気軽に立ち寄れる回転寿司。しかし、新型コロナウイルスの与えた影響は大きなものだった。コロナ禍の生き残りをかけてさまざまなサービスを展開してきた各社。業績はどうっだったのか。業界大手3社を平均年収とともに見ていこう。
かっぱ寿司
かっぱ寿司はカッパ・クリエイト株式会社が運営。現在はコロワイドグループの傘下だ。平均年収は424万4,769円(カッパ・クリエイト株式会社有価証券報告書2020年4月1日~2021年3月31日)だった。
「寿司をいかにロープライスで提供できるか」というロープライスポリシーのもと、低価格で良いものを作ることに取組んでいる。コロナ禍の中、売上高は648億8,100万円。営業損失は15億7,200万円だった。
コロナ禍ではテイクアウトメニューの強化やデリバリーの販売強化を図った同社だったが、結果にはつながらなかったようだ。アフターコロナを見据えた今、イートインの回復にも力を注ぐ。
はま寿司
はま寿司は普通の寿司店と回転寿司の両方の店舗を持つ。牛丼のすき屋やファミリーレストランのCOCOSなど多くの飲食店を運営するゼンショーグループのブランドだ。平均年収は600万9,000円(株式会社ゼンショーホールディングス有価証券報告書2020年4月1日~2021年3月31日)。
「世界から飢餓と貧困を撲滅する」を企業理念とし、世界中の人々に安全で美味しく、かつリーズナブルな価格での提供を使命とする。メニューの開発からすべて一貫するMMD(マスタマーチャンダイジングシステム)の構築に力を入れている。
コロナ禍においては、テイクアウト・デリバリー・ドライブスルーなど、複数のチャネルで販売。持ち帰りの海鮮丼や「おうちではま寿司手巻きセット」などの販売も行った。売上高は5,950憶4,800万円。営業利益は120億8,800万円で前年同期比42.2%減となった。