株式投資で覚えておきたい基本用語15選 PERとPBRの違いとは?

2019.8.10
INVESTMENT
(写真=ene/Shutterstock.com)
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株式投資の初心者が最初にぶつかる壁が、専門用語の多さだろう。株式投資でしか使わない用語も多い。効果的な情報収集やスムーズな取引のために、最低限覚えておきたい株式投資用語15選を種類別に紹介しよう。

株式投資の基本用語4選 約定、配当、始値、終値

まずは、株式投資でよく出てくる基本的な用語を4つ紹介しよう。初心者はこれらを覚えておくと、取引内容をスムーズに理解できるだろう。

約定(やくじょう)

買い注文と売り注文の条件が合致して、株式売買などの取引が成立すること。

取引が成立した日は「約定日(やくじょうび)」、取引が成立した価格を「約定価格(やくじょうかかく)」、約定価格に売買した株数を掛けた金額を「約定代金(やくじょうだいきん)」と呼ぶ。

配当(はいとう)

企業が、事業活動で得た利益を株主に配分する利益還元策のこと。株主には、利益配当請求権に基づいて、企業から配当を受け取る権利がある。

始値(はじめね)

その日の売買立会で、最初に取引が成立した価格のこと。「寄付(よりつき)」とも呼ばれる。

終値(おわりね)

その日の売買立会で、最後に取引が成立した価格のこと。その日の売買立会最後の取引(=大引け)で付いた終値は「引け値(ひけね)」とも呼ばれる。

株の指標に関する用語4選 PER、PBR、ROE、出来高

株式投資をする際、どの銘柄に投資するかは最も大きな悩みの種かもしれない。企業分析に必要な株の指標を覚えておけば、銘柄選びに役立つだろう。

PER(ピーイーアール:株価収益率)

「PER(倍)=株価÷1株当たり純利益(EPS)」で算出される指標。株価収益率とも呼ぶ。株価が企業の利益水準に対して、割安か割高かを判断する尺度になる。株価が下がるか純利益が増えれば、PERは下がる。2019年6月末時点の東証一部の平均単純PERは約15倍であるため、それ以下であれば割安と言えるだろう。

PBR(ピービ―アール:株価純資産倍率)

「PBR(倍)=株価÷1株当たり純資産(BPS)」で算出される指標。株価純資産倍率とも呼ぶ。株価が企業の資産価値に対して、割安か割高かを判断する尺度になる。2019年6月末時点の東証一部の平均単純PBRは約1.1倍であるため、1倍未満なら割安と言えるだろう。

ROE(アールオーイー:自己資本利益率)

「ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100」で算出される指標。自己資本利益率とも呼ぶ。企業が株主の投下資本を使って、どれだけ効率的に利益を上げているかを判断する。企業の配当能力も測定できる。目安として、2018年度の東証一部の平均ROEは9.8%なので、それ以上ならば買い時と言える。

出来高(できだか)

一定期間内に売買が成立した売買量のこと。株式の場合は合計株数を指す。売買が成立した金額の合計は「売買代金(ばいばいだいきん)」と呼ばれる。

株の種類に関する用語2選 IPO、ETF

一口に株式と言っても、その種類はさまざまだ。代表的な2種類を紹介しよう。

IPO(アイピーオー:新規公開株式)

株式非上場・未公開企業が、株式市場に自社株式を流通させるために行う、公募による募集および売出しのこと、もしくは株式等を新規公開することを指す。

ETF(イーティーエフ:上場投資信託)

市場全体の動きに連動する指標、例えばTOPIXや日経平均株価、日経225などの指標を対象とした投資信託であり、東京証券取引所に上場しているもの。投資信託だが、株式と同じようにリアルタイムで市場価格が変動し、株式と同じ方法で売買する。

株の売買に関する用語5選 指値、成行、順張り…

株の売買に関しては、独特の表現も多い。しかし基本的な投資手法に関する用語を覚えておけば、株式投資に関して、他の投資家との会話も弾むだろう。

指値注文(さしねちゅうもん)

売買希望価格を指定して発注する方法。買い注文では指定した価格以下の売り注文、売り注文では指定した価格以上の買い注文が出れば約定できる。

成行注文(なりゆきちゅうもん)

売買希望価格を指定しないで発注する方法。成行注文発注者にとって最も有利な売買相手と取引が成立する。また、成行注文は指値注文に優先して取引が成立する。

順張り(じゅんばり)

株価の上昇トレンドで買い注文、下降トレンドで売り注文を出す投資手法のこと。株価チャートのテクニカル分析に基づいて、トレンドの初期段階で発注するのが一般的だ。

逆張り(ぎゃくばり)

株価の上昇トレンドまたは下降トレンドに逆らって、売り注文または買い注文を出す投資手法のこと。

日計り(ひばかり)

その日に買った銘柄をその日のうちに売る、または信用取引などでその日に売った銘柄をその日のうちに買い戻すなど、1日のうちに新規の取引と同一銘柄の反対売買を行って利益を上げる投資手法。多くのデイトレーダーが用いる手法で、「日計り商い(ひばかりあきない)」とも呼ばれる。

さまざまな投資用語の習得は株式投資の基礎固め

今回紹介した基本用語15選を手始めに、さまざまな投資用語を知ることは、株式投資の流れをつかむだけでなく、投資知識の蓄積にも役に立つ。知識を投資に反映させて、利益を出せるようになることを最初の目標にするのもいいだろう。

文・近藤真理(フリーライター)
 

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