
積立NISAは途中で金額変更が可能だ。いつでも、何回でも設定できる。変更するタイミングは、家計の状況が変化して減額・増額したいときや非課税投資枠を使い切りたいときなどだ。
積立NISAの金額変更の申込締切日は、金融機関や決済方法によって異なる。たとえばSBI証券でボーナス設定をするには、積立額を増額したい月の「投資信託買付日の前営業日」までに手続きが必要だ。
(公式サイト)
積立NISAは途中で金額変更できる?

ただし、金融機関によって金額の上限額と下限額が決まっているので注意しよう。
主な金融機関の「積立頻度」や「設定可能額(上限額設定・設定単位)」は次の表の通りだ。
金融機関 | 頻度 | 1回あたり の上限額 |
設定単位 | ボーナス 設定可否 |
|
---|---|---|---|---|---|
![]() |
毎月 | 3万3,333円 | 100円以上 1円単位 |
○ | 公式サイト |
毎日 | 40万円÷ その年の営業日数 (1,619円※1) |
× | |||
![]() |
毎月 | 3万3,333円 | 100円以上 1円単位 |
○ | 公式サイト |
毎週 | 7,692円 (40万円÷52週) |
○ | |||
毎日 | 40万円÷ その年の営業日数 (1,619円※1) |
○ | |||
![]() |
毎月 | 3万3,333円 | 100円以上 1円単位 |
○ | 公式サイト |
毎日 | 3万3,333円÷ その月の営業日数 (月額指定: 3万3,333円) |
○ | |||
![]() |
毎月 | 3万3,333円 | 100円以上 1円単位 |
○ | 公式サイト |
毎日 | 1,600円 | × | |||
![]() |
毎月 | 3万3,333円 | 100円以上 1円単位 |
○ | 公式サイト |
![]() |
毎月 | 3万3,000円 | 1,000円以上 1,000円単位 |
○ | 公式サイト |
SMBC日興証券 | 毎月 | 3万3,000円 | 1,000円以上 1,000円単位 |
○ | 公式サイト |
三菱UFJ銀行 | 毎月 | 3万3,333円 | 1,000円以上 1円単位※2 |
× | 三菱UFJ銀行 |
ゆうちょ銀行 | 毎月 | 3万3,000円 | 1,000円以上 1,000円単位 |
○ | ゆうちょ銀行 |
イオン銀行 | 毎月 | 3万3,000円 | 1,000円以上 1,000円単位 |
○ | イオン銀行 |
※1:営業日数247日で計算した金額
※2:インターネットバンキングからの申込かつ「Eco通知」を申し込んだ場合、それ以外の場合は1 万円以上1円単位
SBI証券や楽天証券など大手ネット証券では、100円以上1円単位で金額を設定でき、毎月3万3,333円まで積立可能だ。毎月のほか、毎日、毎週(SBI証券のみ)を選べるところもある。
銀行や総合証券(対面証券)は、毎月積立で、1,000円以上1,000円単位の設定としているところが多い。1,000円単位の積立では毎月3万3,000円が上限になり、通常の設定だけでは非課税投資枠が4,000円余ってしまう。
積立NISAの金額変更は何回できる?
金額の変更に回数の制限はない。変更できる金額の範囲には制限があるが、通常の設定とボーナス設定、いずれも金額は何回でも自由に変更可能だ。
積立NISAの金額変更はいつまでに行えばいい?SBI証券、楽天証券の場合を解説
SBI証券の金額変更手続きの締切日は、証券口座からの積立(現金決済)の場合は「積立指定日(投資信託買付日)の前営業日」、三井住友カードクレジット決済による積立の場合が「前月の10日」だ。
楽天証券の金額変更手続きの締切日は、証券口座からの積立なら「積立指定日(投資信託買付日)の前営業日」、楽天カードクレジット決済または楽天キャッシュでの積立なら「前月の12日」だ。
金額の変更には申込締切日がある。金額変更を含む設定の申込締切日は、金融機関や決済方法によって異なる。締切日を過ぎてから申し込んだ場合は、次の買付けに金額変更が間に合わず、変更はその次の買付けから反映される点に注意が必要だ。
SBI証券の金額変更はいつまで?
SBI証券の金額変更手続きの締切日は、証券口座からの積立(現金決済)の場合は「積立指定日(投資信託買付日)の前営業日」、三井住友カードクレジット決済による積立の場合が「前月の10日」だ。

買付代金の引落方法によって締切日が違うため注意しましょう。
SBI証券口座から積立の場合の申込締切日
SBI証券の証券口座から積立を行う場合、投資信託の買付日が月曜日だった場合は、前週の金曜日までに変更申込み(積立設定)と買付代金の入金を済ませなければならない。土曜日・日曜日は非営業日であるためだ。また祝日は非営業日のため、たとえば1月10日(火)が投資信託の買付日であれば、前営業日の1月6日(金)が締切日だ。
三井住友カードクレジット決済の場合の申込締切日

三井住友カードクレジット決済で積立を行う場合、金額変更手続きの締切日は「前月の10日」だ。たとえば3月から積立額を変更したいなら、2月10日までに手続きしなければならない。
SBI証券の積立NISAのボーナス設定は何日前まで?
SBI証券の積立NISAでボーナス設定をするには、積立額を増額したい月の「積立指定日(投資信託買付日)の前営業日」までに手続きが必要だ。
たとえば8月にボーナス設定で増額したい場合、8月15日(火)が投資信託の買付日なら8月14日(月)までに設定すればいい。
そのため通常の積立をクレカ決済にしている人がボーナス設定をする場合は、一時的にクレカ決済から現金決済に切り替える必要がある。
(公式サイト)
楽天証券の金額変更はいつまで?
楽天証券の金額変更手続きの締切日は、証券口座からの積立なら「積立指定日(投資信託買付日)の前営業日」、楽天カードクレジット決済または楽天キャッシュでの積立なら「前月の12日」だ。
楽天証券口座から積立の場合の締切日

楽天証券の証券口座から積立を行う場合、金額変更手続きの締切日は「投資信託買付日の前営業日」だ。
上図のように16日(月)が投資信託の買付日の場合、その前営業日にあたる13日(金)が変更申込み(積立設定)と買付代金入金の締切日になる。
楽天カードクレジット決済の場合の申込締切日

楽天カードクレジット決済で積立を行う場合、金額変更手続きの締切日は「前月の12日」だ。3月から積立額を変更したいなら、2月12日までに手続きが必要になる。
楽天キャッシュで積立の場合の申込締切日

楽天キャッシュで積立を行う場合も、変更手続きの締切日はクレジットカード決済と同じ「前月の12日」だ。
楽天証券のボーナス設定はいつまで?
楽天証券でボーナス設定をするには、増額したい月の「積立指定日(投信買付日)の前営業日」までに手続きが必要だ。
なお、楽天カードクレジット決済または楽天キャッシュを使った積立と、つみたてNISAの毎日積立ではボーナス設定ができない。ボーナス設定の購入分は証券口座からの引き落としになる。
(公式サイト)
積立NISAで減額・増額するとどうなる?

つみたてNISAの金額を変更すると、将来の運用成果にも影響する。例えば、20年間、毎月1万円ずつ積み立てた場合の運用資産額は約411万円になる。6〜20年目を毎月3万3,333円に増額すると約1,035万円、6〜20年目を毎月5,000円に減額すると約277万円になる。
減額・増額した場合の20年後をシミュレーション
当初月1万円で積立投資を始め、運用期間中の利回りが年5%で一定だったと仮定して20年間投資した場合の運用成果を3つのパターンでシミュレーションする。各パターンの試算条件と20年後の運用成果(運用資産額)は下表の通りだ。
試算条件 | 20年後の運用成果 (運用資産額) |
|
---|---|---|
パターン1 | 金額の変更なし (1〜20年目:月1万円) |
約411万円 |
パターン2 | 5年後に3万3,333円に増額 (1〜5年目:月1万円、 6〜20年目:月3万3,333円) |
約1,035万円 |
パターン3 | 5年後に5,000円に減額 (1〜5年目:月1万円、 6〜20年目:月5,000円) |
約277万円 |
運用資産額の推移

金額変更なし | 5年後に増額 | 5年後に減額 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
1〜20年目:月1万円 | 1〜5年目:1万円 6〜20年目:3万3,333円 |
1〜5年目:1万円 6〜20年目:5,000円 |
||||
累計額 | 運用資産額 | 累計額 | 運用資産額 | 累計額 | 運用資産額 | |
5年目 | 60万円 | 68万円 | 60万円 | 68万円 | 60万円 | 68万円 |
10年目 | 120万円 | 155万円 | 260万円 | 314万円 | 90万円 | 121万円 |
15年目 | 180万円 | 267万円 | 460万円 | 630万円 | 120万円 | 190万円 |
20年目 | 240万円 | 411万円 | 660万円 | 1,035万円 | 150万円 | 277万円 |
20年間の 運用益 |
171万円 | 375万円 | 127万円 |
今回のケースでは、積立金額を1万円のまま変更しなかった場合と、5年後に3万3,333円に増額した場合で、20年後の運用資産額に624万円の差がつく。投資額自体が増えた影響もあるが、利益で比較しても増額したほうが200万円以上多い。
また、5年後に半分(5,000円)に減額した場合、20年後の運用資産額は、金額を変更しなかった場合に比べて134万円少なく、利益は44万円減る。
減額・増額は将来の運用成果に影響する
つみたてNISAでは、利益を引き出さずに再投資することによって「複利効果」が発揮され、資産を効率よく増やせる。
運用利回りが同じ場合、利益は投資額に比例するため、金額を変更すると将来の運用成果に影響する。投資期間が長いほど大きな複利効果が期待できるため、増額するならなるべく早い時期に行ったほうが有利だ。逆に、運用初期に減額してしまうと、複利効果は弱まってしまう。
当初月1万円で投資を始め、5年後に月3万3,333円に増額した場合と、10年後に月3万3,333円に増額した場合の運用資産額の推移は下のグラフのようになる(運用期間中の利回りが年5%で一定だったと仮定)。
運用資産額の推移

金額変更なし | 5年後に増額 | 10年後に増額 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
1〜20年目:月1万円 | 1〜5年目:1万円 6〜20年目:3万3,333円 |
1〜5年目:1万円 11〜20年目:3万3,333円 |
||||
累計額 | 運用資産額 | 累計額 | 運用資産額 | 累計額 | 運用資産額 | |
5年目 | 60万円 | 68万円 | 60万円 | 68万円 | 60万円 | 68万円 |
10年目 | 120万円 | 155万円 | 260万円 | 314万円 | 120万円 | 155万円 |
15年目 | 180万円 | 267万円 | 460万円 | 630万円 | 320万円 | 426万円 |
20年目 | 240万円 | 411万円 | 660万円 | 1,035万円 | 520万円 | 773万円 |
20年間の運用益 | 171万円 | 375万円 | 253万円 |
積立NISAの金額変更のタイミングは?

つみたてNISAの金額変更のタイミングは次のとおりだ。
家計の状況が変化したとき

つみたてNISAは当面使う予定のない余裕資金で行うべき投資であり、家計が苦しいのに投資を続け、生活を圧迫したり貯蓄ができなくなったりしては本末転倒です。家計が苦しい時は積立を減らし、家計に余裕ができたときに増やせばよいでしょう。
減額のタイミング
しかし、積立投資は継続することでコツコツ資産を増やしていく方法であり、減額すれば資産形成効果は弱まってしまう。使わなかった非課税投資枠は翌年に持ち越せないことにも注意したい。
家計が苦しくなったからといってすぐに減額するのではなく、まずは家計を見直すなど資金を確保する方法を考えよう。
支出を抑えるには固定費の見直しが効果的だ。
・携帯の契約プランを変更したりして通信費(スマホ代)を抑える
・生命保険や自動車保険を見直す
・利用頻度の低い定額サービス(サブスク)を解約する
増額のタイミング
金額を増やせば資産形成効果が高まり、つみたてNISAの非課税投資枠を無駄なく活用できる。
複利効果や時間分散効果など、つみたてNISAのメリットを活かすには、一時的な増額ではなく、毎月の積立金額の継続的な増額が望ましい。
とはいえ、増額によって家計が圧迫されたり、必要な貯蓄ができなくなったりすることは避けたい。増額する金額は家計とのバランスを考えて決めることが大切だ。
非課税枠を使い切りたいとき
ネット証券の場合、毎月の積立金額の上限は3万3,333円であり、1月から始めると12ヵ月で39万9,996円積み立てられる。
1月から上限額で積み立てを始めれば、非課税投資枠をほぼ使い切れるが、それでも4円余る。年の途中からつみたてNISAを始めた場合、通常の積立だけでは使い切れない非課税投資枠はさらに増える。
この問題を解消するのが、ボーナス設定や非課税投資枠の使い切り設定だ。
1月からつみたてNISAを始め、年2回ボーナス設定を利用する場合、例えば毎月3万3,000円を積み立て、ボーナス月に2,000円増額することで、40万円の非課税投資枠をすべて使い切れる。
定額積立分 | ボーナス設定分 | |
---|---|---|
1月 | 3万3,000円 | |
2月 | 3万3,000円 | |
3月 | 3万3,000円 | |
4月 | 3万3,000円 | |
5月 | 3万3,000円 | |
6月 | 3万3,000円 | 2,000円 |
7月 | 3万3,000円 | |
8月 | 3万3,000円 | |
9月 | 3万3,000円 | |
10月 | 3万3,000円 | |
11月 | 3万3,000円 | |
12月 | 3万3,000円 | 2,000円 |
合計 | 39万6,000円 | 4,000円 |
40万円 |
9月からつみたてNISAを始めた場合、年2回のボーナス設定を利用して、例えば毎月3万円を積み立て、ボーナス月に14万円増額することで、40万円の非課税投資枠をすべて使い切れる。
定額積立分 | 増額分 | |
---|---|---|
1月 | ||
2月 | ||
3月 | ||
4月 | ||
5月 | ||
6月 | ||
7月 | ||
8月 | ||
9月 | 3万円 | 14万円 |
10月 | 3万円 | |
11月 | 3万円 | |
12月 | 3万円 | 14万円 |
合計 | 12万円 | 28万円 |
40万円 |
積み立てる銘柄を増やしたい・減らしたいときや積立資金の配分を変更したいとき
例えばA銘柄だけで上限の月3万3,333円投資している人がB銘柄にも投資したいと思った場合、B銘柄に投資する金額分だけ、A銘柄の設定金額を減額しなければならない。
A銘柄とB銘柄への配分 (A:B) |
A銘柄の設定金額 | B銘柄の設定金額 |
---|---|---|
50:50 | 1万6,667円 | 1万6,666円 |
30:70 | 1万円 | 2万3,333円 |
10:90 | 3,334円 | 2万9,999円 |
積立NISAの金額変更の方法は?楽天証券とSBI証券の場合で解説

楽天証券の場合
まずは、楽天証券金額変更の方法を見てみよう。
-
つみたてNISAの設定画面を開く
-
積立金額を入力する
-
内容を確認して変更完了
⑴つみたてNISAの設定画面を開く

WEBサイトの「投資信託」>「積立設定」>「積立設定一覧」で、変更したい投資信託の「変更」をクリック。
⑵積立金額を入力する

⑶内容を確認して変更完了

「内容確認へ」で変更内容を確認し、変更を完了する。
ボーナス設定の方法
楽天証券では通常の積立設定のほか、ボーナス設定も可能だ。ここではボーナス設定の方法を下記2パターンに分けて紹介しよう。
(2)既存の積立設定にボーナス設定を追加する場合
(1)新たに積立設定と同時にボーナス設定を申し込む場合
ボーナス設定をしたいファンドの注文画面で、ボーナス設定の「する」を選択し、ボーナス設定金額とボーナス設定指定月を入力する。入力完了後、暗証番号を入力し、「注文する」をクリックすればボーナス設定は完了だ。

(2)既存の積立設定にボーナス設定を追加する場合
ログイン後、「投信」>「積立注文」>「設定照会・訂正・解除」と進み、ボーナス設定を追加したいファンドの「訂正」を選択する。

訂正画面で、ボーナス設定の「する」を選択し、ボーナス設定金額とボーナス設定指定月を入力する。設定内容を入力完了後、暗証番号を入力し「設定する」をクリックすればボーナス設定は完了だ。

(年の途中でつみたてNISAを始め、非課税投資枠をすべて使い切るには増額設定が必要)
・設定額が年間40万円を超えるボーナス設定はできない(申込単位:100円以上1円単位)
・毎日積立を選択している場合、ボーナス設定はできない。
楽天カードクレジットカード決済、楽天キャッシュ決済は利用できない
増額設定の方法
楽天証券では、年の途中からつみたてNISAを始めた場合でも非課税投資枠を使い切れるよう、「増額設定」機能が用意されており、毎月または毎日の積立額を増額できる。
増額設定は、新たに積立設定を行う際にあわせて設定が可能だ。
増額設定をしたいファンドの注文画面で、増額設定の「設定する」を選択し、増額したい金額を入力する(非課税投資枠を使い切りたい場合は、「最大」をクリックすると増額できる最大額が自動入力される)。増額設定の入力完了後は、通常の積立設定を進め、最後に「注文する」をクリックすれば設定完了だ。

SBI証券の場合
SBI証券の場合も基本的な流れは同じだ。
-
つみたてNISAの設定画面を開く
-
積立金額を入力する
-
内容を確認して変更完了

⑴つみたてNISAの設定画面を開く
WEBサイトの「取引」>「投資信託」>「投信(投信買付)」>「つみたてNISA設定画面」に進む。
⑵積立金額を入力する

変更したい投資信託の設定金額を入力する。
⑶内容を確認して変更完了

「次へ」で内容を確認し、変更を完了する。
ボーナス設定の方法
SBI証券のボーナス設定の方法は次の通りだ。
・⑵既存の積立設定に追加して申し込む方法
(1)新たに積立設定と同時にボーナス設定を申し込む場合
ログイン後、「取引」>「投資信託」>「投信(積立買付)」>「つみたてNISA」と進み、「ファンドを追加する」をクリックする(⑤)。表示されるつみたてNISA対象ファンドの一覧から、積立設定したいファンドのページを開き、「つみたてNISA買付」をクリックすると、つみたてNISA設定(投信積立)画面にファンドが追加される。


ボーナス設定をする場合は、ボーナス月の積立設定の「追加」から設定画面へ進み、「設定金額」と「申込設定日」を入力して、「適用する」をクリックする。「NISA枠ぎりぎり注文」を設定する場合は、スライドボタンをクリックして「設定する」に切り替えておく。

設定内容入力後、「次へ」をクリック、次の画面で目論見書や手数料などを確認したら、「確認画面へ」をクリックする。確認画面で取引パスワードを入力し、「設定する」をクリックすれば設定(ボーナス設定、NISA枠ぎりぎり注文を含む)は完了だ。

(2)既存の積立設定にボーナス設定を追加する場合
ログイン後、「取引」>「投資信託」>「投信(積立買付)」>「つみたてNISA」と進み、ボーナス設定をしたいファンドのボーナス月の積立設定の「追加」から設定画面へ進む。「設定金額」と「申込設定日」を入力して、「適用する」をクリックする。「NISA枠ぎりぎり注文」を設定する場合は、スライドボタンをクリックして「設定する」に切り替える。


設定内容を入力したら、「次へ」をクリックし、次の画面で目論見書や手数料などを確認する。「確認画面へ」をクリックし、確認画面で取引パスワードを入力、「設定する」をクリックすれば積立設定、ボーナス設定、NISA枠ぎりぎり注文は完了だ。
積立NISAで柔軟に金額を変更できるおすすめ証券会社

おすすめの証券会社は次の4社だ。
ネット証券は、つみたてNISAで柔軟に金額を変更しやすいところが多い。年2回までのボーナス設定は多くの金融機関で利用できるが、ネット証券なら使い切り設定や一時的な増額設定ができるところもある。
つみたてNISAは毎月の積立額の上限がネックになることも多く、柔軟な設定ができることは大きなアドバンテージだ。
証券会社 | 頻度 | 取扱 銘柄数 |
最低金額 | 単位 | ボーナス設定 | 投資枠を 使い切る設定 |
ポイント 還元 |
クレカ 投信積立 |
おすすめ ポイント |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
毎日 毎月 |
183本 | 100円 | 1円 | ○ | ○ 増額設定 |
楽天ポイント | ○ 楽天カード |
増額設定で余った 非課税投資枠を 有効活用できる |
公式サイト |
![]() |
毎日 毎週 毎月 |
185本 | 100円 | 1円 | ○ | ○ NISA枠ぎりぎり注文 |
Tポイント dポイント Pontaポイント Vポイント |
○ 三井住友カード |
積立設定の自由度が高く 選択肢が広い |
公式サイト |
![]() |
毎日 毎月 |
157本 | 100円 | 1円 | ○ | ○ | マネックス ポイント |
○ マネックスカード |
月額を固定して 毎日積立ができる |
公式サイト |
![]() |
毎月 | 178本 | 100円 | 1円 | ○ | × | Pontaポイント | ○ au PAYカード |
NISA割®で 国内株式売買 手数料が安くなる |
公式サイト |
楽天証券……独自の「増額設定」で毎月の積立上限額を超える積立設定が可能

積立頻度 | 取扱 銘柄数 |
最低金額 | 単位 | ボーナス設定 | 投資枠を 使い切る設定 |
ポイント還元 | クレカ 投信積立 |
おすすめ ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
毎日 毎月 |
183本 | 100円 | 1円 | ○ | ○ 増額設定 |
楽天ポイント | ○ 楽天カード |
増額設定で余った 非課税投資枠を 有効活用できる |
つみたてNISAでは年間投資上限額が40万円と決まっているため、月次では33,333円が積立設定の上限となります。
そのため年の途中からつみたてNISAを始めた場合、最初の年は上限33,333円の積立設定とすると年間の40万円の投資上限を使い切ることができません。
増額設定とは、そのような場合にも40万円枠を活用できるよう、開始年の積立金額を増額できる機能です。
引用元:よくあるご質問|楽天証券
ボーナス設定は年2回まで任意の月に毎月の定額積立とは別に上乗せして買い付ける方法だが、増額設定では設定以降の積立金額を毎月(あるいは毎日)上乗せ(増額)する。
たとえば、5月からつみたてNISAで毎月3万円の投資を始めた場合、そのままでは非課税投資枠が16万円(=40万円−3万円×8(5月〜12月分))余る。
増額設定では、この16万円の範囲内で毎月(あるいは毎日)の積立額の上乗せが可能だ。今回の例では、毎月2万円(=16万円÷8)まで増額でき、定額の3万円とあわせて毎月5万円積み立てることで、年の途中から始めても40万円の非課税投資枠を使い切れる。
定額積立分 | 増額分 | |
---|---|---|
1月 | ||
2月 | ||
3月 | ||
4月 | ||
5月 | 3万円 | 2万円 |
6月 | 3万円 | 2万円 |
7月 | 3万円 | 2万円 |
8月 | 3万円 | 2万円 |
9月 | 3万円 | 2万円 |
10月 | 3万円 | 2万円 |
11月 | 3万円 | 2万円 |
12月 | 3万円 | 2万円 |
合計 | 24万円 | 16万円 |
40万円 |
増額設定は設定した年に限り有効な設定だ。そのため年内の積立分になる最後の取引の申込締切日を過ぎたり、買付けが完了すれば、設定は自動的に解除される。

翌年以降に再度増額設定を利用するには、あらためて設定が必要です。
1月から積み立てを始める場合は、増額設定をしなくても、定額積立とボーナス設定だけで非課税投資枠を使い切れる。
楽天証券で楽天カードクレジット決済・楽天キャッシュ決済を利用する際の注意点
楽天証券のつみたてNISAは、楽天カードや楽天キャッシュ(電子マネー)を使って買付け(決済)でき、決済額100円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まる。
楽天カード決済や楽天キャッシュ決済はお得な特典だが、利用時には次のような点に注意が必要だ。
・毎日積立ができない
・増額設定の増額部分には利用できない(増額部分は証券口座からの引落)
・積立は毎月8日※に行われ、毎月の積立日は自分で選べない(※2021年6月19日以前の設定は毎月1日)
・月に5万円までしか決済できない(楽天キャッシュ決済とは別枠)
・毎日積立ができない
・増額設定の増額部分には利用できない(増額部分は証券口座からの引落)
・月に5万円までしか決済できない(楽天カード決済とは別枠)
楽天カード決済や楽天キャッシュ決済は、投資信託の積立で楽天ポイントが貯まるお得な仕組みだが、積立金額に上限があったりボーナス設定ができなかったりする制約がある。
1月からつみたてNISAを始め、毎月積立でボーナス設定を利用しない場合、1年間に積み立てられる金額の上限は39万9,996円(=3万3,333円×12)であり、非課税投資枠が4円余る。これに対し、クレジットカード決済または楽天キャッシュ決済で貯まるポイントは、還元率0.2%(決済額500円につき1ポイント)の場合で792ポイント、還元率0.5%(決済額200円につき1ポイント)の場合で1,992ポイント、還元率1.0%(決済額100円につき1ポイント)の場合で3,996ポイントだ(※)。
※還元率は、楽天カードクレジット決済で楽天証券の受取手数料が年率0.4%以上のファンドを買付ける場合が1.0%、年率0.4%未満のファンドを買付ける場合が0.2%、楽天キャッシュ決済で買付ける場合が一律0.5%

もらえるポイントのメリットに比べれば、ボーナス設定ができず余らせてしまう非課税投資枠のデメリットは小さいといえます。
増額設定は楽天カード決済または楽天キャッシュ決済と併用できるため、年の途中から楽天カード決済または楽天キャッシュ決済でつみたてNISAを始めても非課税投資枠を使い切れる。
2022年分のつみたてNISAより、つみたてNISA40万円枠を使い切ることを優先し、増額分を証券口座から引落すように変更しました。
引用元:「楽天カードクレジット決済」についてよくあるご質問|楽天証券
楽天キャッシュ(電子マネー)や楽天カードクレジット決済で積立を行う場合、基本金額(上限33,333円)のみ楽天キャッシュ(電子マネー)や楽天カードクレジット決済となり、増額設定金額は証券口座から引落されます。
増額設定金額を楽天キャッシュ(電子マネー)や楽天カードクレジット決済で購入することはできませんのでご了承ください。
引用元:つみたてNISAの増額設定とはなんですか?|楽天証券
SBI証券……金額変更や買付設定の自由度が高い

頻度 | 取扱 銘柄数 |
最低金額 | 単位 | ボーナス設定 | 投資枠を 使い切る設定 |
ポイント還元 | クレカ 投信積立 |
おすすめ ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
毎日 毎週 毎月 |
185本 | 100円 | 1円 | ○ | ○ NISA枠 ぎりぎり注文 |
Tポイント dポイント Pontaポイント Vポイント |
○ 三井住友カード |
積立設定の自由度が 高く選択肢が広い |
SBI証券には投資信託の専用アプリがあり、自分の状況や希望する運用スタイルに適したファンドの診断や積立設定、運用状況の管理がスマホで簡単に行える。
SBI証券では、ファンドごとに年2回まで任意の月をボーナス月に設定でき、ボーナス月には金額を上乗せできる。この「ボーナス月設定」や「NISA枠ぎりぎり注文」を活用して、年40万円の非課税投資枠を使い切ることが可能だ。
つみたてNISAでは、設定時点でつみたてNISAの年間投資可能枠を超える積立設定はできない(毎月の場合月3万3,333円が上限)。しかし、SBI証券のボーナス月設定では、40万円を上限に、定額積立とあわせて年間積立金額が40万円を超える設定もできる(最低設定金額は100円)。
例えば、定額が月3万円、ボーナス月が15万円といった設定も可能だ。

ただし、「設定」できても実際に年40万円を超える「買付け」はできない。年間投資可能枠を超える設定がされている場合、通常は投資可能額に収まる部分も含めて、ボーナス設定注文の全額が無効になってしまう。
これを防ぐ仕組みとして、SBI証券には「NISA枠ぎりぎり注文」がある。
例えば、つみたてNISAの非課税投資枠をすでに30万円使っており、ポーナス設定で15万円の注文を設定した場合、非課税投資枠ぎりぎり注文を設定していないと15万円の注文全額がキャンセルされてしまう。

ここでNISA枠ぎりぎり注文を設定していれば、非課税投資枠に収まる10万円に注文金額を引き下げて買付けが行われるため、非課税投資枠をぎりぎりまで使い切れる。

通常の積立設定(定額積立)だけでは、年40万円ぴったりの設定ができないため非課税投資枠を余らせてしまう。ボーナス設定により積立金額の合計が年40万円を超えるよう設定し、あわせてNISA枠ぎりぎり注文を設定しておけば、残った非課税投資枠を使い切るように買付金額が自動で調整されるわけだ。
ボーナス設定金額:1万円(年1回・NISA枠ぎりぎり注文)
年間積立金額:定額分39万6,000円(=3万3,000円12ヵ月)+ボーナス設定分4,000円※=40万円
(※年間積立金額が40万円を超えるため、設定額を1万円から4,000円に引き下げて買付けが行われる)
SBI証券でクレジットカード決済を利用する際の注意点
SBI証券では、投資信託の積立に三井住友カードを使ったクレジットカード決済を利用できる。金額(決済額)に対して0.5%〜2.0%のVポイントが貯まるお得な特典だ。
1.0%……ゴールドカード(三井住友カード ゴールド(NL)、三井住友カードプライムゴールドVISA(SMBC)など)
2.0%……プラチナカード(三井住友カード プラチナ VISA/ Mastercard、三井住友カード プラチナプリファードなど)
1月から 積み立てを始めた場合 |
5月から 積み立てを始めた場合 |
10月から 積み立てを始めた場合 |
|
---|---|---|---|
1月 | 3万3,333円 | ||
2月 | 3万3,333円 | ||
3月 | 3万3,333円 | ||
4月 | 3万3,333円 | ||
5月 | 3万3,333円 | 3万3,333円 | |
6月 | 3万3,333円 | 3万3,333円 | |
7月 | 3万3,333円 | 3万3,333円 | |
8月 | 3万3,333円 | 3万3,333円 | |
9月 | 3万3,333円 | 3万3,333円 | |
10月 | 3万3,333円 | 3万3,333円 | 3万3,333円 |
11月 | 3万3,333円 | 3万3,333円 | 3万3,333円 |
12月 | 3万3,333円 | 3万3,333円 | 3万3,333円 |
合計 | 39万9,996円 | 26万6,664円 | 9万9,999円 |
使い切れない 非課税投資枠 |
4円 | 13万3,336円 | 30万1円 |
※毎日コースの場合、1回あたりの上限額は1,619円(=40万円÷247日)、金額はその年の営業日数によって変動
年の途中から積み立てを始めた場合でも、1回あたりの上限額は変わらない。ボーナス設定による金額の上乗せができない場合、積立を始めるタイミングが遅いほど使い切れない非課税投資枠は多くなり不利だ。

非課税投資枠を無駄なく使い切りたいなら、1年目はクレジットカード決済を使わず、ボーナス設定を利用しましょう。2年目からはボーナス設定を利用しなくても非課税投資枠をほぼ使い切れます。
毎月の積立金額を上限に設定してクレジットカード決済を使えば、年間39万9,996円の積立を行いながら、Vポイントがもらえる。
もらえるポイントは、一般カード(還元率0.5%)の場合、毎月166ポイント(1ポイント=1円相当)、年間で1,992ポイントだ。貯まったポイントは、買い物やクレジットカードの支払い、三井住友銀行の振込手数料、景品や他社ポイントとの交換などに使える。
かんたん積立アプリで投資がさらにスムーズに
このような設定はウェブ上でもできるが、専用アプリの「かんたん積立アプリ」でも可能だ。
また、SBI証券のつみたてNISAは、他社での取り扱いが少ない「SBI・Vシリーズ」を購入できる。
・SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
どちらも信託報酬は0.0938%程度で業界最低水準だ。
マネックス証券……毎月の積立金額を決めて毎日自動で買い付ける「毎日つみたて」

頻度 | 取扱 銘柄数 |
最低金額 | 単位 | ボーナス設定 | 投資枠を 使い切る設定 |
ポイント還元 | クレカ 投信積立 |
おすすめ ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
毎日 毎月 |
157本 | 100円 | 1円 | ○ | ○ | マネックスポイント | ○ マネックスカード |
月額を固定して 毎日積立ができる |
ただし、マネックス証券のボーナス設定では、通常の積立設定(定額積立)とあわせて年間40万円の非課税投資枠を超える設定ができない。この点は、定額積立の金額に関係なくボーナス設定の金額を設定できるSBI証券と異なる。
積立額・ボーナス月金額設定のご注意点
「1ヶ月あたりの積立設定額×12ヶ月+ボーナス月(増額月)金額の合計」が40万を超過しない金額で設定をお願いいたします。
※つみたてNISAは、設定時点で40万円を超える設定ができません。
引用元:ボーナス月(増額月)設定の方法|マネックス証券
マネックス証券では、SBI証券と同様に「NISA非課税投資枠使い切り設定」を利用できる(「自動つみたて」契約のみ)だ。

この設定は、分配金の再投資で予期せず非課税投資枠を消費してしまった場合などに役立ちます。
ただし、SBI証券のように最初にボーナス設定の金額を大きめに設定しておき、使い切り設定を利用して買付額を調整する方法は使えない。マネックス証券では定額とボーナス設定をあわせて年40万円を超える設定ができないからだ。
マネックス証券独自の「毎日つみたて」
マネックス証券のつみたてNISAでは、「毎日つみたて」ができる。
大手ネット証券では、マネックス証券のほかにSBI証券と楽天証券で毎日積立に対応しているが、1日あたりの買付金額を指定する「日額指定」だ。
日額指定だと市場の休み(非営業日)が多い月は積立金額が少なくなってしまうが、月額で指定しておけば市場の休みに左右されず、月ごとの金額のばらつきがなくなる。一方で営業日数によって1日あたりの積立金額は変動する。
月額指定と日額指定で運用成果に大きな差はないといえるが、毎日かつ毎月の投資額を一定にしたい人には月額指定のマネックス証券が選択肢になる。
マネックスカードによるクレカ投信積立は還元率最大1.1%
マネックス証券には、ポイント還元率1%のマネックスカードもあり、つみたてNISAを含む投信積立でもポイントが貯まる。
クレカ投信積立では、決済額100円につき1ポイントのほか、1,000円につき1ポイントが加算され、還元率は最大1.1%になる。これはクレカ投信積立に対応した一般カードの中で最高水準の還元率だ。
2022年2月に発表したマネックスカードでの投信積立サービスでは、ポイント還元率を主要ネット証券(※2)のクレジットカード投信積立サービスの中では最大の1.1%といたしました。これらの取組みをお客様から評価いただき、その結果としてこの度2022年3月末で投資信託の残高1兆円を突破いたしました。
(引用元:PR TIMES|マネックス証券株式会社|投資信託残高1兆円突破のお知らせ)
ただし、決済額の合計額に1,000円未満(1〜999円)の金額が含まれる場合、その部分にはポイントが加算されず、還元率は1.1%にならない 。とはいえ、その差はごくわずか。3万3,333円積み立てられるなら、還元率が下がるからといってわざわざ3万3,000円に減らす必要はない。
積立金額 (決済額) |
もらえるポイント | 還元率 | ||
---|---|---|---|---|
通常分 | 加算分 | 合計 | ||
3万3,333円 | 333ポイント | 33ポイント | 366ポイント | 1.098% |
3万3,000円 | 330ポイント | 33ポイント | 363ポイント | 1.1% |
カード利用で貯まるマネックスポイントは、国内株式の取引手数料に充当できるほか、ビットコイン等の暗号資産や各種ポイントサービスにも交換できる。
マネックスカードの年会費は初年度無料、2年目以降は年1回以上のカード利用で無料になる(年1回以上の利用がない場合は。550円(税込))。カード利用には投信積立も含まれるので、投信積立に利用していれば、そのほかの利用がなくても年会費はかからない。
auカブコム証券……NISA口座の開設で国内株式手数料が割引

頻度 | 取扱 銘柄数 |
最低金額 | 単位 | ボーナス設定 | 投資枠を 使い切る設定 |
ポイント還元 | クレカ 投信積立 |
おすすめ ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
毎月 | 178本 | 100円 | 1円 | ○ | × | Pontaポイント | ○ au PAYカード |
NISA割®で株式 売買手数料が安くなる |
※割引対象は、ワンショット手数料コースの場合「国内現物株式手数料」、1日定額手数料コースの場合「国内現物株式手数料」および「国内信用取引手数料」
「NISA割®」の割引率は、NISA口座の継続年数によりアップする。1年目は1%、2年目は2%と毎年上がり、5年目の5%が最大だ。
出典:auカブコム証券『NISA割®』

NISA割®は他の割引サービスとも併用でき、条件を満たせばさらに割引率がアップします。
NISA割®以外に、次のような割引サービスがある。
割引サービス | 割引率 | 割引対象 | 割引条件 |
---|---|---|---|
シニア割引 | <50歳以上60歳未満> 2% <60歳以上> 4% |
国内現物株式手数料 国内信用取引手数料 (※1) |
満50歳以上の方 |
株主推進割引 | 10% | 国内現物株式手数料 | ワンショット手数料 コースで対象銘柄を取引 <対象銘柄> ・三菱UFJ FG ・KDDI ・中京銀行 ・ジャックス ・池田泉州HD |
auで株式割 | 1% | 国内現物株式手数料 国内信用取引手数料 (※1) |
※2 |
au割+ | KDDI株式の保有株数・ 保有期間に応じて 0.5%〜15% |
国内現物株式手数料 国内信用取引手数料 (※1) |
auカブコム証券口座で KDDI株を100株以上保有 |
※1:ワンショット手数料選択時は「国内現物株式手数料」、1日定額手数料選択時は、「国内現物株式手数料」
「国内信用取引手数料」が割引対象
※2:次の①〜③すべての条件を満たす方が対象:①auカブコム証券の口座を持っている(法人口座を除く)、②有効な通信サービス等の契約と紐づけて管理されている契約者本人のau IDを持っている、③auカブコム証券口座開設時にau IDを登録したか、auカブコム証券会員サイトでau IDを登録している

auカブコム証券のつみたてNISAではボーナス設定(増額月設定)を利用して、一時的な金額の変更や、非課税投資枠を使い切る設定ができます。また、au PAYカードを使ったクレカ投信積立(クレジットカード決済)が可能で、1.0%という還元率の高さも魅力です。
ボーナス設定(増額設定)は、年2回まで、1円以上1円単位で行えるため、年の途中でつみたてNISAを始めても非課税投資枠をきっちり使い切れる。
auカブコム証券は現物株式の取引に力を入れており、自動売買サービスなどを提供している。玄人向けのサービスも多いが、株取引に興味がある人は選択肢に入るだろう。
積立NISAの金額変更のデメリット・注意点

つみたてNISAの金額変更は、減額と増額、そのいずれにもデメリットがある。
減額のデメリットは、「非課税投資枠を余らせてしまう」「運用益が少なくなる」の2点だ。一方、増額のデメリットは「損失が拡大する可能性がある」点だ。
減額のデメリット
非課税投資枠を余らせてしまう
つみたてNISAで1年間に投資できる金額は40万円と決まっている。その年に使わなかった非課税投資枠は翌年以降に繰り越せないため、減額すると、その分の非課税投資枠は使い切れず余らせてしまう。
金額(年間) | 累計投資可能額 (20年間) |
20年後の運用資産額 (運用益)※1 |
非課税メリット※2 |
---|---|---|---|
40万円 (満額) |
800万円 | 1,370万円 (570万円) |
114万円 |
24万円 | 480万円 (満額比▲320万円) |
822万円 (342万円) |
65万円 |
12万円 | 240万円 (満額比▲560万円) |
411万円 (171万円) | 34万円 |
※1:運用期間中の運用利回りは年5%で一定と仮定
※2:税率は20%として計算

翌年以降いくらお金に余裕ができても、前年までに使い切らなかった非課税投資枠は使えません。後悔しないよう、つみたてNISAの減額は慎重に判断しましょう。
つみたてNISA以外で投資に回しているお金があれば、そちらを優先して減額する、家計を見直して投資資金を確保するなど、つみたてNISAの減額を避ける方法をまず検討しよう。一度減額しても、年内の設定に間に合えば、ボーナス設定(増額設定)を利用して非課税投資枠を使い切れる場合もある。
運用益が少なくなる可能性がある
運用利回りが同じであれば得られる運用益は投資した金額に比例する。せっかく運用がうまくいっても、少額しか投資していなければ、当然得られる利益も少なくなってしまう。

運用期間中の利回りが年5%で一定と仮定すると、20年の運用で得られる利益は、月1万円ずつ積み立てた場合で約171万円、月3万円ずつ積み立てた場合では約513万円。同じ期間、同じように運用しても、金額の違いによって約342万円の差がつく。
増額のデメリット
運用がうまくいかなかったときの損失が大きくなる
ここまでのシミュレーションでは、運用期間中の利回りが常にプラスであると仮定した。しかし、つみたてNISAの投資対象はすべて元本保証のない投資信託であり、利回りがマイナス、つまり損失が出ることもある。同じ期間、同じ商品に投資した場合、金額が多いほど値下がりしたときの損失額も大きくなる。

つみたてNISAはあくまで投資であり、当面使う予定のない余裕資金かつ自分が許容できる損失(リスク)の範囲内で行うものだということを忘れないようにしましょう。
損失を出すリスクを抑えるには、つみたてNISAが基本とする「長期・分散・積立投資」が有効だ。
次の図は資産と地域を分散して投資を行った場合の運用実績を、保有期間5年と20年で比較したものだ。

※1985円から2020年の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買付けを行ったもの。各年の買付け後、保有期間が経過した時点での時価をもとに運用結果および年率を算出(運用管理費用は計算に含まず)。過去の実績をもとに算出した結果であり、将来の投資成果を予測・保証するものではない。
保有期間5年では投資を始めるタイミングによって元本割れをすることもある。しかし、保有期間20年ではいつ投資を始めても最終的なリターンはプラスとなっており、長期・分散・積立投資によって損失(元本割れ)のリスクが軽減されていることがわかる。

長期・分散・積立投資投資によるリスク軽減効果は途中で商品を売却したり、投資をやめたりすると弱まってしまうため、短期的な値動きに一喜一憂せず、長く続けることが大切です。
金額変更(減額・増額)の注意点
投資商品が値下がりしているときは増額して多く買付け、値上がりしているときは減額して買付けを減らしたいという人もいるかもしれない。金額の変更がうまくいけば投資成果(リターン)を高められるだろう。
しかし、つみたてNISAでは相場の状況にあわせた金額の変更はおすすめできない。値動きを予想するのは簡単ではないからだ。
そもそもつみたてNISAは、同じ金額ずつ定期的に買付けを行う「定額の積立投資(定期定額投資)」が基本であり、金額を変更しなくても値下がりしているときは多く買付け、値上がりしているときは少なく買付ける仕組みになっている。
下表の例では、毎月の買付金額(積立金額)は一定だが、投資信託の基準価額の変動によって毎月の買付数量が変わり、2ヵ月目の値下がりしたタイミングでは多く買付け、3ヵ月目の値上がりしたタイミングでは少なく買付けられている。
1ヵ月目 | 2ヵ月目 | 3ヵ月目 | |||
---|---|---|---|---|---|
投資信託の基準価額 (1万口あたり) |
1万円 | 8,000円 | 12,000円 | ||
買付金額 | 3万円 | 3万円 | 3万円 | 【買付総額】 9万円 |
【平均購入単価 (1万口あたり)】 約9,730円 |
買付数量 | 3万口 | 3万7,500口 | 2万5,000口 | 【買付総数】 9万2,500口 |
この仕組みを「ドルコスト平均法」といい、平均購入単価が平準化され、長期的な運用成果が安定する効果を期待できる。ドルコスト平均法は、積立金額を「常に一定」に保つことで成り立つ仕組みであり、金額の変更はNGだ。
積立が厳しい場合の対処法

収入の減少や支出の増加などで積立が厳しくなることもある。このような場合は、まず家計の見直し、続いて減額が選択肢になる。減額しても積立が厳しいときは停止(解除)も可能だ。運用商品を売却して現金化することもできるが、デメリットも多く、慎重に判断したい。
1.固定費の見直し
家計の状況が変化したときは、家計の見直しで積立に回すお金を確保できないかを検討しよう。見直しによって効果的に支出を減らせる可能性が高いのは、家賃や通信費、保険料、定期購入サービス(サブスクリプション)などの固定費だ。
・通信費(スマホ代、インターネットプロバイダー料金など):格安スマホへの乗り換え、契約プランの見直し
・保険料(生命保険料、火災保険料など):保険会社、保障(補償)内容の見直し
・車の維持費(ガソリン代、駐車場代、自動車保険料、税金など):台数を減らす、カーシェアリングの活用
・定期購入サービス(サブスクリプション):利用頻度の少ないサービスの解約

固定費は一度見直すと支出の削減効果が持続します。固定費を含む家計の見直しは、家計が苦しくなってからではなく、日頃から定期的に行っておきましょう。
2.減額
金額を減らせば積立を続けられる場合は、減額を考えよう。投資は長く続けることで投資商品の価格変動リスクが軽減される投資手法だ。減額すると資産の増加ペースは遅くなるが、積立投資によるリスク軽減効果は活かせる。
3.停止(解除)
減額しても積立を続けるのが厳しい場合は停止(設定の解除)できる。いつでも再開でき、これまでに積み立てた資金(商品)の運用はそのまま続けられる。ただし、停止している間に使い切れなかった非課税投資枠は翌年に繰り越せない。
4.売却
まとまったお金が必要になったときは、つみたてNISAで運用している商品の売却も選択肢になる。ただし、一度売却すると、その商品の運用は終了し、運用を続けていれば将来得られたかもしれない利益は得られなくなる。一度消費した非課税投資枠は商品を売却しても復活しない。

お金が必要になったときは、まず預貯金やつみたてNISA以外の運用商品を優先して使い、なるべくつみたてNISAの運用商品には手をつけないようにしましょう。
積立NISAの金額変更についてよくあるQ&A
<金額変更締切日>
証券口座からの引き落とし:積立指定日の前営業日
三井住友カードクレジットカード決済:前月10日
三井住友カードクレジット決済は、毎月10 日が翌月の変更締切日のため、2月の購入から金額を変更したい場合は、1月10日までに変更を完了しておかなければならない。
<金額変更締切日>
・証券口座からの引き落とし:積立指定日の前営業日
・楽天カードクレジット決済・楽天キャッシュ決済:前月12日
楽天カードクレジット決済と楽天キャッシュ決済は、毎月12日が翌月の変更締切日のため、2月の購入から金額を変更したい場合は、1月12日までに変更を完了しておかなければならない。
つみたてNISAで運用している商品を途中で売却した場合は、売却代金が証券口座に振り込まれる。一度消費した非課税投資枠は復活しない。
つみたてNISA口座自体を解約(抹消)する場合は、非課税口座の廃止手続きが必要だ。

より多くの方がお金について自ら考え行動できるよう、家計改善や住宅購入、資産形成、相続など、お金に関するコンサルティング、大手金融機関や各種メディアでの執筆・監修を行う。RAPPORT Consulting Office代表。
■保有資格
1級ファイナンシャルプランニング技能士
CFP®︎
一種証券外務員
サウナ・スパプロフェッショナル
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