物言う株主/アクティビストとは何か?

「物言う株主」とも呼ばれるアクティビスト(Activist)とは、コーポレートガバナンス(企業経営の監視体制)の改善など、経営者に対して何らかの提案を行う株主のことだ。経営戦略や資本構成の変更、事業の売却・再編など、経営に対して踏み込んだ働きかけを行うケースも増えている。

「物言う株主」は投資先企業の株式を一定程度取得することで発言力を高め、経営陣に対して積極的に提言を行う。これによって企業価値を向上させて株価上昇を図り、利益を獲得することを目的としている。

経営者との対話を通して企業価値の向上を図るアクティビストもいれば、経営者が提案に反対した場合にマスコミなどに自らの主張を公開して正当性をアピールしたり、時には敵対的買収により提案を実現したりするなど、強硬手段に出るアクティビストもいる。

物言う株主/アクティビストが投資している銘柄は狙い目?

アクティビストが投資対象とするのは、経営資源やポテンシャルを十分に活用できていない、非効率な経営が行われているといった改善余地の大きい企業が多い。

このような企業は業績や株価が低迷していているケースが多く、アクティビストによる働きかけが株価上昇のきっかけになることもある。

ただし、アクティビストと経営陣との対立が起これば経営や株価が不安定になるおそれがあるため、注意が必要だ。

株式投資を検討する際は、企業の現状やアクティビストの提案内容などはしっかり確認しておきたい。

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