証券会社を変更するには、ほかの証券会社との間で株式を移動するサービスを利用しよう。証券会社を変える方法は移管元の証券会社に「口座振替依頼書」か「特定口座内上場株移管依頼書」を請求し、必要事項を記入して手続きをするだけだ。
株の移管サービスを利用するメリットは、手数料無料で行えることや一定の条件を満たせば取得価格のまま移動できることだ。デメリットは、銘柄が限定されていることや手続きが終わるまで取引ができないことである。
- 証券会社を変えたい場合、株を移動するサービスを利用できる
- 株の移管を検討すべきは「手数料を抑えたい」「株を相続した」「担保資産を増やしたい」とき
- ネット証券なら手数料無料で株を移動できるところが多い
- 特定口座から特定口座への移管なら取得価格のまま移動できる
- 株の移管のデメリットは銘柄が限られていることや手続き完了まで売買できないこと
- おすすめはSBI証券。①株の移管手数料無料②商品ラインナップが豊富などメリットが多い
2023年1月時点
目次
証券会社を変えたい!別の口座へ株の移動を行う方法
現在保有している株式を別の証券会社へ移動することは、一般的に難しくない。移管元の証券会社に「口座振替依頼書」か「特定口座内上場株移管依頼書」を請求し、必要事項を記入して手続きをするだけだ。
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移管元の証券会社に「口座振替依頼書」もしくは「特定口座内上場株移管依頼書」を請求する(郵送やネットからのダウンロードなど)※口座の種類によって、どちらになるかは各社HPで確認
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書類に必要事項を記入して、捺印して、移管元に郵送する
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だいたい2~3週間ほどで移管が完了(※証券会社によって異なる)
(公式サイト)
株を別の証券会社へ移すことを検討すべき3つのケース
株式移管を検討すべき3つのケースは、手数料を抑えたいとき、株を相続したとき、担保資産を増やしたいときだ。
ケース1 手数料を抑えたい場合
株式を別の証券会社に移動する最もシンプルな理由はコスト削減だろう。
10年・20年前に証券口座を開設している場合、取引で発生する手数料を負担に感じることがある。
きめ細やかなコンサルティング・サービスが売りの店舗型総合証券でも、最近では割安な手数料を設定したオンライン取引も行っています。
それでも、ネット証券ならもっと手数料が安くなるはずと考えれば、株式を手数料の安いネット証券に移動するのも手です。
取引手数料を安く抑えたいならSBI証券 やSBIネオトレード証券がおすすめだ。
SBI証券 は、アクティブプランなら1日の約定金額合計が50万円までなら取引手数料が無料のため、手数料を抑えたいライトユーザーに優しい証券会社。一方SBIネオトレード証券はオリコンの証券会社ランキングで手数料部門で8年連続1位のネット証券であり、どの金額帯でも手数料がトップクラスの安さです。
両社とも株式の他社からの入庫手数料は無料となっている(2021年7月6日時点)。
(公式サイト)
ケース2 亡くなった親族の株式を相続した場合
亡くなった親族から株式を相続すると、一般的には被相続人(亡くなった親族)の証券口座と株式の株主名簿、両方の名義変更手続きを行う。
こうすることで、一つの証券口座で、相続した株式と自分の資産をまとめて管理できるので、煩わしさを軽減できます。
(公式サイト)
ケース3 証券会社を一カ所にまとめて、担保資産を増やす場合
証券会社には担保を証券会社に差し入れると、その何倍もの取引ができる金融商品がある。株式の信用取引・先物・CFD・FXのような、差金決済取引と呼ばれる金融商品がその例だ。
こうした取引で必要になる担保つまり証拠金には、証券口座の預り金や株式、または証券会社によっては投資信託などが充てられる。
(公式サイト)
株を移管するサービスの2つの特徴・メリット
株式移管サービスのメリットは、実質手数料無料でできることと、相場環境を気にしなくていいことだ。
メリット1,手数料は出庫・入庫とも実質無料の証券会社が多い
一方の証券会社で保有する株式を売却すれば売付手数料が、他方の証券会社で同一銘柄を購入すれば買付手数料が必要になる。それに対して株式移管サービスでは、出庫・入庫とも手数料が無料、または株式の移管元から移管先への出庫手数料だけ有料になるなど、手数料を抑えることができる。
証券会社によって入庫・出庫手数料の有無や有料の場合の料金体系が異なるので、手続きの前に確認するとよいでしょう。
大手ネット証券の株式移管入出庫手数料 | ||
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証券会社 | 入庫 | 出庫 |
SBI証券 | 無料 | 無料 |
楽天証券 | 無料 | 無料 |
マネックス証券 | 無料 | 無料 |
ライブスター証券(新:SBIネオトレード証券) | 無料 | 1銘柄あたり 1,100円 |
松井証券 | 無料 | 無料 |
SMBC日興証券 | 無料 | 無料 |
(公式サイト)
メリット2,相場環境を気にせず株式を移動できる
株式の売買にあたっては、売り・買いに適した相場環境であるかを判断した上で取引する必要がある。※一定の条件についてはデメリット③「当初の取得単位が引き継がれるのは一定の条件を満たす場合だけ」で後述。
(公式サイト)
株式移管サービスの3つのデメリット・注意点
株式を別の証券会社に移動する「株式移管サービス」は、証券会社のサービスの一環として行われている。証券会社間で手数料や手続きに大きな違いはないが、このサービスは便利な反面、気を付けるべき点もある。
- 移管の対象が制限されている
- 移管完了まで売買は不可
- 当初の取得単位が引き継がれない場合も
デメリット1,移管できる銘柄に制約がある
・ETN
・REIT
・証券投資法人
・一部単位未満株
・CB(転換社債型新株引受権付社債)を含む国内上場株式
・移管元・移管先証券会社が取り扱う外国の取引所上場株式 など
・証券保管振替機構で取り扱っていない銘柄 ・上場廃止銘柄
・未上場株式
・eワラント など
メリット1,手数料は出庫・入庫とも実質無料の証券会社が多い
証券会社から取り寄せた「移管依頼書」に必要事項を記入・提出してから一定期間を過ぎると、移管先証券会社のWEB画面に株式が反映される。移管手続きが完了するこの時点までは、移管手続き中の株式を取引することはできない。
手続きに要する日数は証券会社によって異なるので、株式移管後の売却などを予定している人は、手続きを依頼する際に所要日数を確認しておくべきでしょう。
株の移管のデメリット3,当初の取得単位が引き継がれるのは一定の条件を満たす場合だけ
特定口座から一般口座ならびに一般口座から特定口座への移管はできないこと、加えて特定口座から特定口座への移管であっても「口座振替依頼書」を使用した移管依頼だと取得単価は引き継がれない点にも十分注意しましょう。
(公式サイト)
株を別の証券会社に移管する際に気を付けたいことは?
その場合、手数料の金額と、売買による取引手数料や相場分析に関わる手間をトレードオフして、株式移管サービスが手数料に見合っているかを確認する作業を行う必要がある。
さらに、移管時の株式相場によっては、株価が当初の取得価格と大幅に乖離する事態も想定される。
株式の移動では、当初の取得単価を引き継ぐことで、このような株価変動の影響を避けることができる。そのためには、移管元の特定口座から移管先の特定口座への移管と、「特定口座内上場株式等移管依頼書」を使用した手続きを徹底することが重要になる。
(公式サイト)
別の証券会社への株式を移動する際によくある5つのQ&A
実際に株式投資を始めてみる
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