SBI証券はネット証券の中で口座開設数No.1を誇る証券会社だ。SBI証券での口座開設方法について、入力項目や本人確認書類などを詳しく解説しよう。
目次
1.SBI証券の魅力とは
SBI証券は、大手金融グループのSBIホールディングスが運営するネット証券会社だ。ネット証券では口座開設数No.1の実績があり、2020年オリコン満足度調査のネット証券部門でも1位を獲得している。
SBI証券はサービス内容に優れており、手数料の安さや取扱商品の豊富さなどがメリットだ。たとえば国内株式の「現物スタンダードプラン」は1注文5万円以内の約定なら手数料は55円、「現物アクティブプラン」は1日50万円以内の約定については手数料0円となっている。
外国株式の対象国数も多く、アメリカ・中国など9カ国で、主要なネット証券でトップだ。
IPO投資に強いのもSBI証券の魅力的なポイントである。2019年度に誕生したIPO銘柄は全92銘柄だが、SBI証券はそのうち86銘柄の取り扱いがあり、この実績は業界第1位である。
2.SBI証券の口座開設に必要な書類
口座開設の手続きをスタートする前に、必要な書類を事前に用意しておこう。
提出可能な書類、および書類の組み合わせ
※郵送物の受取をすることなく、取引開始まですべての手続きをネット上で完結させることが可能
※提出書類の審査が終了次第、自宅に届く郵送物を受け取り手続きを進める振込先金融機関の口座情報
振込先金融機関の口座とは、SBI証券に預けた資産を引き出すための口座のことだ。三井住友銀行・ドットコム支店や、振込専用支店や口座振替専用支店の口座は登録できない。
登録する口座は、SBI証券の口座と同じ名義であることが必要だ。また、後から変更することはできるが、複数の口座登録は不可である。
3.SBI証券での口座開設方法・手順
必要な書類を用意したら、以下の流れに沿ってSBI証券の口座開設の手続きを進めよう。
手順1…… 公式ホームページでメールアドレスを登録
SBI証券の公式ホームページの右側に「今すぐ口座開設」の赤いボタンがあるのでクリックする。
メールアドレスを入力し、「メールを送信」をクリックする。
手順2……認証コードの入力
上の画面が表示されたら、登録したメールアドレスにSBI証券からきているメールをチェックしよう。メールに記載された認証コードを画面に入力し、「次へ」をクリックする。
手順3……個人情報の入力
ここから個人情報の入力が始まる。居住地国を選択し、氏名・住所・生年月日・電話番号などを入力していこう。
手順4……開設する口座種別の選択
個人情報の後に口座種別の欄があり、以下3つから選択する。
- SBI証券に任せる(特定口座・源泉徴収あり)
- 自分で申告する(特定口座・源泉徴収なし)
- 自分で計算・申告する(一般口座)
詳細は後ほど解説するが、一番手軽なのは「SBI証券に任せる」を選ぶことだ。所得税などの計算や税金の支払いをSBI証券で行ってくれる。
また口座開設方法でネットか郵送を選択することになるが、ネットのほうが早く手続きが完了し、最短翌営業日に取引開始できるのでおすすめだ。
すべての情報を入力して送信すると、口座開設の申込みが完了する。
手順5……本人確認書類の提出
本人確認書類の提出方法は、ネットと郵送の場合で異なる。
ネットでは口座開設状況画面で、送られてきたユーザーネームとログインパスワードでログインし、書類をファイルで提出する。
郵送の場合は、SBI証券から手続きに必要な書類が郵送される。必要事項を記入したうえで本人確認書類を同封し、SBI証券に返送することになる。
郵送は時間がかかるが、ネットなら書類が手元にあればすぐ提出できる。早く取引を始めたいなら、ネットを選ぶのがいい。
手順6……完了通知の受け取り
提出書類の審査などが終わると、選択した方法で口座開設完了通知が送られてくる。
「メールで受け取る」を選んだ場合、取引パスワード設定ページへのURLが記載されたメールが届く。アクセスした後、任意の取引パスワードを設定すれば、取引が開始可能だ。
「郵送で受け取る」の場合、登録した住所宛てに、取引パスワードが記載された郵送物が、簡易書留郵便で届く。書類を受け取った後、パスワードを使えば取引ができるようになる。
4.SBI証券で開設できる口座の種類
SBI証券では、特定口座をはじめ複数種類の口座を開設できる。それぞれどのような特徴があるかを見ていこう。
特定口座……年間取引の損益計算を証券会社が行う
特定口座とは、顧客の年間取引の損益計算を証券会社が行う口座のことだ。面倒な計算を証券会社が代行してくれる。
特定口座はさらに、源泉徴収あり・なしを選択できる。源泉徴収ありの場合、源泉徴収納税額を税務署へ納税してもらえるため、確定申告が不要だ。
投資の初心者で、損益や税金の計算などの知識がない人は、口座開設の際に特定口座・源泉徴収ありを選択するのがおすすめだ。
一般口座……損益計算や確定申告を自身で行う
一般口座とは、損益計算や確定申告を顧客で行う必要がある口座のことだ。売買回数が多くなると、利益の計算が大変になるので、多くの人は特定口座を選ぶのが無難だろう。
NISA・つみたてNISA(積立NISA)の口座……投資によって得られる利益が非課税になる制度
証券会社の口座開設では、まず特定口座か一般口座を選ぶことになるが、それ以外にNISAやつみたてNISAの口座も追加で開設できる。SBI証券の証券総合口座を開設してから、改めてNISA口座開設を申し込む流れだ。
NISA・つみたてNISAともに利益が非課税になるのがメリットだが、積立可能な上限額、拠出方法、非課税となる対象期間などに違いがある。NISAとつみたてNISAはいずれか1つのみ口座開設ができるので、よく考えてから選択しよう。
iDeCo(イデコ)の口座……節税効果が高い非課税制度
SBI証券はiDeCoの口座も開設可能だ。iDeCoは60歳以降の老後資産を積み立てるのに役立つ制度で、掛金が所得控除になる・利益が非課税になるといった節税効果がある。
年金だけでは老後が不安という方は、iDeCoの利用も検討してみてはいかがだろうか。ただし原則として60歳までは積み立てた資産を引き出せないことに注意しよう。
SBI証券のiDeCoの口座開設は、総合証券口座を開設した後、または同時に申し込むことも可能だ。口座を開設する際は、資料請求し、郵送されてくる書類に必要事項を記入して返送する。
5.SBI証券の口座開設で確認しておきたい4つのポイント
SBI証券で口座開設をする際に、以下の点もおさえておこう。
ポイント1……最短翌営業日から取引開始
ネット証券では口座開設完了までの期間の短さもポイントだ。SBI証券なら、最短で翌日営業日から取引をスタートできる。
本人確認書類をスマートフォンで撮影し、ファイルを送信することで、郵送物の受け取りなどもなく手続きが完了する。口座開設の方法を選ぶときはネットを選んだほうが利便性が高い。
ポイント2……手数料が無料になる銀行をあらかじめ確認
証券会社で取引をするには、自分の銀行口座から振り込みをすることになり、逆に証券口座から資産を引き出す際にも銀行口座が必要となる。このとき重要なのが振り込みや引き出しの手数料で、できる限り手数料が無料、または格安になる銀行を選びたい。
SBI証券の場合、「即時入金」という仕組みがあり、提携している銀行口座のネットバンキングを使えば手数料無料になる。具体的な銀行の一覧は以下だ。
- 住信SBIネット銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
- 関西みらい銀行
- 楽天銀行
- ジャパンネット銀行
- ゆうちょ銀行
- セブン銀行
- スルガ銀行
- イオン銀行
ポイント3……住信SBIネット銀行の口座開設も同時にできる
SBI証券と同じく、SBIホールディングスのグループ企業である住信SBIネット銀行の口座も同時に開設できる。同時開設すると、SBIハイブリッド預金も自動的に申し込まれることになる。
SBIハイブリッド預金は、SBI証券と連携した円預金で、SBI証券口座の買付余力に自動的に反映される仕組みだ。金利についても、0.01%と、普通預金の0.001%より優遇されている。
住信SBIネット銀行は先ほどの「即時入金」の対象に含まれ、30万円以上の預け入れで翌々月はATM手数料が5回まで、他行宛て振り込みが3回まで無料になるといったメリットもある。SBI証券をメインで利用するなら、住信SBIネット銀行の口座を開設し利用するのがおすすめだ。
ポイント4……お得なキャンペーンが開催されることもある
SBI証券は新規の口座開設者などを対象に、お得なキャンペーンを実施することもある。2020年9月7日時点では、以下のキャンペーンが開催されている。
- 金・銀・プラチナの新規定額積立設定、または積立金額増額設定で、買付手数料を全額キャッシュバック
- iDeCoデビューで最大10万円分のAmazonギフト券を抽選でプレゼント
キャンペーン内容は随時変わるため、公式ホームページで最新情報をチェックしよう。
6.SBI証券の口座を開設して投資にチャレンジしよう
SBI証券の口座開設は公式ホームページで簡単に済ませられる。住信SBIネット銀行のハイブリッド預金、各種キャンペーンなども活用して、SBI証券をお得に活用してみてはいかがだろうか。
7.SBI証券の口座開設についてよくある4つのQ&A
1.公式ホームページでメールアドレスを登録
2.登録したメールアドレスにSBI証券送付された認証コードの入力
3.居住地国を選択し、氏名・住所・生年月日・電話番号などの個人情報の入力
4.開設する口座種別の選択(税金の計算支払いをSBI証券で行ってくれる「SBI証券に任せる」を選ぶと手軽である。)
5.本人確認書類の提出
6.完了通知の受け取り
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