つみたてNISAの銘柄で最強なものはどれ?投資初心者が銘柄を選ぶときのポイントを解説

2019.10.26
INVESTMENT
(写真=Song_about_summer/Shutterstock.com)
(写真=Song_about_summer/Shutterstock.com)
つみたてNISAを使えば、「分散・積立・長期」という投資の三原則を自動的に満たすことができる。資産形成のノウハウをこれから学ぶ初心者にうってつけだ。金融庁選りすぐりの商品だけが対象となっているが、なかでも注目すべきはどんな銘柄だろうか。

つみたてNISAが最強である3つの理由

金融投資で重要なことは、いかに「当たり」を引くかではなく、いかに「ハズレ」を引かないかという点にある。数多ある金融商品の中から値上がりするものを探し当てられるかが焦点になりがちだが、そうではない。予測は誰にも不可能であり、リスクをどれだけコントロールできるかが結果を左右する。

そのリスクコントロールに必要なのが先ほど述べた「長期・分散・積立」の原則だ。つみたてNISAはあらかじめこれらに沿った投資しかできない仕組みになっている。しかも値上がり益と分配金は非課税だ。

異なる種類に投資してリスクを分散できる

「分散投資」という言葉は聞いたことがあるだろう。1種類の金融商品に全額突っ込むのではなく、値動きの異なる複数の商品に分けてリスクを軽減する投資の基本である。複数の事業を手掛けることで特定事業が落ち込んだ時もカバーできる総合商社の手法と似ている。分散投資は投資先の「地域」を分散する方法と、株式・債券・REITなど「資産」を分散する方法がある。投資信託ならそのどちらも満たす商品が存在する。

「ドルコスト平均法」により買値をおさえられる

投資は「安いときに買って高いときに売る」ことによって値上がり益が得られる。しかし、売買のタイミングはプロにも難しい。そこで購入のタイミングを分散させる積立投資という方法を活用する。毎月など一定額ずつ購入することで高値づかみを防ぎ、購入金額をおさえることができる。

また、一定額内で購入するので、安いときには口数を多く、高いときには少しだけといった買い方が自然とできる。これを「ドルコスト平均法」という。もちろん万能ではない。値下がりが続く株や投資信託ではこの手法を使っても損をする。値上がりを続ける銘柄であれば一括で買って売ったほうが利益は高くなる。しかし、上昇と下落を繰り返すケースであれば、ドルコスト平均法はその威力を発揮する。

長期投資することで収益がプラス化しやすい

銘柄選定や売買のタイミングが難しい金融投資では、時間を味方に付けることによって初心者でも元本割れする可能性をかなり低くすることができる。金融庁の調査では、保有期間が5年の場合よりも20年のほうが運用成績はプラスに安定することが明らかになっている。利益を再投資することで得られる複利の効果も長期になるほど大きい。

金融商品のなかには値動きが激しいものや数年で廃止になってしまうなど長期投資に向かないものが存在する。しかし、つみたてNISAでは信託契約期間が長く分配頻度が毎月ではないといった長期投資に適した条件を満たす商品に限られている。

つみたてNISAで最強の銘柄を選ぶときのポイント

つみたてNISAの対象商品は指定インデックス投資信託148本、アクティブ運用投資信託18本、上場株式投資信託(ETF)7本のみとなっている(2019年10月1日発表時点)。これらはすべて安全性・コスト面で問題なしと金融庁がお墨付きを与えたもので、初心者にとって負担の大きい銘柄選びの手間がかなり軽減されている。

さらにここから何を買うかを決めるには、何を基準とすればよいのだろうか。堅実に、できればあまり手間をかけたくない投資初心者は次の3点を重視するのがいいだろう。
  • 1本でバランスよく投資できる
  • 純資産高が大きく増加傾向にある
  • 手数料が安い
初めから自分でポートフォリオを組むのは難しい。投資信託1本で全世界や複数資産に投資できる商品を検討するのもひとつの手だ。

純資産高とは投資信託の規模を表すもので、基準価額が高く人気のあるファンドは純資産高が大きくなる。つみたてNISAは一定以上の純資産があることが条件なので極端に低いものは存在しないが、いくつか迷ったときには選ぶ基準にするといいだろう。

手数料の安さは必須である。つみたてNISAでは信託報酬が一定以上を超えないよう制限されているものの、10年20年保有することを考えると、0.01%でも安いほうがいい。

つみたてNISA銘柄の有力候補4選

上述のポイントを踏まえると、以下の銘柄が有力な候補となる。(※データは2019年8月末時点)

<国際株式100%>
  • ニッセイ 外国株式インデックスファンド
  • eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
これらは地域をグローバルに分散投資する国際株式型の投資信託だ。債券などは含まれない。信託報酬はそれぞれ0.11%(税込)と0.13%(税込)で低く、ともに十分な純資産高がある。

<資産バランス型>
  • eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
  • ダイワ・ライフ・バランス30
こちらは4つの資産(国内株式、国内債券、外国株式、外国債券)に資金を振り分けたファンドだ。それぞれ信託報酬は0.15%、0.19%である。これ以外にも国内REITと外国REITにも投資する6資産型や、新興国株式および債券も加えた8資産型のバランス型投資信託もある。

先ほどの銘柄は特に信託報酬の安いものを重視して選んでいる。信託報酬が0.1%の投資信託に毎月3万円を積み立てて20年間運用すれば費用は計9万円だが、0.2%なら18万円超だ。長期投資では0.1%の違いが大きな差となる。

つみたてNISAではリスク面とコスト面で最強な銘柄を選ぶ

先ほど紹介したのは現時点で安定性・コスト面で優良と考えられるファンドだが、将来を保証するものではない。選ぶ基準のほうを参考にしていただきたい。慣れてくれば新興国やREITなどにも挑戦してみてもいいだろう。その際には、つみたてNISAがふさわしいのか、あるいは一般NISAや特定口座が適しているのかの検証も併せて必要である。

文・篠田わかな(フリーライター、ファイナンシャル・プランナー)
 

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