成長株としても人気の大手総合商社。平均年収はどれくらいだろうか。伊藤忠と丸紅の平均年収を探ってみた。併せて就活生の人気1位も紹介する。
伊藤忠の平均年収はいくら
伊藤忠商事<8001>は東京と大阪に本社を置く総合商社。1858年に初代伊藤忠兵衛が行商を始めたことが始まりだ。創業時からの普遍的な価値観である「三方よし」を企業理念とし、「売り手」「買い手」「世間」すべてを「よし」を目指す。
安定的な収益基盤を持ち、異なるビジネス間でもシナジーを生み出している伊藤忠。中国などアジアでの強固な基盤を持っている。
総合商社でもトップと言われる伊藤忠の平均年収は1,627万8,110円。連結会社の従業員数の総計は12万5,944人にも上る(2021年3月期有価証券報告書)。
丸紅の平均年収はいくら
丸紅株式会社<8002>は東京に本社を置く総合商社。歴史を遡れば、始まりは伊藤忠と同じ伊藤忠兵衛に行きつく。1921年に丸紅商店を設立したものの1941年に合併し三興を設立。その後、1949年には現在へとつながる丸紅株式会社を設立した。
丸紅の平均年収は1,192万1,966万円。連結会社全体の従業員数は4万5,470人に上る(2021年3月期有価証券報告書)。
就活生の人気1位は伊藤忠
「産経新聞社×ワークス・ジャパン2023年卒大学生就職人気企業ランキング」によれば、文系総合の1位は伊藤忠だった。丸紅も41位にランクインしている。理系総合でも伊藤忠は20位にランクイン、丸紅もまた116位に入っている。
その他、大手総合商社の三菱商事、三井物産、住友商事も文系・理系両方に名を連ねており、いずれも就活生に人気が高いようだ。
変化していくパワーバランス
現在商社は非資源分野へ注力しているという。資源エネルギー市場が混乱を見せる中、非資源分野に強い伊藤忠が総合商社業界のトップになった形だ。微妙に変化してきた業界のパワーバランス。今後どう変わっていくのだろうか。
文・しらいはるか
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