ネット銀行のなかで最強の銀行はどこか知りたい人も多いだろう。すべての面で最強のネット銀行はないが、的を絞ってみれば最強クラスといえるネット銀行は存在する。今回は金利、手数料の安さ、利用のしやすさの3つの面で最強のネット銀行を紹介しよう。

目次
1.最強のネット銀行を選ぶポイント
2.金利の高さが最強のネット銀行3選
3.手数料の安さが最強のネット銀行3選
4.独自のサービスが最強のネット銀行3選
5.自分に合った最強のネット銀行を選ぼう

1.最強のネット銀行を選ぶときの3つのポイント

口座開設をするネット銀行を選ぶときは、以下3点に注目してみよう。

(1)普通預金や定期預金の金利の高さ

多くのネット銀行で都市銀行より高い預金金利を提示している。少しでも金利が高いところに預けたいならネット銀行が最強だ。

銀行の金利の設定は普通預金か定期預金なのかでも異なる。特にネット銀行の定期預金は預入期間で金利が変わることもあるので、自分の預金方針も決めながら検討することが大切だ。

(2)ATM利用手数料や振り込み手数料の安さ

毎月さまざまなところへ振り込んだり、ATMで入出金をしたりする人も多いだろう。ネット銀行を利用するたびに手数料を支払っていると、想像以上のコストになる。

そこでおすすめなのが、手数料が無料になる回数を設けているネット銀行だ。たとえば毎月、一定回数の入出金や他行宛て振り込み手数料が無料になる。ただし無料になる回数は、預金金額など一定の条件を達成しないと利用できないこともある。自分がその条件を達成できるか検討してから最強のネット銀行に口座開設をしよう。

(3)ネット銀行のサービスや立地の利用しやすさ

金利の高さや手数料の安さ以外に、ネット銀行ならではの独自サービスも魅力だ。独自のポイントプログラムを提供し、利用するたびにポイントが貯まったり、スマホ専用のアプリであらゆる取引が簡単にできたりする。

口座開設したネット銀行の提携ATMの設置場所も重要だ。コンビニやメガバンクなど、利用できるATMが自宅や職場の近くにあるか、必ず確認しておこう。

2.金利の高さが最強のネット銀行3選

預金金利の高い最強のネット銀行を3つ紹介する。まとまったお金を預けたい人にもおすすめだ。

(1)あおぞら銀行BANK……普通預金の金利が0.2%の高金利

あおぞら銀行のBANKは、店舗をもたないネット上のバーチャルな支店だ。

・あおぞら銀行BANKの預金金利(年率)

円普通預金 0.2%
円定期預金 50万円以上
300万円未満
300万円以上
1,000万円未満
1,000万円以上
6ヵ月 0.15% 0.15% 0.15%
1年 0.20% 0.20% 0.20%
3年~5年 0.15% 0.15% 0.15%
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

あおぞら銀行のBANKでは普通預金・定期預金ともに金利は0.15%以上で、ほかのネット銀行の金利と比較しても業界トップクラスの高い金利だ。特に円普通預金の金利が無条件で0.2%であることは特筆すべき点だろう。

・あおぞら銀行BANKの手数料無料の回数

<ATM利用>

ゆうちょ銀行 回数制限なしで無料
セブン銀行 回数制限なしで無料(出金は対象外)

<他行あての振り込み>

条件1 当月末の残高が500万円以上 月2回まで無料
条件2 当月のVISA利用回数が1回以上 月1回まで無料
条件1と2を達成 月3回まで無料
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

ゆうちょ銀行のATMであれば入金・出金とも制限なしで無料だ。他行あて振り込み手数料の月1回無料は簡単にクリアできるだろう。ただし、2回以上無料にするには500万円以上の預金が必要である。

(2)GMOあおぞらネット銀行……証券コネクトの口座開設で金利が0.110%にアップ

GMOあおぞらネット銀行は大手IT企業のGMOインターネットグループとあおぞら銀行が共同で立ち上げた銀行だ。名称が似ているが、あおぞら銀行BANKとは別の銀行でサービス内容も異なる。

・GMOあおぞらネット銀行の預金金利(年率)

円普通預金 0.001%
普通預金(証券コネクト口座) 0.110%
円定期預金
1ヵ月以上~6ヵ月未満 0.020%
6ヵ月以上~2年未満 0.030%
2年以上~10年 0.020%
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

GMOあおぞらネット銀行で証券コネクト口座を開設すると、普通預金の金利が0.110%と高くなる。一方、定期預金の金利は他のネット銀行とそれほど変わらない。

証券コネクト口座はGMOクリック証券の現物取引の購入代金に充当できる口座で、株式・投資信託・債券などに投資したい人にも便利だ。利用するにはGMOクリック証券でも同名義で口座を保有していることが条件だ。

・GMOあおぞらネット銀行の手数料無料の回数

<ATM利用>

セブン銀行 カスタマーステージに応じて、月2回~15回まで無料
イオン銀行

<他行あての振り込み>
カスタマーステージに応じて、月1回~15回まで無料

GMOあおぞらネット銀行では「テックま君」というカスタマーステージを設けており、ステージによって出金と振り込み手数料無料の回数が変動する。スタート時は「1テックま君」に該当し、ATM利用は月2回、他行あての振り込みは月1回まで無料になる。自分がどのランクを達成できるかを確認しておこう。

(3)SBJ銀行……預け入れ5年で定期預金の金利0.20%、他行の振込手数料が最大7回無料

SBJ銀行は、韓国の新韓銀行グループが日本で設立したネット銀行だ。外資系であるが、円預金は日本の預金保険制度(ペイオフ)の対象になっている。SBJ銀行は実店舗がある銀行だが、インターネット専用取引口座のサービスが充実しているためピックアップした。

・SBJ銀行の預金金利(年率)

円普通預金 0.02%
円定期預金
1ヵ月以上~6ヵ月 0.03%
1年 0.12%
2年以上~3年 0.15%
5年 0.20%
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

SBJ銀行で注目すべきなのは定期預金の金利だ。預入期間が長くなるほど金利が高く、5年では0.20%であり、この数字は先ほどのあおぞら銀行BANKと互角の高さだ。

・SBJ銀行の手数料無料の回数

<ATM利用>

セブン銀行 入出金が月10回まで無料(各ATM合計)
イオン銀行
イーネット
ゆうちょ銀行 入出金が月3回まで無料(各ATM合計)
みずほ銀行

<他行あての振り込み>

SBJダイレクト 月7回まで無料
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

ATM利用に関して、セブン銀行・イオン銀行・イーネットの3つ合計で月10回まで無料だ。ただし、それぞれ10回ずつ無料ということではないので注意しよう。

他行宛ての振り込みは、インターネットバンキングの「SBJダイレクト」を利用すれば月7回まで無料だ。SBJダイレクトは金利の高さに加え、手数料無料回数の多さも特徴である。

3.手数料の安さが最強のネット銀行3選

ATMの利用や他行宛ての振り込みで、手数料が無料になる回数が多い最強のネット銀行を紹介しよう。同行間の振り込みについては手数料が無料になるネット銀行が多いので、あくまで他行宛てに焦点をおいて比較した。

(1)住信SBIネット銀行……ランクに応じて最大月15回まで他行あての振込手数料が無料

住信SBIネット銀行はSBI証券などを含むSBIグループによるネット銀行だ。

・住信SBIネット銀行の手数料無料の回数

<ATM利用>

セブン銀行 スマプロランクに応じて、月2回~15回まで無料
イオン銀行
イーネット
ローソン銀行
ゆうちょ銀行
VIEW ALTTE

<他行あての振り込み>

三井住友信託銀行 回数制限なしで無料
その他の金融機関 スマプロランクに応じて、月1回~月15回まで無料
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

住信SBIネット銀行では、設けているスマプロランクに応じて無料回数が変動する。たとえば月末残高が30万円以上の場合、ランク2達成になり、翌々月はATMの利用が5回まで、他行宛ての振り込みは3回まで無料だ。

何も達成しなくてもランク1に該当するので、ATM利用は月2回、他行宛て振り込みは月1回まで無料になる。条件がなく無料で利用できるのは便利だ。

また住信SBIネット銀行はセブン銀行・イーネット・ローソン銀行など、利用できるATMの種類が比較的多いのもメリットといえる。

・住信SBIネット銀行の預金金利(年率)

円普通預金 0.001%
SBIハイブリッド預金 0.010%
円定期預金
1ヵ月~6ヵ月 0.020%
1年 0.150%
2年~5年 0.020%
※2020年7月13日時点、銀行の公式サイトをもとに筆者作成

住信SBIネット銀行の普通預金では、SBIハイブリッド預金にすることで金利が高くなる。SBI証券と連携した円預金で、株式・投資信託などの証券取引にも利用できる。円定期預金は預入期間が1年の場合、0.150%と高い金利が適用される。

(2)東京スター銀行……提携ATM利用では条件なしで月8回まで実質無料

東京スター銀行は正式には地方銀行に該当する。しかし提携ATMの手数料無料など、ネット銀行に近いサービスを提供し、ネット銀行ともよく比較されるためピックアップした。

・東京スター銀行の手数料無料の回数

<ATM利用>

東京スター銀行 回数制限なしで無料(時間帯制限あり)
セブン銀行 月8回まで実質無料
ゆうちょ銀行
MICS提携ATM(ファミリーマートなど)

<他行あての振り込み>

口座取引明細書の郵送あり なし
口座取引明細書で郵送なし 月3回まで無料
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

東京スター銀行では提携ATMの利用に関して、条件なしで月8回まで実質無料だ。預金残高などを特に達成しなくても、無料利用できる回数が多いのは最強だろう。

・東京スター銀行の預金金利(年率)

スターワン円普通預金 0.001%
スターワン円普通預金
(給与受取口座に設定)
0.100%
円定期預金
1ヵ月~5年 0.015%
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

普通預金では東京スター銀行を給与受取口座に指定すると、金利が0.100%にあがることもメリットだ。

(3)ジャパンネット銀行……3万円以上なら回数制限なしでATM利用手数料が無料

ジャパンネット銀行はZホールディングス・三井住友銀行のグループ企業だ。

・ジャパンネット銀行の手数料無料の回数

<ATM利用>

セブン銀行 3万円以上なら回数制限なしで無料
イオン銀行
ローソン銀行
イーネット
三井住友銀行
ゆうちょ銀行
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

<他行あての振り込み>
無料になる回数はなし

ジャパンネット銀行では、ATM利用時に3万円以上ならいつでも何回でも無料になる。少額の入出金には向かないが、毎回3万円以上で取引すれば手数料はかからない。一方で他行あての振り込みでは、手数料無料の回数がないのはやや残念なポイントだ。

・ジャパンネット銀行の預金金利(年率)

円普通預金 0.001%
円定期預金
1ヵ月~7年 0.02%
10年 0.03%
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

ジャパンネット銀行の金利は普通預金・定期預金とも他のネット銀行と同等のレベルだ。

4.独自のサービスが最強のネット銀行3選

独自のサービスなど、使いやすさが最強のネット銀行を紹介する。

(1)楽天銀行……楽天関連サービスと連携したポイントアッププログラムが魅力

楽天銀行の特徴は楽天スーパーポイントを使ったり貯めたりできることだ。貯めたポイントを振り込み手数料に充当できるのもよい。

以下のように楽天関連のサービスと合わせて使うと、さらに最強になる。

  • 楽天カード利用代金を楽天銀行で引き落とすと翌月の普通預金の金利が2倍
  • 楽天市場での楽天カード利用代金を楽天銀行で引き落とせば、楽天市場の利用がさらにポイント+1倍

・楽天銀行の預金金利(年率)

円普通預金 0.02%
円普通預金
(楽天カードの利用金額の引き落としがある場合)
0.04%
円普通預金(マネーブリッジ利用) 0.10%
円定期預金
7日~6ヵ月 0.02%
1年 0.11%
2年~10年 0.02%
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

楽天銀行ではマネーブリッジという楽天証券の口座と連携させるサービスがあり、利用すると金利が0.10%と高くなる。楽天ユーザーは注目しておきたい。

・楽天銀行の手数料無料の回数

<ATM利用>

出金 ハッピープログラムに応じて最大月7回まで無料
入金(3万円以上) 制限なしで無料
入金(3万円未満) ハッピープログラムに応じて最大月7回まで無料
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

<他行あての振り込み>
ハッピープログラムに応じて最大で月3回まで無料

楽天銀行ではハッピープログラムという会員優遇プログラムがある。ランクに応じてATM利用料が最大月7回まで、他行あての振り込みは最大月3回まで無料になるので、ぜひ活用したい。

(2)auじぶん銀行……スマホサービスを強化し使いやすい銀行アプリが好評

auじぶん銀行はスマホサービスに注力する銀行だ。「スマホひとつで銀行のすべてがつかえる」とアピールするように、銀行アプリのなかでは最強だ。

auじぶん銀行の取引では「じぶん銀行アプリ」を利用する。タッチパネル感覚で簡単に操作可能だ。口座開設から明細照会、振り込みやマーケット情報などさまざまな機能が集約されている。

・auじぶん銀行の預金金利(年率)

円普通預金 0.001%
円定期預金
1ヵ月 0.030%
3ヵ月 0.040%
6ヵ月 0.030%
1年 0.050%
2年~5年 0.030%
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

・auじぶん銀行の手数料無料の回数

<ATM利用>

入金 じぶんプラス2~5に該当する場合は何回でも無料
出金 じぶんプラス2~5に該当する場合は月3回~11回まで無料

<他行あての振り込み>

三菱UFJ銀行宛て 制限なしで無料
その他の金融機関 じぶんプラス3~5に該当する場合は月1回~15回まで無料
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

三菱UFJ銀行宛ての振り込みは回数制限なしで無料なのも魅力だろう。

(3)ソニー銀行……デビット機能付きキャッシュカード保有者の優遇プログラムあり

ソニー銀行は2001年にソニーグループのネット銀行として設立された。ソニー銀行の特徴は特に外貨関連の金融商品に注力していることだ。預金や積立購入で12通貨から選べるなど、ラインアップが充実している。ソニー銀行は2020年のオリコン顧客満足度調査の「外貨預金」部門で、総合1位も獲得している。

ソニー銀行で一定額の外貨預金をすればランクが上がって優遇される仕組みもあり、外貨預金に興味のある人には最強のネット銀行といえるだろう。

・ソニー銀行の預金金利(年率)

円普通預金 0.001%
円定期預金
1ヵ月~3ヵ月 0.010%
6ヵ月~1年 0.150%
2年~10年 0.020%
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

ソニー銀行では定期預金の預け入れ期間が6ヵ月~1年で、金利が0.15%と高くなる。

・ソニー銀行の手数料無料の回数

<ATM利用>

入金 制限なしで無料
出金 月4回まで無料
(優遇プログラム Club S プラチナの場合は制限なしで無料)

<他行あての振り込み>

同行の口座保有者 月1回まで無料
Sony Bank Walletの保有者 月2回まで無料
優遇プログラム Club Sの対象者 最大月11回まで無料
※2020年7月13日時点、公式サイトをもとに筆者作成

Sony Bank Walletを持っていると、他行宛て振り込みの無料回数が月2回に増える。Sony Bank Walletとは年会費無料で使えるVisaデビット機能付きキャッシュカードだ。コストがかかるものではないので、保有しておいて損はないだろう。

5.自分に合った最強のネット銀行を選ぼう

ネット銀行は金利の高さ・手数料の安さ・独自サービスなど、それぞれに強みがある。各行の特徴を比較して、自分にとって最強のネット銀行を見つけてほしい。

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執筆・安藤真一郎(ファイナンシャルプランナー)

主に金融系ライターとして活動し、2019年に2級FP技能士資格を取得。マネージャンルで役立つ情報を、初心者にも分かりやすく解説したコンテンツ制作を心掛ける。関心分野は、キャッシュレス決済、積立投資、ポイ活、節約術など。

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