iDeCo(イデコ)をこれから始めるなら、金融機関選びが大切だ。これを間違えると余計な費用が多くかかったり、欲しい金融商品が購入できなかったりする。それでは、一体どのような判断基準で選べばよいのだろうか。
目次
1, iDeCo(イデコ)金融機関選びの基準1……手数料が安いか
これらを比較し、手数料水準の低い金融機関を選ぶのも重要なポイントだ。
iDeCoに必要な基本的な手数料は以下の通りだ。
加入時にかかる費用
金融機関への加入手数料:金融機関によって異なる
運用期間中にかかる費用
事務委託先金融機関手数料:月額66円(共通)
口座管理手数料:金融機関によって異なる
iDeCoに加入する際には、この2つの手数料が安いかどうかを見極めるのが大切です。
金融機関への加入手数料は、加入時に1度だけ支払うものだ。
しかし口座管理手数料は60歳になるまで毎月金融機関に支払う必要があるので、特にしっかりチェックしたい。
金融機関によってはこれら2つの手数料(加入手数料・口座管理手数料)がともに無料の金融機関もあります。iDeCoでは長期間に渡って運用し続けるため、各種手数料が安いに越したことはありません。
主な金融機関のiDeCo(イデコ)手数料一覧
金融機関 | 加入手数料 | 口座管理手数料 (毎月) |
---|---|---|
SBI証券 | 2,829円 | 171円 |
楽天証券 | 2,829円 | 171円 |
LINE証券 | 2,829円 | 171円 |
松井証券 | 2,829円 | 171円 |
auカブコム証券 | 2,829円 | 171円 |
マネックス証券 | 2,829円 | 171円 |
野村證券 | 2,829円 | 171円 |
大和証券 | 2,829円 | 171円 |
2, iDeCo(イデコ)金融機関選びの基準2……商品の種類が充実しているか
金融機関を選ぶ際にはこの金融商品の数が豊富かどうか、自分が投資したい金融商品があるかどうかが重要なポイントです。
iDeCoに対応した金融商品の数は、多い金融機関で30以上のラインナップを取り揃えているが、少ない金融機関の場合は10前後やそれ以下のところもある。
iDeCoに加入後、わずかな金融商品の中からしか投資対象を選べないということがないように事前に調べておく必要がある。
金融商品の種類も金融機関によって様々だ。
iDeCoでは投資信託の場合、以下のように幅広い金融商品に投資が可能だ。
• 国内債券
• 海外株式
• 海外債券
• REIT
• エマージング債
• ハイイールド債
• 複合資産
しかし金融機関によって取り扱っている投資信託の種類が大幅に違うため、自分の投資したい金融商品を取り扱っていない可能性もある。
どの金融機関で希望する金融商品を取り扱っているかも要チェックだ。
主な金融機関のiDeCo(イデコ)取り扱い商品数一覧
金融機関 | 取扱商品数 |
---|---|
松井証券 | 40本 |
SBI証券 | 37本(セレクトプラン) |
楽天証券 | 32本 |
野村證券 | 32本 |
auカブコム証券 | 27本 |
マネックス証券 | 27本 |
LINE証券 | 24本 |
大和証券 | 22本 |
3, iDeCo(イデコ)金融機関選びの基準3……投資信託の信託報酬は低水準か
実は同じような投資信託でも、金融機関によって信託報酬は異なる。
特にiDeCoでは長期間の運用が想定されることから、少しでも信託報酬が低水準の投資信託を取り扱っている金融機関を選択することが望ましい。
iDeCoを利用する際に金融機関を選ぶときには、投資信託の信託報酬が他の金融機関が取り扱っている投資信託より高くないか、チェックすることも大切です。
4, iDeCo(イデコ)金融機関選びの基準4……サポートは整っているか
iDeCoでは自分で運用方法を決定し、60歳まで運用を行なわなければならない。
そのため金融機関からのサポートはとても重要だ。
何か問題があった場合や相談をしたい場合に、すぐに対処してくれる金融機関が望ましい。
具体的なチェック項目としては、コールセンターの対応時間や窓口の営業時間、ホームページや資料の分かりやすさなどだ。
銀行や対面系証券会社の場合は、対応する営業員がiDeCoについて豊富な知識があるかどうかも確認したい。
金融機関によっては、iDeCo専用のコールセンターを設置している場合もある。
投資に自信のない方は、専用のコールセンターを設置している金融機関や対面でしっかりと説明を受けられる金融機関などがおすすめです。
今回紹介したポイントを参考に、一番信頼できる金融機関でiDeCoを始めてみてはいかがだろうか。
主な金融機関のiDeCo(イデコ)サポート体制一覧
金融機関 | コールセンターお問い合わせ可能時間 | サポート体制 |
---|---|---|
SBI証券 | 平日および土曜日の8:00-18:00 (年末年始を除く) |
iDeco専用WEBサイト・AIチャットボットも有り |
楽天証券 | 平日10:00-19:00、土日祝9:00-17:00 | 24時間自動応答のAIチャット・平日9:00-18:00はオペレーターとチャットが可能 |
LINE証券 | 平日9:00~17:00 | 24時間対応のAIチャットあり |
松井証券 | 平日8:30~17:00 | 専用お問い合わせフォームあり |
au カブコム 証券 |
平日9:00~20:00、土日9:00~17:00 (祝日・年末年始を除く) |
積立額のシミュレーションや運用資産の管理ができるiDeco専用アプリあり |
マネックス 証券 |
平日9:00~20:00、土日9:00~17:00 (祝日を除く) |
「iDeCoポートフォリオ診断」の無料提供あり |
野村證券 | 平日9:00~20:00、土日9:00~17:00 (祝日・年末年始を除く) |
野村證券の店舗でも投資相談が可能 |
大和証券 | コ平日9:00~20:00、土日9:00~17:00 (祝日を除く) |
大和証券の店舗でも投資相談が可能 |
iDeCo(イデコ)のための金融機関選びについてのよくある質問
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自らの投資経験をもとに、株式・投資信託や証券会社などの情報を発信。金融アドバイザーとして、これまでに300件以上の金融記事の執筆を手掛けている。興味のある分野はフィンテックや新しい金融商品など。
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