堅調な米国株式相場に着目し、米国株(アメリカ株)投資を検討している人が増えている。米国株投資を検討中の人に向けて、「米国株投資にはNISA口座を活用すること」が定石である理由や、NISA口座での米国株の買い方、おすすめ銘柄などを紹介する。
目次
- つみたてNISAで資金を引き出すには、通常の証券口座と同じ手続きで投信を解約する
- 米国株取引のためにNISA口座を解説するなら、SBI証券、楽天証券、マネックス証券がおすすめ
- 米国株は長期的な成長に期待できる上配当が手厚く、1株単位で購入できる
- NISA口座で米国株を買うには外国株式取引口座の開設が必要
- NISAに適した米国株を選ぶには、10年間のインカムゲインなどに注目すべき
つみたて投資枠の 取扱銘柄数 |
218本 | 213本 | 217本 | 217本 | 221本 |
成長投資枠の 投資信託の 取扱銘柄数 |
1,155本 | 1,114本 | 1,101本 | 968本 | 1,035本 |
クレカ積立の ポイント還元率 |
0.5~5.0% | 0.5~1.0% | 1.1%(※1) | 1.0% | - |
クレカ積立で貯まる ポイント |
Vポイント | 楽天ポイント | マネックス ポイント |
Pontaポイント | - |
積立頻度 | 毎月 毎週 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月 毎日 |
最低投資金額・ 投資単位 |
100円以上 1円単位 |
100円以上 1円単位 |
100円以上 1円単位 |
100円以上 1円単位 |
100円以上 1円単位 |
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NISA口座を使った米国株投資のメリットは?
米国株投資をする際に、初心者から上級者まで、誰でも簡単に利用できて、効果的に利益を温存できるのが、NISA口座を使った取引だ。
NISA制度とは?――誰もが利用できる少額非課税制度
出典:金融庁『NISAとは?』、政府広報オンライン『資産づくりの第一歩に、投資優遇制度「NISA(ニーサ)」があります』
NISA口座で配当金や分配金を非課税で受け取るためには、事前に、配当金等の受取方法として「株式数比例配分方式」を選択しておかなければなりません。
NISA制度は、NISA口座を開設した人なら誰でも等しく利用できるのが大きな特徴である。
もちろん、取引金額が大きい中上級者が利用すれば、取引による利益の大部分が非課税になるので、獲得できる利益の額も大きくなる。
2021年9月現在で開設できるNISA口座は、「一般NISA」、「つみたてNISA」、「ジュニアNISA」の3種類である。
なお、ジュニアNISAの利用対象者は未成年の子どもであるため、今回は説明を割愛し、「一般NISA」と「つみたてNISA」の概要について確認しておきたい。
NISA制度の概要(2021年9月14日現在)
一般NISA | つみたてNISA | |
---|---|---|
口座利用対象者 | 日本在住の20歳以上の成人 ※ | |
想定される利用者 | 投資初心者~上級者 | 投資初心者 |
おすすめの投資スタイル | ・積極的な投資 ・相場を見ながら、自分で投資判断を下す ・幅広い選択肢の中から自由に銘柄を選択 ・まとまった金額の取引 |
・少額でコツコツ投資 ・長期運用 ・低コストの投資信託による運用 ・銘柄選択に時間をかけずに投資運用したい |
投資方法 | スポット購入、一括購入 | 積立購入 |
投資対象商品 | ・上場国内株式 (国内ETF、REIT、ETNなどを含む) ・上場外国株式 (海外ETF、REIT、ETNを含む) ・投資信託 |
・国が選定した国内ETF ・国が選定した株式投資信託 |
非課税期間 | 最長5年間
(ロールオーバーにより、 新たな非課税枠に最長10年まで移管可能) |
最長20年間 |
年間非課税枠 | 120万円 | 40万円 |
非課税対象 | 売却益、配当金、分配金 | 配当金、分配金 |
新規口座開設期間 | 2023年まで | 2042年まで |
投資可能期間 | 毎年1月1日~12月31日 | |
金融機関の変更 | 1年ごとに変更可能 | |
その他 | ・1年ごとに「一般NISA」、「つみたてNISA」のどちらかを選択 ・1人につき開設できるのは1口座のみ |
一般NISAで取引可能な米国株は、米国個別株、米国籍ETF、REIT、ETNと幅広く、実質的には、たいていの上場米国株なら取引できると考えてよいでしょう。
米国株投資でNISA口座を利用するメリットは?
NISA制度は非課税制度であることから、さまざまな税制上の特典がある。
それ以外にも、証券会社ごとに、NISAならではのサービスが用意されている。
ここでは、米国株投資に一般NISA口座を利用した場合の主なメリットを3つ紹介する。
- 運用益がすべて非課税
- 1年間に最大120万円の非課税枠を活用できる
- 米国株の国内取引手数料サービスあり
メリット1,運用益がすべて非課税
株式投資では、配当金あるいは分配金、さらに売却益といった運用益を得ることができる。
特定口座や一般口座を使った場合、運用益を受け取る都度、原則的に20.315%の所得税・住民税等が課税される(申告分離課税の場合)。
株式を保有することによって定期的に得られる利益。
株式やETF等を売却することで獲得できる利益(売却金額から、買付金額と取引手数料を差し引いた利益)。
通常であれば、投資家は運用益を増やすために、より高い配当利回りの銘柄を探したり、値上がりしそうな銘柄を探したり、より高く売れるタイミングを模索したりする。
NISA口座を使って取引すれば、こうした手間をかけなくても、非課税となる20.315%分の金額を利益に上乗せすることができます。
メリット2,1年間に最大120万円の非課税枠を活用できる
ところが、NISA口座ならば非課税なので、運用益10万円全額を所得として受け取ることができる。
非課税で浮いた2万315円という金額は、投資元本120万円の1.7%程度に相当します。非課税期間の5年間で計10万1,575円もの金額が徴収されず、温存できます。
メリット3,米国株の国内取引手数料サービスあり
株式投資では、日本株も米国株も売買の際に、取引手数料を証券会社に支払う必要がある。
各社の手数料サービスは、次のとおりです。
出典:SBI証券『手数料』
証券会社によって対象商品や対象手数料に違いはあるが、各社とも米国株を特定口座や一般口座で取引するよりも、NISA口座で取引したほうがコストを圧縮できる。
米国株投資をするなら、一般NISA口座を使った取引がおすすめです。一般NISAを利用すれば、米国株の国内取引手数料の削減と運用益の非課税という、投資効果に直結するメリットを享受できます。
米国株のNISA取引におすすめの証券会社……SBI証券
SBI証券のNISA口座を使った米国株投資のスペック(2021年9月16日現在)
項目 | 内訳 |
---|---|
取引可能な米国株銘柄数 | ・個別銘柄 3,892件 ・ETF 330件 ・ADR 167件 |
国内取引手数料(税込) | ・約定代金の0.495% (最低手数料0米ドル~上限手数料22米ドル) ※米国ETFの買付時手数料は恒久的に0円 |
為替手数料(米ドル/円) | 片道25銭 ※住信SBIネット銀行との連携で、 米ドル/円為替手数料は4銭、 SBI証券との入出金手数料は無料 |
取引時間(日本時間) | ・標準時間 23:30~6:00 ・サマータイム 22:30~5:00 (現地時間9:30~16:00) |
取引チャネル | ・外貨建商品取引サイト(PC用WEBサイト) ・米国株アプリ(スマホ) |
上場初日銘柄の取り扱い | あり(「IPOスピードキャッチ」) |
決済方法 | 外貨決済または円貨決済 |
SBI証券のNISA口座での米国株投資のメリット
・米国株スクリーナーの詳細検索項目も多数用意されており、細かな条件を設定しやすい
・米国注目企業ニュースや銘柄情報など、投資情報も多い。
米国株アプリはリリースこそ、主要ネット証券の中では後発だったが、米国株のテーマ検索やスクリーニング機能、米国企業の決算速報配信機能も搭載されており、機能性、使い勝手、ともに高水準。米国株発注時には預かり区分にNISAを選択できます。
SBI証券のNISA口座を使った米国株投資のデメリット
そのため、銘柄を選択するにはすべてのADR銘柄に目を通さなければならず、不便さを感じます。
SBI証券のNISA口座での米国株投資がおすすめな人
米国株投資のコストを抑えたい人してもよいという人には、NISA口座を使った究極の低コスト米国株投資ができる証券会社としておすすめだ。
SBI証券の外国株式対象国は米国株を含めて全9カ国あり、取扱銘柄も多彩。
SBI証券では、対象国のすべての取扱銘柄をNISA口座で取引できるので、米国株投資以外にも、さまざまな外国株式をNISA口座で取引したい人にも、真っ先におすすめしたい証券会社です。
米国株のNISA取引におすすめの証券会社……楽天証券
楽天証券のNISA口座を使った米国株投資のスペック(2021年9月16日現在)
項目 | 内訳 |
---|---|
取引可能な米国株銘柄数 | ・個別銘柄 3,550件 ・ETF 344件 ・ADR 291件 |
国内取引手数料(税込) | ・約定代金2.22米ドル以下:0円 ・2.22米ドル超~4,444.45米ドル未満:約定代金の0.495% ・4,444.45米ドル以上:22米ドル ※米国ETFの買付時手数料は全額キャッシュバック |
為替手数料(米ドル/円) | 片道25銭 |
取引時間(日本時間) | ・標準時間(月~金) 23:30~翌6:00 ・サマータイム(月~金) 22:30~翌5:00 (現地時間9:30~16:00) |
取引チャネル | ・WEBサイト ・PC版マーケットスピード(「米国株式取引デモ」あり) ・iSPEED(スマホ) |
上場初日銘柄の取り扱い | あり |
決済方法 | 外貨決済または円貨決済 |
楽天証券のNISA口座での米国株投資のメリット
楽天グループの楽天証券ならではのサービスといえば、ポイントプログラムである。
米ドル/円コストを低減できるのもメリットの一つだ。
SMBC信託銀行にプレスティアマルチマネー口座を開設して事前登録を行うと、楽天証券とSMBC信託銀行との外貨入出金手数料が1,000円(通常7,000円)に割引される。
出典:楽天証券『SMBC信託銀行・楽天証券外貨送金サービス』
楽天証券のNISA口座での米国株投資のデメリット
ポイント投資は楽天証券の注目サービスである。
楽天証券のNISA口座での米国株投資がおすすめな人
もともと楽天会員で、楽天ポイントを貯めている人には、楽天証券を使うと、NISA口座での米国株投資以外にもポイントをためられるチャンスが多いため、メリットが大きい。
楽天証券は、従来からマーケットスピードやiSPEEDを使用している人にも最適です。両者の豊富な情報量と機能性を活かしながら、米国株のNISA取引でコストメリットも実現できます。
米国株のNISA取引におすすめの証券会社……マネックス証券
マネックス証券のNISA口座を使った米国株投資のスペック(2021年9月16日現在)
項目 | 内訳 |
---|---|
取引可能な米国株銘柄数 | ・個別銘柄 3,906件 ・ETF 345件 ・ADR 256件 |
国内取引手数料(税込) | ・買付時:全額キャッシュバック ※個別銘柄やETFなどを含むすべての米国株が対象 ・売却時:約定代金の0.495% (最低手数料0米ドル~上限手数料22米ドル) |
為替手数料(米ドル/円) | 片道25銭 ※買付時為替手数料は無料 |
取引時間(日本時間) | ・標準時間 22:00~翌10:00 ・サマータイム 21:00~翌9:00 (現地時間 9:30~20:00) |
時間外取引 | 【プレマーケット】 ・現地時間 8:00~9:30 ・日本時間(標準)22:00~23:30 ・日本時間(サマータイム)21:00~22:30 【アフターマーケット】 ・現地時間 16:00~20:00 ・日本時間(標準)翌6:00~翌10:00 ・日本時間(サマータイム)翌5:00~翌9:00 |
取引チャネル | ・米国株取引サイト「トレードステーション」(WEBブラウザ) ・トレードステーション米国株 スマートフォン(スマホアプリ) |
上場初日銘柄の取り扱い | マネックス証券が設定する取扱開始日による |
決済方法 | 外貨決済または円貨決済 |
マネックス証券のNISA口座での米国株投資のメリット
・米ドル/円の買付時為替手数料が無料
・WEBサイトで利用できる銘柄スカウターは米国株の情報量も豊富で、機能も充実
・複数銘柄の過去10年のデータを閲覧できる「10年スクリーニング」を利用できる
マネックス証券のNISA口座での米国株投資のデメリット
NISA口座への入金手順も、総合口座への振込、NISA口座への振替、円から米ドルへの為替取引(円貨決済を選ぶと、自動的に為替取引が実行される)までの流れと操作が複雑です。
マネックス証券のNISA口座での米国株投資がおすすめな人
マネックス証券は、米国株投資の低コスト化を追求しながら、NISAで節税もしたい人や、米国株の多彩な投資情報に魅力を感じる人には、満足できるネット証券だ。
ただし、初期設定の煩わしさや入出金処理に慣れるまでは辛抱も必要になるだろう。
NISA制度の仕組み自体は国が定めたルールに基づいて運用されているため、各証券会社共通ですが、取扱銘柄や注文方法、NISA口座への資金の振替方法、具体的な手順などは証券会社によって異なります。各社の違いを見定めて、自分にとって使いやすいネット証券を選びましょう。
口座開設数No1
|
投資信託に強い
|
米国株が豊富
|
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米国株の3大メリット 長期的な株価の上昇、手厚い配当など
NISAで米国株の購入を検討しているなら、まずは米国株にどのようなメリットがあるかを押さえておきたい。
米国株と日本株を比べると、成長性、配当、売買単位の3点が大きく異なる。
米国株に投資する最大のメリットでもある3つの相違点について、わかりやすく解説しよう。
- 長期的な株価上昇を期待できる
- 日本株より、配当の手厚い米国株が多い
- 売買単位は購入しやすい1株以上、1株単位
メリット1,長期的な株価上昇を期待できる
1991年のバブル崩壊や2008年のリーマン・ショック、2011年に発生した東日本大震災を含む平成の30年間(1989年~2019年)における、NYダウ平均と日経平均株価の変化率を比較してみよう。
日経平均は低迷していた期間が長く、近年は上昇基調になったものの、長期的には横ばいに近い値動きに終始している。
それに対してダウ平均は、上昇と下降を繰り返しながらも、結果的に30年間で大きく値を上げている。
出典:日経平均プロフィル『ヒストリカルデータ』、Investing.com『NYダウ平均株価 過去データ』
米国を代表する銘柄で構成されるダウ平均が、過去30年間で日経平均よりはるかに優れたパフォーマンスを上げていることから、今後も米国株には日本株以上の株価上昇を期待できる。
その理由は数々あるが、主に2つの点が挙げられる。
- 長期的な株価上昇を支える安定的な人口増加と経済成長
- ベンチャー企業が巨大企業に成長する土壌
成長理由1,長期的な株価上昇を支える安定的な人口増加と経済成長
国際連合の報告によれば、米国は2010年から2020年にかけて移民の入国超過が見込まれており、2019年から2050年までの人口増加率が2%、世界で9番目に人口が増加する国になるという。
人口増加は個人消費の拡大に直結するため、今後も米国の経済成長が持続する可能性は高い。
成長理由2,ベンチャー企業が巨大企業に成長する土壌
米国では、マイクロソフトやアップル、フェイスブックのように、かつてのベンチャー企業が世界的な巨大企業に成長する事例が少なくない。
その原動力になっているのは、米国に根付いているスタートアップやベンチャー企業を支え、成長させる社会的なシステムだ。
創業間もない企業への出資とM&Aが繰り返されることで、さらなる新事業や起業、情報交換、技術革新につながり、創出された新産業が成長するという好循環が生まれます。このような土壌が、米国経済をけん引する巨大企業の成長を支えているのです。
メリット2,日本株より配当の手厚い米国株が多い
株主重視の配当政策を活かして、米国では、配当目的で株を保有して資産を増やす投資手法も一般的になっている。
米国株配当の魅力は、大きく分けると以下の3点だ。
- 年4回配当を実施する企業が多い
- 日本株より総体的に配当利回りが高い
- 連続増配銘柄が豊富
米国株配当の魅力1,年4回配当を実施する企業が多い
配当を年4回実施している代表的な米国株は次のとおり。
・フェイスブック
・オラクル
・マクドナルド
・コカコーラ
・ジョンソ・エンド・ジョンソン
米国株配当の魅力2,日本株より総体的に配当利回りが高い
NYダウ工業株30種の、無配4銘柄を除いた平均配当利回りは2.43%である(現地時間2021年9月9日終値ベース)。
それに対して、東京証券取引所第一部上場銘柄の2021年8月における単純平均利回りは1.75%、加重平均利回りが2.22%(ともに月中平均)、有配会社平均利回りは1.96%(月末現在)だ。
上記のように算出されるため、配当利回りが高い銘柄は、株価の割に配当金が多いことを意味します。つまり米国株は日本株より、概してコストパフォーマンスが良いと言えます。
米国株配当の魅力3,連続増配銘柄が豊富
連続増配銘柄を長期保有していれば、安定的に配当を受け取ることができると考えられます。
メリット3,売買単位は購入しやすい1株以上、1株単位
実際に、2021年9月15日の終値と、1米ドル=109円で円換算した金額を見てみよう。
いずれも1株から購入できるので、自分の予算と投資目的に応じて銘柄や購入株数を自由に決めればよい。
たとえば、50万円の予算があればアマゾン・ドットコムを1株だけ購入してもよいし、コカコーラを40株(投資総額2,216.4米ドル、24万1,587円相当)と、アップルを10株(投資総額1,482米ドル、16万1,538円相当)を組み合わせて購入することもできる。
日本株を代表する上記2銘柄と、米国株を代表する上記3銘柄を単純に比較すると、米国株のほうが投資家を選ばない、間口の広い投資先だと言えます。
NISAで米国株を購入する方法を3ステップで解説
出典:金融庁『NISAの概要』
米国株の具体的な買い方は、次の3ステップだ。
-
外国株式取引口座の開設
-
買付資金の用意
-
買付注文
次からは、米国株取引ができる主要ネット証券のSBI証券、楽天証券、マネックス証券に証券総合取引口座とNISA口座を開設していることを前提として、NISA口座で米国株を購入する各ステップを詳しく解説していこう。
ステップ1,外国株式取引口座を開設する
米国株の購入にNISA口座を利用する場合は、外国株式取引口座内のNISA口座で取引する。
外国株式取引口座を開設していない場合は、ネット証券サイトにログイン後、外国株式取引口座の開設手続きをする必要があります。
ステップ2,NISA口座で米国株を買い付ける資金を用意する
SBI証券、楽天証券では、証券総合口座にある資金をそのまま使えるが、マネックス証券の場合は外国株取引口座へ振り替える必要がある。
SBI証券の場合
NISA口座の利用にあたって、証券総合口座から外国株式取引口座に資金を振り替える必要はない。
米国株を購入する際は、円貨決済ができる。
円貨決済では、証券総合口座の残高がそのまま外国株式取引口座の買付余力として反映されるので、日本円の必要額が証券総合口座にあるかどうかを確認すればいい。 出典:SBI証券『NISA口座でのご注文方法<外国株式>』
外貨(米ドル)決済の場合は、総合証券口座の残高のうち、必要額をPCメインサイトの「為替取引画面」上で為替取引によって日本円から米ドルに両替する。為替取引で米ドルに振り替えた金額が、外国株式取引口座の買付余力に反映される。
外貨決済の場合、住信SBIネット銀行から必要額の米ドルをSBI証券の証券総合口座に直接入金して(手数料無料)、米ドルの買付余力に反映させることもできます。
楽天証券の場合
楽天証券でも、総合取引口座の資金を振り替えることなく、NISA口座の買付資金としてそのまま利用することができる。
為替取引、円貨あるいは外貨購買余力確認、NISA口座区分の選択、買付注文は、すべて同一のWEBサイトまたはマーケットスピードの銘柄別「米国株式取引」画面で処理する。 出典:楽天証券『取引ガイド(外国株式)』
円貨決済では、総合取引口座にある日本円の購買余力の範囲内で米国株を購入できる。
外貨(米ドル)決済の場合、同じ「米国株式取引」画面上で、日本円から米ドルへの為替取引(両替)を行う。
マネックス証券の場合
マネックス証券の場合は、少し手間かかってしまう。NISAで米国株を購入するためには、①~③の手順を踏む必要がある。
-
マイページのメニューバーにある「入出金」画面を開いて、「資金振替/外国株取引」で、日本円を証券総合取引口座から外国株取引口座に振り替える。案内にしたがって、振替先口座(外国株取引口座)や振替金額を指定する。
-
外国株取引口座にログイン後、「為替振替、口座振替」ボタンをクリックしてから、「振替」タブを選択し、案内にしたがって日本円から米ドルへの為替振替手続きを行う。
-
次に「口座情報」タブを選択し、「非課税口座へ資金の割当」をクリックして、購入した米ドルを外国株取引口座内のNISA用米国株口座に割り当てる。
ステップ3,米国株の買付注文をする
NISA口座で実際に米国株を買い付ける際は、以下のように、各ネット証券の米国株取引サイトで、NISA口座区分を選択して取引を行う。
SBI証券の場合
メインサイトの「外国株式 取引」ボタンをクリックし、「外貨建商品取引サイト」に遷移して取引する。「NISA対象銘柄」と表示されている銘柄を選んで必要事項を入力し、預り区分の「NISA預り」をチェックしてから買付注文を出す。
楽天証券の場合
為替取引やNISA区分選択で使用した、WEBサイトまたはマーケットスピードの銘柄別「米国株式取引」画面上で、必要事項を入力して買付注文を出す。
マネックス証券
「外国株(米国株・中国株)」画面上の「米国株取引 NISA」ボタンをクリックして、NISA口座専用取引画面で買付注文を出す。
口座開設数No1
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米国株が豊富
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NISAに適した米国株の選び方、4つのポイント
NISA口座を利用した米国株取引の下準備と、取引手順を確認できたら、いよいよ米国株の個別銘柄を選ぶことになる。
「期間内なら譲渡益や配当金が非課税になる」というNISAの特性を最大限に活かした米国株の選び方や選定基準は、
- ポイント1.10年間のインカムゲインを意識する
- ポイント2,非課税枠を活かして成長株を狙う
- ポイント3,コストを抑える
- ポイント4,個別銘柄を自分で選べない人にはETFがおすすめ
の4点だ。
以下を参考にして、自分の投資方針に適した米国株をじっくり選んでほしい。
ポイント1――10年間でインカムゲインを最大化できる銘柄を選ぶ
投資初心者でも失敗が少ないのが、配当収入を目的とした米国株投資だ。
配当を資産形成の手段と考えるなら、必ず押さえておきたいのが「持続的で安定的な配当」と「長期投資」の2点である。
その観点では、「高配当利回り銘柄」あるいは「連続増配銘柄」の中からお気に入りの銘柄を資金の範囲内で数株買い付ける、同一銘柄を買い増す、あるいは複数の銘柄でポートフォリオを組むという方法が考えられます。
ただし、インカムゲイン重視の米国株選びには注意点もある。
1株当たりの年間配当金額が決して多くないのも配当の弱点です。配当金で同一銘柄を数株あるいは複数銘柄を保有し、ロールオーバーによる非課税期間の延長によって、少なくとも10年間はNISA口座で運用することを目指しましょう。
ポイント2――値上がり益を期待できる成長性の高い銘柄を選ぶ
国内株と同様に米国株を売却した時も、国内で約定代金の0.45%の取引手数料がかかる。
利益に対しても、国内で20.315%の税率で課税されるほか、現地でSEC Feeという取引手数料が約定代金1米ドルあたり0.0000051米ドル(小数点以下第3位切り上げ、最低0.01米ドル)かかる(2021年7月30日現在)。
出典:マネックス証券『取引ルール』
NISAの場合は利益に対する20.315%の課税がないので、投資経験があり、株式投資のリスクを十分理解している人には、将来の売却益を見越して米国の成長株に投資するのもいいだろう。
米国の株式市場には、ハイテク関連を中心に、将来株価が大きく上昇する可能性を秘めた銘柄が多い。
しかし成長銘柄への投資には、当然ながら価格変動リスクがともないます。株価が暴落した際、どのタイミングで損切りするか考えておく必要があります。また、非課税期間満了後の対応なども計画しておきましょう。
ポイント3――コストをなるべく抑えられる銘柄や証券会社を選ぶ
せっかくNISAの非課税投資枠を利用するのだから、徹底的にコストを削減して、利益の最大化を狙いたいところだ。コストの抑え方には次の3つがある。
- 米国での源泉徴収を回避する
- キャンペーンを活用する
- 手数料の安い証券会社を選ぶ
コストの抑え方1,米国での源泉徴収課税を回避する
米国本土に登記されている企業から支払われる配当金は、現地で10%が源泉徴収される。
米国市場に上場している米国籍でない企業については、各国で源泉徴収税率が異なるが、英国やオーストラリアで登記されている企業のADR(米国預託証券)は、米国内では源泉徴収税が課せられない。
コストの抑え方2,手数料が無料になるキャンペーンを活用する
マネックス証券では、米国株投資のコストが削減されるキャンペーンを適宜実施している。2021年7月現在、米ドル買付時の為替手数料が無料だ(米ドル売却時は片道25銭)。
出典:マネックス証券『米ドル買付時の為替手数料が0銭!7月以降も継続!』
誰でも利用できるので、為替手数料無料のタイミングで米国株を購入すると投資コストを削減できる。
※SBI証券と楽天証券の日本円/米ドル片道為替手数料はいずれも25銭(2021年7月30日現在)
出典:SBI証券『米国株式取引』、楽天証券『外国為替の手数料』
コストの抑え方3,米国株の買付手数料が安いネット証券を選ぶ
昨今、株式取引の手数料が無料というところが増えているが、米国株取引においてもその動きが出始めている。
口座開設数No1
|
投資信託に強い
|
米国株が豊富
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ポイント4――個別銘柄を自分で選べない人にはETFがおすすめ
米国株投資初心者で何を基準に銘柄を選べばよいかわからない人の場合、米国個別銘柄の品揃えが1,000件~4,000件あっても、投資先を適切に絞り込むことができない可能性がある。
仕事で昼夜多忙な人は、リスク分散のため、テーマや投資方針を決めてポートフォリオを組成して投資したくても、多数の銘柄を分析・調査するための、まとまった時間を確保できないこともある。
さらに、米国ETF銘柄の中には、設定来の騰落率が非常に高い銘柄や、高配当利回り銘柄並みの分配金利回りを記録する魅力的な銘柄も数多く存在する。
たとえば以下のようなETF銘柄がある。
米国ETFに投資するNISA取引には、以下のように2つの側面のメリットがある。
「米国ETF投資のメリット」の内容は米国ETFのもつ特徴であり、課税口座で取引する際にも同様に得られる米国ETF本来のメリットでもある。
それに対して、「NISA口座で米国ETFを購入するメリット」には、証券会社が提供する一般NISAを使った米国ETF取引サービスと、個別銘柄と同じように、非課税口座であるNISAの制度上のメリットが含まれる。
NISA口座による米国ETF投資は、米国ETFの良さと、個別銘柄のNISA取引同様に、非課税口座の良さを併せ持つ投資方法です。
NISAでの購入におすすめの米国株10選 長期投資向け銘柄は?
NISA口座を使った投資では、最長10年間米国株を保有しながら、非課税の恩恵を最大化できる銘柄を選びたい。
配当重視かつ長期運用に適した銘柄を選ぶために、25期以上の連続増配企業を母集団に据えた。
連続増配企業の多くは、重厚長大産業、インフラサービス企業、歴史のある大企業などが多く、2020年初頭に始まった新型コロナウイルス感染拡大の影響が業績に及んだケースが多々見られる。
そのため、今回は、環境悪化においても黒字を確保できているか、債務超過に陥っておらず、長期的かつ安定的な企業経営を期待できるかどうかに着目して、企業を選択した。
• 25年以上連続増配銘柄
• 配当利回りが2.5%以上
• 過去3年間の通期業績がすべて黒字
• D/Eレシオ(※)が100%未満(または1倍未満)
※Debt Equity Ratio(有利子負債資本比率(%)=有利子負債÷自己資本×100)、もしくは(有利子負債資本倍率(倍)=有利子負債÷自己資本)のこと。
「返済義務のある負債は、返済義務のない自己資本で賄えるのが理想である」という考え方にもとづく企業財務の安全性を測る指標の一つである。
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米サイト『The Dividend Investing Resource Center“U.S.Dividend Champions”』(現地時間2021年9月3日終値基準)の中から、25年以上連続増配銘柄(Dividend Champions)を抽出→ 129社
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配当利回り2.5%以上の企業→ 47社
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SBI証券米国株銘柄詳細で各社の過去3年間の業績を確認し、各期とも黒字を確保できていた企業→ 29社
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各社の直近通期決算において、D/Eレシオ<100%であった企業→ 12社
上記のような手順で抽出された12社を配当利回りの高い順に並べ替えた場合の、ランキングTOP10は以下のようになった。
長期投資に適したNISA口座おすすめ米国株TOP10
順位 | 会社名<ティッカー> | 配当利回り | 連続増配年数 | 2021/9/3終値 |
---|---|---|---|---|
1米ドル=109円換算 | ||||
1 | ピープルズ ユナイテッド ファイナンシャル<PBCT> |
4.46% | 29年 | 16.35米ドル |
1,782円 | ||||
2 | ユナイテッド バンクシェアーズ<UBSI> |
3.87% | 46年 | 36.13米ドル |
3,938円 | ||||
3 | コミュニティ トラスト バンコープ<CTBI> |
3.85% | 41年 | 41.6米ドル |
4,409円 | ||||
4 | ウォルグリーン ブーツ アライアンス<WBA> |
3.80% | 46年 | 50.29米ドル |
5,481円 | ||||
5 | ファースト オブ ロング アイランド<FLIC> |
3.63% | 25年 | 20.95米ドル |
2,283円 | ||||
6 | サウスサイド バンクシェアーズ<SBSI> |
3.52% | 27年 | 37.54米ドル |
4,091円 | ||||
7 | フランクリン リソーシズ<BEN> |
3.47% | 41年 | 32.27米ドル |
3,517円 | ||||
8 | テレフォン& データ システムズ<TDS> |
3.44% | 47年 | 20.36米ドル |
2,219円 | ||||
9 | ウェストアメリカ バンコープ<WABC> |
2.89% | 28年 | 56.69米ドル |
6,179円 | ||||
10 | アロー フィナンシャル<AROW> |
2.77% | 28年 | 37.58米ドル |
4,096円 |
TOP10銘柄のうち、医薬品小売業のウォルグリーン ブーツ アライアンスと、総合通信サービス事業のテレフォン&データ システムズ、投資運用業のフランクリン リソーシズを除いた7社は銀行である。
過去3年間に赤字決算を出した企業や、債務超過の企業を除外したため、もともと有利子負債が少なく、赤字が出にくい銀行業が大半を占める結果となった。
上述の理由から、配当利回りが約4.7%以上の上位銘柄はランキング対象外となり、結果として、第1位は配当利回りが4.6%のピープルズ ユナイテッド ファイナンシャルになった。
ランキングTOP10銘柄は、高配当銘柄に該当しないまでも、財務状態が良好で、今後も安定的な経営と、連続増配も見込める企業ばかりです。
第1位,ピープルズ ユナイテッド ファイナンシャル<PBCT>
銀行の本拠地はニューイングランドにあり、全米で上位50銀行に入る中堅銀行である。
405店舗中、40%の店舗がコネチカット州に所在しており、同州の預金市場シェアTOP3に入る。
バーモント州、ニューハンプシャー州、メイン州でも事業を展開している。
ピープルズ ユナイテッド ファイナンシャルの主な経営指標
連続増配年数 | 配当利回り | D/Eレシオ | 予想ROE | 自己資本比率 |
---|---|---|---|---|
29年 | 4.46% | 20.94% | 7.82% | 12.77% |
過去3年間のチャート(週足)
ピープルズ ユナイテッド ファイナンシャルは、銀行業なので自己資本比率は高くはないものの、D/Eレシオ(負債資本倍率)の低い健全性の高い銀行です。今後も、安定した銀行経営を期待できます。
第2位,ユナイテッド バンクシェアーズ<UBSI>
同グループは米国東海岸地域(ウェストバージニア州、バージニア州、メリーランド州、オハイオ州、ペンシルベニア州、ワシントンD.C.)で金融業務を展開している。
コミュニティバンク部門と住宅ローンバンキング部門で構成されるが、リテール事業を担うコミュニティバンク部門の売上がユナイテッド バンクシェアーズの売上げの大半を占めている。
ユナイテッド バンクシェアーズの主な経営指標
連続増配年数 | 配当利回り | D/Eレシオ | 予想ROE | 自己資本比率 |
---|---|---|---|---|
46年 | 3.87% | 9.82% | 8.27% | 16.71% |
過去3年間のチャート(週足)
ユナイテッド バンクシェアーズは、連続増配46年、D/Eレシオは9.82%倍という、財務状態が非常に優れた金融グループです。米国の政治・経済の中心となる地域を地盤にもっているため、将来的にも安定的な銀行経営と連続増配を望めるでしょう。
第3位,コミュニティ トラスト バンコープ<CTBI>
単一のコミュニティ バンキング サービス部門で運営を行っている。
コミュニティ トラスト バンコープの主な経営指標
連続増配年数 | 配当利回り | D/Eレシオ | 予想ROE | 自己資本比率 |
---|---|---|---|---|
41年 | 3.85% | 63.47% | 12.7% | 13.35% |
過去3年間のチャート(週足)
コミュニティ トラスト バンコープは、米国中東部地域に根差したコミュニティバンクです。連続増配を41年継続している堅実な財務基盤を誇る銀行です。
第4位,ウォルグリーン ブーツ アライアンス<WBA>
ウォルグリーン ブーツ アライアンスは、今回のランキングTOP10で唯一の医療品小売業者である。
ロードサイドに立地する小売薬局の多店舗展開が同社の中核事業であるが、プライマリーケア クリニック事業やデジタル機器販売事業にも携わっている。
ウォルグリーン ブーツ アライアンスの主な経営指標
連続増配年数 | 配当利回り | D/Eレシオ | 予想ROE | 自己資本比率 |
---|---|---|---|---|
46年 | 3.80% | 81.37% | 16.78% | 28.52% |
過去3年間のチャート(週足)
米国ではドラッグストアは地域住民の生活に密着しており、ウォルグリーン ブーツ アライアンスは集客力のある実店舗の多店舗展開と運営に強みをもっています。
第5位,ファースト オブ ロングアイランド<FLIC>
ニューヨーク市東部のクイーンズ区にフルサービス支店6支店、ブルックリン区の4支店、マンハッタン区の2支店を含む計51支店を運営している。
ファースト オブ ロングアイランドの主な経営指標
連続増配年数 | 配当利回り | D/Eレシオ | 予想ROE | 自己資本比率 |
---|---|---|---|---|
25年 | 3.63% | 2.47% | 17.78% | 9.74% |
過去3年間のチャート(週足)
ファースト ナショナルバンク オブ ロングアイランドは、ニューヨーク市と隣接するロングアイランドを拠点とする銀行です。人口集積地域を地盤としているので、今後の銀行経営には安心感もあります。
第6位,サウスサイド バンクシェアーズ<SBSI>
サウスサイド バンクはテキサス州内に55支店を展開しており、全米のトップ10銀行に選出されている。
今後は、主力のリテール銀行事業に加えて、商業ローンや商業融資にも力を入れる見通し。
サウスサイド バンクシェアーズの主な経営指標
連続増配年数 | 配当利回り | D/Eレシオ | 予想ROE | 自己資本比率 |
---|---|---|---|---|
27年 | 3.52% | 32.06% | 11.19% | 12.21% |
過去3年間のチャート(週足)
新型コロナウイルスワクチン接種が進むにつれて、米国経済も回復しつつあります。それにつれて、サウスサイド バンクシェアーズの株価も上昇基調にあります。
第7位,フランクリン リソーシズ<BEN>
運用資産の53%が個人投資家、45%が機関投資家からの資産で構成されている。
運用資産の35%はグローバル/国際投資向けの資産であり、25%の資産は米国外に居住する顧客からの投資資産である。
フランクリン リソーシズの主な経営指標
連続増配年数 | 配当利回り | D/Eレシオ | 予想ROE | 自己資本比率 |
---|---|---|---|---|
41年 | 3.47% | 57.51% | 15.54% | 55.28% |
過去3年間のチャート(週足)
フランクリン リソーシズは、米国外資産へのグローバル投資と、米国外の顧客が多い国際色豊かな投資運用会社です。
第8位,テレフォン&データ システムズ<TDS>
テレフォン&データ システムズの主な経営指標
連続増配年数 | 配当利回り | D/Eレシオ | 予想ROE | 自己資本比率 |
---|---|---|---|---|
47年 | 3.44% | 71.37% | 2.70% | 40.57% |
過去3年間のチャート(週足)
過去3年間の業績に大きな変動はないが、2021年12月期は52.21%減の大幅減益になる予想。
テレフォン&データ システムズは、連続増配が47年続く、株主還元意識が高く、堅実な経営が特長の通信事業会社です。
第9位,ウェストアメリカ バンコープ<WABC>
コミュニティ バンクは、サンフランシスコ北部から中部、南部、ネバダ郡東部に至る、カリフォルニア州各地を拠点にして事業を展開している。
リテール業務と商業銀行業務を手掛けているが、小規模事業者や中小企業向けの銀行サービスに力を入れている。
ウェストアメリカ バンコープの主な経営指標
連続増配年数 | 配当利回り | D/Eレシオ | 予想ROE | 自己資本比率 |
---|---|---|---|---|
28年 | 2.89% | 12.13% | 10.79% | 12.74% |
過去3年間のチャート(週足)
第10位,アロー フィナンシャル<AROW>
2つの銀行子会社がそれぞれ個人向けのリテールバンキング業務と多様な商業銀行業務を手掛けており、商業銀行業務の主な顧客は中小企業であるのが特徴となっている。
アロー フィナンシャルの主な経営指標
連続増配年数 | 配当利回り | D/Eレシオ | 予想ROE | 自己資本比率 |
---|---|---|---|---|
28年 | 2.77% | 12.77% | 17.13% | 9.25% |
過去3年間のチャート
アロー フィナンシャルは、ニューヨーク州北東部エリアに限定した地域密着型のコミュニティバンクです。銀行の規模は小さく、配当利回りも決して高くはないですが、業績好調で、財務基盤も確かなので、長く保有し続けられる銘柄になるでしょう。
NISAで米国株投資する際の3つの注意点
NISA口座を使った米国株投資は、非課税効果で長期運用による利益を最大化できるのが最大の魅力だ。その反面、通常の国内株取引とは異なる特徴がリスクを招くこともある。本稿の最後に、リスクを最小限に抑えるために覚えておきたい注意点を3つ紹介する。
- 値幅制限がない
- 損益通算と繰越控除ができない
- 非課税期間満了時の資産処理方法の設計
注意点1――制限値幅がないので、株価暴落の影響が深刻
そのため、想定以上の株価高騰で大きなリターンを得ることもあれば、大暴落によって大きな含み損を抱えることもある。
中長期で米国株投資を考えているのであれば、仮に保有する米国株の株価が大暴落しても、状況によっては相場環境が改善するまで辛抱強く持ち続ける忍耐力が必要になることもある。
米国株の購入に際しては、自分の投資スタンスを明らかにした上で、制限値幅がないことによって生じるリスクにどう対処するかを確認しておくべきでしょう。
注意点2――NISAでの譲渡損は損益通算も繰越控除もできない
「源泉徴収あり」の特定口座内では、損失が生じると源泉徴収済みの利益と自動的に損益通算が行われ、支払いすぎた源泉徴収金額が還付される。
複数の金融機関に特定口座を持っている場合も、確定申告で損益通算をすることができる。
また、特定口座や一般口座で年間を通して譲渡損失が生じると、確定申告によって翌年以降の3年間で損失を繰り越せるが、NISA口座で損失が出ても繰り越せないことを覚えておきたい。
NISA口座を使って米国株を取引する場合は、売却によって大きな損が発生しないような投資戦略を立てることをおすすめします。
注意点3――非課税期間満了時の資産処理方法の設計
NISA口座の非課税期間が満了になると、NISA口座内の資産は特定口座や一般口座に移管される。非課税期間満了となる最終営業日に取得価格が見直され、移管後は利益が出れば源泉徴収される。
課税口座への移管後に不要な税金を納めることがないように、NISAの非課税期間満了前に必ず保有株式の買付価格と時価を見比べましょう。高騰していればNISA口座内で売却する、あるいは株価が低迷していれば移管後も当面保有するなど、状況に応じた対応が必要になります。
つみたて投資枠の 取扱銘柄数 |
218本 | 213本 | 217本 | 217本 | 221本 |
成長投資枠の 投資信託の 取扱銘柄数 |
1,155本 | 1,114本 | 1,101本 | 968本 | 1,035本 |
クレカ積立の ポイント還元率 |
0.5~5.0% | 0.5~1.0% | 1.1%(※1) | 1.0% | - |
クレカ積立で貯まる ポイント |
Vポイント | 楽天ポイント | マネックス ポイント |
Pontaポイント | - |
積立頻度 | 毎月 毎週 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月 毎日 |
最低投資金額・ 投資単位 |
100円以上 1円単位 |
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2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。
■保有資格
証券外務員一種、二種
投資診断士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者
2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。
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