ファミリーマートで還元率2%になり、ポイントの三重取りができる「ファミマTカード」。ファミマでのお得感を味わえるカードだが、ポイント還元率含めどういった特徴があるのか。デメリットや注意点も併せて紹介していく。
目次
1,「ファミマTカード」のスペックと3つのメリット
2,メリット1 ファミリーマートでポイント還元率最大2%
3,メリット2 ファミペイでポイントの三重取りができる
4,メリット3 年間最高50万円のJCBお買い物保険が付帯
5,その他のメリット JCBプラザ、トラベル最大8%割引など
6, 「ファミマTカード」のデメリットと克服方法
7,どんな人が持つとお得なのか?注意点なども紹介
1,「ファミマTカード」のスペックと3つのメリット
「ファミマTカード」にはポイント機能だけのカードもあるが、ここではクレジット機能付きのカードを紹介する。なお、これまでポイント機能だけのカードを使っていた人がクレジット機能付きに切り替える場合、それまでに貯めたポイントはそのまま引き継げる。
「ファミマTカード」のスペック
国際ブランド | JCB |
---|---|
申込資格 | 18歳以上(高校生除く) |
入会金・年会費 | 無料 |
ポイントサービス | ・Tポイント (通常0.5%、ファミリーマートで最大2%、ポイントサイト 「ポケットモール」経由のネットショッピングで 最大9.5%の還元率) ・ファミペイへのチャージで0.5%分の ファミペイボーナスを付与 |
特典・サービス | ・JCBプラザ ・トラベル最大8%割引 ・レンタカー割引 ・TSUTAYAレンタルサービス |
付帯保険 | ・年間最高50万円のJCB海外お買い物保険 ・盗難補償 |
追加カード | ETCカード(入会金・年会費無料) |
「ファミマTカード」の3つのメリット
効率良くTポイントを貯められる、「ファミマTカード」。主なメリットは、以下の3つだ。
メリット1,ファミリーマートでポイント還元率最大2%
メリット2,ファミペイでポイントの三重取りができる
メリット3,年間最高50万円のJCBお買い物保険が付帯
3つのメリットを1つずつ説明していこう。
2,メリット1 ファミリーマートでポイント還元率最大2%
「ファミマTカード」の利用で貯まるのは、共通ポイントのTポイント。クレジット利用200円(税込)につき1ポイント(1円相当)が付与される。貯めたTポイントはファミリーマートをはじめ、多くの加盟店で利用できる。なお、ファミリーマートの利用では200円(税込)につき4ポイント(4円相当)が付与され、2%の超高還元率となる。
「ファミマTカード」にはTポイントカードとしての機能もあるので、ファミリーマートやTポイント加盟店で現金で支払いをする場合も、提示することで所定のポイントが貯まる(ファミリーマートは税込200円の利用につき1ポイント)。
Tポイントユーザーにとっては、特にお得なクレジットカードと言えるだろう。
3,メリット2 ファミペイの利用でポイントの三重取りができる
ファミリーマートで利用できるスマホ(QRコード)決済サービス「ファミペイ(FamiPay)」に登録できるクレジットカードは、「ファミマTカード」だけだ。
ファミペイへのチャージにはクレジット利用ポイントは付与されないが、その代わりにチャージ金額の0.5%分のFamiPayボーナス(ファミペイのポイント)が付与される。さらに、ファミペイ利用金額の0.5%分のFamiPayボーナスと、「ファミマTカード」の提示により利用金額の0.5%分のTポイントが追加で貯まる。つまり、ファミペイではポイントの三重取りができ、ポイント還元率が合計で1.5%になるのだ。しかし1.5%であれば、「ファミマTカード」で直接支払ったほうが2%還元なのでお得に思える。しかし、それよりもお得になるケースがあるのだ。
ファミリーマートでは、一部商品をファミペイで支払うと多くのFamiPayボーナスをもらえるキャンペーンを随時行っている。購入する商品によっては、「ファミマTカード」よりもファミペイのほうがお得なことがあるのだ。キャンペーンを行っている場合は、その内容を確認してファミペイで支払うか、「ファミマTカード」で支払うか、ポイントが貯まりやすいほうを選ぶといいだろう。
ファミペイにはTポイントカードのほか、dポイントカード、楽天ポイントカードのカード情報を紐づけする機能がある。これらの情報を「ファミマTカード」を登録しておくと、他のポイントカードを持ち歩く必要がなくなるので便利だ。
4,メリット3 年間最高50万円のJCBお買い物保険が付帯
カードで購入した商品が壊れたり盗まれたりした場合、購入日から90日間、年間最高50万円までが補償される(1事故につき1万円は自己負担)。いわゆるショッピング保険と言われるものだが、年会費無料のカードでこの種の保険が付帯するものは少ないので、貴重なカードと言えるだろう。
5,その他のメリット JCBプラザ、トラベル最大8%割引など
主な3つのメリット以外の特徴やメリットを紹介しておこう。
JCBプラザを無料で利用できる
世界60ヵ所に設置されたJCBの海外サービス窓口「JCBプラザ」を利用できる。観光情報案内のほか、レストランやオプショナルツアー、各種チケットの予約、カード紛失・盗難時のサポートを受けられる。旅行に行く機会が多い人には、特に役に立つはずだ。
パッケージツアー申し込みが最大8%割引
ポケットカードトラベルセンターからパッケージツアーを申し込むと、同行者も含めて旅行代金が3~8%割引になる。
レンタカー割引 最大15%割引も
タイムズカーレンタルの基本料金が最大15%割引になるほか、以下の基本料金が5%割引になる。地味な特典だが、ぜひ活用したい。
- ニッポンレンタカー
- 日産レンタカー
- オリックスレンタカー
- トヨタレンタリース
TSUTAYAレンタルサービスを追加できる
「ファミマTカード」にTSUTAYAのレンタルサービスを追加して、TSUTAYAの会員証にすることができる。何枚もカードを持ち歩く必要がなくなるので、便利だ。
ポイントサイト「ポケットモール」で還元率アップ
ポイントサイト「ポケットモール」経由のネットショッピングでは、ポイント還元率が最大9.5%になる。「ポケットモール」には、以下のネットショップやモールが揃っている。ネットショッピングが好きな人には、うれしい特典だろう。
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
- じゃらん
- H.I.S.
- セシール
- ニッセン
6,「ファミマTカード」のデメリットと克服方法
さまざまなメリットがある「ファミマTカード」だが、以下のようなデメリットもある。
- ファミリーマートやTポイント加盟店以外でのポイント還元率が比較的低いこと
- 海外ではJCB加盟店が比較的少ないこと
旅行傷害保険が付帯しないこと
そこで、これらのデメリットを補うカードを選んで併用することをおすすめしたい。つまり、通常のポイント還元率が高く、国際ブランドがVisaかMasterCardで、旅行傷害保険が付帯するカードを選べばいいのだ。
たとえば、年会費無料の「REX CARD(レックスカード)」は国際ブランドをVisaかMasterCardから選べ、海外最高2,000万円、国内最高1,000万円の旅行傷害保険が付帯する。ポイント還元率も通常1.25%と高還元率であり、 「ファミマTカード」と使い分けるのに都合が良さそうだ。
7,どんな人が持つとお得なのか?注意点なども紹介
ポイントサービスだけでなく、年会費無料のクレジットカードとしては旅行系の特典が充実している「ファミマTカード」だが、どんなライフスタイルの人が持ち、どのように活用すべきなのだろうか。
「ファミマTカード」を持つべき人は?
ファミリーマートで2%の超高還元率になることを考えると、「ファミマTカード」はファミマをよく利用する人にとって、圧倒的にお得なクレジットカードと言えるだろう。ネットのクチコミ情報から審査のハードルは低いと推測され、誰にでも取得しやすい手ごろなカードと言えそうだ。
ただし、クレジットカードとしてスペックが物足りない部分もあるので、それを補う別のカードを併用したほうがいいだろう。
リボ払い手数料が発生しないように注意
カードを利用する上での注意点にも触れておこう。「ファミマTカード」はリボ払いが基本になっているので、そのまま使っているとリボ払い手数料を支払うことになる。
これを回避する手段は、以下のとおりだ。
- カード利用代金を口座引落する場合は「ずっと全額払い」を設定
ファミリーマート店頭で支払う場合は「全額支払い」を選択する
こうすることで、一括払いになる。このように使い方に注意が必要なクレジットカードではあるが、ファミリーマートをよく使うなら決して損はしないので、ぜひチェックしてもらいたい。
文・モリソウイチロウ(ライター)
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