ネット銀行は高い預金金利が魅力の1つだ。銀行に高金利で預けるには通常は定期預金にする必要があるが、ネット銀行なら普通預金でも定期預金並みの金利で預けられるところも多い。ネット銀行ならではの手続きの利便性、割安な手数料も魅力である。お得にネット銀行を活用するためにも、主要なネット銀行の金利や優遇プログラムなどの特徴をみてみよう。

目次
1.ネット銀行の普通預金の金利ランキング一覧
2. 1位……あおぞら銀行BANK
3. 2位……GMOあおぞらネット銀行
4. 3位……イオン銀行
5. 3位(同率)……楽天銀行
6.(同率)……東京スター銀行
7.ネット銀行は使い勝手もあわせて検討

1.ネット銀行の普通預金の金利ランキング一覧

以下は優遇後の金利を含めたネット銀行の普通預金の金利ランキング一覧だ。一覧には実店舗のある銀行も一部含まれる。金利以外の各ネット銀行の特徴や強みは後述する。最終的にどこで口座開設をするかは利用目的に合わせて選ぶようにしよう(2020年5月時点)。
 

ランキング ネット銀行 普通預金金利 預金残高
1位 あおぞら銀行BANK 0.2% 3兆2,307億円
2位 GMOあおぞらネット銀行 0.11%(優遇) 648億円
3位 イオン銀行 0.1%(優遇) 3兆6,364億円
3位 楽天銀行 0.1%(優遇) 2兆9,080億円
3位 東京スター銀行 0.1%(優遇) 1兆8,626億円
6位 住信SBIネット銀行 0.01%(優遇) 5兆2,137億円
6位 auじぶん銀行 0.01%(優遇) 1兆2,290億円
8位 大和ネクスト銀行 0.005% 4兆459億円
9位 ソニー銀行 0.001% 2兆4,293億円
9位 ジャパンネット銀行 0.001% 8,499億円
(※筆者作成)

上位のネット銀行には普通預金にも関わらず、メガバンク(三菱UFJ、みずほ、三井住友)の定期預金以上の金利が付くところも多い。優遇を受けることで金利がアップするネット銀行も多いが、決して難しい条件ではない。上位5つのネット銀行を例に詳しくみていこう。

2.ネット銀行金利ランキング1位……あおぞら銀行BANK

あおぞら銀行は全国の主要都市に実店舗を持つ都市銀行だが、実店舗とは独立してインターネット取引に特化したBANKがある。

あおぞら銀行BANKの金利・サービス一覧

サービス 内容 優遇
普通預金金利 0.2%
ATM 入金 無料
出金 ゆうちょ銀行 無料
セブン銀行ATM 110円または220円
ファミリーマート
銀行ATM
提携金融機関による
ローソン銀行ATM
振込 本支店宛て 無料
他行宛て 157円 条件該当で
最大3回無料

(あおぞら銀行のホームページより2020年5月 筆者作成)

あおぞら銀行BANKの普通預金金利は0.2%

あおぞら銀行BANKは独立したインターネット支店という位置付けであり、1つの口座をネットでも操作できるインターネットバンキングとは異なる。最大の特徴は普通預金金利に0.2%が付くことだ。これはメガバンクの200倍の金利であり、他のネット銀行と比べても圧倒的に高い(2020年5月時点)。しかもあおぞら銀行BANKは業界No.1の金利を目指しており、これは一時的なキャンペーン金利ではない。

BANKで取引できるサービスは実店舗と比べて一部制限があるものの、普段使いではほとんど問題ない。BANKで利用できないのは退職金運用や仕組預金、外貨預金、保険の4つであり、それ以外は実店舗とほぼ同じだ。反対にBANKでしか利用できない「The Savings」というサービスもある。

「The Savings」とは、普通預金口座とは別の貯蓄専用口座に積立できるサービスだ。積立方法は3種類あり、BANKのデビットカードで買い物したときにあらかじめ設定した比率で自動積立する方法、毎月の定額積立、手動積立だ。貯蓄専用口座は最大20個まで作成でき、目標別に積み立てられるようになっている。貯蓄専用口座の金利ももちろん0.2%だ。

あおぞら銀行BANKは実店舗とは別に開設できるのもメリットだ。普通預金は、無条件で高金利が付くこともあるので、貯蓄用口座としてでも開設しておいて損はないだろう。
 

3.ネット銀行金利ランキング2位……GMOあおぞらネット銀行

GMOあおぞらネット銀行は、先ほどのあおぞら銀行とFX会社などを運営するGMOインターネットが共同で設立したネット銀行だ。

GMOあおぞらネット銀行の金利・サービス一覧

サービス 内容 優遇
普通預金金利 0.001% 証券口座との連携で0.11%
セブン銀行ATM
イオン銀行ATM
入金 無料
出金 110円 ステージにより
最大15回まで無料
振込 同行宛て 無料
他行宛て 157円 ステージにより
最大15回まで無料

(※あおぞら銀行ネット銀行のホームページより筆者作成)

GMOあおぞらネット銀行の金利は証券口座との連携で0.11%に

GMOあおぞらネット銀行は1位のあおぞら銀行BANKほどではないが、0.11%と比較的高い普通預金金利が付く。条件はGMOクリック証券の口座を同じ名義で開設し、GMOあおぞらネット銀行の「証券コネクト口座」を通して連携させるだけだ。手数料はかからず証券口座を利用する必要もないので、誰でも簡単に金利アップできる。

GMOあおぞらネット銀行ではステージによる優遇があり、1番下のステージでもATM手数料は月2回、振込手数料は月1回まで無料だ。預金メインで利用するなら十分だろう。さらにデビットカードの利用で最低でも0.6%からステージが上がれば最大で1.5%が還元される。3ヵ月で30万円以上の利用額があればステージ2に上がれる。支払いをまとめれば難しくない条件ではないだろうか。

GMOあおぞらネット銀行で特徴的なのは、振込や引き落としなど特定の銀行取引でポイントが貯まるところだ。ポイントは「GMOポイント」か「Pontaポイント」を選べ、Pontaポイントなら全国のローソンをはじめ、利用できるお店やサービスも多く使いやすいだろう。
 

4.ネット銀行金利ランキング3位……イオン銀行

イオン銀行はインターネット取引に注力しながらも、イオンモールなどの実店舗でも構える銀行だ。普段の買い物でも特典の多さが特徴だ。

イオン銀行の金利・サービス一覧

サービス 内容 優遇
普通預金金利 0.001% ステージにより
最大0.1%
イオン銀行ATM
ミニストップ銀行ATM
終日無料
他行ATM ゆうちょ銀行 無料 平日8:45~18:00
土曜9:00~14:00
ステージに応じて
最大月5回まで無料
三菱UFJ銀行
みずほ銀行
無料 平日8:45~18:00
その他金融機関 金融機関による
振込 同行宛て 無料 ステージに応じて
最大月5回まで無料
他行宛て 220円

(イオン銀行のホームページより2020年5月 筆者作成)

イオン銀行はステージにより普通預金金利が最大0.1%に

イオン銀行は日本最大規模の小売業であるイオングループの金融機関であり、日頃の生活の中でさまざまな特典を受けられる。例えばイオンやダイエー、ミニストップなどのATMでは利用手数料が24時間無料だ。そのほかキャッシュカードと一体のデビットカードを使うと、毎月のお客様感謝デーに買い物が5%OFFになったり、イオンシネマで常時300円の割引が受けられたりする。

イオン銀行は普段の買い物などの実績がイオン銀行スコアとして計算され、ステージが上がるごとにお得になる。イオン銀行のステージは4段階あり、1番上のプラチナになると普通預金金利が0.1%までアップするほか、ATM利用や振込手数料が月5回まで無料になるなどの特典が付く。

イオン銀行スコアは1ヵ月ごとの計算だが、イオングループのヘビーユーザーは何かとお得になりやすいだろう。

5.ネット銀行金利ランキング3位(同率)……楽天銀行

楽天銀行はネット銀行の中で初めて800万口座(2019年10月発表)を達成し、口座数トップのネット銀行だ。楽天銀行だけでなく、楽天グループのサービスにまたがり恩恵を受けられやすいところも特徴だ。

楽天銀行の金利・サービス一覧

サービス 内容 優遇
普通預金金利 0.02% 証券口座との連携で0.1%
ATM 入金 3万円未満は220円
または275円
3万円以上は無料
ステージにより
最大月7回まで無料
出金 220円または275円
振込 同行宛て 無料
他行宛て 3万円未満は168円
3万円以上は262円
ステージや条件により
最大月5回まで無料

(楽天銀行のホームページより2020年5月 筆者作成)

楽天銀行は楽天証券との口座連携で金利が0.1%に

楽天銀行もGMOあおぞらネット銀行と同様に、楽天証券の口座と銀行口座を連携させる「マネーブリッジ」を行えば、普通預金金利が通常0.02%から5倍の0.1%になる。こちらも手数料がかかったり、証券口座で投資をしたりする必要はない。さらに優遇を受けるには、「ハッピープログラム」にエントリーし預金額などの条件を満たせばよい。

「ハッピープログラム」とは楽天銀行の優遇プログラムで、無料のエントリーと条件を達成すれば、ATM利用が最大7回、振込手数料が最大3回まで無料になる。給与振込口座ならハッピープログラムとは別に振込手数料が3回無料になり、利用しなかった場合は翌月に無料回数が繰り越され、最大5回まで振込手数料が無料になる。対象サービスにおける楽天スーパーポイントの獲得倍率も最大3倍までアップする。

ハッピープログラムの優遇条件は一定の預金残高または取引件数が対象だが、1番上のステージでも預金残高300万円でクリアできるため、それほど難しい条件ではないだろう。

6.ネット銀行金利ランキング3位(同率)……東京スター銀行

東京スター銀行は個人向けサービスに力を入れているネット銀行で、ユニークな商品やサービスを提供することでも知られている。

東京スター銀行の金利・サービス一覧

サービス 内容 優遇
普通預金金利 0.001% 給与受取で0.1%
ATM 東京スター銀行 入金 無料 有料でも月8回まで
実質無料
出金 110円
平日8:45~18:00無料
土曜9:00~14:00無料
ゆうちょ銀行 入金 無料
出金 110円または220円
セブン銀行ATM 入金 110円または220円
出金
その他 入金 不可
出金 所定の手数料
振込 インターネット
バンキング
同行宛て 無料
他行宛て 330円 月3回まで実質無料

(東京スター銀行のホームページより2020年5月 筆者作成)

東京スター銀行は給与受取口座に指定すれば金利が0.1%に

東京スター銀行はインターネット取引に重点を置きながら全国の主要都市に実店舗を構えている。しかし東京スター銀行の支店は通常の銀行支店と位置付けが異なる。実店舗は「ファイナンシャル・ラウンジ」と呼ばれ、窓口や現金の取扱がない相談スペースとして展開しているのだ。主な相談内容は資産運用、保険の見直し、ローンの相談であり、ネット専業銀行の弱点を補完する体制を整えている。

東京スター銀行の普通預金は給与受取口座に指定すれば、金利0.001%から0.1%に大幅にアップする。ATMの利用手数料が一旦はかかるものの、無条件で月8回まで翌月にキャッシュバックされるのも特徴だ。他行への振込手数料もインターネットバンキングを使えば、月3回までキャッシュバックの対象になる。

東京スター銀行は優遇のハードルが低く、誰でも利用しやすいネット銀行なのではないだろうか。
 

 

7.ネット銀行は金利以外の使い勝手もあわせて検討しよう

ネット銀行は従来の銀行と比べて、特色ある銀行が多い。普通預金金利を高く設定しているのも特徴の1つだが実店舗がない分、使いやすさなども考慮して検討したい。

例えば、お金を引き出すときに手数料無料の対象になるATMが身近になければ不便かもしれない。同じ系列の証券会社で投資をしているなら、ネット銀行も同じにところを開設したほうがお得で使いやすいこともある。ネット銀行の金利が高いと言っても1%も付くわけではないため、トータルの使い勝手を考えてネット銀行を選んでいこう。

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執筆・國村功志(ファイナンシャルプランナー)

大手証券会社で株式・債券・投資信託などの金融商品販売に携わる。その後、ファイナンシャルプランナーの養成団体やFP事務所を経て、現在は資産形成ファイナンシャルプランナーとして活動。個人の資産運用経験も活かし、金融機関や一般の人向けに毎月セミナーも行っている。  

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