つみたてNISA(積立NISA)で初心者におすすめの商品は?リスク許容度別のポートフォリオやおすすめ金融機関も解説

2020.6.24
投資
(写真=Cozine/Shutterstock.com)
(写真=Cozine/Shutterstock.com)
つみたてNISA(積立NISA)は長期投資になるため、日中は働いているビジネスパーソンでも無理なくできる投資方法だ。つみたてNISAをこれから始める人におすすめの商品やポートフォリオの組み方、おすすめの金融機関を解説する。  

執筆・松本雄一


外資系コンピューター会社にてカスタマーサポート・開発・セキュリティ対策などを経験後に独立。自らの投資経験をもとに株式や投資信託などの投資情報を発信している。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。


目次
1.おすすめ商品を選ぶ3つのポイント
2.おすすめの投資信託10選
3.金融機関を選ぶときの3つのポイント
4.おすすめのネット証券5社
5.ポートフォリオを組むための5つのステップ
6.ポートフォリオをリスク許容度別に紹介
7.つみたてNISAの3つのメリット
8.つみたてNISAの5つの注意点
9.つみたてNISAの設定は定期的な見直しがおすすめ

1.つみたてNISA(積立NISA)のおすすめ商品を選ぶ3つのポイント

つみたてNISAの対象商品は、販売手数料や信託報酬などについて金融庁の要件をクリアしたものに厳選されており、初心者でも大きく失敗することが少ない。

つみたてNISAの商品は株式へ投資する投資信託が主体である。債券のみに投資する投資信託は含まれておらず、債券を投資対象に組み込むにはバランスファンドを選択する必要がある。

つみたてNISAの商品を選ぶには、以下の3つのポイントをチェックしよう。

ポイント1……信託報酬が低い

信託報酬は投資信託を保有している間にかかり続けるコストであるため、低いほうが望ましい。特に長期投資では、信託報酬のわずかな違いが将来の資産の大きな違いになることがある。

例えば、毎月3万円を20年間積立投資した場合に、信託報酬が0.1%と1.0%の2つの投資信託に投資した場合を比較する。2つの投資信託の利回りを5%とすると、実質利回りは信託報酬を引いた4.9%と4.0%になる。20年後の資産額は次のようになる。

実質利回り4.9%の場合:積立投資の結果1,204.1万円
実質利回り4.0%の場合:積立投資の結果1,091.5万円

この例のように、信託報酬0.9%分の違いで100万円以上の差が出ることが分かる。

金融機関ごとに取り扱っている投資信託の銘柄は異なるので、つみたてNISA口座を開設するときは信託報酬の安い銘柄を扱っているかどうかをチェックすることが大事だ。
 
つみたてNISA口座の取扱銘柄数比較表
ネット証券
会社名
取扱銘柄数
全銘柄 信託
報酬
0.5%
以下
信託
報酬
0.2%
以下
信託
報酬
0.1%
以下
1位
SBI証券 詳細はこちら
162 112 41 2
2位
楽天証券詳細はこちら
158 111 40 1
3位
松井証券詳細はこちら
152 105 39 1
4位
auカブコム証券詳細はこちら
150 100 33 0
※2020年6月25日時点

ポイント2……運用成績が良い

投資信託は運用成績が良いと基準価額が上昇し、運用成績が悪いと基準価額が下落する。投資信託を選ぶ際には過去の運用成績がいいものを選びたい。可能であれば3年以上の運用状況を確認し、中長期での運用成績がベンチマークになる指数(日経平均株価やダウ平均株価など)と比較して悪くないかを見ておきたい。

特にアクティブ型の投資信託は運用責任者(ファンドマネージャー)の手腕により成績が大きく上下することがある。こうしたアクティブ型でもベンチマークになる指数が設定され、ベンチマークとの比較が月次レポートなどに記載されるため、必ず確認しておきたい。

ポイント3……純資産総額が30億円以上で増加傾向にある

純資産総額とは、投資家により投資された資金の合計であり、投資信託の規模を表す。投資信託を安定して運用するには、ある程度の規模が必要であるため、純資産総額が大きい投資信託を選びたい。純資産総額のひとつの目安は30億円以上である。

また、純資産総額が減少傾向である場合、資金が流出してファンドの運営成績が悪くなる可能性がある。純資産総額が増加傾向であることも確認しておきたい。

2.つみたてNISA(積立NISA)で初心者におすすめの投資信託10選

つみたてNISAの対象商品は170本ほどある。そのなかから、上述の選び方のポイントを踏まえて投資初心者におすすめの投資信託(ファンド)を紹介する。

選定した投資信託はすべてインデックス型である。アクティブ型の選択には投資信託の設計やリスク、長期での運用成績を把握すべきであり、投資初心者はインデックス型から選択すべきとの考えからだ。

紹介する内容として「分類」「資産クラス」「信託報酬」の情報を記載する。「分類」は資産複合(バランスファンド)または株式を示す。「資産クラス」とは投資対象の資産(アセット)の分類であり、どの資産にどういった配分で組み込んでいるかを表している。

おすすめの投資信託はバランスファンド3つ、国内株式2つ、海外株式4つ(米国2、先進国1、新興国1)、全世界株式1つだ。投資リスクが低いものから順に紹介しよう。(※データは2020年6月19日時点)

DCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)

分類:資産複合/インデックス型
資産クラス:国内株式5%、海外株式5%、国内債券60%、海外債券25%、短期金融資産5%
信託報酬:年0.154%(税込)
購入できる金融機関例:SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券auカブコム証券

DCニッセイワールドセレクトファンドはバランス型ファンドとして信託報酬が最低レベルだ。資産配分の異なる4つの型があり、そのなかで最も債券比率が高いのがDCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)である。

主に国内と海外の株式・債券の4資産への投資になるが、債券は国内外合わせて85%を占める。つみたてNISA対象商品の多くが株式主体というなかで、債券主体に投資できる数少ないファンドである。

つみたてNISAの資産配分の債券比率を上げる場合に活用するとよいだろう。純資産総額は43億円で増加傾向だ。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

分類:資産複合/インデックス型
資産クラス:国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リート(各12.5%)
信託報酬:年0.154%(税込)以内
購入できる金融機関:SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券auカブコム証券

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は、世界の株式、債券、リート(不動産投資信託)の8つの資産クラスに分散投資するファンドである。

組入上位通貨は、日本円が37.6%、アメリカドル26.8%、ユーロ6.8%と続く。純資産総額は540.91億円で販売ランキング上位の人気ファンドだ。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の投資リスクは株式と債券の間になり、株式に比べ安定した運用を期待できる。複数の資産クラスに分散投資するバランスファンドのなかでは信託報酬が最低レベルである点もポイントだ。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)

分類:資産複合/インデックス型
資産クラス:国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券(各25%)
信託報酬:年0.154%(税込)以内
購入できる金融機関:SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券auカブコム証券

4つの資産クラスに分散投資し、国内外の株式市場および債券市場に連動するように目指したファンドである。地域別では日本の資産が50%、先進国の資産が50%の比率だ。

先進国株式の組入上位国は、アメリカ71.2%、イギリス5.0%、フランス3.7%で、先進国債券の組入上位国は、アメリカ45.9%、フランス10.0%、イタリア9.0%と続く。純資産総額は60億円であり、増加傾向である。

資産は株式と債券が半々の比率であり、投資リスクは株式と債券の中間になる。こちらもバランスファンドのなかでは信託報酬が最低レベルだ。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

分類:株式/インデックス型
資産クラス:海外株式(米国)
信託報酬:年0.0968%(税込)以内
購入できる金融機関:SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券auカブコム証券

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、アメリカの株式へ投資することで、S&P500指数(ニューヨーク証券取引所やNASDAQ等に上場する米企業の代表的な500銘柄で構成)に連動する運用成績を目指すファンドである。

組入資産上位銘柄は、マイクロソフト5.3%、アップル5.1%、アマゾン・ドット・コム3.8%、フェイスブック2.1%など世界を代表する企業が並び、組入銘柄数は505である。ファンドの運用開始は2018年7月と比較的新しいが純資産総額は1,115.73億円ある。販売ランキング上位で純資産総額は増加傾向だ。

指標であるS&P500は、過去の実績では長期で安定して成長している。

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

分類:株式/インデックス型
資産クラス:海外株式(米国)
信託報酬:年0.0938%(税込)程度
購入できる金融機関:SBI証券マネックス証券

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドもeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と同じくアメリカのS&P500指数と連動する運用成績を目指すファンドだ。

2019年9月26日に運用開始された新しいファンドであり、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)よりも低い信託報酬を実現している。

主要投資先はバンガード・S&P500 ETFである。バンガードは世界最強の運用会社ともいわれ、運用に定評がある。

組入資産上位銘柄は、マイクロソフト5.53%、アップル5.25%、アマゾン・ドット・コム4.02%、アルファベット3.39%である(2020年5月29日時点)。純資産総額は410.89億円であり、運用開始から速いペースで増加傾向だ。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

分類:株式/インデックス型
資産クラス:海外株式(先進国)
信託報酬:年0.1023%(税込)
購入できる金融機関:SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券auカブコム証券

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは、日本を除く主要先進国の株式に投資するファンドで、1,300あまりの銘柄に分散投資している。

国別の主要な資産は、アメリカ71.2%、イギリス5.0%、フランス3.7%と続く。組入上位3銘柄は、アップル3.7%、マイクロソフト3.5%、アマゾン・ドット・コム2.7%である。純資産総額は1,738億円で、販売ランキング上位の人気ファンドだ。

信託報酬が約0.1%と最低レベルなのもおすすめポイントである。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

分類:株式/インデックス型
資産クラス:国内株式、海外株式(先進国、新興国)
信託報酬:年0.1144%(税込)以内
購入できる金融機関:SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券auカブコム証券

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、日本を含む先進国と新興国の株式等への投資を行うファンドである。

主要な資産は日本を除く先進国株式が81.5%と大部分を占め、新興国株式は11.3%、国内株式は7.2%である。純資産総額は317.63億円で増加傾向だ。信託報酬も最低レベルである。

全世界株式(オール・カントリー)という名称だが、株式比率から分かるように先進国株式が9割近い。先進国株式に新興国株式が加わることで、先進国株式のみの投資信託よりもリスクが若干高めになる。

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

分類:株式/インデックス型
資産クラス:国内株式
信託報酬:年0.154%(税込)以内
購入できる金融機関:SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券auカブコム証券

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は、国内株式の日経平均株価(225銘柄)への連動を目指して運用されるファンドであり、国内株式へ投資するファンドとして信託報酬は最低レベルだ。

主要な資産の業種は、全33業種のうち電気機器、小売業、情報・通信業の3業種で42.1%を占める。銘柄別ではファーストリテイリング9.9%、ソフトバンクグループ4.7%、東京エレクトロン3.5%と続く。2018年2月から運用される比較的新しいファンドであり、純資産総額は49.56億円で増加傾向だ。

日経平均株価を構成する国内225銘柄への分散投資になるため、資産クラスが国内株式の投資信託を選ぶのであれば有力な候補になる。

<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド

分類:株式/インデックス型
資産クラス:国内株式
信託報酬:年0.154%(税込)以内
購入できる金融機関:SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券auカブコム証券

<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドは、国内株式のTOPIX(東証一部の全銘柄が対象)との連動を目指して運用されるファンドである。こちらの信託報酬も国内株式へ投資するファンドとしては最低レベルだ。

主要な資産の業種は、電気機器、情報・通信業、化学、輸送用機器の4業種で38.6%を占める。銘柄別ではトヨタ自動車3.4%、ソニー2.0%、ソフトバンクグループ1.7%と続く。純資産総額は288億円で増加傾向である。

東証一部の全銘柄への投資になり、日経平均株価よりも多くの銘柄へ分散投資できる。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

分類:株式/インデックス型
資産クラス:海外株式(新興国)
信託報酬:年0.2079%(税込)以内
購入できる金融機関:SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券auカブコム証券

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、新興国の株式に投資するファンドであり、対象インデックスでの国別割合はケイマン諸島20.8%、中国12.0%、台湾11.7%、韓国11.4%、インド7.7%、ブラジル4.9%、南アフリカ3.7%と続く。ケイマン諸島の株式は主に中国企業で構成される。

組入上位銘柄は、アリババグループ6.3%、テンセント5.5%、台湾セミコンダクター4.4%と続く。純資産総額は291.87億円であり、増加傾向が続いている。

新興国株式は先進国株式よりもリスクが高い傾向があるため、資産配分での海外株式の一部として、先進国株式のファンドと組み合わせての購入などを検討したい。

3.つみたてNISA(積立NISA)の口座を開設する金融機関を選ぶときの3つのポイント

つみたてNISAを始めるには、金融機関につみたてNISAの口座(以下「NISA口座」という)を開設する。NISA口座を開設する金融機関を選ぶためのポイントを考えたい。

つみたてNISAの手数料はどの金融機関でも差がない。つみたてNISAの対象商品のうち、ETF(上場投資信託)を除く投資信託の購入手数料は無料(ノーロード)だからだ。ETFは対象商品が7本と少なく、購入手数料がかかるため、金融機関を選ぶ際に特に考慮する必要はないだろう。

ポイント1……つみたてNISAの取扱商品数が多い

つみたてNISAの対象となる投資信託は174本(2020年4月1日時点)に限定される。さらに金融機関によって取り扱う商品が異なるため、NISA口座を利用している金融機関で取扱のある商品だけを購入できる。商品の取扱が豊富な金融機関を利用すれば、自分の望むポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)を組みやすくなる。

NISA口座の開設申込前に、つみたてNISAの対象商品の取扱数は確認しておきたい。できれば140本以上を取り扱う金融機関を選ぶことをおすすめする。

ポイント2……つみたてNISAの積立金の引き落とし方法に希望するものがある

つみたてNISAの資金引き落とし方法には、証券総合口座、銀行口座、クレジットカードがあり、金融機関により利用できる方法が異なる。

証券取引に慣れている人であれば証券総合口座の利用に手間は感じないだろう。しかし、不慣れであれば、銀行口座からの引き落としのほうが楽かもしれない。クレジットカードからの引き落としは楽天カードを利用できる楽天証券などに限られている。

資金の引き落とし方法に希望があれば、その方法を選ぶことができる金融機関にNISA口座を開設したい。

ポイント3……サービスやツールが使いやすい

つみたてNISAの最低積立金額は、100円からや1000円からなど金融機関によって異なる。

提供しているツールも金融機関によって違う。つみたてNISAの対象商品を絞り込むツールや積立設定ツール、つみたてNISAの投資をサポートするスマホアプリなど、見やすさや使いやすさはさまざまだ。NISA口座を開設する前に、サービスやツールなどを確認しておくといいだろう。
 

4.つみたてNISA(積立NISA)を始めるのにおすすめのネット証券5選

つみたてNISAの取扱商品数が100本以上あるネット証券を5つピックアップしよう。(※データは2020年6月時点)
つみたてNISA口座比較表
ネット証券
会社名
商品数 信託報酬
0.5%
以下の
商品数
最低
積立
金額
積立
頻度
1位
SBI証券 公式サイト
162 112 100
毎月
毎週
毎日
2位
楽天証券公式サイト
158 111 100
毎月
毎日
3位
松井証券公式サイト
152 105 100
毎月
4位
マネックス証券公式サイト
150 101 100
毎月
5位
auカブコム証券公式サイト
150 100 100
毎月

SBI証券……つみたてNISA扱商品最多レベルの162本、国内ネット証券最大手

つみたてNISA対象商品数:162本
最少積立金額:100円

SBI証券は国内ネット証券で口座開設数が1位の最大手だ。つみたてNISA取扱商品数は最多レベルの162本。積立の設定は、「毎月」以外に「毎週」や「毎日」があり、時間分散投資を細かく行うことができる。

SBI証券では、つみたてNISAの設定のために専用画面を用意しているのも特徴だ。専用画面ではグラフを用いてNISA投資可能枠の利用状況をひと目で把握でき、複数銘柄の積立設定を一括でできるなど使いやすさにこだわっている。つみたてNISA投資枠を残らずに使い切る注文方法「NISA枠ぎりぎり注文」を利用すれば、積立金額設定の微調整が不要になる。

SBI証券のスマホアプリ「かんたん積立アプリ」では、その人に適した投資スタイルを提案する積立スタイル診断を提供し、見やすい画面で資産運用の管理をしやすい。つみたてNISAの設定もアプリから行うことが可能だ。

>>SBI証券の詳細はこちら(公式サイトへ)

楽天証券……つみたてNISA取扱商品最多レベル158本、楽天ポイントが貯まる

つみたてNISA対象商品数:158本
最少積立金額:100円

楽天証券もつみたてNISA対象商品の取扱数が158本と最多レベルだ。つみたてNISAの積立頻度は「毎月」の他に「毎日」も選ぶことができる。

楽天証券の大きな特徴はポイント制度があることだ。口座開設や取引、さらには投資信託を保有しているだけでポイントが貯まる。2018年9月30日からはポイントで積立投資もできるようになり、2018年10月27日からは、積立方法を楽天カードのクレジット決済にすることで楽天カードのポイントも貯まる。

つみたてNISAの設定では、複数の投資信託をまとめて設定できる。これにより投資信託をひとつずつ設定する手間が省ける。

>>楽天証券の詳細はこちら(公式サイトへ)

松井証券……つみたてNISA取扱商品が152本と豊富、情報ツールも充実

つみたてNISA対象商品数:152本
最少積立金額:100円

松井証券のつみたてNISA対象商品も152本と豊富だ。松井証券の特徴はツールが充実していることだ。利用料無料の「投信工房」は、簡単な質問に答えるだけでロボアドバイザーが投資信託のポートフォリオ(商品の組み合わせ)の提案から運用までトータルでサポートしてくれる。

松井証券ではスマホアプリの「投信アプリ」も無料で利用できる。アプリならではの操作性の良さでスムーズな取引ができ、資産状況は円グラフや折れ線グラフで簡単に把握できる。基準価額や約定通知などのお知らせはプッシュ通知でも受信可能だ。

松井証券はサポート体制も充実している。会員画面からの問い合わせなら24時間受け付けてくれる。電話からの問い合わせ(営業時間内)も気軽に利用できる。

>>松井証券の詳細はこちら(公式サイトへ)

マネックス証券……対象商品は150本、資産設計アドバイスツールを利用可

つみたてNISA対象商品数:150本
最少積立金額:100円

マネックス証券のつみたてNISA対象商品も150本と多い。証券総合口座に入金しておかなくても、引き落とし手数料無料(月々1,000円から)で銀行等の金融機関の口座から積み立てが可能だ。毎月一定額が自動でNISA口座へ入金される「定期自動入金サービス」も入金手数料無料で利用できる。

また、マネックス証券には「MONEX VISION」という資産設計アドバイスツールがあり、将来のリターン予測など、最新の金融工学理論を用いて資産設計をサポートしてくれる。このツールでは、現在の資産状況をグラフで分かりやすく確認でき、投資の目標ごとに診断とアドバイスを得ることができる。

>>マネックス証券の詳細はこちら(公式サイトへ)

au カブコム証券……対象商品は150本と充実、現物株取引手数料最大5%割引あり

つみたてNISA対象商品数:150本
最少積立金額:100円

au カブコム証券の対象商品も150本と充実。au カブコム証券に証券口座があれば、つみたてNISAの口座開設はオンライン上でスピーディーに完結する。

NISA口座(ジュニアNISAを除く)を開設すると、通常の口座(一般・特定口座等)での現物株式の取引手数料が最大5%割引になる「NISA割」が適用される。NISA割は他の割引とも併用可能で、お得に取引ができる。

投資初心者向けには「FUND DRESS」というユニークなサービスがあり、つみたてNISA対象商品の選択を支援してくれる。30着のなかから直感でドレスを選ぶと、色彩心理に基づき価値観を判断し、その人に合った金融商品を選んでくれるものだ。

5.つみたてNISA(積立NISA)でポートフォリオを組むための5つのステップ

つみたてNISAは投資初心者でも始めやすい制度だが、100本を超える金融商品からどれを選ぶべきか迷うかもしれない。長期投資では一般的に以下のようなステップで資産配分やポートフォリオを決めていく。

ステップ1……投資の目的を決める

投資の目的は、家のリフォーム費用や子供の教育資金、自分の老後資金などさまざまなはずだ。

ステップ2……投資のゴールの時期と資産額を明確にする

目的が決まれば、目標額と時期が明確になる。例えば、目的を老後資金として、2,000万円を20年後につみたてNISAでつくることを目指す、というようなものでいいだろう。

ステップ3……目標にする利回りを決める

投資で形成予定の資産額と時期から目標になる利回りを決める。目標利回りが低いならリスク許容度は低く(ローリスク・ローリターン)、高い利回りを期待するならリスク許容度は高くなる(ハイリスク・ハイリターン)。許容できるリスクにあわせて調整しよう。

ステップ4……資産配分を決める

目標利回りとリスク許容度が決まったら資産配分を決める。リスク許容度が低いなら債券主体の資産配分になり、リスク許容度が高いなら株式主体の資産配分になるだろう。

ステップ5……ポートフォリオを決める

資産配分が決まったら資産配分に合う投資信託を選び、ポートフォリオを組む。

6.つみたてNISA(積立NISA)のポートフォリオをリスク許容度別に紹介

リスク許容度別につみたてNISAの商品組み合わせの例を3つ紹介しよう。比較しやすいように、海外株式、国内株式、バランスファンドの3つでシンプルにポートフォリオを組んだ。

円グラフの下に組み合わせ例の資産配分を示す。資産はリスクが低い順から、国内債券、海外債券、国内株式、海外株式、の4つで構成される。海外株式を米国、先進国、新興国へ分割したり、別のバランスファンドを利用してREITを追加したりしてもよい。

リスク許容度が大きい人……株式の比率を90%にしてリスクをとって利益を狙う

収入があり、投資に回せる資産が多く、リスクをとって利益を得たいリスク許容度の高い人は、株式の比率を高めたポートフォリオを組むと良いだろう。組み合わせ例は次の通りだ。
  • インデックスファンド(海外株式(先進国))……60%
    <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
  • インデックスファンド(国内株式)……20%
    eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
  • バランスファンド(4資産均等型)……20%
    <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)

組み合わせ例の資産配分:国内株式25%、海外株式65%、国内債券5%、海外債券5%

リスク許容度が中くらいの人……リスクと利益のバランスを重視して株式の比率は70%に

ある程度の収入があり、リスクをそれほど負わずに利益とのバランスを重視するリスク許容度が中くらいの人なら、株式主体で債券を組み合わせたポートフォリオがいいだろう。組み合わせ例は次の通りだ。
  • インデックスファンド(海外株式(先進国))……35%
    <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
  • インデックスファンド(国内株式)……5%
    eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
  • バランスファンド(4資産均等型)……60%
    <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)

組み合わせ例の資産配分:国内株式20%、海外株式50%、国内債券15%、海外債券15%

リスク許容度が小さい人……株式比率を30%程度に抑えて利益よりも安定を重視

定年が近いなどの理由により、利益よりも安定を望みリスク許容度が小さい人は、株式よりもリスクが低い債券主体の資産配分にする。組み合わせ例は次の通りだ。
  • インデックスファンド(海外株式(先進国))……15%
    <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
  • インデックスファンド(国内株式)……5%
    eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
  • バランスファンド(債券主体)……80%
    DCニッセイワールドセレクトファンド(安定型)

組み合わせ例の資産配分:国内株式9%、海外株式19%、国内債券48%、海外債券20%、その他4%

つみたてNISAでは債券主体のポートフォリオは組みにくい

つみたてNISAの対象商品は株式主体の投資信託がほとんどだ。債券を組み込むバランスファンドでも、債券の比率が高い投資信託は非常に少ない。よってつみたてNISAでは、株式主体のポートフォリオは組みやすいが、債券主体のポートフォリオは組みにくい。

債券主体のポートフォリオを組むのであれば、iDeCo(個人型確定拠出年金)や課税口座(特定・一般口座)を併用し、これらで債券への投資を補うのが現実的だと言える。

つみたてNISAの資産配分を簡単に決める方法

先ほど資産配分の決め方を紹介したが、いきなり決められないと感じる人もいるだろう。そのような場合には、金融機関が提供する資産配分を提案してくれるツールを利用しよう。

様さまざま金融機関で、いくつかの質問に答えるだけで資産配分を提案してくれるツールが提供される。ロボアドバイザーを活用した無料診断として提供されるケースが多く、つみたてNISA向けでないツールであっても、配分の参考になり、大いに役に立つはずだ。

つみたてNISA用のツールなら、SBI証券の「つみたてNISAシミュレーション」がある。このツールはSBI証券に口座がなくても無料で利用可能だ。投資の目的を選び、運用期間、毎月の積立金額、目標利回りを入れることで資産配分を提案してくれる。さらに、その資産配分に適合する具体的な投資信託まで選んでくれる。
 

7.つみたてNISA(積立NISA)の3つのメリット

つみたてNISAのメリットをおさらいしておこう。つみたてNISAとは、長期の資産形成をサポートする非課税制度だ。年間に非課税で投資できる枠は40万円、非課税期間は最長20年(2037年まで)である。40万円を20年間積み立てると最大800万円まで非課税で投資できる。つみたてNISAの対象者は20歳以上の日本在住者。対象の金融商品は、長期の積み立て・分散投資に適した条件をクリアした投資信託(ファンド)に限られる。

つみたてNISAのメリット1……運用益が非課税になる

つみたてNISAで非課税の対象になるのは、投資信託の普通分配金と値上がり益だ。通常の税率20.315%が非課税になる。なお、投資信託の分配金には元本払戻金(特別分配金)もあるが、こちらは元々非課税だ。

つみたてNISAのメリット2……少額からスタートできる

投資というとまとまった資金が必要になるイメージがあるかもしれないが、つみたてNISAは少額からの積み立てが可能だ。特に楽天証券やマネックス証券などのネット証券では最低100円からの積み立てが可能なところが多く、初心者でも始めやすい。

つみたてNISAのメリット3……いつでも換金できる

個人型確定拠出年金であるiDeCo(イデコ)では原則60歳まで積立・運用したお金を受け取ることができないが、つみたてNISAではいつでも換金して引き出すことが可能である。ただし、実際に入金されるまでには数日の期間は必要だ。

8.つみたてNISA(積立NISA)の5つの注意点

つみたてNISAは、投資初心者でも始めやすい投資であるが注意点もある。

つみたてNISAの注意点1……元本割れの可能性がある

つみたてNISAは、資金を積み立てて投資信託を購入していく。投資信託はリスク商品であるため、積み立てた総額よりも評価額が低下し、換金した際に元本割れすることがある。投資はリスクをとってリターンを狙うものであるため、リスクを理解したうえで行いたい。

つみたてNISAの注意点2……損失を損益通算(他の利益との相殺)できない

通常の証券口座(特定口座や一般口座)で投資信託の損失が出た場合は、他の証券口座の利益と損益通算できる。しかし、つみたてNISAでは他の証券口座との損益通算はできない。

つみたてNISAの注意点3……損失を繰越控除できない

通常の証券口座にて損失が出たら、繰越控除により3年間損失を繰り越すことができ、翌年以降の利益と相殺できる。しかし、つみたてNISAでは繰越控除はできない。

つみたてNISAの注意点4……投資信託の分配金再投資は非課税枠を使うことになる

つみたてNISAでは投資信託の分配金を再投資するように設定できる。気をつけたいのは、分配金の再投資は非課税枠を使ってしまうことだ。

例えば、月々3万3,000円の積立投資をしていると、年間では39万6,000円の非課税枠を使うことになり、残る非課税枠は4,000円(年間非課税枠40万円-39万6,000円)である。この場合、つみたてNISAでの再投資は年間4,000円分しかできないことになる。非課税枠を超えた分の買付は課税口座(特定・一般口座)で自動的に行われることになるので気をつけたい。

そのため、そもそも分配金がない投資信託を選んだほうがよいだろう。分配金が支払われない投資信託では、その分の資金が投資信託の内部で活用されることになる。

つみたてNISAの注意点5……スイッチング(預け替え)によるリバランスはできない

つみたてNISAのような長期投資は、資産配分の計画を元に金融商品を購入するのが一般的である。購入した資産は、時と共とも配分が変化することがある。このとき保有資産を再配分することをリバランスという。

リバランスをするのは、保有資産の配分変化により変わってしまうリスク許容度を元に戻すためである。

リバランスを簡単に行うには、保有している投資信託の一部を換金して別の投資信託を購入する方法があり、それをスイッチング(預け替え)と呼ぶ。

例としては、外国株式と外国債券を1対1の比率で購入していた場合に、外国株式の基準価額上昇により保有資産が2対1の比率になったとする。この場合は外国株式の25%を換金し、その資金で外国債券を購入すれば(2-0.5)対(1+0.5)の同比率へリバランスできる。

しかし、つみたてNISAでは投資信託を換金するとその非課税枠は再利用できないため、投資信託を買い換えると今年の未使用の非課税枠を使うことになる。つまり、つみたてNISAでは非課税枠を継続する形でのスイッチングはできないことになる。

つみたてNISAでリバランスするには、投資信託の購入比率を変更し、時間をかけて資産配分を調整することが現実的である。

9.つみたてNISA(積立NISA)の設定は定期的な見直しがおすすめ

つみたてNISAは最長20年間にわたり非課税枠を利用できる長期投資に適した制度だ。積立の設定を一度したらそのままにするのではなく、できれば定期的に保有資産の運用成績と資産配分を見直したい。

見直し頻度は、毎月の月間レポートが発行されるタイミングや、四半期ごとや半年ごとなど、自分なりのスケジュールを決めて行うのがいいだろう。

見直しの結果、もし運用成績が長期的な視点からみ見良くなければ、購入する投資信託の変更を検討したい。また、もし保有資産の配分が計画した資産配分と大きな差が生じた場合には、購入する投資信託の比率調整などによるリバランスを検討したほうがいいだろう。

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