日本の証券会社ランキングTOP10 規模がわかる売上高1位は?野村、ネット証券各社etc.

2019.10.9
INVESTMENT
(写真=Wright Studio/Shutterstock.com)
(写真=Wright Studio/Shutterstock.com)
日本の金融を支える証券会社トップ10はどこなのか?証券業界の巨人・野村證券や5大総合証券、時代の寵児である主要ネット証券の順位は?40代のビジネスパーソンなら知っておきたい証券会社トップ10を紹介する。

証券会社の価値と規模を見る「時価総額」ランキング

上場企業の規模と価値を計る指標である時価総額。証券業界で時価総額から見た大手証券といえばどこなのか?上場している総合証券とインターネット専業証券を対象にした上位10社は以下の通りである。全社とも、時価総額の基準となる発行済株式数は2019年1月24日現在のもの、株価は同日の終値を採用している。
 
証券会社の時価総額ランキングTOP10
順位 証券会社名 発行済株式数
(単位:株)
株価
(単位:円)
時価総額
(単位:百万円)
1 野村ホールディングス 3,493,562,601 457.9 1,599,702
2 大和証券グループ本社 1,699,378,772 593.8 1,009,091
3 SBIホールディングス
(証券会社はSBI証券)
338,732,665 2,340 553,542
4 松井証券 259,264,702 1,197 310,340
5 カブドットコム証券 338,732,665 462 156,494
6 東海東京フィナンシャル・ホールディングス 270,582,115 502 135,832
6 岡三証券 208,214,969 522 108,688
7 マネックスグループ
(証券会社はマネックス証券)
269,706,000 397 107,073
8 丸三証券 67,398,262 820 55,267
9 極東証券 32,779,000 1,200 39,335
10 いちよし証券 44,431,386 848 37,678

※上記一覧は、『Yahoo!ファイナンス』の各社データから執筆者が抽出・作成している

第1位 歴史と実績を兼ね備えた証券業界の巨人、野村證券

発行済株式数と時価総額、どちらも証券業界で群を抜く、歴史と実績を誇る実力企業。野村證券所属アナリストや専門家による質の高い投資分析情報やレポートは、野村證券の口座開設者なら誰でも閲覧可能。2018年9月末時点で、オンライン専用「野村ネット&コール」コースの口座数と「本・支店」コースのオンライン取引利用可能口座数の合計(4,470千口)は、総口座数(12,617千口)の35.4パーセントを占めるまでになっている。IPO主幹事案件数は業界トップクラスで、IPO投資に最適な証券会社だといえる。

第2位 オンライン取引の草分け、大和証券

創業110年を超える老舗総合証券でありながら、1996年に始まったオンライントレードの草分け的証券会社。大和証券独自の投資情報や日経テレコン21・会社四季報の無料閲覧サービス、使いやすい検索・ソート機能に分析ツールなど、オンライントレードに役立つ投資情報やツールが豊富。

第3位 インターネット専業証券で圧倒的実力、SBI証券

「2019年オリコン顧客満足度ランキング ネット証券」部門で、4年連続12度目の受賞を果たしているネット証券のトップ・リーダー。投資初心者からデイトレーダーまで幅広い顧客が納得する充実の商品ラインナップや多彩な投資情報、業界最低水準の手数料が魅力。

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事業規模の指標となる「営業収益(売上高)」ランキングと格付でわかる信用力

証券会社の売上高に当たる2018年3月期の営業収益(2017年4月1日~2018年3月31日)上位10社のランキングと、各証券会社の信用状態を評価する信用格付は以下の通りである。
 
証券会社の営業収益(売上高)と信用格付ランキングTOP10
順位 証券会社名 営業収益
(単位:百万円)
発行体信用格付
長期/短期
1 野村ホールディングス(連結) 1,972,158 A+/a-1(R&I)
AA-(JCR)
Baa1(Moody’s)
A-/A-2(S&P)
A-/F1(フィッチ・レーティングス・ジャパン)
2 大和証券グループ本社(連結) 712,601 A/a-1(R&I)
A+(JCR)
Baa1(Moody’s)
A-/A-2(S&P)
A-/F1(フィッチ・レーティングス・ジャパン)
3 SMBC日興証券(連結) 397,405 AA-/a-1+(R&I)
AA(JCR)
A1/P-1(Moody’s)
A/A-1(S&P)
4 みずほ証券 381,474 AA-/a-1+(R&I)
AA/J-1+(JCR)
A1/P1(Moody’s)
A/A-1(S&P)
5 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 261,997 AA-/a-1+(R&I)
AA(JCR)
A1/P-1(Moody’s)
A/A-1(S&P)
A/F1(フィッチ・レーティングス・ジャパン)
6 SBI証券(連結) 116,716 BBB+/a-2(R&I)
BBB+/A-(JCR)
7 東海東京証券 73,679 BBB+(JCR)
8 岡三証券 63,244 BBB+(JCR)
9 楽天証券 55,884
10 マネックス証券 32,454 BBB/a-2(R&I)BBB/J-2(JCR)

※上記一覧は、各社ホームページを参照して執筆者が作成している

第1位 桁違いの業績と高い信用力、野村證券

従来通りのリサーチ力とコンサルティング力を活かした対面取引に加えて、手数料の安いオンライントレードにも対応した営業体制で、例年、他社を大きく引き離す業績を上げている。他社に比べて、収益に占めるホールセール部門の割合が高いのが特徴。業界最多の5社から格付を取得している。Moody'sの中程度評価以外はA以上の評価を受けており、信用力の高さが評価されている。

第2位 安定した業績と信用力、大和証券

証券業界の巨人、野村證券には及ばないものの、安定した業績を継続的に上げている。リテール部門のラップ口座サービスが好調で、収益を下支えしている。格付機関5社からは、野村證券同様、Moody's以外はおおむね高い評価を受けている。

第3位 信用リスクの低さで高評価の格付、SMBC日興証券

第4位のみずほ証券に追い上げられているものの、営業収益の伸びを背景に業績を順調に伸ばしている。2018年1月1日付でSMBCフレンド証券を吸収合併しており、競争力の強化を図っている。格付機関4社から取得している格付はA以上であり、債務履行能力の高さが評価されている。

「現物株式 取引手数料」ランキングTOP10 証券会社選びで重要な手数料が安いのは?

ここまで時価総額や営業収益などの指標を見てきたが、ここからは証券会社を選ぶ際に気になる取引手数料ランキングを見てみよう。インターネット取引の普及と取引手数料競争の激化で、手数料は相対的に安くなっている。2019年9月27日現在でインターネット取引による現物株式の手数料が安い証券会社上位10社はどこなのか?

約定代金「10万円以下」の手数料ランキングTOP10 

投資初心者が取引しやすい取引額といえば、現物株式の「10万円以下」や「20万円超~30万円以下」の価格帯だろう。この2つの価格帯に対する、1注文ごとの取引手数料ランキングと、第1位~第3位の証券会社の特徴を紹介する。(※総合証券については、インターネット取引専用手数料コースを対象にしている。)

以下のランキング表は、2019年9月27日現在において各社がホームページで公表している取引手数料(税抜)をもとに作成した。なお本文中の手数料はすべて税抜表示となっている。
 
約定代金「10万円以下」の手数料ランキング表
順位 証券
会社名
約定代金
5万円以下
約定代金
5万円超~
10万円以下
1 松井証券 0円
2 DMM.com証券 50円 80円
2 ライブスター証券 50円 80円
2 立花証券
(ストックハウス)
50円 80円
5 SBI証券 50円 90円
5 楽天証券 50円 90円
7 立花証券
(e支店)
70円
8 むさし証券
(トレジャーネット)
75円
9 カブドットコム証券 90円
10 GMOクリック証券 95円

※ 松井証券の手数料はボックスレート(1日定額制手数料体系)だけであるが、参考のため、対象となる価格帯の手数料で他社と比較した。

第1位 恒常的に手数料0円は業界最安値、松井証券

松井証券の手数料はボックスレート(1日定額制手数料体系)の1種類のみ。1日1回でも、何回取引しても、1日の約定代金合計額が10万円以下ならば手数料は0円だ。この手数料0円には特に条件は設けられておらず、実質的に業界最安の手数料だ。

投資をこれから始める人や、主に少額取引を予定している人には、松井証券の10万円以下手数料0円は心強い。

第2位 総合証券にしてネット取引なら業界最低水準、むさし証券(トレジャーネット)

トレジャーネットは、創業100周年を迎えた むさし証券のインターネット証券サービスだ。トレジャーネットの1注文ごとの手数料コース「トレジャースタンダード」は現物取引と信用取引の区別はなく、現物の取引手数料は格安ネット証券の手数料に勝るとも劣らない安さが魅力だ。

第3位 FXで実績あり、株取引の新星が業界最安水準手数料、DMM.com証券

FXで実績のあるDMM.com証券が2018年4月から株式取引を開始。現物の取引手数料は全価格帯で業界最安水準に設定されている。取扱商品は多くないが、業界で1、2を争う格安な手数料は、潜在的な顧客に強力にアピールできるのは間違いないだろう。

第3位 手数料の安さが最大の魅力、無料キャンペーンも、ライブスター証券

業界最安値水準の手数料を謳っているライブスター証券だけあって、少額取引から大口取引まで、誰でも十分に安い手数料の恩恵を受けることができる。新規口座開設で手数料が2カ月間無料になるキャンペーンなどが定期的に展開されているので、注意して見てほしい。

第3位 ネット取引に強い中堅総合証券、立花証券(ストックハウス)

立花証券は1953年創業の老舗中堅総合証券会社であり、ネット取引専門サービスとして「ストックハウス」と株式(現物・信用)特化型の「立花証券e支店」の2つのチャネルを運営している。

約定代金5万円以下で50円、10万円以下で80円という格安の少額取引手数料を設定しているのは、ストックハウスによる取引である。

約定代金「20万円超~50万円以下」の手数料ランキングTOP10 

株の取引に少し慣れ、より頻繁・大きな金額の取引をする際の手数料についても、ランキング形式で紹介しよう。
 
約定代金「20万円超~50万円以下」の手数料ランキング
順位 証券会社名 約定代金
20万円超~30万円以下
約定代金
30万円超~
50万円以下
1 立花証券
(e支店)
170円
2 むさし証券
(トレジャーネット)
175円
3 DMM.com証券 180円
3 ライブスター証券 180円
5 立花証券
(ストックハウス)
240円
6 SBI証券 250円
6 楽天証券 250円
6 カブドットコム証券 250円
9 SMBC日興証券
(日興イージートレード)
250円 400円
10 GMOクリック証券 260円

第1位 株式取引に特化したネット取引で格安、立花証券(立花証券e支店)

約定代金20万円超~50万円以下の手数料で最安なのは「立花証券e支店」だ。これは、立花証券が提供する2つのネット取引サービスのうちの1つ。株式の現物取引と信用取引だけに特化することで業界最安水準の手数料を実現している。

株式の現物取引または信用取引だけに絞って投資したい人は要チェックの証券会社だ。

第2位 ネット取引の手数料が安い埼玉地盤の証券会社、むさし証券(トレジャーネット)

埼玉発祥の地場証券としての長い歴史をもち、合併を繰り返しながら、業界の環境変化にも柔軟に対応してきた結果がインターネット証券サービス「トレジャーネット」だ。

低コストで投資運用ができると評判が高く、1注文ごとの手数料コース「トレジャースタンダード」は、少額取引だけでなく、大口取引でも手数料が安いのが特長。約定代金600万円でも手数料750円は格安だ。

第3位 投資初心者が取引しやすいシンプルさと安い手数料、DMM.com証券

どんな取引金額でも株式の取引手数料を安く抑えられるのがDMM.com証券最大のメリットだ。手数料は50円~800円までとかなりリーズナブル。

実際に取引を始めると、投資初心者でもわかりやすいWEB画面の構成、ツールやアプリの使いやすさなども大きな魅力であることを実感できる。

第3位 どんな取引、どの価格帯でも最安水準の手数料、ライブスター証券

手数料最安値のネット証券として、広く認識されているライブスター証券。近年では、格安手数料を打ち出す同業他社に手数料で猛追されるも、各種キャンペーンの展開や、現物株式以外の金融商品でも低コストを徹底させているため、依然として低コスト運用を求める投資家の強い味方になる。

約定代金「50万円超~100万円以下」の手数料ランキング

約定代金が50万円超になる場合の手数料ランキングはどうなっているのだろうか。
 
約定代金「50万円超~100万円以下」の手数料ランキング
順位 証券会社名 約定代金
50万円超~
100万円以下
1 立花証券
(e支店)
310円
2 むさし証券
(トレジャーネット)
320円
3 DMM.com証券 340円
3 ライブスター証券 340円
5 GMOクリック証券 470円
5 立花証券
(ストックハウス)
470円
7 SBI証券 487円
7 楽天証券 487円
9 岡三オンライン証券 600円
10 内藤証券
(ネット取引)
686円

約定代金が50万円超~100万円以下の場合の手数料ランキングは、約定代金が20万円超~50万円以下のランキング上位(第1位~第3位)の顔ぶれに変わりはない。

しかし、第5位にGMOクリック証券と立花証券(ストックハウス)、第9位に岡三オンライン証券、第10位に内藤証券(ネット取引)が入っており、順位にやや変動がある。

第3位以内にランクインこそしていないが、いずれの価格帯においても、SBI証券と楽天証券、GMOクリック証券のネット証券3社は手数料が安い上位10社にすべてランキングされている。3社は、少額取引あるいはそれ以上の金額の取引でも、手頃な手数料で取引できる証券会社であるといえる。

ランキング圏外にはなるが、SMBC日興証券、水戸証券、そして東洋証券の3社が約定代金100万円で手数料が800円になるなど、取引金額が大きくなると、総合証券のネット取引手数料が割安になる傾向が見られる。

複数の証券口座を保有しながら、取引金額に応じて、手数料の安い証券会社を使い分けることも、コスト削減の方法として有効になるだろう。

証券会社の顧客規模を表す「顧客預かり資産」ランキング

顧客から預かった株式・債券・投資信託・現金などは「預かり資産」と呼ばれ、証券会社自体の資産とは別に管理されている。そのため、預かり資産総額はそのまま顧客規模の指標と見なすことができる。以下は日本の証券会社の預かり資産総額ランキングである。時価総額や営業収益ランキングとの差異についても下表で確認してほしい。
 
証券会社の顧客預かり資産ランキングTOP10
順位 証券会社名 顧客預かり資産
1 野村證券ホールディングス(連結) 117.7兆円
2 大和証券グループ本社(連結) 68.1兆円
3 SMBC日興証券(連結) 61.6兆円
4 みずほ証券 44.4兆円
5 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 38.7兆円
6 SBI証券(連結、SBIハイブリッド預金含む) 12.8兆円
7 東海東京証券(提携・合弁含む) 6.1兆円
8 楽天証券 5.0兆円
9 岡三証券 4.7兆円
10 マネックス証券 4.2兆円

※上記一覧は、各社ホームページを参照して執筆者が作成している

第1位 時価総額・営業収益とともに首位独走、野村證券

時価総額と営業収益での優位性は顧客預かり資産においても変わらず、他社を寄せ付けない。インターネット取引が普及しても、時代に即した営業体制と野村ブランドに対する安心感で、顧客の預かり資産を順調に増やしている。

第2位 預かり資産は堅調な伸び、大和証券グループ本社

顧客預かり資産のうち、株式の残高が順調に伸びている。顧客目線を重視し、ニーズに合った提案を徹底する営業推進体制の効果も見られる。リテール部門での外国株式の売買増加やラップ口座での預かり資産の増加が反映された結果となっている。

第3位 顧客に寄り添った営業体制、SMBC日興証券

創業以来100年以上にわたって「お客様本位」の経営理念を掲げ、顧客に寄り添った営業活動を実践している。幾度もの合併を重ねながら、世の中のさまざまな変化に対応できる環境整備が営業収益や顧客預かり資産第3位の結果につながっている。

首位を走る野村證券をネット証券が追い上げ

野村證券は、長い歴史と実績のみならず、リサーチ力と営業力に支えられ業界トップに君臨している。実際、時価総額や業務実績のデータからも業界で圧倒的第1位であることがわかる。

野村證券に追随する老舗の大和証券やSMBC日興証券の実力は言うまでもないが、上位10社には、総合証券に交じって、インターネット専業証券として躍進しているSBI証券・楽天証券・マネックス証券などの名前が見られる。こうしたインターネット専業証券の今後の活躍も、ランキング上位の証券会社による野村證券の追い上げとあわせて注目していきたい。

文・近藤真理(フリーライター)

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