株式投資の初心者が最初にぶつかる壁が、専門用語の多さだろう。株式投資でしか使わない用語も多い。効果的な情報収集やスムーズな取引のために、最低限覚えておきたい株式投資用語15選を種類別に紹介しよう。

目次

  1. 1,投資初心者が知っておきたい株の基本用語
  2. 2,税制優遇制度の基本用語
  3. 3,口座開設におすすめの証券会社3選
  4. 4,株式投資の基本用語4選 約定、配当、始値、終値
  5. 5,株の指標に関する用語4選 PER、PBR、ROE、出来高
  6. 6,株の種類に関する用語2選 IPO、ETF
  7. 7,株の売買に関する用語5選 指値、成行、順張り、逆張り、日計り
  8. 8,投資中級者が知っておきたい投資用語
  9. 9, 投資上級者が知っておきたい投資用語
  10. 10,さまざまな投資用語の習得は株式投資の基礎固め
  11. 実際に株式投資を始めてみる

1,投資初心者が知っておきたい株の基本用語

(画像=編集部作成)

まずは投資を始める上で知っておきたい、基本的な用語から確認していこう。

証券取引所とは?
証券取引所とは、株式や債券などの売買を行う場所のこと。株式を売買するには、まず相手を見つけなければならない。そのマッチングを行うのが証券取引所の役割だ。

証券取引所には、証券会社を介して株式を売りたい投資家の注文と買いたい投資家の注文が集められ、一定のルールに基づいて売買が成立していく。

株式を発行している会社(株式会社)は多くあるが、証券取引所で売買できるのは、審査をクリアして証券取引所に上場している「上場会社」の株式だけだ。(参考=日本証券業協会

近藤真理

代表的な証券取引所には、日本の「東京証券取引所(東証)」や、米国の「ニューヨーク証券取引所(NYSE)」などがあります。

証券会社とは?
株式や債券の売買注文の取り次ぎ(売買仲介)や、会社が株式や債券を発行する際のサポートなどを行う会社のこと。投資家が証券取引所に注文を出す際には証券会社を介して行うというルールがあるため、株式に投資をするには証券会社の口座が必要になる。
近藤真理

証券会社には、野村證券や大和証券など、対面営業を中心とした「総合証券」や、SBI証券や楽天証券など、店舗を持たない「ネット証券」があります。

銘柄とは?
銘柄とは、株式や債券、投資信託など有価証券の名称(商品名)のことだ。一般的に、株式では株式を発行した企業名、債券では債券の発行体の名称と回号(例:個人向け国債変動10年第138回債)、投資信託では運用会社名と商品名で示される。
板とは?
板は、買いと売りの気配値を値段ごとに並べ、それぞれの注文数量(株数)を一覧にしたものだ(下図)。気配値とは、株式などの売買取引において、買い手が買いたい、売り手が売りたいと希望する値段(「指値」)をいう。
(画像=筆者作成)

板の中央には値段(気配値)、それぞれの値段の左側には売り注文の数量、右側には買い注文の数量が表示される。

板にはすべての値段が示されるわけではなく、表示される値段を超える値段の注文数量は「OVER」に、下回る値段の注文数量は「UNDER」に表まとめて表示される。

例)
上図の板からは、551円以上の売り注文が9,800株あることがわかる。
近藤真理

板の状態は、証券会社の注文画面や投資ツールなどを使って、リアルタイムで確認できます。

ローソク足とは?
ローソク足とは、一定期間の「始値(はじめね)」「高値(たかね)」「安値(やすね)」「終値(おわりね)」の4つの価格を1つの図で表したもの。
(画像=筆者作成)
近藤真理

ローソク足を見れば、一目で値動きを把握できるほか、その形状から値動きの方向性(トレンド)やその強さを知る手がかりにもなります。

移動平均線とは?
移動平均線とは、ある期間の価格の平均値を線グラフで表したものだ。期間は26週・1ヵ月・1週間といった比較的長いものから、1日・1時間・10分といった短期間のものまである。
近藤真理

チャートの形状から値動きを予測する手法を「テクニカル分析」あるいは「チャート分析」といい、移動平均線はそれに用いられる代表的な「テクニカル指標」です。

短期移動平均線が長期移動平均線を、下から上方向に交差することを「ゴールデンクロス」といい、上昇のサインとされます。それに対し、上から下方向に交差するのが「デッドクロス」で、下落のサインとされます。
売却益とは?
売却益とは、株式や債券、投資信託を購入した価格よりも高く売却(譲渡)した際に生じる利益のことだ。「譲渡益」「キャピタルゲイン」とも呼ばれる。
近藤真理

通常、株式の売却益(譲渡益)には復興特別所得税を含め、20.315%の税金がかかります。

損切りとは?
損切りとは、損失を抱えている(含み損)の商品を売却して損失を確定させることをいう。
株式投資では「安く買って高く売る」と利益を得られますが、安いと思って買っても、そこからさらに値下がりするケースもあります。このとき、損切りして損失を確定させるかの判断が、投資成果を大きく左右します。
例)
値下がりが続くおそれがある場合や、当面回復が見込めない場合には、一旦損失を確定させ、次の一手を打ったほうがよい。損切り後に株価が上昇に転じるのは悔しいが、さらに下落して投資資金を失ってからでは次に打てる手が限られてしまう。
近藤真理

どのくらい値下がりしたら、あるいはどのような状態になったら損切りするか、あらかじめルールを決めておき、それに従って取引をすることが大切です。

株主優待とは?
株主優待とは、保有株数や保有期間などの条件を満たす株主に対して、企業が自社の製品やサービスを提供する制度のこと。日本独自の制度ではあるが、個人投資家からの人気は高く、株式投資の魅力の一つとなっている。
単元未満株取引(ミニ株)とは?
日本の証券取引所における株式の売買は100株単位で行われており、最低売買単位である100株を「単元株(たんげんかぶ)」という。単元未満株取引(ミニ株)とは、1単元株に満たない1株〜99株までの株取引のことだ。
近藤真理

株主総会における議決権(投票権)は得られないものの、少額から投資でき、保有する株数に応じて配当金も受け取れます。特に、少額から株式投資を始めたい人にはおすすめです。

2,税制優遇制度の基本用語

(画像=編集部作成)

株式投資で得た利益には税金がかかるが、その負担を軽減する税制優遇制度がある。

NISAとは?
NISAは、毎年一定の金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる制度だ。20歳以上を対象とした「一般NISA」「つみたてNISA」と、未成年者を対象とした「ジュニアNISA」がある。

それぞれの制度の概要は下表のとおり。

<NISA制度の概要>

一般NISA つみたてNISA ジュニアNISA
利用可能年齢
(口座開設年の
1月1日現在の年齢)
20歳以上 20歳以上 0歳〜19歳
非課税期間 最長5年間
※ロールオーバーに
より最長10年間
最長20年間 最長5年間
非課税投資枠
(年間投資額)
120万円 40万円 80万円
非課税対象 株式・投資信託等から
得られる配当金・
分配金、譲渡益
一定の投資信託への
投資から得られる
分配金、譲渡益
株式・投資信託等から
得られる配当金・
分配金、譲渡益
投資対象商品 上場株式、ETF、
上場REIT、外国上場株式、
公募株式投資信託など
長期の積立・
分散投資に適した
一定の投資信託
上場株式、ETF、
上場REIT、外国上場株式、
公募株式投資信託など
投資(口座開設)
可能期間
2023年まで
※2028年まで
延長決定
2037年まで
※2042年まで
延長決定
2023年まで
※制度廃止が決定
管理・運用者 本人 本人 登録親権者(原則)
買付方法 通常買付、積立買付 積立買付のみ 通常買付、積立買付
購入手数料 金融機関による なし 金融機関による
口座からの引き出し いつでも可能 いつでも可能 原則18歳まで不可
保有可能口座数 1人1口座
※一般NISAとつみたてNISAの
いずれか一方を選択
1人1口座
金融機関変更 年単位での変更が可能 原則不可
出所:金融庁ウェブサイトを基に筆者作成。(2021年10月6日現在)

このうち株式投資に利用できるのは、「一般NISA」と「ジュニアNISA」のいずれかだ。

一般NISAとつみたてNISAは制度の延長が決定していますが、ジュニアNISAは2023年末をもって廃止される予定です。
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金制度)とは?
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金制度)とは、老後に向けた資産形成をサポートする制度であり、掛金拠出時、運用時、年金受取時に税制面での優遇を受けられる。
iDeCoで投資できる商品は、口座を開設する金融機関が定める投資信託や保険商品、預金商品に限られるため、株式には投資できない。
近藤真理

株式投資には利用できませんが、老後に向けた資産形成を目的として投資するのであれば、選択肢の一つとしてうまく活用したい制度です。

3,口座開設におすすめの証券会社3選

(画像=編集部作成)

これから株式投資を始める人は、どの証券会社を選べばよいのだろうか。

今回は、少額から株式の取引を始められる「単元未満株(ミニ株)」を取り扱う証券会社の中から、おすすめの3社を紹介しよう。

証券会社名 取引手数料
(国内現物株式・税込)
NISA つみたてNISA
(銘柄数)
投資信託取扱本数 外国株式 単元未満株取引 サービス・サポート
約定代金
5万円 10万円 20万円 50万円 100万円 200万円
SBI証券 スタンダードプラン(1約定毎)
※税抜手数料の
1.1%ポイントバック

(173本)
2,637本 米国
中国
韓国
ロシア
ベトナム
インドネシア
シンガポール
タイ
マレーシア
25歳以下現物株式
売買手数料全額
キャッシュバック
Tポイントで
投資信託購入可能
貸株サービス
<サポート>
チャットサポート
電話
メール
お問合わせリモートサポート
55円 99円 115円 275円 535円 1,013円
アクティブプラン
(1日の約定代金の合計額により決定)
0円 0円 0円 0円 0円 1,238円
マネックス証券 取引毎手数料コース
(151本)
1,228本 米国 中国 銘柄スカウター
(日本株分析ツール)
貸株サービス
<サポート>
チャット
電話
メール
パソコン出張サポートサービス
110円 110円 198円 495円 成行:1,100円
指値:1,650円
成行:2,200円
指値:3,300円
一日定額手数料コース
550円 550円 550円 550円 550円 2,750円
auカブコム証券 ワンショット手数料コース
(1約定毎)

(157本)
1,465本 25歳以下現物株式
売買手数料全額
キャッシュバック
Pontaポイントで
投資信託購入可能
自動売買発注方式が豊富
<サポート>
チャット
電話
メール
パソコン出張
サポートサービス(有料)
55円 99円 115円 275円 535円 2,079円
一日定額手数料コース
(1日の約定代金の合計額により決定)
0円 0円 0円 0円 0円 2,200円
出所:SBI証券マネックス証券auカブコム証券のホームページより筆者作成(2021年10月6日現在)

証券会社選びのポイント
  • 現物取引手数料が安い
  • 取扱商品のラインアップが良い
  • サービス・サポートが充実している

現物取引手数料

株式の売買にかかる手数料は証券会社によって異なるため、証券会社を選ぶ際の重要なポイントといえる。

例)
証券会社によっては、取引ごとの約定金額に応じた手数料体系と、1日の約定代金の合計額に応じた手数料体系を選べる。一度にまとまった金額の取引をするのであれば取引ごと、少額の取引を1日に何度も行うのであれば一日の合計金額に応じた手数料体系を選ぶと、一般的に手数料は安く済む。
近藤真理

自身の取引スタイルに合った手数料体系で比較することが大切です。手数料のキャッシュバックサービスの有無や適用条件、内容も含めて検討しましょう。

取扱商品のラインアップ

取り扱う商品のラインナップも、証券会社によって大きく異なりす。投資したい商品の取り扱いの有無や、ラインナップの充実度が比較のポイントになります。
近藤真理

NISAや単元未満株取引、貸株サービスなど、利用できる制度の違いも併せて確認しましょう。

サービス・サポート

利用できる投資情報サービスや、取引・分析ツール、サポート体制も証券会社を選ぶ際のポイントです。

投資情報サービスやツールは、口座を保有していれば取引の有無に関わらず利用できるものが多いです。
近藤真理

複数の証券会社に口座を開設し、最も使いやすい証券会社で主に取引をし、その他の証券会社はサブ口座として、情報収集や分析などに利用する方法もあります。

4,株式投資の基本用語4選 約定、配当、始値、終値

1.株式投資で覚えておきたい基本用語15選
(画像=編集部作成)

まずは、株式投資でよく出てくる基本的な用語を4つ紹介しよう。

初心者はこれらを覚えておくと、取引内容をスムーズに理解できるだろう。

約定(やくじょう)とは?
買い注文と売り注文の条件が合致して、株式売買などの取引が成立すること。
近藤真理

取引が成立した日は「約定日(やくじょうび)」、取引が成立した価格を「約定価格(やくじょうかかく)」、約定価格に売買した株数を掛けた金額を「約定代金(やくじょうだいきん)」と呼びます。

配当(はいとう)とは?
企業が、事業活動で得た利益を株主に配分する利益還元策のこと。株主には、利益配当請求権に基づいて、企業から配当を受け取る権利がある。
始値(はじめね)とは?
その日の売買立会で、最初に取引が成立した価格のこと。「寄付(よりつき)」とも呼ばれる。
終値(おわりね)とは?
その日の売買立会で、最後に取引が成立した価格のこと。その日の売買立会最後の取引(=大引け)で付いた終値は「引け値(ひけね)」とも呼ばれる。

5,株の指標に関する用語4選 PER、PBR、ROE、出来高

2.株式投資で覚えておきたい基本用語15選
(画像=編集部作成)

株式投資をする際、どの銘柄に投資するかは最も大きな悩みの種かもしれない。

企業分析に必要な株の指標を覚えておけば、銘柄選びに役立つだろう。

PER(ピーイーアール:株価収益率)とは?
「PER(倍)=株価÷1株当たり純利益(EPS)」で算出される指標。株価収益率とも呼ぶ。株価が企業の利益水準に対して、割安か割高かを判断する尺度になる。
近藤真理

株価が下がるか純利益が増えれば、PERは下がります。一般的に、PERが15倍以下なら割安と判断されます。

PBR(ピービ―アール:株価純資産倍率)とは?
「PBR(倍)=株価÷1株当たり純資産(BPS)」で算出される指標。株価純資産倍率とも呼ぶ。株価が企業の資産価値に対して、割安か割高かを判断する尺度になる。
近藤真理

PBRは1倍以下が割安の目安とされています。2021年7月末時点の東証一部の平均単純PBRは約1.5倍であるため、この水準より低ければ割安と言えるでしょう。

出典:日本取引所グループ『その他統計資料』

ROE(アールオーイー:自己資本利益率)とは?
「ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100」で算出される指標。自己資本利益率とも呼ぶ。企業が株主の投下資本を使って、どれだけ効率的に利益を上げているかを判断する。企業の配当能力も測定できる。
近藤真理

目安として、2020年度の東証一部の平均ROEは7.15%なので、それ以上ならば買い時と言えるでしょう。

出典:日本取引所グループ『調査レポート』

出来高(できだか)とは?
一定期間内に売買が成立した売買量のこと。株式の場合は合計株数を指す。売買が成立した金額の合計は「売買代金(ばいばいだいきん)」と呼ばれる。

6,株の種類に関する用語2選 IPO、ETF

3.株式投資で覚えておきたい基本用語15選
(画像=編集部作成)

一口に株式と言っても、その種類はさまざまだ。

代表的な2種類を紹介しよう。

IPO(アイピーオー:新規公開株式)とは?
株式非上場・未公開企業が、株式市場に自社株式を流通させるために行う、公募による募集および売出しのこと、もしくは株式等を新規公開することを指す。
ETF(イーティーエフ:上場投資信託)とは?
市場全体の動きに連動する指標、たとえばTOPIXや日経平均株価(日経225)などの指標を対象とした投資信託であり、東京証券取引所に上場しているもの。
近藤真理

ETFは投資信託ですが、株式と同じようにリアルタイムで市場価格が変動し、株式と同じ方法で売買します。

7,株の売買に関する用語5選 指値、成行、順張り、逆張り、日計り

4.株式投資で覚えておきたい基本用語15選
(画像=naka/stock.adobe.com)

株の売買に関しては、独特の表現も多い。

しかし基本的な投資手法に関する用語を覚えておけば、株式投資に関して、他の投資家との会話も弾むだろう。

指値注文(さしねちゅうもん)とは?
売買希望価格を指定して発注する方法。買い注文では指定した価格以下の売り注文、売り注文では指定した価格以上の買い注文が出れば約定できる。
成行注文(なりゆきちゅうもん)とは?
売買希望価格を指定しないで発注する方法。成行注文発注者にとって、最も有利な売買相手と取引が成立する。また、成行注文は指値注文に優先して取引が成立する。
順張り(じゅんばり)とは?
株価の上昇トレンドで買い注文、下降トレンドで売り注文を出す投資手法のこと。
近藤真理

株価チャートのテクニカル分析に基づいて、トレンドの初期段階で発注するのが一般的です。

逆張り(ぎゃくばり)とは?
株価の上昇トレンドまたは下降トレンドに逆らって、売り注文または買い注文を出す投資手法のこと。
日計り(ひばかり)とは?
その日に買った銘柄をその日のうちに売る、または信用取引などでその日に売った銘柄をその日のうちに買い戻すなど、1日のうちに新規の取引と同一銘柄の反対売買を行って利益を上げる投資手法。
近藤真理

日計りは、多くのデイトレーダーが用いる手法で、「日計り商い(ひばかりあきない)」とも呼ばれます。

8,投資中級者が知っておきたい投資用語

(画像=編集部作成)

ここからは、投資中級者が知っておきたい投資用語について解説していこう。

決済短信とは?
決済短信とは、企業の決算発表の内容がまとめられた書類のことをいう。決算短信には売上高や利益、資産状況、キャッシュフロー、配当、業績予想などが記載され、業績予想(会社計画)に対する進捗状況や実績を確認できるため、投資判断を行う重要な材料となる。

決算後1〜2ヵ月で公表され、決算内容がより詳細に記載される「有価証券報告書」よりも速報性が高いのが特徴です。

近藤真理

決算短信は、各企業のIRページやEDINET(有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)、TDnet(適時開示情報閲覧サービス)で確認できます。

ストップ高・ストップ安とは?
ストップ高とは、その日の制限値幅の上限まで株価が上昇することをいう。これに対してストップ安とは、その日の制限値幅の下限まで株価が下落することだ。
証券取引所では、相場の急激な変動による市場の混乱を防ぐため、前日の終値(または最終気配値段)を基準として、その日の株価の変動幅に制限が設けられており、これを「値幅制限」といいます。
建玉(たてぎょく)とは?
建玉とは、信用取引や先物取引、オプション取引、FX(外国為替証拠金取引)などにおいて、取引約定後に決済(反対売買)されず残っている未決済分のことだ。「玉(ぎょく)」または「ポジション」とも呼ばれる。
例)
買い付けた建玉を「買い建玉(買いポジション)」、売り付けた建玉を「売り建玉(売りボジション)」という。
寄付とは?
寄付とは、前場(午前中の取引)、または後場(午後の取引)の最初に成立する売買、あるいはそのときの値段のこと。寄付で成立した約定値段が「始値」であり、始値を寄付ということもある。
引けとは?
引けとは、前場または後場の最後に成立する売買、あるいはそのときの値段をいう。後場の引けを「大引け」といい、そのときの値段が「引け値」または「終値」となる。
ボリンジャーバンドとは?
ポリンジャ―バンドとは、一定の確率で一定の範囲内に一定の確率で価格が収まるという統計学上の理論をもとに、値動きを予測するテクニカル分析手法、あるいはそのチャートのことをいう。ボリンジャーバンドのチャートは、移動平均線とその標準偏差で構成される。
(画像=筆者作成)
近藤真理

統計学における正規分布の理論では、価格は約68.27%の確率で+1σから−1σの間に収まり、約95.45%の確率で+2σから−2σの間に収まるとされます。ただし、これはあくまで正規分布に従うと仮定した場合の結果であり、範囲から外れることも想定して利用することが大切です。

9, 投資上級者が知っておきたい投資用語

(画像=編集部作成)

ここからは、さらに上級者向けの投資用語について解説していこう。

ザラ場とは?
ザラ場とは、「寄り付き」から「引け」までの間の取引方法や取引時間のことをいう。ザラ場における売買は、「価格優先の原則」と「時間優先の原則」に基づく、「ザラ場方式(オークション方式)」によって行われる。
例)
ザラ場方式では、最も低い値段の売り注文と最も高い買い注文が合致するときに、その値段を約定価格として売買が成立する。注文値段が同じであれば、先に出された注文が優先して約定する。
近藤真理

これに対して寄り付きと引けの取引では、売買注文を一度に集めて、価格優先でまとめて売買を成立させる「板寄せ方式」で行われます。

ナンピン買い(難平買い)とは?
ナンピン買い(難平買い)とは、保有している銘柄の株価が下がったときに、買い増して平均購入単価を下げることをいう。上昇トレンドが続いている中での一時的な下落や、株価の回復が見込める場合には有効な方法であり、株価が上昇に転じればより大きな利益を得られる。
しかし、さらに株価が下落すれば、損失の拡大ペースを早めるハイリスクな方法ですから、安易に行うべきではありません。
NT倍率とは?
NT倍率とは、日経平均株価(N)をTOPIX(東証株価指数・T)で割ったもののことで、両指数の相対的な強さを測る指標だ。
NT倍率=日経平均株価÷東証株価指数

日経平均株価は、株価水準の高い値がさ株の影響が強く、TOPIXは時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすい。

値がさ株にはハイテク関連銘柄や輸出関連銘柄が多く、時価総額の大きい銘柄には内需関連銘柄が多い。

つまり、ハイテク関連銘柄や輸出関連銘柄が強いときにはNT倍率は大きく、内需関連銘柄が強いときには、NT倍率が小さくなりやすい。

近藤真理

また、現在の株式市場は日経平均先物の影響を強く受けているため、日経平均株価は市場全体の株価(TOPIX)に先行して上昇する傾向があります。そのため、NT倍率が大きければ、市場全体が上昇傾向にあると判断できます。

10,さまざまな投資用語の習得は株式投資の基礎固め

5.株式投資で覚えておきたい基本用語15選
(画像=Robert Kneschke/stock.adobe.com)
近藤真理

今回紹介した基本用語15選を手始めに、さまざまな投資用語を知ることは、株式投資の流れをつかむだけでなく、投資知識の蓄積にも役に立ちます。知識を投資に反映させて、利益を出せるようになることを最初の目標にするのもいいでしょう。

実際に株式投資を始めてみる

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近藤真理
執筆・近藤真理
南山大学外国語学部卒業。野村證券の引受部門で勤務後、ビジネス系翻訳や工業系翻訳業務に従事。
2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。

■保有資格
証券外務員一種、二種
投資診断士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者
南山大学外国語学部卒業。野村證券の引受部門で勤務後、ビジネス系翻訳や工業系翻訳業務に従事。
2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。

■保有資格
証券外務員一種、二種
投資診断士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者


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