値幅制限とは何か? 値動きの範囲が決まっているのは何のため?

日本の証券取引所では、1日の売買による値動きの幅が一定の範囲内に収まるように制限される。このルールを値幅制限という。

株価の急速かつ大きな変動は、投資家の恐怖心や過熱感を招くリスクがあり、市場が混乱に陥る恐れもある。値幅制限は、それを防ぐために設けられている制度だ。

各銘柄の前日の終値または気配値を参考に基準値段が決まり、その上下の一定範囲に収まるように制限される。例えばある銘柄の基準値段が1,000円以上1,500円未満の場合、制限値幅はその上下150円だ。

その上限まで値段が上昇することをストップ高、下限まで下落することをストップ安といい、値幅制限を超えた取引が成立することはない。

米国株には値幅制限がない

米国株式市場には、GAFAをはじめとした有名企業やグローバル企業が数多く上場している。米国株の成長性に注目する人もいるだろう。

日本株とは違い、米国株には値幅制限がない。よってストップ高やストップ安のような制度も存在しない。

1日で高騰する可能性がある一方で、大暴落によって含み損が膨らむリスクもある。米国株に投資する際は、この点に注意が必要だ。

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