
eMAXISとeMAXIS Slimは名前も類似し、同じような指標のインデックスファンドを扱っているため混同されがちだが、2つの大きな違いは「手数料」と「販売チャネル」である。
本記事では、ここ数年で急激に純資産残高を伸ばしている投資信託シリーズ「eMAXIS Slim」の特徴を押さえながら、どこで買うのがおすすめなのかや、NISAやつみたてNISAで買うときの注意点を考えてみたい。
2022年12月時点
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | |
会社名 | ![]() |
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取扱銘柄数 | 185本 | 183本 | 180本 | 157本 | 178本 | 22本 | 158本 | 3本 | 1本 | 7本 |
最低投資金額 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 1,000円 | 1,000円 | 100円 | 1,000円 |
積立コース | 毎月 毎週 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月/毎週/毎日/隔月/3ヵ月ごと/4ヵ月ごと/6ヵ月ごと | 毎月 | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
ポイント還元 | Tポイント dポイント Pontaポイント JALマイル Vポイント |
楽天ポイント | Pontaポイント | マネックスポイント | 松井証券ポイント | — | dポイント | — | — | — |
クレジット カード決済 ポイント還元率 |
三井住友カード 0.5%(※1) |
楽天カード 1%または0.2% |
au PAYカード 1% |
マネックスカード 1.1% |
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1,積立NISAで人気のeMAXIS Slim(イーマクシス・スリム)とは?

eMAXIS Slimシリーズという投資信託を知っているだろうか。
SBI証券が毎週発表している投資信託ランキングによると、TOP10にeMAXIS Slimシリーズの「全世界株式(オールカントリー)」 、「米国株式(S&P500)」、「先進国株式インデックス」の3本、TOP20の中にはさらに、「全世界株式(除く日本)」、 「バランス(8資産均等型)」、「国内株式(TOPIX)」を加えた計6件がランクインしている(2022年9月30日時点)。
出典:SBI証券
SBI証券が取り扱っている投資信託の数が2,633件であることを考えれば、大変人気の高いシリーズであることがわかるだろう。
(公式サイト)
そもそも「eMAXIS」とは?

eMAXISシリーズとは三菱UFJ国際投信が設定・運用する投資信託ラインアップの総称である。
三菱UFJ国際投信は、三菱UFJフィナンシャルグループ・三菱UFJ信託銀行の子会社にあたり、同グループの資産運用の中核会社である。
投信専業の会社であり、代表的な商品に、本記事で紹介している「eMAXIS」シリーズ、「eMAXIS Slim」シリーズのほか、上場投資信託(ETF)の「MAXIS」シリーズ、サイバーセキュリティー関連企業の株式に投資を行う「サイバーセキュリティ株式オープン」シリーズなどがある。
- シリーズに含まれる商品は59本で、すべてノーロードのインデックスファンド
- 投資対象地域は国内のみならず先進国・新興国あるいは全世界
- 投資対象資産は株式・債券・REIT、複数の資産を組み合わせたバランス型と幅広い
つまり、ノーロードのインデックスファンドとは、数ある投資信託の中で最も手数料が低い商品の種類と言える。

eMAXISは販売手数料がかからず特定の指数に連動する投資成果をめざすタイプの商品をラインアップしており、初心者にも分かりやすいのも魅力です。また徹底したコスト業界最低水準を目指しており、たびたび信託報酬の引き下げを行っています。
eMAXISシリーズは2009年10月に設定開始し、順調に合計純資産残高を伸ばしている。2019年12月には5,000億円に到達し、2021年1月には1兆円を突破した。出典:三菱UFJ国際投信『ノーロード・インデックスファンド「eMAXIS(イーマクシス)」シリーズ合計純資産残高 1 兆円を突破」
eMAXIS SlimはeMAXISシリーズのうちの1つ

eMAXISには次のとおり、いくつかの種類がある。
- ベーシックな「eMAXIS」
- より低コストを意識した「eMAXIS Slim」
- コモディティなどハイリスク商品を対象とした「eMAXISプラス」
- 宇宙開発・ロボット・自動運転などテーマ投資ができる「eMAXIS Neo」

eMAXIS Slimは13商品を展開しているシリーズです。eMAXISシリーズの残高のうち45%を占めるほど好調なので、今後さらにeMAXIS Slimが追加される可能性は高いでしょう。出典:三菱UFJ国際投信『eMAXIS Slim』
(公式サイト)
eMAXIS Slimシリーズの利回りは?分配金は?

eMAXIS Slimシリーズは米国株式を中心に好調だ。特に利回りが良かったのは、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」である。米国株式の好業績を受けて販売数を伸ばし、利回りを表すトータルリターンでもシリーズトップだ。

2022年2月22日を基準日とした1年リターンは+22.48%、設定来のリターンは+73.55%です。
他の銘柄に関しても、先進国株式を投資対象とするものを中心に好調が続いていた。「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は1年で+18.51%、3年で+58.96%、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は1年で+13.75%、3年で+52.46%のリターンという結果だ。
分配金については、eMAXIS Slimシリーズは設定来支払いがない。収益は全て再投資にまわされる方針だ。再投資することで複利の効果を得ることが長期的なパフォーマンス向上につながるという考えからだと思われる。

インデックス投信という性質上、短期間に大きな収益が得にくい事情があるのかもしれません。分配金の有無は基準価額水準、市況環境等を考慮した上で決定するので、将来的な可能性はあるかもしれません。
eMAXIS Slimシリーズのうち販売額が大きい5銘柄の設定来トータルリターンをチャート上で比較した。

1つだけリターンが控えめなのは「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」だ。株式以外の資産が半分以上を占めるため、米国株式市場の好調に乗り切れなかった事情がある。

一方で2022年に入ってからの株式市場の落ち込みの影響も限定的という側面もあるファンドです。
(公式サイト)
eMAXISに似た投資信託もある
eMAXISに類似した投資信託は以下のとおりだ。
・ニッセイアセットマネジメント「購入・換金手数料なし」シリーズ
・野村アセットマネジメント「ファンズアイ(Funds-i)」
・アセットマネジメントOne「たわらノーロード」 など
2, eMAXISとeMAXIS Slimの違いは?

eMAXISとeMAXIS Slimとは名前も類似し、同じような指標のインデックスファンドを扱っているため混同されがちだ。2つの違いを「手数料」と「販売チャネル」から比較してみよう。
eMAXIS SlimシリーズとeMAXISシリーズのラインアップ

eMAXIS SlimシリーズとeMAXISシリーズのNISA対象商品を投資先ごとにマッピングした。
投資先 | eMAXIS Slim シリーズ |
eMAXIS シリーズ |
---|---|---|
先進国株式 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス |
eMAXIS 先進国 株式インデックス |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
||
全世界株式 | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) |
eMAXIS 全世界 株式インデックス |
eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) |
||
eMAXIS Slim 全世界株式 (3地域均等型) |
||
新興国株式 | eMAXIS Slim 新興国株式インデックス |
eMAXIS 新興国 株式インデックス |
国内株式 | eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) |
eMAXIS TOPIX インデックス |
eMAXIS 日経225 インデックス |
||
eMAXIS JPX日経400 インデックス |
||
バランス型 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) |
eMAXIS バランス (4資産均等型) |
eMAXIS バランス (8資産均等型) |
||
eMAXIS 最適化バランス (マイ ゴールキーパー) |
||
eMAXIS 最適化バランス (マイ ストライカー) |
||
eMAXIS 最適化バランス (マイ ディフェンダー) |
||
eMAXIS 最適化バランス (マイ フォワード) |
||
eMAXIS 最適化バランス (マイ ミッドフィルダー) |
||
eMAXIS マイマネージャー 1970s |
||
eMAXIS マイマネージャー 1980s |
||
eMAXIS マイマネージャー 1990s |
eMAXIS Slimシリーズは全13銘柄を展開しており、そのうち9銘柄がつみたてNISAに採用され、eMAXISシリーズには全部で38種類の商品があり、そのうち16銘柄がつみたてNISAに採用されている。

投資対象が債券のみあるいはREIT(不動産投資信託)のみの商品もあるが、それらは株式が含まれていないためつみたてNISAの対象とはなっていません。
上の表のように、eMAXIS Slimシリーズからは国際株式に投資する銘柄が多数採用されている。eMAXISシリーズからはバランス型と呼ばれる株式や債券、REITなど複数の資産に投資する銘柄が対象だ。なかでもターゲットイヤーと呼ばれる、運用期間が進むごとに投資割合が変化するバランス型ファンドの存在が目立つ。
(公式サイト)
手数料(信託報酬)……eMAXIS SlimシリーズのほうがeMAXISシリーズよりも安い

試しに同じインデックス(指標)をベンチマークとする投資信託がeMAXIS SlimシリーズとeMAXISシリーズとではどう違うのか比較してみよう(2021年7月9日を基準日とする)。
いずれも日本を除く先進国の株価動向を示す「MSCIコクサイ・インデックス」と連動する投資成果をめざすファンドだ。基準価額はeMAXISのほうが高いが、純資産総額ではeMAXIS Slimが好調のようだ。
投資金額100万円、運用期間5年でシミュレーションすると、信託報酬の年率の違いが支払うコストに与えるインパクトは大きい。
同じ指標に連動するような投資成果を目指すファンドなのに、これだけ信託報酬に差がある理由は、昨今のインデックスファンドの信託報酬の引き下げにある。
そもそもインデックスファンドは目標とする指標「インデックス」に連動した運用を目指すので、同じ指標を目標とする場合、ファンドごとにリターンの差が出にくいのである。リターンに差が出ないのならば、投資家としては少しでも信託報酬の低いファンドを買いたくなるだろう。
しかし、昔から販売しているeMAXISシリーズの信託報酬をいきなり下げるのは、販売コストなどの面から難しい。
そこで登場したのがeMAXIS Slimという新シリーズである。この商品は後述するように販売チャネルを限定し、信託報酬を非常に低く抑えている。結果、高い競争力を持つのだ。
eMAXIS(信託報酬:年率0.66%)=3万4,118円
上記のようにeMAXISのほうがeMAXIS Slimよりもコストが3万円弱高い。

インデックス投資はハイリターンが見込める投資法ではないため、ひかえめな収益を目減りさせる手数料はできる限り少ないほうが良いでしょう。コストを重視するならeMAXIS Slimを選ぶのが賢明です。
(公式サイト)
eMAXIS Slimシリーズを取り扱う金融機関は23社、eMAXISシリーズは107社

eMAXIS Slimがここまで低コストを実現できるのは販売チャネルを絞っているからだろう。
eMAXIS Slimシリーズを扱うのはいずれもネット証券または銀行のインターネット専用販売に限られる。

信託報酬は販売会社にも支払われるので、信託報酬が低いファンドを扱うことに同意が得られる金融機関が少ないことも一因にあるでしょう。
3,eMAXIS Slimシリーズの取り扱いがある金融機関とつみたてNISA(積立NISA)対象銘柄

eMAXIS Slimシリーズはどんなところで買えるのか、取り扱いのある金融機関とつみたてNISA対象銘柄についてみていこう。
eMAXIS Slimシリーズの取り扱いがある金融機関
eMAXIS Slimシリーズの取り扱いがある23社は以下だ。ただし販売会社によっては、取り扱わないファンドがある(※印が付いている金融機関は一部取り扱いがない)。
楽天証券 | 丸三証券※ |
---|---|
SBI証券 | CONNECT※ |
松井証券 | 新生銀行※ |
マネックス証券 | 千葉銀行※ |
SMBC日興証券 | 岩井コスモ証券※ |
岡三オンライン証券 | auカブコム証券※ |
三菱UFJ銀行 | GMOクリック証券※ |
三菱UFJ国際投信 | フィデリティ証券※ |
三菱UFJ信託銀行 | ほくほくTT証券※ |
東京スター銀行 | 水戸証券※ |
PayPay銀行 | LINE証券※ |
あおぞら銀行※ |

eMAXIS Slimシリーズの取り扱いのある銀行や証券会社ならNISA制度を使って非課税で売買することもできます。
2022年6月時点
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | |
会社名 | ![]() |
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取扱銘柄数 | 181本 | 183本 | 152本 | 171本 | 173本 | 158本 | 22本 | 7本 | 3本 | 1本 |
最低投資金額 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 100円 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 |
積立コース | 毎月 毎日 |
毎月 毎週 毎日 |
毎月 毎日 |
毎月 | 毎月 | 毎月 | 毎月/毎週/毎日/隔月/3ヵ月ごと/4ヵ月ごと/6ヵ月ごと | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
ポイント還元 | 楽天ポイント | Tポイント Pontaポイント dポイント Vポイント |
マネックスポイント | Pontaポイント | 松井証券ポイント | ー | ー | ー | ー | ー |
クレジット カード決済 ポイント還元率 |
楽天カード 1%(※1) |
三井住友カード 0.5%(※2) |
マネックスカード 1.1% |
au PAYカード 1% |
ー | ー | ー | ー | ー | ー |
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つみたてNISA(積立NISA)対象のeMAXIS Slimシリーズは9銘柄

つみたてNISAの対象商品になるには、金融庁から長期安定的な積立投資に適していると認める条件をクリアする必要がある。出典:金融庁『つみたてNISAの対象商品』
もともとeMAXIS SlimシリーズはつみたてNISA向きの評価の高さで業績を伸ばしてきた背景もあり、商品のほとんどが長期積立向きである。実際にeMAXIS Slimシリーズは13銘柄中9銘柄が適格となっている。
先ほどの販売会社で以下の取り扱いがあれば、つみたてNISA口座で保有できる。
・eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
・eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
・eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
一方、以下の4銘柄はつみたてNISAの対象には入っていない。取り扱いのある金融機関であれば一般NISAで購入できる。
・eMAXIS Slim 先進国リートインデックス
・eMAXIS Slim 国内債券インデックス
・eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
4,eMAXIS Slim(イーマクシス・スリム)はどこで買うのがおすすめ?

eMAXIS Slimはどの証券会社のつみたてNISA口座で始めるのが良いかまとめた。
大手ネット証券ならどこも品ぞろえが良い

つみたてNISA対象のeMAXIS Slimシリーズの商品は、全部で9本ある(2022年2月14日時点)。

つみたてNISA対象の全206本のうち、4社とも150本以上の取り扱いがありました。対象商品は各社随時変更されて、トップがいつ入れ替わるか分からない状態です。
積立頻度や引落方法の種類の多さならSBI証券か楽天証券

積立頻度を「毎日」、「毎週」、「毎月」の3種類から選べるのは大手ネット証券でもSBI証券だけだ。

毎日コースは土日祝を除く毎営業日に買付をおこなうため、究極の時間分散と言えるでしょう。頻度が高くなっても手数料はかかりません。
投資信託の積立金の支払い方法も多彩だ。証券口座、銀行口座だけでなく、クレジットカード決済で支払うこともできる。投資信託を選択して購入金額(100円~5万円)を設定すれば、自動的に積立が始まる。口座の残高不足や入金漏れの心配がなく、クレジットカード決済によるポイントも獲得可能だ。
楽天カードを持っていれば積立でポイントが貯まり、ポイントを積立資金に使うこともできる。
(公式サイト)
投信選びのアドバイスや顧客サポートが必要なら松井証券

松井証券の「投信アプリ」は、取引や資産管理はもちろん、ロボアドバイザーによる投資信託の提案やシミュレーションがおこなえる。スマホアプリでここまでできるのは珍しい。口座を持っている人なら無料で使える。
公式ホームページも利用方法や操作方法の解説やサポート動画などのコンテンツが充実している。
ポイントプログラムが充実しているのはマネックス証券か楽天証券


マネックス証券は投資信託を保有しているだけで保有残高に対し年率0.08%のポイントが付与されます。
約8割の商品が対象だ。つみたてNISAは長期保有が前提の制度なので、保有期間中ずっとポイントが得られるのはメリットが大きい。貯めたポイントは手数料や暗号資産にあてられるほか、dポイントやTポイント、Amazonギフト券、航空機マイルなどに交換できる。
楽天証券は先ほども紹介した通り、投信積立の購入金をクレジットカードで支払うことによって楽天ポイントが得られる。

100円に対して1ポイントなので、年間40万円の投資枠すべて使った場合4,000ポイント、つまり4,000円分の買い物ができます。
(公式サイト)
5,eMAXIS Slim(イーマクシス・スリム)をつみたてNISAで購入できるおすすめの証券会社を徹底解説

三菱UFJ国際投信のeMAXIS SlimシリーズはつみたてNISAに適した商品であり、多くの商品が金融庁から長期投資向きと認められている。中でもSBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券はeMAXIS SlimシリーズのつみたてNISA全銘柄を扱っている代表的な金融機関だ。
SBI証券……オールマイティな機能でこだわりの積立方法にも対応

つみたてNISAでは積立頻度が「毎日」「毎週」「毎月」から選べ、ボーナス月の積立金額も設定もできる。つみたてNISA専用画面では、投資可能枠の利用状況がグラフで表示され、複数銘柄の積立設定が一括設定できるなど利便性が高い。

一般NISAや特定口座であれば、つみたてNISAで採用されているeMAXIS Slim 9本の他にも、株式以外のeMAXIS Slim、eMAXISシリーズの全銘柄、自動運転やフィンテックといったテーマ型投信を集めたeMAXIS Neoなどの同シリーズ銘柄を購入できます。
IPOや海外株式など取扱商品の範囲が広いので、つみたてNISA以外でも活用できる証券会社を選ぶなら有力な候補となるだろう。
ポイントプログラムに関してはクレジットカードの種類が限られ、投信マイレージは付与率が低いなど、やや物足りない部分もある。
楽天証券……楽天ユーザーには徹底してポイントを活用できる環境

投資信託を積立で購入する際の決済を楽天のクレジットカードでおこなえば100円につき1ポイント付与される(還元率1%)。つみたてNISAは年間40万円最長20年の投資が可能なので、合計するとかなりのポイント数になりそうだ。つみたてNISA以外の投信積立でも、月5万円を上限に楽天カードによる決済ができる。
楽天カードを持っていなくても楽天証券は使いやすそうだ。取扱商品が幅広く手数料が低めで、投資情報が豊富であることから投資初心者や若年層のユーザーが増えている。

2021年度は新規口座開設数、NISA口座開設数、iDeCo新規加入者数がネット証券でトップです。
IPOやミニ株(単元未満株)の取り扱いは手薄だが、それ以外の商品はひととおりそろっている。つみたてNISA用に口座を開設したが他に買うものがない、といった状況にはならなさそうだ。
(公式サイト)
松井証券……ネット証券でもアドバイスや相談が必要な人向け

松井証券はあらゆる点で安心感があるのが特長だ。創業100年の老舗でありながら日本で初めて本格的なインターネット専業証券を導入した実績がある。

財務基盤は格付投資情報センター(R&I)からBBB+の格付けを取得するほどです。
システム上のパフォーマンスやセキュリティ対策にも力を入れている。
口座保有者ならパソコン画面を共有しながら操作方法などをサポートしてもらえる「リモートサポート」が受けられる。2021年度はJ.D.パワーの「個人資産運用顧客満足度調査」において、ネット証券部門第1位を獲得した。

HDI-Japan(ヘルプデスク協会)の「問合せ窓口格付け(証券業界)」においては最高評価の「三つ星」を11年連続で獲得するほど外部機関からの評価も高いです。
スマートフォン版「投信アプリ」では、投資信託サービスすべての機能がそなわっている。投信取引は直感的にできて分かりやすく、資産管理などがグラフや一覧で見やすい。アドバイザー機能によって目標ポートフォリオに合わせた投資信託の提案や、ポートフォリオの見直しの提案などが受けられる。
積立頻度が「毎月」に限られるが、ポイントが貯まりにくい点以外はつみたてNISAでも使いやすいだろう。
マネックス証券……投信を保有しているだけでポイントが貯まる

マネックス証券は米国株式に強いことや完全平等抽選のIPO(新規公開株式)で有名だ。つみたてNISA以外にも外国株式やIPO、暗号資産などの商品に挑戦してみたいと考えているなら候補に挙がるだろう。米国株式の取扱数は4,000銘柄を超え、ビットコイン、FX、金・プラチナといった積極投資向きの金融商品の取り扱いが多い。
付与率は保有残高に対して年率0.08%だ。つみたてNISAは最初からまとまった資金を投じることはできないが、1年経てば最大40万円分の投資信託を保有することができ、0.08%なら年間320ポイントになる。トータルの投資総額で最大800万円なので、多い年には年間6,400ポイントを獲得できる。

つみたてNISAの取扱数は152本と他の3社と比べるとやや少なめだが、主要な銘柄はおさえてあるので、特に目当てのファンドがあるわけでなければ問題ないでしょう。
6,eMAXIS Slimシリーズはどんな人におすすめ?

eMAXIS Slimシリーズはオールマイティなファンドで、特定の層をターゲットとしているわけではないが、特にどのような人に向いているのか検討をしてみた。
(公式サイト)
できるだけコストをかけたくない人

eMAXIS Slimシリーズでは業界最低水準の運用コストを目指しており、自社よりもコストが低い他社類似ファンドがあると可能な限り引き下げる方針を示している。
実際、2017年の設定以来5銘柄以上計30回以上の信託報酬の引き下げをおこなっている。また、純資産総額が500億円もしくは1,000億円を超えたファンドは、より低い信託報酬が適用される「受益者還元型信託報酬率」を採用している。
(公式サイト)
初心者でどんな投資信託を選んだらいいか分からない人

たとえば「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は日本を含む先進国および新興国すべての中大型株を対象とする投資信託だ。「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、先進国や新興国の株式・債券・REITと、地域だけでなく資産カテゴリーの分散もできる。
知名度が高く投資家からの支持が厚いファンドを選びたい人

eMAXISはインデックスファンドシリーズの中で群を抜いて純資産残高が大きい。eMAXIS Slimシリーズだけでも純資産総額合計は2兆円以上ある。
2位の楽天・バンガードシリーズは6,536億円、3位のSBI・V/雪だるま/EXE-iシリーズは6,469億円だ(2022年2月4日時点)。

支持のあるファンドは資金も集まりやすく、安定的な効率的な運用が期待できるでしょう。
(公式サイト)
7,eMAXIS Slimシリーズを初心者が買うメリット・デメリット

投資信託ではどれほどのリターンが見込めるか判断がまだ難しい状況では、いかにコストを低く抑えるかが重要になる。特にインデックス投資ではそれが顕著だ。
eMAXIS Slimシリーズのメリット

そもそもeMAXIS Slimシリーズは、前述のように販売チャネルをネット証券や銀行のインターネット専用販売に絞ることで、信託報酬を低く抑えている。幅広い金融機関で販売する商品に比べ、主に人件費がかからないことが手数料を低く抑えられる要因だ。
さらに「業界最低水準の運用コストを、将来にわたって目指し続けるファンド」を運用の目標として掲げている。これは、他社の類似ファンドの信託報酬がeMAXIS Slimシリーズを下回る場合、ファンドが継続できる範囲で信託報酬率を引き下げることを基本とする方針である。
これはあくまで目標であって業界最低水準の信託報酬を保証するものではないが、実際に本シリーズの信託報酬は発売開始以降たびたび下げられている。
一時的にeMAXIS Slimシリーズを超える信託報酬の低さのファンドが現れるかもしれないが、このシリーズが将来的にも業界最安値であり続けることは充分に考えられることである。

安定性も重要です。eMAXIS Slimシリーズは市場全体に投資するインデックス型が中心となっており、地域や資産を幅広く分散投資できます。とりわけつみたてNISA適格の9銘柄に関しては信頼性が高いと言えるでしょう。
つみたてNISAの対象商品となるには、一定水準以下の身体報酬、信託契約期間が無期限または20年以上、分配頻度が毎月でないことなど細かな条件をクリアする必要がある。いずれも長期安定的な運用に不可欠な要素だ。

初心者にとって難易度が高い「銘柄選び」と「売買のタイミング」が、eMAXIS Slimシリーズに積立投資をすることによって容易になります。
eMAXIS Slimシリーズのデメリット

eMAXIS Slimシリーズのデメリットとしては、取り扱っている販売チャネルの少ない点が挙げられる。
徐々に増えてきているとはいえ販売会社はインターネット専用の23社のみだ。対面で投資信託を販売している金融機関では店頭でeMAXIS Slimシリーズは購入できない。

またeMAXIS Slimシリーズを取り扱うすべての会社が、全13商品のラインアップをそろえているわけでもありません。
8,NISA口座にeMAXIS Slimシリーズがあれば購入を検討

eMAXIS Slimはメリットも多いが、現在使っているNISA口座でのeMAXIS Slimの取り扱いがないからといって、そのために別の金融機関にNISA口座を開設するかは考えものである。
新商品が次々と開発され、低コスト競争も激しいなかで、いつまでもeMAXIS Slimシリーズの優位が続くとは限らない。無理をしてまでeMAXIS Slimシリーズを購入する必要はないのかもしれない。

現在使っているNISA口座でeMAXIS Slimシリーズの取り扱いがある場合は、運用を検討してみるといいでしょう。
9,よくあるQ&A

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3人の子育てのかたわら、個人事業主として独立。マネー・ビジネス分野の執筆活動、社会人研修の企画立案・業務請負等を手がける。
■保有資格 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
3人の子育てのかたわら、個人事業主として独立。マネー・ビジネス分野の執筆活動、社会人研修の企画立案・業務請負等を手がける。
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