底値(ソコネ)とは何か?
底値とは、一定期間で最も安い値段のことだ。「底」ともいい、「底固め」「底抜け(底割れ)」「一番底」「二番底」「大底」といったように使われる。
底値に対し、最も高い値段は「天井値(でんじょうね)」または「天井(てんじょう)」という。
底固め(ソコガタメ)
底固めとは、相場が底値をつけた後、底値圏で小幅な値動きを繰り返している状態をいう。
底抜け(ソコヌケ)・底割れ(ソコワレ)
底抜け(底割れ)とは、底値付近で推移していた株価が、景気低迷や業績悪化などの悪材料によって、さらに値下がりすることだ。
一番底(イチバンゾコ)・二番底(ニバンゾコ)・大底(オオゾコ)
一般的に下げ相場では一気に下落するのではなく、下落と上昇を繰り返しながら安値を更新していく。このとき、最初の安値を「一番底」、次の安値を「二番底」、さらに次の安値があれば「三番底」という。最終的に相場が反転し、上昇に転じた場合の安値(底値)は、「大底」と呼ばれる。
底値(ソコネ)はどんな時に役に立つ?
底値は下値の目安として、売買のタイミングを判断する際に役立つ。
直近の底値付近は、下値の目安として意識されやすく、相場が上昇に転じる可能性が高い。底値を割り込むようであれば売りが強く、さらに下落が続く可能性が高い。
悪材料によって大きく下落した後、横ばいで底固めの状態が続いており、すでに売りが出尽くしたと見られる場合は、その後相場が上昇する可能性が高い。とはいえ、好材料がなければ上昇には時間がかかる。
一旦下げ止まった後で底抜けした場合は大底を確認するまで買いを控え、買いポジションを持っているなら損切りを考えるべきだろう。
底値で買って天井値で売るのが理想だが、それらは後でわかることだ。
「頭と尻尾はくれてやれ」という相場格言もある。欲張らず、底から上昇に転じたことを確認してから買う、天井から下落に転じたことを確認してから売ることを意識したい。
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