキキビーチ近くの「DFS T Galleria」内ラウンジサービスなどが提供される。

・その他の特徴

年4回の優待期間中は、マルイの実店舗やネット通販で10%オフに。通常のポイント還元率は0.5%と高くないが、マルイの利用では1%になる。また、対象店舗から選んだ3つのショップでは最大1.5%還元。

さらに、年間のクレジット利用金額が50万円に達すると2,500円相当のポイントが、100万円に達すると1万円相当のポイントが付与される。

・おすすめな人は?

ゴールドの特典・サービスとしては物足りないかもしれないが、年会費実質無料であることを考えると非常にお得なカードといえる。ゴールドカード入門としておすすめの1枚だ。

5-5,楽天ゴールドカード……年収200万円以下で審査通過の可能性あり

「楽天ゴールドカード」は国際ブランドをVISA、Mastercard、JCBから選べ、年会費は2,200円(税込)。審査における年収条件は200万円以上と推測されるが、それ以下でも審査に通過したという口コミも見られ、取得しやすいゴールドカードと考えてよいだろう。申し込み資格は「20歳以上」であり、専業主婦やアルバイトでも審査に通過する可能性があるようだ。

国際ブランド VISA
Mastercard JCB
年会費 2,200円(税込)
家族会員550円(税込)
申し込み資格 20歳以上
利用限度枠 最高200万円
審査・発行期間 約1週間でカード到着

・ゴールドカードのサービス

空港ラウンジサービス(国内32空港+ハワイ・ホノルル+韓国・仁川)が提供されるが、無料利用は年2回まで。また、旅行関係では最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯する。ただし、これは年会費無料の「楽天カード」と同じ内容であり、ゴールドだけのメリットではない。

・その他の特徴

通常のポイント還元率は1%だが、楽天市場で利用すると5%の超高還元率(「楽天カード」は3%)になる。これが楽天ゴールドカードの最大のメリットだ。楽天市場で年間11万円を超える利用があるなら、「楽天カード」より「楽天ゴールドカード」のほうが年会費を差し引いてもお得だ。また、通常年会費550円(税込)のETCカードが「楽天ゴールドカード」では年会費無料になる。

・おすすめな人は?

楽天市場のヘビーユーザーで、ETCカードを利用しており、空港ラウンジもたまに利用したいという人におすすめのカードだ。

6,ゴールドカードの審査に落ちたときの6つの対処方法

ゴールドカードに申し込んで、審査で落ちてしまった場合はどうしたらよいのだろうか?

対処法1,次の申し込みまで半年以上は間をあける

カードに申し込んだ事実は信用情報機関に半年間記録されるので、その間は同じカード会社のカードはもちろん、カードランクを問わず他社カードにも申し込まないほうがよい。短期間のうちに複数のカードに申し込む行為は「多重申し込み」とされ、審査ではマイナスに働くからだ。

対処法2,一般カードを作って利用実績を積む

どうしても手に入れたいゴールドカードがあるなら、まずはワンランク下の一般カードを作り、1年以上利用実績を積んでから再度ゴールドに申し込むと審査に通ることがある。あるいはゴールドへのインビテーション(招待)が届いた時点で申し込むと、審査に通る可能性が高い。

対処法3,審査に通りやすい他社ゴールドカードをまず作る

この記事で紹介した審査に通りやすいゴールドカードをまず作り、ある程度利用実績を積んでから本命のゴールドカードに申し込むと審査通過の可能性が高くなる。これは、ゴールドカードをすでに利用しているという実績があるためだ。

対処法4,勤続年数が3年以上になるのを待つ

勤続年数が短いと、審査でマイナスに働くことがある。その場合は、勤続年数が3年を超えるのを待って再度申し込むと審査通過の可能性が高くなる。

対処法5,収入欄の記入法を見直す

申し込む際の年収は手取り額ではなく額面金額なので、ボーナスや各種手当も含めてよい。手取りで記入していた人は、額面金額を記載するようにしよう。

対処法6,他社の残債を返済する

他社クレジットカードのリボ払いや分割払い、キャッシングの残債、あるいはカードローンの残債がある場合は、それらを返済すると審査に通りやすくなる。

これらをすべてやったからといって、審査通過が確実になるわけではない。しかし、やらないよりは審査に通過しやすくなるはずだ。

7,結局、ゴールドカードの審査は厳しいのか?

同じカード会社であれば、一般カードに比べてゴールドカードのほうが審査は厳しくなる。

しかし、ゴールドカードの審査基準は年々下がっている。高額所得者向けのカードというよりは、クレジットカードにより良いサービスを求める人に向けたカードになっているのだ。

その結果同じゴールドカードでも、カード会社によってステータス性や審査基準にも幅が出てきている。まずは自分の属性でも作れるカードで利用実績を積み、その信用をもとに本命のカードを手に入れるのが賢い方法といえるだろう。

モリソウイチロウ
執筆・モリソウイチロウ
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

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