米国株(アメリカ株)の高配当銘柄ランキングTOP10!アップルの配当、「ダウの犬」投資法とは?

2019.10.22
INVESTMENT
(写真=Patrick Poendl/Shutterstock.com)
(写真=Patrick Poendl/Shutterstock.com)
米国では株主還元意識が強く、日本に比べて株式配当利回りが高い傾向にある。そのため配当を目的に米国株に投資する投資家も少なくない。ここでは米国株の高配当銘柄の配当支払回数や利回り、該当企業概要など紹介。今まで投資対象は日本株のみという人も、これを機に米国株投資を検討してみてほしい。

目次
1, 米国株の配当の3つの特徴
2, 米国有名企業の配当利回りは?
3, 米国株の配当利回りランキングTOP10
4, 米国株投資の有名戦略「ダウの犬」とは?
5,長期保有でリターンに期待

1,米国株の配当の3つの特徴――配当回数、連続増配、配当利回りの高さ

米国では「株式会社は株主のもの」という意識が強く、利益の株主還元策として配当を重視している企業が多く見られる。こうした米国株の特徴でも特に際立った3つの特徴を挙げていきたい。

特徴1,配当が年4回配の企業が多い

米国企業には日本企業のような株主優待制度はないものの、四半期配当、つまり配当金の支払いが年4回ある企業が圧倒的に多い。日本では配当は年2回あるいは年1回の企業が大半だ。

たとえば、世界的に有名な米国のアップル <AAPL> の配当は、例年2月、5月、8月、11月の年4回だ。マクドナルド <MCD> は3月、6月、9月、12月の年4回。ペプシコ <PEP> は1月、3月、6月、9月の年4回である。

特徴2,日本ではあまりない長期連続増配銘柄が存在

何十年も増配を継続している企業も多く、63年連続増配で第1位のプロクター・アンド・ギャンブル <PG> や61年で第2位のスリーエム <MMM>、 57年のコカ・コーラ <KO> とジョンソン&ジョンソン <JNJ> などが名を連ねる。

連続増配企業は、概して経営基盤が安定しており、成長性も期待できる優良企業であるため、配当を得るだけでなく投資対象としても魅力がある。

米国の取引所に上場している企業で流動性のある大型株から選ばれたS&P500の構成銘柄のうち、25年以上連続増配している銘柄で構成される株価指数は「S&P 500 Dividend Aristocrats Index」(S&P500配当貴族指数)と呼ばれる。その構成銘柄はインカムゲインを目的とした投資銘柄選定に大いに役立つ。
    
構成銘柄の上位には、AT&T <T> やシスコ <SYY> 、プロクター・アンド・ギャンブル <PG> などがある。

特徴3,日経平均株価よりNYダウの配当利回りのほうが高め

個別銘柄の配当利回りだけでなく、日米の代表的な株価指数であるNYダウ工業平均株価と日経平均株価においても、前者に分がある。

2019年6月26日現在の指数ベースの配当利回りは、NYダウが2.37%(ブルームバーグ公表)、日経平均は2.12%(日経平均プロフィル公表)となっている。

相場によって多少の変動はあるものの、長期的に見ると、NYダウ配当利回りが日経平均配当利回りを上回る傾向が見られる。

2,世界的有名企業の配当利回りは?アップル、マイクロソフト、マクドナルドなど

上記のように米国株は日本株よりも配当を重視する傾向がある。さらにイメージしやすくするために、世界的に有名な米国株5銘柄をピックアップして、それぞれの配当利回りや株価を紹介していこう。

配当利回りの算出に用いる基準株価は2019年10月3日の終値(現地時刻)、1株あたりの配当金は直近12ヵ月間に支払開始日となった配当の合計額である。
 
米国の有名企業5銘柄の配当利回りと株価
ティッカー 会社名 配当利回り 過去12ヵ月間の
1株あたり
配当合計額
株価
APPL アップル 1.34% 2.96米ドル 220.82米ドル
MSFT マイクロソフト 1.39% 1.89米ドル 136.28米ドル
MCD マクドナルド 2.26% 4.73米ドル 209.62米ドル
JNJ ジョンソン&ジョンソン 2.82% 3.7米ドル 131.17米ドル
XOM エクソン・モービル 7.39% 5.02米ドル 67.91米ドル

世界的に有名な超優良企業であり持続的に成長している企業は、利益を次年度の投資に回すため配当利回りを低く抑える傾向がある。その反面、株価が割安な優良企業は配当利回りが高くなる傾向がある。

3,米国株の中大型優良銘柄配当利回りランキングTOP10!利回り8%台も

ダウ平均・NASDAQ100・S&P500構成銘柄の中から、大型株・中型株を対象に、実績配当利回り上位10銘柄を抽出した。トップ10入りした銘柄の配当利回りや株価、業種などについても簡単に説明する。

配当利回り算出に用いる基準株価は2019年10月3日終値(現地時刻)、1株あたりの配当は直近12ヵ月間に支払開始日となった配当の合計額である。
 
米国株の中大型優良銘柄 配当利回りランキング
順位 ティッカー 会社名 配当利回り 直近12ヵ月間の
1株あたり
配当合計額
株価
1 MO
アルトリア・
グループ
8.06% 3.24米ドル 40.21米ドル
2 OXY オキシデンシャル・
ペトロリウム
7.23% 3.13米ドル 43.30米ドル
3 F フォード・モーター 6.90% 0.6米ドル 8.69米ドル
4 KHC クラフト・ハインツ 6.88% 1.825米ドル 26.54米ドル
5 DD デュポン・デ・
ヌムール
6.78%
(参考)
28.29米ドル
(特別配当含む)
64.23米ドル
(5/31)
6 WMB ウィリアムズ 6.30% 1.48米ドル 23.51米ドル
7 SLB シュルンベルジェ 6.20% 2.00米ドル 32.24米ドル
8 PM フィリップ・モリス・
インターナショナル
5.98% 4.59米ドル 76.76米ドル
9 T AT&T 5.46% 2.03米ドル 37.16米ドル
10 PPL PPL 5.38% 1.64米ドル 30.51米ドル

・第1位 アルトリア・グループ
バージニア州に本社を置くたばことワインの製造持株会社。フィリップ・モリスUSAは米国で「マルボロ」などのたばこと無煙たばこを製造している。セント・ミシェル・ワイン・エステイトはワインの製造・販売を手掛けている。NYSE上場。

・第2位 オキシデンシャル・ペトロリウム
テキサス州ヒューストンに本社がある石油とガスの探鉱・生産会社。石油・ガス部門では原油や天然ガスなどを採掘しており、パイプラインも所有・運営する。化学品部門も有する。NYSE上場。

・第3位 フォード・モーター
ミシガン州に本社を置く大手自動車メーカー。「フォード」と「リンカーン」の2大ブランドを擁し、世界的に展開している。乗用車とトラックの製造と販売を行う。NYSE上場。

・第4位 クラフト・ハインツ
ペンシルバニア州ピッツバーグに本社を置く大手食品メーカー。米国やカナダで製造したチーズ加工品、ケチャップ、缶詰、飲料などのさまざまな加工食品を世界各地で販売している。NASDAQ上場。

・第5位 デュポン・デ・ヌムール
本社がデラウェア州ウィルミントンにある総合化学メーカー。広範な産業分野に高機能素材やバイオテクノロジー関連製品、ポリマーおよびファイバー製品などを提供している。NYSE上場。

・第6位 ウィリアムズ
本社はオクラホマ州。カナダで各種天然ガスを採掘し、生産、収集、精製、輸送してニューヨーク都市部をはじめ米国全土に販売するエネルギー会社。パイプラインも所有する。NYSE上場。

・第7位 シュルンベルジェ
パリに本社を置く。石油と天然ガス開発に関わる技術やプロジェクト管理、ITサービスを世界中で展開している。NYSE上場。

・第8位 フィリップ・モリス・インターナショナル
ニューヨークに本社を置くたばこの製造・販売会社。「マルボロ」「フィリップ・モリス」「メリット」のような国際ブランドたばこの他、180ヵ国で地域ブランドたばこを展開する。NYSE上場。

・第9位 AT&T
テキサス州ダラスに本社を置く通信業持株会社。携帯電話事業を中心に、米国内企業や個人に、市内・長距離携帯電話、ローミングサービス、インターネットサービスなどを提供している。NYSE上場。

・第10位 PPL
ペンシルバニア州アレンタウンに本社がある公益事業持株会社。米国北東部、北西部、南東部で発電と電力小売り、また天然ガスも供給している。英国でも電力供給事業を展開。NYSE上場。

4,米国株投資の有名戦略「ダウの犬」とは? 

米国株の特徴やランキングを見てきたが、ではどのようなポートフォリオを組めばよいのだろうか?その参考になるのが「Dogs of the Dow」(ダウの犬)と呼ばれる投資戦略だ。どのような戦略は簡単にそのフローを示そう。
  1. NYダウ工業株30種平均株価を構成する30銘柄の中から、高配当の10銘柄に投資する
  2. 1年間購入した10銘柄を保有する
  3. 1年後にその時点で配当利回りが高い10銘柄と入れ替える
ダウの犬を構成する銘柄はいずれも、世界でも指折りの優良な超大型株である上に、比較的株価が割安であることが多い。最も注目すべきは、ダウの犬の平均配当利回りがNYダウの平均配当利回りを上回っていることだ。

「Dogs of the Dow」公式サイトの発表によると、2018年12月31日現在のダウの犬の平均配当利回りは3.77%、2019年10月2日現在では3.67%だ。一方、NYダウの全構成銘柄の平均利回りは前者が2.70%、後者が2.81%であり、どちらの基準日においても、ダウの犬の配当利回りのほうが高い。

ダウの犬への投資は、効率的にリターンを得る手段だと考えていいだろう。

2018年12月31日終値ベースによる2019年のダウの犬は以下の10銘柄だ。
 
「2019年 ダウの犬」10銘柄
ティッカー 会社名 配当利回り
IBM IBM 5.52%
XOM エクソン・モービル 4.81%
VX ベライゾン・コミュニケーションズ 4.29%
CVX シェブロン 4.12%
PFE ファイザー 3.30%
KO コカ・コーラ 3.29%
JPM JPモルガン・チェース・
アンド・カンパニー
3.28%
PG プロクター・アンド・ギャンブル 3.12%
CSCO シスコ・システムズ 3.05%
MRK メルク 2.88%

5,米国株は長期保有でリターンに期待できる

「株式会社は株主のもの」という意識が強い米国では、日本に比べて高配当利回り銘柄や連続増配銘柄が多く、年4回配当が主流だ。

経営基盤が安定し、安定的あるいは継続的な増配も見込める優良銘柄を、さまざまな基準で選りすぐって長期的に投資する。そうすることで、10年後、20年後には配当金暮らしが実現するかもしれない。

文・近藤真理(フリーライター)

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