GMOクリック証券は株式やFXなど多くの金融商品を取り扱っており、手数料の安さや取引ツールに強みを持つネット証券だ。ここでは、証券口座の開設を検討している投資初心者に向けて、GMOクリック証券の特徴や利用するメリットや注意点などを解説しよう。

目次

  1. 1,GMOクリック証券の3つの特徴は?
  2. 2,GMOクリック証券の基本情報
  3. 3,GMOクリック証券の手数料は?2種類のプランから選べる
  4. 4,GMOクリック証券の4つのメリット
  5. 5,GMOクリック証券の4つのデメリット
  6. 6,GMOクリック証券はどんな人におすすめ?
  7. GMOクリック証券についてのよくある5つのQ&A
  8. 実際に株式投資を始めてみる

1,GMOクリック証券の3つの特徴は?

GMOクリック証券2.jpg
(画像=MONEY TIMES編集部制作)

GMOクリック証券の主な特徴として、以下の3点が挙げられる。

GMOクリック証券の特徴
  • 手数料が業界最安水準
  • 取引ツールが充実
  • FXやバイナリーオプションの取引もできる

特徴1,手数料が業界最安水準

GMOクリック証券の最大の特徴は、株式取引の手数料が安いことです。1約定ごとプランと1日定額プランの2種類あり、どちらもかなり低い水準になっています。
近藤真理

GMOクリック証券の手数料についての詳細は後ほど解説するので、そちらも参照してください。

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特徴2,取引ツールが充実

株式取引のツールは、パソコン版が3種類用意されています。そのうちDL版の「スーパーはっちゅう君」は、すべての板情報をリアルタイムで表示でき、素早く発注できます。

マーケット情報の確認やチャートのテクニカル指標の表示機能もあり、本格的な取引ツールである。

近藤真理

スマホ版もiPhone用とAndroid用の2種類あり、外出先でもトレードが可能です。

特徴3,FXやバイナリーオプションの取引もできる

GMOクリック証券はFX(外国為替証拠金取引)でも定評のある証券会社で、「FXネオ」と「365FX」のサービスを提供しています。

GMOクリック証券は株式と同様にFXでも手数料の安さがメリットだ。

たとえば、スプレッドは米ドル/円が0.2銭、ユーロ/円が0.5銭、ポンド/円が1.0銭、ユーロ/米ドルが0.4pips(いずれも原則固定)などとなっており、いずれも取引手数料は無料だ。

出典:GMOクリック証券『FXネオ スプレッド・取引手数料』

操作性、分析能力に優れた高機能な取引ツールもあり、DL版、スマホ版、ブラウザ版など利用者の環境に合ったツールを選択できる。

近藤真理

また「株価指数バイナリーオプション」は、相場が上昇するか下落するかを予測する取引で、少額でスタートすることも可能です。これらの取引もしたい人にGMOクリック証券は向いています。

出典:GMOクリック証券『株価指数バイナリーオプション 取引ルール』

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2,GMOクリック証券の基本情報

GMOクリック証券3.jpg
主に上記のような特徴のあるGMOクリック証券だが、会社情報や取扱商品などの基本スペックを、以下に整理しておこう。 <GMOクリック証券のサービス基本情報一覧>
会社情報 会社名 GMOクリック証券株式会社
設立 2005年10月28日
資本金 43億4,666万3,925円
自己資本規制比率 502.0%(2021年6月末)
口座開設数 47万1,733(2021年7月)
口座 口座開設手数料 無料
口座管理手数料 無料
入出金・振替 入金方法 ・即時入金
・振込入金
即時入金手数料 無料(会社負担)
出金日数 ・0:00~3:30、6:30~15:00:翌営業日
・17:00~24:00:翌々営業日
出金手数料 無料
即時入金
提携金融機関数
12の金融機関
ツール・サービス PC版取引ツール(株式) ・スーパーはっちゅう君
・はっちゅう君
・ブラウザ版
スマートフォン版
取引ツール(株式)
・iClick株(iPhone専用)
・株roid(Android専用)
現物株注文方法 ・成行注文
・指値注文
・逆指値注文
執行条件付き注文方法 ・寄成注文
・引成注文
・寄指注文
・引指注文
・指成注文
・IOC注文
自動売買発注方式
取扱商品 株式 ・現物株取引
・制度信用取引
・一般信用取引
・貸株
・IPO
先物・オプション ・日経225先物
・ミニ日経225先物
・日経225オプション
外国株
その他 ・投資信託
・FX
・CFD
・バイナリーオプション
・債券
株式取扱銘柄 ・東京証券取引所
(1部・2部・マザーズ・JASDAQ)
・ETF(上場投資信託、外国籍を除く)
・REIT(不動産投信)
・ETN(上場投資証券)
GMOクリック証券の公式HPをもとに筆者作成(2021年8月24日時点)

3,GMOクリック証券の手数料は?2種類のプランから選べる

GMOクリック証券4.jpg
GMOクリック証券は口座開設手数料・維持費が無料で、気軽に口座開設ができる。 ここからは株式取引の手数料を紹介しよう。
現物取引・信用取引ともに、「1約定ごとプラン」と「1日定額プラン」の2種類があります。
SBI証券・楽天証券の同種の料金プランと比較してみよう。 <現物取引「1約定ごとプラン」の取引手数(税込)>
約定代金 GMOクリック証券 SBI証券
(スタンダードプラン)
楽天証券
(超割コース)
~5万円 50円 55円 55円
~10万円 90円 99円 99円
~20万円 100円 115円 115円
~50万円 260円 275円 275円
~100万円 460円 535円 535円
~150万円 550円 640円 640円
~3,000万円 880円 1,013円 1,013円
3,000万円超 930円 1,070円 1,070円
※各社公式HP(GMOクリック証券SBI証券楽天証券)をもとに筆者作成(2021年8月24日時点)

GMOクリック証券の「1約定ごとプラン」は、1回の約定ごとの約定代金によって手数料が発生するプランだ。
近藤真理

どの価格帯でも、GMOクリック証券の手数料は、SBI証券や楽天証券が提供している同種のプランよりも安いのが魅力です。

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<現物取引「1日定額プラン」の取引手数料(税込)>

約定代金 GMOクリック証券 SBI証券
(スタンダードプラン)
楽天証券
(超割コース)
~20万円 無料 無料 無料
~30万円 無料 無料 無料
~50万円 無料 無料 無料
~100万円 無料 無料 無料
~200万円 1,238円 1,238円 2,200円
~300万円 1,691円 1,691円 3,300円
300万円超
(以降、100万円ごと)
295円ずつ加算 295円ずつ加算 1,100円ずつ加算
※各社公式HP(GMOクリック証券SBI証券楽天証券)をもとに筆者作成(2021年8月24日時点)


GMOクリック証券、SBI証券、楽天証券の3社とも、定額プランでは約定代金の合計が100万円まで手数料が0円だ。

それ以降の手数料は、GMOクリック証券とSBI証券の手数料が楽天証券よりも安くなっている。

近藤真理

総合すると現物取引の場合、GMOクリック証券の手数料は、1約定ごとプランでも定額プランでも、SBI証券と楽天証券と比較して、同等か割安といえます。

<信用取引「1約定ごとプラン」の取引手数料(税込)>

約定代金 GMOクリック証券 SBI証券
(スタンダードプラン)
楽天証券
(超割コース)
~10万円 97円 99円 99円
~20万円 143円 148円 148円
~50万円 187円 198円 198円
50万円超 264円 385円 385円
※各社公式HP(GMOクリック証券SBI証券楽天証券)をもとに筆者作成(2021年8月24日時点)

近藤真理

信用取引の通常プランでは、すべての価格帯で「GMOクリック証券」がSBI証券や楽天証券と比較して手数料が安いことがわかります。

<信用取引「1日定額プラン」の取引手数料(税込)>

約定代金 GMOクリック証券 SBI証券
(スタンダードプラン)
楽天証券
(超割コース)
~10万円 無料 無料 無料
~200万円 880円 880円 2,200円
~300万円 1,320円 1,320円 3,300円
300万円超
(以降、100万円ごと)
440円 440円 1,100円
※各社公式HP(GMOクリック証券SBI証券楽天証券)をもとに筆者作成(2021年8月24日時点)


定額プランにおいて、約定代金の合計が100万円まではGMOクリック証券、SBI証券、楽天証券の3社ともに手数料は無料だ。

約定代金が200万円を超えると、GMOクリック証券とSBI証券の手数料が最も安くなる。

近藤真理

信用取引の場合は、1約定ごとプランではGMOクリック証券が最安です。定額プランでは、GMOクリック証券とSBI証券が同額で、楽天証券の手数料よりも安くなっています。

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4,GMOクリック証券の4つのメリット

GMOクリック証券5.jpg
(画像=MONEY TIMES編集部制作)

ここからは、実際に口座を開設した場合にどのようなメリットを享受できるのか見ていこう。

GMOクリック証券のメリット
  • 手数料が安い
  • VIPプランなら信用取引が完全に無料
  • GMOあおぞらネット銀行の金利が高くなる
  • GMOグループの株式保有者はキャッシュバックを受け取れる

メリット1,手数料が安い

先述したように、GMOクリック証券の手数料は業界最安水準である。

GMOクリック証券はSBI証券、楽天証券という二大ネット証券よりも手数料が安いので、手数料を重視するユーザーにとっては、候補から外せない証券会社といえます。

メリット2,VIPプランなら信用取引が完全に無料

信用取引について、大口顧客に適用されるVIPプランなら、信用取引手数料が一律0円になります。

適用されるには、以下のいずれかの条件を満たす必要がある。

<毎つき判定>
・判定期間の信用建玉残高の平均が3,000万円以上
・判定日(毎月20日)の大引け時点の信用建玉残高の平均が3億円以上
・判定期間の貸株残高の平均が3,000万円以上
・判定期間の投信残高の平均が3,000万円以上

<毎にち判定>
・判定日の新規建約定代金合計が3,000万円以上
・判定日の大引け時点の信用建玉残高の平均が3,000万円以上
出典:GMOクリック証券『手数料』

メリット3,GMOあおぞらネット銀行の金利が高くなる

GMOあおぞらネット銀行とGMOクリック証券のそれぞれの口座を保有して連携することにより、GMOあおぞらネット銀行の円普通預金が0.11%(税引後:年0.0876%)となります。

出典:GMOクリック証券『GMOあおぞらネット銀行との口座連携サービス』

メリット4,GMOグループの株式保有者はキャッシュバックを受け取れる

GMOグループ会社の株式保有者には、株主優待として取引手数料が一定金額キャッシュバックされます。

出典:GMOクリック証券『株主優待』

GMOグループの株式を保有している人は、よりお得に取引することが可能だ。

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5,GMOクリック証券の4つのデメリット

GMOクリック証券6.jpg
(画像=MONEY TIMES編集部制作)

どの証券会社も、メリットだけでなくデメリットがある。

GMOクリック証券の場合は、以下の4点に注意しておきたい。

GMOクリック証券のデメリット
  • 単元未満株の買付はできない
  • 外国株の取り扱いはない
  • 投資信託の本数は少ない
  • IPOの取り扱い実績は少ない

デメリット1,単元未満株の買付はできない

単元未満株とは?
1単元(100株)に満たない単位で売買できる仕組みのこと。
投資資金が少ない人にとっては便利ですが、残念ながらGMOクリック証券では単元未満株の買付はできません。

GMOクリック証券は、単元未満株の売却と買取請求のみ可能となっている。

デメリット2,外国株の取り扱いはない

米国・中国・オセアニアなど、外国企業の成長に期待して投資したい人もいるだろう。

GMOクリック証券で取引できる株式は国内のみであり、外国株は取り扱っていません。
近藤真理

また国内株式についても、東証の上場銘柄のみに限られています。福岡証券取引所や名古屋証券取引所といった地方単独上場銘柄は取引できません。出典:GMOクリック証券『現物取引 取引ルール』

デメリット3,投資信託の本数は少ない

GMOクリック証券は、投資信託の取り扱いはあるものの、全部で128本と他社に比べて少ないです。

出典:GMOクリック証券『ファンド一覧・検索』

SBI証券や楽天証券では、2,600本以上の取り扱いがある。
出典:SBI証券楽天証券

またiDeCoに対応していないため、iDeCo口座での投資信託の積立購入もできない。

デメリット4,IPOの取り扱い実績は少ない

GMOクリック証券でもIPOの実績はあるが、件数は毎年少ないです。2020年は1件のみ、2019年は0件です。

出典:GMOクリック証券『IPO(新規公開株)・PO(公募・売出)』

近藤真理

2021年も本稿執筆時点(2021年8月24日時点)では、まだ1件のみです。IPOに積極的に申し込みたいなら、別の証券会社を選ぶべきでしょう。

出典:GMOクリック証券『IPO(新規公開株)・PO(公募・売出)』

6,GMOクリック証券はどんな人におすすめ?

GMOクリック証券7.jpg
(画像= tamayura39/stock.adobe.com)

これまで解説した内容から、GMOクリック証券は以下のような人が利用するのに向いている。

  • 手数料の安さを重視する人
  • GMOグループの株式を保有している人
  • GMOあおぞらネット銀行の口座がある人
近藤真理

自身のニーズと合致すると感じたら、GMOクリック証券の口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。

GMOクリック証券についてのよくある5つのQ&A

GMOクリック証券の特徴は?
手数料が業界最安水準である。株式取引のツールは、パソコン版が3種類、スマホ版もiPhone用とAndroid用の2種類あり、外出先でもトレードが可能だ。FX(外国為替証拠金取引)でも定評のある証券会社で、「FXネオ」と「365FX」のサービスを提供している。

GMOクリック証券の手数料は?
他社と比較しても、全体的に安い傾向にある。現物取引1約定ごとプランでは20万円超、定額プランでは100万円超の約定代金であれば、GMOクリック証券の手数料は最も安い。信用取引の場合は、定額プランにおける約定代金100万円以下を除いて、GMOクリック証券の手数料がもっとも割安になる。

GMOクリック証券のメリットは?
GMOクリック証券は大口取引を行う場合に手数料が安いこと、信用取引について、取引残高が3000万円以上の大口顧客に適用されるVIPプランなら、信用取引手数料が一律0円になること、GMOあおぞらネット銀行の金利が高くなること、GMOグループの株式を保有していれば、キャッシュバックを受け取れるなどのメリットがある。

GMOクリック証券のデメリットは?
1単元(100株)に満たない単位の売買がないこと、外国株の取り扱いがないこと、投資信託の取り扱いは他社に比べて少なく、iDeCoに対応していないため、iDeCo口座での投資信託の積立購入ができないこと、IPOの取り扱い実績が毎年一桁で0の年もあることだ。

GMOクリック証券はどんな人におすすめ?
比較的大口の取引をする人、GMOグループの株式を保有している人、GMOあおぞらネット銀行の口座がある人がおすすめだ。

実際に株式投資を始めてみる

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近藤真理
監修者・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。

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