年末ジャンボ、サマージャンボなど、高額な当せん金が特徴の宝くじ。当せんを夢見て毎回購入する人もいるのではないだろうか。今回は宝くじについて、当せん金にかかる税金や、当選確率、万が一数億円が当たったときに気を付けるべきポイントを解説する。

宝くじの当せん金は非課税。注意するパターンは?

当せん金額は原則非課税だが、注意すべきパターンがある。

宝くじの当せん金を受け取る段階では非課税であるが、当せん金の全部または一部を他の人に配ると「贈与」または「相続」とみなされ、贈与税や相続税がかかってしまうのだ。夫婦や仲間など、複数人で宝くじを購入した場合には、気を付けないと税金がかかってしまう場合がある。

例えば、代表者が一度当せん金を受け取ってから仲間に配ると、受け取った側が贈与税を支払うことになる。

贈与税の計算式は(贈与額-基礎控除額110万円)×税率-控除額である。

贈与する金額が高くなるほど、税率も高くなる仕組みだ。贈与額が3,000万円を超えると税率が55%となり、半分以上を税金として納めなければならない。

家族・親族に当せん金を相続する場合は、相続税がかかる。相続税の税率は贈与税よりは低いが、それでも金額が1億円以下で30%、6億円を超えると55%になる。