ジュニアNISAは、子どもの将来に向けた長期投資の支援を目的に2016年にスタートした税制優遇制度だ。証券会社の未成年口座と同じように、子供名義の専用口座を開設することで利用できる。同制度は2023年末に廃止される予定で、以降は新規の投資ができなくなるのだが、終了後はこれまで払い出しに課されていた制限が撤廃されるため、今ジュニアNISAへ駆け込み加入する人が増加している。

目次

  1. 1,ジュニアNISAとは?駆け込み加入、口座開設はまだ間に合う?
  2. 2,ジュニアNISAは2024年以降どうなる?代替制度は?
  3. 3,ジュニアNISAと未成年口座の違いは?併用はできる?
  4. 4,ジュニアNISAとNISA(一般NISA)、つみたてNISA(積立NISA)の違いは?
  5. 5,ジュニアNISAの始め方
  6. 6,ジュニアNISAにおすすめの証券会社3選
  7. ジュニアNISAの廃止についてよくある5つのQ&A

1,ジュニアNISAとは?駆け込み加入、口座開設はまだ間に合う?

(画像=編集部作成)

そもそもジュニアNISAとはどのような制度なのか確認しておこう。

ジュニアNISAとは?

(出典:金融庁HP)
ジュニアNISAとは?
ジュニアNISAは、未成年者を対象とした「少額投資非課税制度」。子や孫の将来に向けた長期投資の支援を目的とした制度であり、親や祖父母などが子や孫に資金を贈与し、運用管理人として子や孫に代わって管理・運用を行う仕組み。

ジュニアNISAの概要

対象者
(口座開設者)
日本に住む0歳〜19歳の人
※口座開設年の1月1日時点の年齢
※成人年齢引き下げに伴い、
2023年1月1日以降の開設は0歳〜17歳
対象商品 上場株式、ETF(上場投資信託)、
上場REIT(不動産投資信託)、
外国上場株式、公募株式投資信託など
※国債、社債、公社債投資信託などは対象外
非課税対象 株式・投資信託等への投資から
得られる配当金・分配金、譲渡益
口座開設可能数 1人1口座
非課税投資枠 新規投資額で年間最大80万円まで
※未使用分の翌年以降への繰越不可
非課税期間 最長5年間
投資(口座開設)
可能期間
2016年〜2023年
運用管理者
(代理運用者)
口座管理者本人の2親等以内の親族
(両親・祖父母など)
払い出し 18歳(3月末時点で18歳である前年の12月31日)までは
払い出し制限あり(原則払い出し不可)
※2024年以降はいつでも払い出しが可能になる
出所:金融庁HPを基に筆者作成、2021年9月18日時点


ジュニアNISAのメリット

ジュニアNISAのメリット
  • 年間80万円まで非課税で運用できる
  • 非課税期間終了後はロールオーバーにより20歳になるまで非課税で保有できる
金融商品の運用益には通常20%(復興特別所得税を含め20.315%)の税金がかかりますが、ジュニアNISA口座で購入した商品の運用益は、最長5年間非課税になります。

非課税対象はジュニアNISA口座で購入した年間80万円までの商品の運用益だ。

たとえば2021年にジュニアNISA口座を開設した場合、制度が終了する2023年までに3年分、最大で240万円まで非課税枠を利用できます。

2024年以降に5年間の非課税期間が終了する商品は、継続特別勘定に移す「ロールオーバー」により、口座開設者本人が20歳になるまで非課税で保有し続けられます。

継続特別勘定は保有専用の口座で、保有する商品の売却はできますが、新規の購入はできません。

ロールオーバーの手続きは「ロールオーバー依頼書(未成年者口座非課税口座間移管依頼書)」を、ジュニアNISA口座を開設している金融機関に提出するだけだ。

ロールオーバーの手続きをしないまま非課税期間が終了すると、非課税口座で保有する商品は課税ジュニアNISA口座に自動的に移され、それ以降は非課税措置を受けられなくなります。

ジュニアNISAのデメリット・注意点

ジュニアNISAのデメリット・注意点
  • 口座開設者が18歳になるまで原則として資金を引き出せない(※2023年まで)
  • 資金を払い出すためにはジュニアNISA口座の廃止が必要
ジュニアNISAで購入した商品はいつでも売却できますが、売却代金はジュニアNISA口座内の払い出し制限付き課税口座(課税ジュニアNISA口座)に移され、口座開設者が18歳になるまで、原則ジュニアNISA口座からは引き出せません。

課税ジュニアNISA口座内で商品を購入したり、課税ジュニアNISA口座の資金を使って非課税口座で商品を購入(再投資)したりといったことは可能です。

(出典:金融庁HP)

現行の制度では、18歳までに災害等のやむを得ない事情以外で払い出しを行うと、それまでにジュニアNISA口座内で生じたすべての利益に対して、さかのぼって課税されるペナルティを受ける。

2024年以降は、18歳までに払い出した場合すべての利益に課税されるルールが変更され、ペナルティなくいつでも払い出せるようになります。

ただし、ジュニアNISA口座からの払い出しにはジュニアNISA口座の廃止が必要で、口座内の商品や現金がすべて払い出される。

ジュニアNISA口座を残したままで、口座内の商品を一部売却してその代金を引き出したり、口座内で受け取った配当だけを引き出したりはできないので注意が必要です。

ジュニアNISA口座廃止後は、当然ながら非課税措置は受けられなくなります。

ジュニアNISAの新規口座開設はまだ間に合う?

ジュニアNISAの投資可能期間である2023年12月31日までは新規口座開設が可能です。

ジュニアNISAの年間の非課税投資枠は80万円と決まっています。なるべく多く非課税枠を確保するため、口座を開設するなら早いほうがよいでしょう。口座開設にかかる期間(通常2〜4週間程度)や、投資する商品を検討する期間も考慮しておきましょう。

出典:日本証券業協会『ジュニアNISA』楽天証券『ジュニアNISA開設』野村證券『ジュニアNISA口座開設』

2,ジュニアNISAは2024年以降どうなる?代替制度は?

(画像=編集部作成)

ジュニアNISAは制度ができた当初の予定通り、2023年末をもって新規の口座開設・投資ができなくなり、制度は終了する。

20歳以上(2023年以降、18歳以上)を対象とした一般NISAやつみたてNISAは新規投資期間の延長が決まっています。

ジュニアNISAはなぜ廃止される?

ジュニアNISAでは、18歳までに資金を引き出すと非課税メリットがなくなってしまいます。

ジュニアNISAは長期運用で大学進学資金などを用意するには適した制度だが、いつでも資金を自由に引き出せる一般NISAやつみたてNISAに比べ、使い勝手はあまりよくない。

そのためかジュニアNISAの利用は思うように進まず、口座開設数が伸び悩んだことから、制度開始からわずか4年、2019年末時点で廃止が決まりました。

ジュニアNISA制度廃止に伴い、18歳以前の払い出し制限撤廃が発表されると、新規口座開設数は急増しました。

ジュニアNISAの口座数は、2019年末の35万3,677口座から、2020年末には45万4,453口座まで、約10万口座増加し、増加数は実に前年比の2.5倍である。

長期投資を後押しするため払い出しに制限を設けていたジュニアNISAが、制限の撤廃によって最後に利用者を増やしたというのは皮肉な話です。

ジュニアNISAが終わるとどうなる?代替制度は?

ジュニアNISAは、2023年末をもって新規の口座開設、投資ができなくなります。ジュニアNISAに代わる制度は用意されていません。

2023年末までに開設した口座や購入した商品については、2024年以降も、口座開設者が20歳(2023年以降、18歳)に達するか、払い出しによって口座が廃止されるまで引き続き保有が可能だ。

3,ジュニアNISAと未成年口座の違いは?併用はできる?

(画像=編集部作成)

未成年者が開設できる証券口座には、ジュニアNISA口座のほか「未成年口座」がある。

証券会社の未成年口座とは?
未成年口座とは、「未成年の未婚者」を対象とした証券総合口座(総合取引口座)のことだ。0歳から口座開設ができるので、産まれた赤ちゃんのために口座を開設し、こつこつと子どもや孫のために資産形成ができる。
未成年口座開設には、親権者が先に証券会社に口座を開設しておく必要があり、親権者による署名・捺印などの各種手続きを経て、晴れて未成年口座が開設されます。

未成年口座のIDやパスワードは、登録親権者へ通知され、取引や資産の管理は口座名義人である未成年者に代わって、親権者が行う。

未成年口座の「取引主体」は、未成年者の年齢によって異なる。

取引主体とは?

実際に未成年口座で発注などをおこなう人物のこと。

たとえばネット証券大手のSBI証券では、未成年者が満15歳未満ならば、取引主体は「親権者もしくは未成年後見人」、満15歳以上ならば「未成年本人または親権者」としています。楽天証券は「未成年者が満15歳以上の場合は、未成年本人が取引することも可能」としています。

出典:SBI 証券楽天証券

未成年口座名義人が20歳を迎えた場合や、婚姻した場合は成人とみなされるので、成人用の証券口座に移行する。

親権者等が子供の名義で開設できる口座のうち、普通の証券口座のように使えるものが未成年口座、ジュニアNISAに利用できる代わりに払い出しなどに制限が課されるものがジュニアNISA口座です。

未成年口座とジュニアNISAとの併用は可能?

未成年口座とジュニアNISA口座は併用が可能です。
証券会社によっては、「未成年口座が開設されている」ことがジュニアNISA口座の開設条件になっています。この場合、未成年口座が開設されていなければ、同時に開設しなければなりません。

出典:楽天証券

4,ジュニアNISAとNISA(一般NISA)、つみたてNISA(積立NISA)の違いは?

(画像=編集部作成)
非課税口座としては、ジュニアNISAのほか、20歳以上の成人を対象とした「一般NISA」と「つみたてNISA」がある。

それぞれどのような違いがあるのか、整理しておこう。

一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの比較(2023年までの制度内容)

一般NISA つみたてNISA ジュニアNISA
利用可能年齢
(口座開設年の
1月1日現在の年齢)
20歳以上 20歳以上 0歳〜19歳
非課税期間 最長5年間
※ロールオーバーにより
最長10年間
最長20年間 最長5年間
非課税投資枠
(年間投資額)
120万円 40万円 80万円
非課税対象 株式・投資信託等から
得られる配当金・
分配金、譲渡益
一定の投資信託への
投資から得られる
分配金、譲渡益
株式・投資信託等から
得られる配当金・
分配金、譲渡益
投資対象商品 上場株式、ETF、上場REIT、
外国上場株式、
公募株式投資信託など
長期の積立・分散投資
に適した一定の
投資信託
上場株式、ETF、
上場REIT、
外国上場株式、
公募株式投資信託など
投資(口座開設)
可能期間
2023年まで
※2028年まで延長決定
2037年まで
※2042年まで延長決定
2023年まで
※制度廃止が決定
管理・運用者 本人 本人 登録親権者(原則)
買付方法 通常買付、積立買付 積立買付のみ 通常買付、積立買付
購入手数料 金融機関による なし 金融機関による
口座からの引き出し いつでも可能 いつでも可能 原則18歳まで不可
保有可能口座数 1人1口座
※一般NISAとつみたてNISAのいずれか一方を選択
1人1口座
金融機関変更 年単位での変更が可能 原則不可
出所:金融庁HPより筆者作成

投資できる商品は金融機関によっても異なるので、金融機関の選択もポイントになります。

NISA(一般NISA)とつみたてNISA(積立NISA)は投資(口座開設)可能期間の5年延長が決定

2023年末をもって廃止されるジュニアNISAに対し、一般NISAとつみたてNISAの投資(口座開設)可能期間は5年間の延長が決定しています。

一般NISAは制度内容も変更され、2024年以降は「新・NISA(仮称)」として再スタートする。

新NISAのこれまでとの大きな違いは、2階建ての仕組みとなった点だ。

新NISAの2階部分の非課税枠を利用するには、原則1階部分の非課税枠で積立投資が必要になります。

新・NISAの概要

1階部分 2階部分
非課税枠
(年間投資上減額)
20万円 102万円
※2階部分の利用には、原則1階部分での積立投資が必要
非課税期間 5年間
※期間終了後は
つみたてNISAへ移行可能
5年間
投資(口座開設)可能期間 2028年まで
投資対象商品 長期の積立・分散投資に適した
一定の投資信託
(つみたてNISAと同様)
上場株式、公募株式投資信託等
※レバレッジを効かせている投資信託、
整理・監理銘柄に該当する上場株式は対象外


1階部分が設けられた理由は、より多くの人に積立・分散投資を経験してもらうことにある。

そのため、2024年以前からNISA口座を開設していた人や投資経験者が、2階部分の非課税枠を使って上場株式のみに投資する場合に限り、1階部分で積立投資をしなくてもよい。

5,ジュニアNISAの始め方

(画像=編集部作成)
ジュニアNISAを始めるには、金融機関での口座開設が必要です。

口座開設までの手続きの流れを確認しておこう。

ジュニアNISAの始め方1,金融機関を選ぶ

ジュニアNISAは証券会社のほか、銀行、郵便局、農協、投信会社などさまざまな金融機関で取り扱っている。

ジュニアNISA口座は、1人1口座と決まっているため、複数の金融機関で口座を開設することはできない。

ジュニアNISA口座開設金融機関の変更も、口座を廃止しなければ不可能で、口座を廃止すると過去の利益までさかのぼって課税されてしまいます。

大切な子どものお金を扱う金融機関ですから、慎重に選びましょう。

ジュニアNISAで投資できる商品は利用する金融機関によって異なり、株式に投資できるのは証券会社に限られます。

ジュニアNISAで株式に投資する可能性が少しでもあるなら、証券会社で口座を開設したほうがいいでしょう。証券会社選びのポイントについては後ほど解説します。

ジュニアNISAの始め方2,口座開設申し込み

ジュニアNISAの口座を開設する金融機関が決まったら、その金融機関に口座開設を申し込む。

手続きは口座名義人となる未成年者の親権者等が行い、次のような流れで進めていく。

<ジュニアNISA口座開設の流れ>
1.金融機関にジュニアNISA口座開設書類を請求
2.金融機関に必要書類を提出
(ジュニアNISA申請書、マイナンバー確認書類、本人確認書類)
3.金融機関が税務署にジュニアNISA口座開設申請
(税務署が申請を確認)
4.金融機関から申請結果の連絡
5.ジュニアNISA口座開設完了

ジュニアNISA口座では、口座開設者となる未成年の親権者(父母・未成年後見人)から1人を「登録親権者」に指定し、登録親権者がジュニアNISA口座でも取引・管理を行う。

登録親権者の口座や未成年口座が必要で未開設の場合は、事前または同時に口座開設を行う必要があります。

税務署による確認では、他の金融機関でジュニアNISA口座が重複して開設されていないかチェックされる。

税務署による確認には1〜2週間程度、場合によってはそれ以上かかるため、余裕をもって申し込むようにしましょう。

Q
A
誤って複数の金融機関にジュニアNISAの口座開設を申し込んでしまった場合はどうなる?
税務署に先に申請が届いた金融機関で口座開設が承認(未成年者非課税適用確認書が交付)され、その後に届いた金融機関からの申請は承認されません。未成年者非課税適用確認書の交付を行わない旨の通知書が交付されます。最後に申し込んだ金融機関に上書きされるわけではないため、注意が必要です。

もし口座開設を希望しない金融機関に申し込んでしまった場合は、すぐに申し込みの取り消しを申し出よう。

すでに税務署での処理が完了し、ジュニアNISA口座が開設されてしまうと、開設の取り消しはできない。

その場合、ジュニア口座を廃止して再度申し込むしかなく、かなり手間がかかってしまいます。

6,ジュニアNISAにおすすめの証券会社3選

(画像=編集部作成)

ジュニアNISAはどこで開設すればいいのか。口座を開設する証券会社選びのポイントと、おすすめの証券会社3社を紹介しよう。

SBI証券 楽天証券 マネックス証券
取扱商品
(ジュニアNISA対象)
国内現物株式
ETF、REIT
新規公開株(IPO)
84社※
×
48社※
単元未満株 ×
投資信託
2,586本

2,607本

1,205本
外国株式
9カ国
× ×
国内株式手数料 買付手数料 0円
※単元未満
株取引を除く
0円 0円
※単元未満
株取引を含む
売却手数料 0円
※単元未満
株取引を除く
0円 0円
※単元未満
株取引を除く
投資信託購入時手数料 0円 0円 0円
SBI証券楽天証券マネックス証券のホームページ等を基に筆者作成、2021年9月27日時点
※IPO取扱銘柄数は、2019年度のNISA投資可能枠で買付可能であった銘柄数


ジュニアNISA口座を開設する証券会社選びの3つのポイント

ジュニアNISA口座を開設する証券会社を選ぶポイントは、以下の3つだ。

  • 取扱商品のラインアップ
  • 手数料
  • 使い勝手のよさ

・ジュニアNISA口座の証券会社選びのポイント1……取扱商品のラインアップ

ジュニアNISAでどの商品に投資できるかは、証券会社ごとの違いが大きい。

ジュニアNISA口座を開設する証券会社選びでは、投資したい商品を取り扱っていることが第一条件だ。

ラインアップが充実した証券会社であれば、投資の選択肢はより広がります。

証券会社自体では取り扱いのある商品でも、ジュニアNISA口座では投資できないケースも多いため、必ず「ジュニアNISAの取扱商品」を確認して比較するようにしましょう。

・ジュニアNISA口座の証券会社選びのポイント2 ……手数料

売買にかかる手数料はなるべく安いに越したことはない。

ネット証券では、ジュニアNISA口座の手数料はほぼ横並びです。一部の商品を除いて手数料がかからない会社が多く、手数料の面では対面証券会社よりネット証券に優位性があります。

・ジュニアNISA口座の証券会社選びのポイント3……使い勝手のよさ

ジュニアNISA口座を開設するなら使い勝手のよさも重要なポイントだ。

ジュニアNISA口座での新規投資が終了する2023年以降も、継続特別勘定で商品を継続保有したり、未成年口座で投資したりと、長く利用できる証券会社を選びましょう。

取引のしやすさ、投資情報の充実度、相談のしやすさ、実際に取引や管理を行う親(登録親権者)が普段利用しているかどうかなど、何をもって使い勝手がよいとするかは、利用者によるところが大きい。

ジュニアNISAの取扱商品や手数料で候補を絞り込んだ後であれば、どの証券会社を選んでも大きな失敗はないでしょう。

ジュニアNISAにおすすめの証券会社1……SBI証券

ジュニアNISA口座を開設する証券会社として、まず候補としたいのがSBI証券だ。

SBI証券
取扱商品
(ジュニアNISA対象)
国内現物株式
ETF、REIT
新規公開株(IPO)
84社※
単元未満株
投資信託
2,586本
外国株式
9カ国
国内株式手数料 買付手数料 0円
※単元未満
株取引を除く
売却手数料 0円 ※単元未満
株取引を除く
投資信託購入時手数料 0円
SBI証券ホームページ等を基に筆者作成、2021年9月27日時点
※IPO取扱銘柄数は、2019年度のNISA投資可能枠で買付可能であった銘柄数


・SBI証券のジュニアNISAのメリット

SBI証券がジュニアNISAで取り扱う商品ラインアップの充実度は群を抜いている。

SBI証券のジュニアNISAのメリット
  • 米国をはじめ9カ国の外国株式に投資できる
  • IPO(新規公開株式)や単元未満株にも投資できる
  • 投資信託の取扱本数は2,500本以上
  • 国内株式売買手数料、海外ETF買付手数料が0円
人気の米国株をはじめ、ジュニアNISA口座で外国株式に投資できるのはSBI証券だけです。

・SBI証券のジュニアNISAのデメリット

店舗や営業担当者を持たないネット証券に共通していえるが、対面で相談ができない点をデメリットに感じる人もいるだろう。

取引に関する質問などは、チャットやメール、電話などでの対応となります。

投資に関しては、ファイナンシャルプランナーやIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)などに相談するのもひとつの方法です。

・SBI証券のジュニアNISAがおすすめの人

次のような人にはSBI証券をおすすめしたい。

SBI証券のジュニアNISAはこんな人におすすめ
  • 投資商品の選択肢を広げておきたい人
  • 外国株式に投資したい人
  • 手数料を抑えたい人
  • SBI証券に登録親権者自身の口座があり、普段の取引に利用している人

ジュニアNISAにおすすめの証券会社2……楽天証券

楽天証券 マネックス証券
取扱商品
(ジュニアNISA対象)
国内現物株式
ETF、REIT
新規公開株(IPO) ×
48社※
単元未満株 ×
投資信託
2,607本

1,205本
外国株式 × ×
国内株式手数料 買付手数料 0円 0円
※単元未満
株取引を含む
売却手数料 0円 0円
※単元未満
株取引を除く
投資信託購入時手数料 0円 0円
楽天証券ホームページ等を基に筆者作成、2021年9月27日時点


楽天証券は、SBI証券と並ぶ大手ネット証券だ。2021年5月に600万口座を達成し、急成長を続けている。
出典:楽天証券

・楽天証券のジュニアNISAのメリット

2021年9月時点で2,600本超の投資信託を取り扱い、業界トップを誇る。国内売買手数料は0円だ。

楽天証券のジュニアNISAのメリット
  • 投資信託の取扱本数は業界トップ水準の2,600本以上
  • 国内株式売買手数料が0円

・楽天証券のジュニアNISAのデメリット

楽天証券は、通常口座の取扱商品は充実しているが、ジュニアNISA口座で投資できる商品は、「国内株式」と「投資信託」に限られる。

外国株式やIPO銘柄、単元未満株取引などには対応していないため注意が必要です。

・楽天証券のジュニアNISAがおすすめの人

次のような人には楽天証券をおすすめしたい。

楽天証券のジュニアNISAはこんな人におすすめ
  • 国内株式と投資信託に投資する予定の人
  • 手数料を抑えたい人
  • 楽天証券に登録親権者自身の口座があり、普段の取引に利用している人

ジュニアNISAにおすすめの証券会社3……マネックス証券

マネックス証券
取扱商品
(ジュニアNISA対象)
国内現物株式
ETF、REIT
新規公開株(IPO)
48社※
単元未満株
投資信託
1,205本
外国株式 ×
国内株式手数料 買付手数料 0円
※単元未満
株取引を含む
売却手数料 0円
※単元未満
株取引を含む
投資信託購入時手数料 0円
マネックス証券のホームページ等を基に筆者作成、2021年9月27日時点


・マネックス証券のジュニアNISAのメリット

マネックス証券のジュニアNISA口座は、IPO株や単元未満株取引にも対応している。

国内株式売買手数料は0円、単元未満株取引の買付手数料が0円なのは主要ネット証券でマネックス証券だけだ。出典:マネックス証券

マネックス証券のジュニアNISAのメリット
  • IPO(新規公開株式)や単元未満株にも投資できる
  • 国内株式売買取引手数料が0円
  • 単元未満株取引の買付手数料0円

・マネックス証券のジュニアNISAのデメリット

マネックス証券は米国株取引に強みを持つ証券会社ですが、ジュニアNISA口座では米国株に投資できないので要注意です。

・マネックス証券のジュニアNISAがおすすめの人

次のような人にはマネックス証券をおすすめしたい。

マネックス証券のジュニアNISAはこんな人におすすめ
  • 国内株式と投資信託に投資する予定の人
  • IPO銘柄や単元未満株へも投資したい人
  • 手数料を抑えたい人
  • マネックス証券に登録親権者自身の口座があり、普段の取引に利用している人

ジュニアNISAの廃止についてよくある5つのQ&A

ジュニアNISAとは?
未成年者を対象とした「少額投資非課税制度」。子や孫の将来に向けた長期投資の支援を目的とした制度であり、親や祖父母などが子や孫に資金を贈与し、運用管理人として子や孫に代わって管理・運用を行う仕組みだ。

ジュニアNISAの終了日はいつ?
2023年12月31日。

開設済みのジュニアNISA口座は2024年以降どうなる?
2023年末までに開設した口座や購入した商品については、2024年以降も、口座開設者が20歳(2023年以降、18歳)に達するか、払い出しによって口座が廃止されるまで引き続き保有が可能だ。

ジュニアNISAとNISA、つみたてNISAの違いは?
子供の進学費用向けに、19歳までの人が加入可能なジュニアNISAと20歳以上が対象のNISA(一般NISA)は、どちらも株式・投資信託等から得られる配当金・分配金、譲渡益が非課税になる。非課税期間はどちらも5年間で、ロールオーバもできるが、ジュニアNISA は年間80万円まで、一般NISAは120万円までとなっている。つみたてNISA(積立NISA)は20歳以上が対象で、非課税期間が最長20年間、年間可能投資額は40万円だ。投資可能期間が長いが、積立投資以外は利用できず、ロールオーバーもない。なおジュニアNISAは原則18歳まで引き出し不可能だ。

ジュニアNISA口座の開設方法は?
手続きは口座名義人となる未成年者の親権者等が行い、金融機関にジュニアNISA口座開設書類を請求し、必要書類を提出する。あとは金融機関が税務署に口座開設を申請し、税務署が申請を許可すれば、口座開設完了だ

竹国弘城
名古屋大学工学部機械航空工学科卒業。証券会社、保険代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。
より多くの方がお金について自ら考え行動できるよう、家計改善や住宅購入、資産形成、相続など、お金に関するコンサルティング、大手金融機関や各種メディアでの執筆・監修を行う。RAPPORT Consulting Office代表。

■保有資格
1級ファイナンシャルプランニング技能士
CFP®︎
一種証券外務員
サウナ・スパプロフェッショナル
名古屋大学工学部機械航空工学科卒業。証券会社、保険代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。
より多くの方がお金について自ら考え行動できるよう、家計改善や住宅購入、資産形成、相続など、お金に関するコンサルティング、大手金融機関や各種メディアでの執筆・監修を行う。RAPPORT Consulting Office代表。

■保有資格
1級ファイナンシャルプランニング技能士
CFP®︎
一種証券外務員
サウナ・スパプロフェッショナル

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