GMOクリック証券は株式やFXなど多くの金融商品を取り扱っており、手数料の安さや取引ツールに強みを持つネット証券だ。ここでは、証券口座の開設を検討している投資初心者に向けて、GMOクリック証券の特徴や利用するメリットや注意点などを解説しよう。
目次
1,GMOクリック証券の3つの特徴は?

GMOクリック証券の主な特徴として、以下の3点が挙げられる。
- 手数料が業界最安水準
- 取引ツールが充実
- FXやバイナリーオプションの取引もできる
特徴1,手数料が業界最安水準

GMOクリック証券の手数料についての詳細は後ほど解説するので、そちらも参照してください。
特徴2,取引ツールが充実
マーケット情報の確認やチャートのテクニカル指標の表示機能もあり、本格的な取引ツールである。

スマホ版もiPhone用とAndroid用の2種類あり、外出先でもトレードが可能です。
特徴3,FXやバイナリーオプションの取引もできる
GMOクリック証券は株式と同様にFXでも手数料の安さがメリットだ。
出典:GMOクリック証券『FXネオ スプレッド・取引手数料』
操作性、分析能力に優れた高機能な取引ツールもあり、DL版、スマホ版、ブラウザ版など利用者の環境に合ったツールを選択できる。

また「株価指数バイナリーオプション」は、相場が上昇するか下落するかを予測する取引で、少額でスタートすることも可能です。これらの取引もしたい人にGMOクリック証券は向いています。
出典:GMOクリック証券『株価指数バイナリーオプション 取引ルール』
2,GMOクリック証券の基本情報

会社情報 | 会社名 | GMOクリック証券株式会社 |
設立 | 2005年10月28日 | |
資本金 | 43億4,666万3,925円 | |
自己資本規制比率 | 502.0%(2021年6月末) | |
口座開設数 | 47万1,733(2021年7月) | |
口座 | 口座開設手数料 | 無料 |
口座管理手数料 | 無料 | |
入出金・振替 | 入金方法 | ・即時入金 ・振込入金 |
即時入金手数料 | 無料(会社負担) | |
出金日数 | ・0:00~3:30、6:30~15:00:翌営業日 ・17:00~24:00:翌々営業日 |
|
出金手数料 | 無料 | |
即時入金 提携金融機関数 |
12の金融機関 | |
ツール・サービス | PC版取引ツール(株式) | ・スーパーはっちゅう君 ・はっちゅう君 ・ブラウザ版 |
スマートフォン版 取引ツール(株式) |
・iClick株(iPhone専用) ・株roid(Android専用) |
|
現物株注文方法 | ・成行注文 ・指値注文 ・逆指値注文 |
|
執行条件付き注文方法 | ・寄成注文 ・引成注文 ・寄指注文 ・引指注文 ・指成注文 ・IOC注文 |
|
自動売買発注方式 | ― | |
取扱商品 | 株式 | ・現物株取引 ・制度信用取引 ・一般信用取引 ・貸株 ・IPO |
先物・オプション | ・日経225先物 ・ミニ日経225先物 ・日経225オプション |
|
外国株 | ― | |
その他 | ・投資信託 ・FX ・CFD ・バイナリーオプション ・債券 |
|
株式取扱銘柄 | ・東京証券取引所 (1部・2部・マザーズ・JASDAQ) ・ETF(上場投資信託、外国籍を除く) ・REIT(不動産投信) ・ETN(上場投資証券) |
3,GMOクリック証券の手数料は?2種類のプランから選べる

約定代金 | GMOクリック証券 | SBI証券 (スタンダードプラン) |
楽天証券 (超割コース) |
---|---|---|---|
~5万円 | 50円 | 55円 | 55円 |
~10万円 | 90円 | 99円 | 99円 |
~20万円 | 100円 | 115円 | 115円 |
~50万円 | 260円 | 275円 | 275円 |
~100万円 | 460円 | 535円 | 535円 |
~150万円 | 550円 | 640円 | 640円 |
~3,000万円 | 880円 | 1,013円 | 1,013円 |
3,000万円超 | 930円 | 1,070円 | 1,070円 |
GMOクリック証券の「1約定ごとプラン」は、1回の約定ごとの約定代金によって手数料が発生するプランだ。

どの価格帯でも、GMOクリック証券の手数料は、SBI証券や楽天証券が提供している同種のプランよりも安いのが魅力です。
<現物取引「1日定額プラン」の取引手数料(税込)>
約定代金 | GMOクリック証券 | SBI証券 (スタンダードプラン) |
楽天証券 (超割コース) |
---|---|---|---|
~20万円 | 無料 | 無料 | 無料 |
~30万円 | 無料 | 無料 | 無料 |
~50万円 | 無料 | 無料 | 無料 |
~100万円 | 無料 | 無料 | 無料 |
~200万円 | 1,238円 | 1,238円 | 2,200円 |
~300万円 | 1,691円 | 1,691円 | 3,300円 |
300万円超 (以降、100万円ごと) |
295円ずつ加算 | 295円ずつ加算 | 1,100円ずつ加算 |
GMOクリック証券、SBI証券、楽天証券の3社とも、定額プランでは約定代金の合計が100万円まで手数料が0円だ。
それ以降の手数料は、GMOクリック証券とSBI証券の手数料が楽天証券よりも安くなっている。

総合すると現物取引の場合、GMOクリック証券の手数料は、1約定ごとプランでも定額プランでも、SBI証券と楽天証券と比較して、同等か割安といえます。
<信用取引「1約定ごとプラン」の取引手数料(税込)>
約定代金 | GMOクリック証券 | SBI証券 (スタンダードプラン) |
楽天証券 (超割コース) |
---|---|---|---|
~10万円 | 97円 | 99円 | 99円 |
~20万円 | 143円 | 148円 | 148円 |
~50万円 | 187円 | 198円 | 198円 |
50万円超 | 264円 | 385円 | 385円 |

信用取引の通常プランでは、すべての価格帯で「GMOクリック証券」がSBI証券や楽天証券と比較して手数料が安いことがわかります。
<信用取引「1日定額プラン」の取引手数料(税込)>
約定代金 | GMOクリック証券 | SBI証券 (スタンダードプラン) |
楽天証券 (超割コース) |
---|---|---|---|
~10万円 | 無料 | 無料 | 無料 |
~200万円 | 880円 | 880円 | 2,200円 |
~300万円 | 1,320円 | 1,320円 | 3,300円 |
300万円超 (以降、100万円ごと) |
440円 | 440円 | 1,100円 |
定額プランにおいて、約定代金の合計が100万円まではGMOクリック証券、SBI証券、楽天証券の3社ともに手数料は無料だ。
約定代金が200万円を超えると、GMOクリック証券とSBI証券の手数料が最も安くなる。

信用取引の場合は、1約定ごとプランではGMOクリック証券が最安です。定額プランでは、GMOクリック証券とSBI証券が同額で、楽天証券の手数料よりも安くなっています。
4,GMOクリック証券の4つのメリット

ここからは、実際に口座を開設した場合にどのようなメリットを享受できるのか見ていこう。
- 手数料が安い
- VIPプランなら信用取引が完全に無料
- GMOあおぞらネット銀行の金利が高くなる
- GMOグループの株式保有者はキャッシュバックを受け取れる
メリット1,手数料が安い
先述したように、GMOクリック証券の手数料は業界最安水準である。
メリット2,VIPプランなら信用取引が完全に無料
適用されるには、以下のいずれかの条件を満たす必要がある。
・判定期間の信用建玉残高の平均が3,000万円以上
・判定日(毎月20日)の大引け時点の信用建玉残高の平均が3億円以上
・判定期間の貸株残高の平均が3,000万円以上
・判定期間の投信残高の平均が3,000万円以上
<毎にち判定>
・判定日の新規建約定代金合計が3,000万円以上
・判定日の大引け時点の信用建玉残高の平均が3,000万円以上
出典:GMOクリック証券『手数料』
メリット3,GMOあおぞらネット銀行の金利が高くなる
出典:GMOクリック証券『GMOあおぞらネット銀行との口座連携サービス』
メリット4,GMOグループの株式保有者はキャッシュバックを受け取れる
GMOグループの株式を保有している人は、よりお得に取引することが可能だ。
5,GMOクリック証券の4つのデメリット

どの証券会社も、メリットだけでなくデメリットがある。
GMOクリック証券の場合は、以下の4点に注意しておきたい。
- 単元未満株の買付はできない
- 外国株の取り扱いはない
- 投資信託の本数は少ない
- IPOの取り扱い実績は少ない
デメリット1,単元未満株の買付はできない
GMOクリック証券は、単元未満株の売却と買取請求のみ可能となっている。
デメリット2,外国株の取り扱いはない
米国・中国・オセアニアなど、外国企業の成長に期待して投資したい人もいるだろう。

また国内株式についても、東証の上場銘柄のみに限られています。福岡証券取引所や名古屋証券取引所といった地方単独上場銘柄は取引できません。出典:GMOクリック証券『現物取引 取引ルール』
デメリット3,投資信託の本数は少ない
SBI証券や楽天証券では、2,600本以上の取り扱いがある。
出典:SBI証券、楽天証券
またiDeCoに対応していないため、iDeCo口座での投資信託の積立購入もできない。
デメリット4,IPOの取り扱い実績は少ない
出典:GMOクリック証券『IPO(新規公開株)・PO(公募・売出)』

2021年も本稿執筆時点(2021年8月24日時点)では、まだ1件のみです。IPOに積極的に申し込みたいなら、別の証券会社を選ぶべきでしょう。
出典:GMOクリック証券『IPO(新規公開株)・PO(公募・売出)』
6,GMOクリック証券はどんな人におすすめ?

これまで解説した内容から、GMOクリック証券は以下のような人が利用するのに向いている。
- 手数料の安さを重視する人
- GMOグループの株式を保有している人
- GMOあおぞらネット銀行の口座がある人

自身のニーズと合致すると感じたら、GMOクリック証券の口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。
GMOクリック証券についてのよくある5つのQ&A
実際に株式投資を始めてみる
口座開設数1位、IPO取扱数1位、投信本数1位、外国株取扱国数1位
>>SBI証券の口座開設はこちら
口座開設数2位、外国株や投資信託に強く、マーケットスピードも使える
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