生涯給料とは新卒で入社し定年まで働いた場合にもらえる給料の総額を言う。もちろん多ければ多いほどありがたいのだが、他人の事情も気になるところ。上場企業の生涯給料ランキングはどのようになっているのだろうか。生涯給料の違いが生まれる理由についても見ていこう。

生涯給料ランキングをご紹介!

東洋経済オンラインが2020年11月に生涯給料ランキングを作成、結果を公表した。上位10社は以下の通り。

順位 企業名 生涯給料推計(単位:万円)
1 M&Aキャピタルパートナーズ 13億4,379
2 キーエンス 7億3,683
3 日本商業開発 6億8,703
4 ヒューリック 6億4,576
5 三菱商事 5億9,504
6 伊藤忠商事 5億7,907
7 日本M&Aセンター 5億4,381
8 ストライク 5億3,880
9 丸紅 5億3,514
10 住友商事 5億2,537
※2020年11月調べ

1位の企業と10位の企業でも大きな差があることが分かる。では、生涯給料の違いが生まれる理由にはどのようなものがあるのだろうか。企業別・学歴別の賃金を見てみよう。

企業規模

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査(2020)」で企業規模別の賃金についての調査結果が出ている。こちらによると、男性の賃金は大企業37万7,100円、中企業33万1,700円、小企業30万2,400円となっている。大企業と小企業とでは7万4,700円もの違いがあるのだ。

学歴

厚生労働省の同調査では学歴別賃金についても調査している。こちらによると、男性の学歴別に、大学院46万5,200円、大学39万1,900円、高専・短大34万5,500円、専門学校30万9,300円、高校29万5,000円という結果が出ている。

生涯給料は下がっている?

企業規模や学歴別の賃金を紹介したが、生涯給料は上がってきているのだろうか。

独立行政法人労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計2020-労働統計加工指標集」によると、同一企業で働き続けた人の生涯賃金(60歳まで1,000人以上規模の企業で働いた大学卒男性、退職金は含めず)は、1996年には3億5,790万円だったものが、2018年には3億2,150万円にまで減少している。20年ほどで約3,700万円弱も減っているのだ。

給料だけでは作れない?自分で老後資金を作るには?

以前に比べ生涯給料が下がりつつある現代、給料をただコツコツと貯めていくだけでは、老後の生活資金を作ることまでは難しいだろう。老後に備えた投資も検討したいところだ。中でもおすすめしたいのが「つみたてNISA」と「iDeCo」。

つみたてNISAは「譲渡益・分配金が非課税」。iDeCoは「譲渡益・分配金が非課税」に加えて「掛金が全額所得控除」というメリットもある。積み立て型のメリットだけではなく、どちらも税制面で非常にお得な制度だ。投資が初めての人でもチャレンジしやすいため、預貯金と併せて利用してみてはいかがだろうか。

文・田尻宏子

【関連記事】
仕事のストレス解消方法ランキング1位は?2位は美食、3位は旅行……
日本の証券会社ランキングTOP10 規模がわかる売上高1位は?
人気ゴールドカードのおすすめ比較ランキングTOP10!
つみたてNISA(積立NISA)の口座ランキングTOP10
【初心者向け】ネット証券おすすめランキング