クレジットカードの審査に落ちてしまう理由はなんだろうか? 審査に通らなかった場合の対処法には、どんなものがあるのだろうか? ここでは、年収との関係や審査対象などを含め、クレジットカードの審査について解説していこう。

目次
1,クレジットカードの「申し込み対象」とは最低限必要な入会資格のこと
2,クレジットカードの審査では何を審査しているのか?
3,クレジットカードの審査に落ちてしまう5つの原因
4,クレジットカードの審査落ちへの対処法
5,審査に通りやすいカードの3つの特徴
6,審査が不安な人におすすめのカード5選
    6-1,楽天カード――楽天市場でポイント還元率3%
    6-2,エポスカード――年4回、マルイで10%オフ
    6-3,ファミマTカード――ファミリーマートでポイント還元率2%
    6-4,イオンカード――イオンを使う人なら圧倒的にお得
    6-5,セディナカードJiyu!da!――ファミリーマートでポイント還元率2%
7,審査に通りやすいクレジットカードのメリット

1,クレジットカードの「申し込み対象」と「審査」は最低限必要な入会資格のこと

クレジットカードの公式サイトなどを見ると、「申し込み対象」という記載を見かける。これは、最低限必要な入会資格のこと。JCBの例を見てみよう。
 

カード 申し込み対象
JCB一般カード

18歳以上で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。
または高校生を除く18歳以上で学生の方

JCBゴールド

20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方(学生不可)

JCBプラチナ

20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方(学生不可)

ランクの高いクレジットカードほど年齢が上がり、収入の安定が求められる。これらはあくまで入会資格であり審査基準ではないが、入会資格が厳しいと審査基準も厳しいと考えられるので、参考にはなる。

「申し込み対象」に具体的な年収が記載されることはほとんどないが、年会費が格安なプラチナカードとして知られる「TRUST CLUB プラチナマスターカード」では、「入会の目安 22歳以上 年収200万円以上」と明記されている。

参考までに、その他の代表的なクレジットカードの入会資格をいくつか紹介しておこう。
 

カード名 申し込み対象
三井住友カード

満18歳以上の方(高校生は除く)
MUFGカード スマート 18歳以上で安定した収入のある方
または18歳以上で学生の方(高校生を除く)
Orico Card THE POINT 原則として年齢18歳以上の方(高校生は除く)

イオンカード

18歳以上で電話連絡可能な方なら、お申込みいただけます
(高校生は除きますが、卒業年度の1月1日以降であれば
お申込みいただけます)

dカード GOLD

満20歳以上(学生は除く)で、
安定した継続収入があること

ダイナースクラブカード

年齢27歳以上の方

ここから、「三井住友VISAカード」では「dカード ゴールド」や「ダイナースクラブカード」よりも審査に通りやすいということがわかる。

2,クレジットカードの審査では何を審査しているのか?

申し込み対象を満たしていたとしても、審査に通過するとは限らない。ここからは、「審査では何を見ているのか」について説明していこう。

審査はなぜ必要か?

カード会社は慈善事業ではないので、カード所有者の利用代金を確実に回収し、貸し倒れのリスクを最小限に抑えなければ商売にならない。

そのため、カードの発行を求める人に対して、「カードの利用代金を確実に支払ってくれるか?」「それだけの信用があるか?」という視点で審査を行う。年収などの細かい審査基準はカード会社によって異なるが、この視点はどの会社でも同じだ。

クレジットカードの審査を「与信」と呼ぶこともある。この場合の与信とは、信用があると判断された人に対し、当人に合った利用限度枠を設定してクレジットカードを発行することを指す。これは「与信管理」とも呼ばれる。

審査で何を見ているのか? 基準は?

どのカード会社も明確な審査基準は公開していないが、多くのカード会社で導入していると思われるのが、クレジットスコアリングという仕組みだ。これは、信用度を点数化(スコアリング化)して、自動的かつスピーディーに与信を行うシステムのこと。

クレジットカードの審査では、申し込み者の属性(年齢・年収・勤務先・勤続年数・居住状況など)のほか、信用情報機関の信用情報などをスコアリングしてカード発行の是非を判断する。
 
【審査が不安な人におすすめのカード】

カード名 楽天カード エポスカード イオンカード
デザイン 楽天カード エポスカード イオンカード
ポイント
還元率
1% 0.5% 0.5%
申し込み
条件
18歳以上の方
(高校生を除く)
満18歳以上の方
(高校生を除く)で
日本国内に
居住されている方
18歳以上(高校生不可)、
電話連絡可能な方
おすすめ
の人は?
・楽天市場を
よく利用する
・マルイを
よく利用する
・イオングループを
よく利用する
・WAONポイントを
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3,クレジットカードの審査に落ちてしまう5つの原因

クレジットカードの審査に落ちる原因は、以下の5つに集約される。

落ちる理由1,クレジットヒストリーに「傷」がある

クレジットヒストリーは、クレジットカードやキャッシング、ローンの利用履歴のこと。「信用情報」ともいう。ここに支払いの延滞などの情報が記録されていると、クレジットカードの審査に落ちる可能性は極めて高くなる。

信用情報は各カード会社が保有するほか、各カード会社が提供した情報が信用情報機関にも記録され、他のカード会社から照会があると履歴が開示される。

主な信用情報機関には、

  • クレジットカード会社・信販会社・消費者金融が主に加盟するCIC
  • 消費者金融・信販会社などが主に加盟するJICC(日本信用情報機構)
  • 銀行・信用金庫・農協などが主に加盟する全国銀行個人信用情報センター

    があり、CRIN(Credit Information Network)というネットワークで情報の一部を共有している。

    信用情報機関に登録される情報は、内容によって保有期間が異なる。たとえばCICでは、加盟するクレジット会社などから登録される情報は、契約期間中および契約終了後5年以内保有することになっている。

    保有期間が終了すると情報は抹消されるので、過去に延滞など信用情報の「傷」があっても、時間さえ経てばなかったことになる。ただし、問題を起こしたカード会社にはクレジットヒストリーが残っているので、同じカード会社の審査に通るのは難しいだろう。

    なお、信用情報機関に登録された自身のクレジットヒストリーについては、手数料を払って開示を求めることができる。手数料は、CIC、JICC、全銀協いずれも1,000円(税込)。たとえば、CICではパソコン、スマートフォン、郵送、窓口による開示を求めることができる(窓口での開示は税込500円)。

    またJICCでは、身に覚えのない信用情報が登録されている場合、JICCを通して情報を登録した会社に調査を依頼することができる。自分の信用情報が気になる人は、情報開示を求めてみるといいだろう。

落ちる理由2,年収が少ない、勤続年数が短い、勤務先や非正規雇用による懸念

かつてダイナースクラブは、Webサイトに「入会審査方針は、収入、生活の安定性、将来性の3点と社会的信頼性の高い方」と明記していた。これはダイナースに限らず、どのカード会社でも今もそれほど変わらない。特に「収入」「生活の安定性」は、クレジットカード審査の重要なポイントだ。

・年収はいくらあればいいのか? 多く申告すると……
カード会社やカードの種類によって年収の基準は異なるが、

  • 一般カード 200万~300万円以上
  • ゴールドカード 200万~500万円以上
  • プラチナカード 400万~700万円以上

    が目安になるだろう。これらはあくまで目安であり、もちろん当てはまらないカードもある。同じカードでも、年齢が上がるほど求められる年収は高くなる。

    最近はそこまで年収は重視されなくなったようだが、それでもハイステータスカードでは、そのステータスに応じた年収が求められる。それに満たない年収を申告すると、審査に落ちる可能性が高くなる。

    クレジットカードの申し込みにおいて、年収は基本的に自己申告なので、つい実際よりも多い金額を書きたくなってしまうだろう。しかし、カード会社側の統計データによって、虚偽の申告を見抜かれてしまうこともある。すると、審査に落ちる可能性はかえって高くなってしまう。

・生活の安定性や将来性は勤続年数や雇用形態が関係する
生活の安定性や将来性の審査には、職業や雇用形態、勤続年数などが大きく影響する。

1,会社員の場合
勤続年数と正規・非正規雇用という要素に関しては、たとえば勤続年数が長い正社員と勤続年数が少ない派遣社員を比較すると、前者のほうが圧倒的に審査に通りやすい。

勤続年数が長い正社員は今後もその会社に継続して勤務する確率が高いため、何かあった場合に債権回収が容易だからだ。「貸し倒れリスクが少ない」と言ってもいいだろう。

もちろんカードによっては派遣社員でも審査に通るが、正社員に比べて審査に落ちる可能性は高い。勤務先の会社が契約を更新せず離職することになれば、クレジットカードの利用代金が支払われないかもしれないからだ。

正社員の中でも、勤務先の規模が大きかったり上場していたりすれば倒産リスクが低いと見なされ、より審査に通りやすい。同じ理由で、公務員もまた審査が通りやすい属性と言える。

ハイステータスカードは、一昔前は高額所得者でないと審査に通りにくく、普通の会社員や公務員では難しかった。しかし、今では年収や勤め先の安定度が一定水準を満たしていれば、審査に通過することも多くなった。

「ダイナースクラブカード」の公式サイトでも、かつては企業の役員や医師、弁護士といった社会的信用度の高い人をメンバーとしていたことに触れつつ、「入会資格は時代とともに変化してきた」としている。

2,自営業の場合
意外に思うかもしれないが、自営業者は売上が数千万円あったとしても審査に落ちる可能性がある。「今数千万円の売上があってもこの先はわからず、収入が安定していない」「何かあった場合、逃げられるかもしれない」と思われてしまうからだ。特にハイステータスカードは、この傾向が強い。

3,医師や弁護士など士業の場合
士業については、一部を除いて管轄の職能団体に強制的に加入させられ会費を支払うため、公共性があると見なされる。自営業であっても信用度が高い職業と見なされ、審査では有利に働く。医師や弁護士など社会的信用度の高い職業の人には、職域福利厚生団体と提携しているデパートの外商カードが、買い物の金額などに関係なく優先的に発行されることもあるとも言われている。

落ちる理由3,家族の信用に問題がある

「年収」「勤続年数」「職業」の重要性を書いたが、一方で学生可のクレジットカードや学生専用カードもある。これは、「学生本人の信用」ではなく「家族に対する信用」を審査しているからだ。親が本会員であるカードの家族カードを発行する際は、親の信用が審査されることになる。

主婦の場合は、夫が本会員であるカードの家族カードを発行できるほか、カード会社によっては夫の信用によって主婦自身が本会員となるクレジットカードが発行されることもある。

逆に言えば、家族の信用に問題がある場合、特に学生や主婦は審査に落ちる可能性が高いということだ。

落ちる理由4,資産(特に持ち家)がない

ここでいう資産とは、主に持ち家のことだ。クレジットカードの審査において、「持ち家」はプラスに働く。

持ち家があり、住宅ローンの支払いが遅延していない場合は「長期間住宅ローンを返済してきた人」と見なされる。すると評価が高くなり、クレジットカードの審査でプラス材料になるのだ。持ち家などの不動産は担保として提供することができるため、収入が不安定でもカードの審査に通りやすくなる。

金融機関の預金額が重視されない理由は、クレジットカードの支払いが延滞しても、金融機関口座を差し押えて回収するのが難しいからだ。そもそも残高が足りないから利用代金の引き落としができないのであって、その口座を差し押さえるというのは空の金庫を没収するようなものだ。だからといって、支払いが延滞している会員の金融機関口座のうち、最も残高が多いものを突き止めるのも難しい。弁護士会の職務上請求を利用しても、個人の金融機関口座の特定は難しいという。

一方、持ち家を特定することは簡単だ。登記情報は第三者でもインターネットから簡単に請求でき、公示地価を見れば資産価値も推定できる。「何かあったときは、持ち家を差し押さえればいい」という意味で、与信において持ち家は有利なのだ。

もちろん審査するのは資産だけではないので、賃貸住まいだとカードを作れないというわけではない。賃貸住宅の入居にも審査があるし、居住年数が長い場合はその間家賃を支払い続けてきたという実績が信用につながるからだ。

賃貸は持ち家よりは低く評価されることになるが、ハイステータスカードでなければあまり気にしなくてもいいだろう。

落ちる理由5,高齢である

多くのクレジットカードは高校生を除く18歳以上から申し込めるが、ハイステータスカードは、申し込みできる年齢が高いものが多い。たとえば、「三井住友カード ゴールド」では「満30歳以上」と明記されている。

働き始めてから一定期間が過ぎていると、年収や勤続年数などの属性を確認しやすいからだろう。ただし、18歳以上であっても20歳未満なら親の同意が必要になるので注意したい。

一方、65歳以上はカードを作りにくいと言われている。65歳以上の人はすでに退職している人が多いからだろう。年金という安定収入はあっても、現役の頃に比べると収入は減っているはずだ。また、65歳以上になると死亡リスクも高くなるため、その意味でも与信では不利になる。

4,クレジットカードの審査に落ちた時の対処法

これらを踏まえると、審査に落ちた時の対処法が見えてくる。

審査の根底にあるのは、以下の見極めだ。

  • 「支払いを延滞しない人かどうか」
  • 「支払いの延滞があっても、連絡が取れて利用代金を回収でき、貸し倒れリスクがない人かどうか」

    「支払いを延滞せず、貸し倒れリスクがない人になること」が審査の通過につながる。

    審査に落ちる5つの理由のうち、1と2については時間が解決してくれる。1については、クレジットヒストリーの「傷」が信用情報機関から抹消されるのを待てばいい。2の勤続年数については、勤めているうちに条件を満たすだろう。一般的に、会社員なら勤続年数1年、自営業や経営者なら3年は最低でも必要だろう。

    昨今は、クレジット利用代金やキャッシング利用分を完済したという「良いクレジットヒストリー」が審査で重視されると言われている。したがって、まずは審査のハードルが低そうなクレジットカードを作って利用実績を積み重ね、その後に本当に作りたいカードに申し込むというのも手だ。

    同様に、ハイステータスカードを作りたい場合は、同じカード会社の一般カードで利用実績を積んでから申し込むことで、審査に通過しやすくなるだろう。

    反対に、絶対やってはならないのは、短期間(半年間)で複数のクレジットカードに申し込むことだ。これは「多重申し込み」と呼ばれ、お金に困っているかマネーリテラシーに欠けた人と見なされて、審査ではかなりのマイナス要素になる。

    クレジットカードの審査基準は低いものから高いものまであるので、まずは自分の属性でも十分通りそうなカードを探すことが大切だ。それを取得した上で、年収や勤続年数などの変化に伴って、無理なくカードをステップアップさせていくといいだろう。
     
    【審査が不安な人におすすめのカード】

カード名 楽天カード エポスカード イオンカード
デザイン 楽天カード エポスカード イオンカード
ポイント
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1% 0.5% 0.5%
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条件
18歳以上の方
(高校生を除く)
満18歳以上の方
(高校生を除く)で
日本国内に
居住されている方
18歳以上(高校生不可)、
電話連絡可能な方
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5,審査に通りやすいカードの3つの特徴

では、どんなカードが審査に通りやすいのか?どのカード発行会社でも審査基準は公開されていないため、あくまで口コミや公式サイトの情報からの推測になるが、 審査に通りやすいカードの特徴として以下の3つをピックアップしておこう。

特徴1,流通系に分類されるクレジットカード

スーパーやショッピングモール、コンビニ、ネットモールなど流通・小売系企業グループが発行しているカードや、その提携カードは一般的に「流通系クレジットカード」と呼ばれる。これらのカードは基本的に顧客の囲い込み手段として発行されているため、審査のハードルは低く設定されているようだ。ただしデパート提携カードに関しては、審査のハードルは他と同様、あるいはそれ以上という口コミもあるので注意したい。

特徴2,申し込み条件のハードルが低い

申し込み条件は審査基準そのものではないが、そこに記載された条件のハードルが低い場合、審査基準も比例して低いと考えられる。たとえば、

  • 収入や定職の有無について書かれていない
  • 年齢が18歳以上からOK

    といった条件であれば、年収や勤続年数に関する審査基準もそこまで高く設定されていないと考えられる。

特徴3,年会費が無料

年会費無料のカードは、一般的に年会費有料のカードに比べて申し込み条件のハードルが低いため、審査基準も緩いと考えられる。年会費無料のカードはカード会員の最大化、つまり入会してもらうことを目的としているためと考えられる。

6,審査が不安な人におすすめのカード5選

上記の3つの特徴を満たすカードの中でも、審査の通りやすさで定評のある3枚を紹介しよう。3つのカードのスペックを簡単に表にまとめると、以下のようになる。

カード名 楽天カード エポスカード ファミマTカード イオンカード セディナカードJiyu!da!
デザイン 楽天カード エポスカード ファミマTカード イオンカード セディナカード
ポイント
還元率
1% 0.5% 0.5% 0.5% 0.5%
申し込み
条件
18歳以上の方
(高校生を除く)
満18歳以上の方
(高校生を除く)で
日本国内に
居住されている方
18歳以上の方
(高校生を除く)
18歳以上(高校生不可)、
電話連絡可能な方
高校生を除く18歳以上で
電話連絡が可能な方
おすすめ
の人は?
・楽天市場を
よく利用する
・マルイを
よく利用する
・ファミリーマートを
よく利用する
・Tポイントを
貯めている
・イオングループを
よく利用する
・WAONポイントを
貯めている
・海外旅行では
キャッシングをする人
・セブン-イレブンや
イオンを利用する人
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以下で、それぞれのカードについて説明しよう。

6-1,楽天カード――楽天市場でポイント還元率3%

「楽天カード」は、精力的に会員数を増やしてきた楽天グループのクレジットカードということもあり、審査に通りやすいカードとして広く知られている。申し込み条件も「18歳以上の方(高校生の方は除く)」となっており、審査基準の低さがうかがえる。

年会費は無料。国際ブランドはVISA、Mastercard、JCB、アメックスから選べ、最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯する(利用付帯)。ポイント還元率は通常でも1%と高いが、楽天市場での利用では3%の超高還元率になるのが大きなメリットだ。
 

6-2,エポスカード――年4回、マルイで10%オフ

「エポスカード」は、年4回のセール期間にマルイで10%オフ優待が適用されるクレジットカードで、やはり審査に通りやすいカードとして知られている。申し込み条件は「18歳以上(高校生を除く)」であり、最短で申し込み当日にマルイ店頭でカードを受け取れるという便利さも特徴だ。

年会費は無料で、国際ブランドはVISA。最高500万円の海外旅行傷害保険が付帯(自動付帯)するほか、居酒屋、カフェ、アミューズメント施設、スパなど約1万店舗で割引やポイントアップを受けられることも大きなメリットだ。
 

6-3,ファミマTカード――ファミリーマートでポイント還元率2%

「ファミマTカード」は、通常のポイント還元率が0.5%、ファミリーマートでは最大2%になるクレジットカード。審査に通りやすいカードとして、話題になったこともある。このカードも、申し込み条件は「18歳以上(高校生を除く)の方」となっている。

年会費は無料で、国際ブランドはJCB。付帯保険はないが、旅行ツアー代金最大8%オフ、国内レンタカー5~15%オフなどの特典がある。
 

6-4,イオンカード――イオングループでポイント2倍、5%オフの日も

「イオンカード」は、イオングループの対象店舗でポイントが2倍(還元率1%)になるほか、毎月20日と30日は5%オフで、55歳以上の会員なら毎月15日も5%オフで買い物ができる。また、イオンシネマでは1,800円の一般料金が毎月20日と30日は1,100円に、それ以外の日は1,500円になる。イオングループの店舗をよく利用する人なら、作っておいて損はないカードだ。

年会費は無料で、国際ブランドはVisa、Mastercard、JCBから選べる。日本全国で広範囲に店舗を展開するイオングループのカードということもあり、これも審査に通りやすいカードと考えていいだろう。

6-5,セディナカードJiyu!da!――専業主婦も利用できる最高200万円のキャッシング枠

流通系カードではないが、通常200円ごとに1ポイントが貯まり、海外ショッピング利用分はポイントが3倍(還元率1.5%)になる「セディナカードJiyu!da!」。こちらも審査に通りやすいカードの一つだ。

このカードは、海外でキャッシングをする際のATM手数料が無料。日本円の現金を外貨に両替する場合よりもトータルの手数料が安くなるので、海外でのカードショッピングだけでなく、現地通貨の調達におけるメリットも大きい。国内でもセブン-イレブンやイオン、ダイエー、マックスバリュ、宇佐美SSなどでポイントが3倍になる。

年会費は無料で、国際ブランドはVisa、Mastercard、JCBから選べる。リボ払い専用カードだが、ネットから簡単に繰り上げ返済ができるので、リボ払い手数料を回避できる。

専業主婦でもカードを作れる上に、最高200万円(新規申し込み時は上限50万円)のキャッシング枠も利用できる。また、最高1,000万円の国内旅行傷害保険と50万円限度のショッピング保険も付帯する。

7,審査に通りやすいクレジットカード3枚のメリットは?

ここで紹介したカードをはじめ、流通系クレジットカードは審査に通りやすいだけでなく、関連する店舗で割引やポイントアップなどの優待を受けられることも魅力だ。

いずれも年会費は無料なので、すでにクレジットカードを持っている人でも、よく利用する店舗で特典を受けられるカードがあれば、サブカードとして入会してもいいだろう。年会費がかからず審査のハードルも低いカードなら、気楽に申し込めるはずだ。
 

モリソウイチロウ
著者・モリソウイチロウ
証「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

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