株式移転比率とは何か?
株式移転比率とは、株式移転によって完全親会社を設立する際、子会社となる会社の株主に保有株数に応じて割り当てられる完全親会社の株数の比率のことだ。
例えばA社を完全子会社とするため、完全親会社となるZ社を設立する株式移転において、A社株式1株に対し、Z社株式を2株交付する場合の株式移転比率は1対2である。
A社株式100株を保有していたA社の株主は、株式移転後にZ社株式200株を保有するZ社の株主となる。
株式移転比率によっては株主権などに影響することがある
上記の例では保有株数が増加しているが、株式移転比率が1対0.2といったケースでは、株式移転前に100株保有していた株主の保有株数は20株に減少する。
上場会社では100株を1単元とする単元株制度を採用しており、保有株数が1単元(100株)を下回ると、株主総会における議決権が得られないなど、株主権にも影響する。
保有している銘柄が株式移転の対象になった場合は、その前後で銘柄名や保有株数、各種権利がどう変化したか、よく確認しておきたい。
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