日本株取引に慣れてくると、次の投資対象に関心が向く。そんな時、比較的挑戦しやすいのが外国株への投資だろう。外国株は、日本株に比べて成長力のある銘柄が多く、為替差益も狙える。今回は、外国株を購入できるおすすめネット証券5社の情報を紹介する。
目次
1,外国株取引の4つの特徴
日本株取引とは異なる、外国株取引の特徴のうち、代表的なものを4つ挙げる。
- 日本株より成長余力のある銘柄が多く存在する
- 証券会社によって対象国や銘柄が異なる
- 為替リスクがある
- カントリーリスクがある
特徴1,日本株より成長余力のある銘柄が多く存在する
日本経済は成長が鈍化しているため、新興の一部企業を除くと、将来的に大きく成長する、もしくは株価が伸長する銘柄は決して多くない。
一方、米国、中国、ASEANなどの各国株式市場には、将来的に巨大企業に変貌する可能性のある新興企業が多く上場している。
株価伸長による値上がり益や定期的な配当金など、外国株取引は、日本株以上に利益獲得のチャンスがある投資方法だといってもよいでしょう。
特徴2,証券会社によって対象国や銘柄が異なる
国内株式の取引では、どの証券会社を使っても、売買できる上場銘柄に違いはない。
それに対して外国株は、取扱対象国や銘柄が証券会社によって異なるため、外国株取引ではどの証券会社を利用するかは重要なポイントになる。
投資したい国や、購入したい外国株銘柄があるならば、そうした国あるいは銘柄を取り扱っているネット証券を探す必要があります。
特徴3,為替リスクがある
外国株を取引する場合、円貨決済あるいは外貨決済のどちらを選択しても、必ず為替取引が発生する。
為替取引では、このような為替差損が出る可能性があるため、取引で得た利益を減らさないように、為替相場を注視しながら、最良のタイミングで取引することを心掛けなければなりません。
特徴4,カントリーリスクがある
外国株に投資する際には、投資するタイミングや投資金額、通貨下落が起こった際の資金引き上げ水準なども考慮した上で、最終的な投資判断を下すことが求められます。
2,SBI証券の外国株の特徴やメリット・デメリット
ネット証券の中で、外国株取扱国数最多はネット証券最大手のSBI証券である。
外国株投資を検討する上で外せないSBI証券の概要やメリット・デメリットを紹介する。
なお、以降に記載する各証券会社の基本情報では、サービス内容に焦点を当てるため、現地および国内課税に関する情報は省略する。
SBI証券の外国株基本情報(2021年4月3日現在)
取扱国 | 取扱状況 | 銘柄数 (ETFとADRを含む) |
---|---|---|
米国 | 〇 | NYSE 1,532銘柄 NYSE Arca 232銘柄 NASDAQ 2,217銘柄 |
中国 | 〇 | 1,367銘柄 |
韓国 | 〇 | 66銘柄 |
ロシア | 〇 | 30銘柄 |
ASEAN | 〇 (ベトナム、インドネシア、 シンガポール、タイ、マレーシア) |
ベトナム株 310銘柄 インドネシア株 73銘柄 シンガポール株 44銘柄 タイ株 76銘柄 マレーシア株 44銘柄 |
項目 | 米国株 | 中国株(香港株) |
---|---|---|
取引手数料(税込) | 約定代金の0.495% (0~22米ドル) |
約定代金の0.286% (51.7~517香港ドル) |
為替スプレッド | 25銭 | 15銭 |
注文チャネル | ・外貨建商品取引サイト ・米国株アプリ |
外貨建商品取引サイト |
注文の種類 | ・指値 ・成行 ・逆指値 |
指値のみ |
NISA取り扱い | 〇 | 〇 |
外貨決済 | 〇 | 〇(香港ドル) |
項目 | 韓国株 | ロシア株 |
---|---|---|
取引手数料(税込) | 約定代金の0.99% (9,900韓国ウォン以上) |
約定代金の1.320% (550ロシアルーブル以上) |
為替スプレッド | 20銭 | 8銭 |
注文チャネル | 外貨建商品 取引サイト |
外貨建商品 取引サイト |
注文の種類 | 指値のみ | 指値のみ |
NISA取り扱い | 〇 | 〇 |
外貨決済 | 〇 | 〇 |
項目 | ベトナム株 | インドネシア株 | シンガポール株 |
---|---|---|---|
取引手数料 (税込)※ |
約定代金の2.2% (132万 ベトナムドン以上) |
約定代金の1.1% (26万1,800 インドネシアルピア以上) |
約定代金の1.1% (30.8 シンガポールドル以上) |
為替スプレッド | 2.00円 | 3銭 | 83銭 |
注文チャネル | 外貨建商品 取引サイト |
外貨建商品 取引サイト |
外貨建商品 取引サイト |
注文の種類 | 指値のみ | 指値のみ | 指値のみ |
NISA取り扱い | 〇 | 〇 | 〇 |
外貨決済 | 〇 | 〇 | 〇 |
項目 | タイ株 | マレーシア株 |
---|---|---|
取引手数料(税込)※ | 約定代金の1.1% (837.1 タイバーツ以上) |
約定代金の1.1% (83.6 マレーシアリンギット以上) |
為替スプレッド | 8銭 | 43銭 |
注文チャネル | 外貨建商品 取引サイト |
外貨建商品 取引サイト |
注文の種類 | 指値のみ | 指値のみ |
NISA取り扱い | 〇 | 〇 |
外貨決済 | 〇 | 〇 |
SBI証券で外国株を取引するメリット
- 外国株取扱国数がネット証券No.1
- 外国株はすべてNISA口座対応
- 米国株取引専用アプリが登場
- すべての外国株で、外貨決済か円貨決済かを選べる
・メリット1,外国株取扱国数がネット証券No.1
SBI証券は、新興国やASEAN諸国に投資したい人にとっては、必ず口座を開設しておきたい証券会社であるのは間違いない。
・メリット2,外国株はすべてNISA口座対応
外国株取引ができるネット証券といっても、NISA口座を利用できる証券会社ばかりではない。
NISAの非課税制度を活用できれば、成長力のある外国株への投資で得た値上がり益を、しっかり温存できます。
・メリット3,米国株取引専用アプリが登場
SBI証券では2021年4月9日に、待望の米国株専用アプリがリリースされた。
外国株のうち、米国株のみの対応ではありますが、利用頻度の高さからいっても、米国株取引専用アプリの利用価値は高いでしょう。
・メリット4,すべての外国株で、外貨決済か円貨決済かを選べる
さらに、売却益や配当を外貨で受け取ることができれば、外貨から円貨への為替取引、次に同通貨の外国株を購入する際の円貨から外貨への為替取引を省き、為替スプレッドを節約することもできます。
SBI証券で外国株を取引するデメリット
- お得な外貨入出金サービスを利用できるのは住信SBIネット銀行だけ
- 取扱外国株は多いが、新興国株やASEAN株の投資情報が少ない
- 中国株の取り扱いは香港株だけ
・デメリット1,お得な外貨入出金サービスを利用できるのは住信SBIネット銀行だけ
SBI証券では、住信SBIネット銀行を使えば、米ドルの入出金時に片道4銭という破格の安さの入出金手数料が適用される。
出典:SBI証券『住信SBIネット銀行との外貨入出金サービス』
外国株、とりわけ米国株取引において、格安の入出金手数料を適用したければ、新たに住信SBIネット銀行に外国預金口座を開設する必要があることは留意しておくべきでしょう。
・デメリット2,取扱外国株は多いが、新興国株やASEAN株の投資情報が少ない
ネット証券を含め、米国株以外の外国株を取り扱う証券会社全体に言えることであるが、個別銘柄の詳細情報を除けば、ネット証券サイトから入手できる投資情報は限られる。
SBI証券サイトで公表されている個別銘柄の詳細情報以外にも、各国の経済情報や個別銘柄のファンダメンタルズ分析に必要な情報を、できる限り自分で入手する努力が必要です。
・デメリット3,中国株の取り扱いは香港株だけ
とりわけ、深セン証券取引所には、成長余力のある新興のIT関連企業が多く上場しているため、中国のグロース株(成長株)に積極的に投資したい人にはSBI証券だと物足りなさを感じるかもしれません。
3,楽天証券の外国株の特徴やメリット・デメリット
SBI証券に次いで、外国株取引が充実しているのは楽天証券である。
取り扱う外国株の対象国や豊富な取扱銘柄など、楽天証券の外国株サービスの概要を確認していこう。
楽天証券の外国株基本情報(2021年11月8日現在)
取扱国 | 取扱状況 | 銘柄数 (ETFとADRを含む) |
---|---|---|
米国 | 〇 | NYSE 1,649銘柄 NYSE Arca 264銘柄 NASDAQ 2,549銘柄 |
中国 | 〇 | 香港 788銘柄 上海A 236銘柄 |
韓国 | × | ― |
ロシア | × | ― |
ASEAN | 〇 (シンガポール、タイ、 インドネシア、マレーシア) |
シンガポール株 50銘柄 インドネシア株 72銘柄 タイ株 75銘柄 マレーシア株 43銘柄 |
<外国株のサービス概要>
項目 | 米国株 | 中国株(香港、上海A) | |
---|---|---|---|
取引手数料(税込) | 約定代金の0.495% (0~22米ドル) |
約定代金 10万円以下 |
550円 |
10万円超、 100万円未満 |
約定代金の 0.55% |
||
100万円以上 | 5,500円 | ||
為替スプレッド | 25銭 | ・香港ドル 15銭 ・人民元 20銭 |
|
注文チャネル | ・WEBサイト ・マーケットスピード ・iSPEED |
WEBサイトのみ | |
注文の種類 | ・指値 ・成行 ・逆指値 |
指値のみ | |
NISA取り扱い | 〇 | 〇 | |
外貨決済 | 〇 | × |
項目 | シンガポール株 | インドネシア株 |
---|---|---|
取引手数料(税込) | 約定代金の1.1%(最低手数料550円) | |
為替スプレッド | 83銭 | 0.03銭 |
注文チャネル | WEBサイトのみ | WEBサイトのみ |
注文の種類 | 指値のみ | 指値のみ |
NISA取り扱い | 〇 | 〇 |
外貨決済 | × | × |
項目 | タイ株 | マレーシア株 |
---|---|---|
取引手数料(税込) | 約定代金の1.1%(最低手数料550円) | |
為替スプレッド | 8銭 | 43銭 |
注文チャネル | WEBサイトのみ | WEBサイトのみ |
注文の種類 | 指値のみ | 指値のみ |
NISA取り扱い | 〇 | 〇 |
外貨決済 | × | × |
楽天証券で外国株を取引するメリット
- ネット証券で唯一、上海A株を購入できる
- 操作性の高いスマホアプリ「iSPEED」で米国株も注文できる
- 外国株取引でも楽天ポイントが付与される
- NISA口座でも外国株を購入できる
- シンガポールの大手証券会社が提供する投資情報を日本語で読める
・メリット1,ネット証券で唯一、上海A株を購入できる
中国本土の優良企業に投資したい、あるいは中国を拠点に事業を展開する企業に投資したい場合は、上海A株を購入できる楽天証券を選ぶとよいでしょう。
・メリット2,操作性の高いスマホアプリ「iSPEED」で米国株も注文できる
楽天証券のiSPEEDは、PC用取引ツール並みの豊富な情報量を備えながら、シンプルでスピーディな注文を可能にする人気のスマートフォンアプリ。iSPEEDでは、国内株以外に米国株も取引できる。
・メリット3,外国株取引でも楽天ポイントが付与される
楽天証券といえば、株式取引に応じて、楽天市場や店舗で使える楽天ポイントが付与されることで有名。
出典:楽天証券『超割でためる』
外国株取引でもポイントを貯められるのは、楽天ポイント会員には大きな魅力です。
・メリット4,NISA口座でも外国株を購入できる
外国株の売却益や配当金については、国内の所得税と住民税が非課税になるので、節税対策として利用できる。
・メリット5,シンガポールの大手証券会社が提供する投資情報を日本語で読める
国内ではASEAN株に関する投資情報は決して多くないが、楽天証券なら、シンガポールの大手証券会社であるフィリップ証券が毎週発行する「アセアン株式レポート」の日本語版を閲覧することができる。
ASEAN株に積極的に投資する予定があれば、楽天証券の「トウシル」に連載されているアセアン株式レポートを大いに活用するとよいでしょう。
出典:楽天証券『トウシル』
楽天証券で外国株を取引するデメリット
- SBI証券に比べると、中国株の手数料が高い
- 中国株とASEAN株は外貨決済を選択できない
・デメリット1,SBI証券に比べると、中国株の手数料が高い
ネット証券の双璧をなすSBI証券と楽天証券は、ともに中国株とASEAN株を取り扱っている。
その中で、人気のある香港株の国内取引手数料については、楽天証券のほうが、SBI証券に比べて高めに設定されている。
楽天証券の中国株は香港株と上海A株からなるため、中国株としては決して高い手数料とは言えません。しかし、香港株を中心に中国株投資を検討している人には、SBI証券の2倍にもなる楽天証券の手数料率は高めと言わざるをえません。
・デメリット2,中国株とASEAN株は外貨決済を選択できない
中国株とASEAN株の取引では、買付または売付時には必ず、楽天証券の適用為替スプレッドが加味される。
そのため、為替相場の状況を注視して、為替差損が出ないように取引のタイミングには常に注意を払う必要がある。
4,マネックス証券の外国株の特徴やメリット・デメリット
マネックス証券は外国株取引の充実度では業界トップレベルのネット証券である。
豊富な取扱銘柄や多彩な注文種類など、マネックス証券の外国株サービスを紹介する。
マネックス証券の外国株基本情報(2021年4月3日現在)
取扱国 | 取扱状況 | 銘柄数(ETFとADRを含む) |
---|---|---|
米国 | 〇 | NYSE 1,471銘柄 NYSE Arca 230銘柄 NASDAQ 2,510銘柄 |
中国 | 〇 | 香港株 2,579銘柄 |
韓国 | × | ― |
ロシア | × | ― |
ASEAN | × | ― |
項目 | 米国株 | 中国株(香港株) |
---|---|---|
取引手数料(税込) | 約定代金の0.495% (0~22米ドル) |
約定代金の0.275% (49.5~495香港ドル) |
為替スプレッド | 買付時 無料 売却時 25銭 |
15銭 |
注文チャネル | ・米国株取引ツール (トレードステーション) ・トレードステーション米国株スマートフォン ・マネックス証券アプリ |
中国株取引サイト |
注文の種類 | ・成行 ・指値 ・逆指値 ・ツイン指値 ・連続 ・OCO ・トレールストップ ・トレールストップ(%) |
指値のみ ※1 |
NISA取り扱い | 〇 | 〇 |
外貨決済 | 〇 ※2 | 〇 ※2 |
マネックス証券で外国株を取引するメリット
- 米国株は買付時の為替スプレッドが無料
- NISA口座での外国株買付手数料は実質無料
- 中国株(香港株)の国内取引手数料は業界最安水準
・メリット1,米国株は買付時の為替スプレッドが無料
主要ネット証券の米国株の為替スプレッドは横並びの傾向がある。
そんな中、マネックス証券は、米国株の買付時為替スプレッド無料を打ち出しており、他社と一線を画している。
買付時の為替スプレッドについては定期的な見直しを表明しているが、実際には買付時為替スプレッド無料は長期にわたって継続されている。
マネックス証券の米国株買付時為替スプレッド無料サービスは、外貨決済だけでなく、円貨決済を選択した場合にも適用されます。米国株に関わるコスト削減につながる有力サービスとして覚えておきましょう。
出典:マネックス証券『マネックス証券「米国株」の4つの特典』
・メリット2,NISA口座での外国株買付手数料は実質無料
NISAですべての外国株買付手数料が恒久的かつ実質的に無料になるのは、主要ネット証券ではマネックス証券だけです。米国株や香港株を低コストで取引したい人には外せないネット証券です。
・メリット3,中国株(香港株)の国内取引手数料は業界最安水準
主要ネット証券の米国株取引手数料は横並びの状態であるが、中国株の取引手数料についてはマネックス証券が他社より若干安く、業界最安水準となっている。
マネックス証券で外国株を取引するデメリット
- 取り扱う外国株は米国株と香港株だけ
- 外国株の売却代金を外貨で受け取っても、外貨のまま出金できない
・デメリット1,取り扱う外国株は米国株と香港株だけ
豊富な取扱銘柄数や低コストといったメリットはあるが、さまざまな国に投資してリスク分散したい、あるいは中国本土株やASEANの成長余力のある新興企業に積極的に投資したいという人には向いていない。
・デメリット2,外国株の売却代金を外貨で受け取っても、外貨のまま出金できない
マネックス証券では、外国株(米国株、香港株)の売却代金は外貨のまま支払われる。
ただし、出金できるのは日本円だけなので、自分で外貨から日本円に振替えなければ、指定の金融機関に出金することができない。
出金時には、外貨から日本円に必ず振り替える必要があるので、為替差損の発生を防ぐために、買付時より円高になっていれば、振替と出金の時期を先延ばしにするといった対応が求められます。
5,DMM.com証券の外国株の特徴やメリット・デメリット
DMM.com証券が提供する唯一の外国株は米国株である。
米国株の国内取引手数料についても、国内株式の取引手数料同様に、圧倒的な安さを誇る。
低コストサービスを追求するDMM.com証券が提供する外国株(米国株)取引サービスを詳しく見ていこう。
DMM.com証券の外国株基本情報(2021年11月8日現在)
取扱国 | 取扱状況 | 銘柄数 |
---|---|---|
米国 | 〇 | 個別銘柄 983銘柄 ETF 103銘柄 ADR 118銘柄 |
中国 | × | ― |
韓国 | × | ― |
ロシア | × | ― |
ASEAN | × | ― |
項目 | 米国株 |
---|---|
取引手数料(税込) | 0円 |
為替スプレッド | 25銭 |
注文チャネル | ・DMM株PRO+ ・DMM株STANDARD ・DMM株(スマホアプリ) ・DMM株プレミアチャート(投資情報ツール) |
注文の種類 | ・指値 ・成行 ・IFDONE |
NISA取り扱い | 〇 |
外貨決済 | × |
DMM.com証券で外国株を取引するメリット
- 米国株の国内取引手数料がいつでも無料
- NISA口座を利用して米国株を取引しても、国内取引手数料はもちろん無料
- どのツールやアプリを使っても、米国株の取引ができる
・メリット1,米国株の国内取引手数料がいつでも無料
とにかくコストをかけずに米国株を始めてみたい人には、もっとも適したネット証券といえるでしょう。
・メリット2,NISA口座を利用して米国株を取引しても、国内取引手数料はもちろん無料
DMM.com証券の「NISA口座×米国株」の組み合わせは、非課税と手数料無料で、ダブルでお得なサービスです。コストにこだわる人なら、ぜひとも覚えておきたい活用方法です。
・メリット3,どのツールやアプリを使っても、米国株の取引ができる
外国株の取引チャネルは、取引ツールまたは専用アプリ経由、あるいは外国株取引サイトのみ対応など、ネット証券各社で対応が異なる。
それに対して、DMM.com証券は、どの取引ツールやスマホアプリでも、国内株と米国株の両方を取引することができる。
国内株と米国株のどちらにも投資したい人には、一つのツールまたはアプリで事足りるので便利です。
DMM.com証券で外国株を取引するデメリット
- 米国株以外の外国株は取り扱っていない
- 主要ネット証券に比べると、投資情報が不十分
・デメリット1,米国株以外の外国株は取り扱っていない
DMM.com証券の国内取引手数料無料に魅力を感じても、中国株やASEAN株への投資を望むなら、SBI証券、楽天証券、マネックス証券といった外国株サービスが充実しているネット証券を利用するしかない。
・デメリット2,主要ネット証券に比べると、投資情報が不十分
外国株に関しては、主要証券といえども、外国株の株式市場全体の動向や、ファンダメンタルズ分析に役立つ投資情報が不足気味。
取引ツールやスマホアプリには多彩なテクニカル分析指標が搭載されており、テクニカルな側面からのアプローチは充実しているが、依然としてファンダメンタルな投資情報には不足感がある。
取引ツールとしての操作性、利便性に問題はありませんが、投資判断を適切に下すためには、追加的に他社で投資情報を入手する必要が出てくるでしょう。
6,PayPay証券の外国株の特徴やメリット・デメリット
新興ネット証券のPayPay証券は業態に特徴があり、相対取引が主体となっている。
この点において、総合的に証券サービスを提供する主要ネット証券とは大きく異なる。
業態が特殊なPayPay証券が提供する外国株サービスは、他のネット証券とは手数料体系や取引方法なども異なるので、以下でサービス内容を確認してほしい。
PayPay証券の外国株基本情報(2021年11月8日現在)
取扱国 | 取扱状況 | 銘柄数 |
---|---|---|
米国 | 〇 | 個別銘柄 147銘柄 BDC 2銘柄 ETF 25銘柄 |
中国 | × | ― |
韓国 | × | ― |
ロシア | × | ― |
ASEAN | × | ― |
項目 | 米国株 |
---|---|
スプレッド ※ | ① 現地時間9:30~16:00 (日本時間23:30~翌6:00、 夏時間期間10:30~翌5:00) ⇒基準価格の0.5% ② ①以外の時間帯 ⇒基準価格の0.7% |
為替スプレッド | 1米ドルあたり35銭 |
注文チャネル | 日米株アプリ |
注文の種類 | PayPay証券が提示する価格のみ |
NISA取り扱い | × |
外貨決済 | × |
PayPay証券で外国株を取引するメリット
- 為替取引などを気にせず、気軽に低額から米国株取引を体験できる
- 銘柄選びに苦労することがない
・メリット1,為替取引などを気にせず、気軽に低額から米国株取引を体験できる
買付金額も1,000円から金額指定できるので、自分の余裕資金の範囲内で金額を調整しながら簡単に取引できる。
・メリット2,銘柄選びに苦労することがない
2021年11月8日現在で、PayPay証券が取り扱う米国株は、個別銘柄やBDC、ETFをあわせても合計174銘柄程度。
少額から取引可能で、取引方法も手軽、さらに、米国株投資の実体験も積むことができるので、PayPay証券の米国株取引は、米国株を始めるきっかけ作りとしては最適です。
PayPay証券で外国株を取引するデメリット
- 為替取引によって為替差益を出すことができない
- 主体的な米国株取引ができない
・デメリット1,為替取引によって為替差益を出すことができない
同様の理由から、外国株初心者の体験の場であっても、外国株特有の為替リスクを実感として受け止めにくいのもデメリットになる。
・デメリット2,主体的な米国株取引ができない
米国株を含め、株式投資は本来、さまざまな投資情報にもとづいて、自ら投資判断を下すべきである。
PayPay証券を利用しても、株価や為替相場を意識的に補足しながら取引のタイミングを探るなど、主体的な姿勢を意識したほうがよいでしょう。
7,外国株取引が充実しているのはSBI、楽天、マネックス、手軽さならPayPay
5社のうち、主要ネット証券であるSBI証券、楽天証券、 マネックス証券の3社の外国株は、豊富な取扱銘柄数や安い手数料、充実したサービスなど、いずれも本格的な外国株取引ができる環境が整備されている。
DMM.com証券は、主要ネット証券3社より取扱銘柄が少ないものの、外国株取引サービスがシンプルでわかりやすく、業界トップクラスの低コスト取引環境を備えており、米国株初心者やコスト最優先の中級者に最適な証券会社だ。
PayPay証券は円貨決済のみ、1,000円からの金額指定による注文など、米国株ながら手軽に取引できるのが特徴だ。
身近に感じられる米国株から気軽に外国株取引をスタートしたい人には最適だ。
今回紹介したネット証券5社の中から、まずは株式取引の経験値や投資スタイルに適したネット証券を選んでみましょう。自分にとって快適な取引環境を提供してくれるネット証券なら、初めての外国株取引でも利益獲得に期待がもてるはずです。
外国株取引にオススメなネット証券についてよくある5つのQ&A
2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。
■保有資格
証券外務員一種、二種
投資診断士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者
2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。
■保有資格
証券外務員一種、二種
投資診断士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者
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