米国株(アメリカ株)を買うにはどうしたらよいか、3ステップで解説 日本株との違いは?

2020.6.29
投資
米国株(アメリカ株)を買いたいがどうしたらいいのか分からないという人もいるだろう。買うために必要なこと、買い方、事前に知っておきたい知識などを紹介。長期的な成長性と高配当銘柄の豊富さなどの理由から注目が集まっている米国株の購入方法について初心者でもわかりやすく解説しよう。


目次
1,米国株の5つの特徴
2, 米国株を買うための準備&フロー3ステップを紹介
3,大手3社の米国株取引の基本情報 取扱銘柄や注文方法は?
4,初心者でも気軽に買える米国株ランキングTOP10
5,米国株売買はネット証券がよい理由

1,米国株の5つの特徴 売買単位や取引時間など、日本株との5つの大きな違い

まずは、日本株とは異なる米国株特有の特徴を簡単に列記していきたい。

特徴1,米国株はティッカーで表示する

米国株で日本株の証券コードに相当するのは、アルファベット1~5文字で表示される「ティッカーシンボル」だ。銘柄検索や株価表示の際にはこのティッカーシンボルを使用する。

アップルであれば <APPL> 、ジョンソン&ジョンソンは <JNJ> 、フェイスブックなら <FB> となる。

特徴2,米国株の売買は1株単位

米国株は日本株のように単元株制度を設けていないので、1株から購入できる。

20万円もあれば株価が高いアマゾン・ドット・コム <AMZN> (現地2019年10月17日終値 1,787.83米ドル)の株主になれるし、マイクロソフト <MSFT> (同日終値139.69米ドル)なら1万5千円程度でマイクロソフト株を購入できる。

特徴3,配当が年4回の銘柄が大半 高配当銘柄も多い

日本では年1回あるいは年2回配当の企業が多いが、米国では株主還元策として配当を重視する企業が多く、年4回配当の企業が主流である。高配当銘柄も多いため、配当目的で米国株を長期保有する投資家も多い。

特徴4,値幅制限がない

米国株には値幅制限かないので、株価高騰によって大きな利益を得る可能性と、株価暴落によって著しい損失が発生するリスクがある。

特徴5,立会時間に前場・後場の区別なし 

米国市場の取引時間には、日本市場のように前場、後場の区別がない立会時間と、時間外取引の2種類がある。時間外取引への対応は証券会社によって異なる。

【米国、夏時間】
立会時間  9:30~16:00(日本時間 22:30~翌5:00)
時間外取引 8:00~9:30(日本時間 21:00~22:30)
      16:00~20:00(日本時間 5:00~9:00)

【米国、冬時間】
立会時間  9:30~16:00(日本時間 23:30~翌6:00)
時間外取引 8:00~9:30(日本時間 22:00~翌5:00)
      16:00~20:00(日本時間 6:00~10:00)
 
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2,米国株を買うための準備&フロー3ステップを紹介

米国株を買うには日本のインターネット専業証券会社を利用するのが簡単で便利、しかも低コストだ。日本語のウェブサイトで情報収集し、日本語だけで取引を完了できるので、米国株投資が初めての人でも利用しやすい。

どの証券会社を利用しても、外国株取引口座開設料と口座管理料は無料だ。

米国株を取り扱う主要ネット証券3社、マネックス証券と、SBI証券、楽天証券に共通する米国株購入までのフローは以下のとおりである。

① ネット証券に外国株式取引口座を開設する
米国株を買う、あるいは為替振替するには、証券総合口座が開設されているネット証券に、専用の外国株式取引口座を開設する必要がある。

ネット証券の証券総合口座にログインしてから外国株式メニューを開いて、「外国株取引口座を申し込む/開設する」、または「今すぐ外国株式取引口座を開設する」といったボタンを押下する。

取引ルールや重要事項説明等を確認したら、内容確認チェックボタンをチェックすると、外国株式取引口座の開設手続きは完了だ。最短で、翌営業日から米国株取引が可能になる。

※ネット証券に証券総合口座を開設していない場合は、証券総合口座開設と外国株式取引口座開設のための手続きを同時に行うこともできる。 
 
証券会社の米国株関連の簡易比較表
※取扱銘柄数は2020年8月5日現在
証券会社名 国内取引手数料(税抜) 個別銘柄取扱数
マネックス証券 約定代金×0.45%

※最低手数料
0米ドル~
上限手数料20米ドル
3,375
SBI証券 3,122
楽天証券 2,938
②日本円を米ドルに為替振替する、あるいは円貨決済する
米国株を買うには、あらかじめ外国株引取引口座に米ドルか日本円の資金を用意しておく必要がある。

【外貨(米ドル)決済の場合】
証券総合口座にログインしてからトップページより「為替取引」画面に遷移する、あるいは総合証券口座と外国株式取引口座にログインしてから「為替振替」画面に遷移する。

「為替取引」なら、通貨には「米ドル」を、さらに売買では「買付」を選択する。あるいは、「為替振替」なら、「円貨預り金から外貨(米ドル)への振替」を選択すると、次の画面で参考為替レートなどの情報が表示される。

表示された金額を確認したら、指示に応じて米ドルか日本円の買付金額または振替金額を入力すると、証券総合口座から、必要額の日本円が外国株式取引口座に為替振替される。

外国株取引サイトの買付余力(買付可能額)に振替金額が反映されたのを確認したら、米ドル資金の用意は完了だ。

【日本円決済の場合】
外国株式取引口座にログインしたら「取引」画面に遷移する。取引画面で「円貨決済」と「外貨決済」のうち、「円貨決済」を選択すると、約定後の国内受渡日時点で自動的に日本円から米ドルに為替振替される。

③米国株取引画面で銘柄を選択し、必要事項を入力して発注する。
各ネット証券のWEBサイトなどで、株価相場やマーケット情報、個別銘柄の値動きなどを確認の上、米国株取引サイトに必要事項を入力して取引を行う。

3,マネックス証券、SBI証券、楽天証券の米国株取引基本情報 取扱銘柄や注文方法は?

米国株を取り扱っている主要ネット証券3社、マネックス証券、SBI証券、楽天証券の米国株取引ルールなどの違いについて、以下を参照してほしい。
 
マネックス証券、SBI証券、楽天証券の米国株取引ルールなどの比較
証券会社名 国内取引手数料(税抜) 個別銘柄取扱数 ETF取扱数 時間外取引 注文受付時間 注文方法 取引チャネル
マネックス証券 約定代金×0.45%

※最低手数料
0米ドル~上限手数料20米ドル
3,375 285 あり 24時間 ・指値
・成行
・逆指値
・ツイン指値
・連続、OCO
など各種注文方法
・WEBブラウザ 
「米国株取引画面
/TradeStation」

・スマートフォン専用アプリ
「トレードステーション米国株スマートフォン」
SBI証券 3,122 282 なし 常時受付可能

※以下の時間帯を除く

・日本時間
19:00~19:30頃

・日本時間
6:00~9:00頃(夏時間5:00~8:00頃)
・指値
・成行
・逆指値
WEBブラウザ 外国株取引サイト
「外貨建商品取引サイト」
楽天証券 2,938 308 なし 常時受付可能

※以下の時間帯を除く
・計画メンテナンス時間

・日本時間
15:00~17:15は外貨決済のみ
・指値
・成行
・WEBブラウザ
・トレーディングツール
「マーケットスピード」
※取扱銘柄数は2020年6月29日現在

4,初心者におすすめの米国株ランキングTOP10――50ドル以下で買える高配当銘柄は?

米国株の買い方がわかったら、次のステップは銘柄選びだ。米国株初心者はいきなりアップルやマイクロソフトなどの値がさ株を購入するのもいいが、少額で買えて、配当が期待できる銘柄もチェックしていきたい。

そこでSBI証券の米国株スクリーナーを使用して、米国株初心者でも買いやすい個別銘柄を、以下の条件で検索。

【スクリーニングの条件】
・米国全市場上場の全業種
・個別銘柄
・大型株、中型株、小型株
・ダウ平均、ナスダック100、S&P500構成銘柄
・実績配当利回り――3.0%以上
・予想配当利回り――3.0%以上
・出来高6日÷25日倍率(倍)――1倍以上

上述の条件でスクリーニングした結果、43社が抽出された。予想配当利回りを基準に降順で並べ替え、その中から、買いやすい価格帯である50米ドル以下(現地時間2020年6月19日終値基準)の銘柄を選択した。
 
順位 銘柄名
(ティッカー)
予想配当
利回り(%) (実績)
株価(米ドル) 市場
1 ワンオーク<OKE> 9.86% 35.170 NYSE
2 アルトリア・グループ<MO> 8.13% 40.690 NYSE
3 ザ・ウィリアムズ<WMB> 7.88% 19.220 NYSE
4 エクソン・モービル<XOM> 7.46% 45.980 NYSE
5 インベスコ<IVZ> 7.35% 11.090 NYSE
6 AT&T<T> 6.84% 30.310 NYSE
7 キンダー・モルガン<KMI> 6.77% 15.520 NYSE
8 H&Rブロック<HRB> 6.35% 15.730 NYSE
9 ピープル・ユナイテッド・
ファイナンシャル<PBCT>
6.01% 11.970 NASDAQ
10 キーコープ<KEY> 5.43% 13.35 NYSE
※上記ランキング表は、SBI証券の米国株スクリーニング結果にもとづいて10社を選び出し、筆者が再構成したもの
※(現地時間2020年6月19日終値基準)



おすすめ銘柄一覧にランクインしている米国企業10社は、米国の代表的な株価指標にも採用されている企業であるため、安全性は高い。配当利回りも高いので、定期預金の代わりに、中長期の資産形成にも向く銘柄だ。

対象銘柄を絞り込んだら、次は関心のある業種や事業内容の企業を選んでみよう。
 

第1位,ワンオーク<OKE>――天然ガスの採取や処理、保管、輸送を手掛ける

米国中西部を中心に、天然ガスの生産者と消費者を結ぶ中流事業サービスを提供する。

ノースダコタ州やモンタナ州、ワイオミング州、カンザス州、オクラホマ州の契約生産者が採取・処理した天然ガスを、自社保有の天然ガスパイプラインで輸送。液化天然ガス液を収集、分別、処理して、ロッキー山脈地域の貯蔵施設に保管する事業を行っている。

第2位,アルトリア・グループ<MO>――米国でタバコの製造・販売事業を展開

アルトリア・グループは米国のタバコ関連企業グループの持株会社である。

米国内でタバコの製造・販売を手掛けるフィリップ・モリスUSAや、機械製葉巻やパイプタバコを生産・販売するジョン・ミドルトン、無煙製品やワインの生産・販売を行う事業会社などを傘下にもつ。

第3位,ザ・ウィリアムズ<WMB>――天然ガスパイプラインのエネルギー・インフラ企業

北米で天然ガスを収集、あるいは液化天然ガスに分離・処理して、運営する大規模パイプラインで輸送し、ポリエチレンやポリプロピレン製品市場に提供している。

天然ガスの収集・処理・圧縮を行う中流事業や天然ガスパイプラインの所有・運営と並んで、州間天然ガスパイプラインやパイプライン共同プロジェクトへの投資も主力事業として取り組んでいる。

第4位,エクソン・モービル<XOM>――石油・天然ガスの上流から下流まで幅広く事業展開

米国の大手総合石油・ガス会社。世界各地で原油と天然ガスの探鉱、生産、輸送、販売、ならびに石油製品や石油化学製品の製造・輸送・販売まで、エネルギーに関する上流事業から下流事業までを幅広く手掛けている。

北米、南米、欧州、アフリカ、オーストラリア、オセアニアでエネルギー資源の探査・開発プロジェクトを推進している。

第5位,インベスコ<IVZ>――世界的に有名な投資運用会社

インベスコは個人投資家向けと機関投資家向けに、投資運用サービスを提供する米国の独立系大手投資運用会社。同社サービスの67%が個人投資家向けであり、33%が機関投資家向けに提供されている。

米国以外にも、カナダ、英国、欧州、アジアは需要拠点となっており、4地域での運用資産はインベスコの全運用資産の30%にものぼる。

第6位, AT&T<T>――映画・テレビのメディア事業も展開する巨大通信会社

AT&Tは、世界中で電気通信やメディア、技術サービスを提供する企業グループの持株会社である。無線通信事業は売上高の40%を占める主力事業である。

通信事業部門では消費者に無線あるいは有線通信、ビデオまたはブロードバンドサービスを提供している。ワーナーメディア事業部門はワーナー・ブラザーズやターナー・ケーブルネットワークなどのメディア資産を有しており、長編映画、テレビ番組、ゲーム、その他のコンテンツを開発・制作・配信している。

ラテンアメリカにおける娯楽サービス事業とメキシコでの無線サービスの提供や、広告サービスの提供も行っている。

第7位,キンダー・モルガン<KMI>――北米最大級のエネルギー・インフラ会社

北米最大の中流エネルギー・インフラ会社のうちの一つ。所有・運営する8万マイルのパイプラインのうち、7万マイルは天然ガス用、1万マイルが石油および精製物用となっている。天然ガスや原油、液化天然ガス液、二酸化炭素の輸送・貯蔵・加工が主力事業。

パイプライン事業以外にも、液体燃料などの貯蔵施設の所有や運営も行っている。

第8位,H&Rブロック<HRB>――米国市民にオンライン税務サービスを提供する

所得税申告書作成サービスをはじめとする税務申告関連サービスを、米国市民に提供している。米国各地に所在する事務所やフランチャイズ拠点と顧客を結ぶオンラインシステム、またはオンライン税務ソフトウェアを通して税務サービスを提供している。

オンライン税務サービスから上がる利益は収益の大半を占める。

第9位,ピープル・ユナイテッド・ファイナンシャル<PBCT>――米国北東部拠点の金融グループ

ニューイングランドを拠点とするピープルズ・ユナイテッド・バンクを中核とする金融グループの持株会社。商業銀行、小売銀行、財産管理サービスを提供している。

ピープルズ・ユナイテッド・バンクの405店舗のうち40%の店舗がコネチカット州に位置する。米国北東部に強く、バーモント州、ニューハンプシャー州、メイン州では上位10位にランキングされており。米国全体でも、銀行上位50位に入る。

第10位,キーコープ<KEY>――米国東部2大市場を中心とする金融グループ

オハイオ州に本拠を置く米国の銀行、キーバンクを中核とする金融グループの持株会社。営業拠点は16州に広がっているが、その大半がオハイオ州とニューヨーク州の2大市場に集中している。

キーコミュニティ銀行では個人と中小企業向けに、預金や投資、貸付、資産管理サービスを提供している。キーコーポレート銀行は商業銀行の一種であり、医療、産業、公共部門などの中堅顧客に向けて、フルサービスバンキングサービスの提供あるいは投資銀行サービスを提供している。

5,ネット証券を使えば、米国株(アメリカ株)取引は意外にも簡単で低コスト

米国株を買うには、英語で書かれた投資情報や取引画面を読んで取引しなければならない、あるいは為替取引もあるので手順が複雑ではないかと考えると、否が応でも米国株取引のハードルが上がってしまう。

しかし、マネックス証券やSBI証券、楽天証券のようなネット証券を利用すれば、米国株は思いのほか簡単に、その上低コストで取引できる。

ネット証券に外国株式取引口座を開設すれば、日本語の豊富な投資情報や各種ニュース、レポートを読んで冷静に投資判断を下し、日本語で書かれた取引画面上で、国内株同様に発注可能だ。

米国マーケットは、人口増加とともに技術革新による企業の成長を期待できる魅力ある市場。長期投資による資産形成を目指して、今から米国株の購入を始めてみてはどうだろうか。

実際に米国株(アメリカ株)投資を始めてみる

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近藤真理
執筆・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。
 
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