株価指数とは何か?
株価指数とは、ある時点を基準に取引所(株式市場)全体、あるいは業種別・規模別など特定の銘柄群の株価を指数化したものだ。株価指標の一つとして、主に株式市場全体あるいは銘柄群全体の値動きを比較したり、株価の推移を確認したりするために用いられる。
主な株価指数には、以下のようなものがある。ニュースでよく耳にするものもあるだろう。
・日経平均株価(日経225)……東証1部上場銘柄から選定された225銘柄を対象とした株価平均型の株価指数
・東証株価指数(TOPIX・トピックス)……東証1部上場全銘柄を対象とした時価総額加重平均型の株価指数
・ダウ工業株30種平均(ニューヨーク・ダウ)……米国を代表する30銘柄を対象とした株価平均型の株価指数
・S&P500……米国市場に上場する米国企業500銘柄を対象とした時価総額加重平均型の株価指数
・ナスダック総合指数……ハイテク関連企業が多く上場する米国ナスダック(NASDAQ)市場上場全銘柄を対象とした時価総額加重平均型の株価指数
・MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス……先進国23ヵ国、新興国27ヵ国の中大型株を対象とした時価総額加重平均型の株価指数
「株価平均型」は、対象銘柄(構成銘柄)の株価をすべて足し合わせ、一定の数(除数)で割って計算する。「時価総額加重平均型」は、構成銘柄の時価総額(=株価×上場株式数)の合計額を、基準とする時点の時価総額の合計額で割って計算する。
構成銘柄の入れ替えは個別銘柄の株価に影響する
株価指数は、投資信託や公的年金運用のベンチマーク(運用の指標・基準)、指数連動型の上場投資信託(ETF)、先物取引やオプション取引の原資産としても用いられる。
構成銘柄の入れ替えがある指数では、新たな銘柄が組み入れられる際、指数に連動した運用を行うファンドなどがその銘柄を買うため、株価にはプラスに働く。一方、構成銘柄から除外される銘柄はポートフォリオから外されて売られ、株価にはマイナスに働く。多くのファンドがベンチマークとする指数の構成銘柄の入れ替えや、組み入れ比率の変更のニュースは要チェックだ。
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