旅行好きな人に人気の株主優待銘柄と言えば、ANAホールディングス <9202> と日本航空(JAL) <9201> 。今回は、ANAとJALのどちらがお得かについて探っていこう。両社の株主優待を受けるために必要な投資額や株主優待の内容、両社の株主優待の違いなども含めて解説する。
- ANAもJALも国内線の運賃割引が株主優待の主体
- 「ANAグループ優待券」の株主優待サービスはバラエティに富んでいる
- ANAでは「株主様専用サイト」が用意されている
- JALでは趣向を凝らした「株主特別企画」が用意されている
- JALの「海外・国内ツアー割引券」は大人数の旅行でも参加者全員が割引対象
- ANAもJALも所有株数に応じた発行枚数基準に違いがある
- 100株だけでも株主優待を満喫したい人は「ANA」がおすすめ
- 年に数回は家族や友人と旅行に行きたい人は「JAL」がおすすめ
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1,ANAとJALの株主優待を獲得する方法 株価と最低投資額、購入方法は?

株の購入に必要な最低投資額(取引手数料と消費税を除く)は以下のとおりだ。株価は、2021年8月27日終値を採用した。
銘柄 | コード | 株価 | 最低投資額 |
---|---|---|---|
ANAホールディングス | 9202 | 2,653円 | 26万5,300円 |
日本航空(JAL) | 9201 | 2,364円 | 23万6400円 |
2021年9月、2022年3月の権利付最終日と権利確定日、株主優待番号発送日は以下のとおりだ。
権利付最終日 | 2021年9月28日(火) | 2022年3月29日(火) |
---|---|---|
権利確定日 | 2021年9月30日(木) | 2022年3月31日(木) |
株主優待番号等発送日 | 11月中旬 | 5月中旬 |

ANA、JALともに、最低投資額は25万円前後です。普段使う航空会社を特に決めておらず、株主優待目当てで購入する場合はどちらに投資するか迷うかもしれません。
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2,ANAとJALの株主優待を徹底比較 両社とも国内線運賃の割引がメイン

ANAとJALの株主優待比較表(2021年8月1日現在)
株主優待内容 | ANAホールディングス | 日本航空(JAL) | ||
---|---|---|---|---|
国内線搭乗優待 | 株主優待番号 ご案内書 |
国内線株主優待割引運賃 (ANA FLEX Dの 50%割引) ・株主優待番号1つにつき 割引運賃1件 ・ご案内書は保有株数に 応じた枚数を発行 ・プレミアムクラスへの 変更も可能 |
株主割引券 | 国内線普通席運賃の 50%割引 ・割引券1枚で1名分 ・保有株数に応じた枚数を発行 ・クラスJまたは ファーストクラスへの 変更も可能 |
マイル積算率 | ・区間基本マイルの75% ・プレミアム株主優待 割引運賃は125% |
・区間基本マイルの75% ・クラスJは85% ・ファーストクラスは125% |
||
グループ内 ホテル、 提携ホテル優待 |
ANA グループ 優待券一冊 (優待クーポン18枚) |
・提携ホテル室料 20%割引 ・ホテル飲食費 10%割引 |
― | |
パッケージツアー 割引 |
対象の海外・国内ツアー商品 5%~7%割引 (1枚で5人まで) |
海外・国内ツアー 割引券 |
・対象の海外ツアー 7%割引×2枚 ・対象の国内ツアー 7%割引×2枚 ・1枚で株主含む参加者 全員割引 (100~199株保有は 5月のみ発行、200株以上 保有は5月と11月発行) |
|
空港内売店での 買い物割引 |
空港内売店または 免税店での買物 10%割引×5枚 |
― | ||
ゴルフ料金割引 | ・「武蔵の杜カントリークラブ」 ゴルフプレー 優待券×4枚 ・「早来カントリー倶楽部」 ゴルフプレー 優待券×3枚 ※1枚で4名まで 利用可能 |
― | ||
通信販売 | 株主限定通信販売 | ― | ||
その他の株主 サービス |
「株主様専用サイト」 ・機体工場見学 ・ANAカレンダー ・株主特別価格による通信販売 |
「株主特別企画」 ・客室サービス訓練見学会 ・JAL工場見学「SKY MUSEUM」 |
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3,ANAの株主優待の2つの特徴 豊富な優待内容、専用サイトの設置

国内線搭乗割引サービス(50%割引)以外の、ANAの株主優待の主な特徴は2つだ。
ANAの株主優待の特徴1,「ANAグループ優待券」の優待内容がバラエティに富んでいる
「ANAグループ優待券」で利用できる株主優待サービスは、ANAグループが手掛けるさまざまな事業に紐付いており、バラエティに富んでいる。
・対象のANAパッケージツアー料金の5%割引
・空港内売店あるいは免税店での買物代金10%割引
・対象ゴルフコースでの優待料金利用
・株主限定の通信販売
ANAの株主優待の特徴2,「株主様専用サイト」が用意されている
3月末と9月末に100株以上の株式を保有している株主は、固有の株主番号でログインする「株主様専用サイト」を利用できる。
「株主様専用サイト」では、株主優待情報が提供されるだけでなく、人気のあるANA機体工場見学(コロナの影響により当面休止中)の申し込みができたり、ANAカレンダーのタイプを選べたりします。

他にもANA優待旅行商品の申し込みができたり、厳選された通信販売商品を株主特別価格で購入できたりします。株主でなければログインできないサイトには特別感を感じるでしょう。
4,JALの株主優待の2つの特徴 何人でも割引になる優待、特別企画展

国内線搭乗割引サービス(50%割引)以外の、JALの株主優待の特徴は2つだ。
JALの株主優待の特徴1,「海外・国内ツアー割引券」は大人数の旅行でも参加者全員が割引対象
JALの「海外・国内ツアー割引券」は、保有株数によって配布枚数がことなる。
・海外ツアー割引券2枚と国内ツアー割引券2枚
・それぞれ海外ツアー割引券2枚と国内ツアー割引券2枚の計8枚

一般的な割引券だと1枚で利用できる人数には制限があるので、参加者全員が割引対象になるJALの優待サービスは魅力的です。
JALの株主優待の特徴2,趣向を凝らした「株主特別企画」
株主向けの特別企画として、例年100株以上を保有する株主を対象に、企画Aと企画Bが用意されている。
・企画Bが「JAL工場見学」
企画Aの抽選応募資格は、株主とその同伴者が1名(高校生以上)。1回の定員が20名という狭き門(企画Bは各回70名)だが、なかなか体験できない客室サービス訓練を見学できるのは、話題性もあり興味深い内容となっている。
上期、下期、あるいは年度によって、企画Aの内容は変わる可能性がある。
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5,ANAとJALの株主優待の違いは? チェックすべきは搭乗運賃割引券の発行枚数基準

1年間で受け取れる搭乗運賃割引券
保有枚数 | ANA | JAL |
---|---|---|
100株 | 2枚 | 1枚 |
200株 | 4枚 | 2枚 |
300株 | 6枚 | 3枚(3年保有で5枚) |
1,000株 | 14枚 | 10枚(3年保有で14枚) |
上表のとおり、同じ保有株数ならANAのほうが受け取れる枚数は多い。ただし、JALでは3年以上の長期保有株主に対して株主割引券を追加発行している。300株保有する3年以上の株主には2枚、1,000株保有する株主には4枚が追加される。

2021年6月30日現在、東京-札幌間の普通席運賃は4万円程度。株主優待で50%割引になっても安いとは言えないので、余裕資金で購入できる株数と、両社から発行される割引券の枚数との兼ね合いで、どちらが自分にとってお得かを見極めましょう。
6,投資タイプ別!ANAとJAL、株主優待がお得なのはどちら?

ANAとJALの株主優待について説明してきたが、株主優待の柱である国内線普通席搭乗券運賃の割引率は同じなので、どちらがいいか迷うこともあるだろう。

そんなときは、自分ライフスタイルに合った株主優待が用意されている銘柄を選択するといいでしょう。
100株だけでも株主優待を満喫したい人は「ANA」がお得
100株保有の場合を見ると、ANAは「株主優待番号ご案内書」と「ANAグループ優待券」を年2回受け取ることができるのに対して、JALでは「株主割引券」と「海外・国内ツアー割引券」が発行されるのは年1回のみだ。

ANAなら、割引運賃を年2回しか利用できなくても、大株主と同じように株主1人につき1冊ずつANAグループ優待券が発行されます。これを使って、さまざまなANAのサービスを安く利用できるメリットは大きいでしょう。
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7,株主優待を目的としたANAやJALへの投資は意味があるのか?

ANAやJALは、どちらも値がさ株と呼ばれる株価の高い銘柄だ。単元株でも最低投資額は25万円前後になるため、株式投資初心者には敷居が高いかもしれない。
しかし両社とも国内線の搭乗割引サービスやツアーの割引など株主優待が充実しているので、ANAまたはJALの株式を購入することは、初心者であっても検討に値するだろう。
お盆や正月、ゴールデンウィークなどの繁忙期は株主優待用の座席数が制限され、予約時期によっては完売することもある。その点に気をつければ、どちらも株主優待のメリットを大いに活かせる銘柄と言えるだろう。
ANAとJALの株主優待についてよくある5つのQ&A
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2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。
■保有資格
証券外務員一種、二種
投資診断士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者
2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。
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