つみたてNISAは「毎日」「毎週」「毎月」、どの積立頻度が一番リターンが良いのか

2019.3.6
投資
(写真=Alex Oakenman/Shutterstock.com)
(写真=Alex Oakenman/Shutterstock.com)
積立投資の最大のメリットは、「時間のリスク分散」ができることだ。「毎日」「毎週」「毎月」の3つの積立頻度があるが、「毎日積立」にすれば、究極のリスク分散となってつみたてNISAでのリターンを最大化できるのか解説をする。

積立投資のリターンは「毎日」でも「毎月」でも変わらない

つみたてNISAで積立頻度を高くすれば、積立投資の効果をさらに上げることができるのだろうか。理屈で言えば、「毎月」よりも「毎日」のほうがより細かく時間分散ができるのでリスク分散効果は高くなるはずだ。リスクを抑えれば運用パフォーマンスの向上につながるので、毎日積立にしたほうがリターン増を期待できそうだが、実際にはどうだろうか。

日経平均に積立投資した場合の運用成績を購入頻度で比較した検証によると、「毎日」と「毎月」のリターンの差は、投資期間5年・10年・20年のいずれでも1%未満で、誤差の範囲内だった。実際のファンドを用いた検証でも、結果は同じである。つまり、購入頻度はリターンにはほぼ影響しないのだ。

平均取得単価はどうか。これにも目立った差はない。日経平均は2012年から2015年の間に2倍近く値を上げ、その後も上下動を繰り返したが、「毎日」と「毎月」の平均購入単価のグラフはほとんど同じ動きをしている。頻度を上げても、より安く買い付けることには役立っていないということだ。

このように、積立頻度は運用パフォーマンスに特に影響しないようである。「毎日」や「毎週」といった高頻度な積立方式は利用者からの強いニーズを受けて最近増えてきているが、リターンを上げるためには有効ではないことを覚えておこう。

長期投資を前提としたつみたてNISAでは積立頻度は重要ではない

ただし、すべてにおいて積立頻度を考えることがムダと言いたいわけではない。投資商品や運用スタイルによっては、効力を発揮する場合もある。たとえばFXのように値動きが激しく短期売買を前提とした投資であれば、毎月よりも毎日積立のほうがリスク分散効果が高い可能性がある。

しかし、つみたてNISAの対象商品は値動きの緩やかなインデックス型投資信託やETF(上場投資信託)に限られる。長期運用においては、積立頻度の違いによって生じるリターンの差は誤差の範囲内であり、基準価格の変化によって打ち消される程度のものだ。

積立頻度で迷うくらいなら、銘柄選びに時間を割くようにしたい。一度設定をしたら10年、20年継続するのがつみたてNISAでの投資に適した姿勢である。だからこそ、何に投資するのかが最も重要なのだ。

総合的な運用パフォーマンスを考えるにあたって、特に注目したいのが信託報酬(手数料)だ。信託報酬は保有している限りずっと発生するコストなので、とにかく低いことが求められる。現在最安ではなくても、継続的に値下げを行っている銘柄をチェックすべきだ。

次の点をふまえ、最適なつみたてNISAの運用を心がけたい。

  • つみたてNISAでは「毎日」でも「毎月」でもリターンは変わらない
  • 積立頻度よりもコストの低い銘柄選びに労力を割くべき
以上の点をふまえて、つみたてNISAを始めるのに最適なネット証券会社はこの5社だ。

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つみたてNISAの「毎日積立」は1日最大約1,600円ずつ積み立て

つみたてNISAでの積立頻度は月に1回が一般的だが、楽天証券やSBI証券では「毎日」「毎週」といった頻度でも買い付けができる。銘柄ごとにコースを設定するだけなので、特に複雑な手続きは必要なく、積立金額の上限が変わるだけである。以下はSBI証券の例だ。


<1回あたりの設定金額の上限>
  • 毎月コース:3万3,333円(=40万円÷12ヶ月)
  • 毎週コース:7,692円(=40万円÷52週)
  • 毎日コース:1,619円(=40万円÷247日)

年間投資枠40万円を使い切るための上限額なので、実際にはもっと少なくても構わない。楽天証券には1日100円のコースもある。100円程度の積み立てで資産形成に役に立つのかと疑問を持つかもしれないが、毎月の積立金額が2,100円として(土日祝は除外)20年間利回り1%で運用すれば55万7,679円になる。複数銘柄を保有することを考えると、十分な資産と言えるのではないだろうか。

つみたてNISAでの買い付けはドルコスト平均法に限定される

投資は「安く買って高く売る」が基本だ。安く一括購入して高く一括売却するのが理想だが、どのタイミングが一番安いのか誰にも分からないから投資は難しい。そのため、「毎月1万円」のようにタイミングをずらして買い付けをすることにより、高値で買ってしまうリスクを抑えるのだ。

さらに、設定した金額で買えるだけ買う仕組みなので、価格が高ければ少ししか買えないが、安ければ多く購入できる。それにより平均取得単価を下げることができるのだ。このような投資法を「ドルコスト平均法」という。

ドルコスト平均法のもう一つのメリットは、投資タイミングに頭を悩ます必要がないことだ。今が一番安い時なのか、もう少し待てばいいのかと時間をかけて考え抜いたあげく、買った直後に値下がりして落胆するという無駄なエネルギーを使う必要がなくなる。

  • 時間的リスク分散ができる
  • 平均取得単価が下がる
  • いちいち投資判断をしなくて済む

これが積立投資のメリットだ。つみたてNISAはあらかじめ、このメリットを享受できるように作られている。

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篠田わかな
執筆・篠田わかな
外資系経営コンサルティング会社で製造・物流・小売部門のコンサルタント業務/システム改革プロジェクトに参画。退職後独学でFP技能士の資格を取得。開業して個人事業主となり、マネー・ビジネス分野の執筆、企業からの請負業務を手がける。
外資系経営コンサルティング会社で製造・物流・小売部門のコンサルタント業務/システム改革プロジェクトに参画。退職後独学でFP技能士の資格を取得。開業して個人事業主となり、マネー・ビジネス分野の執筆、企業からの請負業務を手がける。
 
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