つみたてNISA(積立NISA)の利益は20年後どうなる?元本割れしてしまったらどうする?

2020.3.22
投資
(写真=Monster Ztudio/Shutterstock.com)
(写真=Monster Ztudio/Shutterstock.com)
つみたてNISA(積立NISA)は長期での資産形成の大きな武器になり、老後資金の形成などにも活用できる。老後資金の形成は計画性が重要であり、20年後の利益額をイメージしておくことが必要だ。つみたてNISAの20年後の利益と出口戦略について考えていこう。

つみたてNISA(積立NISA)は最大20年間、非課税での積立投資が可能

つみたてNISAは「長期・積立・分散投資」を支援するための制度で、毎年40万円までの新規投資額に対しての利益が1年で40万円まで、20年間で最大800万円が非課税になる。

現行のつみたてNISAの制度が利用できるのは2037年末までだ。2020年に投資を始めた場合の非課税枠は18年間で720万円になる。ただ2037年までであれば、つみたてNISAをいつ始めても投資期間20年を担保するような制度改正が報じられており、実現すればより使い勝手の良い制度になるだろう。

つみたてNISAでの資産形成を考えるうえでは、非課税期間が終わる20年後の利益イメージを持っておくことが極めて重要だ。つみたてNISAで積み立てた資金が20年後にいくらになるかを考えなければ、全体の資産形成プランが立てられないからだ。
 
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つみたてNISA(積立NISA)の20年後の利益を6つのパターンでシミュレーション

つみたてNISAの20年後はどのようにイメージすれば良いだろうか。この計算においては毎年の積立金額と運用利回りが必要だ。6つのパターンに分け、それぞれ20年後のつみたてNISAの利益をシミュレーションしよう。

なお今回のシミュレーションでは毎月の複利計算を行っており、税金などの諸費用は考慮していない。つみたてNISAの積立投資期間は最大の20年としている。

(1)毎月投資額3万3,333円、運用利回り1%……利益は約85万円、非課税メリットは約17万円

毎月投資金額をつみたてNISAの上限額とし、運用利回りは年率1%と仮定する。積立額は多く、運用利回りは控えめに見積もるパターンである。この場合の20年間のつみたてNISA運用シミュレーションは次の通りだ。
※筆者作成

20年後のつみたてNISAの利益は約85万円、積立合計金額は800万円になり、つみたてNISAで約885万円の資産を用意できる。つみたてNISAによる非課税メリットは利益の約85万円に掛かる20.315%の税金が非課税になるため、約17万円と計算できる。

(2)毎月投資額3万3,333円、運用利回り3%……利益は約294万円、非課税メリットは約60万円

毎月投資金額をつみたてNISAの上限額とし、運用利回りは年率3%と仮定する。積立額は多く、運用利回りはまずまずというパターンである。この場合の20年間のつみたてNISA運用シミュレーションは次の通りだ。
※筆者作成

20年後の利益は約294万円、積立合計金額は800万円になり、つみたてNISAで約1,094万円の資産を用意できる。つみたてNISAによる非課税メリットは約60万円と計算できる。

(3)毎月投資額3万3,333円、運用利回り5%……利益は約570万円、非課税メリットは約116万円

毎月投資金額をつみたてNISAの上限額とし、運用利回りは年率5%と仮定する。積立額は多く、運用利回りも文句なしというパターンである。この場合の20年間のつみたてNISA運用シミュレーションは次の通りだ。
※筆者作成

20年後の利益は約570万円、積立合計金額は800万円になり、つみたてNISAで約1,370万円の資産を用意できる。つみたてNISAによる非課税メリットは約116万円にものぼる。つみたてNISAのメリットを最大限に享受できたパターンと言ってよい。

(4)毎月投資額1万円、運用利回り1%……利益は約26万円、非課税メリットは約5万円

毎月投資金額を先ほどよりも少なく1万円とし、運用利回りは年率1%と仮定する。積立額、運用利回りともに控えめに見積もるパターンである。この場合の20年間のつみたてNISA運用シミュレーションは次の通りである。
※筆者作成

20年後の利益は約26万円、積立合計金額は240万円になり、つみたてNISAで約266万円の資産を用意できる。つみたてNISAによる非課税メリットは約5万円である。

(5)毎月投資額1万円、運用利回り3%……利益は約88万円、非課税メリットは約18万円

毎月投資金額を1万円、運用利回りは年率3%と仮定する。積立額は控えめに、運用利回りはまずまずというパターンである。この場合の20年間のつみたてNISA運用シミュレーションは次の通りだ。
※筆者作成

20年後の利益は約88万円、積立合計金額は240万円になり、つみたてNISAで約328万円の資産を用意できる。つみたてNISAによる非課税メリットは約18万円だ。

(6)毎月投資額1万円、運用利回り5%……利益は約171万円、非課税メリットは約35万円

毎月投資金額を1万円、運用利回りは年率5%と仮定する。積立額は控えめに、運用利回りは文句なしというパターンである。この場合の20年間のつみたてNISA運用シミュレーションは次の通りである。
※筆者作成

20年後の利益は約171万円、積立合計金額は240万円になり、つみたてNISAで約411万円の資産を用意できる。つみたてNISAによる非課税メリットは利益の約171万円に掛かる20.315%の税金が非課税になったため、約35万円と計算できる。

つみたてNISA(積立NISA)の20年後の利益は2つのメリットに支えられている

6つのパターンによるつみたてNISAの20年後の利益試算を見てきた。運用金額も最大で運用利回りも高い利益例(3)が理想だろう。一方で、最も控えめに見積もった利益例(4)でも約26万円の利益が出て、その非課税効果は約5万円になることが分かった。

つみたてNISAでは2つのメリットを得られる。複利効果を活用して雪だるま式に資産の増加を目論む投資面でのメリットと、非課税効果が得られる税制面でのメリットだ。

20年未満での途中売却もできるため、万が一、資金が必要になった場合にも対応できる。資産形成において、つみたてNISAは積極的に活用したい制度だろう。

紹介した6つのパターン以外のシミュレーションを行いたい場合は、金融庁のNISA特設サイトや金融機関のホームページで簡単にシミュレーションが行えるページが用意されている。つみたてNISAの投資金額や運用利回りに希望の数値を入力し、活用してほしい。
 
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つみたてNISA(積立NISA)の非課税期間が終わる20年後の選択肢は2つ

つみたてNISAの20年後の利益イメージができたところで、出口戦略についても覚えておきたい。つみたてNISAで投資から20年経過すると非課税期間は終了になる。その場合の選択肢は2つある。

⑴つみたてNISA(積立NISA)の保有資産を売却せず課税口座で投資を続ける

非課税期間終了後につみたてNISAの保有商品を売却せず、投資を続けるという選択肢である。

この場合、つみたてNISAの非課税期間が終了した時点の時価で特定口座か一般口座に払い出しが行われる。つまり非課税期間が終了した時点の時価が新たな取得価格となり、そこからの利益は課税されるようになる。もちろん非課税投資期間中の利益に課税は行われない。

資金需要が先であったり資産の値上がりが期待できたりするケースでは、つみたてNISAの投資を続ける選択肢が有効になる。

⑵つみたてNISA(積立NISA)の保有資産を売却する

つみたてNISAの非課税投資期間終了と同時に保有資産を売却する選択肢もある。

もちろん利益への課税は行われない。目標利益金額を上回っていたり、資金需要があったりする場合は、利益確定の売却を選択しても良い。

つみたてNISA(積立NISA)の保有資産が20年後に元本割れした場合の対処法

20年後に保有資産の運用益がマイナスだった場合にはどうすれば良いだろうか。この場合の選択肢も、投資を続けるか売却するかの2つだ。

つみたてNISAの利益が20年後に元本割れしている場合、資産の上昇が期待できる場合には、投資を続けるべきだろう。投資を続ける場合は、先ほどの説明通り非課税期間が終了した時点の時価で特定口座か一般口座に払い出しが行われ、そこからの利益は課税される。

一方で今後の資産の上昇が見込めない場合は、売却の選択肢を取らざるを得ないケースもあるだろう。

特定口座、一般口座での投資であれば、損失が出た場合でも他の配当金や売却益との損益通算ができるが、つみたてNISAの損失は損益通算が認められていない。つみたてNISAで損失が出た場合には、デメリットが大きくなることには注意したい。

つみたてNISA(積立NISA)で20年後に利益を得るためにも定期的なリバランスを

非課税期間が終わる20年後につみたてNISAの運用益がマイナスだった場合、つみたてNISAの非課税メリットを受けられない。こうした事態を避けるためにも、つみたてNISAの運用状況は定期的に確認し、運用が思わしくない場合には目標利回りの見直しも含めたリバランスを適宜行うようにしたい。

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文・樋口壮一(金融ライター)
 

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