小型株とは何か?

小型株とは、時価総額(=株価×発行済株式総数)が小さく、流動性が低い銘柄のことだ。

定義は様々だが、東京証券取引所(東証)では以下のように定義している(※東京証券取引所のホームページより)。

  • 大型株(オオガタカブ)……市場第一部銘柄(内国普通株式)の中で時価総額が大きく流動性が高い上位100銘柄
  • 中型株(チュウガタカブ)…大型株に次いで時価総額が大きく流動性が高い上位400銘柄
  • 小型株……大型株・中型株に含まれない銘柄

市場第一部(東証一部)銘柄ではない市場第二部(東証二部)銘柄や、JASDAQ(ジャスダック)・東証マザーズなどの新興市場銘柄も、一般的に小型株に分類される。

<大型株・中型株・小型株の値動きを示す株価指数>
・大型株……TOPIX100(上位100銘柄)、TOPIX Core30(上位30銘柄)、Large70(TOPIX100のうちTOPIX Core30以外の70銘柄)
・中型株……TOPIX Mid400
・小型株……TOPIX Small、ジャスダック指数、東証マザーズ指数

小型株の特徴

小型株には、これから成長が期待できる有望銘柄が多い。取引量が少ないため、注目されると株価は急騰しやすい。株価が10倍になる、いわゆる「テンバガー(10倍株)」といわれる銘柄のほとんどは小型株だ。

金融機関やファンドなど、プロである機関投資家と同じ土俵で戦わなくて済むため、個人投資家にとっては有利だ。

機関投資家があまり小型株に投資しない(できない)のは、流動性が低いため投資金額が大きくなると希望する価格で売買が成立しにくく、自身の売買によって価格が大きく変動することがあり、不利になりやすいからだ。

流動性が低いため株価が急落してもすぐに売れず、大きな損失を被るリスクも高い。

小型株に投資する際は、流動性が低い(注目度が低い)要因を分析した上で、今後の値上がりにつながる材料があるかどうか、よく見極めることが大切だ。

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