iDeCo(イデコ)口座はどの金融機関で申し込みすべき?金融機関15社の比較と選ぶときの3つのポイント

2020.4.13
FINANCE
(写真=beeboys/Shutterstock.com)
(写真=beeboys/Shutterstock.com)
税制優遇のあるiDeCo(イデコ)は老後資金の準備に役立つ制度だ。ただし、その運用成果やコスト(手数料)は金融機関によって違いがある。iDeCo口座の開設をどこで申し込むべきか、選ぶ際のポイントは3つある。

iDeCo(イデコ)は税制優遇が受けられる私的年金制度

iDeCoとは個人型確定拠出年金の愛称だ。公的年金に上乗せする形で、自助努力により老後資金を準備する「私的年金」の一つである。毎月、定期的に運用商品を購入し、自ら指定した運用商品により運用を行う仕組みだ。

iDeCo最大のメリットは、掛金拠出時(全額所得控除)・運用時(非課税)・受取時(所得控除)の税制優遇にある。ただし積立金とその運用益は原則60歳以降の受け取りとなる点には注意しなければならない。

2017年からはiDeCoに加入できる対象が大幅に拡大され、日本に住む20~59歳のほとんどの人が利用できるようになった。掛金(拠出額)の上限は、職業や加入する他の企業年金制度の有無などによって決まり(月1万2,000円~6万8,000円)、最低拠出額は月5,000円である。証券会社や銀行などiDeCoを取り扱う金融機関に申し込みを行い、口座を開設すれば利用できる。

iDeCo(イデコ)口座の申し込みをする金融機関を選ぶ3つのポイント

iDeCo口座を開設する金融機関(運営管理機関)は、加入者が自由に選べる。金融機関ごとに手数料や運用商品のラインアップ、各種サービス内容が異なるためよく比較して選ぶことが大切だ。

ポイント1……iDeCo(イデコ)口座にかかる管理手数料が安いこと

iDeCoでは運用成果なども考慮した上で、なるべく口座管理手数料のかからない金融機関を選ぶことがポイントだ。口座管理手数料は毎月かかる手数料であり、長期にわたって運用を行うiDeCoではその差が大きくなるからだ。

iDeCoで国民年金基金連合会に支払う手数料はどこの金融機関でも同じだが、口座管理手数料は金融機関ごとに定められている。 iDeCoの口座にかかる手数料をまとめると以下の表になる。なお、iDeCoの拠出方法は毎月拠出、年1回拠出、年2回拠出から選択できるが、今回は毎月拠出の場合の手数料とする。拠出回数が多いほうが手数料もかかることになる。
 
発生時期 手数料種類 支払い先 金額(税込)
口座開設時のみ 口座開設手数料 国民年金基金連合会 2,829円
(共通)
加入手数料 運営管理機関
(証券会社・銀行等)
0~1,000円程度
(一般的には無料)
運用期間中 収納手数料 国民年金基金連合会 105円/月
(共通)
事務委託手数料 事務委託先金融機関
(信託銀行等)
66円/月
(ほぼ共通)
口座管理手数料
(運営管理手数料)
運営管理機関
(証券会社・銀行等)
0~数百円程度/月
(金融機関による)
給付時
(給付の都度)
  事務委託先金融機関
(信託銀行等)
440円/回
(共通)
※iDeCo公式サイトを基に編集部にて作成

ポイント2……iDeCo(イデコ)の運用商品ラインアップに希望する商品があるか

商品のラインアップは金融機関によって異なるため、希望する商品を取り扱っているかどうかも重要だ。

iDeCoの運用商品は「元本確保型商品」と「投資信託」の2つに分けられる。

元本確保型商品は、原則として元本が確保される定期預金や保険商品などの運用商品のこと。積立金に所定の利息が上乗せされる。ただし保険商品の場合、iDeCo口座内での運用資産の構成変更(スイッチング)などによって、保険商品を中途解約すると元本割れする可能性が高く、いわゆる元本保証ではなくなる点には注意したい。

投資信託は、投資家から募った資金を運用の専門家が株式や債券などに分散投資し、運用成果を投資家に分配する仕組みの金融商品だ。投資対象とする資産や地域、運用手法によりリスクやリターンは異なる。運用成果次第で損失が出るリスクもある。

金融機関は選択肢として、元本確保型商品と投資信託の両方を含む複数(3本以上35本以下)の運用商品を加入者に提示しなければならない。加入者は目標とする運用利回りや許容できるリスクをもとに、提示された選択肢の中から運用商品を選択する。

ポイント3……ホームページやコールセンターなどのサービスが充実しているか

金融機関のホームページやコールセンター、運用状況の報告書などのサービス内容が自分にあっているかも確認しておきたい。投資判断を適切に行うには、運用商品の内容や運用状況がわかりやすく開示されていることが望ましいからだ。手数料や商品本数で甲乙つけがたい場合には、キャンペーンやポイントサービスを比較検討の項目に追加するのがいいだろう。

iDeCo(イデコ)はどこで申し込みすべきか?代表的な金融機関15社を比較

iDeCoを取り扱う主な金融機関ついて、これまでのポイントを整理したのが以下の表である。手数料は金融機関による差のない収納手数料・事務委託手数料を除く、口座管理手数料(税込)のみの金額を記載している。
 
金融機関名
(運営管理機関)
口座管理手数料
(月額・掛金拠出あり)
商品
ラインアップ
その他
サービス
SBI証券 0円 (1)セレクト
プラン
元本確保型:1商品
投資信託:36商品
(2)オリジナル
プラン
元本確保型:1商品
投資信託:37商品
コールセンター
(平日/土曜8:00~18:00
※土曜は新規加入に関する
問い合わせのみの受付)
楽天証券 0円 元本確保型:1商品
投資信託:31商品
コールセンター
(平日10:00~19:00
土曜9:00~17:00)
iDeCo専用AIチャット
(24時間対応)
マネックス証券 0円 元本確保型:1商品
投資信託:24商品
コールセンター
(平日9:00~20:00
土曜9:00~17:00)
松井証券 0円 元本確保型:1商品
投資信託:11商品
コールセンター
(平日8:30~17:00)
auカブコム証券 0円 元本確保型:1商品
投資信託:26商品
コールセンター
(平日9:00~20:00
土日9:00~17:00)
スマホアプリで運用状況確認
一部対象商品の保有残高に応じ、
au WALLETポイント付与
岡三
オンライン証券
209円
(掛金拠出あり)
元本確保型:7商品
投資信託:34商品
コールセンター
(平日9:00~17:00)
大和証券 0円 元本確保型:1商品
投資信託:21商品
コールセンター
(【新規】平日9:00~20:00
土日9:00~17:00
【加入者】平日10:00~18:00)
野村證券 条件(※1)を
満たす場合
0円
条件対象外
288円
元本確保型:1商品
投資信託:26商品
コールセンター
(平日9:00~21:00
土日9:00~17:00)
コールセンター・
加入者向けWEBサービスは
HDI-Japanの最高評価を獲得
イオン銀行 0円 元本確保型:1商品
投資信託:23商品
コールセンター
(平日9:00~21:00
土日祝9:00~17:00)
三井住友銀行 0円
(みらいプロジェクトコース)
260円(標準コース)
(1)みらい
プロジェクトコース
投資信託:18商品
(2)標準コース
元本確保型:2商品
投資信託:23商品
コールセンター
(平日9:00~21:00
土日祝9:00~17:00)
みずほ銀行 条件(※2)を
満たす場合
0円
条件対象外
260円
元本確保型:1商品
投資信託:14商品
コールセンター
(平日9:00~21:00
土日祝9:00~17:00)
三菱UFJ銀行 ライトコース
260円
標準コース
385円
ライトコース
元本確保型:2商品
投資信託:8商品
標準コース
元本確保型:7商品
投資信託:25商品
コールセンター
(全日9:00~20:00)
auアセット
マネジメント
(auのiDeCo)
0円 元本確保型:1商品
投資信託:4商品
コールセンター
(平日9:00~20:00
土日9:00~17:00)
スマホアプリで加入手続き・
運用状況確認
運用残高に応じ、
au WALLETポイント付与
第一生命 残高150万以上
0円
残高150万未満
321円
元本確保型:1商品
投資信託:23商品
コールセンター
(平日9:00~21:00
土日祝9:00~17:00)
運用状況が一目でわかるWEBサイト
残高や評価損益について
定期レポートにより報告
医療介護電話相談サービス無料付帯
損保ジャパン
日本興亜アセット
マネジメント
条件(※3)を
満たす場合
0円
条件対象外
143円または330円
元本確保型:1商品
投資信託:15商品
コールセンター
(平日9:00~20:00
土日祝9:00~17:00)
※各金融機関のホームページを基に編集部にて2020年3月作成

※1 (1)iDeCo残高100万円以上、(2)掛金月額1万円以上のいずれかを満たすこと。
※2 (1)iDeCo残高または掛金累計額50万円以上、(2)掛金月額1万円以上・専用サイトにメールアドレス登録・専用サイトに目標金額を登録。(1)と(2)のいずれかを満たすこと。
※3 (1)掛金月額2万円以上、(2)iDeCo残高200万円以上、(3)掛金月額1万円以上2万円未満かつiDeCo残高100万円以上200万円未満のいずれかを満たすこと。

iDeCo(イデコ)口座の申し込みの流れ

金融機関が決まったらiDeCo口座の開設を申し込みをしよう。会社員は企業年金との関係でiDeCoを利用できないケースもあるため、申し込み前に勤務先の担当部署に利用の可否を確認してほしい。

STEP1……iDeCo(イデコ)口座を申し込みたい金融機関(運営管理機関)に資料請求する

iDeCoは書面での手続きが必須である。iDeCoの申し込みに必要な加入申出書などは、口座開設を希望する金融機関のサイトまたはコールセンターに電話して請求すれば自宅に送ってもらえる。ネット証券やネット銀行に申し込みをする場合でも、インターネットのみで手続きは完結できない。

STEP2……書類に必要事項を記入し金融機関に返送する

金融機関からiDeCoの申し込み書類が届いたら、必要事項を記入して金融機関に返送する。iDeCoの申し込みで必要な書類は以下だ。
  • 加入申出書(加入資格別)
  • 預金口座振替依頼書(会社員や共済組合の人が事業主払込を選択した場合には提出不要)
  • 加入者掛金配分届出書(口座開設後に指定する場合には提出不要)
  • 確認書
  • 本人確認書類
会社員(第2号被保険者)は、上記にプラスして「事業所登録申請書兼第2号被保険者に係る事業主の証明書」が必要だ。また、公務員・私立学校教員などの共済組合員の場合は、共済組合員用の「第2号被保険者に係る事業主の証明書」が必要になる。

・iDeCo(イデコ)加入申出書への記入事項
iDeCoの加入申出書へ記入が必要な事項は次の通りだ。

(1)申出者の情報(氏名・住所・電話番号・生年月日・基礎年金番号)
基礎年金番号は年金手帳やねんきん定期便、勤務先の総務課などで確認できる。

(2)被保険者の種別(国民年金第○号被保険者・共済組合員の別)

(3)毎月の掛金額
毎月一定額の掛金を拠出する場合、加入申出書に毎月の掛金額を5,000円以上1,000円単位で記入する。「加入者月別掛金額登録届」を別途提出して月ごとに掛金を設定することもできる。

(4)企業型確定拠出年金の加入履歴
過去に企業型確定拠出年金の加入歴がある場合、「個人別管理資産移換依頼書」を別途提出する必要がある。※会社員(第2号被保険者)と共済組合員の人のみ

(5)掛金納付方法(個人払込・事業主払込)
「個人払込」を選択した場合、掛金は指定した申出者本人名義の口座から引き落とされる。「事業主払込」を選択した場合、掛金は給与天引きになり、勤務先法人名義の口座から引き落とされる。

事業主払込の場合、口座情報は勤務先の担当者に記入してもらう必要がある。ただし直近12カ月以内に別の従業員のiDeCo掛金引き落とし実績があれば記入は不要だ。

(6)勤務先(事業所)の情報
会社員(第2号被保険者)の場合、勤務先名、登録事業所番号、企業年金制度等の加入状況を記入する。登録事業者番号と企業年金制度等の加入状況については、勤務先の担当者に記入してもらった「第2号被保険者に係る事業主の証明書」から転記する。

(7)国民年金付加保険料納付、国民年金基金への加入等の有無
iDeCoの掛金は、国民年金基金または国民年金付加保険料とあわせて6万8,000円以内に設定する。障害基礎年金などを受け取っている場合は、その年金証書番号の記号番号を記入する。

・iDeCo加入申出書に記入するときの注意点
iDeCoの申し込み書類に不備があると手続きに時間がかかってしまうので、記入時や送付前の確認が大切だ。特に銀行届出印の相違やフリガナの記入漏れなどの不備が多い。

iDeCoの申し込み書類の訂正は訂正箇所に二重線を引き訂正印を押す。修正液や修正テープによる訂正は認められないため注意しよう。

iDeCoの申し込みのときに必要書類や記入する内容についてわからないことがあれば、送付前にコールセンターなどに確認してほしい。

STEP3……iDeCo(イデコ)口座開設完了通知とログインID・パスワードを受け取る

返送したiDeCoの加入申出書は金融機関での確認後、国民年金基金連合会に送られ審査される。iDeCoの加入資格などの審査が完了すると、「個人型確定拠出年金確認通知書」および「口座開設のお知らせ」が自宅に届く。

iDeCoの口座開設のお知らせにはiDeCoの加入者サイトのログインIDとパスワードが同封されている。加入者サイトでは運用状況の確認や掛金の配分設定・変更などが行える。iDeCoの口座開設申し込み時に掛金の配分設定を行っていなければ、このタイミングでサイトから設定を行おう。

iDeCoの申し込みから口座開設、掛金の拠出・運用開始までには、不備がない場合で1カ月~2カ月程度かかる。

たとえばSBI証券の場合、毎月1日から5日までにiDeCoの申し込み書類が到着し審査が完了すれば翌月26日から、6日以降に到着すれば翌々月26日からiDeCoの掛金の引き落としが始まる。初回の引き落としが翌々月となる場合、初回は2カ月分のiDeCoの掛金がまとめて引き落とされる。

iDeCo(イデコ)口座の申し込みをどの金融機関で行うかは慎重に判断を

長期で運用を行うiDeCoでは、口座を開設する金融機関の違いが大きな差を生むこともある。手数料、商品ラインアップ、サービスの3つのポイントを比較しながら自分に合った金融機関でiDeCoの申し込みをしてほしい。

実際にiDeCo(イデコ)を始めてみる

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文・MONEY TIMES編集部
 

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