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ネット証券おすすめランキングTOP10!【2024年最新版】

ネット証券のおすすめランキングTOP10!【2024年最新版】総合力が高い証券会社はどこ? ネット証券のおすすめランキングTOP10!【2024年最新版】総合力が高い証券会社はどこ?

ネット証券のおすすめランキングは第1位:SBI証券、第2位:楽天証券、第3位:マネックス証券だ。

本記事では国内株式、投資信託、外国株式の3つのジャンルごとに項目を設け、各100点満点で採点、合計得点の平均点でネット証券10社の総合力ランキングを作成した。

利用する証券会社は、自分が投資したい商品を取り扱っていることが前提だ。その上で、商品ラインアップの充実度や手数料の安さ、取引のしやすさ、還元制度の有無・内容などを比較し、候補を絞り込んでいくとよいだろう。

1位,SBI証券

おすすめ度

総合評価点

93

国内株式評価点
93
投資信託評価点
90
外国株式評価点
96

SBI証券のメリット

手数料が業界最安水準

SBI証券は「ゼロ革命」を掲げ、「業界最低水準の手数料で業界最高水準のサービス」の提供を目指して積極的に手数料の無料化を進めている

2023年9月30日には国内株式売買手数料を無料化した。手数料無料化には条件があるが、以下のように比較的簡単にクリアできるものだ。

【国内株式売買手数料無料化の条件】
・インターネットコースでの取引 ※インターネットコース(プランC)を含む
・電子交付サービス申込済でSBI証券所定の電子交付設定を行っていること(取引報告書や各種交付書面をすべて電子交付で受け取ること)

2023年12月1日からは、米ドルと日本円を交換する際にかかる為替手数料の無料化を実施した。米国株式や米ドル建債券など、米ドル建商品に投資する際の負担が軽減された。

SBI証券では、投資信託の購入時手数料(販売手数料)や、新NISAの米国株式および海外ETFの売買手数料も無料だ。

IPOの取扱銘柄数が業界最多

SBI証券はIPO(新規公開株式)の取扱銘柄数で業界最多を誇る。2022年にはIPO全91社の97.8%を占める89社を取り扱っており、IPO投資にチャレンジしたい人は、口座を持っておきたいネット証券だ。

SBI証券はIPO株の割当数が多い主幹事案件も豊富で、総合証券とも肩を並べている。2022年にはIPO全体の13.2%にあたる12社で主幹事証券会社を務めた。SBI証券以外でネット専業証券会社が主幹事証券会社となるケースはほとんどない。

主幹事IPO社数 証券会社
24社 SMBC日興証券
17社 みずほ証券
16社 大和証券
12社 SBI証券
10社 野村証券
3社 東海東京証券
2社 いちよし証券、岡三証券、Jトラストグローバル証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券
1社 アイザワ証券

SBI証券は利用者が多いため、IPOの抽選倍率も高くなりやすい。しかし、抽選に外れた人は。次回以降の当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」という仕組みが用意されている。

IPOチャレンジポイントとは、IPOの抽選・配分に外れた回数に応じてポイントが付与されるSBI証券独自のプログラムのことだ。IPO申込時にIPOチャレンジポイントを利用すると、当選確率がアップする。

SBI証券に割り当てられるIPO株は、60%が抽選により平等に配分され、30%がIPOチャレンジポイントを使用した応募者に、10%が応募者の取引状況を踏まえて優先的に配分される。

9ヵ国の外国株を取引できる

SBI証券では9ヵ国の外国株式を取り扱っており、メジャーな米国株や中国株のほか、アセアン株(インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア、ベトナム)や韓国株、ロシア株を取引できる(※ロシア株の売買は停止中、2023年12月現在)。

米国株はADR(米国預託証券)とETF(上場投資信託)を含め業界最多水準の5,304銘柄を取り扱い、米国株式市場に上場する銘柄をほぼカバーしている(※2023年11月30日現在)。

2023年12月1日には米ドルと日本円を交換する際にかかる為替手数料が無料化され、米国株の売買にかかるコストが大きく下がった。

外国株の決済通貨は、外貨決済のみのベトナム株とインドネシア株を除く7ヵ国で、円貨決済と外貨決済のいずれかを選択可能だ。円貨決済では事前に外貨を準備しなくてよいため、外貨を持っていなくてもスムーズに外国株を購入できる。

外貨決済であれば、保有している外貨で直接株を購入できるため、無料化された米ドル以外の通貨でも為替手数料がかからない。もともと外貨を持っている人や外国株を頻繁に売買する人に適している。

PTSを利用して有利な条件で株取引ができる

SBI証券では、PTS(私設取引システム)を利用でき、朝8時20分から深夜23時59分まで、取引所が閉まっている時間帯にも株取引ができる(一部時間帯を除く)。

手数料の安さもPTS取引のメリットだ。デイタイムセッション(8:20〜16:00)の取引手数料は、ゼロ革命の対象となる場合は無料、対象外の場合は通常の取引所取引より約5%安い。ナイトタイムセッション(16:30~23:59)の取引手数料はゼロ革命の対象になるかどうかに関わらず無料だ。

SBI証券PTS取引手数料(スタンダードプラン(1約定ごとプラン)との比較)
1注文の
約定代金
PTS取引手数料(税込) (参考) 取引所取引手数料(税込)
※ゼロ革命対象外の場合
デイタイム
セッション
ナイトタイム
セッション
ゼロ革命対象の場合 ゼロ革命対象外の場合
〜5万円 0円 51円 0円 55円
〜10万円 94円 99円
〜20万円 110円 115円
〜50万円 261円 275円
〜100万円 508円 535円
〜150万円 608円 640円
SBI証券公式サイトをもとに筆者作成(2023年12月1日現在)

SBI証券のデメリット

商品ごとに取引アプリが分かれていて不便

SBI証券のデメリットは、異なる商品を取引するたびにアプリを切り替えなければならないところだ。SBI証券では国内株、米国株、投資信託、FX、先物・オプション、CFDをそれぞれスマートフォンアプリから取引できるが、商品ごとにアプリが分かれている。

そのため複数の商品を取引する人はいくつものアプリをダウンロードしなければならない。

各商品のスマホ取引アプリ
商品 アプリ
国内株式 SBI証券 株 アプリ
米国株式 SBI証券 米国株 アプリ
投資信託 かんたん積立 アプリ
FX HYPER FXアプリ
先物・オプション HYPER先物・オプションアプリ
CFD 取引所CFD アプリ -くりっく株365
SBI証券公式サイトをもとに筆者作成

IPOの倍率が高い

SBI証券は口座数が多いためIPOの応募者も多く、当選倍率が高くなりやすい。口座数は、SBI証券、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの合計で約1,106万口座もある(2023年3月末現在)。

業界トップクラスのIPO取扱実績を誇り、割当数がもっとも多くなる主幹事案件も多数手がけている点はメリットだが、応募したからといって当選できるというわけではないため注意しよう。

ただしSBI証券ではIPOの抽選に外れても「IPOチャレンジポイント」が付与される。積極的に抽選に参加してポイントをためておけば、当選確率を高めることも可能だ。

SBI証券の良い口コミ・評判

竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)

国内外の株式や投資信託はもちろん、債券やFX、先物・オプション、純金積立、CFD(差金決済取引)、NISA・つみたてNISA、iDeCo、単元未満株取引(S株)、PTS取引、夜間取引まで、個人投資家が利用できる金融商品や制度はほぼすべてカバーされています。商品ラインアップの充実度や手数料水準も業界トップクラスであり、総合力の高さはピカイチです。

30代 | 女性

外国株取引がやりやすい
外国株取引をメインに実施していますが、手数料が安いのはありがたいです。住信SBIネット銀行と連携しているので入出力金もしやすく、取引がスムーズにできる点も非常に助かっています。外国株のサイトに飛べば、表で保有株の状況も分かりやすい点もよいと思います。

40代 | 男性

手数料の安さと安心感
ネット証券なので手数料がそこそこ安いことです。ネット証券としては最大手だし、20年以上続いているので安心感があります。四季報が無料で読めるので、高PERの株式とか配当利回りのいい企業を絞り込んで投資対象を考える際に、個別企業の情報とあわせて考えたいと思うので便利です。

20代 | 男性

IPOのポイントがもらえる
IPOに応募して外れるとポイントがもらえます。そのポイントをため込んでIPOに応募すると当たりやすくなるので、気になるIPOが当たったときには片っ端から応募して、IPOで外れたときにもらえるポイントをため、S級IPOにそのポイントをためて申し込んで当選を狙っています。

50代 | 男性

手数料が安い
取引手数料が安いです。国内現物アクティブプランならばデイトレも中長期スイングにも、どちらにも適していて、手数料分だけ損をする時代は終わりました。取引ツールであるHYPER SBIも完全に無料化したので、詳細にチャートを調べたい人は重宝すると思います。大手ならではの、カスタマーサポートにすぐ電話がつながるところもメリットでしょう。

50代 | 女性

商品の種類が豊富!
投資信託など、取扱商品が豊富で、手数料などが低い商品が多数あることがよいと思います。また、積立の設定が毎日100円から設定できるので、投資を始めたばかりの人でも気軽に始められます。サイトも見やすく、チャートやポートフォリオを見るのも操作が簡単なのがメリットです。

30代 | 女性

お得にポイント利用
よかった点は、取引手数料が安い点でIPO取扱銘柄が多く、米国株やiDeCoが充実していることです。クレジットカード積み立てがお得で、Tポイントでも投資ができます。何よりこれまで投資をしたことがない人でもポイントを使って実際に投資を始めてみることで、自然と経済ニュースや株の知識にも興味を持ちやすくなります。

40代 | 女性

為替手数料が安い
手数料が安いことはネット証券のメリットですが、買い付け手数料や住信SBIネット銀行を介した為替手数料の安さは、ネット証券の中でもかなり評価できるレベルにあります。対面式証券会社と比べると一目瞭然です。また「My資産」というサービスでは、全体のポートフォリオの動きが確認できて、とても便利です。

50代 | 男性

定期買付ができて便利
SBI証券は海外のETFの定期買付ができるので、利用を始めました。リスク分散をするための一つとして期間の分散も必要です。買いどきかどうかを判断する力はないので、コツコツ定期的に購入することで平均的にリターンも望めます。一度設定してしまえば、機械的に買付できるのでとても便利です。最近は米国債にも関心が出てきており、SBIは種類が豊富なのも魅力的です。

20代 | 男性

お得に便利に使える
ウェブサイトやアプリの使い勝手がいいです。大手なだけあって、商品数も豊富です。私はつみたてNISAをしていますが、クレジットカードでの支払いができるところがメリットです。ただ、積み立てているだけでポイントがたまります。還元率は0.5%ですが、現金積み立てよりもはるかにお得だと思います。

SBI証券の良くない口コミ・評判

30代 | 男性

管理に手間がかかる
米国株アプリと日本株アプリが分かれている点で一つの画面で一度に情報が取り入れられず、管理に手間がかかるので米国株と日本株を分けて管理したい人には向いていないと思います。また、基本的に口座開設から買付・売却まで全てネット上で完結させる必要があるため、アドバイスをもらいながら投資をしたい人には物足りないかもしれません。

50代 | 男性

サイトの使い勝手が悪い
とにかくサイトの使い勝手が悪いです。ここは楽天証券を見習ってほしいと感じます。保有株の現状を知りたくても、そのページにたどり着くのも初めてのときは相当迷いました。配当金も保有ドル資産がまとめて表示されているだけで、細かいことは別のページで一つずつ調べないとなりません。TOPページで自分の保有する資産を見られると、購入する動機にもつながると思うので改善を望みます。

30代 | 女性

積立方法を改善してほしい
つみたてNISAは毎日・毎週積立の設定がクレジットカード積立だとできず、現金決算しかできません。毎日・毎週だとボーナス設定もできず、余裕ができたときに多く投資しようということができないので、クレジットカードでも現金同様のシステムにしてほしいです。

20代 | 男性

単元未満株の手数料が高い
一株から株式を購入できる取引がありますが、それを売却したときに払う手数料が単元株の売買に比べて手数料が高いので、単元株の売買手数料と単元未満株の手数料体系を一緒にしてほしいです。そうすれば、あまりお金がない人も株式売買手数料を気にすることなく単元未満株の購入ができると思います。

30代 | 男性

チュートリアルがほしい
初めて使ったとき、買い方がよく分からずに悩みました。外国株の注文入力画面で円買いするときに日本円換算額が分かりづらいです。概算シミュレートを表示すればよいですが、最近まで知らなかったので、チュートリアルのようなものが欲しいと思いました。

50代 | 男性

ツールが使いにくい
PC用の取引ツールである「HYPER SBI」が個人的に非常に使いにくいと感じます。そのため作業はウェブサイトかスマホアプリからになってしまうので、そこは見直してほしいと思います。あと、メンテナンスの頻度が多く、時間もまる1日かかることもあってチェックしたいときに見られないことがあります。

20代 | 男性

ブラウザからアクセスが面倒
公式サイトからのアクセスの手数が多く、米国株サイトまでたどり着くのがやや難儀なところです。企業の財務諸表のページも他社の構成と比べて内容がライトな印象です。重要事項のお知らせを確認する際も公式サイトの構成が複雑でたどり着くのにいつも戸惑います。

50代 | 男性

情報量が少ない
他のネット証券と異なるところは、圧倒的な情報量の少なさです。市場の情報筋や見どころ、レーティングなどがメルマガで与えられるようなことはありません。公式サイトでの株価コンセンサス分析も非常に簡単なもので、売買の手助けになるような情報は得られません。

出典:MONEY TIMES編集部がクラウドワークスで調査

SBI証券のサービス概要

国内現物
株式取引
手数料
<ゼロ革命対象>
(約定代金に関わらず)
0円
国内現物株式
取引手数料(税込)
<1約定ごとプラン>
(約定代金)
〜5万円 55円
〜10万円 99円
〜20万円 115円
〜50万円 275円
国内現物株式
取引手数料
<1日定額プラン>
(1日の約定代金合計)
〜100万円 0円※1
〜200万円 1,238円
〜300万円 1,691円
IPO(2022年実績) 89社(主幹事数12社)
単元未満株取引 ○S株
投資信託取扱本数 2,599本
外国株式取扱国数 9ヵ国※2
(米国、中国(香港)、韓国、
ロシア、ベトナム、インドネシア、
シンガポール、タイ、マレーシア)
米国株式取扱銘柄数
(ADR・ETF含む)
5,304銘柄
米国株式取引手数料 約定代金の0.495%(上限22米ドル)
NISA
つみたて投資枠対象銘柄取扱数 211本
ポイント還元制度
(キャンペーンを除く)
・国内株式手数料マイレージ
・国内株式入庫
・クレカ投信積立
・投信マイレージ(投信保有)
・SBIラップマイレージ
・金・銀・プラチナマーレージ
・新規口座開設、友達紹介
サポート ・FAQ(よくある質問)
・電話
・チャットサポート
・お問い合わせリモートサポート
口座開設数(2023年9月末現在) 1,106.3万口座 ※3
口座開設最短日数 翌営業日
SBI証券のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)
※手数料はすべて税込
※1:現物取引、信用取引(制度信用)、信用取引(一般信用)について、それぞれ別枠で100万円(最大300万円)まで0円
※2:ロシア株式は受注(買付・売却)停止中(2023年11月28日現在)
※3:SBI証券、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの合計(2023年9月末現在)

SBI証券は預かり資産残高約32.0兆円、口座数1,100万口座超(※1)の最大手ネット専業証券会社だ。委託個人売買代金シェアは47.3%(※2)を占め、多くの個人投資家に利用されている(出典:株式会社SBI証券 決算説明資料~ 2024年3月期 上半期 ~)。

商品ラインアップの充実度はネット証券トップクラスである。国内外の株式をはじめ、投資信託、債券、先物・オプションなど、幅広い商品を取り扱い、取扱銘柄数も豊富だ。

証券業界のコストリーダーとして「ゼロ革命」を掲げ、手数料の無料化も積極的に進めている

ゼロ革命では、国内株式取引手数料、米国株式と海外ETFの新NISA取引手数料、米ドル/円のリアルタイム為替手数料が無料化された。SBI証券に追随するかたちで楽天証券も無料化に舵を切っている。

「ゼロ革命」(国内株式売買手数料無料化)は、オンラインの国内株式売買手数料について、約定代金に関わらず、また現物取引・信用取引を問わず、恒久的に無料とするものです

出典:PR TIMES

Tポイント、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイルの5つのポイントサービスに対応し、ポイントを使って投資信託や国内株式(※3)を購入することも可能だ。

※1:SBI証券、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの合計、預かり資産残高にはSBIハイブリッド預金残高3.1兆円を含む
※2:2023年4月〜9月
※3:Vポイントは投資信託の購入に、TポイントとPontaポイントは投資信託と国内現物株式の購入に利用可能

2位,楽天証券

おすすめ度

総合評価点

89

国内株式評価点
79
投資信託評価点
93
外国株式評価点
94

楽天証券のメリット

投資信託や米国株の取扱銘柄数がトップクラス

楽天証券では2,561本の投資信託、5,119銘柄の米国株(ADR・ETFを含む)を取り扱っている(※2023年11月28日現在)。SBI証券の投資信託2,599本、米国株5,304銘柄にはやや及ばないものの、業界トップクラスのラインアップを誇る。

国内株式取引手数料・米ドル為替手数料・投資信託購入時手数料が無料

楽天証券では、国内株式取引手数料が無料となる手数料コース「ゼロコース」を2023年10月1日から新設した。ゼロコースを選択すれば、国内株式の現物取引、信用取引、単元未満株取引(かぶミニ®)の取引手数料が、取引金額や取引回数に関わらず無料になる(※かぶミニでは、取引手数料とは別に「スプレッド」がコストとしてかかる)。

ゼロコースを選択するには、楽天証券のSORおよびRクロスの利用が条件だ。

SOR(Smart-Order Routing)とは、最良の価格で約定できると判断された市場またはシステムに注文を取り次ぎ、自動的に執行するシステムだ。

Rクロスとは楽天証券が運営する注文のマッチングシステムである。楽天証券の顧客同士の売り注文と買い注文がマッチした場合に、ToSTNet市場(東京証券取引所の立会外市場)で売買を成立させる。

楽天ポイントが貯まる・使える

楽天証券では、金融商品の購入などで楽天グループ共通ポイントサービス「楽天ポイント」が貯まる。

ネット証券の総合力ランキングTOP10
(画像=楽天証券公式サイトより引用)

<楽天ポイントを貯める方法>
・手数料支払い……国内株(超割コースのみ)、外国株、先物・オプション取引、金・プラチナ取引で取引手数料を支払った場合に、支払った手数料の1%相当が貯まる(超割コースを選択し大口優遇条件を満たした場合は2%)

【ポイント還元対象取引と還元率】
対象取引 国内株取引手数料コース
超割コース 超割コース (大口優遇) ゼロコース いちにち 定額コース
国内株 1% - (※1) - -
米国株 1% 2% 1% 1%
中国株 1% 2% 1% 1%
アセアン株 1% 2% 1% 1%
先物・オプション 1% 2% 1% 1%
金・銀・プラチナ 1% 2% 1% 1%
各種取引手数料でためる|楽天証券をもとに筆者作成(2023年12月1日現在)
※1:超割コースで大口優遇条件を満たした場合、国内現物株式の取引手数料は0円

投信残高……ハッピープログラムを利用し、投資信託の保有残高が一定の基準を達成すると10〜500ポイント貯まる。
投信積立……楽天カード決済または楽天キャッシュ決済で貯まる。たとえば積立額5万円、還元率1.0%の場合、毎月最大500ポイントを獲得できる。
ハッピープログラム……楽天銀行との連携サービス「マネーブリッジ」利用+各種取引・サービス利用で貯まる。
紹介プログラム……家族や友達を紹介すると貯まる。
各種キャンペーン……キャンペーン中の各種取引・サービスの利用で貯まる。

クレカ投信積立のポイント還元率は、積み立てるファンドに応じて0.5%〜1.0%、楽天キャッシュ決済(※)の還元率は0.5%だ(※楽天カードからのチャージに対してポイント付与)。

貯まった楽天ポイントは、買い物に使えるだけでなく、日本株(現物)や米国株(現物・円貨決済)、投資信託、バイナリーオプションの購入にも使える。

バイナリーオプションとは為替や株価指数などの値動きを予測し、あらかじめ決められた時点における対象の値が高いか低いか、二者択一で選ぶ取引のことである。

<楽天ポイントを使う方法>
投資信託の購入……買付代金の一部またはすべてにポイントを使える。購入方法は「スポット購入」「積立注文」の2種類から選べる。月1回500円以上のポイント投資+楽天ポイントコース設定で、楽天市場での買い物がいつでもポイント+1倍になる。
国内現物株式の購入……購入代金と手数料の一部またはすべてにポイントを使える、NISA口座、PTS夜間取引にも利用可。
バイナリーオプションの購入……購入代金と手数料の一部またはすべてにポイントを使える。
買い物に使う……楽天市場をはじめ、楽天グループの各種サービス、街での楽天ペイ支払いなどに使える。

楽天証券の期間限定ポイントはポイント投資に使えない点は要注意だ。

無料の高機能取引ツール「マーケットスピード」は利用価値大

楽天証券で口座を開設すると、スピーディーな発注を実現する高機能取引ツール「マーケットスピードⅡ」(Windowsのみ対応)や「マーケットスピード」、シンプルで高性能なスマートフォンアプリ「iSPEED」を無料で利用できる。これらのツールを利用できるだけでも、口座を開設するメリットは十分ある。

ネット証券の総合力ランキングTOP10
(画像=楽天証券公式サイトより引用)


それぞれの取引ツールでは、日経テレコンや30種類のリアルタイムランキングなど豊富な投資情報をリアルタイムで確認でき、投資判断にも大いに役立つだろう。

※日経テレコン(楽天証券版)……日本経済新聞(朝刊・夕刊)、日経産業新聞、日経MJなどの閲覧(3日分)、過去1年分の新聞記事検索、日経速報ニュースの閲覧が可能

楽天銀行と口座連携でさらにお得

楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」を申し込めば、楽天証券の取引で楽天ポイントが貯まるだけでなく、楽天銀行での普通預金金利が100倍(年0.10%・税引前)になる。競合するSBI証券と住信SBI銀行との銀行口座連携サービスは10倍(年0.01%・税引前)なので、楽天証券のほうが有利だ。

楽天銀行の優遇プログラムである「ハッピープログラム」にもエントリーすれば、楽天証券の取引に応じて、会員ステージとATM手数料無料回数がともにアップする。一度エントリーすれば取引するだけでポイントが貯まるお得なサービスだ。

ハッピープログラムの詳細
たとえばステージ最高ランクである「スーパーVIP(残高300万円以上または取引30件以上)」の場合、ATM利用手数料が月7回、他行振込手数料が月3回まで無料、楽天ポイントの獲得倍率も3倍になる。

「VIP(残高100万円以上または取引20件以上)」の場合、ATM利用手数料が5回、他行振込手数料が月3回まで無料、楽天ポイント獲得倍率3倍だ。

「プレミアム(残高50万円以上または取引10件以上)」の場合、ATM利用手数料が月2回、他行振込手数料が月2回まで無料、楽天ポイントの獲得倍率は2倍だ。


楽天証券のデメリット

IPOの当選ハードルが高い

楽天証券は、IPO株の割当数の多い主幹事案件がここ数年ない(2023年12月現在)。1,000万口座に迫る口座数の多さも、それだけ競争相手が多いということであり、当選のハードルは高くなる。

また、5大ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券)の中では、楽天証券だけが非課税制度である新NISAでのIPOの取り扱いがない

ただし、楽天証券では2021年に74社、2022年に65社のIPOを取り扱っており、取扱数は業界全体でもトップクラスだ。抽選方式は100%完全平等抽選であり、誰でも平等に当選のチャンスがある。この点は資金力や取引実績の少ない人にとって有利だ。

札証と福証に上場する銘柄は取引不可

楽天証券では、東京証券取引所(東証)と名古屋証券取引所(名証)の上場銘柄を取引できる。しかし、札幌証券取引所(札証)と福岡証券取引所(福証)に上場する銘柄は取引できない。

<主要ネット証券5社の国内株式取扱市場>
証券会社 取扱市場
東証 名証 福証 札証
楽天証券 × ×
SBI証券
マネックス証券
auカブコム証券
松井証券
SBI証券マネックス証券楽天証券auカブコム証券松井証券のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)


札証や福証だけに上場する銘柄は、それぞれ18社、23社(2023年12月1日現在)ある。札証単独上場銘柄(一覧)にはRIZAPグループ(2928)、福証単独上場銘柄(一覧)には第一交通産業(9035)やジョイフル(9942)などがある。数はそれほど多くないが、国内上場銘柄でも投資できない銘柄がある点には要注意だ。

楽天証券の良い口コミ・評判

竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)

楽天証券はサイト画面が見やすく、商品や制度の内容、用語の意味などが図入りでわかりやすく解説されています。スマホ取引ツールも、取引に必要な機能を搭載しながらシンプルにまとまっており、使いやすいのが特徴です。わかりやすさ、使いやすさを重視する人に向いています。また、楽天経済圏との相性がよく、楽天グループのサービスをよく利用する人や楽天ポイントを貯めている人に最適です。

30代 | 女性

楽天ポイントがたまる
楽天証券で所定の利用をすれば、楽天市場での買い物のポイント付与率が0.5倍になります。楽天ポイントを買い付けの支払いにも利用できます。日常的に楽天ポイントをためたり使ったりしている人にとっては使いやすくてよいと思います。

30代 | 女性

楽天銀行との連携が便利
楽天銀行と連携することによって、入金が自動でスムーズに行われる点が便利です。また、支払いを楽天クレジットカード決済することによって、楽天ポイントがたまりやすくなります。たまった楽天ポイントを投資に使えるところもよいです。

20代 | 男性

手数料がお得
1日の株式約定代金が100万円までの手数料が無料なので、この枠内で株式を取引する場合にはこの証券会社は使えます。それに、何ヵ月かに一度大口取引を行っていれば数ヶ月の間は株式売買手数料が無料にもなるので、投資資金がある程度以上ある人にも使えます。
私は数ヵ月に一度大口取引をしてこの証券会社を使っています。

50代 | 男性

楽天銀行とひも付けるべき
楽天銀行とひも付けることによって、投資金額に応じてポイントが付与されることが一番のメリットだと思います。付与されたポイントはもちろん投資にも使えますが、楽天市場での商品購入にも使用できるので非常に便利です。預金金利も0.1%で普通の銀行よりもお得です。手数料も格安です。

30代 | 男性

管理画面が優秀!
つみたてNISAや投資信託、iDeCoなどの管理画面がとても見やすくて使いやすいです。一つのアカウント、一つの画面で管理できるので一覧性があり、総資産を容易に把握できるのでモチベーションアップにもつながります。ポイント還元とポイント投資ができるのもよいところです。

20代 | 男性

サイトが使いやすい
証券会社の口座開設が分かりやすく、公式サイトも使いやすいです。楽天経済圏を活用している人にとってはポイントなども使って投資ができるため、非常に有用だと思います。ネット証券会社の中では、大手で安心して投資を行えると思います。個別銘柄も取扱銘柄数が多く、便利です。

30代 | 女性

ビギナーでも安心
投資ビギナーでも安心して使える分かりやすい画面設計になっているところがよいです。無料で日経テレコンや四季報を読めるところも気に入っています。投資に役立つ情報を得やすい環境が整っています。あと、手数料が安く済むところも助かっています。

20代 | 男性

楽天経済圏なら最強
楽天銀行や楽天カードと組み合わせて使用するとポイントがたまりやすくなります。楽天ポイントを使って実際の投資信託の購入も行えるため、投資信託の購入のハードルは低く感じます。投資信託の積み立てもクレジットカードで行えるため、継続しやすいと思います。

楽天証券の良くない口コミ・評判

30代 | 女性

もっとポイント付与を
ポイント付与の対象となる商品が限定されたり、付与率が落ちたりしている点です。楽天ポイントのうち期間限定ポイントは楽天証券では使えないので、ポイント利用時に注意が必要な点です。スマホ版のアプリの体裁がブラウザで閲覧しているものと大きく異なるので慣れが必要な点も気になります。

30代 | 女性

IPOの取扱数が少ない
IPOの取扱数もSBI証券に比べて少ないです。このあたりを増強してもらえると、より使い勝手がよくなる思います。また外国株を取引した場合、手数料が高くつくところも気になります。

20代 | 男性

ポイント還元が改悪
ポイント還元率の大改悪で積み立て投資やその他でのポイント付与率がかなり下がってしまい、毎月積み立てをしている自分からすると辛い状況になりました。

30代 | 男性

IPOの当選確率が低い
新規公開株(IPO)はいまいちです。取扱件数はそれほど少なすぎるわけではないのですが、そもそも楽天証券ユーザーが多いため当選確率が低くなってしまい、なかなか当選しません。トレード運用額やIPO申込回数などに応じた特別な優遇制度があるわけでもないので、IPO狙いの人には物足りないと思います。

20代 | 男性

一株投資ができない
楽天ポイントをためて、それで株式購入の足しにできるのはいいのですが、この証券会社では一株投資が出ないので、楽天ポイントだけで株を購入することは非常に難しいです。一株から株式投資できるように改善してほしいと思っています。

30代 | 男性

還元率を元に戻してほしい
つみたてNISAで毎月の積立金に対して最大で毎月500ポイントがもらえていましたが、楽天の改悪によりそのポイント還元率が大幅に下がってしまいました。それでも使いやすい証券口座なので、ポイント還元率を元通りに戻してもらえたら助かります。

30代 | 女性

ポイント還元率の低下
改悪が続き、ポイントの還元率が低くなっていることです。他の経済圏と比較してもまだよいほうかと思いますが、ポイントの還元率のよさで楽天経済圏(楽天証券)を選んだ人にとってはかなりの痛手かと思いますので、これ以上還元率を低くしてほしくないと感じています。

30代 | 女性

つみたてNISAの増額が不便
つみたてNISAの増額分を楽天カードでも決済できるようにしてほしいです。つみたてNISAで毎月のつみたて額の増額分を楽天クレジットカード決済にしていると、増額分は引き落としされないので、証券口座からの引き落としに設定変更しないといけないのがちょっと不便に思いました。

出典:MONEY TIMES編集部がクラウドワークスで調査

楽天証券のサービス概要

国内現物
株式取引
手数料(税込)
<ゼロコース>
(約定代金に関わらず)
0円
国内現物
株式
取引手数料(税込)
<1約定ごとプラン>
(約定代金)
〜5万円 55円
〜10万円 99円
〜20万円 115円
〜50万円 275円
国内現物取引
手数料
<1日定額プラン>
(1日の約定代金合計)
〜100万円 0円
〜200万円 2,200円
〜300万円 3,300円
以降
100万円ごと
+1,100円
IPO(2022年実績) 65社(主幹事0社)
単元未満株取引 かぶミニ®
投資信託取扱本数 2,651本
外国株式取扱国数 6ヵ国
(米国、中国(香港・上海A)、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア)
米国株式取扱銘柄数
(ADR・ETF含む)
5,119銘柄
米国株式取引手数料 約定代金の0.495%(上限22米ドル)
NISA
つみたて投資枠対象銘柄取扱数 206本
ポイント還元制度
(キャンペーンを除く)
・SPU ※1
(投資信託・米国株式円貨決済)
・楽天銀行ハッピープログラム
・取引手数料ポイントプログラム
・クレカ投信積立
(楽天カード決済、楽天キャッシュチャージ)
・投資信託資産形成ポイント
・金・プラチナ(楽天カード決済)
・家族・友達紹介プログラム
サポート ・FAQ(よくある質問)
・チャットサポート
(AIチャット、オペレーター)
・電話
・楽らくサポート
(PC操作方法などの遠隔サポート)
・パソコン出張サポート(有償)
口座開設数
(2023年9月末現在)
968.0万口座
口座開設最短日数 翌営業日
楽天証券のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)
※手数料はすべて税込
※1:Super Point Up Program(スーパーポイントアッププログラム)の略で、楽天の各種サービスを使うことで、楽天市場での買い物に付与される楽天ポイントの倍率がアップするプログラム


楽天証券は楽天グループの金融事業(フィンテックグループカンパニー)の一角をなすネット専業証券会社だ。20代、30代を中心とした若い世代を中心に急速に利用者を拡大しており、2023年12月には証券総合口座数が単体で1,000万口座を突破した。

楽天証券株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:楠 雄治、以下「楽天証券」)は、2023年12月に、証券総合口座数が国内証券会社単体(開示情報ベース)で最多の1,000万口座超となったことをお知らせします。
(引用元:PR TIMES|国内(証券単体)最多!楽天証券、証券総合口座数1,000万口座達成のお知らせ

楽天証券は楽天銀行や楽天カード、楽天ポイントなど、いわゆる「楽天経済圏」との相性がよく、楽天サービスをよく利用する人には特におすすめの証券会社だ

各種取引や投資信託の保有、楽天カードでの投信積立、金・プラチナ積立などで楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントは投資信託や国内株式、米国株式、バイナリーオプションの購入に使える。

楽天証券はSBI証券と双璧をなすネット証券業界の雄であり、商品ラインアップの充実度や手数料の安さは業界トップ水準だ。2023年10月には国内株式取引手数料を無料化、同12月には米ドル/円のリアルタイム為替手数料を0銭に引き下げるなど、SBI証券と熾烈な競争を繰り広げている。

ここ数年はみずほ証券との連携を強化しており、みずほ証券の金融商品やサービスの提供や、オンラインとリアル(対面)を組み合わせた新しい取り組みを進めている。

新NISA口座の開設促進を含む様々な取組みにおいて、すでにNISA口座数で国内トップシェアをもつ楽天証券と、対面コンサルティング力に強みを持つみずほグループが最適なマーケティングを行うべく協働してまいります。

出典:楽天証券『楽天証券ホールディングス及びみずほ証券による戦略的な資本業務提携の強化について』

3位,マネックス証券

おすすめ度

総合評価点

77

国内株式評価点
63
投資信託評価点
90
外国株式評価点
78

マネックス証券のメリット

米国株・中国株(香港株)に強い

マネックス証券では、米国株4,896銘柄(ADR・ETF含む)、中国(香港)株(ETFを含む)2,618銘柄を取り扱い、中国株は香港市場に上場するほぼすべての銘柄をカバーする(2023年11月28日現在)。

中国(香港)株の取扱銘柄数はSBI証券(香港:1,318銘柄)や楽天証券(香港:1,253銘柄)の2倍以上だ。米国株の取扱数4,896銘柄も、2社に引けを取らない(SBI証券:5,304銘柄、楽天証券:5,119銘柄)。

マネックス証券の中国株の取引手数料は楽天証券と横並びで、SBI証券よりも安い。マネックス証券の最低手数料、上限手数料は為替レートにより変動し、1香港ドルが約11.1円以上の場合、楽天証券よりマネックス証券のほうが割高になる。

米国株の取引手数料は3社横並びだが、為替手数料は無料のSBI証券、楽天証券が有利だ。

米国株・中国株のマネックス証券・SBI証券・楽天証券の比較

マネックス証券

SBI証券

楽天証券

米国株 取扱銘柄数 4,896銘柄 5,304銘柄 5,119銘柄
手数料
(税込)
約定代金の0.495%
上限22米ドル
約定代金の0.495%
上限22米ドル
約定代金の0.495%
上限22米ドル
為替手数料 買付時:0銭
売却時:25銭
0銭 0銭
中国株 取扱銘柄数 2,618銘柄(香港株) 1,318銘柄(香港株) 1,253銘柄(香港株)
331銘柄(上海A株)
手数料 (税込) 約定代金の0.275% 最低49.5香港ドル (891円※1) 上限495香港ドル (8,910円※1) 約定代金の0.286% 最低51.7香港ドル (931円※1) 上限517香港ドル (9,306円※1) 約定代金の0.275% 最低550円 上限5,500円 ※円貨決済のみ
為替手数料 15銭(香港ドル) 15銭(香港ドル) 15銭(香港株・香港ドル) 20銭(上海A株・人民元)
マネックス証券SBI証券楽天証券のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)
※1:香港ドル=18円換算


銘柄分析・スクリーニングツール「銘柄スカウター米国株」「銘柄スカウター中国株」が利用できるのもマネックス証券の大きな魅力だ。

銘柄スカウターを使えば多彩な表示機能により、業績の推移を視覚的にわかりやすく把握できる。

銘柄スカウターは売上高や営業利益など、銘柄分析に欠かせない業績の推移を過去10期以上にわたりグラフ表示できるほか、前期比の増減率や、過去の時点を100とした指数化表示も可能だ。長期的にみて成長している企業なのか、リーマン・ショックやコロナ・ショックなどを機に業績がどう変化したのかなどを確認するのに役立つ。

3ヵ月ごとの四半期業績もグラフで確認できるため、比較的短期の株価動向の予測にも活用できる。銘柄分析に苦労しがちな外国株投資の強い味方となるだろう。

専門家による投資情報や、毎週火曜日配信のバロンズ・ダイジェスト、決算レポートなど、米国株投資、中国株投資に役立つ情報も満載だ。

IPO投資にも強い!豊富な取扱実績と完全平等抽選

マネックス証券は2022年には61社のIPOを取り扱い、SBI証券、楽天証券に次ぐ業界第3位の取扱実績を持つ。

IPO抽選では、引受株数の100%を個人投資家に配分しており、 コンピューターによる応募者1人1票の完全平等制を採用している。資金の少ない人でも大口投資家と同じチャンスがあるのが大きなメリットだ。

銘柄選択や投資判断に役立つ充実した情報ツール


ニュースや会社四季報以外にも、銘柄選択や投資判断に役立つ情報ツールが豊富だ。グラフを多用することで直感的に企業業績などを把握できるマネックス銘柄スカウターや、400以上のオリジナル業種検索で銘柄選びに役立つチャートフォリオなど、どれも効率的な銘柄選びをサポートしてくれる。

特に銘柄スカウターは投資家からの評価が高く、日本株のほか、米国株や中国株にも対応している。銘柄スカウターを利用できるだけでも、口座を開設する価値はある。

マネックス証券のデメリット

国内現物株式取引手数料の1日定額コースに無料枠がない

マネックス証券の国内現物株式1日定額手数料コースには無料枠がなく、少額でも取引すれば最低でも税込550円の手数料がかかる。

これに対し、松井証券では1日の約定代金合計50万円まで、SBI証券や楽天証券、auカブコム証券、GMOクリック証券、SBIネオトレード証券では約定代金合計100万円まで手数料がかからない。1日の約定代金が50万円、あるいは100万円以内に収まる人にとって、マネックス証券は不利だ。

SBI証券や楽天証券では、一定の条件を満たすと国内現物株式の取引手数料が約定代金に関係なく無料になる。なるべくコストを抑えたいなら、この2社を利用したほうがよいだろう。

国内株の夜間取引には非対応

マネックス証券ではPTS(私設取引システム)による夜間取引に対応していない。日中(立会時間)以外でも株を売買できる機会を確保しておきたい人は、夜間取引に対応したSBI証券や楽天証券、松井証券が候補になる。

マネックス証券の良い口コミ・評判

竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)

マネックス証券は米国株や中国株、IPOに強く、これらをメインに取引したい人に向いています。また、日本株、米国株、中国株に対応した「銘柄スカウター」は非常に優れた分析・スクリーニングツールで、銘柄をしっかり分析して投資したい人は一度使ってみてほしいツールです。銘柄スカウターは口座を開設すれば誰でも無料で使えます。

20代 | 男性

1株から購入できる
マネックス証券は1株から株式を購入できるサービスがあり、それを使えば、1単元が高くて購入したくても購入できない、いわば憧れの株式にも投資できます。値上がりが見込めるのに資金が足りず購入できないということはなくなるので、そこはメリットだと感じます。

40代 | 男性

銘柄スカウターが有名
ナスダックとS&P500の投資信託に投資するために使っています。他の証券会社を知らないので比べられませんが、特に使いにくいなどはありません。株の銘柄スカウターが有名とのことや、少ないながらポイントも付与され、そのポイントを手数料などに充当できるのも魅力です。

40代 | 男性

本格的に投資をしたい人向き
米国株の取扱数が多いです。注文の自由度もかなり高く、自分が望む条件で売買できます。「銘柄スカウター」という高度な分析ツールを無料で利用でき、簡単に業績の良し悪しなどを判断しながら自分で有望な銘柄を探しだせます。

40代 | 男性

ポイント還元がお得
もともと楽天証券を利用していましたが、クレジットカードによる投信積み立てで毎月1.1%のポイント還元がされる点に魅力を感じています。アプリも使いやすく、SBI証券・楽天証券と比較しても商品数は引けを取らないので満足しています。またノーロード投資信託の取り扱いも充実しており、つみたてNISAの口座開設先としても良いと思います。

20代 | 女性

ポイント還元率が高い
最大のメリットは、ポイント還元率が高いことです。クレジットカードで投信積み立て設定をしておくとポイントがもらえます。獲得したポイントはいろいろな種類のポイントに交換することができるので、とても便利でお得だと思います。

50代 | 男性

NISAがお得
マネックス証券でNISAの登録をすると、NISA口座における国内株売買の手数料が無料になります。NISAはもともと株売買の譲渡益や配当金に対して税金がかからないので、マネックスでNISAを使うと、株売買で得られた利益や配当金がそのまま自分の利益になるのが魅力的です。

40代 | 男性

取り扱い商品が多い
良かった点は、国内現物株が手数料引き下げでお得になったことと、取扱商品の種類も多いことです。IPOや米国株・中国株に強いと感じました。ツールやアプリが便利で、投資情報やマーケット情報も豊富です。少額で投資ができるので、投資未経験でも手軽に利用できます。

30代 | 男性

唯一無二のマネックス銘柄スカウター
ファンダメンタルズ分析において最も優れたツールであるマネックス銘柄スカウターが無料で使えることが魅力です。各企業の四半期ごとの業績推移や売上高、営業利益、純利益などがグラフで視覚化され、分かりやすく表示されます。

マネックス証券の良くない口コミ・評判

20代 | 男性

注文方法が限定される
ここは株式を1株から購入できるのですが、その注文方法が限定されているのはデメリットです。1株の株式を購入する際、決められたルール下での成行注文しかできないのです。ここが通常の株式投資と同じように指値注文で株式を購入できるようになれば、もっと使い勝手がよくなると思います。

40代 | 男性

商品が多過ぎる
ほとんど全てのサービスについて、対面ではなくネット上で完結するため、フェイスtoフェイスを希望する人には他の証券会社や銀行を勧めます。また、慣れていないと商品が多すぎて悩んでしまうのと、相談をしようにも電話がつながらない場合が非常に多いです。メール連絡も忘れたころに返信が来たこともあります。改善を求めます。

40代 | 男性

ツールが使いにくい
「銘柄スカウター」は比較的すぐ慣れましたが、米国株向けの「トレードステーション」は操作性が良いとは言えませんし、全ての板情報を得るには有料となってくるので、慣れていないと使いにくいと思います。また、日本株や投資信託に関しては目立ったメリットがありませんので、それらをメインに考えている方には不向きと言えます。

40代 | 男性

ポイントの使い勝手が悪い
楽天証券、SBI証券と併用しているのでポイントの利用用途は気になってしまうのですが、マネックス証券で得られるポイントはFXには使えません。せっかく高還元率のポイントが付与されるのに、利用は暗号資産や一部の商品に限られてしまうため、少し残念な気がします。

20代 | 女性

投資情報が少ない
わたしは最近、資産形成に興味を持ち始め、投資信託の積み立てを始めました。まだまだ勉強中なので、ネットなどで情報を集めながら投資をしているのですが、マネックス証券はまだあまり人気がないからなのか情報が少なく、不安に感じることがあります。

50代 | 男性

株式売買が多い場合は手数料が損
ネット証券なので株売買などの手数料は大手証券会社に比べればずっと安価ですが、他のネット証券会社と比べると最安値ではありません。1約定ごとの手数料は他と同じ水準ですが、1日定額手数料は他のネット証券会社のほうがお得です。1日定額手数料コースを利用する場合は損になります。

40代 | 男性

不具合が生じるときがある
外国株を購入するには、外国株取引口座に資金を移動しなければなりません。面倒であるため簡素化を望みます。また外国株取引サイトに入らないと購入できず、エラー画面が英語なのも不便です。今後はその点に関して改善をしてほしいです。

30代 | 男性

海外投資商品が少ない
他の大手証券会社と比べて取扱商品が少ないです。特に海外投資商品、暗号資産、米国株以外の外国株式などが少ないように思います。また、IPOなどの取り扱い数も少なく、当選枠も少ないです。5年以上マネックス証券でIPO抽選に登録していますが、いまだ当選したことはありません。

出典:MONEY TIMES編集部がクラウドワークスで調査

マネックス証券のサービス概要

国内現物
株式
取引手数料(税込)
<1約定ごとプラン>
(約定代金)
〜5万円 55円
〜10万円 99円
〜20万円 115円
〜50万円 275円
国内現物取引
手数料
<1日定額プラン>
(1日の約定代金合計)
〜100万円 550円
〜300万円 2,750円
以降300万円ごと +2,750円
IPO(2022年実績) 61社(主幹事0社)
単元未満株取引 ○ワン株
投資信託取扱本数 1,677本
外国株式取扱国数 米国・中国
米国株式取扱銘柄数
(ADR・ETF含む)
4,896銘柄
米国株式取引手数料 約定代金の0.495%(上限22米ドル)
NISA
つみたて投資枠対象銘柄取扱数 201本
ポイント還元制度
(キャンペーンを除く)
・投信ポイントプログラム
・クレカ投信積立
・株式手数料還元(専用ポイント)
サポート ・FAQ(よくある質問)
・メール
・電話
・パソコン出張サポートサービス(有償)
口座開設数
(2023年9月末現在)
223.6万口座
口座開設最短日数 翌営業日
マネックス証券のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)
※手数料はすべて税込

マネックス証券は現CEO・松本大(まつもとおおき)氏とソニーの共同出資で設立されたネット専業証券会社であり、口座数、預かり資産残高でネット専業証券会社3位まで事業を拡大してきた。

マネックス証券は米国株と中国株に強く、SBI証券や楽天証券と肩を並べる。米国株の取扱銘柄数は4,896銘柄(2023年11月28日現在、売りのみ可能な銘柄を除く)、新規上場銘柄も随時追加されている。

マネックス証券の口座開設者は、銘柄分析に必要な機能を多数搭載した分析・スクリーニングツール「銘柄スカウター米国株」を無料で利用可能だ。

銘柄スカウターには日本株版と中国株版もあり、売上高や営業利益など、銘柄分析に欠かせない重要な業績情報を過去10期以上の長期にわたりグラフ表示できる。3ヵ月区切りの四半期表示もでき、業績の変化をいち早く捉えて投資判断に活かせる。

マネックス証券はIPOにも強い。主幹事案件こそ少ないが、2022年の取扱実績61社は業界トップクラスを誇る

マネックス証券はクレカ投信積立のポイント還元率も主要ネット証券で最も高いのも魅力だ

クレカ投信積立のポイント還元率(一般カード)
・マネックス証券(マネックスカード)……1.1%
・SBI証券(三井住友カード)……0.5%
・楽天証券(楽天カード)……0.5%
・auカブコム証券(au PAYカード)……1.0%
※ゴールドやプラチナなどを除く一般カードの場合、各種特典やキャンペーンによる還元率上乗せを除く
出典:マネックス証券SBI証券楽天証券auカブコム証券のホームページを元に作成(2023年12月現在)

4位,auカブコム証券

おすすめ度

総合評価点

74

国内株式評価点
67
投資信託評価点
90
外国株式評価点
65

auカブコム証券のメリット

1株から株取引ができる「プチ株®︎」

auカブコム証券は、通常100株単位で取引される株でも1株から取引ができる「プチ株®」という単元未満株取引サービスを提供しおり、資金の少ない人でも投資しやすい。

毎月500円以上1円単位で設定できる積立買付「プレミアム積立®」であれば、買付手数料は無料だ(買付は1株以上1株単位)。プチ株®の購入には、Pontaポイントも使える。NISA口座での取引も可能である。

NISA口座開設+au PAYゴールドカードによる投信積立で最大3%ポイント還元(auマネ活プラン)

au利用者であれば、料金プラン「auマネ活プラン」を契約し、auカブコム証券にNISA口座を開設、au PAYゴールドカードで投資信託の積立投資をすると、最初の12ヵ月間、積立金額(上限5万円)の3%相当のPontaポイントがもらえる。13ヵ月目以降の還元率は2%に下がるが、通常還元率(1%)の2倍だ。

ポイント還元率 還元ポイント数
積立金額
月3万円
積立金額
月5万円
通常特典 1.0% 300ポイント/月 500ポイント/月
auマネ活プラン
クレカ積立特典
0.5% 150ポイント/月 250ポイント/月
auマネ活プラン
ゴールド&NISA特典
1.5%
2年目以降0.5%
450ポイント/月 750ポイント/月
すべての条件場合
を満たした場合
3.0% 900ポイント/月 1,500ポイント/月
auマネ活プランとは|KDDIをもとに筆者作成(2023年12月1日現在)


月5万円の積立で3%のポイント還元を受けた場合、1年間で1万8,000ポイントもらえる計算だ。auマネ活プランでは、投信積立の還元率アップのほか、以下のような特典がある。

・au PAYゴールドカードでの支払いで12ヵ月間au携帯電話利用料金の最大20%Pontaポイント還元(通常最大10%)
・au PAYゴールドカード決済で最大1.5%Pontaポイント還元(通常1.0%)
・au PAYゴールドカードでau PAY残高チャージ+支払いで最大2.0%Pontaポイント還元(通常0.5%)
・auじぶん銀行の円普通預金金利が最大年0.3%にアップ(通常年0.001%)

auのサービスをよく利用するのであれば、NISAや投信積立にauカブコム証券を利用することで効率よくポイントを獲得できる。

しかし、料金プランの変更で割引額が減少して通信料が割高になるケースもあり、さらにau PAYゴールドカードの利用には税込1万1,000円の年会費もかかる。ポイント還元を受けても、支払いのほうが多くなっては本末転倒だ。

auマネ活プランの利用でどのくらいポイント還元を受けられるかは、公式サイト内の「おトク度かんたんシミュレーション」で試算できる。実際にauの各種サービスの利用額などを入力して還元されるポイントを試算してから判断しよう。

現物も信用も取引手数料無料の「フリーETF」

au カブコム証券では、指定のETFの取引手数料が無料になる「フリーETF」を導入している(フリーETF銘柄一覧|au カブコム証券)。対象は現物・信用、オンライン注文・電話注文を問わない。

フリーETFに限らず、25歳以下であればすべての国内現物株式取引手数料が無料になる(プチ株を除く)。無料になるのは以下の時点で25歳以下の人だ。

・ワンショット手数料コースでの取引は発注日が属する月の1日時点
・1日定額手数料コースでの取引は約定日が属する月の1日時点

国内株式取引手数料の割引サービスが充実

auカブコム証券は、一定の条件を満たすと適用される国内株式取引手数料の割引サービスも充実している。

国内株式取引手数料割引サービスの内容
割引サービス名 対象者 割引内容 割引率
シニア割引 50歳以上の人全員 1日定額手数料コースの
国内現物株式手数料および、
国内信用取引手数料を割引。
60歳以上:4%
50歳以上60歳未満:2%
NISA割® NISA口座開設者 ワンショット手数料
コース選択者は「国内現物株式手数料」、
1日定額手数料コース選択者は
「国内現物株式および国内信用取」を割引。
利用1年目:1%
以後1年ごとに割引率が1%アップし、
5年目以降:5%(上限)
auで株式割 au通信サービス契約者 au IDを登録することで、
ワンショット手数料コース選択者は
「国内現物株式手数料」、
1日定額手数料コース選択者は
「国内現物株式および国内信用取」を割引。
1%
株主推進割引 auカブコム証券で対象銘柄
を買付けた人
対象銘柄を買付けた場合、
ワンショット手数料コースの
国内現物株式手数料を割引
(1日定額手数料コースでの
取引は対象外)。
<対象銘柄>
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、
KDDI(9433)、
中京銀行(8530)、
ジャックス(8584)、
池田泉州HD(8714)
10%
au割+ KDDI(9433)
株の保有者
auカブコム証券での
KDDI(9433)株式の保有株数、
保有期間に応じて、
ワンショット手数料コース選択者は
「国内現物株式手数料」、
1日定額手数料コース選択者は
「国内現物株式および
国内信用取」を割引。
最大15%
(100株以上を6ヶ月未満保有:0.5%割引、〜
8001株以上を25ヵ月以上保有:15%割引)
割引サービス|au カブコム証券をもとに作成(2023年11月28日現在)
ネット証券屈指の「自動売買機能」

auカブコム証券の自動売買発注方式の充実度は、業界随一だ。ロスカットやトレンドフォロー買いなどに利用できる「逆指値注文」をはじめ、「W指値®︎注文」「±指値®︎注文」「リレー注文®︎」「時間指定注文®︎」など、主要ネット証券の中で最多の注文方式を利用できる。日中はなかなか相場を確認できないビジネスパーソンには、ありがたい機能だ。

主要ネット証券各社の自動売買対応状況(株式注文の場合)
注文方式 auカブコム証券 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス証券
逆指値注文 株価が「指定の価格まで下落した売り」、「指定の価格まで上昇したら買い」とする注文方法。
(特許第3875206号)
W指値®︎注文 時価の上限で指値注文と逆指値注文を同時に発注する注文方法。
(特許第3754009号)
±指値®︎注文 「始値、終値、約定価格」を基準として、「基準値から◯円下がったら買い注文を発注する」といった注文方法。
(特許第4076512号)
× × × ×
リレー注文®︎ 最初の注文が約定すれば自動的に次の注文を発注する注文方法。 × × ×
Uターン注文®︎ 買い注文と同時に売り注文の予約を行う注文方法。
トレーリングストップ注文 株価の変動に合わせて一定の値幅で逆指値の価格を自動的に修正できる(追いかける)注文方法。 × × ×
時間指定注文 「◯時◯分になったら」「◯分後になったら」といった時間を指定して発注、訂正、取消ができる注文方法。指定した時間までに約定しなければ注文を取り消したり、訂正したりすることも可能。 × × × ×
※出典:国内現物株式|au カブコム証券(2023年4月現在)
※他社において「条件合致時に発注されるのは成行のみ」「特定のツールからのみ」などの場合も○としている

auカブコム証券のデメリット

米国株の取扱銘柄数は他の主要ネット証券に比べて少ない

auカブコム証券では2022年1月から米国株の取り扱いをスタートした。取扱銘柄数は362銘柄からスタートし、1,884銘柄まで増加している(2023年11月28日現在)。

主要銘柄はおおむねカバーされているが、SBI証券(5,304銘柄)、楽天証券(5,119銘柄)、マネックス証券(4,896銘柄)、松井証券(3,678銘柄)などと比べると少ない。

1注文の約定代金が100万円を超えると手数料が割高

国内現物株式の1約定ごと手数料プラン(ワンショット手数料コース)の取引手数料は、1注文の約定代金が100万円を超えると「約定金額×0.099%(税込)+99円(=上限4,059円)」になる。

たとえば1注文の約定代金が150万円の場合、取引手数料は1,584円だ。これは他社に比べてかなり割高だ。

1注文の約定代金
100万円 150万円 300万円
au カブコム証券 535円 1,584円 3,069円
SBI証券 535円 640円 1,013円(0円※1)
楽天証券 535円 640円 1,013円(0円※2)
マネックス証券 535円 640円 1,013円
SBIネオトレード証券 374円 440円 660円
auカブコム証券SBI証券楽天証券マネックス証券SBIネオトレード証券のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)
※1:ゼロ革命対象の場合
※2:ゼロコースを選択した場合


1回で100万円以上の注文をする可能性がある人は、auカブコム証券ではなくSBI証券や楽天証券などを利用したほうがよいだろう。



auカブコム証券の良い口コミ・評判

竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)

毎月500円以上1円単位で積立金額を設定できる「プレミアム積立®」を利用すれば、少額からコツコツ株に投資できます。いきなりまとまったお金を株に投資するのに抵抗がある人でも始めやすいでしょう。プレミアム積立®なら手数料もかからず、Pontaポイントを使ったポイント投資も可能です。

50代 | 男性

1株から購入できる
プチ株注文で1株から購入できるので、低いリスクで気に入った会社の株を購入することができる。株に興味がある人や、株について知識がないけど自分でやりながら勉強したいという方に向いていると思います。また、FXや信用取引などのプラットフォームもあり、追加で始めるとキャッシュバックがあるなどキャンペーンが多いのが魅力です。

50代 | 男性

ポイントがもらえる
投資信託の月間平均保有残高に応じてポイントがもらえ、投資信託の購入に使えます。また、通常の株式投資信託(公社債投資信託などは別)を保有すれば、一部銘柄を除き最低2万4,000円からポイントが付き、3,000万円以上になると0.24%(年率)となりお得感が増します。

40代 | 男性

ポイントが貯まりやすい
良かった点は、プチ株なら1株から取引でき、Pontaポイントも使えることです。またauユーザーやKDDI株主は手数料割引がありますし、au PAYカードのクレジットカード積立で1%のポイントが貯まるので大変便利だと思います。

20代 | 男性

優待クロスに使える
auカブコム証券は株主優待クロスに使える証券会社です。主要ネット証券の中で、一般信用で空売りできる銘柄の多さではauカブコム証券はトップクラスです。ですから、いわゆる「株主優待タダ取り」をねらう株主優待愛好家には必須の証券会社だと思います。

50代 | 男性

カブコム専用ソフトが使いやすい
auカブコム証券専用のkabuステーションがとても使いやすく、簡単に株の売買ができます。銘柄管理もしやすいですし、チャートも自分好みにカスタマイズでき、使えば使うほどかゆいところに手が届くのを実感します。一度使ったら他の売買ソフトが使えなくなり、パソコンで2画面導入してもすんなりなじむ最強のソフトです。

auカブコム証券の良くない口コミ・評判

50代 | 男性

アプリが使いにくい
アプリは専門用語が多く、直観的に取引ができないのが残念なところです。希望の銘柄を見つけるだけでも苦労しました。こちらの勉強不足もあると思いますが、せっかく気楽に始められるプチ株などを取り扱っているのであれば、ユーザーインターフェースの改善も検討してほしいです。

40代 | 男性

手数料が高い
悪かった点は、Pontaポイントは投資信託のスポット購入や株の購入では貯まらないことです。また信用ロボアドは最低購入金額が高額で手数料も高いと感じます。auカブコムFXナビは、追加されたシステムトレード機能が遅く、中上級者にはあまり向いていません。

50代 | 男性

プチ株発注がわかりにくい
他社に比べ売買手数料が少し高いです。プチ株購入の発注方法も分かりにくく、資産一覧画面から売買画面へ切り替えるのに手間取りました。自分の保有銘柄を売買時期ごとに分析できるようなツールを充実させてほしいです。NISAやプチ株についてもkabuステーションから購入できるように改良を強く望みます。

50代 | 男性

運用している投信の位置づけが不明瞭
投資信託ごとの運用成績にあたるものがどこに表示されているのかがわかりにくく、どの銘柄が優秀なのか、あるいは不調なのか判断しづらいです。投資信託を選定する基準として分かりやすいところに表示してほしいと思います。また、投資信託を他社に移管する時の手数料が1銘柄当たり5,500円かかるようですが、必要経費の内容は明示してほしいです。さらに、投資方法の一般型と累投型を簡単に切り替えられないのは改善してほしいと思います。

出典:MONEY TIMES編集部がクラウドワークスで調査

auカブコム証券のサービス概要

国内現物株式
取引手数料(税込)
<1約定ごとプラン>
(約定代金)
〜5万円 55円
〜10万円 99円
〜20万円 115円
〜50万円 275円
国内現物取引
手数料
<1日定額プラン>
(1日の約定代金合計)
〜100万円 0円
〜200万円 2,200円
〜300万円 3,300円
以降
100万円ごと
+1,100円
IPO(2022年実績) 23社(主幹事0社)
単元未満株取引 ○プチ株
投資信託取扱本数 1,728本
外国株式取扱国数 米国
米国株式取扱銘柄数
(ADR・ETF含む)
1,884銘柄
米国株式取引手数料 約定代金の0.495%(上限22米ドル)
NISA
つみたて投資枠対象銘柄取扱数 206本
ポイント還元制度
(キャンペーンを除く)
・auカブコム証券の資産形成プログラム
・auの投資信託ポイントプログラム
・クレカ投信積立(auマネ活プラン特典あり)
サポート ・FAQ(よくある質問)
・メール
・電話
・チャットサポート
(AI、オペレーター)
・パソコン生活応援隊!(有償出張サポート)
口座開設数
(2023年9月末現在)
160.6万口座
口座開設最短日数 翌営業日
auカブコム証券のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)
※手数料はすべて税込


auカブコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFGグループ)のネット金融サービスの中心的役割を担うネット専業証券会社だ。

大手ネット証券では唯一、システムをすべて内製化(自社開発・運用)することで、特色あるサービス展開と高い経営効率性を同時に実現しているのが特長だ。

自製システムを活用した「リスク管理追求型サービス」を提供し、「逆指値」などに代表される「自動売買」に強みを持つ。提供する「自動売買(発注方法)」の種類は、ネット証券随一だ。

auカブコム証券はKDDIからも出資を受けており、au携帯電話の利用者やKDDI株の保有者には、手数料割引やポイント還元率アップの特典が用意されている。

日本株を1株単位で積立購入できる「プレミアム積立®︎(プチ株®︎)」は、少額から株式投資にチャレンジしたい投資初心者に向いたサービスだ。積立買付手数料は無料であり、積立代金は銀行口座から自動引落で利用できる。投資信託の積立投資サービスは多くの証券会社で提供しているが、株式の積立投資サービスを提供する会社はほとんどない。

5位,松井証券

おすすめ度

総合評価点

70

国内株式評価点
62
投資信託評価点
75
外国株式評価点
73

松井証券のメリット

個別銘柄の具体的な取引内容についても相談できる

松井証券に口座を開設すると、電話で日本株や米国株の投資相談ができる「株の取引相談窓口」を利用できる。米国株の相談には米国株口座の開設が必要だ。

株の取引方法や一般論にとどまらず、銘柄の探し方や売買の材料探し、取引のタイミングなど具体的な取引内容まで踏みんだ相談ができるのが特長だ

株の取引相談窓口での相談例(一例)
銘柄の探し方 ・入金した金額でどんな株が買えるかな?
・最近注目されている業種って何?
・配当金や株主優待がもらえる銘柄ってどうやって探したらいいの?
材料探し ・株価が動いているけど、材料になるニュースってある?
・株式相場のニュース見たけどなんだかよくわからない、どういう意味?
・決算発表ってどうだった?
この株かってもいいの? ・この株は今は割安?割高?
・最近損失ばっかりだぁ、ナンピン買いしてもいいのかな?
・今この株を買おうと思うけど、何か考慮しておかないといけないことあるかな?
いつ売ればいいの? ・利益は出てるけど、もう少し上がるんじゃないかと思って迷っている
・塩漬けになっている株、どうすればいいの?
・損切りラインってどうやって決めたらいいの?

株の相談窓口では専門の相談員が一人ひとりの希望や投資スタンスにあわせ、専門的かつ客観的な情報をもとに投資の意思決定をサポートしてくれる。

相談員は営業担当者ではないため、投資について相談したいけど営業や勧誘は受けたくないという人も安心だ。

さまざまなツールが無料で利用できる

松井証券は取引ツールやスマホアプリが充実している。

メイン取引ツール「ネットストック・ハイスピード」は、発注から分析まで可能な高機能な取引ツールである。発注画面やチャート画面を自由に配置できるカスタマイズ性の高さが特徴だ。

どのようにカスタマイズしたらよいかわからない人には、株価ボード、チャート、複数気配、発注・照会機能があらかじめ設定された「株式Trading Center」が用意されており、安心して利用できる。

スマホアプリ「株touch」は、投資情報の収集から、株価が最短0秒で自動更新される「株価ボード」、複数気配画面からワンタップで注文できる「スピード注文」など、さまざまな機能を無料で利用可能だ。

また「アクティビスト追跡機能」を使うと、株価を大きく左右する大口投資家の取引動向を視覚的に把握して、その後の株価上昇を予想して利益を狙える。松井証券に口座を持っている人なら誰でも無料で利用可能だ。

25歳以下なら現物株式の取引手数料無料

現物株式取引は、1日の約定代金に応じて手数料が決まる。1日の現物取引および信用取引の約定代金合計額が50万円までなら何回でも無料で取引可能だ。25歳以下であれば、約定代金に関わらず取引手数料はかからない。

わかりやすい動画コンテンツを多数配信

投資情報動画メディア「マネーサテライト」では、お金や投資に関する情報をわかりやすい動画コンテンツで多数配信している。株や投資信託など金融商品取引の基本から最新のマーケット情報まで、投資に活かせる知識や情報を気軽に得られるのが魅力だ。

人気芸人のマジカルラブリーやカリスマトレーダー・テスタ氏、元日経記者の後藤達也氏などを起用した「学べるラブリー」には、エンタメ要素もふんだんに盛り込まれている。投資に抵抗がある人でも楽しみながら学べるだろう。


マネーサテライトの動画コンテンツは一般向けに公開されており、口座開設者以外も視聴できる。

信用取引のデイトレードに有利な手数料体系(1日信用取引)

当日中に決済する「一日信用取引」の金利・貸株料は0%で、業界最安水準だ。取引手数料、現引・現渡手数料は、約定金額に関わらず無料である。信用取引でデイトレードをするなら、低コストの松井証券が良いだろう。

ただし、新規建てした日の大引けまでに反対売買や現引き・現渡を行わなかった場合、翌営業日に松井証券の任意で決済される。任意決済の手数料は1注文あたり3,575円(税込)かかってしまうため要注意だ。

信用取引は現物取引よりもハイリスクで、投資初心者にはややハードルが高い。将来的に信用取引やデイトレードにもチャレンジしてみたいのであれば、松井証券が候補になるだろう。

松井証券のデメリット

1日定額手数料の無料枠が他社に比べて少ない

松井証券では、国内株の現物取引と信用取引をあわせ、1日の約定代金の合計が50万円を超えるまでは取引手数料はかからない。取引手数料に無料枠がある点はメリットだ。

しかし、一定の条件を満たすと取引手数料が無料になるSBI証券や楽天証券、1日の約定代金合計で100万円まで手数料が無料のauカブコム証券やGMOクリック証券などと比べると見劣りする。

1日の約定代金が50万円を超える可能性が高いなら、手数料無料あるいは1日の約定代金合計が100万円を超えるまで無料のSBI証券や楽天証券などを利用したほうが手数料の面で有利だ

単元未満株取引ができない

松井証券は単元未満株取引に対応していないため、国内株は1単元(100株)単位での取引になる。1株単位で少額から国内株に投資したい人は、SBI証券や楽天証券、マネックス証券などの単元未満株取引が可能な証券会社を利用する必要がある。

なお、株式分割などで生じた単元未満株は、成行注文により一括で売却して現金化できる。

米国株取引の取扱銘柄は上位3社と比べてまだ少ない

松井証券では2022年2月から米国株の取り扱いが始まった。取扱銘柄数は400銘柄からスタートし、2023年11月28日現在で3,678銘柄まで増えている。

ただし、SBI証券(5,304銘柄)、楽天証券(5,119銘柄)、マックス証券(4,896銘柄)にはまだ水をあけられている状況だ。とはいえ、同時期に米国株の取り扱いを始めたauカブコム証券(1,884銘柄)には倍近い差をつけており、取扱銘柄の拡大に積極的な姿勢がうかがえる。

松井証券の良い口コミ・評判

竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)

松井証券は口座開設者に対するサポート体制が充実しています。「株の相談窓口」では、専門の相談員が一人ひとりの希望や投資スタンスをヒアリングしたうえで、専門的かつ客観的な情報をもとに意思決定をサポートしてくれます。銘柄探しや売買の材料探し、取引のタイミングなど具体的な取引に関する相談も可能です。割安な手数料で気軽に取引できるネット証券のメリットと、きめ細かいサポートが受けられる対面証券のいいとこ取りといえるでしょう

20代 | 男性

デイトレには使える
松井証券のウリは「一日信用取引」でしょうね。その日のうちに商いを終わらせるデイトレーダーに向いている証券会社といえます。なぜなら、松井証券で「一日信用取引」を使ってデイトレードを行えば株式売買手数料はすべて無料になるからです。何度も売買を繰り返すデイトレーダーとは相性がいいのです。

40代 | 男性

商品の種類が豊富
良かった点は商品の種類が豊富であることです。現物取引や信用取引での株式、IPO、立会外分売、投資信託、先物・オプション、FXなどさまざまな商品を扱っているので自分の好みの商品を選びやすいだけでなく、商品を組み合わせたポートフォリオもいろいろと考えることができ、商品ラインナップを見ながら自分に合った取引ができます。

40代 | 男性

トレーディングツールが使いやすい
松井証券にはネットストック・ハイスピードというトレーディングツールがありますが、とにかく使いやすいです。チャート機能が充実していてとにかく使いやすいです。線も引けますしチャートを使った分析がしやすく売買ポイントをさぐるのにもってこいのツールだと思っています。

40代 | 男性

現物取引手数料が安い
松井証券の最大のメリットは、現物の取引手数料が50万円まで無料であるという点です。デイトレなどすることもあるのですが、約定ごとに毎回手数料を払っていたら少額取引の場合は手数料がかかりすぎ、損失が出てしまうこともあります。払うのは税金だけで十分です。

松井証券の良くない口コミ・評判

20代 | 男性

手数料は安くはありません
ここは1日の株式の約定代金が50万円まで無料なのはいいのですが、それ以上の時の手数料が高いです。具体的には、1日の約定代金が100万円まで税込1,100円、200万円まで2,200円、以降100万円増えるごとに1,100円が加算され、かなり高額になります。

40代 | 男性

金額が大きいと手数料が割高になる
商品数が多いわりに米国以外の外国株は取り扱っていないので、その点に関しては不便だと思います。それと取引金額が大きい場合、手数料は割高になります。1日あたりの取引金額の合計が、50万円以下であれば無料ですが、100万円までが税抜1,000円、200万円までは2,000円、さらにそれを超えると100万円ごとに1,000円の手数料が加算され、金額が多ければ多いほど手数料の金額がかかってしまうのです。その点は少し改善をしてほしいと思いました。

40代 | 男性

手数料がまだ高い
昔は松井証券の取引手数料は安かったのですが、最近後発の証券会社のほうが取引手数料が安くなってきているので、昔ほどは安く感じなくなりました。私の取引スタイルは中長期投資なので1日に何回も取引するわけではありません。取引手数料とは別の要素、ツールの使いやすさなどを重視して選んでいます。

40代 | 男性

チャートが見にくい
今の時代テクノロジーも発達し、デザインも充実したチャートは世の中たくさんあるのですが、松井証券の株式チャートはとにかく分かりにくく見にくいです。移動平均線などあるにはあるのですが……。僕は取引する際に出来高と株価を見て検討するタイプなんですが、線が全く見えないのです。ごちゃつき過ぎて何が何だかわかりません。改善してほしいです。チャートを勉強して今から証券会社を決めようとされている方には松井証券は向いていません。

出典:MONEY TIMES編集部がクラウドワークスで調査

松井証券のサービス概要

国内現物株式
取引手数料(税込)
<1日定額プラン>
(1日の約定代金合計)
~50万円 0円
~100万円 1,100円
~200万円 2,200円
~300万円 3,300円
以降
100万円ごと
+1,100円(上限11万円)
IPO(2022年実績) 55社(主幹事0社)
単元未満株取引 × ※売却のみ
投資信託取扱本数 1,811本
外国株式取扱国数 米国
米国株式取扱銘柄数
(ADR・ETF含む)
3,678銘柄
米国株式取引手数料 約定代金の0.495%(上限22米ドル)
NISA
つみたて投資枠対象銘柄取扱数 212本
ポイント還元制度
(キャンペーンを除く)
・最大1%貯まる投信残高ポイントサービス
サポート ・FAQ(よくある質問)
・チャットサポート
(AI、オペレーター)
・松井証券リモートサポート(PC操作方法などの遠隔サポート)
・電話
・株の取引相談窓口
口座開設数
(2023年9月末現在)
148.9万口座 
口座開設最短日数 即日
松井証券のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)
※手数料はすべて税込
※国内現物株式手数料の1約定ごとプランはなし

松井証券は大正7年(1918年)創業、100年以上の歴史を持つ老舗証券会社だ。老舗でありながら日本で初めて本格的なインターネット取引を導入するなど、時代にあわせた柔軟で先進的な変化を続けている。

業界初の仕組みやサービスを数多く生み出しており、1日定額手数料や無期限信用取引、一日信用取引、投資信託の信託報酬を現金で還元するサービスなどは、松井証券が始めたものだ。

顧客サポートにも強みがある。たとえば、口座開設者は「株の取引相談窓口」を利用して、電話で日本株や米国株の投資相談ができる。相談員は営業担当者ではないため、「投資に詳しい人に相談したいけれど営業や勧誘を受けるのは嫌」という人も安心して相談できるだろう。

2022年2月から取り扱いが始まった米国株は、取扱銘柄数が2023年11月28日現在で3,678銘柄まで増えている。2023年12月には米ドル/円の為替手数料が無料化された(円貨決済指定での取引は対象外)。米国株への投資を検討しているなら、SBI証券、楽天証券、マネックス証券とともに候補として検討したい証券会社だ。

6位,SMBC日興証券(日興イージートレード)

おすすめ度

総合評価点

54

国内株式評価点
59
投資信託評価点
50
外国株式評価点
52

SMBC日興証券(日興イージートレード)のメリット

初心者に優しい2つのコース設定とサポート体制

SMBC日興証券では、ネット証券並みの安い手数料でインターネット取引をする「ダイレクトコース(日興イージートレード)」と、支店担当者のアドバイスを受けながら取引できる「総合コース」が用意されている。

手数料の割安なダイレクトコースでも、店頭で投資相談や事務手続きなどに応じてもらえるため、対面でのサポートを希望する人に適しているだろう。ただし店頭での注文などは取り扱っていない点には注意しよう。

AIを活用したサポート体制も導入されている。「AI株価見守りサービス®」では、AIが保有株式の売却タイミングを予測、「AI株式ポートフォリオ診断®」は、個別銘柄の1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月後の収益性を予測して、最適なポートフォリオを提案してくれる。

投信取引サポートツール「fund eye Plus」を利用すれば、投資スタイルに応じて、おすすめの投資信託やポートフォリオのリバランスが提案されるほか、銘柄入れ替えが必要になるとメールやLINEで通知される。

「キンカブ」で100円から株に投資できる

「キンカブ(金額・株数指定取引)」を利用すれば、100円から金額や株数を指定して株式やETF、REITなど約3,900銘柄に投資できる。少額から投資を始めたい人におすすめのサービスだ。購入代金の支払いにはdポイントも使える。期間・用途限定ポイントも使えるので、期限が迫っているポイントも有効活用できる。

業界トップクラスのIPO主幹事銘柄数

SMBC日興証券はIPOに強く、多くのIPOで中心的な役割を果たす主幹事を務めている。主幹事証券会社は一般的に最も多くのIPO株を引き受けるため当選確率も高くなりやすい。IPO狙いなら口座を持っておきたい証券会社だ。

2022年には47社のIPOを取り扱い、うち24社で主幹事を務めた。主幹事数は業界トップであり、2位のみずほ証券(17社)に大きく差をつけている。

ダイレクトコース(日興イージートレード)のIPOの同率抽選(一般投資家への配分数量の約10%の公平抽選)で当選しなかった場合は、預入資産額で決まるステージに応じて抽選確率がアップする「ステージ別抽選」の対象になる。

<ダイレクトコースIPO優遇特典/ステージ判定条件・抽選票数>

11.ネット証券の総合力ランキングTOP10
(画像=SMBC日興証券公式サイトより引用)


ステージ別抽選には、全体の最大5%を目処にダイレクトコース利用者のみに割り振られるため、当選のチャンスが広がる。新規口座開設から3ヶ月はブロンズステージ以上が保証される。

dポイントを貯めて使える
12.ネット証券の総合力ランキングTOP10
(画像=SMBC日興証券公式サイトより引用)

dアカウントかdポイントカードを持っている人は、SMBC日興証券とのサービス連携ができる。株式取引の取引手数料や、キンカブの約定代金、投信積立、記事閲覧などでdポイントが貯まる。

例えば投信積立の場合、「投信つみたてプラン」の毎月の積立金額1万円ごとに毎月dポイントが3ポイントもらえる(積立金額が1万円未満の場合3ポイント、上限300ポイント)。貯まったdポイントは、キンカブ取引にも使える。

SMBC日興証券(日興イージートレード)のデメリット

手数料が割高

日興イージートレード(ダイレクトコース)の手数料は、支店担当者からアドバイスや投資情報の提供を受けられる「総合コース」に比べれば安いが、ネット専業証券会社と比べると割高だ。

1注文の約定代金 SMBC日興証券 SBI証券
日興イージートレード
(ダイレクトコース)※1
(参考)
総合コース ※1※2
5万円 137円 1,925円 55円 0円 ※3
10万円 137円 1,925円 99円
20万円 198円 1,925円 115円
50万円 440円 4,428円 275円
100万円 880円 8,855円 535円
SMBC日興証券、SBI証券のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)
※1:オンライントレード利用時
※2:約定代金の0.8855%(最低1,925円)
※3:ゼロ革命(国内株式取引手数料無料化)の条件を満たした場合

少しでも手数料を抑えたい人は、他のネット専業証券を利用したほうがよいだろう。

米国株取引(円貨決済)における為替手数料が割高

日興イージートレードで米国株を円貨決済で取引する場合、片道50銭の為替手数料がかかる(外貨売買代金10万米ドル以上80万米ドル未満の場合、25銭)。これは他のネット証券と比べると割高だ。

米ドル/日本円の為替手数料の比較(リアルタイム為替取引)
証券会社 為替手数料(片道)
SMBC日興証券
(日興イージートレード)
50銭
(0銭 ※1)
SBI証券 0銭
楽天証券 0銭
松井証券 0銭
マネックス証券 買付時:0銭(※2)
売却時:25銭
auカブコム証券 20銭
SMBC日興証券SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券auカブコム証券のホームページをもとに作成(2023年12月4日現在)
※1:2024年1月31日までの期間中、キャンペーンにより累計約定代金10万米ドルを上限に為替手数料相当額が全額キャッシュバックされる
※2:キャンペーンにより0銭(定期的な見直しあり)

2024年1月末までは、キャンペーンで累計約定代金10万米ドルまでの為替手数料が全額キャッシュバックされ、実質無料だ。しかし、キャンペーンが終われば元の水準に戻ってしまう。

円貨決済で米国株取引をしたいと考えている人は、SBI証券や楽天証券、松井証券など、恒久的に為替手数料が割安な証券会社を選んだほうがコストを抑えられる。

SMBC日興証券の良い口コミ・評判

竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)

SMBC日興証券はIPOで主幹事を担うことが多く、IPO狙いなら口座をもっておきたい証券会社です。ただし、総合コース利用者や預かり資産・取引額の多い人への割り当てが大部分を占めるため、それ以外の人は当選のハードルが高くなりがちです。少額から株式投資を始めたい人は、100円から金額や株数を指定して国内株やETFを購入できる「キンカブ」を利用して、少額から始めてみるのもよいでしょう

20代 | 男性

手数料無料サービスを活用
この証券会社はダイレクトコースの信用取引に限定されますが株式売買手数料が無料です。1日で売買を終えるデイトレードを行っても、翌日以降に株式を持ちこすスイングトレードを行っても、株式売買手数料はかかりません。株式投資に慣れた人が信用口座を開いて使うのにはいい証券会社だと思います。

30代 | 男性

IPOの取り扱いが多い
IPO関連の銘柄数がとても多く、他の大手証券会社と比較してもかなり張り合えるレベルです。IPO優遇特典もあり、資産を預けるほどステージに応じて抽選が当たりやすくなるサービスが展開されている点がいいところです。

40代 | 男性

サポートが充実している
良かった点は、専門スタッフによるサポートが手厚く、資産状況やポートフォリオ、市況などを踏まえて相談ができることです。自身の調子や状況によって投資判断が極端になったり、投資方針がぶれたりするのを防ぐことができ、情報収集や分析のための時間を大幅に削減できます。それと手数料無料で保険や年金に関することまで提案、サポートしてくれるので、安心して投資ができることです。

20代 | 女性

店舗もあるので安心!
店舗もあるので、急なトラブル発生時など本当に困った時の最終手段として窓口に相談できるのは安心感があります。証券口座へオンラインで資金移動ができる銀行が三大メガバンク・ゆうちょ銀行など充実しているところもメリットです。dポイントと連携させればdポイントが毎月貯まるのもうれしいポイントです。

40代 | 女性

コツコツ派はキンカブの利用必須!
ダイレクトコースのメリットは、何と言っても手数料の安さだと思います。大手の証券会社らしく取り扱い銘柄も多いので、銘柄選びも楽にできます。忘れてはならないのがキンカブです。単元株で購入するには数百万円を貯めなくてはならない銘柄でも、時間はかかりますが数百円からコツコツ積み立てることで購入できます。高価格帯の高配当株にチャレンジする時には、ぜひ利用を検討してほしいサービスです。

50代 | 女性

IPOでのメリット
IPO(新規公開株)に応募するにあたって、複数の証券会社から応募することで当選確率を上げるため、SMBC日興証券にも口座を開設しています。メリットは、IPOの主幹事や副幹事になる場合が割と多く、そういったIPOに応募すると当選の確率が高くなることです。また、サイトがシンプルで分かりやすいです。

SMBC日興証券の良くない口コミ・評判

20代 | 男性

購入できない銘柄がある
SMBC日興証券では日興フロッギーというサービスを行っていて、100円から株式を購入できます。しかし、福岡証券取引所のような地方証券取引所に上場されている株式は購入できません。私はそのようなマイナーな証券取引所に上場されている銘柄に投資したいので、その部分は不満です。

30代 | 男性

手数料が少し高い
大手の証券会社に比べると、若干ですが手数料が高いと思います。それでも対面取引と比べれば、ダイレクトコースはかなり安いと思いますので、微々たるデメリットだと思います。それ以外の部分については、とくに劣っているようなところはなく、いい証券口座だと思います。

40代 | 男性

手数料が高くポイントが使えない
悪かった点は手数料が高いことです。またNTTドコモが提供しているdポイントが貯まりますが、通常の投資に利用できないので少し不便だと思いました。

20代 | 女性

画面が他のネット証券に比べて見づらい
自分が運用している投資信託の利回りが取引画面に表示されないので、自分で損益率を計算しないといけないところが不便です。投資信託の基準価格の推移を一目で確認できる画面もありません。dポイントと連携はできますが、付与されるdポイントが少なく、楽天ポイントがつく楽天証券と比べると見劣りするように感じます。

40代 | 女性

IPO特典の基準額が高い
IPOの銘柄は多いものの、ダイレクトコース限定のIPO優遇特典でIPO当選確率を上げるためには実質的に数千万円必要なのは高すぎると思います。確かにお金持ちが優遇されるのは当然ですが、IPOは資金の少ない人が一発逆転で資金調達する方法でもあると思う(私だけかもしれませんが)ので、ぜひ改善してほしいです。

50代 | 女性

IPOで資金が拘束される
IPOに応募して当選にならなければ、SMBCではすべて「補欠」になります。ですが繰り上げ当選をねらうならまた手続きをしないといけない上に、資金も拘束されるのがデメリットです。今まで繰り上げになったことはないので、本当の意味での「補欠」に限定して選んでほしいと思います。

出典:MONEY TIMES編集部がクラウドワークスで調査

SMBC日興証券のサービス概要

国内現物株式
取引手数料(税込)
<1約定ごとプラン>※1
(約定代金)
〜10万円 137円
〜20万円 198円
〜50万円 440円
IPO(2022年実績) 47社(主幹事24社)
単元未満株取引 ○キンカブ
投資信託取扱本数 1,085本
外国株式取扱国数 米国・中国
NISA
つみたて投資枠対象銘柄取扱数 156本
ポイント還元制度
(キャンペーンを除く)
以下の取引、サービスを利用し、条件を満たした場合にdポイント付与
・国内現物株式取引
・キンカブ取引
・投信つみたてプランをダイレクトコースで取引
・「日興フロッギー+docomo」の記事閲覧
・「THEO+ docomo」での運用
・「日興iDeCo for docomo」の掛金拠出
サポート ・FAQ(よくある質問)
・チャット(オペレーター、ご案内ロボ)
・電話
・メール
・オンライントレード体験コーナー(店頭)
・日興オンライン取引セミナー
・お取引デモ
口座開設数
(2023年9月末現在)
285.2万口座 ※3
口座開設最短日数 即日
SMBC日興証券(ダイレクトコース)のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)
※手数料はすべて税込
※1:1日定額コースはなし
※2:2023年3月末現在
※3:日興イージートレードの口座数


SMBC日興証券は三井住友フィナンシャルグループの証券会社であり、日本における五大証券の一角を占める。

対面営業主体で国内に110店舗(2023年10月末現在)を展開する総合証券会社だが、インターネット取引(ダイレクトコース(日興イージートレード)、日興フロッギー)にも力を入れている

少額から株式投資を始めたい投資初心者は、100円から国内株式に投資できる「キンカブ」や、記事を読んで学びながら株を買える投資サービス「日興フロッギー」から始めてみてもよいだろう。

SMBC日興証券はIPOに強い。2022年にはIPOの主幹事数でトップとなり、IPO全91社のうち26.4%にあたる24社で主幹事証券会社を務めている(2位はみずほ証券の17社)。IPO狙いなら口座を持っておきたい証券会社の一つだ。

7位,GMOクリック証券

おすすめ度

総合評価点

44

国内株式評価点
58
投資信託評価点
47
外国株式評価点
27

GMOクリック証券のメリット

27歳以下は無料!国内株式取引手数料は業界最安水準

国内現物株式の1約定ごとプランの取引手数料は、約定代金20万円までは業界最安水準だ(5万円まで50円、10万円まで90円、20万円まで100円※すべて税込手数料)。少額での取引が多い人はGMOクリック証券が有利になるケースが多いだろう。

ただし、約定代金20万円超の手数料はGMOクリック証券よりDMM株やSBIネオトレード証券のほうが安い。1注文の約定代金が20〜50万円の場合、GMOクリック証券は260円だが、DMM株とSBIネオトレード証券は198円だ。

GMOクリック証券は1日定額プランの手数料も業界最安水準であり、1日の約定代金合計が100万円まで0円、200万円まで1,238円(税込)、300万円まで1,691円(税込)である。

国内現物株式手数料の無料期間は、GMOクリック証券がネット証券の中で最も長い。27歳以下(28歳の誕生日前日まで)の人は、手数料コースに関わらず国内現物株式手数料が無料だ。SBI証券、auカブコム証券、松井証券、DMM株でも若年層の手数料が無料になるが、いずれも25歳以下の人が対象である(SBI証券はゼロ革命の条件を満たせば年齢に関係なく手数料無料)。

証券コネクト口座の利用で普通預金金利が110倍に


GMOクリック証券と同じGMOグループの「GMOあおぞらネット銀行」との口座連携サービス「証券コネクト口座」を設定すると、普通預金金利が通常の110倍の0.11%にアップする(2022年10月時点)。

証券コネクト口座の残高は自動で買付余力に反映されるため、振替の手間なく取引ができ便利だ。証券口座からGMOあおぞらネット銀行の銀行口座に振り替えられた資金は、24時間365日、いつでもATMから出金できる。ATM手数料は月2回まで無料であり、うまく活用したい。

フル板対応の高性能取引ツールを利用できる


高性能取引ツール「スーパーはっちゅう君」は、すべての板情報(注文情報)をリアルタイムで表示する「フル板」に対応している。あらかじめ注文条件を設定しておけば、板を見ながらダブルクリックで発注が完了するので取引チャンスを逃さない。

板と価格情報がコンパクトにまとまった「株式価格表」を並べて複数銘柄の値動きをチェックできるほか、買いと売りの強さがわかる「株式同一気配約定情報」、当日の買い圧力がわかる「株価強度分析」など、さまざまな視点でマーケットをリアルタイム分析できる機能も充実している。

移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表をはじめ、全30種類のテクニカル指標も搭載され、トレンドの把握から高度な分析まで対応する。取引画面は自由にレイアウトできるため、自分にあったカスタマイズで快適に取引可能だ。

このほか、貸借対照表や損益計算書を視覚的に表示したり、株主価値と時価総額を元にした理論株価から割安・割高を分析したりできる財務分析ツールも使いやすく、投資判断に役立つ。

GMOクリック証券のデメリット

投資信託の取扱数が少ない

GMOクリック証券の投資信託の取扱銘柄数は132本であり、大手ネット証券と比べると少ない。銘柄が厳選されていて選びやすい点はメリットでもあるが、自分が投資したい銘柄を取り扱っているかはあらかじめ確認しておく必要がある(銘柄数は2023年12月8日現在、GMOクリック証券 投資信託取扱銘柄一覧)。

外国株の取り扱いがない

GMOクリック証券では外国株の取り扱いがない。その代わりに外国株を投資対象とする株式CFDを取り扱っており、外国株に投資するのに近い投資成果を期待できる。

CFD(Contract for Difference)とは現物の受け渡しを行わなず、売買で発生した損益のみのやりとりで決済を行う差金決済取引のことだ。投資対象は、株式、金・銀などのコモディティ、債券などである。

GMOクリック証券の株式CFDでは、アップルやアマゾンなどを含む米国CFD69銘柄、テンセント、ペトロチャイナなどを含む中国CFD34銘柄を取り揃えている(銘柄数は2023年12月8日現在、GMOクリック証券 CFD取扱銘柄一覧)。

国内株は東証上場銘柄しか取引できない

GMOクリック証券で取り扱っている国内株は東証上場銘柄のみで、名証、福証、札証に上場している銘柄は取引できないので要注意だ。

GMOクリック証券の良い口コミ・評判

竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)

業界最安水準の手数料で国内株に投資できる点が最大の魅力です。東証上場銘柄以外の国内株、外国株、単元未満株取引、つみたてNISAなど、取り扱いのない商品や制度を理解して利用するなら、使い勝手のよい証券会社でしょう。

30代 | 男性

空売り可能枚数に制限あり
GMOクリック証券のメリットは、株主優待クロス取引に使える一般信用売り取引可能銘柄について、1人当たりの空売り可能枚数に制限があることです。1人当たりの空売り可能枚数を制限することによって、一部の人に多くの枚数を抱え込ませないようにし、多くの人が株式を幅広く信用売りできるようにしたことは、非常に好感がもてます。

30代 | 男性

ツールの機能が充実
何といってもスマホアプリやパソコンツールの操作がしやすいです。画面表示が大きくはっきりしているので見やすいのもいいですね。特にチャート画面などは他社と比べ物にならないぐらい見やすく機能も充実しているので助かります。強制ロスカットになる証拠金率が50%とかなり低いため、余裕を持って取引ができます。

40代 | 男性

手数料が安い
インターネット証券ということもあり、他の証券会社と比べて圧倒的に取引手数料が安いという点がメリットです。取引回数が多い私としてはまず取引手数料の安い証券会社をと思って選びましたが正解でした。チリも積もれば山となるで、毎日何十回も取引していると膨大な金額となるからです。

30代 | 男性

CFD取引ならGMOクリック証券!
GMOクリック証券は総合的にサービスが良いです。株式、投資信託の取扱商品が多く、手数料も安いです。1日100万円以内なら株式取引手数料が無料ですので、長年使っていますがほとんど手数料を支払っていません。信用取引の金利も低いため、信用取引にも適した証券会社です。CFD取引では日本株だけでなく米国株を対象とした商品も多く、投資の幅が広がります。

40代 | 男性

さまざまな点で便利
良かった点は、取引手数料が安く、キャッシュバックサービスがあることです。貸株サービスでボーナス金利をもらえることや、GMOあおぞらネット銀行と連携すれば預金金利110倍であることも魅力です。投信積立では100円から投資できるので、投資に関してあまり詳しくない方や未経験の方にとっても親しみやすく取引がしやすいです。

GMOクリック証券の良くない口コミ・評判

30代 | 男性

1株投資なし
GMOクリック証券のデメリットは1株から株式を購入できないことです。「貯蓄から投資へ」と政府が大合唱しているのですから、1株から株式を売買できるシステムを導入してくれれば、多くの人がもっと気軽に株式を売買できると思います。それがないのは残念でしかありません。

30代 | 男性

手数料がかかる
手数料が高いです。強制ロスカットを食らった時にはそれだけで痛いのに、さらに手数料も引かれてと踏んだり蹴ったりです。あと、マーケット情報が他社に比べて薄いというか、経験者向けな感じなので何かと読みづらく理解するのに時間がかかります。メンテナンスが多すぎて不便に感じることもあります。

40代 | 男性

アプリが使いにくい
アプリが少し使いにくいです。操作性が悪いのとチャート機能が乏しい点がデメリットとして挙げられるかと思います。

30代 | 男性

米国株現物取引はできない
CFD取引で米国株の値動きに連動する投資商品に投資できるものの、現物の米国株の取扱いはありません。昨今、米国株人気の高まりで多くのネット証券が米国株の取扱いを開始しているように、やはり世界の投資の中心は米国ですので、早く米国株の取扱いをしてほしいです。

40代 | 男性

情報が少ない
悪かった点は、IPO取扱銘柄数やIPOに関する情報量が少なく、IPO主幹事案件がほぼないことです。またつみたてNISAに対応しておらず、外国株式は取り扱いがないため国内株式のみになります。FXでロスカットになると手数料が発生することもデメリットです。

出典:MONEY TIMES編集部がクラウドワークスで調査

GMOクリック証券のサービス概要

国内現物株式
取引手数料(税込)
<1約定ごとプラン>
(約定代金)
~5万円 50円
~10万円 90円
~20万円 100円
~50万円 260円
国内現物取引
手数料
<1日定額プラン>
(1日の約定代金合計)
~100万円 0円
~200万円 1,238円
~300万円 1,691円
以降
100万円ごと
+295円
IPO(2022年実績) 0社(主幹事0社)
単元未満株取引 × ※売却・買取請求のみ
投資信託取扱本数 132本
外国株式取扱国数 ×(外国株CFD取扱有)
NISA
つみたて投資枠対象銘柄取扱数 34本
サポート ・FAQ(よくある質問)
・電話
・メール
口座開設数(2023年9月末現在) 52.0万口座 
口座開設最短日数 翌営業日
GMOクリック証券のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)
※手数料はすべて税込


GMOクリック証券は、GMOインターネットグループの運営するネット専業証券会社で、強みは国内株式、FX、CFDの取引コストの安さと高機能な取引ツールにある。

親会社であるGMOフィナンシャルホールディングスと連携して、システムの開発・保守・運用をグループ内で行うことでシステムの開発関連コストを大幅に削減し、業界最安水準の手数料を実現している。< /p>

8位,DMM株

おすすめ度

総合評価点

43

国内株式評価点
64
投資信託評価点
0
外国株式評価点
64

DMM 株のメリット

米国株取引手数料0円!
ネット証券の総合力ランキングTOP10
(画像=DMM株公式サイトより引用)


DMM株は取引手数料がとにかく安い。国内現物株式1注文あたりの約定代金が5万円以下なら55円、300万円超でも880円と業界最安水準だ。25歳以下なら、国内現物株式の取引手数料は翌月全額キャッシュバックされるため、実質0円だ。

国内株式の信用取引手数料は、1注文あたりの約定代金が300万円以下で88円、300万円超の場合0円になる。米国株式の取引手数料は約定代金に関わらず0円であり、こちらもダントツの安さを誇る。

初心者から中上級者まで使いやすい取引ツール

取引ツールやスマートフォンアプリは、どれも国内株と米国株に対応しているため、いくつもツールやアプリをダウンロードする必要がなくて便利だ。プロの投資家も納得する、高い機能性と豊富な投資情報を備えた「DMM株 PRO+」、初心者向けと中上級者向けモードを切り替えて使用できるスマホアプリ「DMM株」など、幅広い人に使いやすいツールやアプリが用意されている。

保有している国内株・米国株を担保として投資できる


DMM株で保有している国内株は、信用取引やDMM.com証券が運営するFXサービス「DMM FX」の担保(証拠金)として活用できる。また、米国株を担保に国内株の信用取引も可能だ。株式を担保として活用することで、資金効率を高められる。

DMM株のデメリット

投資信託の取り扱いがない

DMM株は株式取引に特化したサービスであり、投資信託は取り扱っていない。当然ながら投資信託のみを投資対象とするつみたてNISAの取り扱いもない。投資信託を購入したい人には不向きだ。

単元未満株取引はできない

DMM株では単元未満株取引に対応していない。1株単位で少額から国内株に投資したいと考えている人は、SBI証券やマネックス証券などの単元未満株取引が可能な証券会社で口座を開設したほうがよいだろう。

株式分割などで生じた単元未満株は、買取請求により現金化できる。買取請求には1銘柄につき税込550円の取次手数料がかかる。< /p>

米国株は売買ごとに為替手数料がかかる

DMM株の米国株取引は、円貨決済のみで外貨決済には対応していない。売買ごとに為替手数料がかかる点には注意が必要だ。円貨決済は、あらかじめ米ドルを用意しておく必要のない点で使い勝手はよい。しかし、もともと米ドルを持っている人にとっては、円貨決済の為替手数料は無駄なコストだ。

DMM株の良い口コミ・評判

竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)

DMM株は米国株の取引手数料が一律0円。円貨決済のみで売買ごとに為替手数料がかかるため、日本円から米国株に投資して長期保有する人(頻繁に売買しない人)に適しています。

40代 | 男性

大手で安心
大手企業が運営していることもあって、安心感があります。手数料も比較的低く抑えられていますし、口座開設も簡単にできるので、早ければ即日から取引を開始することができます。平日は24時間サポートがあり、電話、メール、LINEで問い合わせることもできます。さらに、米国株取引も可能です。

20代 | 男性

25歳以下なら手数料無料
DMM株のメリットといえばなんといっても、25歳以下のユーザーを対象にした手数料実質0円キャンペーンです。このキャンペーンに該当する人は今のうちに口座を開いたほうがいいと思います。このようなおいしいキャンペーンというのは終了するのも早いので、お得なタイミングで乗っておかないと損だからです。

40代 | 男性

手数料が安い
良かった点は、手数料が安く口座開設や維持にかかる費用も無料なので、お得に利用できることです。また米国の株式に強く、使いやすいツールが揃っています。国内株式ならDMMポイントも貯まります。平日24時間対応の手厚いサポート体制も充実しているので、大変便利だと思います。

DMM株の良くない口コミ・評判

40代 | 男性

つみたてNISAができない
投資信託を扱っていないため、つみたてNISAに対応していません。今の時代、投資をするならまずはつみたてNISAから入るのが王道であると考えると未経験者のファーストチョイスにはなりにくいかなと思います。ちなみに、一般NISA口座の取り扱いはされていますので、節税しながらの投資自体は可能です。

20代 | 男性

投資信託を買えない
DMM株のデメリットは取扱商品が少なく、投資信託を取り扱っていません。何を購入したらいいのかまるで分からない人がとりあえず買っておくべき商品がありません。この部分はデメリットだと私は感じます。

40代 | 男性

取扱商品が少ない
取扱商品が少ないことがデメリットです。つみたてNISAを取り扱っておらず、外国株式は米国株式のみなので、取扱商品としては大変少ないほうだと思います。また1日定額手数料コースがありません。米国株では為替手数料もかかるのでこの点に関しては少し不便だと思います。

出典:MONEY TIMES編集部がクラウドワークスで調査

DMM株のサービス概要

国内現物株式
取引手数料(税込)
<1約定ごとプラン>
(約定代金)
~5万円 55円
~10万円 88円
~20万円 106円
~50万円 198円
IPO(2022年実績) 12社(主幹事0社)
単元未満株取引 × ※買取請求のみ
投資信託取扱本数 ×
外国株式取扱国数 米国
米国株式取扱銘柄数
(ADR・ETF含む)
2,412銘柄
米国株式取引手数料 一律0円
NISA
つみたて投資枠対象銘柄取扱数 ×
ポイント還元制度
(キャンペーンを除く)
・国内現物株式取引手数料ポイント還元
サポート ・FAQ(よくある質問)
・株式用語集
・株式取引はじめてガイド
・電話
・メール
・LINE
口座開設数
(2023年3月末現在)
12.3万口座
口座開設最短日数 即日
DMM.com証券(DMM株)のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)
※手数料はすべて税込
※国内現物株式手数料の1日定額プランはない


DMM株は、DMMグループのDMM.com証券が運営する株取引サービスだ。

株式取引に特化したサービスであり、国内株と米国株のみを取り扱う。強みは業界最安水準の手数料であり、米国株の取引手数料は0円だ。25歳以下の人は国内株式取引手数料が全額キャッシュバックされ、実質0円になる。

9位,SBIネオトレード証券

おすすめ度

総合評価点

39

国内株式評価点
55
投資信託評価点
38
外国株式評価点
24

SBIネオトレード証券のメリット

株式取引手数料は業界最安水準

SBIネオトレード証券の1約定ごと手数料プラン(一律(つどつど)プラン)の取引手数料は、約定代金5万円まで50円(以下、すべて税込)、10万円まで88円、100万円まで374円で、いずれも業界最低水準だ

同じSBIグループのSBI証券(スタンダードプラン)の取引手数料は、約定代金5万円まで55円、10万円まで99円、100万円まで535円であり、SBIネオトレード証券のほうが安い。

1日定額手数料プラン(おまとめプラン)の取引手数料は、1日の約定代金合計額が大きくなるほど安さが際立つ

約定代金が300万円を超えると、100万円ごとに手数料が295円ずつ増えるが、1,000万円でも手数料は3,605円と、こちらも業界最安水準だ。

約定代金1,000万円の場合の手数料は、SBI証券(アクティブプラン)で3,756円、楽天証券(いちにち定額コース)で1万1,000円なので、楽天証券と比べると約7,400円も安い。

なお、SBI証券、楽天証券では2023年10月から国内株式取引手数料を無料化している。無料化の条件を満たす人は、SBI証券や楽天証券のほうが取引手数料は安い。

信用取引手数料は、手数料プランに関わらず無条件で無料であり業界最安だ。

トレーディングツールがすべて無料

便利な取引ツールやアプリがすべて無料で使用できる。スピーディーな発注や自由度の高い高機能チャートが使用できる取引ツール「NEOTRADE R」、株・NISA・先物取引すべてに使えるスマホアプリ「NEOTRADE S (iPhone/Android)」、シンプルなWebブラウザ版「NEOTRADE W」などだ。

SBIネオトレード証券のデメリット

投資信託の取扱銘柄数が少ない

SBIネオトレード証券の投資信託の取扱銘柄数は27本と少ない(2023年11月28日現在)。

<投資信託取扱銘柄一覧>
(三菱UFJアセットマネジメント・13銘柄)
・eMAXIS Slim全世界(オール・カントリー)
・eMAXIS Slim全世界(除く日本)
・eMAXIS Slim全世界(3地域均等型)
・eMAXIS Slim先進国株式インデックス
・eMAXIS Slim全米株式
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
・eMAXIS Slim国内株式(日経平均)
・eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
・eMAXIS Slim先進国債券インデックス
・eMAXIS Slim国内債券インデックス
・eMAXIS Slim先進国リートインデックス
・eMAXIS Slim国内リートインデックス
・eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
(レオス・キャピタルワークス・5銘柄)
・ひふみプラス
・ひふみワールド+
・まるごとひふみ100
・まるごとひふみ50
・まるごとひふみ15
(SBIアセット・マネジメント・9銘柄)
・SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
・SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
・SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド
・SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型)
・SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(年2回決算型)
・SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト(年2回決算型)
・SBI国内大小成長株ファンド
・SBI米国小型成長株ファンド
・ピムコ世界金融ハイブリッド証券戦略ファンド

以前はアクティブファンドのみ10本程度しか取り扱っていなかった。その後、低コストのインデックスファンド「eMAXIS Slimシリーズ」やSBIアセットマネジメントのインデックスファンドの取り扱いが始まり、より幅広い投資スタイルに対応できるようになっている。

国内株は東証上場銘柄のみ

SBIネオトレード証券では東証上場銘柄しか購入できない。名証、福証、札証に上場している銘柄は取り扱いがないため注意が必要だ。

外国株の取り扱いがない


SBIネオトレード証券では外国株の取り扱いがない。その代わりに外国株を投資対象とする株式CFDを取り扱っており、外国株に投資するのに近い投資成果を期待できる。SBIネオトレード証券では、米国株CFD27銘柄を取り扱う(2023年12月8日現在、SBIネオトレード証券 CFD取扱銘柄一覧)。

SBIネオトレード証券の良い口コミ・評判

竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)

国内株式の取引に特化した証券会社だけあって、これらの手数料が安いです。商品ラインアップに偏りがあるため総合力では順位が低くなっていますが、国内株式をメインに取引するなら利用価値のある証券会社といえるでしょう。

20代 | 男性

CFD取引ができる
SBIネオトレード証券のメリットはCFD取引ができることです。多くの投資家は資金効率の悪い株式取引を主戦場にしてデイトレードで稼いでいるようですが。資金のない人こそCFDを使った取引を行い、そこである程度の資金を作るのも良いです。そういった意味で、CFDに力を入れているSBIネオトレード証券には好感がもてます。

40代 | 男性

大変便利に取引ができる
取引の約定金額が大きくなっても手数料が割と安いことと、高機能の取引ツールが無料であることがメリットです。さまざまなキャンペーンを展開していてIPO株も購入可能であり、NISA口座にも対応しているので自分としては大変便利に取引ができます。

60代 | 男性

セキュリティも安心
SBIネオトレード証券はSBIホールディングスの子会社なので、システム面がシッカリとしていてセキュリティなども手厚いです。使い勝手もよく、アプリ一つで簡単に入出金できますし、少ない金額でも株が買えます。

40代 | 女性

信用取引手数料が無料!
最大のメリットは、信用取引手数料が全て無料のところです。また、アプリで各銘柄のチャートや気配、歩み値、発注板が見られるので外出先でも売買判断がしやすく便利です。IPO申込時に残高が足りていなくても申込ができる(当選してからの入金でOK)というのは使いやすいと思います。

SBIネオトレード証券の良くない口コミ・評判

20代 | 男性

手数料が高い
SBIネオトレード証券では定額プランといって、1日の約定代金合計額に応じて手数料が変わるプランを用意しています。そのプランでは1日の売買代金が100万円以下までは手数料無料なのですが、100万円超になると880円も手数料を取られます。これは非常に高いと感じるのは私だけではないと思います。

40代 | 男性

海外の株式を取り扱っていない
海外株式を取り扱っていないことがデメリットです。外国ETFや外国株式の取り扱いをしていない代わりに、国内株については手数料の安さが強みとなります。国内株はSBIネオトレード証券、外国株は他の証券会社にして使い分ける方法が便利だと思います。

40代 | 女性

レポート機能・集計機能が使いにくい
レポート機能・集計機能が使いにくいです。月間の譲渡損益は、自分で履歴から計算しなければなりません。日々いくら儲かったか、損したかを見たいのに、含み損益や入出金分が全てごっちゃになっている「資産評価額の推移」という形でしか一覧では見られないのは不便です。アプリも過去の売買履歴や譲渡損益を確認するメニューがありません。その他のデメリットとしては、投資信託の種類が少ない、iDeCoに対応していない、気になる銘柄でポートフォリオを作れない、などが挙げられます。

60代 | 男性

外国株や単元未満株投資ができない
現在使っていますが不満点はそんなにないです。しいて言えば、成長が著しいアメリカなどの外国株や単元未満株の取り扱いがないところです。取引前に注意が必要です。信用取引手数料は恒久的に無料ですが、現物株取引をする時は一律プランの場合、1約定あたり手数料が50円からかかります。そのあたりを改善してほしいです。

出典:MONEY TIMES編集部がクラウドワークスで調査

SBIネオトレード証券のサービス概要

国内現物株式
取引手数料(税込)
<1約定ごとプラン>
(約定代金)
~5万円 50円
~10万円 88円
~20万円 100円
~50万円 198円
国内現物取引
手数料
<1日定額プラン>
(1日の約定代金合計)
~100万円 0円
~150万円 880円
~200万円 1,100円
~300万円 1,540円
以降100万円ごと +295円
IPO(2022年実績) 21社(主幹事0社)
単元未満株取引 × ※買取請求のみ
投資信託取扱本数 27本
外国株式取扱国数 ×(外国株CFD取扱有)
NISA
つみたて投資枠対象銘柄取扱数 11本
サポート ・FAQ(よくある質問)
・電話
・メール
・パソコン・スマートフォン出張サポートサービス(有償)
口座開設数(2023年9月末現在) 単体非公表 ※1
口座開設最短日数 SBIネオトレード証券が
必要書類を受領後、1週間程度
SBIネオトレード証券のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)
※1:SBI証券、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの合計で1,106.3万口座

SBIネオトレード証券はSBI証券と同じSBIグループのネット証券だ。国内株式に特化してサービスを提供しており、特に信用取引に強みがある

信用取引の取引手数料は無条件で0円であり、制度信用取引の金利は業界最安水準だ。

<主要ネット証券の信用取引金利比較>
証券会社 買方金利(制度)
SBIネオトレード証券 2.30%
マネックス証券 3.10%
auカブコム証券 2.98%
楽天証券 2.80%
マネックス証券 2.80%
SBI証券 2.80%
出典:SBIネオトレード証券公式サイトより(2023年12月現在)

SBIネオトレード証券は投資経験者向けのネット証券であり、取引するほどお得になる投資家優遇プログラムも用意されている。

ただし信用取引以外はSBIネオトレード証券よりもSBI証券に優位性があるため、投資初心者にはSBI証券のほうが向いている。信用取引にチャレンジする段階でSBIネオトレード証券との併用を検討するとよいだろう。

10位,PayPay証券

おすすめ度

総合評価点

38

国内株式評価点
17
投資信託評価点
59
外国株式評価点
38

PayPay証券のメリット

100円または1,000円から日本株・米国株・投資信託を購入できる

「PayPay資産運用」では100円以上1円単位、「PayPay証券アプリ」では1,000円以上1,000円単位で日本株、米国株、投資信託を購入できる。自分にとって無理のない金額から投資できる点がメリットだ。

アプリの株式取引は、PayPay証券が取引の相手になる「相対(あいたい)取引」という方法で行われる。相対取引とはd証券取引所を通さずに、買い手と売り手の間で取引を行うことだ。

一般的な「取引所取引」では100株あるいは1株など、株数単位での取引が基本だ。最低購入金額は銘柄ごとに異なり、株数単位の取引では数十万円、数百万円ないと買えない銘柄もある。

相対取引のPayPay証券なら、どの銘柄も1,000円から1,000円単位で金額を指定して購入でき、最低購入金額を気にする必要がない。

最低購入金額の例
銘柄 株価 最低購入金額
取引所取引 PayPay証券(相対取引)
単元株取引
(100株単位)
単元未満株取引
(1株単位)
PayPay資産運用 PayPay証券アプリ
トヨタ自動車(7203) 2,680.5円 26万8,500円 2,680.5円 すべて100円 すべて1,000円
任天堂(7974) 6,798円 67万9,800円 6,798円
ファーストリテイリング(9983) 3万5,150円 351万5,000円 3万5,150円
※株価は2023年12月8日終値
たとえばユニクロを展開する「ファーストリテイリング(9983)」は1株3万円を超える、いわゆる「値がさ株」であり、通常の単元株取引(100株単位の取引)で購入するには300万円以上かかる。

1株単位で取引できる単元未満株取引を利用しても3万円以上かかるが、PayPay資産運用なら100円から、PayPay証券アプリなら1,000円から購入できる。

金額を指定して株式を購入できるサービスは、「キンカブ」という名称でSMBC日興証券でも提供されている。

キンカブとはSMBC日興證券による金額・株数指定取引。同社が指定する東証銘柄に100円から投資できるサービスのことだ。


PayPay資産運用、PayPay証券アプリとキンカブ(SMBC日興証券)の株式取引比較
PayPay資産運用 PayPay証券アプリ キンカブ
取引単位 100円以上1円単位% 1,000円以上1,000円単位 100円以上100円単位
日本株
61銘柄
(※1)

189銘柄

約3,900銘柄(※4)
米国株
88銘柄
(※2)

1095銘柄
×
日本株取引のスプレッド
(実質的な取引コスト)
0.5%(※3) 0.5%(※3) 買付時:0.0%
売却時:0.5%
(※5)
PayPay証券SMBC日興証券のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)
※1:日本ETFコース4銘柄を含む
※2:米国ETFコース23銘柄を含む
※3:東京証券取引所の立合時間(営業日の9:00〜11:30、12:30〜15:00)以外の時間帯は基準価格の1.0%
※4:キンカブの日本株取扱銘柄数は2022年4月現在
※5:概算注文金額100万円以下の場合、100万円超の場合は買付、売却とも1.0%

キンカブでは東証上場銘柄を100円単位で購入でき、対象銘柄もPayPay証券より多い。米国株の取り扱いはないため、米国株を金額指定で購入したい人にはPayPay証券、日本株のみに投資する人にはキンカブがおすすめだ。両社を併用してもよい。

アプリで簡単に取引できる
PayPay証券・アプリ画面
(画像=PayPay証券ホームページより引用)

PayPay証券はスマホ取引に特化した証券会社であり、銘柄選択、金額指定、購入の3ステップで株式を購入できる。購入できる銘柄は日本と米国の有名企業から厳選されており、銘柄選びでも迷いにくい。

1株からIPOに応募できる

「誰でもIPO!」では、IPOに1株から1株単位で最大100株まで応募できる。IPOは100株単位での応募が基本であり、通常は数万円から数十万円程度のまとまった資金が必要だが、PayPay証券では誰でも少額からIPOにチャレンジできる。

ただし、2023年12月時点での取扱実績は、2018年12月の「ソフトバンク株式会社」1社しかないため今後の取扱拡大に期待しよう。

PayPay証券のデメリット

投資信託の取扱数が少ない

投資信託の取扱数は30本であり、大手ネット証券と比べるとかなり少ない。より多くの選択肢から投資する商品を選びたい人には物足りなく感じるかもしれない。

しかし、低コストで人気の「eMAXIS Slimシリーズ」をはじめ、厳選された商品がラインアップされており、商品を選びやすい点は投資初心者にとってはメリットでもある。販売手数料、運用管理費用(信託報酬)、信託財産留保額の3つの運用コストがすべてゼロの「野村スリーゼロ先進国株式投信」を買えるのは、野村證券とPayPay証券のつみたてNISA口座だけだ。

取扱銘柄数が少ない

PayPay証券の株式や投資信託の取扱銘柄数は、主要ネット証券と比べるとかなり少ない。SBI証券と比較すると、その差は歴然だ。

PayPay証券とSBI証券の取扱銘柄数比較
PayPay証券 SBI証券
PayPay証券アプリ PayPay資産運用
日本株 東証上場銘柄の一部
(189銘柄)
東証上場銘柄の一部
(61銘柄)
東証・名証・福証・札証上場銘柄
(約3,900銘柄※1)
米国株 195銘柄 88銘柄 5,304銘柄
投資信託 24本 24本 2,599本
PayPay証券SBI証券のホームページをもとに作成(2023年11月30日現在)
※1:東証上場銘柄(TOKYO PRO Market銘柄を除く):3,833銘柄、名証単独上場銘柄:62銘柄、福証単独上場銘柄23銘柄、札証単独上場銘柄18銘柄

PayPay証券が取り扱う銘柄は、誰でも知っているような有名企業の株式や、低コストのインデックスファンド「eMAXIS Slim」シリーズなど、投資初心者にとってもわかりやすい銘柄が多く、銘柄選びで迷いにくい点はメリットでもある。

しかし、さまざまな選択肢の中から銘柄を選んで投資したい人には物足りないかもしれない。


指値注文ができない

PayPay証券の株式取引では、「◯円以下で買いたい」「◯円以上で売りたい」というように、自分で希望する価格を指定して注文を出す「指値注文」ができない。

Q.指値注文はできますか

A.指値注文はできません。当社は相対取引ですので、当社の提示する株価で取引いただきます。

出典:よくあるご質問 PayPay証券アプリ

PayPay証券が提示する価格でほぼ確実に取引が成立するメリットがある反面、通常の市場取引よりも不利な価格で取引が成立するリスクがある点に注意が必要だ。

入出金に手数料がかかるケースが多い

PayPay証券では、証券口座の入出金時に手数料がかかるケースが多い。他の証券会社でも入出金に手数料はかかるが、入出金の方法や条件を満たすと無料になるケースが多いため、不利になりやすい。

入出金手数料の比較
入金時手数料(税込) 出金時手数料(税込)
PayPay証券 銀行振込 利用する銀行所定の振込手数料 みずほ銀行宛出金 3万円未満:110円
3万円以上:220円
おいたまま買付 ※1 2万円未満:1回あたり110円
2万円以上:無料
みずほ銀行以外宛出金 3万円未満:275円
3万円以上:385円
PayPayマネー、ソフトバンクカード、d払い残高へのチャージ 0円
SBI証券 即時入金 0円 出金 0円
リアルタイム入金 0円
ゆうちょ銀行振替入金 0円
銀行引落サービス 0円
銀行振込 利用する銀行所定の振込手数料 リアルタイム出金 ※2 0円
楽天証券 自動入金(スイープ)※2 0円 自動出金 ※2 0円
リアルタイム入金 0円 らくらく出金 0円
通常出金 0円
PayPay証券SBI証券楽天証券のホームページをもとに作成(2023年11月30日現在)
※1:連携先の銀行口座、PayPayマネー、ソフトバンクカード、d払い残高からの株式などを購入する場合
※2:楽天銀行のみ対応

PayPay証券で入出金手数料が無料になるのは、以下のケースだ。

・みずほ銀行(PayPay証券指定口座)宛の振込手数料が無料の銀行から入金(振込)する場合
・おいたまま買付で2万円以上買付を行う場合
・PayPayマネー、ソフトバンクカード、d払い残高へのチャージにより出金する場合

手数料の負担を抑えるためには、なるべく手数料のかからない方法を利用したり、入出金の回数を減らしたりする必要がある。

PayPay証券の良い口コミ・評判

竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)

PayPay証券では投資信託のほか、購入したい銘柄と金額を決めるだけで日本株や米国株を購入できます。投資額は1,000円または100円(ポイント投資)から、PayPayポイントを使った投資も可能です。投資は難しそうと感じている人でも少額投資やポイント投資であればハードルが下がり、最初の一歩を踏み出すにはぴったりの証券会社(サービス)といえます。

30代 | 男性

少額から始められる
PayPay証券では、1株未満から株式を購入できます。また、PayPay残高で入金・出金ができるため、少額の投資資金でも始めやすいです。さらに、新規公開株に1株から応募することができます。IPOは、通常の株式よりも割安で購入できる可能性があるため、投資初心者でもチャンスをつかみやすいです。

30代 | 男性

初めてちょっと試すのにはいい
ちょっとしたお金であっても株式投資がしやすいので、これから株式取引を始めたい人にはおすすめです。数タップで簡単に購入できるので、初心者に扱いやすく、必ずしも大金を扱うわけでもないので安心して取引できます。

40代 | 女性

初心者におすすめ
全1,000円からの投資が可能で、人気のIPO株も1株から購入できるので投資資金が少ない方や初心者の方も気軽にできるのが魅力です。取引する際に3ステップで取引が完了できる操作性も良いです。また保有している銘柄がパッと見てわかりやすく便利です。

40代 | 女性

少額から始められる!
株を1,000円という少額から購入できるため、誰もが気軽に始めやすい証券会社です。アプリの操作性に優れていて、スマホで簡単に取引できるところも嬉しいです。パソコンをわざわざ立ち上げることなく、隙間時間にスマホを使ってスムーズに投資ができるので、投資が初めての人や忙しい人にもおすすめできます。

30代 | 男性

一株1,000円から投資ができる
良い点は、1株から投資ができることです。通常の株式投資は、まとまった株数で投資をしないといけない中、ほんの少数から投資できるのはメリットに思えます。ちょっとずつ保有する株を増やしていけるので、お小遣いでできるという手軽さがあります。

40代 | 男性

米国株を1,000円単位で
米国株を1,000円単位で購入でき、リアルタイムに注文できるのも魅力です。1株で取引できるネット証券会社はありますが、米国株は1株でも高額の株が多数あります。その中で1,000円単位の少額取引できるのは嬉しいです。スプレッド(手数料)込みの金額で取引するので分かりやすいです。

PayPay証券の良くない口コミ・評判

女性|40代

手数料が高い
PayPay証券のデメリットとして強く感じるのが、手数料の設定が他社よりも高いという点です。頻繁に取り引きをする場合、0.5%という手数料は、結構負担になってしまうと思います。また、取り扱っている株の銘柄が少ないという点にも不満を感じることがあるので、そういった点が改善されるとより魅力的なサービスになるのではないでしょうか。

男性|40代

情報が少ない
日本の個別株に関しては取扱い銘柄があまり多くありませんし、リアルタイム取引ができるのは魅力ですが、スプレットが若干高めに感じます。また個々の個別株の情報が薄い、見にくいです。どの株を買えばよいのかの判断はPayPay証券だけで判断するのは厳しいです。もう少しいろいろな情報を見やすく載せてほしいです。

30代 | 男性

物足らない面も多い
初心者向けの証券口座になっているので、情報量があまり多くない部分や注文方法において、指値を出せない点がデメリットです。初心者向けの基本知識は学べますが、もっと大きな額を動かすのであれば別の口座で取引するほうがいいでしょう。あくまで少額でも投資したい人向けの口座です。

40代 | 女性

指値注文ができない
株取引をする際に予約注文はできるのですが、指値注文ができないのはデメリットです。株取引をしていると、この銘柄ならこの値段以上だったら買いたくないけどこの値段だったら買いたいといった価格があるので、値段を指定して予約できないのは不便です。

女性|40代

手数料が高い
PayPay証券のデメリットとして強く感じるのが、手数料の設定が他社よりも高い点です。頻繁に取引をする場合、0.5%という手数料は結構負担になってしまうと思います。また、取り扱っている株の銘柄が少ない点にも不満を感じることがあるので、そういった点が改善されるとより魅力的なサービスになるのではないでしょうか。

30代 | 男性

商品が少なく、必ずしも1,000円から投資できると限らない
上場している一部企業しか購入できないうえ、絶対に1,000円から1株購入できますというサービスではない点がデメリットです。そのうえで、改善点は価格指定して注文できるようにシステムを改築してほしいと思った点です。株を安く購入するとか高く売るということをやりやすいようにしてほしいです。

40代 | 男性

情報が少ない
日本の個別株に関しては取扱い銘柄があまり多くありません。リアルタイム取引ができるのは魅力ですが、スプレットが若干高めに感じます。また個々の個別株の情報が薄い、見にくいです。どの株を買えばよいのか、PayPay証券だけで判断するのは厳しいです。もう少しいろいろな情報を見やすく載せてほしいです。

出典:MONEY TIMES編集部がクラウドワークスで調査

PayPay証券のサービス概要

国内現物株式
取引手数料
0円
IPO(2022年実績) 0社(主幹事0社)
単元未満株取引 ◯ PayPay資産運用・PayPay証券アプリ(相対取引)
投資信託取扱本数 24本
外国株式取扱国数 米国
米国株式取扱銘柄数
(ADR・ETF含む)
195銘柄 ※2
米国株式取引手数料 0円(スプレッド:基準価格×0.5% ※3)
NISA
つみたて投資枠対象銘柄取扱数 18本
ポイント還元制度
(キャンペーンを除く)
・PayPay資産運用つみたて還元プログラム
サポート ・FAQ(よくある質問)
・メール
・電話
口座開設数
(2023年3月末現在)
52.2万口座
口座開設最短日数 1週間程度
PayPay証券のホームページをもとに作成(2023年11月28日現在)
※手数料はすべて税込
※1:東京証券取引所の立会時間内のスプレッド(立会時間外は1.0%)
※2:2023年12月1日現在
※3:現地時間9:30〜16:00のスプレッド(それ以外の時間帯は0.7%)


PayPay証券は日本初のスマホ証券としてスタートした「One Tap BUY」とPayPayが提携して誕生したスマホ証券会社だ。少額投資やポイント投資など気軽に始めやすいサービスをメインに提供しており、投資や資産運用はハードルが高いと感じている人でも始めやすい

One Tap BUYは、株式投資がはじめての人でも手軽に始められるよう、「3タップで簡単に」「1,000円単位で投資できる」をコンセプトに開発された。そのサービスは現在「PayPay証券アプリ」で利用できる。

その後PayPayとの提携により、PayPayポイントで株式や投資信託に投資できるサービスがスタートした。これが現在の「PayPay資産運用」だ。

初心者が失敗しない証券会社の選び方

ネット証券おすすめランキング
(画像=MONEY TIMES編集部)

自分に合った証券会社を選ぶには、まずネット証券か総合証券かを決める。次に、希望するサービスを受けられるか、投資したい商品を取り扱っているかで候補を絞っていこう。その上で条件を比較し、より有利な会社を選ぶとよい。

証券会社ごとに強みと弱みがあるため、1社に決めきれないこともあるだろう。そのような場合は複数の証券会社に口座を開設して、用途にあわせて使い分けるのも手だ。ほとんどの証券会社で証券口座の開設や保有(維持・管理)に費用はかからない。

手順1,ネット証券か総合証券かを選ぶ

ネット証券と総合証券ではサービス内容の違いもあるため、まずは自分が求めるサービスを受けられる証券会社を選ぼう。どちらか迷うようであればネット証券がおすすめだ。

証券会社には本記事のランキングで紹介したようなネット証券のほか、野村證券や大和証券のように対面営業がメインの総合証券がある。

それぞれに向いている人の特徴は、たとえば以下のようなものだ。該当する項目の多いほうがより自分に合った証券会社のタイプといえる。

ネット証券が向いている人の特徴
  • なるべく手数料を抑えたい
  • 自分で情報を集めて投資する銘柄を決められる
  • 自分のペースで投資したい(営業を受けたくない)
  • 少額から投資を始めたい
  • PCやスマホを使った取引に抵抗がない
  • ポイント還元などの特典・サービスを受けたい
総合証券が向いている人の特徴
  • 担当者から情報提供や相談などのサポートを受けたい
  • ある程度の手数料負担は許容できる(投資信託を10万円購入するときに3,000円程度の手数料を払ってもいい)
  • まとまった投資資金がある(3,000万円以上)
  • 最終的には自分で考えて判断できる
  • IPOも狙いたい
  • PCやスマホを使って取引するのが難しい
自分で情報を集めて投資できる人には、手数料の安いネット証券が向いています。

ネット証券では口座開設から取引まで基本的にすべて自分で行わなければならないが、自身のペースで投資したい人や営業を受けたくない人にはむしろ好都合だ。

担当者から情報提供などは受けられないが、大手ネット証券であれば投資や銘柄選びに役立つコンテンツが充実しており、自分で学びながら投資できる。手続きやPC・スマホの操作に不安がある場合も、電話などによるサポートが用意されているので安心だ。

電話で専門の相談員が投資相談に応じてくれる松井証券の「株の取引相談窓口」のようなサービスもある。なるべく手数料を抑えながら投資相談もしたい人には、このようなネット証券が候補になるだろう。

ネット証券のおすすめランキングはこちら

担当者から情報提供を受けたり、相談したりしながら投資したい人には野村證券や大和証券などの総合証券が向いています。

総合証券の場合、まとまった投資資金がある人や取引が多い人は、優良顧客としてIPO株などを優先的に案内してもらえるケースもある。

ただし、総合証券の手数料はネット証券よりも割高だ。

たとえば投資信託の場合、ネット証券では手数料のかからない商品でも、総合証券で購入すると購入代金の3%程度の手数料がかかったりする。

投資信託購入時手数料(税込)の比較
証券会社 手数料 公式サイト
野村證券 3.3% 公式サイト
大和証券 3.3% 公式サイト
SBI証券 0% 公式サイト
楽天証券 0% 公式サイト
※「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド」、購入金額100万円の場合
野村證券大和証券SBI証券楽天証券のホームページをもとに作成(2023年12月1日現在)

また、営業担当者が勧めた商品を買ったからといって儲かる保証はない。相談はできても投資するかどうかの最終的な判断を行うのは自分であり、損失が出ても自己責任だ。

竹国 弘城

押しに弱く、人に勧められると断れない人は証券会社の担当者が売りたい商品を買わされやすいでしょう。担当者の言いなりになってしまい、自分で考えて判断できない人に総合証券はおすすめできません。
竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)

手順2,投資したい商品に強い証券会社を選ぶ

ネット証券か総合証券のどちらにするかを選んだら、次は投資したい商品を取り扱っているかどうかで候補を絞り込んでいこう。

取り扱いのある証券会社の中でも強みは異なるため、自分の投資したい商品や、投資スタイルに強い会社を選ぶのがポイントだ。

ネット証券の場合、商品や投資スタイルごとに強みのある証券会社をあげると以下のようになる。

主に投資する商品に強い証券会社をメイン口座にして、商品によって複数の会社を併用してもよいだろう。

初心者向け!ネット証券の始め方

ネット証券おすすめランキング
(画像=MONEY TIMES編集部)

どの証券会社を利用するか決まったら、口座を開設して投資を始めよう。口座開設から商品の購入までは、次の5つのステップで進めていく。

ここではSBI証券を例に、実際の流れをみていこう。

1,口座開設の申し込み

まずは証券会社に口座開設を申し込む。

SBI証券の場合、ネットまたは郵送による方法が選べる。いずれの方法も、まずはSBI証券のサイトからメールアドレスを登録し、住所、氏名、生年月日など申込者の情報を入力して申し込む。

申込完了時には、マイページにログインするためのユーザーネームとログインパスワードが発行される。

同時に「口座種別(特定口座・一般口座)」の選択や「NISA口座」「iDeCo」「住信SBIネット銀行/SBI新生銀行口座」「SBI証券ポイントサービス」の申し込みも可能だ。

口座種別は、特段の事情がなければ「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶとよい。

源泉徴収ありの特定口座なら、証券会社が損益を計算し、利益から税金を差し引いて納税までしてくれるため、確定申告は原則不要になる。

他社口座との損益通算や損失の繰越控除をする場合など、必要なときだけ任意で確定申告をすることも可能だ。

NISA口座は1人1口座しか開設できないため、重複して申し込まないように注意しよう。

他社ですでにNISA口座が開設されている場合、その後の申し込みは無効だ。

同時期に口座開設を申し込んだ場合には、最初に税務署の審査で承認された金融機関に口座が開設される。

竹国 弘城

申し込み後の金融機関の変更はできますが、余計な手間がかかってしまいます。
竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)

2,必要書類の提出

証券口座の開設には、マイナンバー確認書類と本人確認書類が必要だ。これらの書類を、証券会社の指定する方法で提出する。

SBI証券の場合、書類の提出方法によって必要な書類の組み合わせが異なる。

【ネットで提出(スマートフォンで撮影してその場で提出できる場合)】
・マイナンバーカード
・通知カード+運転免許証
【ネットで提出(スマートフォンがない場合・過去に撮影した画像を利用して提出する場合・上記書類の組み合わせがない場合)、郵送で提出】
・マイナンバーカード+本人確認書類1種類
・通知カード(またはマイナンバー記載の住民票)+本人確認書類2種類

<本人確認書類>
運転免許証、運転経歴証明書、住民基本台帳カード(写真付き)、日本国パスポート(所持人記入欄のない2020年2月以降発行のものは不可)、住民票の写し、各種健康保険証、印鑑証明書

3,口座開設完了通知を受け取る

必要書類をすべて提出し、証券会社の審査が完了すると口座開設完了通知が届く。口座開設までには、ネット完結の申込方法であれば最短申込当日、郵送が必要になる方法では数日〜1週間程度かかる。

証券総合口座開設所要日数の目安
証券会社 所要日数の目安 公式サイト
オンライン 郵送
SBI証券 最短1〜3営業日 10日程度 公式サイト
楽天証券 最短翌営業日〜(スマホ) 約5営業日後 公式サイト
マネックス証券 2〜3営業日程度 1週間〜10日程度 公式サイト
auカブコム証券 最短翌営業日〜(スマホ) 約4営業日〜 公式サイト
松井証券 最短当日(eKYC)
最短3日(画像アップロード)
最短1週間 公式サイト
SBI証券楽天証券マネックス証券auカブコム証券松井証券のホームページをもとに作成(2023年12月1日現在)

SBI証券の場合、ネット申込であればメールまたは郵送で、郵送申込であれば郵送で通知が届く。

【メール受取の場合】
メールで届く取引パスワード設定ページのURLにアクセスし、任意の取引パスワードを設定する。
【郵送受取の場合】
登録した住所に取引パスワードが記載された郵送物が届く。自分で任意のパスワードに変更することも可能だ。

4,初期設定をして資金を入金する

口座開設完了後、初期設定(取引にあたり必要な情報の登録)を行う。

SBI証券の初期設定では、口座開設申込完了時に発行されたユーザーネームとログインパスワードでマイページにログイン後、以下のような情報を登録する。

【初期設定で登録する項目】
・連絡先
・職業・勤務先について
・世帯主について
・振込先金融機関口座
・手数料プラン
・投資に関する質問

初期設定完了後から取引が可能になる。投資に必要な資金を証券会社所定の方法で証券口座に入金しよう。

SBI証券の場合、次の5つの入金方法がある。

・即時入金……インターネット上で自分の銀行口座からSBI証券の証券総合口座へ入金する方法
・SBIハイブリッド預金……住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金残高をSBI証券での買付代金に充当する方法
・リアルタイム入金……提携金融機関から即時にオンライン入金する方法
・銀行振込……口座を持っている銀行の窓口やATMなどから専用振込口座へ入金する方法
・振替入金(ゆうちょ銀行)……インターネット上で自分のゆうちょ銀行口座からSBI証券の証券総合口座へ入金する方法

証券会社によっては投資信託の積立投資にクレジットカード決済を利用でき、カードのポイントが付く。SBI証券では、投信積立に三井住友カードが利用可能だ。このほか、TポイントやPontaポイントなど、ポイントを使って投資できる証券会社もある。

クレカ投信積立・ポイント投資
証券会社 クレカ投信積立 ポイント投資 公式サイト
SBI証券
三井住友カード

Tポイント・Vポイント・Pontaポイント
(投資信託・国内株式 ※1)
公式サイト
楽天証券
楽天カード

楽天ポイント
(投資信託・国内株式・米国株式・バイナリーオプション)
公式サイト
マネックス証券
マネックスカード

マネックスポイント
(投資信託・暗号資産)
公式サイト
auカブコム証券
au PAYカード

Pontaポイント
(投資信託・単元未満株)
公式サイト
松井証券 ×
松井証券ポイント
(投資信託3銘柄)
公式サイト
SBI証券楽天証券マネックス証券auカブコム証券松井証券のホームページをもとに作成(2023年12月1日現在)
※1:Vポイントは投資信託のみ購入可能

5,商品を選んで注文する

投資資金を入金したら、投資したい商品、銘柄を選んで発注しよう。

個別株式の注文方法

個別株式の発注は、検索画面などから購入したい銘柄を選択し、市場、株数、価格(指値・成行・逆指値など)、注文期間、預かり区分(特定/一般/NISA)を指定して行う。

国内現物株式の注文画面(SBI証券の例)

ネット証券おすすめランキング
(画像=SBI証券より引用)
・指値(さしね)注文……希望する価格を指定して発注する方法
・成行(なりゆき)注文… …価格を指定せず発注する方法
・逆指値(ぎゃくさしね)注文……「指定した価格以上になったら買い」、あるいは「指定した価格以下になったら売り」とする注文方法

投資信託の注文方法

投資信託を発注するには、まず検索画面などから購入したい銘柄を選択し、その銘柄の目論見書を確認、同意する必要がある。

目論見書とは?
投資信託の説明書のようなもので、運用方針や投資対象、コスト、リスクなどが記載された書面。

目論見書の内容に同意したら、預かり区分(特定/一般/NISA)と、購入金額または購入口数を指定して発注する。SBI証券ではポイントを利用した買付も可能だ。

投資信託の注文画面(SBI証券の例)

ネット証券おすすめランキング
(画像=SBI証券より引用)

ネット証券でよくあるQ&A

ネット証券はどこがいい?
どのネット証券が適しているかは、投資したい商品や投資スタイルなどによって変わるため、一概にはいえない。まずはどこかのネット証券に口座を開設して投資を始めたいという人は、総合力の高い「SBI証券」を選べば大きな失敗はないだろう。
ネット証券の口座開設数の上位は?
ネット証券(ネット専業証券)の口座開設数の上位3社は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券だ。

<ネット証券口座開設数上位3社(2023年9月末現在)>
・SBI証券……1,106.3万口座
(SBIグループ(SBI証券、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIO)の合計)
・楽天証券……968.0万口座
・マネックス証券……223.6万口座
国内株式投資におすすめのネット証券は?
国内株式に投資するならSBI証券がおすすめだ。SBI証券なら国内4市場(東証・名証・福証・札証)に上場する銘柄に投資でき、一定の条件を満たせば取引手数料が無料になる。1株単位で取引できる単元未満株取引にも対応しており、取引手数料は無条件で無料だ。
証券会社の資産ランキングは?
ネット証券(ネット専業証券)の預かり資産額上位3社は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券だ。

<ネット証券預かり資産額上位3社(2023年9月末)>
・SBI証券……32.0兆円(SBIハイブリッド預金残高3.1兆円を含む)
・楽天証券……23.2兆円
・マネックス証券……7.0兆円
ネット証券の業績ランキングは?
ネット証券(ネット専業証券)の業績(営業収益)上位3社(2022年度)は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券だ。

<ネット証券営業収益上位3社>
・SBI証券……1,751億円(2023年3月期)
・楽天証券……905億円(2022年12月期)
・マネックス証券……310億円(2023年3月期)
出典:SBI証券楽天証券マネックス証券
ネット証券で株の取引を始めるには何をすればいい?
株の取引を始めるためには、まずは証券口座の開設が必要になる。ネット証券では、次の3つのステップを踏むことで口座開設が可能だ。
①フォームへの必要事項入力
②本人確認書類のアップロード
③証券会社から送付されたIDとパスワードでログイン
口座開設や口座維持に手数料はかかる?
本記事で紹介しているネット証券では、口座開設費、口座維持手数料はすべて無料だ。
口座開設には申し込みからどれくらいの日数がかかる?
最短で当日に証券口座の開設が完了する。ただし、証券口座開設に要する時間は証券会社によって異なるので注意が必要だ。目安として、口座開設完了通知と口座番号がメールで届くところでは最短で申し込み当日、郵送で届くところでは申し込みから4営業日~1週間程度である。
証券口座を開設するときの「特定口座(源泉徴収あり)」「特定口座(源泉徴収なし)」「一般口座」はどう違う?
「特定口座」では確定申告に必要な「年間取引報告書」を証券会社が作成してくれるのに対して、「一般口座」ではこの書類を自分で作成する必要がある。

また、「源泉徴収あり」の特定口座を選ぶと、証券会社が代わりに税金を納めてくれるので、投資家本人が確定申告をする必要がない。

そのため、証券口座開設が初めての人は「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶのが無難だろう。
複数の証券会社で口座を作ることはできる?
複数の証券会社で口座を作ることは可能だ。ただし、1つの証券会社で作れる証券口座は一人一つまでだ。
ネット証券で日経平均を買うことはできる?
「日経平均」という商品があるわけではないので、日経平均自体を購入することはできない。その代わり、日経平均に連動するETF(上場投資信託)や投資信託を購入でき、「日経平均」を買ったのと同じような投資成果が期待できる。
ネット証券で買えない株はある?
利用する証券会社で取り扱っていない株は買えない。たとえば同じ日本株でも、SBI証券では福岡証券取引所(福証)や札幌証券取引所(札証)に上場している銘柄を買えるが、楽天証券では買えない。PayPay証券で買える銘柄は、東京証券取引所(東証)に上場する銘柄のごく一部だ。
ネット証券のセキュリティは安全か?
セキュリティを高めるために通常SSL/TLSというインターネットの暗号化技術を用いている。また、証券会社ごとに独自の最新技術を用いた対策を行っているので、安心して株取引ができるだろう。
ネット証券会社が倒産したら、購入した株や投資信託、預けているお金はどうなる?
倒産しても投資家の資産は保護される。証券口座に預けているお金や株式、投資信託は、証券会社の資産とは明確に区別され、証券保管振替機構や信託銀行によって管理されているためだ。
ネット証券と総合証券会社はどう違う?
大きな違いは、サポート体制と取引スタイルの2つだ。総合証券会社でのサポートは店舗や訪問での対面のアドバイスが中心だが、ネット証券ではインターネットで各社が個別の銘柄分析や関連ニュースの配信などのサポートを行っている。

総合証券会社では基本的に店舗や電話での注文になるのに対して、ネット証券では24時間いつでもインターネット経由で注文を行える違いがある。取引の手数料も圧倒的に安いので、株式取引がはじめての人にはネット証券が向いている。
信頼度の高い証券会社は?
信頼度の評価は難しいが、債券発行体格付機関による長期発行体格付を参考にすると、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBC日興証券など、メガバンク傘下の証券会社の格付が最も高く、信頼度(安全性)は高いといえる(2023年9月末現在)。
株を買うならどこのアプリがいい?
使いやすさと機能性では、楽天証券の「iSPEED」や、SBI証券の「SBI証券 株アプリ」「SBI証券 米国株アプリ」がおすすめだ。楽天証券では、日本株と米国株を1つのアプリで取引できる。一方、SBI証券では日本株と米国株でそれぞれアプリが分かれている。
日本の3大証券会社は?
預かり資産残高ベースでは、野村證券(134.4兆円)、大和証券(82.3兆円)、SMBC日興証券(75.7兆円)の3社だ(2023年9月末現在)。
出典:野村證券大和証券SMBC日興証券

ネット証券に限ると、SBI証券(32.0兆円、SBIハイブリッド預金残高3.2兆円を含む)、楽天証券(23.2兆円)、マネックス証券(7.0兆円)の3社となる(2023年9月末現在)。
出典:SBI証券
日本の5大証券会社は?
預かり資産残高ベースでは、野村證券(134.4兆円)、大和証券(82.3兆円)、SMBC日興証券(75.7兆円)、みずほ証券(55.0兆円)、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(49.9兆円)の5社だ(2023年9月末現在)。
出典:野村證券大和証券SMBC日興証券みずほ証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券

ネット証券に限ると、SBI証券(32.0兆円、SBIハイブリッド預金残高3.2兆円を含む)、楽天証券(23.2兆円)、マネックス証券(7.0兆円)、松井証券(3.7兆円)、auカブコム証券(3.3兆円)の5社となる(2023年9月末現在)。
出典:SBI証券
SBI証券が潰れたらどうなる?
SBI証券が潰れても、預けている資産は分別管理されているため原則すべて戻ってくる。

ただし、貸株サービスを利用して預けている株など、分別管理の対象でない資産は、SBI証券が潰れると戻ってこない可能性がある。投資者保護基金の補償も受けられない。このリスクがあることはよく理解しておこう。

コメントいただいた専門家

竹国弘樹

竹国弘樹

CFP®、ファイナンシャル・プランナー

名古屋大学工学部機械航空工学科卒業。証券会社、保険代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。より多くの方がお金について自ら考え行動できるよう、家計改善や住宅購入、資産形成、相続など、お金に関するコンサルティング、大手金融機関や各種メディアでの執筆・監修を行う。RAPPORT Consulting Office 代表。
■保有資格
1級ファイナンシャルプランニング技能士
CFP®
一種証券外務員
サウナ・スパプロフェッショナル
公式サイト https://www.rapportco.com