債券投資は、かつては機関投資家向けの資産運用手段であったが、ネット証券の普及とともに商品の種類も増えて、個人投資家でも気軽にチャレンジできるようになった。今回は、ネット証券を使った債券の買い方をわかりやすく解説してみたい。
目次
1,債券投資の3つの特徴
債券については、「ローリスク・ローリターン」、「元本割れがない」、「取引手数料がかからない」という一般的な商品性が広く知られている。
投資家にとって、安全資産という側面をもつ債券は、国、自治体あるいは企業が投資家から資金を借りる際に、利子や返済期限などの発行条件を定めた「借用証書」の一種でもある。
株式と決定的に違う点は、債券は条件が定められた上で発行されることにある。あらかじめ設定されている3つの条件が、債券投資の大きな特徴であると言える。
特徴1,償還期限がある
債券は発行体の借金であるため、企業が投資家に借りた借金の返済期限、つまり償還期限が必ず定められている。
償還期限は債券の種類や銘柄によってさまざまであり、半年あるいは1年の短期から、10年、20年などの長期までバラエティに富んでいる。
どのような債券であっても、この償還期限が到来すると、債券を購入した投資家に自動的に資金が戻る仕組みになっている。
特徴2,利子(クーポン)が決まっている
一般的な債券には、発行条件の一つとして、利子(クーポン)の利率が定められている。
償還期限1年で額面10万円の債券に年利率2%(税引前)のクーポンが付いている場合、償還時には2,000円の利子が上乗せされて、10万2,000円が手元に戻ってくる。
債券は満期まで保有すれば、原則的に元本を割ることがない。その上、新発債券を購入した時点で、1年後までに2,000円分の利子の受取りが約束されているので、資金計画を立てやすいというメリットがある。
特徴3,利払い日が決まっている
株式には株主還元策として中間配当や期末配当があるが、債券の利子も、年1回、年2回など、利子が支払われる利払い日が定められている。
利払い日に利金が口座に自動的に振り込まれるため、計画的な資金用途にも対応しやすい。
2,債券投資を始めるための5つのステップ
ネット証券が取り扱う債券は、個人投資家が購入しやすい商品が厳選されている。そこで、債券投資を検討している個人投資家向けに、ネット証券での債券の買い方を5つのステップに分けて説明する。
以下は、ネット証券最大手のSBI証券に証券口座を保有している人が、新発の円貨建仕組債「株価連動債(小松製作所)年利率5.80%(税引前)」を1単位(額面50万円)買い付ける際の、具体的な手順を示している(画像はすべてSBI証券から引用)。
ステップ1,「取扱銘柄一覧」から買付けたい銘柄を選ぶ
SBI証券のサイトにログインしたら、「取引」メニュー→「円貨建債券」→「一般債・ユーロ円債・仕組債」タブの順に遷移すると、「取扱銘柄一覧/新発債券」ページが開く。
2021年3月24日現在で販売されていた新発債券は「仕組債」(債券にスワップやオプションなどのデリバティブが組み込まれた商品)のみ。
新発債券の中には、申込期間終了前に完売した銘柄も「終了」「完売」などと表示され、そのまま掲載されている。そのため、販売中の銘柄だけをピックアップして、発行条件の概要を確認しながら、銘柄を絞り込む。
絞り込んだ銘柄の「商品詳細」をクリックすると、売出概要ページに遷移する。
ステップ2,銘柄の詳細情報を確認する
「売出概要」タブで対象銘柄のくわしい発行条件を確認する。
欄外に記載されている対象銘柄の注意事項やリスクについても、しっかり確認する。
「償還方法およびリスク」タブを開いて、対象銘柄(仕組債)の具体的な償還方法と、ノックイン事由が発生した場合のリスクなどを理解する。
「売出概要」と「償還方法およびリスク」はどちらも目論見書の中の最重要部分が抜粋されたものなので、十分読み込んでおく必要がある。
すべての内容を理解したら、ページ上部の「お申込みはこちら」ボタンをクリックする。
ステップ3,目論見書等の内容も確認したら、「同意」ボタンを押下する
銘柄詳細情報が表示されたら再度内容を確認して、欄外に記載されている「目論見書」をクリックして目論見書に遷移する、もしくは「お申し込みはこちら」ボタンを押す。
表示される目論見書等の内容もしっかり確認する。
目論見書等を理解したら、「同意いたします」に続くチェックボックスをクリックしてチェックマークを入れ、赤く反転した「同意して次へ」ボタンを押下する。
ステップ4,買付注文画面に注文内容を入力する
買付数量(額面、万円単位)と取引パスワードを入力したら、「注文確認画面へ」ボタンを押下する。注文確認画面は省略することもできる。
ステップ5,注文確認画面で注文内容を確認して発注する
注文確認画面で注文内容を再度確認する。とりわけ、買付数量(買付金額)が間違っていないかを必ずチェックする。
注文内容が正しいことを確認できたら、「注文発注」ボタンを押す。
3,ネット証券大手3社(SBI、楽天、マネックス)の債券投資を比較
債券投資ができるネット証券大手、SBI証券、楽天証券、マネックス証券の、2021年3月24日現在における債券の取扱状況を比較してみよう。
なお、「新発債券」は、2021年3月24日を申込期間に含む債券の本数、「既発債券」は2021年3月24日時点で販売中の債券の本数を表記している。
SBI証券
SBI証券は他社に比べて、債券の種類・本数が圧倒的に多い。
【新発債券】
円貨建仕組債 | 8本(うち5本は販売終了) |
外貨建債券 | 1本 |
個人向け国債 | 3本 |
【既発債券】
円貨建債券 | 1本 |
外貨建債券 | 69本 |
楽天証券
楽天証券の債券は、比較的ローリスクで仕組みがシンプルな債券銘柄が中心だ。
【新発債券】
個人向け国債 | 3本 |
【既発債券】
外貨建債券 | 12本 |
マネックス証券
マネックス証券は、高利率の仕組債や既発外貨建債券の取り扱いが多い。
【新発債券】
円貨建仕組債 | 2本 |
外貨建債券 | 2本 |
個人向け国債 | 3本 |
【既発債券】
外貨建債券 | 11本 |
4,初心者におすすめの債券は?実際の販売銘柄を紹介
SBI証券、楽天証券、マネックス証券それぞれについて、2021年3月24日現在で販売中であった、初心者でも購入しやすい債券をおすすめ順に3銘柄ずつ紹介する。
なお、今回紹介する銘柄は、あくまでもおすすめ銘柄の事例として紹介するものである。大半の銘柄は販売が終了している旨をご了承願いたい。
SBI証券……SBIが得意とする仕組債と外貨建債券がおすすめ
・おすすめ銘柄1,モルガン・スタンレー保証付 モルガン・スタンレー・ファイナンス・エルエルシー 2021/10/8満期 早期償還条項付 他社株式株価連動 円建債券(株式会社小松製作所)
<銘柄概要>
債券の種類 | 新発債券、円貨建仕組債 |
発行体 | モルガン・スタンレー・ファイナンス・エルエルシー |
発行体格付 | A1(Moody's)、BBB+(S&P) |
対象株式 | 小松製作所<6301> |
発行日 | 2021年4月7日 |
売出価格 | 額面金額の100% |
申込単位(額面) | 50万円以上、50万円単位 |
利率 | 年5.80%(税引前) 年4.621%(税引後) |
利払い日 | 2021年7月8日、2021年10月8日 |
満期償還日 | 2021年10月8日(約半年) |
注意事項 | ・早期償還あり ・ノックインによる額面割れのリスクあり ・原則、途中売却不可 |
小松製作所が対象株式である株価連動債のおすすめポイントは以下のとおり。
・円貨建債券なので、為替リスクがなく、証券口座の預り金をそのまま債券の買付代金として利用可能
・満期償還までの期間が約6カ月間なので、ノックインによる額面割れリスクを多少低減できる
・仕組債としては、利率は決して高くないが、デジタルクーポンではないので、満期償還を迎えられれば、利率どおりの利金を満額受け取ることができる
仕組債であるため、以下のようなリスクを十分認識した上で申し込む必要がある。
・原則的に途中売却はできない
・早期償還判定日に対象株式の終値が判定水準より高いと早期償還となり、クーポンを1回分受け取れないリスクがある
・観察期間中に株価が1度でもノックイン判定水準を下回り、その後も株価が低迷すると、額面割れ償還の可能性がある
・おすすめ銘柄2, バークレイズ・バンク・ピーエルシー 2024/4/16満期 トルコリラ建債券
<銘柄概要>
債券の種類 | 新発債券、トルコリラ建債券 |
発行体 | バークレイズ・バンク・ピーエルシー |
発行体格付 | A1(Moody's)、A(S&P) |
対象株式 | 小松製作所<6301> |
発行日 | 2021年4月15日 |
売出価格 | 額面金額の100% |
申込単位(額面) | 5,000トルコリラ以上、5,000トルコリラ単位 |
利率 | 年13.81%(税引前) 年11.004%(税引後) ※トルコリラベース |
利払い日 | 毎年4月16日、10月16日 初回:2021年10月16日 |
満期償還日 | 2024年4月16日(約3年) |
トルコリラ建てなので為替変動リスクやカントリーリスクはあるが、バークレイズ・バンク・ピーエルシーの発行体保証がある高格付け債券なので、安心して購入できる。
本トルコリラ建債券の買付にあたっては、円貨または外貨による支払いだけでなく、トルコリラMMFを売却して購入することもできる。
購入時より円高トルコリラ安になった際には、外貨による利金と償還金の受取りを選択し、さらにはトルコリラMMFの購入も可能だ。
固定利率なので、満期償還までの3年間保有すれば、高い利率のクーポンを計6回受け取ることができるのも魅力である。
・おすすめ銘柄3, 第56回ソフトバンクグループ株式会社無担保社債
<銘柄概要>
債券の種類 | 既発債券、円貨建無担保社債 |
発行体 | ソフトバンクグループ |
発行日 | 2021年4月15日 |
参考単価 | 年103.18円 |
申込単位 | 100万円以上、100万円単位 |
利率 | 年1.38%(税引前) |
参考利回り | 年0.775%(税引前) 年0.503%(税引後) |
利払い日 | 毎年3月20日、9月20日 |
満期償還日 | 2026年9月17日 (残存期間約5.5年、途中売却可能) |
既発社債は、ネット証券ではSBI証券のみ、定期的に取り扱いがある。
無担保社債なので、発行体が債務不履行になった場合は額面割れや利金の支払いは補償されないが、発行体がソフトバンクグループなので、過度に心配しなくてもよい。
人気のあるソフトバンクグループの既発債券なので、購入単価が高めなのが難点。これを逆手にとって、利金を受け取りつつ、単価が上がったことを確認できた時点で途中売却すれば、利益を出すこともできる。
申込単位が100万円以上、100万円単位なので、資金に余裕があり、低リスクで投資したい人にはおすすめできる債券である。
楽天証券……低リスクで手堅く運用できる個人向け国債と米国国債がおすすめ
・おすすめ銘柄1,個人向け国債 変動10年(第132回)
<銘柄概要>
債券の種類 | 新規発行、長期個人向け国債 |
発行体 | 日本国 |
発行日 | 2021年4月15日(木) |
募集価格 | 額面金額100円につき100円 |
買付単位 | 1万円以上、1万円単位 |
利率(年率) | 0.09%(税引前)、0.0717165%(税引後) ※半年ごとに見直し |
利払い日 | 4月15日、10月15日(年2回) |
満期償還日 | 2031年4月15日(途中売却可) |
楽天証券は債券の取扱銘柄は多くないが、堅実な個人投資家向けのラインアップになっている。
おすすめ債券No.1は個人向け国債 変動10年である。日本国が発行体であるため、国が破綻しない限りは利子と元本が保証される。資産を減らしたくない投資家に一番におすすめしたい債券だ。
満期償還まで保有すれば20回分の利金を確実に受け取れるので、着実に資産形成できる。さらに、10年満期の個人国債は半年ごとに利率が見直されるため、将来的に、0.09%(税引前)の利率が上がる可能性もある。
買付単位は1万円以上、1万円単位で少額でも購入できて、発行後1年を過ぎれば中途売却も可能になるので利便性も高い。
個人向け固定3年、個人向け固定5年と同様に、毎月発行されるので、実質的にいつでも購入できるので便利だ。
・おすすめ銘柄2,米国ストリップス債券(2044年8月15日満期)
<銘柄概要>
債券の種類 | 既発債券、米ドル建て米国国債、ストリップス債 |
発行体 | アメリカ合衆国 |
格付け | AA+(S&P)、Aaa(Moody's) |
額面 | 100米ドル |
参考価格 | 額面金額の59.59% ※2021年3月25日10:00現在の参考価格 |
販売単位 | 100米ドル以上、100米ドル単位での販売 ※参考買付価格(1米ドル=108円): 100米ドル×59.59%×108円=約6,436円 |
利率(年率) | 0.00%(ゼロクーポン) |
利払い日 | なし |
満期償還日 | 2044年8月15日 (残存期間約23年、途中売却可) |
節税派におすすめの米国債。ゼロクーポン債で利金の受取りがないため、売却時もしくは満期償還時にしか課税されない。
満期償還日まで約23年あるので、2021年3月現在では額面100米ドルの60%弱という割安な買付金額で購入できる。少額で米国国債に投資してみたい場合に購入しやすい金額だ。
長期的に用途がない資金を大きく増やしたい人には、高格付けの米国国債ストリップス債は賢明な選択になる。
・おすすめ銘柄3,トルコリラ建て利付債券(2024年2月6日償還)
<銘柄概要>
債券の種類 | 既発債券、トルコリラ建て利付債券 |
発行体 | 欧州復興開発銀行 |
格付け | AAA(S&P)、Aaa(Moody's) |
額面 | 1万トルコリラ |
参考価格 | 額面金額の77.82%、 ※2021年3月25日10:00現在の参考価格 |
販売単位 | 1万トルコリラ以上、1万トルコリラ単位での販売 ※参考買付価格(1トルコリラ=18円): 1万トルコリラ×77.82%×18円=約14万円 |
利率(税引前) | 年8.00%(トルコリラベース) |
参考利回り(税引前) | 年18.30%(トルコリラベース) ※2021年3月25日 10:00現在の参考利回り |
利払い日 | 2月6日、8月6日(年2回) |
満期償還日 | 2024年2月6日 (残存期間約2年11カ月、途中売却可) |
既発債券の利回りは、満期償還までの残存期間が短くなるため、発行当初の利率を下回る場合が多い。
それに対して、上記のトルコリラ建て利付債券では、2021年3月25日現在で買い付けたと想定すると、もともと年8.00%(税引前)の利率が、年18.30%(税引前)の利回りとなる。
同日の価格が額面金額の77.82%であり、残存期間が3年弱であることから、満期償還までの保有を前提に購入するならば、お得な外貨建債券だといえるだろう。
なお、楽天証券では利金と償還金の受取り通貨を別々に指定することもできるので、為替相場を見ながら、利金を日本円で受取り、償還金をトルコリラで受け取ることも可能。
マネックス証券……利率の高さが魅力の仕組債がおすすめ
・おすすめ銘柄1,ソシエテ・ジェネラル 2022年4月13日満期 円建 早期償還条項付 参照株式株価連動債券(シャープ株式会社)
<銘柄概要>
債券の種類 | 新発債券、円貨建仕組債 |
発行体 | ソシエテ・ジェネラル |
発行体格付 | A1(Moody's)、A(S&P) |
対象株式 | シャープ<6753> |
発行日 | 2021年4月12日 |
申込単位(額面) | 10万円以上、10万円単位 |
利率 | 年8.70%(税引前) 年6.932%(税引後) |
利払い日 | 2021年7月13日、 2021年10月13日、 2022年1月13日、 2022年4月13日(年4回) |
満期償還日 | 2022年4月13日 |
注意事項 | ・早期償還あり ・ノックインによる額面割れリスクあり ・原則、途中売却不可 |
マネックス証券の仕組債最大の魅力は申込単位が10万円以上、10万円単位であり、資金の少ない人でも仕組債にチャレンジしやすいことだ。
さらに、上記のシャープ株価連動債のように、マネックス証券の仕組債の多くは、比較的仕組みがシンプルで、仕組債をはじめて購入する人にもわかりやすい。
所定の判断日において、対象株価が当初価格の105%を超えたら早期償還、観察期間中に1度でもノックイン水準を下回り、償還日まで株価が回復しなかった場合は額面割れ、この2つのリスクを理解すればよい。
マネックス証券では、本仕組債のように、償還までの期間が1年程度の仕組債を多く取り扱っている。対象株式の株価変動が心配な人には、短期償還の仕組債をおすすめしたい。
・おすすめ銘柄2,三井住友フィナンシャルグループ 2030年9月23日満期 米ドル建劣後債
<銘柄概要>
債券の種類 | 既発債券、米ドル建劣後債(社債) |
発行体 | 三井住友フィナンシャルグループ |
発行体格付 | A1(Moody's)、A-(S&P)、A(Fitch) |
購入価格 | 額面価格の97.58% |
申込単位(額面) | 2,000米ドル以上、2,000米ドル単位 (1米ドル=108円の場合、額面21万6,000円) |
利率(税引前) | 年2.142% |
利回り(税引前) | 年2.43% |
利払い日 | 3月23日、9月23日(年2回) |
満期償還日 | 2030年9月23日(残存期間9年6カ月) |
劣後債であり債務弁済順位が普通社債より下がるため、発行時の利率が高めに設定されている。発行体が三井住友フィナンシャルグループなので、劣後債でも倒産リスクなどを過度に心配する必要がない。
さらに、購入価格が額面価格を下回っているため、利回りも高くなっている。米ドルは通貨としての信用力も高いので、満期償還まで資金を使用する予定がなければ、おすすめの外債だ。
・おすすめ銘柄3,国際復興開発銀行(世界銀行)2022年4月1日満期 南アフリカランド建ゼロクーポン債券
<銘柄概要>
債券の種類 | 既発債券、南アフリカランド建ゼロクーポン債 |
発行体 | 国際復興開発銀行(世界銀行) |
発行体格付 | S&P(AAA)、Moody's(Aaa) |
購入価格 | 額面価格の95.19% |
申込単位(額面) | 5,000南アフリカランド以上、5,000南アフリカランド単位 (1南アランド=7円の場合、額面3万5,000円) |
利率(税引前) | 年0.00% |
利回り(税引前) | 年5.05% |
利払い日 | なし |
満期償還日 | 2022年4月1日(残存期間1年) |
発行体が信用力のある国際復興開発銀行なので、満額での償還が見込める。その上、残存期間が1年であり、1年後には換金可能。ゼロクーポン債なので、割安に購入できて好利回りであるため、お得感がある。
購入後に、円高南アフリカランド安に振れたら、利金と償還金を南アフリカランドで受け取るとよい。その後、南アフリカランドMMFを購入することで、待機資金にも利子が付くので、次に南アフリカランド建て債券を購入する際に有効に利用できる。
5,ネット証券の債券なら、自分の投資スタイルに合わせた買い方ができる
近年のネット証券では、機関投資家向けあるいは大口投資家向けの利付国債や社債ではなく、主な顧客層である個人投資家が買いやすい債券の販売が主流となっている。
少額から買付が可能、換金性も高く、利金と元本が保証されている個人向け国債は、ローリスク・ローリターンの債券の代表格である。
対照的に、デリバティブ取引に類する仕組債や高金利通貨建ての外債など、比較的少額で、ハイリスク・ハイリターンな債券も購入できる。
自分の投資経験や資金プラン、投資スタイルにピッタリ合う債券を選ぶことができるので、今後は、債券投資も新たな投資手段の選択肢に加えてみるのもよいだろう。
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