ネット証券の入金や出金の手数料は、どのくらいかかるのだろうか。ネット証券は入出金の際に複数の方法を選べることが多いが、サービスによっては手数料がかかったり、無料になったりするケースもある。主なネット証券の入出金の手数料をチェックしよう。

目次

  1. 1,ネット証券で手数料無料になるおすすめ入金・出金方法は?
  2. 2,ネット証券の入金方法 銀行振込以外にネット利用のお得な入金方法も
  3. 3,ネット証券の出金方法 銀行口座に振り込みか提携ATMで引き出し
  4. 4,ネット証券の入出金手数料を徹底比較 SBI、楽天、松井、マネックス、au カブコム
  5. 5,SBI証券で入金する際の手順
  6. 6,SBI証券で出金する際の手順
  7. 7,ネット証券への入金の際の3つの注意点
  8. 8,ネット証券への出金の際の3つの注意点
  9. 9,ネット振込やリアルタイム口座振替などを利用して、入金手数料を無料に
  10. ネット証券の手数料についてよくある3つのQ&A
  11. 実際に株式投資を始めてみる

1,ネット証券で手数料無料になるおすすめ入金・出金方法は?

(画像=tamayura39/stock.adobe.com)

ネット証券は手数料がお得に取引できる証券会社だ。

入金や出金の際には手数料がかかることがあり、証券会社や入金・出金の方法で手数料が異なる。

SBI、楽天、松井、マネックス、auカブコムなどのネット証券8社での、おすすめの入金・出金一覧が次だ。

ネット証券のおすすめ入出金一覧(自動入出金、定期入金、外貨入金を除く)

ネット証券名 入金/
出金
入出金方法 提携銀行数/
対応金融機関
入出金手数料
(税込)
おすすめ
ポイント
SBI証券 入金 即時入金 13 無料 即時に入金
リアルタイム入金 27 無料 即時に入金
出金 登録金融機関
口座への出金
多くの金融機関
*1
無料 手数料無料で出金
楽天証券 入金 マネーブリッジ
らくらく入金
楽天銀行 無料 即時に入金
リアルタイム
入金
13 無料 即時に入金
出金 マネーブリッジ
らくらく出金
楽天銀行 無料 即時に出金
お振込みによる出金 多くの金融機関 無料 手数料無料で出金
松井証券 入金 ネットリンク
入金
17 無料 即時に入金
出金 翌営業日以降の出金 多くの金融機関 無料 手数料無料で出金
即時出金 多くの金融機関
*2
330円 即時に出金
マネックス証券 入金 即時入金
サービス
16 無料 即時に入金
出金 お客様が指定する
金融機関の口座
多くの金融機関 無料 手数料無料で出金
即時出金
サービス
12
*3
330円 即時に出金
auカブコム証券 入金 ネット振込 6 一部無料 即時に入金
出金 即日出金 多くの金融機関
*4
0~110円 即日に出金
DMM株 入金 クイック入金 多くの金融機関 無料 即時に入金
出金 出金 多くの銀行 無料 手数料無料で出金
GMO
クリック証券
入金 即時入金
サービス
12 無料 即時に入金
出金 出金 多くの金融機関 無料 好きな
金融機関に出金
証券コネクト口座 GMOあおぞら
ネット銀行
無料 即時に出金
LINE証券 入金 LINE Payからの入金 LINE Pay 無料 即時に入金
クイック入金 7 無料 即時に入金
出金 LINE Payへの出金 LINE Pay 無料 即時に出金
出金口座への振込 多くの金融機関 無料 好きな
金融機関に出金
※2021年11月14日時点の各社ホームページ(SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券auカブコム証券DMM株GMOクリック証券LINE証券)をもとに筆者作成
*1 SBI証券:振込専用支店、口座振替専用支店、三井住友銀行ドットコム支店の口座は出金不可
*2 松井証券:ゆうちょ銀行は即時出金不可
*3 マネックス証券:平日9:00~15:00は対象12行以外の全国の金融機関にも対応
*4 auカブコム証券:ゆうちょ銀行は即日出金不可

ネット証券の入金方法は「ネット入金」がおすすめ

ネット証券への入金方法はいくつかあるが、そのなかでもネット入金がおすすめだ。

ネット入金
ネット入金とは、証券会社と提携している金融機関から手数料無料で即時に入金できるサービスのこと。

ネット入金の名称は金融機関によって異なり、即時入金やリアルタイム入金、クイック入金などのサービス名が多く利用されています。

ネット入金での提携金融機関が多いネット証券は、多くの金融機関で「クイック入金」を利用できるDMM株や、提携金融機関が40行のSBI証券です。

出典:DMM株『クイック入金提携金融機関一覧』SBI証券『入金』

次いで、松井証券、マネックス証券、楽天証券、GMOクリック証券などは、10行以上の提携金融機関がある。

ネット証券の出金方法は「即時出金」が便利

ネット証券から金融機関の口座への出金は、口座への反映に時間(日数)がかかることが多い。

もし早く出金したい場合には、即時出金が便利だ。

即時出金
即時出金とは、ネット証券での出金手続きから即時に口座に出金が反映されるサービスだ。また、即時ではなく、その日のうちに出金が反映される「即日出金」を提供するネット証券もある。

即時出金は即時に出金できるメリットがあるものの、出金手数料がかかることが多いのがデメリットである。

即時出金を手数料無料で利用できるネット証券は、楽天証券(楽天銀行のみ)、GMOクリック証券(GMOあおぞらネット銀行のみ)、LINE証券(LINE Payのみ)です。

即日出金を利用できるネット証券はauカブコム証券であり、三菱UFJ銀行・中京銀行・イオン銀行・auじぶん銀行・池田泉州銀行への出金は手数料無料で利用できる。
出典:auカブコム証券『即日出金』

2,ネット証券の入金方法 銀行振込以外にネット利用のお得な入金方法も

(画像=MONEY TIMES編集部制作)

ネット証券で実際に取引を始めるには、投資に必要な資金(買付余力と呼ばれる)をあらかじめ証券口座に入金する必要がある。

入金方法は数通りあり、ネット証券によって採用している方法が違っている。

主な入金方法を以下に紹介する。

ネット証券の入金方法
  • ネット振込
  • リアルタイム口座振替
  • ATMカード入金
  • 銀行振込

ネット振込(振込手数料無料)

各ネット証券が、提携している銀行で銀行口座を開設してインターネットバンキング契約を結ぶと、インターネット上で銀行口座から証券口座に入金できる。

入金手続き後は、証券口座の残高(買付余力)に即時反映される。

多くの場合、振込手数料は無料となっている。

リアルタイム口座振替(振込手数料無料)

リアルタイム口座振替は、銀行でのインターネットバンキング契約は不要だ。

各ネット証券のサイトから、ネット証券が提携する銀行のいずれかを振込先指定口座として口座振替の登録をする。

振込手数料は無料で、入金後は買付余力に即時反映される。

ネット証券のATMカード入金(振込手数料一部無料)

一部ネット証券では専用のATMカードを発行していることがあり、提携先のATMからこのカードを使って現金をネット証券振込専用口座に自動的に即時入金できる。

提携先のATMによって、時間外手数料が発生する時間帯が違うので注意が必要だ。

一般的な銀行振込

銀行の窓口もしくは銀行のATMから、ネット証券の指定振込専用口座に振り込む方法だ。

銀行所定の振込手数料が必要になるため、ほかの方法に比べると割高になる。

3,ネット証券の出金方法 銀行口座に振り込みか提携ATMで引き出し

(画像=MONEY TIMES編集部制作)

証券口座から出金する場合は、指定の銀行口座に振り込む場合と、証券会社指定の方法で現金で引き出す方法がある。

ネット証券の出金方法
  • 指定の銀行口座に振込
  • ATMカードで提携ATMから現金引き出し

指定の銀行口座に振込

あらかじめ、証券口座から資金の出金先となる振込先指定銀行を登録しておくと、ネット証券のサイト上で出金指示を出すだけで出金手続きが完了する。

ネット証券の負担によって手数料が無料になる場合が多いが、振込先指定銀行への出金時期によっては手数料が発生することがある。

ネット証券のATMカードで提携ATMから現金引き出し

ネット証券によっては専用ATMカードを使って、提携先のATMから現金を出金できる場合がある。

4,ネット証券の入出金手数料を徹底比較 SBI、楽天、松井、マネックス、au カブコム

(画像=SBI証券 公式サイトより)

主要ネット証券5社(SBI証券・楽天証券・松井証券・マネックス証券・auカブコム証券)の主な入金方法の手数料や出金手数料の詳細については、以下の比較一覧を参照してほしい。

主要ネット証券の入出金手数料一覧

内訳 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス証券 au カブコム証券
入金 ネット振込
(インターネット
バンキング
契約銀行口座)
(即時)
無料 無料 無料 無料
(三菱UFJ銀行・
auじぶん銀行・
ゆうちょ銀行・
三井住友銀行・
みずほ銀行)
55円(税込)
(PayPay銀行)
リアルタイム
口座振替
(即時)
無料 無料 無料 無料 無料
専用ATMカード
(即時)
時間内無料
(セブン銀行・
ゆうちょ銀行)
銀行振込
(即時以外)
銀行所定の振込手数料
出金 銀行口座振込
(即時・即日)
無料
(楽天銀行のみ)
1回330円
(税込)
1回330円
(税込)
無料
(三菱UFJ銀行・
中京銀行・
イオン銀行・
auじぶん銀行・
池田泉州銀行)
一律110円(税込)
(上記以外の銀行)
専用ATMカード
(即時)
時間内無料
(セブン銀行)
時間内1回110円(税込)
(ゆうちょ銀行・
セゾンATM)
※2021年11月15日時点の各社ホームページ(SBI証券楽天証券松井証券マネックス 証券auカブコム証券)をもとに筆者作成
※マネックス証券のATMカード(マネックスセゾンカード)は2021年11月30日をもってサービス終了予定

ネット証券5社の入出金を証券会社ごとに紹介しよう。

SBI証券……手数料無料の即時入金が40行で利用できる

SBI証券の入出金方法比較
入金方法 出金方法
即時入金 リアルタイム入金 振替入金
(ゆうちょ銀行)
銀行振込 出金
入出金手続き ネット ネット ネット ネット
ATM
窓口
ネット
提携銀行数/
対応金融機関
13 27 ゆうちょ銀行 多くの
金融機関
多くの
金融機関
利用時間 24時間 金融機関による 24時間 金融機関による 24時間*
入出金手数料 無料 無料 無料 金融機関
による
無料
口座への反映 即時 即時 当日~
翌営業日
1時間程~
翌営業日
翌営業日~
翌々営業日
利用条件 ネット
バンキング契約
口座振替登録 サービス申込 振込用口座の申込 振込先口座の登録
※2021年11月15日時点のSBI証券ホームページをもとに筆者作成
*メンテナンス中は利用不可

SBI証券の入金方法で、手数料無料で即時に入金できるのは「即時入金」と「リアルタイム入金」です。2つの違いは、即時入金はネットバンキングを、リアルタイム入金は口座振替を利用することです。

即時入金とリアルタイム入金で、合わせて40もの銀行からの入金に対応しています。即時入金で利用できる銀行が多いのがSBI証券のメリットです。

即時入金はメガバンク・都市銀行・ネット銀行などで利用でき、リアルタイム入金は地方銀行などで利用できる。

SBI証券のデメリットは、即時の出金に対応していないことです。そのため、SBI証券の出金は、余裕をもって計画的に利用しましょう。

楽天証券……リアルタイム入金は13行に対応、楽天銀行へは無料で即時出金可

楽天証券の入出金方法比較
入金方法 出金方法
マネーブリッジ
らくらく入金
リアルタイム入金 通常振込入金 マネーブリッジ
らくらく出金
お振込みによる出金
入出金手続き ネット ネット ネット
ATM
窓口
ネット ネット
提携銀行数/
対応金融機関
楽天銀行 13 ほぼすべての
金融機関
楽天銀行 多くの
金融機関
利用時間 0:05~23:55* 金融機関による 金融機関による 0:05~23:55* 24時間*
入出金手数料 無料 無料 金融機関
による
無料 無料
口座への反映 即時 即時 金融機関による 即時 翌営業日~翌々営業日
利用条件 サービス申込 ネットバンキング
契約
サービス申込 出金先
指定口座の登録
※2021年11月15日時点の楽天証券ホームページをもとに筆者作成
*メンテナンス中は利用不可

楽天証券の手数料無料で即時入金できる「リアルタイム入金」は、13の銀行に対応。

リアルタイム入金の利用にはネットバンキングの契約が必要だ。

楽天銀行からの入金で利用できる「マネーブリッジらくらく入金」は、楽天銀行ウェブサイトにアクセス不要で、簡単に楽天証券へ即時の入金が可能です。

楽天銀行への出金で利用できる「マネーブリッジらくらく出金」は、ネット証券でも数少ない手数料無料で即時に出金できるサービスであり、大きなメリットです。
楽天証券のデメリットは、即時に出金できる金融機関が楽天銀行1行のみであることです。

松井証券……ネットリンク入金は無料で即時に17の銀行から入金できる

松井証券の入出金方法比較
入金方法 出金方法
ネット
リンク入金
らくらく
振替入金
銀行振込入金 即時出金 翌営業日
以降の出金
入出金手続き ネット ネット ネット
ATM
窓口
ネット ネット
提携銀行数/
対応金融機関
17 4 多くの
金融機関
多くの
金融機関
多くの
金融機関
利用時間 ・06:00~15:00
・17:00~翌02:00
・03:00~05:30
・06:00~15:30
・17:00~翌02:00
・03:00~05:30
金融機関による 営業日
09:00~14:50
・06:00~15:30
・17:00~翌02:00
・03:00~05:30
入出金手数料 無料 無料 金融機関
による
330円 無料
口座への反映 即時 即時 30分~
翌営業日
09:00頃
即時 翌営業日~
翌々営業日
利用条件 ネット
バンキング契約
登録手続き 出金先口座の登録 出金先口座の登録
※2021年11月15日時点の松井証券ホームページをもとに筆者作成
*ゆうちょ銀行は即時出金不可

松井証券の無料で即時に入金できる方法は「ネットリンク入金」と「らくらく振替入金」の2つがある。

ネットリンク入金はネットバンキングを利用し、らくらく振替入金は口座振替を利用する方法だ。

らくらく振替入金を利用できる銀行4行は、ネットリンク入金も利用できます。ネットバンキングの利用が問題なければ、2つの方法のうちネットリンク入金を選ぶのがおすすめです。

出金については、即時出金では330円(税込)の手数料がかかるのがデメリットになるが、即時の出金は手数料がかかるのが一般的だ。

急がない出金なら、翌営業日以降の出金を利用すればよい。

松井証券の入出金のメリットは、利用時間が明記されていて分かりやすいことです。

マネックス証券……即時入金サービスは口座振替を利用して16行に対応

マネックス証券の入出金方法比較
入金方法 出金方法
即時入金サービス 銀行振込 マネックス
セゾンカードを
利用する
ATM入金*1
即時出金
サービス
お客様が
指定する
金融機関の
口座
マネックス
セゾンカードを
利用する
ATM出金*1
入出金
手続き
ネット ネット
ATM
窓口
ATM ネット ネット
コール
センター
ATM
提携銀行数/
対応金融機関
16 多くの
金融機関
2 12
*2
多くの
金融機関
3
利用時間 金融機関
による
金融機関
による
金融機関
による
金融機関
による
出金指示
方法による
金融機関
による
入出金
手数料
(税込)
無料 金融機関
による
時間内無料
(セブン銀行・
ゆうちょ銀行)
330円 無料 ・時間内無料
(セブン銀行)
・時間内1回110円
(ゆうちょ銀行・
セゾンATM)
口座への反映 即時 30分~
翌営業日
即時 即時 翌営業日~
翌々営業日
即時
利用条件 口座振替契約 マネックス
セゾンカード
の保有
出金先口座
の登録
出金先口座
の登録
マネックス
セゾンカード
の保有
※2021年11月15日時点のマネックス証券ホームページをもとに筆者作成
*1 マネックスセゾンカードによる入出金は2021年12月1日より利用不可
*2 平日9:00~15:00は対象12行以外の全国の金融機関にも対応

マネックス証券の手数料無料で即時に入金できる「即時入金サービス」は、口座振替を利用するサービスだ。

対応する銀行は16行で、利用時間は金融機関によって異なる。

全ての金融機関で利用できる平日の時間帯は、00:30~1:50、05:00~15:00、17:00~23:40の3つだ。

マネックス証券のメリットは、即時の入金サービスがネットバンキングと口座振替の2つに分かれていないため、出金方法が分かりやすいことです。
デメリットは、マネックスセゾンカードによる入出金が2021年11月末をもって利用できなくなることです。

auカブコム証券……デフォルトの出金方法が即日出金

auカブコム証券の入出金方法比較
出金方法 出金方法
ネット振込 口座振替
(リアルタイム
口座振替)
口座振込 即日出金
入出金手続き ネット ネット ネット
ATM
窓口
ネット
提携銀行数/
対応金融機関
6 4 多くの
金融機関
多くの
金融機関
利用時間 金融機関による 金融機関による 金融機関による 金融機関による
入出金手数料
(税込)
・無料
(三菱UFJ銀行・
auじぶん銀行・
ゆうちょ銀行・
三井住友銀行・
みずほ銀行)
・55円
(PayPay銀行)
無料 金融機関による ・無料
(三菱UFJ銀行・
中京銀行・
イオン銀行・
auじぶん銀行・
池田泉州銀行)
・一律110円
(上記以外の銀行)
口座への反映 即時 即時 金融機関による 即日
利用条件 ネット
バンキング契約
口座振替申込 出金先
口座の登録
※2021年11月15日時点のauカブコム証券ホームページをもとに筆者作成
*ゆうちょ銀行は即日出金不可

auカブコム証券の手数料無料で即時に入金できるサービスは、「ネット振込」と「口座振替(リアルタイム口座振替)」の2つだ。

ネット振込はネットバンキングを利用し、口座振替(リアルタイム口座振替)は口座振替を利用するサービスである。

ネット振込は、PayPay銀行からの入金は手数料55円(税込)が必要なものの、他の5行は無料で利用できます。

auカブコム証券のメリットは、出金がすべて即日で実施されることです。
デメリットは、無料対象6行以外の銀行への出金は、たとえ急ぎでなくても110円(税込)の手数料がかかることです。

入出金手数料が無料になるサービス

ネット証券5社で、手数料無料で即時・即日の入出金ができるサービスは次のとおりだ。

入金手数料が無料になるサービス(即時)
  • SBI証券の「即時入金」「リアルタイム入金」
  • 楽天証券の「マネーブリッジらくらく入金」「リアルタイム入金」
  • 松井証券の「ネットリンク入金」「らくらく振替入金」
  • マネックス証券の「即時入金サービス」「マネックスセゾンカードを利用するATM入金」
  • auカブコム証券の「ネット振込」「口座振替(リアルタイム口座振替)」
出金手数料が無料になるサービス(即時または即日)
  • 楽天証券の「マネーブリッジらくらく出金」
  • マネックス証券の「マネックスセゾンカードを利用するATM出金」
  • auカブコム証券の「即日出金」

即時入金対応のネット証券比較表(提携金融機関)

ネット証券5社の即時入金に対応するサービスと提携金融機関を比較してみよう。

ネット証券5社の即時入金サービス比較表
手数料 入金方法 提携銀行 利用時間
SBI証券 無料 即時入金 ・住信SBIネット銀行
・三菱UFJ銀行
・三井住友銀行
・みずほ銀行
・りそな銀行
・埼玉りそな銀行
・関西みらい銀行
・楽天銀行
・PayPay銀行
・ゆうちょ銀行
・セブン銀行
・スルガ銀行
・イオン銀行
24時間*1
リアルタイム入金 ・京葉銀行
・阿波銀行
・福井銀行
・秋田銀行
・仙台銀行
など全27行
金融機関による
楽天証券 マネーブリッジ
らくらく入金
・楽天銀行 0:05~23:55*1
リアルタイム入金 ・楽天銀行
・三井住友銀行
・三菱UFJ銀行
・みずほ銀行
・ゆうちょ銀行
・PayPay銀行
・セブン銀行
・りそな銀行
・埼玉りそな銀行
・関西みらい銀行
・住信SBIネット銀行
・イオン銀行
・広島銀行
金融機関による
松井証券 ネットリンク入金 ・ゆうちょ銀行
・みずほ銀行
・三菱UFJ銀行
・三井住友銀行
・りそな銀行
・埼玉りそな銀行
・関西みらい銀行
・セブン銀行
・福岡銀行
・楽天銀行
・スルガ銀行
・京都銀行
・住信SBIネット銀行
・ソニー銀行
・PayPay銀行
・auじぶん銀行
・イオン銀行
・06:00~15:00
・17:00~翌02:00
・03:00~05:30
らくらく
振替入金
・ゆうちょ銀行
・みずほ銀行
・三菱UFJ銀行
・三井住友銀行
・06:00~15:30
・17:00~翌02:00
・03:00~05:30
マネックス証券 即時入金サービス ・三菱UFJ銀行
・三井住友銀行
・みずほ銀行
・りそな銀行
・埼玉りそな銀行
・ゆうちょ銀行
・楽天銀行
・住信SBIネット銀行
・PayPay銀行
・ソニー銀行
・auじぶん銀行
・イオン銀行
・香川銀行
・静岡銀行
・荘内銀行
・北都銀行
金融機関による
マネックス
セゾンカードを
利用する
ATM入金*2
・セブン銀行
・ゆうちょ銀行
金融機関による
auカブコム証券 ネット振込 ・三菱UFJ銀行
・auじぶん銀行
・ゆうちょ銀行
・三井住友銀行
・みずほ銀行
・PayPay銀行
金融機関による
口座振替
(リアルタイム
口座振替)
・三菱UFJ銀行
・三井住友銀行
・auじぶん銀行
・みずほ銀行
金融機関による
※2021年11月16日時点の各社ホームページ(SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券auカブコム証券)をもとに筆者作成
*1 メンテナンス中は利用不可
*2 マネックスセゾンカードによる入出金は2021年12月1日より利用不可

5社で即時入金の提携金融機関数を比較すると、40行に対応するSBI証券が最も多い。

楽天証券、松井証券、マネックス証券の即時入金の提携金融機関には、メガバンク、都市銀行、ネット銀行などが含まれ、バランスが良いといえる。

auカブコム証券の即時入金のサービスは、提携金融機関が6行のみであり、メガバンク、ゆうちょ銀行、いくつかのネット証券に絞り込まれている。

5,SBI証券で入金する際の手順

(画像=mnimage/stock.adobe.com)

SBI証券で入金する手順を確認しよう。

例として、「即時入金」にて住信SBIネット銀行からの入金手順を紹介。

手順は次の5ステップだ。

SBI証券における入金の手順(即時入金/住信SBIネット銀行)
  • STEP1……入金方法を選択
  • STEP2……入金金額を指定
  • STEP3……入金金額を確認して入金指示
  • STEP4……入金元金融機関にログイン
  • STEP5……入金元金融機関にて入金内容を確認して確定

入金STEP1……入金方法を選択

SBI証券ホームページにログインし、「入出金・振替」を選択。

「入金指示」画面が表示される。

入金方法と金融機関を選択。

入金STEP2……入金金額を指定

「振込指示」画面が表示される。

「振込金額」と「取引パスワード」を入力し、「振込指示確認」を選択。

入金STEP3……入金金額を確認して入金指示

「振込指示確認」画面が表示される。

振込金額などを確認し、「振込指示」を選択。

入金STEP4……入金元金融機関にログイン

入金元金融機関の画面へ遷移する。

住信SBIネット銀行では「口座支店名」を選択。

ログイン画面が表示される。

「ユーザーネーム」と「パスワード」を入力し、「ログイン」を選択。

住信SBIネット銀行ではスマホ認証を利用している場合に、スマホでのログイン承認が要求される。

画面に従って、承認する。

入金STEP5……入金元金融機関にて入金内容を確認して確定

ログイン後に入金の確認画面が表示される。

入金内容を確認し、「パスワード」を入力して「確定する」を選択。

入金の受付画面が表示されれば、入金の手続きが完了だ。

6,SBI証券で出金する際の手順

(画像=beeboys/stock.adobe.com)

SBI証券にて出金する際の手順を確認しよう。

例として、住信SBIネット銀行への出金手順を紹介。

手順は次の3ステップだ。

SBI証券における出金の手順(住信SBIネット銀行)
  • STEP1……出金を選択
  • STEP2……出金金額を指定
  • STEP3……出金金額を確認して出金指示

出金STEP1……出金を選択

SBI証券ホームページにログインし、「入出金・振替」を選択。

「入金」画面になり、「出金」を選択。

出金STEP2……出金金額を指定

「出金指示」画面が表示される。

登録済みの振込先金融機関口座を確認し、「出金指示金額」と「取引パスワード」を入力し、「出金指示確認」を選択。

出金STEP3……出金金額を確認して出金指示

「出金指示確認」画面が表示される。

出金指示金額などを確認し、「出金指示」を選択。

「出金指示完了」画面が表示されれば、出金指示が完了だ。

7,ネット証券への入金の際の3つの注意点

(画像=MONEY TIMES編集部制作)

ネット証券に入金する際には、失敗しないために注意点をおさえておきたい。

注意すべき3つのポイントは次だ。

ネット証券への入金における注意点
  • 即時入金は取り消しできない
  • メンテナンス時間は入金できないことも
  • 銀行振込が15時以降なら入金の反映は翌営業日以降に

入金の注意点1,即時入金は取り消しできない

即時入金は手続き後すぐに入金できて便利です。しかし、即時に入金できるため、入金申し込み後に取り消しできません。

入金金額を誤って入力して申し込んでも取り消しできないため、入金を確定する前に、誤りがないか確認しておきましょう。

入金の注意点2,メンテナンス時間は入金できないことも

金融機関のメンテナンス時間帯には、入金できないことや即時入金の反映が遅延することがあります。

定期メンテナンスの時間帯は、ウェブサイトにて確認できるため、あらかじめ確認しておきたい。

臨時メンテナンスは、一般的にメールなどで通知されます。急ぎで入金することがあれば、臨時メンテナンスの通知を確認しておくとよいでしょう。

入金の注意点3,銀行振込が15時以降なら入金の反映は翌営業日以降に

銀行振込で入金する場合には入金の反映までに時間を要する。

15時以降に銀行振込にて入金した場合には、入金の反映が翌営業日以降になることが多い。銀行振込でその日のうちに入金したいなら、早めに振込するようにしましょう。

なお、入金反映時間は証券会社により異なる。

利用するネット証券の反映時間を事前に確認しておくといいだろう。

8,ネット証券への出金の際の3つの注意点

(画像=MONEY TIMES編集部制作)

ネット証券からの出金する際にも注意点をおさえておきたい。

注意すべき3つのポイントは次だ。

ネット証券からの出金における注意点
  • 即時出金でも時間帯によっては時間がかかることも
  • 金融機関の合併などで出金できないことがある
  • 出金先金融機関口座変更中の出金は失敗することも

出金の注意点1,即時出金でも時間帯によっては時間がかかることも

即時出金の手続きを完了しても、メンテナンスなどによって、すぐに出金口座に反映されないことがあります。

即時入金でメンテナンスに気を付けるように、即時出金でもメンテナンスに注意が必要である。

特に早朝や夜間は、メンテナンスなどで出金処理に時間がかかることがあります。

出金の注意点2,金融機関の合併などで出金できないことがある

出金先の金融機関口座は、証券会社にあらかじめ登録しておくのが一般的だ。

登録した金融機関と他の金融機関との合併や、支店の統廃合があった場合に、口座情報の変更が必要になることがある。

たとえば、金融機関コードや支店コードの変更などだ。
証券会社の出金先口座情報が変更されていない場合には、出金手続きが完了しても出金できないことがあるため注意しましょう。

出金の注意点3,出金先金融機関口座変更中の出金は失敗することも

証券会社に登録してある出金先口座を変更する場合、変更申し込み後に、変更完了まで時間がかかることがある。

出金先口座が変更中の場合には、出金の手続きが失敗することがあるため注意しましょう。

出金先口座の変更を申し込んだら、変更の完了を確認してから出金手続きをするのが確実だ。

9,ネット振込やリアルタイム口座振替などを利用して、入金手数料を無料に

(画像=naka/stock.adobe.com)

投資の際のコストダウンは重要な問題。

証券口座への入金時の手数料や証券口座からの出金時の手数料も可能な限り削減したいものだ。

どのネット証券でも、入出金手数料が無料になるサービスを提供している。

ネット振込は、提携する銀行のうちいずれかとインターネットバンキング契約を締結すると、ネット上の手続きだけで証券口座に入金できるサービスだ。

リアルタイム口座振替は、各ネット証券のサイトで提携銀行を振込先指定口座として登録すれば、それ以降簡単な手続きだけで入金が完了するサービスとなっている。

ネット振込もリアルタイム口座振替も、多くの場合振込手数料が無料になり、入金後は買付余力に即時反映されます。手数料を節約できるだけでなく、すぐに売買注文したい時などに便利なので、ぜひとも利用したいサービスです。

証券口座から銀行口座への出金は、即時出金にこだわらなければ、たいていのネット証券では振込手数料が無料になります。ただし、原則即時出金のau カブコム証券では手数料無料となる銀行が限定されているので気を付けましょう。

ネット証券の手数料についてよくある3つのQ&A

ネット証券口座に入金する方法は?
ネット振込、リアルタイム口座振替、ATMカード入金、銀行振込などの方法がある。

ネット証券口座から出金する方法は?
指定の銀行口座に振込してもらうか、ATMカードで提携ATMから引き出す方法がある。

入出金手数料の安いネット証券は?
SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス 証券、auカブコム証券などがある。

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執筆・近藤真理
南山大学外国語学部卒業。野村證券の引受部門で勤務後、ビジネス系翻訳や工業系翻訳業務に従事。
2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。

■保有資格
証券外務員一種、二種
投資診断士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者
南山大学外国語学部卒業。野村證券の引受部門で勤務後、ビジネス系翻訳や工業系翻訳業務に従事。
2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。

■保有資格
証券外務員一種、二種
投資診断士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者

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