米国株に投資する人が増加している。新たに米国株取引を始めるなら、数あるネット証券会社の中から自分の投資スタイルに合ったサービスを選ぶことが大切だ。しかし初心者にとっては、どのような観点から最適な証券会社を選べばいいのか分からずに迷ってしまうこともあるだろう。この記事では米国株取引におすすめのDMM株とSBI証券のサービス内容を比較しながら、米国株取引に関する基本的な知識や注意点を解説していこう。
目次
- 1,米国株(アメリカ株)を購入できるネット証券4社を比較 DMM株、SBI証券など
- 2,DMM株とSBI証券の米国株取引手数料を比較
- 3,DMM株とSBI証券の米国株(アメリカ株)・米国ETF・ADR取扱銘柄数を比較
- 4,DMM株とSBI証券の米国株取引ツールを比較
- 5,DMM株とSBI証券の米国株取引時間・注文時間・注文方法を比較
- 6,DMM株とSBI証券の日本株取引手数料を比較
- 7,DMM株での米国株(アメリカ株)投資はこんな人におすすめ
- 8,SBI証券での米国株(アメリカ株)投資はこんな人におすすめ
- 9,DMM株の口座開設手順
- 10,SBI証券の口座解説手順
- 11,米国株(アメリカ株)取引の基礎知識
- 12,DMM株とSBI証券の米国株(アメリカ株)投資でよくある5つのQ&A
1,米国株(アメリカ株)を購入できるネット証券4社を比較 DMM株、SBI証券など
まずは、米国株を購入できる大手ネット証券会社の中から「DMM株」「SBI証券」「マネックス証券」「楽天証券」の4社をピックアップ。
手数料や取扱銘柄数などをはじめ、9つの項目で比較する。
証券会社 | 取引手数料 | 米国株銘柄数 | 為替手数料 | 米国ETF銘柄数 | ADR銘柄数 | 取引ツール | 米国株取引時間 | 米国株注文時間 | 米国株注文方法 |
DMM株 | 約定代金にかかわらず一律0円 | 986 | 25銭 | 103 | 118 | DMM株 | 標準時間 23:30~翌6:00 サマータイム 22:30~翌5:00 |
標準時間 16:00~翌6:00 サマータイム 16:00~翌5:00 |
・指値 ・成行 ・IFDONE注文 |
SBI証券 | 約定代金の0.45%(税込0.495%) 最低手数料:0米ドル 上限手数料:20米ドル(税込22米ドル) |
4,515 | 25銭 | 327 | 165 | SBI証券 米国株アプリ | 標準時間:23:30~6:00 サマータイム:22:30~5:00 (現地時間9:30~16:00) |
月曜 0:00~19:00/19:30~23:30 火曜~金曜 10:30~19:00/19:30~23:30 土曜 10:30~19:00/19:30~24:00 日曜 0:00~19:00/19:30~24:00 ※月曜から金曜の23:30〜翌6:00はリアルタイム取引可能時間帯 |
・指値 ・成行 ・逆指値 |
マネックス証券 | 約定代金の0.45%(税込:0.495%) 下限0米ドル、 上限20米ドル(税込:22米ドル) |
4,500以上 | 買付時:0銭 売却時:25銭 |
345 | 256 | ・銘柄スカウター ・トレードステーション米国株 スマートフォン ・マネックス証券アプリ |
現地時間9:30~16:00(立会時間) 8:00~9:30「プレ・マーケット」、 16:00~20:00「アフター・マーケット」 |
標準時間 22:00~23:30 サマータイム 21:00~22:30 |
・指値 ・成行 ・逆指値 ・トレールストップ |
楽天証券 | 約定代金の0.495%(税込) 最低手数料:0米ドル・上限手数料:22米ドル(税込) |
4,465 | 25銭 | 353 | 318 | ・iSPEED ・マーケットスピード | 標準時間 23:30~翌6:00 サマータイム :22:30~翌5:00 |
標準時間 23:30~翌6:00 サマータイム 22:30~翌5:00 |
・指値 ・成行 ・逆指値 ※マーケットスピードでは逆指値の発注・訂正は不可 |
では実際に取引をはじめるなら、どのようなケースでどの証券会社を選べばいいのだろうか。
ここからは米国株取引の手数料や安いDMM株とSBI証券の2社に絞り、米国株取引を行う際のメリット・デメリットを見ながら詳しく比較していこう。
DMM株とは?DMM株の米国株取引の特徴
DMM株の米国株投資の概要
取引手数料 | 米国株銘柄数 | 為替手数料 | 米国ETF銘柄数 | ADR銘柄数 | 取引ツール | 米国株取引時間 | 米国株注文時間 | 米国株注文方法 | 口座数 | 預かり資産残高 |
約定代金にかかわらず一律0円 | 986 | 1ドルあたり25銭 | 103 | 118 | DMM株 | 標準時間 23:30~翌6:00 サマータイム 22:30~翌5:00 |
標準時間 16:00~翌6:00 サマータイム 16:00~翌5:00 |
・指値 ・成行 ・IFDONE注文 | 80万口座 ※DMMFXと外為ジャパンFXを合算した数値(2020年8月31日同社調べ) | 1,497億円(2021年3月期) |
DMM.com証券が提供するDMM株においては、米国株の取引手数料の安さが大きな特徴だ。
一方で取り扱っている米国株銘柄数は986本と、銘柄数の数はSBI証券に比べて遅れを取っていることがわかる。
また米国株取引時間は標準時間23:30~翌6:00、3月第2日曜日から11月第1日曜日までのサマータイムは22:30~翌5:00だ。
注文受付時間は16:00にスタートし、標準時間なら翌6:00、サマータイムなら翌5:00までが取引終了時間だ。
この点は注文受付時間が曜日によって異なるSBI証券よりもわかりやすいだろう。
DMM株は国内株式と米国株式が1つのアプリ内で取引できるため、どちらも行いたい人にとっては余計な手間がかからないのもポイントです。
SBI証券とは?SBI証券の米国株取引の特徴
SBI証券の米国株投資の概要
取引手数料 | 米国株銘柄数 | 為替手数料 | 米国ETF銘柄数 | ADR銘柄数 | 取引ツール | 米国株取引時間 | 米国株注文時間 | 米国株注文方法 | 口座数 | 預かり資産残高 |
約定代金の0.45%(税込0.495%) 最低手数料:0米ドル 上限手数料:20米ドル(税込22米ドル) |
4,515 | 25銭 | 327 | 165 | SBI証券 米国株アプリ | 標準時間:23:30~6:00 サマータイム:22:30~5:00 (現地時間9:30~16:00) |
月曜 0:00~19:00/19:30~23:30 火曜~金曜 10:30~19:00/19:30~23:30 土曜 10:30~19:00/19:30~24:00 日曜 0:00~19:00/19:30~24:00 ※月曜から金曜の23:30〜翌6:00はリアルタイム取引可能時間帯 |
・指値 ・成行 ・逆指値 |
300万口座 ※外国株式取引口座を合算した数値(2021年6月時点) ※グループ合算では約770万口座 |
20兆円突破(2021年6月末時点) |
SBI証券は「2021年 みんなの株式ネット証券比較ランキング総合」第1位を獲得している業界トップクラスの企業だ。
出典:MINKABU『おすすめネット証券比較&ランキング [2021年11月版]』
SBI証券は、圧倒的な口座開設数と高い知名度を誇り、ネット証券に詳しくない人でも一度は名前を聞いたことがあるだろう。
また取引手数料は約定代金の0.45%(最低0米ドル、上限税込22米ドル)、為替手数料は1ドルあたり25銭だ。
米国株取引時間は標準時間23:30~翌6:00、サマータイムは22:30〜翌5:00とDMM株と同様だ。
SBI証券の米国株の注文受付時間は以下のようになっている。
火曜~金曜 10:30~19:00/19:30~23:30
土曜 10:30~19:00/19:30~24:00
日曜 0:00~19:00/19:30~24:00
※月曜から金曜の23:30〜翌6:00はリアルタイム取引可能時間帯
特に月曜と日曜は1日のうち注文受付不可時間が30分しかなく日中も夜間も取引が可能だが、曜日によって異なる点には注意が必要だ。
・SBI証券独自の米国貸株サービス「カストック」 さらにSBI証券では保有している米国株式を貸し出して金利を得られる「米国貸株サービス(カストック【Kastock】)」を提供している点にも注目したい。
カストックは、SBI証券側に株式を貸し出すことで貸株金利を受け取りつつ、同時に配当金も得られる独自のサービスだ。
出典:SBI証券『米国貸株サービス(カストック【Kastock】)について』
貸出中の株式も手続きなしで売却できるため、売るタイミングを失ってしまう心配もないだろう。
証券会社が倒産してしまった場合は株が無価値になってしまいますが、業界トップクラスのシェアを誇るSBI証券においてその心配もあまりないでしょう。少ないリスクで金利を得られるため、初心者も始めやすいサービスと言えます。
【関連記事】
>>米国(アメリカ)株ランキングTOP10!時価総額、株価、配当利回り、増配年数、売買代金など
2,DMM株とSBI証券の米国株取引手数料を比較
ここからは、DMM株とSBI証券について各項目のメリットやデメリットを詳しく解説する。
まずは、株取引を始める際に最も気になる取引手数料についてチェックしよう。
米国株取引手数料
DMM株 | 約定代金にかかわらず一律0円 |
SBI証券 | 約定代金の0.45%(税込0.495%) 最低手数料:0米ドル 上限手数料:20米ドル(税込22米ドル) |
DMM株の米国株取引手数料は一律0円
先に述べた通り、DMM株では米国株取引手数料が「約定代金にかかわらず一律0円」で業界最安だ。
その分、配当金受取時の為替スプレッド(証券会社の基準為替レートと取引為替レートとの差)は基準為替レートが-1円となっており、為替手数料と配当金受取時にはコストがかかることを理解しておこう。
出典:DMM株『株式取引の手数料』
また、SBI証券をはじめ外貨建口座を作れる証券会社とは異なり、DMM株は外貨決済には対応していない点も要注意だ。
出典:DMM株『米国株式について』
SBI証券の米国株取引手数料は税込0.495%で最安水準
一方、SBI証券の取引手数料は約定代金の税込0.495%だ。
ネットを通して自身で取引を行う場合、最低取引手数料は0米ドル、上限取引手数料が税込22米ドルと定められている。
取引手数料が一律0円のDMM株には劣るものの、SBI証券の手数料も業界内ではかなり低い水準と言えるでしょう。
ただし、電話での相談・注文ができる「ダイレクトコース」(マネープラザカスタマーサポートに電話相談が可能)や「IFAコース」(SBI証券指定の金融商品仲介業者に電話などで投資相談が可能)で取引を行う場合、米国株手数料は1,000株まで税込33米ドル(1注文あたり)となるため注意が必要だ。
出典:SBI証券『ダイレクトコース インターネット手数料』、『IFAコース インターネット手数料』
米国株の取引手数料はSBI証券よりDMM株のほうが安い
両社ともリーズナブルな料金設定となっているものの、「約定代金にかかわらず一律0円」のDMM株に軍配が上がった。
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>>米国株の取引時間は何時から何時?ニューヨーク証券取引所とナスダックの違い、休場時間や休場日など
3,DMM株とSBI証券の米国株(アメリカ株)・米国ETF・ADR取扱銘柄数を比較
ネット証券を選ぶ際は、取扱銘柄数も重要な指標の1つとなる。
ここでは、DMM株とSBI証券が取り扱っている米国株・米国ETF・ADRの銘柄数を比較してみよう。
米国株取扱銘柄数 | 米国ETF取扱銘柄数 | ADR取扱銘柄数 | |
DMM株 | 986本 | 103本 | 118本 |
SBI証券 | 4,515本 | 327本 | 165本 |
米国株(アメリカ株)の銘柄数はSBI証券のほうがDMM 株よりも豊富
米国株の銘柄数はDMM株が986本(2021年11月時点)、SBI証券が4,515本(2021年10月時点)となっている。
米国ETF・ADR銘柄数もSBI証券に軍配
二社ともに随時新しい銘柄が追加されているが、現状では米国ETF・ADRの銘柄数はSBI証券のほうが勝っているようだ。
ETFとADRの基本知識と合わせて、詳しく見てみよう。
米国の取引所に上場している米国ETFは、DMM株が103本、SBI証券では327本を取り扱っている。
SBI証券では、一部の米国ETF(9本/2021年12月時点)において買付手数料が無料となっています。
出典:SBI証券『買付手数料無料 海外ETF』
さらに、SBI証券では米国ETFを毎月自動買付できる「米国株式・ETF定期買付サービス」も提供している。
米国株式・ETF定期買付サービスはボーナス月や指定の曜日を設定し、決まった金額や枚数で定期的に買付ができるサービスだ。
ETFの取引に興味がある人はチェックしておこう。
DMM株で取り扱っているADRは118本で、中国やブラジルなど10ヵ国以上の優良企業に投資することができる。
またSBI証券では165本となっており、ヨーロッパから南アフリカまで幅広い国の銘柄を取り扱っている。
SBI証券サイト上で毎週更新される売買代金ランキングでは人気ADR銘柄を1位~10位までチェックできるため、取引の際は参考にするのも良いでしょう。
米国株(アメリカ株)・米国ETF・ADR のラインアップならDMM 株よりもSBI証券がおすすめ
米国株・米国ETF・ADRのいずれにおいても、現状SBI証券の取扱銘柄数が多い。
様々な銘柄の中から自由度高く選ぶことができるのはSBI証券だ。
とはいえ両社とも着々と銘柄数を増やしているため、こまめにチェックすることが重要だろう。
【関連記事】
>>米国株に強いネット証券を徹底比較!マネックスとSBIどちらがオススメ?
4,DMM株とSBI証券の米国株取引ツールを比較
ネット証券の取引には、取引ツールの性能や使い勝手の良さも重要だ。
ここでは、DMM株とSBI証券が提供している米国株取引ツールについて詳しく見てみよう。
ツール名 | 米国株での利用可否 | スマホアプリ | AppStore評価 | |
DMM株 | ・DMM株 STANDARD ・DMM株 PRO ・DMM株 PRO+ ・DMM株 プレミアチャート ・スマホアプリ版 DMM株 |
〇 | スマホアプリ版 DMM株 | 4.2 |
SBI証券 | SBI証券 米国株アプリ | 〇 | SBI証券 米国株アプリ | 2.6 |
DMM株の米国株取引ツールの特徴
DMM株では、投資スタイルに合ったバージョンを選べる取引ツールが用意されている。
使いやすさにこだわったシンプルな操作性のWebブラウザ版取引ツール。
画面のカスタマイズもできるインストール型取引ツール。
「DMM株 PRO」よりも注文機能とチャート機能がレベルアップしたプロ仕様。オリジナルチャートを簡単に作成できるツール「DMM株 プレミアチャート」も利用できる。
・スマホアプリ版「DMM株」はかんたんモードとノーマルモードが選べる
ブラウザ版だけでなく、場所や時間を問わず手軽に使えるスマホアプリ版「DMM株」も展開している。
株取引に慣れていない人向けの「かんたんモード」と、PC版と大きく変わらない機能を活用できる「ノーマルモード」の2つが搭載されている。
1つのアプリ内でモードを自由に切り替えることができるため、株取引を始めたばかりの頃は「かんたんモード」、操作に慣れてきたら「ノーマルモード」に変更して使うのが良いでしょう。
・アプリ版のユーザー評価も上々
DMM 株は1つのアプリ内で国内株と米国株をどちらも取引できる点もポイントだ。
ちなみにAppStoreでは4.2の評価(2021年11月時点)を得ており、「モードを手軽に切り替えられるのが助かる」と好評だ。
一方で「動作が重くて固まってしまうことも多い」という声も見られた。
出典:AppStore『DMM 株 - 株取引アプリ』
DMM株は、「DMM株 STANDARD」とスマホアプリ版ではダウ・ジョーンズ社が発行している投資週刊誌『バロンズ』のダイジェスト版を無料で閲覧できます。日本語で抜粋・要約されたレポートが読めるため、米国株投資の手助けになるでしょう。
SBI証券の米国株取引ツールの特徴
SBI証券が提供する「SBI証券 米国株アプリ」は、米国株の取引に特化したツールだ。
一方で、AppStoreでは2.5の評価とやや低めだ(2021年11月時点)。
出典:AppStore『SBI証券 米国株アプリ 』
SBI証券 米国株アプリは2021年4月にリリースされたばかりで、まだまだ発展途上のツールです。随時アップデートも行われているため、今後の進化を望む期待の声が上がっているようです。
米国株の取引ツールはSBI証券よりもDMM株のほうが使いやすい
ちなみに、DMM株・SBI証券ともに電話やメールで問い合わせやリクエストを受け付けている。
DMM株ではLINEから、SBI証券では専用のチャット機能を使って問い合わせることもできるため、初心者でも安心してスタートを切れるでしょう。
出典:DMM株『LINEでのお問い合わせ』、SBI証券『チャットサポート』
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>>米国ETF(アメリカETF)おすすめ10選 初心者向け銘柄、利回りや特徴、選び方のポイントは?
5,DMM株とSBI証券の米国株取引時間・注文時間・注文方法を比較
次にDMM株とSBI証券における米国株の取引時間や注文時間、注文方法に関して比べてみよう。
特に本業と両立したい人やプライベートが忙しい人などは、あらかじめ取引時間や注文時間をしっかりと把握しておきたい。
米国株取引時間 | 注文時間 | 注文方法 | |
DMM株 | ・標準時間 23:30~翌6:00 ・サマータイム 22:30〜翌5:00 |
・標準時間 16:00~翌6:00 ・サマータイム 16:00〜翌5:00 |
指値注文 成行注文 IFDONE注文(指値/指値) |
SBI証券 | ・標準時間 23:30~翌6:00 ・サマータイム 22:30〜翌5:00 |
月曜 0:00~19:00/19:30~23:30 火曜~金曜 10:30~19:00/19:30~23:30 土曜 10:30~19:00/19:30~24:00 日曜 0:00~19:00/19:30~24:00 ※月曜から金曜の23:30~翌6:00はリアルタイム取引可能時間帯 |
指値注文 成行注文 逆指値注文 |
米国株(アメリカ株)の取引時間・注文時間における注意点
米国株取引が国内株取引と異なるのは、ニューヨークとの時差が大きく関わってくる点だ。
米国株取引時間・注文時間は、日本とニューヨークの時差およびサマータイムに応じて設定されている。
また、ニューヨーク証券取引所があるニューヨークと日本の時差も時期によって異なる。
ちなみに、2022年は2022年3月13日(日)~2022年11月6日(日)がサマータイムとなる。
DMM株の米国株取引時間・注文受付時間
DMM株において、米国株取引時間は標準時間で23:30~翌6:00、サマータイムで22:30~翌5:00だ。
以下の時間では注文受付が停止されてしまう。
注文受付停止時間
・標準時間
月曜~土曜 6:00~16:00
日曜 3:00~16:00
・サマータイム
月曜~土曜 5:00~16:00
日曜 3:00~16:00
出典:DMM株『取引時間/注文受付時間』
ログインはできるものの、注文の発注は行えないため注意が必要だ。
SBI証券の米国株取引時間・注文受付時間
SBI証券での米国株取引時間は標準時間23:30~翌6:00、サマータイムは22:30〜翌5:00とDMM株と同様だ。
注文受付時間は以下の通りとなる。
火曜~金曜 10:30~19:00/19:30~23:30
土曜 10:30~19:00/19:30~24:00
日曜 0:00~19:00/19:30~24:00
※月曜から金曜の23:30〜翌6:00はリアルタイム取引可能時間帯
SBI証券の注文時間は、曜日によって時間が変則的なため気をつけましょう。また月曜から金曜の23:30~翌6:00はリアルタイム取引可能時間帯となっています。
DMM株とSBI証券の注文受付時間の差
DMM株では平日の早朝から夕方にかけて注文受付が停止されてしまうため、該当時間に取引をしたいと考えている人には難しい。
一方、SBI証券では日中も夜間も注文を受け付けているため、本業の勤務時間が不定期な人や時間に縛られず注文したい人におすすめだ。
DMM株とSBI証券における米国株(アメリカ株)の注文方法
取引時間・注文時間に加え、各社で選択可能な注文方法も異なるため注意が必要である。
注文方法の概要も把握しておこう。
指値注文とは、買付の上限価格・売却の下限価格を指定して行う注文方法。「いくらまでなら買いたい」「いくらまでなら売りたい」を指定して売却・買付する。
成行注文は買付・売却の価格を指定せずに約定する注文方法。
IFDONE注文は新規注文と決済注文を同時に発注する注文方法。
逆指値注文は買付の下限価格・売却の上限価格を指定して行う注文方法。「いくら以上になったら買いたい」「いくら以下になったら売りたい」を指定して売却・買付する。
DMM株、SBI証券ともに通常の指値注文と成行注文に対応している。
一方、IFDONE注文はDMM株のみ、逆指値注文はSBI証券のみが対応している。
各注文方法のメリット・デメリットを把握した上で、自身の投資スタイルや株価の状況にあった方法を選択すると良いだろう。
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6,DMM株とSBI証券の日本株取引手数料を比較
ここまではDMM株とSBI証券における米国株取引について、様々な角度から比較してきた。
しかし実際に株取引を始める際には、日本株取引と米国株取引の両方を行う「日米二刀流投資」を視野に入れている人もいるはず。
日本株の取引手数料に関してDMM 株とSBI証券を確認していこう。
約定代金 | ~5万円以下 | ~10万円以下 | ~20万円以下 | ~50万円以下 | ~100万円以下 | ~150万円以下 | ~300万円以下 | 300万円超 | |
DMM株 現物取引手数料 | 55円 | 88円 | 106円 | 198円 | 374円 | 440円 | 660円 | 880円 | |
DMM株 信用取引手数料 | 一般コース | 88円 | 88円 | 88円 | 88円 | 88円 | 88円 | 88円 | 0円 |
SBI証券 現物取引手数料 | スタンダードプラン | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 640円 | 1,013円 | 3,000万円までが1,013円 3,000万円超は1,070円 |
アクティブプラン | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1,238円 | 1,691円 | 300万円以降100万円増加ごとに295円ずつ増加 | |
SBI証券 信用取引手数料 | スタンダードプラン | 99円 | 99円 | 148円 | 198円 | 385円 | 385円 | 385円 | 385円 |
アクティブプラン | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 880円 | 1,320円(200万円以降100万円増加ごとに440円ずつ増加) | 200万円以降100万円増加ごとに440円ずつ増加 |
DMM株の日本株取引手数料
DMM株では国内株式の現物取引手数料が1約定ごとに最低55円(税込)だ。
国内株式の信用取引手数料は約定金額300万円以下の場合88円(税込)、約定金額300万円超の場合0円となる。
また2020年4月より、信用取引を行う際の担保として米国株式の利用が可能になった。
出典:DMM株『米国株式を信用取引の担保に取引可能』
米国株式を担保にすることで、資金効率が上がったり投資の幅が広がったりするなどのメリットが得られる。
ちなみにSBI証券では国内株式と投資信託のみ担保にすることが可能です。
米国株式を担保にできる証券会社は限られているため、信用取引を行う人にとってはDMM株は大きな魅力だろう。
代用有価証券として取り扱える銘柄はDMM株の公式サイトに掲載されているので、米国株を担保として利用したい場合は確認しておこう。
出典:DMM株『米国株式代用適格銘柄』
SBI証券の日本株取引手数料
SBI証券では、取引スタイルに合わせて「スタンダードプラン」と「アクティブプラン」を設けている。
「スタンダードプラン」では1注文ごとの約定代金、「アクティブプラン」なら1日の約定代金合計額に応じて手数料が決まる仕組みだ。
・アクティブプラン……1日の約定代金合計額に応じて決定。約定代金合計額が300万円以上となる場合、100万円増加するごとに295円(税込)が加算されるプラン。約定代金が100万円以下の時は手数料が0円となる。
・アクティブプラン……1日の約定代金合計額に応じて決定。約定代金合計額が100万円増加するごとに440円(税込)が加算されるプラン。約定代金が100万円以下の時は手数料が0円となる。スタンダードプランと同じく、基準を満たすと一定期間のインターネット取引手数料が無料になる。
日本株の約定代金が大きくなければDMM株、1日に複数回取引するならSBI証券
また両社とも25歳以下を対象に、現物取引手数料がお得になるキャッシュバックのサービスもある。
出典:DMM株『25歳以下の方は現物取引手数料実質0円!』、SBI証券『【600万口座達成記念】20歳未満なら現物手数料毎月1万円まで実質0円プログラム』
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7,DMM株での米国株(アメリカ株)投資はこんな人におすすめ
- お得に効率よく米国株取引を始めたい人
- 自分の投資スタイルに合った取引ツールを使いたい人
PC版からスマホアプリ版まで複数のツール・アプリが展開されているため、「取引ツールにこだわりたい」という人にもおすすめです。
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8,SBI証券での米国株(アメリカ株)投資はこんな人におすすめ
- 幅広い銘柄の中から投資先を探したい人
- 米国ETF・ADRへの投資にチャレンジしてみたい人
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9,DMM株の口座開設手順
実際に、DMM株で口座を開設する際のフローを見てみよう。
-
契約締結前交付書類を確認し、メールアドレスなどの必要項目を入力
-
マイナンバーと本人確認書類の送付
-
口座開設完了
• マイナンバーの個人番号が確認できる書類+顔写真付き本人確認書類1点(運転免許証やパスポートなど)
• マイナンバー「通知カード」の写し+顔写真なし本人確認書類2点(健康保険証やマイナンバー記載のない住民票の写しなど)
• マイナンバーが記載された住民票の写し(全面を確認できるもの)+顔写真がない本人確認書類1点(健康保険証や印鑑証明書など)
「スマホでスピード本人確認」を行う際は、マイナンバー確認書類や本人確認書類、本人の顔写真をスマートフォンで撮影しなければならない。
顔写真の撮影においては、本人以外の顔が映り込まない環境が必要だ。
本人確認の後、1時間程度で審査結果を受け取ることができます。本人確認が完了したらDMM株よりログインIDとパスワードが通知され、「スマホでスピード本人確認」の場合は最短当日に取引を開始できます。
オンライン上で本人確認ができる「スマホでスピード本人確認」以外は、発送日翌日以降に通知書類が簡易書留にて送られてくるため注意しておこう。
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10,SBI証券の口座解説手順
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口座開設申込
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本人確認書類提出
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初期設定
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完了通知の受け取り
まずWEB申込フォームに氏名や住所などを入力し、「ネットで口座開設」「郵送で口座開設」のいずれかを選択。
ネットで開設する場合は最短翌営業日に取引をスタートできる。
• マイナンバー通知カード+運転免許証
• マイナンバーカード+本人確認書類1点(運転免許証や住民票の写しなど)
• マイナンバー通知カード+本人確認書類2点(運転免許証や住民票の写しなど)
口座開設申込が完了したら、そのままユーザーネームやパスワードの初期設定へ進もう。
書類審査後、メールまたは郵送にて開設完了通知を受け取ることができます。
なお、郵送で口座を開設する場合は、以下の組み合わせでの確認書類が必要になる。
• マイナンバー通知カード+本人確認書類2点(運転免許証や住民票の写しなど)
ネット上で口座開設状況を確認することができない点には留意が必要だ。
・総合口座開設後に外国株式取引口座が必要 総合口座が開設できたら、自身のログインページから「外国株式」開設ボタンを選択する。
最短で申し込み完了と同時に口座開設完了となり、取引をはじめることができる。
しかし、登録情報が変更手続き中などの場合は開設処理が中断されてしまう。
すでに総合口座を持っている人は、あらかじめ登録情報が最新のものに更新されていることを確認した上で、「外国株式取引口座」の開設手続きを行いましょう。
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11,米国株(アメリカ株)取引の基礎知識
ここからは米国株取引を始める際に知っておきたい、基本的な知識について簡単に解説しよう。
米国にある主な市場
米国の取引所や株式市場に関する基礎知識を紹介する。
NYSEは「New York Stock Exchange」の略で、ニューヨーク証券取引所を指す。ニューヨーク・ウォール街にある世界最大の証券取引所であり、日本ではソニーやトヨタ自動車などが米国預託証券を発行のうえ上場している。
NYSE Americanインターコンチネンタル取引所(ICE)が有する証券取引所。アメリカン証券取引所(AMEX)が起源となっており、成長企業向けの取引所である。上場投資信託(ETF)の取り扱いに強みを持つ。
NASDAQは全米証券業協会が運営する株式市場であり、世界最大規模の新興企業向け株式市場。電子取引の拡大にともない大きく成長した。世界的にはマイクロソフトやアップルなどが上場している市場として知られ、日本では任天堂や日産自動車などが上場している。
米国株取引にかかる手数料
米国株の取引に関する手数料を種類別に紹介する。
国内取引手数料は、株取引の際、各社指定の約定代金や為替レートに応じて決定される手数料のこと。
為替手数料は、円と外国の通貨を交換する際の手数料のことを指す。米国株を買い付ける場合は、円から米ドルに交換する際に発生する。
SECとは、証券取引の監督や監視を行っているアメリカの市場監視機関「Securities and Exchange Commission」(米国証券取引委員会)の略。SEC Feeとは米国証券取引委員会に支払う現地取引費用のこと。米国株式の売却時にかかる手数料である。
米国株(アメリカ株)の株価指数
米国株の取引所や銘柄における株価の動きを示す数値について解説する。
ダウ平均(ダウ工業株30種)はダウ・ジョーンズ工業株価平均(Dow Jones Industrial Average)のこと。アメリカのダウ・ジョーンズ社が算出している米国の株価指数を指す。ニューヨーク証券取引所・NASDAQに上場している30銘柄で構成され、「ダウ式」と呼ばれる計算方法が採用されている。
S&P500はニューヨーク証券取引所・NASDAQに上場している銘柄の中から選ばれた、代表的な500銘柄のこと。時価総額や流動性、業績など様々な条件を満たす企業の中から決定される。成長しているIT企業が上位を占める傾向が大きい。
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2. 「スマホでスピード本人確認」もしくはアップロード・メール・FAX・郵送にて、マイナンバーや本人確認書類を送付
3. 口座開設審査後、開設完了通知を受け取る
2. 口座開設審査後、開設完了通知を受け取る
3. 自身のログインページ「お取引・口座開設」から「外国株式」の開設ボタンを選択して申し込み
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