楽天証券のメリットとデメリット SBI証券と比較

2018.12.26
INVESTMENT
(写真=Bro Crock/Shutterstock.com)
(写真=Bro Crock/Shutterstock.com)
ネット証券で人気の楽天証券。SBI証券と比較しても大きな違いが見つからず、どちらに口座を開設するか迷ってしまう人もいるのでは。今回はネット証券の中でも比較的人気の高い楽天証券の特徴とメリット・デメリットを紹介する。

楽天証券とSBI証券の違いを比較

楽天証券とSBI証券、どちらのネット証券で口座を開設するか決めかねているなら、もう一度両社の違いを洗い出してみるとよいだろう。どちらのネット証券が自分の望む投資スタイルに合っているか再考するのが近道だ。
 
楽天証券とSBI証券の特徴等比較一覧
  楽天証券 SBI証券
資本金 7,495百万円 48,323百万円
2018年3月期営業収益 55,884百万円 116,716百万円
現物国内株式取引手数料
(最低手数料/1約定)
50円(税抜) 50円(税抜)
取引開始までの日数 約1週間 約4営業日
口座開設数
(2018年3月31日時点)
261万549口座 426万1,420口座
IPO取扱銘柄数
(2017年度)
4社 75社
投資信託取扱本数
(内、ノーロード)
2,665本
(1,349本)
2,695本
(1,349本)
積立投資信託最低投資額 100円 100円
取扱外国株 6カ国 9カ国
トレーディングツール
(国内株)
PC「MARKET SPEEDⅡ」
スマホ「iSPEED」
PC「HYPER SBI」
スマホ「SBI証券 株」アプリ
銀行との連携 楽天銀行
「マネーブリッジ」
住信SBIネット銀行
「SBIハイブリッド預金」
ハイブリッド預金金利 0.10% 0.010%
無料の外部投資情報 日経テレコン21 ロイターニュース配信
ロボアドバイザー 楽ラップ ウェルスナビ
その他の特徴 ・楽天スーパーポイントが貯まる
・貯まったポイントで投資信託を購入できる
・カラフルで直感的な操作画面
・夜間取引ができる
・キャッシュバックキャンペーンが多い
・シンプルな操作画面

※上記比較表は、楽天証券とSBI証券のホームページを参照し、執筆者が作成した。

楽天証券の優位性はポイントバック

ネット証券の取引手数料が安いのは今や当たり前になっている。とりわけ2大ネット証券のSBI証券・楽天証券については手数料が常に拮抗しており、2018年12月21日時点では1約定あたりの現物株式最低手数料が50円、約定代金3,000万円超の最高手数料973円まで同じで優劣は付けられない。

こうした状況において、楽天証券の超割コースでは手数料の1パーセント分をポイントバックしている点が、お得な印象を持たせている。楽天カードを持っている人や、楽天スーパーポイントを貯めている人にとっては、株式を取り引きすることでポイントが貯められる楽天証券を選ぶメリットは大きいだろう。

楽天証券の優れたトレーディングツール「MARKET SPEED Ⅱ」

MARKET SPEED Ⅱは楽天証券のパソコン用トレーディングツールの最新版だ。現在は国内株式のみが対象で、Windows機しか使用できないが、抜群の操作性と圧倒的な情報量で投資家からの評価が高い。3カ月で2,500円の使用料がかかるが、初めての利用、楽天銀行のマネーブリッジを設定、預り金残高が30万円以上などの使用条件をクリアできれば無料で利用できる。

投資初心者であっても、今後積極的に株式投資を行いたい人や、さまざまな投資情報を分析して投資運用に活用したいと考える人なら、選択肢として残しておきたいトレーディングツールだ。

楽天銀行との連携や優遇預金金利に注目

楽天証券であれば楽天銀行、SBI証券であれば住託SBIネット銀行のように、どちらのネット証券にも資本関係のあるインターネット専業銀行があり、証券口座と銀行口座を連携させることができる。楽天では「マネーブリッジ」、SBIでは「ハイブリッド預金」と呼ばれるこのサービスによって、証券口座と銀行口座間を無料で資金移動できる、普通預金の金利が優遇される、または銀行の預金残高が証券口座の買付余力に反映されるといったサービスが可能になる。

中でも注目したいのは、楽天証券と楽天銀行でマネーブリッジを設定した場合の普通預金金利だ。大手銀行の普通預金金利が0.001パーセントであるところ、楽天銀行の普通預金優遇金利は100倍の0.1パーセントとなっている(2018年12月21日現在)。証券口座で今すぐ使う予定のない資金があれば、楽天銀行口座にスウィープして残高を少しでも増やしておくのもおすすめだ。

楽天証券で貯まったポイントは投資信託投資へ

楽天証券特有の仕組みはポイントプログラムだ。

手数料で「超割コース」を選択して大口優遇条件を達成すると、1回の約定代金10万円までは手数料無料になり、その上有料の場合も手数料の2パーセントのポイントが付与されるようになる。信用取引の手数料は無料だ。

貯まったポイントを楽天グループサイトで使用できるのはもちろんのこと、JALマイレージバンクに加算できたり、投資信託や投信積立の資金としても利用できたりする。こうした仕組みは、無理なくゲーム感覚でポイントを貯められて、投資信託への敷居も低くなるので、特に投資初心者にとって投資を身近に感じるきっかけ作りになるだろう。

IPO投資や外国株はSBI証券に軍配

手数料・取り扱う金融商品の種類の多さ・グループ銀行との口座連携など、楽天証券とSBI証券には類似点も多く、楽天証券特有のサービスや楽天証券で口座開設することによるメリットもたくさんある。ただし、IPO投資や外国株に興味がある人には、SBI証券のほうが魅力的に映るかもしれない。

SBI証券は2017年度においてIPO銘柄全79社中75社を取り扱っており業界第1位の実績がある。IPOの抽選に外れてもIPOチャレンジポイントプログラムで次回以降に当選確率が高くなる仕組みもある。対して、楽天ではここ数年IPOの引受にはあまり積極的ではなかったが、2018年度以降引受件数を増やす方針であることが伝えられている。

外国株取扱国数についても、楽天証券が6カ国であるのに対して、SBI証券はネット証券第1位の9カ国となっており、外国株に興味がある場合は、SBI証券を選ぶと選択肢が広がるかもしれない。

楽天証券には投資初心者に優しい仕組みが豊富

2018年3月31日時点の楽天証券口座開設者のうち、55.4パーセントが楽天会員である。このことから推測されるように、初めて証券会社に口座を開設するにあたって、楽天カード使用者や楽天スーパーポイント利用者には、ポイントプログラムが連携している楽天証券は身近で使い勝手がよい証券会社に感じるはずだ。それ以外にも、楽天証券では口座開設または商品ごとにポイントプレゼントなどのデビューキャンペーンに積極的である、または投資初心者にとってわかりやすい操作画面を採用しているなど、投資初心者に優しい証券会社だといえる。

より一層投資知識や分析能力が必要になる外国株や夜間取引などができるSBI証券での口座開設は、株式投資に慣れてからでも決して遅くはないだろう。

文・近藤真理(フリライター)
 

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