楽天証券は口座開設数が多い人気のネット証券だ。楽天証券でつみたてNISAを始めるために、メリットや口座開設方法、つみたてNISAの設定方法などを紹介する。他の金融機関でNISA口座を利用している人が、楽天証券でつみたてNISAを始めるための手続きについても解説しよう。

目次
1.楽天証券のつみたてNISAの概要
2.楽天証券のつみたてNISAの3つのメリット
3.楽天証券のつみたてNISA始め方……ステップ1,つみたてNISAの口座開設
4.楽天証券のつみたてNISA始め方……ステップ2,つみたてNISAの積立設定
5.楽天証券のつみたてNISAの注意点は分配金の再投資
6.楽天証券のつみたてNISAはどんな人におすすめ?

1.楽天証券のつみたてNISA(積立NISA)の概要

楽天証券は大手ネット証券の一つで、取扱商品が豊富だ。特に楽天グループのサービスを利用している人は、楽天証券をするとポイント優遇などのメリットがある。

楽天証券のつみたてNISAの基本情報は以下の通りだ。

楽天証券 つみたてNISA基本情報
取扱商品数 170本
最低積立金額 100円
積立頻度 ・毎月
・毎日
引き落とし方法 ・証券口座
・楽天カードクレジット決済
・楽天銀行
・楽天カード支払口座
サポート時間 ・電話:平日8:30~17:00
(土日祝・年末年始を除く)
・有人チャット:平日9:00~18:00
(土日祝・年末年始を除く)
・AIチャット:24時間
・メール:24時間受付

※楽天証券ウェブサイトより筆者作成、2021年1月6日時点
 

楽天証券のつみたてNISAは取扱商品数が多く、積立資金の引き落としを多くの方法から選択できるのが特徴だ。

最低積立金額は100円からと業界最低水準であり、数百円程度の少額から積立投資を気軽に始められる。

積立頻度は「毎月」に加えて「毎日」も選ぶことができ、時間の分散投資効果を高めたい人に向いている。

サポートは電話以外にAIチャットや有人チャットなどがあり、状況に応じて問い合わせ方法を選択できる。

2.楽天証券のつみたてNISA(積立NISA)の3つのメリット 貯めて使える楽天ポイントなど

楽天証券のつみたてNISAのメリットを3つ紹介しよう。楽天証券が他社と大きく違うのは、ポイント制度だ。

メリット1……楽天カードのクレジット決済で楽天ポイントが貯まる

楽天証券では、投資信託の積立金の引き落としに楽天カードのクレジットカード決済を利用すると、決済額100円につき1ポイント(楽天ポイント)が楽天カードから付与される。

例えば毎月3万円を積み立てる場合は、月に300ポイント、年間3,600ポイントが貯まる。

なお、楽天カードのクレジットカード決済は「毎日」積立では利用できず、「毎月」積立でのみ利用できる。

メリット2……楽天ポイントを使って投資信託の積立ができる

投資信託の積立の一部または全部に、楽天ポイントと楽天証券ポイントを利用できる。

積立注文でポイントを利用する方法は、ポイントをすべて使うか、「毎日」「毎月」の利用上限ポイントを設定して使うかのどちらかである。

なお、ポイントを利用できる引き落とし方法は、証券口座引落または楽天カードクレジット決済だ。

楽天証券にてポイントを利用して投資信託を購入するとSPU(スーパーポイントアップ)の対象になり、楽天市場の買い物でのポイント付与率が上昇する。

メリット3……つみたてNISAの対象商品が豊富

つみたてNISAの対象商品は金融機関によって異なるが、対象商品は多いほうがポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)の自由度が高くなる。

主要証券会社のつみたてNISA対象商品数は、以下のとおりだ。

証券会社 つみたてNISA商品数
楽天証券 投資信託170本
SBI証券 投資信託172本
野村證券 投資信託7本
大和証券 投資信託15本、ETF 7銘柄
SMBC日興証券 投資信託147本

※各社ウェブサイトより筆者作成
※データは2021年1月6日時点

 

2020年12月23日時点の金融庁のデータによると、つみたてNISA対象の全商品数は投資信託186本、ETF 7銘柄である。

楽天証券では、つみたてNISAの対象商品の大部分を購入できるため、商品の選択肢が多い。

3.楽天証券のつみたてNISA始め方……ステップ1,つみたてNISA(積立NISA)の口座開設

楽天証券のつみたてNISAの始め方を見ていこう。つみたてNISAの口座開設をステップ1、積立設定をステップ2として紹介する。

楽天証券のつみたてNISAの口座開設は、他社のNISA口座や楽天証券の総合取引口座(証券口座)の有無によって手続きが異なる。

楽天証券につみたてNISAの口座を開設するには、以下の表のステップ1a~1eから該当するステップを参照してほしい。

NISA口座の保有状況 楽天証券の総合取引口座の保有状況 参照する
ステップ
初めてNISA口座を開設する 楽天証券の総合取引口座がない ステップ1a
楽天証券の総合取引口座がある ステップ1b
他社にNISA口座がある 楽天証券の総合取引口座がない ステップ1c
楽天証券の総合取引口座がある ステップ1d
楽天証券に一般NISAの口座がある ステップ1e

※筆者作成
 

ステップ1a……初めてのNISA口座で楽天証券に総合取引口座がない場合

NISA口座を開設するが初めてで、楽天証券の総合取引口座がない場合は、証券口座・つみたてNISA口座を同時に申し込む。

(※楽天証券ウェブサイトより引用)

手続きは楽天証券ウェブサイトの「つみたてNISA口座開設方法のご案内」から、「総合口座・NISA口座同時申込み」へ進む。申し込みに必要な本人確認書類はウェブでアップロードする。

郵送で「ログイン情報のお知らせ」が届いたら、記載されているIDとバスワードで楽天証券ウェブサイトにログインする。

初期設定とマイナンバー登録が完了すれば、つみたてNISAの取引が可能になる。

ステップ1b……初めてのNISA口座で楽天証券に総合取引口座がある場合

楽天証券の総合取引口座を持っているなら、つみたてNISAの口座開設を申し込む。申し込み方法はオンラインと郵送を選択できる。

(※楽天証券ウェブサイトより引用)

オンラインでNISA口座を開設する場合は、楽天証券ウェブサイトにログインして「つみたてNISA口座開設方法のご案内」から「オンラインで口座開設」の「NISA口座申込み」へ進み、本人確認書類をウェブでアップロードする。

つみたてNISA口座が開設されるとメールが届き、つみたてNISAの取引を開始できる。

(※楽天証券ウェブサイトより引用)

郵送で口座を開設する場合は、楽天証券ウェブサイトにログインして「つみたてNISA口座開設方法のご案内」から、「郵送で口座開設」の「NISA口座申込み」へ進み、本人確認書類は「郵送で提出」を選択する。

申込書が届いたら、本人確認書類のコピーを同封して返送する。メールでお知らせが届けば、つみたてNISAの取引を開始できる。

なおオンラインでも郵送でも、楽天証券にマイナンバーを登録していない場合は、マイナンバーの提出が必要だ。

ステップ1c……他社にNISA口座があり楽天証券に総合取引口座がない場合

他社にNISA口座があり、楽天証券に総合取引口座がない場合は、NISA口座の金融機関変更と総合取引口座の開設の手続きを行う。

(※楽天証券ウェブサイトより引用)

まず、NISA口座がある金融機関から「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を取得する。そして、楽天証券ウェブサイトの「NISA口座金融機関変更方法のご案内」から「総合口座・NISA口座同時申込み」へ進み、申込書類を請求する。

書類が届いたら、変更前の金融機関から取得した書類を同封して返送する。楽天証券と税務署での審査が完了すると、つみたてNISAの取引が可能になる。

ステップ1d……他社にNISA口座があり楽天証券に総合取引口座がある場合

他社にNISA口座があり、楽天証券に総合取引口座がある場合は、NISA口座の金融機関の変更手続きを行う。

(※楽天証券ウェブサイトより引用)

まず、NISA口座がある金融機関から「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を取得する。そして、楽天証券ウェブサイトの「NISA口座金融機関変更方法のご案内」から「NISA口座申込み」へ進み、申込書類を請求する。

書類が届いたら、変更前の金融機関から取得した書類を同封して返送する。楽天証券と税務署での審査が完了すると、つみたてNISAの取引が可能になる。

ステップ1e……楽天証券に一般NISAの口座がある場合はNISAを区分変更する

楽天証券の一般NISAをつみたてNISAに変更するには、NISAの区分変更(一般NISA⇔つみたてNISA)を行う。

(※楽天証券ウェブサイトより引用)

楽天証券ウェブサイトにログイン後、「区分変更方法のご案内」から「NISA口座の区分変更申込み」へ進み、申込書類を請求する。書類が届いたら、必要事項を記入して返送する。楽天証券での手続きが完了すると、通知される。

4.楽天証券のつみたてNISA始め方ステップ2……つみたてNISA(積立NISA)の積立設定

楽天証券のつみたてNISAの口座を準備したら、つみたてNISAの設定を行う。流れは以下のとおりだ。

ステップ2-1……楽天証券にログインして「NISA・つみたてNISA」を選ぶ

楽天証券ウェブサイトにログインして、「NISA・つみたてNISA」タブをクリックする。

(※楽天証券ウェブサイトの「つみたてNISA取引ガイド」より引用)

ステップ2-2……つみたてNISAで買い付ける商品を選ぶ

すると、つみたてNISAで買い付ける商品を選ぶためのポップアップが表示される。

(※楽天証券ウェブサイトの「つみたてNISA取引ガイド」より引用)

自分で投資信託を選ぶ場合は「ファンド一覧から選ぶ」、選び方がわからない場合は「パッケージから選ぶ」、買い付ける投資信託が決まっているなら「ファンドを個別に探す」から積立を行う投資信託を選択する。

つみたてNISAの商品は主に株式を資産とする投資信託であり、長期での積立投資では地域を分散する分散投資が一般的だ。例えば国内株式の投資信託と米国株式の投資信託など、複数の投資信託を組み合わせる。

ステップ2-3……引き落とし方法・積立頻度・積立金額・ポイント利用を指定する

投資信託を選んだら、「引き落とし方法」「積立タイミング」「積立の設定」「増額の設定」「ポイントの利用」を指定する。

(※楽天証券ウェブサイトの「つみたてNISA取引ガイド」より引用)

引き落としは、以下の5つの方法から選ぶ。楽天カードを保有しているなら、ポイントが貯まる楽天カードクレジット決済がおすすめだ。

引き落とし方法 コメント
証券口座 証券口座の預り金から月1回振り替える
楽天カードクレジット決済 楽天カードのクレジット決済でポイントが貯まる
楽天銀行 楽天銀行から月1回資金を振り替える
楽天カード支払口座からの
引き落とし
楽天カード支払口座から毎月27日に引き落とし
その他金融機関の設定 指定した金融機関口座から毎月引き落とし
(※楽天証券ウェブサイトの「つみたてNISA取引ガイド」より引用)

積立タイミングは「毎月」または「毎日」を選び、「毎月」の場合は積立指定日を設定する。

(※楽天証券ウェブサイトの「つみたてNISA取引ガイド」より引用)

投資信託ごとに「積立金額」を設定し、「分配金コース」と「ボーナス設定」を選ぶ。

(※楽天証券ウェブサイトの「つみたてNISA取引ガイド」より引用)

年の途中でつみたてNISAを始める場合は、必要に応じて「増額の設定」を指定する。

(※楽天証券ウェブサイトの「つみたてNISA取引ガイド」より引用)

ポイントの利用設定は、必要に応じて変更できる。設定完了したら「目論見書の確認へ」に進む。

ステップ2-4……商品の目論見書を閲覧し注文を確定する

すると、目論見書の閲覧画面が表示される。

(※楽天証券ウェブサイトの「つみたてNISA取引ガイド」より引用)

目論見書を閲覧して約款を確認すると、注文内容の確認画面が表示される。

(※楽天証券ウェブサイトの「つみたてNISA取引ガイド」より引用)

注文内容を確認して「注文する」をクリックすれば、設定は完了だ。

(※楽天証券ウェブサイトの「つみたてNISA取引ガイド」より引用)

5.楽天証券のつみたてNISAの注意点 分配金の再投資

楽天証券のつみたてNISAでは、分配金の再投資に注意したい。つみたてNISAで分配金コースの「再投資型」を選択すると、分配金が支払われた場合につみたてNISAの投資枠で再投資の買い付けが行われる。

その年の積立累計金額と12月までの積立予定金額の合計が年間投資枠(40万円)を超える場合、分配金はNISA口座ではなく課税口座(特定口座・一般口座)で再投資される。

分配金が支払われない投資信託で積立を行えば、つみたてNISAの投資枠を使わないため、つみたてNISAの非課税メリットを最大限に活かせる。

分配金支払い実績が0円のものを選べば、将来の分配金支払いの可能性が低い。

6.楽天証券のつみたてNISAはどんな人におすすめ?

楽天証券のつみたてNISA主なメリットは、楽天カードクレジット決済で楽天ポイントが貯まることと、楽天ポイントを利用して積立ができること。よって、楽天グループのサービスをよく利用する人には、楽天証券のつみたてNISAがおすすめだ。

また楽天証券はつみたてNISAの対象商品が多く、ポートフォリオの自由度が高いため、さまざまな商品を選びたい投資経験者にもおすすめできる。

投資初心者でも自分で投資信託を調べて選べるなら、初心者に適した投資信託を扱っている楽天証券でつみたてNISA口座を始めるとよいだろう。

 

松本雄一
執筆・松本雄一
外資系コンピューター会社にてカスタマーサポート・開発・セキュリティ対策などを経験後に独立。自らの投資経験をもとに株式や投資信託などの投資情報を発信している。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。
外資系コンピューター会社にてカスタマーサポート・開発・セキュリティ対策などを経験後に独立。自らの投資経験をもとに株式や投資信託などの投資情報を発信している。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。

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