株主総会とは何か?

株主総会とは、株主を構成員とし、株式会社の運営における重要事項を決定する機関(会議)のことだ。株式会社における最高意思決定機関であり、すべての株式会社は株主総会を設置しなければならない。

単元株以上保有する株主に参加する権利があり、保有する株数に応じて議決権が与えられる。議決権を持つ株主には、総会開催期日の2週間前までに開催期日や場所、議案の内容などが掲載された招集通知が送付される。

株主総会には、決算期ごとに開かれる「定時株主総会」と、必要に応じて開かれる「臨時株主総会」がある。

株主総会で決議される事項

株主総会の決議は、原則多数決によって行われる。取締役会設置会社では、主に「普通決議」や「特別決議」によって会社の重要事項が決定される。

普通決議とは何か?

普通決議とは、議決権の過半数を有する株主が出席し、出席した株主の議決権の過半数の賛成があれば可決される決議のことだ(約款に別の定めがある場合を除く)。普通決議では、主に以下のような事項が決定される。

<普通決議で決議される主な事項(取締役会設置会社の場合)>
・役員の選任・解任
・自己株式の取得
・剰余金の処分・配当
・資本金の増加・減少(減少額が分配可能額より少ない場合に限る)
・準備金の増加・減少
・計算書類の承認

など

特別決議とは何か?

特別決議とは、議決権の過半数を有する株主が出席し、出席した株主の議決権の過半数の賛成があれば可決される決議のことだ(約款に別の定めがある場合を除く)。特別決議では、普通決議よりも重要度の高い以下のような事項が決定される。

<特別決議で決議される主な事項(取締役会設置会社の場合)>
・定款の変更
・募集株式・募集新株予約権の発行における募集事項の決定
・資本金額の減少
・株式併合
・吸収合併契約・吸収分割契約・株式交換契約の承認
・新設合併契約・新設分割契約・株式移転契約の承認
・事業譲渡の承認
・解散

など

株主総会は経営状況の報告や決議を行うだけでなく、経営者の声を生で聞き、直接質問できる機会でもある。最近は、総会後に懇親会や株主限定のイベントを実施する会社も増えている。

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