業界最大手の平均年収はいくらだろうか。今回は、家電量販店、商社、銀行の3つのジャンル別に、大手企業の平均年収を有価証券報告書のデータで比較する。

「ヤマダ電機」VS「ビックカメラ」年収が高いのはどっち?

ヤマダデンキの年収

2021年3月期有価証券報告書によれば、ヤマダデンキ(ヤマダホールディングス<9831>)の平均年収は542万円。平均年齢は44.2歳、平均勤続年数は10.4年だった。

ヤマダホールディングスは2020年10月に持ち株会社化している。 持ち株会社化により、ヤマダ電機という会社名がヤマダデンキホールディングスに代わり、会社を分割して新会社ヤマダデンキとなった。

この分割により、ヤマダホールディングスの従業員人数は9,778名減 っている。この従業員は、分割してできた新会社ヤマダデンキやその他の子会社に出向・転籍したと考えられる。

その結果、2020年3月期には445.2万円であった平均年収が 、大幅に増えたといえる。ヤマダデンキ社員の平均年収は不明だが、2020年10月の実績から450万円前後と想像できる。

ビックカメラの年収

2021年8月期の有価証券報告書によれば業界2位のビックカメラ<3048>の平均年収は439.8万円。平均年齢は35.1歳、平均勤続年数は11.4歳でだった。

2020年8月期の平均年収は436万円、比較すると微増していることがわかる。ただし、ヤマダデンキに比べるとビックカメラの平均年収は若干少ないようだ。

2021年8月決算の連結売上は8,341億円で昨年同期の8,479億円より下がったものの、営業利益は182億円で昨年同期51%増。当期利益ベースでも増益している。今後さらに業績が好調になれば、ヤマダデンキの平均給与を追い抜くかもしれない。