iDeCo(イデコ)を40代から始めるのは遅いのか メリット、デメリットをわかりやすく解説

2020.2.28
FINANCE
(写真=Flamingo Images/Shutterstock.com)
(写真=Flamingo Images/Shutterstock.com)
iDeCoは老後の収入の軸である公的年金を補い、より豊かなセカンドライフを送るための資産形成法の1つ。40代になって老後の問題が現実的になり、気になっている人も多いのではないだろうか。実は40代はiDeCoの始め時だ。iDeCoのメリット・デメリットや40代から始める場合のポートフォリオまで、知っておきたいiDeCoの基礎知識を紹介しよう。

目次
1. iDeCoとは
2. iDeCoのメリット
3. iDeCoのデメリット
4.金融機関を選ぶときのポイント
5.おすすめ金融機関ランキング
6. 40代から始める場合のポートフォリオ
7. iDeCoの商品を選ぶポイント
8.iDeCoのおすすめ商品7選
9.iDeCoの積立額と節税額をシミュレーション
10.iDeCoに関する頻出Q&A
11.家計を見直して今すぐiDeCoを始めよう

iDeCo(イデコ)とは老後の収入の軸である公的年金を補うための私的年金制度

iDeCoは加入者が自ら掛金額と商品を決めて運用し、掛金と運用益の合計額をもとに計算された給付金を原則60歳以降に受け取る仕組みだ。

iDeCoは2017年1月から専業主婦(夫)や企業年金加入者、公務員等も加入できるようになり、20歳以上60歳未満のほとんどの人が利用できるようになった。2019年12月時点でのiDeCoの加入者は、146.5万人だ。

iDeCo(イデコ)の掛金は加入資格ごとに上限額が違う

iDeCoの掛金は、加入資格ごとに上限がある。上限額までであれば月々5,000円から1,000円単位で設定できる。
 
加入資格と拠出限度額
  自営業者・
学生等
(第1号
被保険者)
専業主婦等
(第3号
被保険者)
会社員等(第2号被保険者) 公務員等
共済加入者
(第2号
被保険者)
拠出限度額 月額:
6.8万円
年額:
81.6万円

国民年金
基金
または
国民年金
付加保険料の合算
月額:
2.3万円
年額:
27.6万円
月額:
2.3万円
年額:
27.6万円
月額:
2万円
年額:
24万円
月額:
1.2万円
年額:
14.4万円
月額:
1.2万円
年額:
14.4万円
月額:
1.2万円
※iDeCo公式サイトを基に筆者作成

iDeCo(イデコ)のメリット1……掛金が全額所得控除される

iDeCoは自分で決めた掛金の全額が所得から控除される。例えば毎月の掛金が1万円の場合は年額が12万円となり、年収800万円で、課税される所得が330万円超695万円以下の人であれば、所得税20%住民税10%の合計3万6,000円が軽減されるのだ。

所得控除の手続きは、国民年金基金から「小規模企業共済等掛金払込証明書」が発行されるので、国民年金の第1号・第3号被保険者の場合は確定申告を行う。国民年金の第2号被保険者で給与天引きであれば手続きは不要、口座振替なら年末調整で申告する。

iDeCo(イデコ)のメリット2……運用益が非課税

iDeCoの運用商品には定期預金、保険商品、投資信託がある。自分で許容できるリスクのレベルや目標とする利回りなどを決めたのちに商品を選んで掛金を運用する。通常は運用益に源泉分離課税20.315%が課税されるが、iDeCoであれば課税されることはない。運用益は再投資の資金に含まれる。

iDeCo(イデコ)のメリット3……受け取るときも控除の対象になる

iDeCoの受け取り方法は年金か一時金を選択できる。金融機関によっては年金と一時金を組み合わせて受け取ることができる。年金として受け取るのであれば「公的年金等控除」が適用されて税額が抑えられる。一時金で受け取る場合は「退職所得控除」の対象となり、20年間、積み立てると800万円までが非課税になる。

iDeCo(イデコ)のメリット4……持ち運びができる

iDeCoで積み立てた年金資産は、転職や離職したあとに移換の手続きを取って持ち運ぶことができ、掛金の拠出が継続できる。厚生年金基金や確定給付企業年金等から資産を引き継ぐこともできるので、まとまった資産を60歳以降に受け取れる。

iDeCo(イデコ)の2つのデメリット

メリットばかりに思えるiDeCoだが、デメリットもある。

iDeCo(イデコ)のデメリット1……60歳まで引き出せない

iDeCoは原則として60歳になるまで積み立てた資産を引き出すことができない。この点は、これから教育費の負担が増える、住宅購入の予定があるなど、支出がかさむ時期には少し不安に思えるかもしれない。

また、60歳から受け取るためには10年以上の通算加入者等期間が必要になる。加入者期間等に応じた受給開始年齢は以下の通りだ。
  • 10年以上……60歳        
  • 8年以上10年未満……61歳    
  • 6年以上8年未満……62歳    
  • 4年以上6年未満……63歳
  • 2年以上4年未満……64歳
  • 1年以上2年未満……65歳
通算加入者等期間とは、加入者期間と運用指図者期間を合算した期間のことをいう。毎月一定の掛金を拠出している期間だけでなく、教育費や住宅ローンが重なり掛金の拠出を止め、運用だけを行っている期間があったとしても、支給要件に合算してもらえる。

iDeCo(イデコ)のデメリット2……加入時と運用時に手数料がかかる

iDeCoの口座では証券口座や銀行口座と異なり手数料がかかる。iDeCoにかかる手数料には、加入時に国民年金基金連合会と金融機関に支払う初期手数料と、運用期間中に金融機関、国民年金基金連合会、事務委託先金融機関に毎月支払う手数料がある。

国民年金が未納などの理由でiDeCoの掛金を還付するときにも手数料は必要だ。手数料は金融機関ごとに違い、すべて掛金の中から支払うことになるので、できるだけ安い金融機関を選びたい。

iDeCo(イデコ)の金融機関を選ぶときの2つのポイント

iDeCoは利用する金融機関によって手数料や対象の金融商品が異なる。利用する金融機関を決めるポイントは2つある。

iDeCo(イデコ)にかかるコストが低い

iDeCoを扱う金融機関は、証券会社や銀行、保険会社など221社だ(2019年8月30日時点)。iDeCoを始めるときには、運営管理機関である金融機関を決める必要がある。

どの金融機関でも共通でかかるコストは以下だ。

<加入時>
・国民年金基金連合会に支払う手数料……2,829円

<運用期間中>
・国民年金基金連合会へ支払う手数料……105円/月
・事務委託先金融機関へ支払う手数料……66円/月

金融機関の中には、加入時に運営管理機関手数料が1,000円ほどかかったり、運用中に口座管理手数料がかかったりするところもある。手数料は金融機関によって異なるので、必ず確認しておこう。

iDeCo(イデコ)で運用できる商品のラインアップが充実している

iDeCoで運用できる商品は金融機関で異なる。多くの金融機関では利用者が選びやすいように商品を10から30程度に絞り込んでいる。

金融機関の比較では商品ラインアップを確認すべきだ。商品数が多ければよいというものではなく、各資産クラスに適切な商品が用意されることが重要だ。

資産クラスとは国内株式、海外株式、国内債券、海外債券、国内REIT、海外REIT、コモディティ(ゴールド)などの投資先資産の分類である。

各資産クラスに「信託報酬が低く」「運用成績が良い」商品が含まれているかどうかを確認したい。

iDeCo(イデコ)のおすすめ金融機関ランキング

iDeCoを利用する金融機関をランキング形式で紹介する。iDeCoにかかる手数料が低いネット証券を対象に、商品の選びやすさと低コストの商品の品揃えを重視した、投資初心者向けのランキングになっている。実際に金融機関を選ぶ際は自身の投資スタイルに合ったものを選んでほしい。(※データはすべて2020年2月26日時点)

1位……松井証券――商品は厳選された12本で初心者でも選びやすい

松井証券のiDeCoの特徴は厳選された12本の商品である。資産クラスごとに1本または2本のラインアップになっており商品の選びやすさはトップレベルだ。商品は信託報酬が低いものが選定されている。

松井証券では「iDeCoシミュレーター」というツールも提供しておりiDeCoを利用した場合の節税額を簡単にチェックできる。

<松井証券のiDeCo手数料(税込)やラインアップ総本数>
加入時運営管理手数料 2,829円
(国民年金基金連合会2,829円+松井証券0円)
運用中口座管理手数料
(掛金拠出する場合)
171円/月
(国民年金基金連合会105円+事務委託先金融機関66円+松井証券0円)
運用中口座管理手数料
(掛金拠出しない場合)
66円/月
(国民年金基金連合会0円+事務委託先金融機関66円+松井証券0円)
移換・運営管理機関変更時手数料 4,400円
(松井証券4,400円)
ラインナップ総本数 12本
※松井証券の公式ホームページを基に筆者作成、()内は支払先と金額
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2位……マネックス証券――問い合わせダイヤルやロボアドバイザーなどの充実したサポート

マネックス証券では、iDeCoに関する電話の問い合わせを土曜日も受け付けている。5つの質問に答えるだけで最適な運用プランを提案するiDeCo専用ロボアドバイザー「iDeCoポートフォリオ診断」も利用できるのも魅力だ。

ラインアップは最低レベルのコストの銘柄を中心に、長期的に安定した運用成績が期待できる26本を揃えている。

<マネックス証券のiDeCo手数料(税込)やラインアップ総本数>
加入時運営管理手数料 2,829円
(国民年金基金連合会2,829円+マネックス証券0円)
運用中口座管理手数料
(掛金拠出する場合)
171円/月
(国民年金基金連合会105円+事務委託先金融機関66円+マネックス証券0円)
運用中口座管理手数料
(掛金拠出しない場合)
66円/月
(国民年金基金連合会0円+事務委託先金融機関66円+マネックス証券0円)
移換・運営管理機関変更時手数料 4,400円
(マネックス証券4,400円)
ラインナップ総本数 26本
※マネックス証券の公式ホームページを基に筆者作成()内は支払先と金額
>>マネックス証券の口座開設はこちら

3位……SBI証券――10年を超えるiDeCoの実績をもつネット証券最大手

SBI証券はiDeCo加入者数No.1で10年の実績をもつネット証券最大手だ。

運用するにあたって、SBI証券では2つのプランから選ぶ。iDeCoサービス開始時からの「オリジナルプラン」と低コストと多様性にこだわった「セレクトプラン」だ。

新設されたセレクトプランのほうが信託報酬の低い商品が多くラインアップされている。そのため、年初心者にはセレクトプランのほうをおすすめしたい。

<SBI証券のiDeCo手数料(税込)やラインアップ総本数>
加入時運営管理手数料 2,829円
(国民年金基金連合会2,829円+SBI証券0円)
運用中口座管理手数料
(掛金拠出する場合)
171円/月
(国民年金基金連合会105円+事務委託先金融機関66円+SBI証券0円)
運用中口座管理手数料
(掛金拠出しない場合)
66円/月
(国民年金基金連合会0円+事務委託先金融機関66円+SBI証券0円)
移換・運営管理機関変更時手数料 4,400円
(SBI証券4,400円)
ラインナップ総本数 セレクトプラン37本
オリジナルプラン38本
※SBI証券の公式ホームページを基に筆者作成、()内は支払先と金額
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4位……楽天証券――資産運用しやすい管理画面と無料セミナーなどの充実したサポート

楽天証券のiDeCoの特徴は資産管理しやすい運用画面だ。証券資産と年金資産を楽天証券のIDだけで管理できる。無料セミナーなどのサポートも充実している。

ラインアップは楽天証券経済研究所が厳選した32本。低コスト・好運用実績の投資信託を中心に幅広い商品を揃えている。

<楽天証券のiDeCo手数料(税込)やラインアップ総本数>
加入時運営管理手数料 2,829円
(国民年金基金連合会2,829円+楽天証券0円)
運用中口座管理手数料
(掛金拠出する場合)
171円/月
(国民年金基金連合会105円+事務委託先金融機関66円+楽天証券0円)
運用中口座管理手数料
(掛金拠出しない場合)
66円/月
(国民年金基金連合会0円+事務委託先金融機関66円+楽天証券0円)
移換・運営管理機関変更時手数料 4,400円
(楽天証券4,400円)
ラインナップ総本数 32本
※楽天証券の公式ホームページを基に筆者作成、()内は支払先と金額
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5位……岡三オンライン証券――アクティブ投信や元本確保型商品が豊富なラインナップ

岡三オンライン証券の商品ラインアップや手数料は、岡三証券と同じである。商品ラインアップは41本と充実。14本がパッシブ型、20本がアクティブ型、7本が元本確保型商品だ。他のネット証券よりもアクティブ型と元本確保型商品が充実しているのが特徴的だ。

手数料のうち「運用中口座管理手数料」は証券会社への支払い分がある。上位4つのネット証券より手数料は若干負担増になるが、幅広い商品の中から選びたいという人は利用を検討してみると良いだろう。

<岡三オンライン証券のiDeCo手数料(税込)やラインアップ総本数>
加入時運営管理手数料 2,829円
(国民年金基金連合会2,829円+岡三オンライン証券0円)
運用中口座管理手数料
(掛金拠出する場合)
380円/月
(国民年金基金連合会105円+事務委託先金融機関66円+
岡三オンライン証券209円)
運用中口座管理手数料
(掛金拠出しない場合)
440円/月
(国民年金基金連合会0円+事務委託先金融機関66円+岡三オンライン証券374円)
ラインナップ総本数 41本
※岡三オンライン証券の公式ホームページを基に筆者作成、()内は支払先と金額
>>>>岡三オンライン証券の口座開設はこちら

iDeCo(イデコ)を40代から始める場合のポートフォリオ

iDeCoでは自分の運用方針を決めて、金融機関が取り扱うラインアップの中から運用商品を選ぶことになる。40代でiDeCoを始める場合、どのような点に気を付けてポートフォリオを組むべきだろうか。

ポートフォリオとは、運用商品の組み合わせのことだ。ポートフォリオを組むとは、具体的にどの投資信託をどういった組み合わせで購入するか検討することを指す。

それに対しておおまかな資産配分のことをアセットアロケーションという。自分がいつまでにいくら必要なのかという運用目的と、運用期間の長さに合ったアセットアロケーションを考えて、適した運用商品を選ぶ。そうしてできあがった組み合わせがポートフォリオだ。アセットアロケーションを考えてポートフォリオを組むことで、リスクをコントロールしリターンを目標に近づける。

自分でポートフォリオを組むのが難しい人はバランスファンドを検討

投資初心者にとっては自分でアセットアロケーションを考えたり、数多くの投資信託の中からどの商品を選べば自分の投資目標に有効なのかを判断したりすることは難しい。そんな人には「バランス型ファンド」が良いだろう。

「バランス型ファンド」とは、複数の資産を組み合わせて運用してくれる投資信託のことだ。その中に値下がりした資産があっても、他の資産が値下がりしなければ資産全体が大きく目減りする可能性は低くなる。

資産配分の再調整もお任せにできる。資産配分の構成比が変わったときは値上がりした資産を売り、値下がりした資産を買う「リバランス(再調整)」を行ってくれる。

信託報酬はインデックスファンドに比べて少し割高になるが、ファンドによっては安い手数料で運用できるものもある。信託報酬を複数のファンドで比較したうえで目論見書などをしっかり確認して、自分の運用目的に合っているものを購入しよう。

iDeCo(イデコ)の商品を選ぶ3つのポイント

iDeCoの対象商品は多くの金融機関で10本から40本程度をラインアップしている。その中から商品を選ぶポイントは3つある。

iDeCo(イデコ)商品選びのポイント1……インデックス型の投資信託なら低コストであるものを

iDeCoの対象商品のほとんどは投資信託だ。投資信託のコストには信託報酬の他に購入時手数料や解約時手数料(信託財産留保額)がある。購入時や解約時の手数料は無料のほうが良い。

インデックス型投資信託を選ぶ場合の信託報酬は、債券や株式なら0.2%程度以下、REITなら0.3%程度以下を目安にしたい。

アクティブ型の投資信託は信託報酬が高い傾向にある。高い信託報酬に見合う運用成績を長期で継続している銘柄なら、低コストでなくとも選んでも良いだろう。

iDeCo(イデコ)商品選びのポイント2……純資産総額が大きく増加傾向なこと

純資産総額は投資信託の規模を表す。安定した運用のためには、ある程度以上の資産があることが望ましい。できれば純資産総額が30億円以上の銘柄を選びたい。

iDeCoのような長期投資では純資産総額が増加傾向であることも条件に加えたい。純資産総額が増加傾向であるいうことは、投資家の買いが継続しており、将来性に期待されている銘柄といえるためだ。

iDeCo(イデコ)商品選びのポイント3……運用成績が良いこと

投資信託の運用成績は投資対象のインデックス(株式では日経平均株価やダウ平均株価など)と比較されることが多い。運用成績がインデックスに対し悪くないことを確認したい。

アクティブ型はファンドマネージャーにより運用成績が大きく変わることがある。アクティブ型も通常はインデックスとの比較を月次レポートなどに掲載する。こちらも運用成績を必ず確認したい。

iDeCo(イデコ)のおすすめ商品を資産クラスごとに厳選

iDeCoのポートフォリオに加えるおすすめの商品を紹介しよう。低コストのインデックス型投資信託から資産クラスごとに選んでみた。(※データはすべて2020年2月26日時点)

なお、紹介した商品を購入できるネット証券は、上述した「おすすめ金融機関ランキング」の5社を対象にしている。

バランスファンド……eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

  • 購入できるネット証券……松井証券、マネックス証券、SBI証券(セレクトプラン)
  • 信託報酬(税込)……0.154%
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は日本・先進国・新興国の株式と債券、および日本・先進国のREITの8つの資産に均等に分散投資できる。

信託報酬は単一インデックス型と同等レベルの0.154%を実現。設定日が2017年5月と比較的新しいファンドながら、純資産総額は481.5億円であり増加傾向だ。

国内株式……One DC 国内株式インデックスファンド

  • 購入できるネット証券……松井証券、マネックス証券
  • 信託報酬(税込)……0.154%
One DC 国内株式インデックスファンドはTOPIX(東証株価指数)への連動を目指すファンドだ。東証一部上場全銘柄への投資になる。純資産総額は364.3億円であり増加傾向だ。

なお、SBI証券ではセレクトプランで購入できる「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」が同等の商品になる。

国内債券……三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)

  • 購入できるネット証券……松井証券、マネックス証券
  • 信託報酬(税込)……0.132%
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)は国内債券へ投資するファンドだ。純資産総額は391.0億円であり増加傾向にある。

SBI証券のセレクトプランでは「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」、岡三オンライン証券では「DCニッセイ国内債券インデックス」が同等の商品になる。

国内REIT……たわらノーロード 国内リート

  • 購入できるネット証券……松井証券
  • 信託報酬(税込)……0.275%
たわらノーロード 国内リートは国内REITへ投資するファンドだ。純資産総額は97.9億円であり長期で増加傾向にある。

マネックス証券では「DCニッセイJ-REITインデックスファンドA」、SBI証券のセレクトプランでは「ニッセイJリートインデックスファンド」、楽天証券では「三井住友・DC日本リートインデックスファンド」が同等の商品になる。

海外株式……eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

  • 購入できるネット証券(上記5社より)……マネックス証券、SBI証券(セレクトプラン)
  • 信託報酬(税込)……0.0968%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は米国株式約500銘柄に投資するファンドだ。米国の株式指標は長期で成長し続けており、今後のさらなる成長を期待する投資になる。

信託報酬は国内のファンドとしては最低レベルであり、0.1%を下回る。純資産総額は618.2億円で増加傾向だ。

松井証券では「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」、楽天証券では「たわらノーロード 先進国株式」が海外株式への投資になる。これらは米国株式に加えて先進国(日本を除く)株式も投資対象だ。

海外債券……eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

  • 購入できるネット証券……松井証券、マネックス証券、SBI証券(セレクトプラン)
  • 信託報酬(税込)……0.154%
eMAXIS Slim 先進国債券インデックスは先進国(日本を除く)債券へ投資するファンドだ。

通貨別の組み入れ資産は米ドル48.3%、ユーロ37.3%、英ポンド6.6%と続く(※2020年1月31日時点)。純資産総額は84.6億円で増加傾向だ。

海外REIT……三井住友・DC外国リートインデックスファンド

  • 購入できるネット証券……マネックス証券、SBI証券(セレクトプラン)、楽天証券、岡三オンライン証券
  • 信託報酬(税込)……0.297%以内
三井住友・DC外国リートインデックスファンドは海外REITへ投資するファンドだ。

通貨別の組み入れ資産は米ドル73.6%、オーストラリアドル6.4%、ユーロ5.7%と続く(2020年1月31日時点)。純資産総額は69.1億円で増加傾向だ。

松井証券では「たわらノーロード 先進国リート」が同等の商品になる。

iDeCo(イデコ)を始めるなら遅くとも40代までがいい 積立額と節税額をシミュレーション

子育て中は何かとお金がかかるため、「iDeCoは50代になって子どもが社会人になってから」と考える人もいるだろう。しかしiDeCoの掛金は拠出限度額が定められているうえに、60歳から受け取るためには10年以上の通算加入期間が必要になる。

掛金の拠出が難しい時期に差しかかった場合は掛金の減額や、停止して運用指図者になることもできるので、なんとか40代のうちに始めて節税メリットを享受したい。

確定給付年金に加入しているサラリーマンの場合について、40代と50代それぞれでiDeCoを始めた場合の積立額、運用利回り3%の場合の受取利息額、節税額を比較してみよう。年収は800万円で、拠出限度額は月1万2,000円とする。

45歳から始めると…
  • 積立額総額……1万2,000円×12ヵ月×(60歳-45歳)=216万円
  • 運用利回り3%の場合の受取利息……56万3,672円
  • 運用益の節税額…… 11万2,734円
  • 節税額……64万8,000円
  • 受け取り開始……60歳
55歳から始めると…
  • 積立額総額……1万2,000円×12ヵ月×(60歳-55歳)=72万円
  • 運用利回り3%の場合の受取利息……5万5,761円
  • 運用益の節税額……1万1,152円
  • 節税額……21万6,000円
  • 受け取り開始……63歳
※楽天証券の確定拠出年金(iDeCo)でシミュレーション

45歳からiDeCoを始めた場合、15年間で貯めることができるお金は、267万8,256円、節税効果は75万1,651円になる。

一方、55歳から始めた場合は5年間で76万4,496円、節税効果は22万4,899円にしかならないうえ、受け取り開始時期は63歳からとなる。潤沢な老後資金を別に用意しておかない限り、これでは心もとないだろう。

iDeCoを最大限に生かすなら、できれば上限額で取り組みたいところ。積み立てを新たに始めるためには、固定費の見直しや生活費の節約など家計の見直しが必要になる。毎月の他の貯蓄をiDeCoにまわすのではなく、家計の見直しを行うことで新たに捻出した資金を掛金に充てて将来に備えよう。

iDeCoに関する頻出Q&A3選

iDeCo(イデコ)の掛金は毎月?年1回?

iDeCoの掛金は毎月一定額を拠出するのが基本だが、2018年1月からは掛金の拠出を1年の単位で考え、加入者が決めた任意の月(年1回以上)にまとめて拠出することもできるようになった。

iDeCoの拠出限度額が毎月2.3万円の会社員の場合を考えてみよう。年間の拠出限度額は27.6万円だ。

拠出区分を12月~5月、6月~11月、掛金の引き落とし月を6月と12月の年2回にすると、それぞれの拠出区分の限度額は13.8万円になる。たとえば、12月~5月分として10万円拠出すると拠出区分の限度額より少ないことになるが、差額の3.8万円は繰り越して6月~11月分の拠出限度額13.8万円に上乗せできる。

2018年5月、従業員が100人以下で企業年金を実施していない企業の従業員を対象とした、「イデコプラス・中小事業主掛金納付制度」が新設された。この制度では、加入者が拠出を予定している掛金と、企業が上乗せで拠出を予定している事業主掛金の拠出上限額の合計が2万3,000円になる。

iDeCo(イデコ)の個人型と企業型は併用できる?

併用できる場合がある。iDeCoには個人型と企業型がある。会社が企業型を導入している場合でも、企業型年金規約で同時加入を認めている場合は個人型と併用できる。

現在の仕組みでは、会社が拠出する掛金には拠出限度額が定められており、個人型と併用する場合、企業型の掛金は減額されることになっている。しかし、従業員が受け取る年金が減る可能性があるため、企業型の掛金の上限額を下げずに個人型と併用できるよう基準緩和が検討されている。

老後を見据えた資産形成に関心のある40代には朗報といえるだろう。

iDeCoやその他年金の拠出限度額は?

加入資格ごとに上限があるので、以下の表を参考にしてほしい。
加入資格と拠出限度額
  自営業者・
学生等
(第1号
被保険者)
専業主婦等
(第3号
被保険者)
会社員等(第2号被保険者) 公務員等
共済加入者
(第2号
被保険者)
拠出限度額 月額:
6.8万円
年額:
81.6万円

国民年金
基金
または
国民年金
付加保険料の合算
月額:
2.3万円
年額:
27.6万円
月額:
2.3万円
年額:
27.6万円
月額:
2万円
年額:
24万円
月額:
1.2万円
年額:
14.4万円
月額:
1.2万円
年額:
14.4万円
月額:
1.2万円
企業型
確定拠出年金
- - 月額:
3.5万円
年額:
42.0万円
月額:
1.55万円
年額:
18.6万円
-
確定給付型
年金
- - 拠出限度額
なし
拠出限度額
なし
年金払い
退職給付等
国民年金
基金
iDeCoと
併用可
厚生年金
保険
国民年金

家計を見直して今すぐiDeCo(イデコ)を始めよう

40代は住宅購入資金や教育費が重くのしかかってくる世代でもあるので、iDeCoへ加入する前にまず自分の生活設計に合っているかを十分検討しよう。教育費などが増加したことで毎月の生活費が増えて拠出が困難になった場合は、掛金額の変更・停止・再開もできる。その後、生活にゆとりが生まれたら、再び掛金を増やすことも可能だ。iDeCoの掛金が決まったら、すぐ申し込み手続きに取り掛かろう。何もしないまま20年後を迎えても、時すでに遅しだ。

iDeCo(イデコ)を実際に始めてみよう

イデコを始めるなら商品やサービスが充実した金融機関を選びたい。以下に紹介する代表的なネット証券5社ならそれらを満たしてくれるだろう。

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文・藤原洋子(ファイナンシャル・プランナー)/松本雄一(ビジネス・金融アドバイザー)
 

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