株式投資の平均利回りは何%?計算方法や目安などを投資初心者が知っておきたい投資の基礎知識を紹介

2019.7.9
INVESTMENT
(写真=lovelyday12/Shutterstock.com)
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「利回り」は、一般的には「投資元本に対して何%の利益が出ているか」を示している。株式投資における「利回り」とは、具体的にどのような利益に対して用いられるのだろうか。平均的な株式投資の利回りが何%程度なのか、またその算出方法を見てみよう。

株式投資による利益は2種類―キャピタルゲインとインカムゲイン

株式投資によって得られる利益には、主に「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の2種類がある。

キャピタルゲイン―株を売却することで得られる利益

キャピタルゲインは、株式の売却金額から買付金額を引いた残り(利益)のこと。購入時よりも株価が上がった時に売却すればキャピタルゲイン(譲渡益/値上がり益)が得られるが、株価が下がった時に売却するとキャピタルロス(譲渡損/値下がり損)が発生する。

インカムゲイン――株を保有しつづけることで得られる利益

インカムゲインは、株式を保有することによって得られる配当や株主優待などの利益のこと。1年に1回または2回、1株につき一定額の配当金が株主に対して分配される。株主優待は、単元株以上の株式を保有する株主に対して企業が設けている優待制度のことであり、割引券や自社製品、名産品など、企業の裁量でさまざまなものが株主に贈られる。

株式投資の利回り算出方法はインカムゲインが基準

株式投資の利回りを左右する利益は、インカムゲインである。株式投資の利回りを考える際には、配当利回りだけでなく、株主優待利回りについても確認するといいだろう。

配当利回りの算出―必要なのは「予想年間配当金」と「株価」

「配当利回り」は、株価に対する年間配当金の割合を示す指標であり、通常は企業が公表する年間配当金の予想値を使って、以下の式で算出する。

配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金÷株価×100(最低保有株数)

例えば、2019年6月5日の終値で日本マクドナルドホールディングス <2702> の配当利回りを算出してみよう。同日終値は4,930円で、2019年12月期の予想年間配当金は1株30.0円だ。予想配当利回りの計算式は以下のようになる。

30.0円÷4,930円×100株=0.61%

配当利回りの数値が大きいほど好配当利回り銘柄として好感される。ただし、年間配当金が同じでも、株価が下がれば配当利回りは高くなり、株価が上がれば配当利回りは低くなる。さらに、期中であっても、企業は業績に応じて予想年間配当金を修正することがあるので覚えておきたい。

株主優待利回りの算出―株主優待内容を金額に換算

「株主優待利回り」は、投資金額に対する株主優待の割合を示しており、以下の式で算出する。

株主優待利回り(%)=優待内容の金額換算÷(購入時株価×優待対象株数)×100(最低保有株数)

同じく日本マクドナルドホールディングス <2702> の株式を2019年6月5日の終値4,930円で100株購入した場合を想定する。

投資金額は49万3,000円、株主優待は12月末と6月末の年2回、優待食事券が各回1冊ずつ(1冊5,760円相当:ビッグマック@390円×6枚+ポテトL@320円×6枚+コーラL@250円×6枚で計算)贈呈される。よって、株主優待利回りは以下のようになる。

(5,760円×2)÷49万3,000円×100株=2.34%

株主優待利回りが高いほど、お得な株主優待と見なされる。しかし、上場銘柄のすべてが株主優待制度を導入しているわけではないことと、購入時の株価によって利回りが上下することに注意したい。

株式投資の平均的な利回りを紹介

各銘柄の利回りを評価する際には、上場銘柄の平均利回りを基準にするといい。以下に、日本取引所グループの統計データを紹介するので参考にしてほしい。

東証上場銘柄の平均利回りは?

「平均利回り」とは、配当利回りの市場平均を指す。国際比較には、上場株式数を勘案して算出する「加重平均利回り」を用いるのが一般的だ。

2019年5月現在、東証1部上場銘柄の有配会社(配当を実施している企業のこと)平均利回りは2.19%、加重平均利回りは2.45%。東証2部上場銘柄の有配会社平均利回りは2.38%、加重平均利回りは1.53%である。

株主優待がある銘柄は配当と株主優待を含めた利回りで比較

インカムゲインを重視した株式投資をする場合、株主優待制度を設けている銘柄については、配当利回りだけでなく、株主優待利回りも合算した実質的な利回りで、利回りの良し悪しを判断することが重要だ。

日本マクドナルドホールディングスは、予想配当利回り0.61%+株主優待利回り2.34%=2.95%が実質的な利回りなので、これを他の銘柄と比較するといいだろう。

平均利回りを目安に、好利回り銘柄かどうかを評価しよう

上場銘柄の利回りを評価する際には、各銘柄の「配当利回り」もしくは「配当利回り+株主優待利回り」を算出の上、日本取引所グループ公表の平均利回りや加重平均利回りを上回る銘柄を好利回り銘柄と見なすといいだろう。これによって、インカムゲイン重視の銘柄選びがしやすくなる。

これに加えて、各証券会社のホームページで提供されている上場株式の配当利回りランキング情報も活用してほしい。

文・近藤真理(フリーライター)
 

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