老後を考えると、資産運用で資産を増やしておきたいところだ。うまく爆上げ銘柄に投資できれば、老後の金銭的な余裕につながる。この記事では将来の爆上げ銘柄を探す際のヒントを得るため、過去10年で株価が急上昇した日本の銘柄を紹介する。
過去10年で爆上げした日本株
この記事では5銘柄を紹介する。神戸物産、MonotaRO(モノタロウ)、JAC Recruitment、GMOペイメントゲートウェイ、ワークマンだ。2012年1月27日と2022年1月27日の終値を比較すると、以下のようになる。
銘柄 | 2012/1/27終値 | 2022/1/27終値 | 比較結果 |
---|---|---|---|
神戸物産 | 63円 | 3,450円 | 54.7倍 |
MonotaRO | 50円 | 1,846円 | 36.9倍 |
JAC Recruitment | 71円 | 1,847円 | 26.0倍 |
GMOペイメントゲートウェイ | 386円 | 9,460円 | 24.5倍 |
ワークマン | 524円 | 4,910円 | 9.3倍 |
神戸物産(証券コード:3038)
神戸物産は「業務スーパー」を展開している企業で、株価はこの10年で63円から3,450円になった(54.7倍)、10年前に株式を購入して今も保有している人は、莫大な含み益を抱えていることになる。
業務スーパーの事業で快進撃を続け、2011年10月期の売上高は1,506億8,200万円だったが、2021年10月期には3,620億6,400万円まで伸びた。経常利益も、35億8,100万円から290億8,700万円まで伸びている。近年は、コロナ禍の「巣ごもり需要」も追い風となった。
MonotaRO(証券コード:3064)
MonotaROは、工具などを扱うネットストアを運営している企業だ。取り扱い商品数を増やし、現在は1,800万点を扱っているという。株価は10年で50円から1,846円へと約36.9倍になった。
2010年12月期の売上高は176億8,500万円だったが、2020年12月期には1,573億3,700万円まで伸びている(約8.8倍)。経常利益も13億2,500万円から196億7,100万円まで増えている(約14.8倍)。
JAC Recruitment(証券コード:2124)
1988年創業のJAC Recruitmentは総合転職エージェント事業を展開しており、海外でも積極的に事業を展開している。2006年にジャスダックに上場し、2015年に東証1部に市場変更している。
株価は10年で71円から1,847円になった(約26倍)。業績の堅調な伸びが、株価の上昇につながったといえるだろう。この期間、売上高は42億7,500万円から216億1,400万円に(約5倍)、経常利益は5億3,000万円から51億9,600万円になった(約9.8倍)。
GMOペイメントゲートウェイ(証券コード:3769)
GMOペイメントゲートウェイはGMOインターネットの子会社で、クレジットカード決済関連のサービスを提供している。キャッシュレス化の流れによって、株価が大幅に上昇した。10年間で386円から9,460円になっている(約24.5倍)。
2011年9月期の38億6,600万円だった売上高は、2021年9月期には416億6,700万円まで増えた。経常利益も同様に、14億3,100万円から132億8,500万円まで伸びている。
ワークマン(証券コード:7564)
最後に紹介するのは、作業服や作業用品などを販売する専門店を展開しているワークマンだ。同社の小濱英之社長は「社長が選ぶ今年の社長」ランキングで上位に入るなど、消費者からも企業経営者からも注目を浴びている。
過去10年の株価上昇率は約9.3倍と、他の4社と比較すると見劣りするものの、十分立派な数字だ。近年は「ワークマン女子」も展開し、好評を得ている。さらなる事業拡大に期待したい企業だ。
未来の爆上げ銘柄を探そう!
株価が大きく上昇している企業は業績が好調であり、なおかつ成功に甘んじることなく果敢に事業拡大を図っている。有望なビジネス領域で事業を展開している企業も多い。
逆算すれば、このような条件を満たしている企業は、今後株価が爆上げする可能性を秘めているということだ。上場企業は業績を4半期ごとに発表している。今後有望とされるビジネス領域で事業を展開する企業の決算に注目してみてはいかがだろうか。
文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。金融専門メディアへの寄稿やニュースメディアのコンサルティングも手掛ける。
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