
クレジットカードが作れないときは、信用情報(※)に問題があることが多い。
(※)信用情報とは、クレジットカードやローンの利用履歴のことを指す
過去にクレジットやローンの支払い延滞、連絡無視など不誠実な対応をしていたことが記録されており、契約に適さないと判断されて審査落ちするケースだ。
しかし、なかにはそこまで信用情報に難がない状態でも、審査に何度か落ちることで「ブラックリスト入りしてしまったのだ」と勘違いをする人もいる。
クレジットカードをまったく作れないほどの状態とは、長期延滞、債務整理、代位弁済、強制解約などの重度の事故情報が登録されている状況のみだ。
これらに当てはまらない場合には、審査が比較的甘いとされるカードであれば、作れる可能性は十分ある。
- 加入手続きにミスがあった場合:一定期間を置いてから再度申し込む
- 信用情報に不安がある場合:審査のポイントを確認したうえで審査のやさしいクレジットカードに申し込む
- 信用情報に大きな問題がある場合:デビットカードや家族カードなどをクレジットカードの代わりに申し込む
- 楽天カード
- PayPayカード
- 三井住友カード RevoStyle(リボスタイル)
- Nexus Card
クレジットカードが作れない理由

クレジットカードが作れない理由は、主に以下の6パターンに分かれる。
クレジットカードの審査に落ちたときは、まずは自分が当てはまるであろう理由を探り、そのうえで対策を練るのがよいだろう。
加入条件を満たしていない
クレジットカードにはそれぞれ加入条件が設けられているので、まずは各カードの公式サイトで条件を確認するとよい。
公式サイトでは、加入資格や申し込み条件として年齢や収入条件が挙げられている。
カード名 | 楽天カード | PayPayカード | 三井住友カード RevoStyle (リボスタイル) |
Nexus Card |
---|---|---|---|---|
加入条件 | 満18歳以上 (高校生は除く) |
満18歳以上 (高校生は除く)、 本人または配偶者が 安定した収入を有する |
満18歳以上 (高校生は除く) |
満18歳以上 (高校生は除く)、 安定した収入を有すること |
加入条件はクレジットカードのランク(ゴールドカードやプラチナカードなど)が上がるほど、厳しくなりやすい。
一般カードであれば、年齢や身分は「高校生を除く満18歳以上」を対象としているケースが多いだろう。収入条件は、一般カードでもカードごとに差がある。
一方、PayPayカードやNexus Cardのように加入条件に収入を含めるものは、審査において収入関連に重きを置いている可能性が高い。
勤続年数が短かったり、出来高制の仕事であったりするなど、安定して収入を得ていることが証明しづらい状況では審査に通過しづらいだろう。
とはいえ、PayPayカードやNexus Cardは、ここまで紹介した他のカードと同じく年齢の下限が18歳のため、正社員や高収入でなければいけないことはほぼないと推察される。

実際にPayPayカードは、専業主婦(主夫)も申し込みが可能であることを明記しています。Nexus Cardも、アルバイトやパートを一定期間にわたって続けているのであれば、大学生や主婦(主夫)でも加入条件は十分満たせるでしょう。
たけなわアヤコ(ファイナンシャル・プランナー)
短期間に何枚も申し込んだ
「生活が困窮していてクレジットカード頼みの状況にあるのではないか」や「入会特典だけを目当てにしているのではないか」などと、カード会社に懸念されるためだ。この状態を「多重申し込み」と呼ぶ。
申し込み枚数がなぜカード会社に知られるのかというと、申し込み情報もまた信用情報の1つだからである。
カード会社は審査の際に必ず信用情報を照会するので、直近の申し込み枚数をごまかせない。
カード会社が申込内容を確認できなかった
実際に虚偽申請があった場合だけでなく、「在籍確認の電話に出なかった」や「必要書類の提出がなかった」といったケースでも該当する。
在籍確認とは、申請された勤務先情報に誤りがないかを確認するためのものだ。
カード会社から勤務先へと電話をかけ、在籍状況を確認する。電話に当人が出た場合は、その場で本人確認およびカード加入の意思確認がされる。
電話に当人が出なかった場合でも、「○○は現在、外出している」や「会議中である」などのような電話担当者の返答によって、在籍確認が取れたとするケースが多い。
ローンや割賦販売の支払いを滞納したことがある
ただし、支払いの滞納によって確実に審査落ちするのは、以下に当てはまるケースだけである。
信用情報(事故)の種類 | 内容 |
---|---|
長期延滞 | 返済期日から61日以上、または3ヵ月以上の支払い遅延があった |
代位弁済 | 連帯保証人や保証会社など、第三者による返済があった |
債務整理 | 自己破産、個人再生、任意整理など返済の減額や免除手続きがあった |
強制解約 | カード会社から解約を言い渡された |
一定期間を超えた滞納、および返済不能に伴い各手続きが生じた記録が信用情報に残っている場合、クレジットカードは原則として作れない。
一度でも金融事故を起こしている場合、貸し倒れリスクが極めて高い申込者だとみなされる傾向にあるためだ。
一方、短期間の滞納であれば、信用情報に記録されていても審査に必ず落ちるとは言い切れない。審査基準が甘いクレジットカードであれば、作れる可能性はある。
関連サービスでトラブルを起こした
一般的な企業では、信用機関に保存されている情報とは別に独自の顧客リストを作成している。顧客リストにおいて要注意人物としてマークされた場合、会社全体で共有されている恐れがある。
なお、グループ会社間であっても、個人情報の共有は本人の同意が必要となる。
関連サービスでのトラブルに心当たりがある際には、契約書や公式サイトを確認し、個人情報の共同利用に関する旨が記載されているかを確認するとよい。
クレジットカードやローンの利用履歴が全くない
信用情報はそれぞれ情報の保存期間が決まっており、一定期間が過ぎると抹消される。
よってカード会社は、スーパーホワイト状態にある申込者のことを「長期間にわたって各サービスを利用できなかった金融事故の経験者なのではないか」と危惧するのだ。

年齢の若いうちはスーパーホワイトでもおかしくないので、大きな問題はありません。しかし、歳を重ねるほどカード会社から警戒されやすくなるでしょう。
たけなわアヤコ(ファイナンシャル・プランナー)
クレジットカードの審査に落ちた理由を調べる方法
カード会社は審査落ちの理由を教えてくれないので、自分で信用情報を確認し、調べる必要がある。
自分の信用情報は、各信用情報機関で手続きすれば個人でも簡単に照会できる。
機関名 | 主な加盟会員 | 照会手数料(税込) |
---|---|---|
CIC (株式会社 シー・アイ・シー) |
信販会社 | ネット開示:500円 郵送開示:1,500円 |
JICC (株式会社 日本信用情報機構) |
カードローン会社 (貸金業者) |
ネット開示:1,000円 窓口開示:1,000円 郵送開示:1,600円 |
KSC (全国銀行個人信用情報センター) |
銀行 | ネット開示:1,000円 郵送開示:1,124~1,200円 |
信用情報機関にはCIC、JICC、KSCと3つの機関がある。各機関は一定の情報を共有しているが、全てではない。
信用情報とはクレジットカードやローンなどの利用履歴のことだが、審査落ちした際に特に注目したいのは以下のポイントだ。
- 金融事故の有無
- 延滞の有無
- 借入残高(※キャッシング枠を希望した場合)
- 申し込み情報
金融事故ほどでなくても延滞履歴が残っている場合には、少なからず審査に悪影響を与えているだろう。
次に、クレジットカードの申し込み時にキャッシング枠を希望したのであれば、借入残高も確認しておこう。
キャッシングには総量規制と呼ばれる法律が適用され、個人は年収の3分の1を超える融資を受けられないためだ。
現在の借入残高が年収の3分の1に近づいている場合、「返済能力を上回る契約」と判断されて審査落ちしたのかもしれない。
信用情報機関とは
日本には貸金業法において「指定信用情報機関制度」が設けられており、この制度によって内閣総理大臣の認可および指定を受けた法人のみが信用情報の収集や提供といった業務を認められている。
これに当てはまるのは、CIC(株式会社 シー・アイ・シー)とJICC(株式会社 日本信用情報機構)だ。
ここまで何度か触れていたKSC(全国銀行個人信用情報センター)が含まれていないが、これはKSCが貸金業法の対象とならない銀行や銀行と同等の金融機関などを対象とした信用情報機関であるためだ。
信用情報機関が設けられている理由は、スピーディーな審査を可能にするためだけでなく、返済能力を上回る契約を防止するためでもある。
貸金業法では、「契約時には必ず申込者の信用情報を調査すること」も義務付けられている。
理由別 クレジットカードが作れない場合の対処法

クレジットカードが作れないときの対処法は、信用情報の状態によって以下の3つに分かれる。
誤った情報を申請してしまったり、立て続けに複数枚のクレジットカードに申し込んでしまったりするなど加入手続きにミスがあった場合には、6ヵ月の期間を置いてから改めて申し込むのがよい。
短期間の延滞があったり、借入残高が年収の3分の1に近かったりするなど、信用情報に何らかの不安があるのなら審査のポイントを押さえたうえで改めて申し込もう。

できる限り審査基準が甘いクレジットカードを選ぶことも大切です。
たけなわアヤコ(ファイナンシャル・プランナー)
長期延滞や債務整理など金融事故の履歴が残っている場合は、残念ながらすぐにできる対処法はない。
どのような形でもすぐにキャッシュレス決済を利用したいのなら、デビットカードやプリペイドカード(プリペイド式クレジットカード)など審査なしで利用できるカードを代わりにするのがよいだろう。
どうしてもクレジットカードを作りたいのなら、ひとまず金融事故の情報が抹消されるまで待つしかない。
いつまでかというと、CICやJICCに登録されているなら契約終了から5年、KSCなら5~7年の期間が必要だ。
加入手続きにミスがあった:しばらく経ってから再申請
加入手続きのミスとは、以下のようなケースが当てはまる。
- 短期間に複数のクレジットカードやローンに申し込んだ(多重申し込み)
- 誤った情報で申し込みをした(故意・過失問わず)
- 在籍確認ができなかった
- 申請書類に不備があった
このうち信用情報の抹消を待つべきなのは、多重申し込みと、故意であることを疑われる悪質な虚偽申告をしたケースだ。
誤入力や申請書類の不備など不注意による審査落ちであれば、別のクレジットカードであればすぐに申し込んだとしても審査に通過できる可能性が高い。
だからといって申し込みを何度も繰り返しては、多重申し込みに陥ってしまうので注意しよう。

クレジットカードの申し込みは1枚ずつ、また6ヵ月間で2~3枚ほどに押さえておくのが無難です。
たけなわアヤコ(ファイナンシャル・プランナー)
信用情報に不安がある:審査のポイントを押さえて再申請
信用情報に不安があるのであれば、まずは審査に通過しやすくなるポイントを押さえるとよい。
クレジットカードの審査は信用情報だけでなく、申請情報を基にしたスコアリング審査も実施される。
支払いに充てられる家計的なゆとりが大きいほど、また貸し倒れリスクが低いほど各項目のスコアは高くなる。
よって信用情報に不安があるときには、以下のポイントを押さえて申し込むとよいだろう。
- 固定電話があるなら入力する
- キャッシング枠はできる限り0円(利用しない)にする
それでも審査落ちするようであれば、一定期間を置いてから申し込むのが無難である。
勤続年数や居住年数といった項目のスコアは、期間を置くだけでも点数を上げられるためだ。
信用情報に不安があるときは、できる限り審査基準が甘いクレジットカードを選ぶことも大切だ。

楽天カードやPayPayカードなどの流通系カードや、リボ払い専用カード、デポジット型カードなどがおすすめです。
たけなわアヤコ(ファイナンシャル・プランナー)
信用情報に大きな問題がある:代わりにデビットカードなどを利用する
以下の金融事故を起こしている場合、信用情報にその記録が残っている間はクレジットカードを作れないのが一般的だ。
- 長期延滞
- 債務整理(自己破産、個人再生、任意整理)
- 代位弁済
- 強制解約
これらが信用情報に登録されていることを俗に「ブラックリスト入り」ということもあるように、カード会社からは極めて敬遠される。
金融事故の情報は抹消までの期間が5年または7年あり、すぐにどうにかできるものではない。
デビットカードや家族カードなど、代わりになるキャッシュレスカードを検討するのが無難だろう。
- デビットカード…決済時に銀行口座から即引き落としとなるキャッシュレスカード、審査なし
- 家族カード…配偶者や両親などが持つクレジットカードの追加カードとして発行できるキャッシュレスカード、本カード会員が審査を受ける
- プリペイドカード(プリペイド式クレジットカード)…事前に支払いまたはチャージして使うキャッシュレスカード、審査なし
デビットカードやプリペイドカード(プリペイド式クレジットカード)は、貸金業法が適用されないため審査が原則なく、信用情報に問題がある人でも作れる。
家族カードは本カード会員が審査を受けることになるので、家族カードを持つ人の信用情報に問題があっても作れる。
おすすめデビットカード:SMBCデビット
年会費 | 永年無料 |
---|---|
発行手数料 | 無料 |
加入条件 | 満15歳以上(中学生は除く) |
ポイント還元率 | 0.5%※キャッシュバック利用の場合は0.25% |
利用限度額 | 口座残高に応じる |
発行までの日数 | 最短即時※アプリからの申し込みに限る |
三井住友銀行が発行するSMBCデビットは、中学生を除き満15歳以上であれば誰でも審査なしで作れる。
利用金額に応じて0.25%のキャッシュバック(※)または0.5%ポイント還元を受けられる。
(※)前月1日~末日までの利用金額に応じ、0.25%分を支払い口座に自動的にキャッシュバック

デビットカードはポイントサービスが付帯するものが少なく、あっても0.5%を下回ることも多いので、SMBCデビットは比較的お得だといえます。
たけなわアヤコ(ファイナンシャル・プランナー)
おすすめ家族カード:三井住友カード ゴールドまたはプラチナ
年会費 | ・1枚目:無料(※1) ・2枚目以降:1,100円(税込) |
---|---|
発行手数料 | 無料 |
加入条件 | 本会員と生計をともにする配偶者、 または高校生を除く満18歳以上の子ども、両親 |
ポイント還元率 | 0.5% |
利用限度額 | ・ゴールド:最高200万円 ・プラチナ:300万円~ |
発行までの日数 | 最短3営業日 |
※1:初年度は無条件で無料、2年目以降は家族カードで3回以上の利用があった場合に無料
家族カードはクレジットカードと同じ後払い方式であり、分割払いやリボ払いなどさまざまな支払い方法で利用できるのがメリットだ。
あえておすすめするのであれば、三井住友カード ゴールド(※NLや法人カードは含まない)と三井住友カード プラチナ(※プリファードは含まない)は家族カードのなかでも利便性が高い。
三井住友カード ゴールドおよびプラチナでは、「パーソナルアカウントタイプ」と呼ばれる家族カードを発行できるためだ。
パーソナルアカウントタイプは、本会員の配偶者であれば無条件で利用できる。しかし、本会員の子どもや両親が利用する場合には「満20歳以上かつ本人が安定した収入を有する」という条件を満たさなくてはいけないので、注意が必要だ。
おすすめプリペイドカード(プリペイド式クレジットカード): dカード プリペイド
年会費 | 無料 |
---|---|
発行手数料 | 無料 |
加入条件 | 満12歳以上(小学生は除く)、 dアカウントを保有していること |
ポイント還元率 | 0.5% |
利用限度額 | 最高30万円 |
発行までの日数 | 記載なし (カード到着は申し込みから約1週間後) |
プリペイドカード(プリペイド式クレジットカード)は、事前にチャージしたうえで決済に利用する先払い方式である。

dカード プリペイドであれば小学生を除く満12歳以上で、dアカウントを保有していれば誰でも審査なしで作れます。ポイント還元もあるためお得です。
たけなわアヤコ(ファイナンシャル・プランナー)
利用限度額は30万円までであり、あまり高額なショッピングには向かないことだけは留意したい。
審査のないクレジットカードはある?
審査のないクレジットカードはない。クレジットカードは貸金業法にのっとりサービスが提供されるため、返済能力を調査することが法律で義務付けられているためだ。
審査なしで利用できるのは、貸金業法が適用されない「デビットカード」と「プリペイドカード(プリペイド式クレジットカード)」のみである。
信用情報を改善するにはどうすればいい?
信用情報の改善には、以下の2つの方法がある。
- 既存のクレジットカードやローンを誠実に利用し続ける
- 事故情報が抹消されるまで待つ
信用情報にはクレジットやローンの利用履歴が全て残るため、誠実な利用を続けていれば優良な申込者だと捉えられやすくなる。
信用情報に新たな泥を塗らないように気を付けながら、事故情報の抹消を待つ必要がある。
信用情報(事故)の種類 | 保有期間 |
---|---|
長期延滞 | 全ての機関において延滞解消から最長5年 |
代位弁済 | CICは契約終了から最長5年、 JICCとKSCは手続き決定から最長5年 |
債務整理 | CICは契約終了から最長5年、 JCCCは手続き決定から最長5年、KSCは手続き決定から最長7年 |
強制解約 | 契約終了から最長5年 |
CICとJICCでは、いずれの事故情報も最長で5年が経過すれば抹消される。KSCでは、債務整理のみが最長7年だ。
スーパーホワイトもまた審査においてはやや不利になるので、まずは審査基準が甘いとされるクレジットカードに申し込むとよい。
そのうえで改めて誠実な利用を続け、優良な信用情報を積み上げれば、いずれは審査基準の高いクレジットカードでも作れるようになるだろう。
信用情報に不安がある人におすすめなクレジットカード3選
信用情報に不安があるのなら、審査基準が比較的甘いといわれる以下のいずれかに当てはまるカードがおすすめだ。
- 流通系カードの一般カード
- デポジット型カード
今回はなかでも使い勝手のよいおすすめのクレジットカードを4枚厳選した。
楽天カードとPayPayカードは、流通系カードである。カード会社やそのグループ会社が提供するサービスの利用促進を狙い、発行されている。
Nexus Cardは、デポジット型カードだ。事前にデポジット(保証金)を預けなくては利用できないクレジットカードで、支払いを滞納するとデポジットから差し引かれる。
貸し倒れリスクが低いことから、審査基準が比較的甘く設定されやすいわけだ。

審査が不安なときは、まず流通系カードである楽天カードかPayPayカードのどちらかに申し込むといいでしょう。そのうえで審査落ちした場合に、Nexus Cardへの申し込みを試す流れをおすすめします。
たけなわアヤコ(ファイナンシャル・プランナー)
楽天カード…作りやすさと利便性のバランスがよい
カード名 | 楽天カード |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
発行手数料 | 無料 |
加入条件 | 満18歳以上(高校生は除く) |
ポイント還元率 | 1.0%~ |
利用限度額 | 最高100万円 |
発行までの日数 | 記載なし (カード到着は申し込みから約1週間~10日前後) |
審査基準が比較的やさしいといわれる流通系カードは、審査が不安な人にまずおすすめするクレジットカードだ。
なかでも楽天カードは、使い勝手がよい。通常還元率が1.0%なのでどこで利用してもポイントをためやすく、またポイントの使い道も豊富だ。
- 楽天カードの利用料金に充当
- 楽天Payにチャージ
- 楽天グループのサービスで商品購入に利用(楽天市場、楽天ブックスなど)
- 楽天グループのサービス利用料金に充当(楽天モバイル、楽天でんきなど)
- 投資運用
- 楽天グッズに交換
しかもほとんどの使い道において、ポイントの交換比率が変わらない。
利用料金への充当など使い勝手のよい用途ほど交換レートが下がるポイントサービスも多いなか、楽天ポイントの使いやすさは非常に優秀だ。
「ポイントを効率よくためたい」「お得に使いたい」という人には、楽天カードがおすすめである。
PayPayカード…最短5分のスピード発行に対応
カード名 | PayPayカード |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
発行手数料 | 無料 |
加入条件 | 満18歳以上(高校生は除く)、 本人または配偶者が安定した収入を有する |
ポイント還元率 | 1.0%~ |
利用限度額 | 記載なし |
発行までの日数 | 最短5分 |
流通系カードのなかでも審査基準が甘いといわれるのが、PayPayカードだ。
加入条件が専業主婦(主夫)でも満たせる内容であることから、専業主婦(主夫)が作りやすいカードであることも推察できる。
Apple Payに登録すれば、QUICPayやタッチ決済対応店舗でもすぐに利用可能だ。
「すぐにクレジットカードを利用したい」のなら、PayPayカードをおすすめする。
しかし、PayPayカードの利用でためられるPayPayポイントは、使い道が限られる。
- PayPayが利用可能な店舗で支払いに利用
- 投資運用
基本的には、スマホ決済サービス「PayPay」ユーザー向けのクレジットカードだといえるだろう。
PayPayユーザーであれば、以下の条件を2つとも満たすことで合計還元率1.5%も目指せる。
- PayPayカードをPayPayアプリに登録:1.0%還元
- 1ヵ月の間に200円以上の利用を30回し、かつ10万円以上の利用を達成:+0.5%還元(※)
※条件を達成した翌月の還元率が+0.5%還元される

還元率+0.5%の条件は、比較的厳しいでしょう。PayPayのヘビーユーザーでない限り、お得さを感じやすいのは楽天カードです。
たけなわアヤコ(ファイナンシャル・プランナー)
Nexus Card…審査が甘いデポジット型クレジットカード
カード名 | Nexus Card |
---|---|
年会費 | 1,375円(税込) |
発行手数料 | 550円(税込) |
加入条件 | 満18歳以上(高校生は除く)、 安定した収入を有すること |
ポイント還元率 | 0.5% |
利用限度額 | 5万~200万円 (デポジット額に応じる) |
発行までの日数 | 記載なし (カード到着は申し込みから約2週間) |
Nexus Cardは、デポジット型のクレジットカードだ。デポジットが担保の代わりになるので、貸し倒れリスクが低い分、一般的なクレジットカードに比べると審査基準が甘いといわれる。

流通系カードで審査落ちした人には、Nexus Cardがおすすめです。
たけなわアヤコ(ファイナンシャル・プランナー)
Nexus Cardは利用前にデポジットを預ける必要はある(※)が、1回払いや分割払い、ボーナス一括払いなどに対応していて、支払い方法は一般的なクレジットカードと変わりない。
(※)カード会社から指定された銀行口座に振り込むことでデポジットの預け入れは完了
増枠もデポジットの追加支払いで簡単にできるので、デポジットを十分用意できるようであれば、使い勝手のよいカードだといえる。
こんな人はクレジットカードを作れない? 審査に通りにくい人とは
クレジットカードを作りにくいといわれているのは、以下に当てはまる人だ。
- 無職の人(学生や専業主婦・主夫など被扶養者は除く)
- 外国籍の人
- 自営業者
なかでも無職の人は返済能力を認められず、クレジットカードを作れないケースがほとんどだろう。
無職の人(学生や専業主婦・主夫など被扶養者は除く)
収入がない無職では、返済能力が皆無とみなされ確実に審査落ちするだろう。
アルバイトやパートでも構わないので、一定期間の勤続年数を重ねてからクレジットカードに申し込むのがよいだろう。

なお被扶養者である場合、配偶者や両親に収入があればクレジットカードを作れます。
たけなわアヤコ(ファイナンシャル・プランナー)
外国籍の人
外国籍の人であっても日本のクレジットカードは作れるが、原則として「日本在住」を条件としているのが一般的だ。
カード名 | 楽天カード | PayPayカード | Nexus Card |
---|---|---|---|
外国籍の人の 利用条件 |
国内に在住している 満18歳以上 (高校生は除く) |
国内に在住している 満18歳以上(高校生は除く)、 本人または配偶者が 安定した収入を有する |
満18歳以上、 安定した収入を有すること ※在留外国人専用カードとして 「Nexus Global Card」がある |
日本在住の証明として、外国籍の人は申し込み時に在留カードまたは特別永住者証明書の提出を求められることが多い。
在留カードは在留期間が3ヵ月を超える外国人を対象として交付されるので、短期間の日本在住者は原則クレジットカードを作れないと考えるのが無難だ。
自営業者
なぜならクレジットカードの審査では、収入が安定していることが重視されるためだ。
自営業者は月々の収入にバラつきが大きい傾向にあるため、雇用形態の項目でスコアを稼げない。
1つの項目が低いだけでスコアリング審査に落ちることはないが、他の雇用形態よりも審査に不利であることは事実だ。

特に勤続年数が短いうちは高いスコアを獲得しづらいので、審査基準が比較的甘いといわれるクレジットカードの選択をおすすめします。
たけなわアヤコ(ファイナンシャル・プランナー)
よくあるQ&A
クレジットカードのサービスは貸金業法にのっとって提供されており、法律上、返済能力が欠けている人との契約は認められない。
よって無職の人は、クレジットカードが作れないのだ。ただし、専業主婦(主夫)や大学生など、被扶養者であれば扶養者に収入があることを前提として作れるカードも多い(※)。
(※)専業主婦(主夫)や学生に関する条件が特に明記されていない場合でも、「本人が安定した収入を有すること」が条件とされていないクレジットカードであれば、加入条件は満たしている
金融事故とは、以下4つのことだ。
長期延滞(返済期日から61日以上または3ヵ月以上)
債務整理(自己破産、民事再生、任意整理)
代位弁済
強制解約
これらはクレジットやローンの不誠実な利用履歴のなかでも、貸し倒れリスクが高いとみなされやすく、審査落ちするのが一般的である。
クレジットカードは、最低でも満18歳以上(高校生は除く)にならないと作れない。カードによってはさらに高い年齢制限や収入条件を課していることもある。
まずは、カードごとの加入条件を自分が満たしているかを公式サイトの情報と照らし合わせて確認するとよい。
加入条件を満たしているのにもかかわらずクレジットカードを作れないのであれば、申請情報や信用情報に問題があると推察される。
・申請情報でよくある問題例:虚偽申告がある、勤続年数が短い
・信用情報でよくある問題例:金融事故の履歴がある、支払いの延滞を繰り返している
安定してコンスタントに収入を得ていると判断されにくい点はないか、信用に欠ける人物と捉えられるような点はないかを見返してみよう。
無職では返済能力が認められず、法律上、クレジットカードの契約にふさわしくないと判断されてしまうためだ。
クレジットカードを作るには、毎月コンスタントに収入を得る必要がある。
一般カードであればさほど高い収入は求められないのが一般的なので、まずはパートやアルバイトから始めるのがおすすめだ。
(※)扶養者の収入を前提としてクレジットカードを作れる学生や専業主婦(主夫)は例外
連絡が取れる固定電話か携帯電話や、住まいがない場合には、加入条件を満たせないケースが多い。連絡が取れなかったり、住所不定であったりする申込者は貸し倒れリスクが高いためだ。

■保有資格
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者
■保有資格
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者
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