楽天証券はポイント制度の充実などメリットも多く、口座開設をおすすめできるネット証券の1つだ。今回は楽天証券の口座開設で必要な書類、具体的な申し込み手順などについて説明する。

目次
1.楽天証券の口座開設で必要となる書類
2.楽天証券の口座開設方法は2パターン
3.楽天証券での口座開設の注意点
4.楽天証券を利用するメリット
5.楽天証券で口座開設をしてお得に利用しよう

1.楽天証券の口座開設で必要な書類

口座開設を申し込む前に、本人確認書類とマイナンバー情報を手元に用意しておこう。

楽天証券の口座開設で利用できる本人確認書類

楽天証券の口座開設で利用できる本人確認書類は以下のとおりだ。

  • 運転免許証
  • 住民票の写し・印鑑登録証明書
  • 個人番号カード(通知カードは不可)
  • 健康保険証
  • パスポート
  • 在留カード・特別永住者証明書
  • 住民基本台帳カード

多くの人が利用すると思われる運転免許証については、有効期限内であることが前提となる。画像やコピーを取ったとき、免許証番号や発行元が鮮明であることを確認しよう。また記載事項の有無にかかわらず、裏面の提出も必要だ。

そのほかの書類に関しても、期限・文字の鮮明さ・顔写真の有無などについてチェックしよう。提出した書類が適切でない、文字が読めないと判断されると、再提出を求められる可能性もある。

楽天証券の口座開設にマイナンバー情報の登録は必須

楽天証券で口座申し込みをした後は、口座にログインして暗証番号・勤務先情報などの登録をすることになる。ここで、マイナンバーも登録する必要があり、完了しないと取引ができない。

本人確認書類で個人番号カードを利用しない人でも、マイナンバーの登録を求められることになる。個人番号カードがない人は、通知カードを用意しておこう。

本人確認書類で、個人番号カードをスマートフォンで提出した場合、ここで改めて登録する必要はない。

2.楽天証券の口座開設方法は2パターン

楽天証券の口座開設方法は、オンラインと郵送の2つのパターンがある。それぞれの詳細な手順について見ていこう。なお、2020年9月4日現在、郵送での成人口座の開設は受け付けておらず、オンラインのみになる。

オンラインの場合の口座開設方法

スピーディーにスマートフォン1つで完結できるのがオンラインでの口座開設のメリットで、最短で翌営業日に取引を開始できる。利用するにはスマートフォンと運転免許証、またはスマートフォンと個人番号カードを持っていることが必要だ。

・(1)公式ホームページにアクセス

公式ホームページのトップ画面の右側に、「口座開設」という赤いボタンがあるのでクリックしよう。

楽天会員の場合は、「楽天会員の方」をクリックしよう。楽天IDとパスワードでのログインが求められる。ログインすると以下のようなメール送信画面に移り、楽天で登録したメールアドレスが入力されている。

なお「楽天会員ではない方」をクリックすると、メール送信画面がすぐに表示される。アドレスを入力して「同意のうえ、送信する」をクリックしよう。

・(2)メール記載のURLにアクセス

届いたメールのURLにアクセスすると、本人確認書類の選択画面になるので、どちらかをクリックする。

・(3)本人確認書類の提出

運転免許証または個人番号カードを選ぶと、QRコードの読み取り画面になるので、スマートフォンで読み取ろう。スマートフォンでの本人確認画面にアクセスできる。

運転免許証または個人番号カードの撮影、自分の顔写真の撮影を済ませると、実物であるかどうか楽天証券側で判定される。OKが出れば本人確認は終了する。

・(4)個人情報の入力

本人確認書類の提出が完了すると、個人情報の入力画面になり、氏名・住所・生年月日などの入力を進めていく。 (1)で楽天会員の場合は楽天の会員情報が表示され、入力の手間が省ける。

なおここでログインパスワードも登録することになる。忘れないよう大切に保管しておこう。

・(5)ログインIDの受け取り

すべての申し込み手続きが完了すると、翌営業日以降にログインIDがメールで送信されてくる。非常に重要な情報なので、なくさないように注意しよう。

・(6)初期設定

ID・パスワードで口座にログインし、初期設定を行う。具体的な手順は以下のとおりだ。

  1. 取引暗証番号の登録
  2. アンケートの回答
  3. 勤務先登録(インサイダー登録)
  4. 国籍の登録

取引暗証番号とは、注文・出金などの際に必要となる4桁の数字だ。ログインパスワードとは別に設定する必要がある。

内部者取引(インサイダー取引)は金融商品取引法で規制されているため、職業・勤務先などを登録することになる。

郵送の場合の口座開設方法

スマートフォンがなかったり、運転免許証や個人番号カードがなかったりなど、オンライン手続きを利用できない場合は、郵送での手続きとなる。

情報の入力からIDとパスワードが郵送されるまで最短で4営業日かかり、オンラインよりも取引開始まで時間がかかる。

・(1)口座開設の申し込み

楽天証券のホームページにアクセスし、口座申し込みフォームで「郵送による口座開設」を選択する。2、3日後に楽天証券から口座開設の資料が送られてくる。

・(2)本人確認書類と総合取引口座申込書を返送

送られてきた総合取引口座申込書に記入し、本人確認書類を同封して返送する。

・(3)ホームページで必要情報を登録し初期設定

登録した住所にログインIDと初期パスワードが記載された「ログイン情報のお知らせ」が簡易書留で送られてくるので、楽天証券のWEBサイトでそれらを入力してログインする。ログインすると初期設定の画面で勤務先や出金先の金融機関などの情報を入力する。

3.楽天証券での口座開設の2つの注意点

楽天証券で口座開設をする際の注意点についていくつか説明する。

取引を開始するには事前入金が必要

楽天証券で口座を開設しても、そのままでは投資資金がないので取引できない。利用している金融機関の口座から事前に入金する必要がある。

楽天証券で最も便利なのは、楽天銀行と口座連携させるサービスであるマネーブリッジを利用した「らくらく入金」だ。ワンクリックで簡単に入金が完了し、手数料は楽天証券に負担してもらえる。

利用可能時間は毎日0:05~23:50と、ほぼ24時間使えて、証券口座への残高反映も即時である。使い勝手がよい入金方法なので、楽天証券での取引を中心とするなら、楽天銀行の口座も開設しておきたい。

総合取引口座とは別に申し込みが必要なケースがある

上記の口座開設方法は、あくまで総合取引口座だ。楽天証券で以下の取引を行う際には、総合取引口座とは別に手続きや口座開設が必要となる。

  • 信用取引
  • 先物・オプション取引
  • 海外先物取引
  • FX
  • 金・プラチナ

ログイン後の「設定・変更」にある、お客様情報一覧画面の「申込が必要なお取引・各商品に関する設定」から、取引したい商品の「申込」をクリックしよう。申し込みに手数料はかからない。

4.楽天証券を利用するメリット

ネット証券のなかで、楽天証券を選ぶメリットについて見ていこう。

ポイントサービスが充実

楽天グループのサービスの代名詞の1つが楽天ポイントだ。楽天証券でも、以下のような楽天ポイント関連のサービスを提供している。

  • ポイント投資ができる(投資信託・国内株式)
  • 国内株式の「超割コース」で手数料の1%~2%をポイントバック
  • 投信積立を楽天カードで決済するとポイントが貯まる

楽天証券のポイント投資とは、楽天ポイントを使って投資信託や国内株式に投資ができるサービスだ。現金を使わないので、元手資金がなくても投資体験ができるため、投資の初心者も始めやすい。

高性能のトレーディングツールを無料で利用できる

楽天証券で提供しているトレーディングツールは、主にマーケットスピードとマーケットスピードⅡだ。マーケットスピードは国内株式に加え、米国株式・先物オプション・海外ETFの取引も行える。

マーケットスピードⅡは2018年に誕生した最新機であり、国内株式についての機能を強化した。アイスバーグ注文・スナイパー注文など、多彩な注文方法に対応しているのもメリットだ。

マーケットスピードとマーケットスピードⅡは、楽天証券に口座を持つ人ならいずれも無料で利用できる。また、スマートフォン用のツールにはiSPEEDがあり、外出時でも気軽に投資が可能だ。

楽天銀行との連携サービスがお得

先述したとおり、楽天証券・楽天銀行の連携によるマネーブリッジを利用することで、手数料無料で楽天証券口座に入金ができる。

このマネーブリッジでは、楽天銀行の普通預金の金利が0.10%(税引き後0.079%)と、通常金利の5倍になるメリットもある。メガバンクなどに比べて高金利になっているので、まとまったお金の預け先として利用するのも便利だ。

投資信託の積立に楽天カードを利用可能

投資信託の積立では、楽天カードを決済方法に指定可能だ。積立できるのは毎月5万円までで、毎月1日に積立がされることになる。

投信の積立も楽天カードのポイント対象のため、積み立てるごとに1%のポイントがもらえる。さらに、積立に楽天ポイントを利用することも可能だ。

NISAやiDeCo(イデコ)の口座も開設できる

楽天証券ではNISAやiDeCo(イデコ)も取り扱っている。これらの制度は運用益が非課税になるなどのメリットがあり、中長期的な資産形成に役立つ。

iDeCoに関しては、申し込み方法が総合取引口座とは異なる。申込書を請求し、送られてきた書類に記入・返送する流れだ。口座開設をオンラインで完結できないので注意しよう。なお、総合取引口座がなくてもiDeCo口座を申し込むことは可能だ。

5.楽天証券で口座開設をしてお得に利用しよう

楽天証券は、楽天銀行との連携による特典、高性能なトレーディングツール、ポイント投資など、メリットが多い証券会社だ。楽天証券のポイントや現金がもらえるキャンペーンなども開催している。楽天証券のキャンペーン情報をチェックしながらお得に口座開設をして、気軽に投資を始めてみてはいかがだろうか。

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執筆・安藤真一郎
主に金融系ライターとして活動し、2019年に2級FP技能士資格を取得。マネージャンルで役立つ情報を、初心者にも分かりやすく解説したコンテンツ制作を心掛ける。関心分野は、キャッシュレス決済、積立投資、ポイ活、節約術など。
主に金融系ライターとして活動し、2019年に2級FP技能士資格を取得。マネージャンルで役立つ情報を、初心者にも分かりやすく解説したコンテンツ制作を心掛ける。関心分野は、キャッシュレス決済、積立投資、ポイ活、節約術など。


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